JPH1120864A - 保冷用プラスチックコンテナ - Google Patents

保冷用プラスチックコンテナ

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JPH1120864A
JPH1120864A JP9190580A JP19058097A JPH1120864A JP H1120864 A JPH1120864 A JP H1120864A JP 9190580 A JP9190580 A JP 9190580A JP 19058097 A JP19058097 A JP 19058097A JP H1120864 A JPH1120864 A JP H1120864A
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temperature
side plate
side plates
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Toru Konishi
透 小西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メッシュ底板をもつ上方開放型保冷用の皮つ
き発泡体製コンテナの未凍結温度管理を行なう。 【解決手段】 メッシュ底板11をもつ上方開放型保冷
用の皮つき発泡体製コンテナ1を複数個段積みして大型
冷蔵室に入れ、収容した食品類を未凍結の状態に冷却し
て、台車15にのせたまま店頭へ搬出する。そのときの
品温を正確に保持するため、コンテナ側板2にガラス製
温度計22を内蔵・付設すると、正確な温度管理ができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保冷用プラスチッ
クコンテナに関し、特に、折りたたみ式プラスチックコ
ンテナの保冷のための温度表示装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、野菜や果実等の生体食や、畜肉
や鮮魚類等の非生体食品、あるいは、これらの加工食品
(以下、単に食品類という)は、コ−ルドチェ−ンと呼
ばれるように、その品温を下げて未凍結の冷却状態で一
貫して流通させ、その品質低下の進行を遅延させてい
る。
【0003】そして、この保冷状態にする食品類は、保
冷用コンテナに入れ、大型冷蔵室に未凍結の場合には5
〜6時間または凍結の場合には12時間程度格納して品
温を下げ保存している。この冷却状態の食品類を適宜、
販売のため店頭へ搬出し陳列し、一般消費者に供してい
る。
【0004】ところで、非生体食品の品温を下げる理由
は、微生物的および化学的、更に物理的な変化を遅らせ
て品質低下の進行を可及的に遅延させるためで、これは
前記のとおりであるが、その品温を未凍結の状態にして
いるのは特に、一般消費者が凍結した食品よりも、生の
ものを好む傾向があるからといわれている。
【0005】したがって、非生体食品にとって未凍結の
状態にする冷却は非常に重要な事柄であり、特に、生体
食品と違い、変質の進行は冷却温度によっては可なり速
いものが多い。その上、品温は氷結点近くに保持するこ
とが好ましいにも拘わらず、何らかの事情によりこれよ
り少しでも下げると、軽い凍結を起こすことになり、そ
れが品質に好ましくないこともあることから、品温の温
度管理は重要な事柄になっている。
【0006】一方、折りたたみ式のコンテナ(例えば通
い箱)は使用前後に嵩張らないように、すなわち、コン
テナの保管に際し、コンテナのスタッキングやネスティ
ングといわれる保管効率(集積効率)を良好にしている
(以下、本明細書では、これをスタッキング効率と呼
ぶ)。
【0007】かかる折りたたみ式コンテナのスタッキン
グ効率を向上させる提案の1つに次のようなものが知ら
れている。
【0008】例えば、実公昭56−24181号公報や
特公昭56−40668号公報で示されているように、
底板を着脱自在にした上方開放型のコンテナの側板を矩
形状に構成し、この側板のうち、短辺側の対向した1対
の側板の各中央に上下方向のヒンジ部を設け、この短辺
側の側板を内側に折りたたむことにより、他の長辺側の
1対の側板を、これらの折りたたまれた短辺側の側板を
挟んで互に接近させるようにしてスタッキング効率を向
上させている。
【0009】これを更に詳しく述べると、図7におい
て、底板(不図示)を着脱自在にした上方開放型のコン
テナ50で、矩形状に構成した側板51A,51B,5
2A,52Bのうち、短辺側の対向した1対の側板51
A,51Bの各中央で上下方向(側板高さ方向をいう。
したがって、上下方向に直交した方向を巾方向という。
以下同じ)にヒンジ部53,53を設け、このヒンジ部
53で、これらの短辺側の側板51A,51Bを内側に
折りたたむことにより、他の長辺側の対向した1対の側
板52A,52Bを、短辺側の側板51A,51Bを挟
んで互に接近させて全体を折りたたむことにより、スタ
ッキング効率を向上させている。なお、これらの側板5
1A,51B,52A,52Bにおける互に隣接するも
の同志は、ヒンジ結合54,54で連結されている。
【0010】そして、かかる提案では、特に、長辺側の
側板52A,52Bの各巾方向の両端は、短辺側の側板
51A,51Bに向けL字状にそれぞれ折曲部55,5
5を形成し、その折曲げ長さLを、短辺側の側板51
A,51Bの厚さを内包できる大きさにしている。した
がって、短辺側の側板51A,51Bの巾は使用時のコ
ンテナの巾より短くなっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる折り
たたみ式プラスチックコンテナ50では、長辺側の側板
52A,52Bの各両端にL字状折曲部55を形成して
いるので、コンテナ50を折りたたんだとき、長辺側の
側板52A,52Bの巾Vは使用時のコンテナ50の巾
と変わらず、長辺側の側板であるだけに、スタッキング
効率向上に尚不満があった。
【0012】特に、冷気や熱気を通すため大量の収納物
を分けて収納する目的で、コンテナを浅皿状にし、か
つ、メッシュ底として、このコンテナを多数段積みして
使用する場合(例えば、特開平6−115568号公報
記載の非折りたたみ式コンテナ参照)には、側板の高さ
を短縮する代りに、側板の巾を拡大することから、これ
を折りたたみ式とする場合には、不使用時(折りたたみ
時)のコンテナの側板の巾を可及的に短縮する要求があ
った。しかし、前記折りたたみ式プラスチックコンテナ
では、その要求に充分応えられない。
【0013】また、大型冷蔵室から店頭へ段積みして搬
出する例えば、前記のように折りたたみ式の保冷用コン
テナでは、これに収容している食品類は品温の管理を必
要とするにも拘らず、大型冷蔵室の室温や格納時間によ
る間接的な温度管理を行うに過ぎなく、ひいては、食品
類の品質保全には充分応えられない。
【0014】なお、前記のように食品類の品温を下げ
て、その鮮度を保持するため食品類を一般の発泡樹脂製
コンテナに入れて輸送することが広く行なわれている
(例えば、実公昭60−1104号公報、特公平5−3
1069号公報、特公平7−29660号公報等参
照)。
【0015】ところで、品温の温度管理は、前記のよう
に重要な事柄であることから、食品類を入れる一般のコ
ンテナには、アルコ−ル温度計等の目盛温度計や、色調
変化で温度を示す示温材等を用いた温度表示装置を付設
することが行なわれている。
【0016】例えば、実公昭63−34534号公報で
は、携帯可能の保冷用容器の内部温度を知るため、蓋を
する容器の上方開口部縁に凹部を設け、この凹部にペン
型の温度計を付設することが紹介されている。
【0017】また、特開昭55−82027号公報で
は、有色水溶液を石膏に含浸させ、その表面にワックス
の皮膜を形成し、これを透明小型容器に水と共に充填密
封し凍結時にワックス皮膜の収縮により皮膜の亀裂を起
こさせ、所定の温度(解凍温度)以上になると、内部の
解凍した有色水溶液が亀裂から滲み出て、水を染色する
という示温材が紹介されている。
【0018】しかしながら、かかる温度表示装置を付設
したコンテナでは、蓋をあけずに行なう微妙な未凍結状
態の品温管理でないので、採用できない。
【0019】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、かかる
問題を解消するためになされたもので、その要旨とする
ところは、1)底板をもつ上方開放型保冷用コンテナの
側板を皮つき発泡体からなる断熱性側板で構成し、該側
板に凹部を形成し、該凹部に温度表示装置を付設し、該
温度表示装置の外側で側板と面一にした透明板を、前記
凹部に設けて該温度表示装置を被覆したことを特徴とす
る保冷用プラスチックコンテナにあり、また、2)メッ
シュ底板をもつ上方開放型保冷用プラスチックコンテナ
を、複数個段積みして大型冷蔵室に入れ、該コンテナに
収容された食品類の品温を凍結または未凍結の冷却状態
に下げ、そのまま店頭へ搬出する保冷用プラスチックコ
ンテナにおいて、前記コンテナの側板に温度表示装置を
付設して、コンテナに収容された食品類の品温を管理可
能としたことを特徴とする保冷用プラスチックコンテナ
にある。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明を添付図面に示す実施の形
態例によって詳細に述べる。図1は本発明の実施の形態
例の要部斜視図、図2は図1の実施例で、(A)は斜視
図、(B)は(A)の要部平面図、(C)は(B)の折
りたたみ図、図3は図2の使用状態図、図4は図2の他
の使用状態図、図5は図3の要部断面図、図6は他の実
施の形態例の要部図である。
【0021】第1の実施の形態例は、収納物に冷気を通
過させるためのメッシュ底板を着脱自在にした上方開放
型のコンテナに好適であり、このコンテナは多数段積み
して使用されるものである。因みに、矩形状に構成した
側板の長辺は60cm、短辺は48cm、高さは16c
m、厚さは2cmになっている。
【0022】先ず、本実施の形態例について述べる。図
1において、上方開放型のコンテナ1における矩形状の
側板2は、対向した1対の短辺側の側板3A,3Bと、
対向した1対の長辺側の側板4A,4Bとから構成さ
れ、これらの側板3A,3B,4A,4Bは、巾方向各
両端で隣接する側板同志をヒンジ結合5,5…で連結し
ている。
【0023】前記短辺側の側板3A,3Bにはその中央
で上下方向にヒンジ部6を設けており、このヒンジ部6
は、後記の皮つき発泡体を構成する表皮19で構成して
いる。
【0024】また、この短辺側の側板3A,3Bの巾方
向の両端は、コンテナ使用時にみて長辺側の側板4A,
4Bに向けL字状に折曲部7,7を形成し、その折曲げ
長さLは、長辺側の側板4A,4Bの厚さ(肉厚)Dを
内包できる大きさにしている。
【0025】したがって、このコンテナ1によれば、使
用時におけるコンテナ1の長辺側の側板4A,4Bの巾
方向の長さW(図2(B)も参照)は、長辺側の側板4
A,4Bの巾V(図2(B)参照)に両側の折曲げ長さ
Lを加えたものであるから、折りたたみ時(不使用時)
には、長辺側の側板4A,4Bの巾方向の長さが短縮で
きる。勿論、長辺側の側板4A,4Bの厚さが更に大で
あったり、長辺側の側板4A,4Bの内面に突起物、例
えば、後記の支持棚8がある場合には、この折り曲げ長
さLを大きくせざるを得ないが、その結果、折りたたみ
時における長辺側の側板4A,4Bの巾方向の長さは一
層短縮され、短辺側の側板巾は若干短縮されるものの、
全体としてのスタッキング効率は向上する。
【0026】なお、図1中、9は途切れた嵌合用凸部、
10は途切れた嵌合用凹部を示し、前記ヒンジ結合5
は、図示しないが、長辺側に1対のピンを一体的に突設
し、短辺側に1対の穴を設けて枢支部を形成している。
【0027】次に、かかる上向き開放型のコンテナ1を
用いた保冷用、つまり厚肉側板のコンテナ1Aについて
述べる。
【0028】図2において、このコンテナ1Aは前記し
た側板2と次のような底板とから構成されている。
【0029】この底板は、同図(A)に示すように格子
状にして厚さ10mmのメッシュ底板11を構成してい
る。このメッシュ底板11を側板2内に入れ着脱自在に
載置する。そのためには、側板2の内面下端に支持棚8
を一体的に形成している(図5では別体のビ−ム状支持
棚8を接着している)。そして、この支持棚8を底板を
係止する突起とも呼んでいる。なお、メッシュ底板11
は多孔板であってもよい。
【0030】この支持棚8は、短辺側の側板3A,3B
の内面下端では、ヒンジ部6を中心に分割された支持棚
8Aとし、長辺側の側板4A,4Bの内面下端では、そ
の巾方向両端側に偏らせた1対の支持棚8B,8Bとし
ており、しかも、側板2を折りたたんだ時、図2(C)
および図2(B)の矢印に示すように、これらの支持棚
8Aと8Bとは重なることなく一連となるように位置づ
けている。
【0031】なお、図2(A)の13は手掛け用凹部を
示すが、これはヒンジ部6があるため、持ち手を突出で
きず凹部13としている。また、この手掛用凹部13の
反対側、つまり内面には短辺側の側板同志がコンテナ使
用時に噛合う凹凸部(不図示)を設けてもよい。
【0032】以上のような保冷用コンテナ1Aは、図3
に示すようなキャスタ−14,14…を吊設した断熱底
板16付台車15に段積みして使用する。なお、このコ
ンテナ1Aでは、図5に示すように前記嵌合用凹凸部
9,10を側板2の縁全長に亘り形成したものを用いて
いる。
【0033】そして、この台車15には、回収時台車同
志を段積みする際、台車15を固定するために、キャス
タ−14を一部挿入するキャスタ−用孔12を設けてい
る。勿論、通常の台車を用い、この台車に断熱底板16
をのせ、その上にコンテナ1Aを段積みしてもよい。
【0034】そこで、このコンテナ1Aに食品(精肉、
青果、鮮魚、野菜等)等を収容してから多数の台車15
にそれぞれ多数段積みし、例えば大型冷凍庫または冷凍
車に入れる。冷凍車であれば所定の冷却しながら目的の
場所に搬送し、1台の台車15を例えば小売店または店
頭へ搬出する。
【0035】そのため、最下段のコンテナ1Aには断熱
底板16が、最上段のコンテナ1Aには断熱天板(この
中にまたは最上段のコンテナに蓄冷剤を入れてもよい)
17が装着されてコンテナ全体を外気から断熱してい
る。
【0036】また、これらのコンテナ1Aは、側板2の
縁全長に亘る嵌合用凹、凸部10,9により嵌合されて
段積みし、荷崩れを防止しているが、多数段になれば更
に台車15を含めて梱包用ベルト18で縛っておく。
【0037】次いで、コンテナ1Aの収容物を取出し、
空のコンテナを回収するときは、コンテナ1Aの各メッ
シュ底板11を外してこれらを段積みすると共に、各側
板2を折りたたんで台車15にのせて回収する。
【0038】例えば、図3で示すようにコンテナ1Aを
10段(高さ約170cm)にしてベルト18で縛り、
この台車15を30台まとめて4トン冷凍車に入れ、所
定の小売店または店頭に配達する。
【0039】そして、空になったコンテナ1Aは図4に
示すように3段(高さ約70cm)にまとめ、この中
に、側板2やメッシュ底板11を全て格納して回収用ト
ラックへ積む。つまり10段を3段に集積して回収用ト
ラックへ積む。
【0040】このとき特に、長辺側の側板4A,4Bの
巾を使用時のコンテナ巾より短縮しているので、3段の
空のコンテナ1Aには、折りたたまれた側板2が支障な
く格納できる。すなわち、例えば最下段のコンテナ1A
に上の9段のコンテナのメッシュ底板11を格納し、残
り2段のコンテナ1Aに7段分の側板2を2層にして格
納する。
【0041】勿論、前掲公報のコンテナでは折りたたま
れた側板をコンテナの対角線に沿って斜めにする必要が
あって、全てを格納できない。
【0042】他の回収方法として、10段の空のコンテ
ナ1A群(例えば30組)を回収するとき、前記のよう
に台車15同志は数台まとめて段積みし、コンテナ1A
同志は10段まとめて段積みして、回収用トラックへ積
むこともできる。
【0043】次に、断熱用側板に構成するための皮つき
発泡体からなる側板2について述べる。
【0044】図5では発泡体19を表皮20を包んだ皮
つき発泡体で側板2を構成しているが、いう迄もなく、
皮つき発泡体は、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂製
の表皮を構成する非発泡パリソンを、ブロ−成形して中
空体を作り、この中にポリオレフィン系樹脂やポリスチ
レン系等樹脂の発泡ビ−ズを充填してから発泡ビ−ズを
加熱発泡させて作られる。
【0045】特に、図5で示す皮つき発泡体は、ブロ−
成形用金型内に、そのまま発泡ビ−ズを充填して皮つき
発泡体を作る(例えば特開平6−182887号公報参
照)ので、きわめて安価に生産できる。特に短辺側の側
板3A,3Bの場合、表皮20がヒンジ部6となって好
都合になる。そのため、側板2は厚肉になる。
【0046】なお、側板2は皮つき発泡体でなく、単な
る中空のブロ−成形体であってもよいが、いずれも断熱
機能をもつ厚肉に構成されている。また、コンテナ1A
は2〜3の段積みで使用してもよい。
【0047】ここにおいて、以上のような保冷用コンテ
ナ1Aに温度表示装置21を付設して、収容している食
品類の品温を管理するようにしている。
【0048】そのため、本発明者らは、かかるコンテナ
1Aに適する温度センサを次のチェックポイントにより
渉猟した。
【0049】すなわち、低廉であること、示度が明確で
あること、破損しないこと、取付容易であること等をチ
ェックしたところ、耐衝撃性棒状ガラス製温度計や液体
充満温度計(ブルドン管式)、バイメタル式温度計、更
には、感温液晶や示温塗料が適用できることを見出し
た。
【0050】例えば、耐衝撃性棒状ガラス製温度計22
を付設する場合は、図2および図5に示すように側板
2、特に短辺側の側板3Bにおいて、内外の表皮20,
20が直接接合されるような凹部23を形成し、この凹
部23における内外の表皮20,20に前記温度計22
を嵌込み装着する。
【0051】したがって、この温度計22は凹部23に
おいてコンテナ1Aの内外に亘るように設置されるの
で、特に、温度計22の感温部はコンテナ1Aの内に臨
み、示度部は外部に露出しているので、コンテナ1Aの
内部温度を適格に検知すると共に、目視者には明確に視
認することができる。
【0052】そして、小型の温度計22は、特に折り込
まれる短辺側の側板3Bにおける凹部23に装着されて
いるので、コンテナ1Aの不使時には露出せず、また、
コンテナ1Aの使用時には凹部23に装着しているので
外力による損傷を防止している。勿論、凹部23の外面
に透明な樹脂板(26)を添着して損傷防止をしてもよ
い。
【0053】また、バイメタル式温度計を付設する場合
は、図示しないが、前記温度計22と同じ位置にゼンマ
イ状に巻いたバイメタル部をコンテナ1Aの内部側に
し、指針の板面を外部側にして装着するとよい。この場
合は、構造簡単で、特に、丈夫であるためコンテナ1A
に好都合な温度表示装置21となる。勿論、前記液体充
満温度計や示温塗料も同じように凹部に装着すればよ
い。
【0054】また、以上のような第1の実施の形態例の
温度表示装置21付保冷用プラスチックコンテナ1A
は、台車に載置の折りたたみ式プラスチックコンテナで
あるが、本発明は、これに限らず、図6のような断熱性
(皮つき発泡体)プラスチックコンテナ24に折曲した
棒状ガラス製温度計22を付設してもよい。
【0055】すなわち、図6において、有底プラスチッ
クコンテナ24に蓋25をして、密閉容器を形成し、そ
こに冷却用の食品類を収容するが、このコンテナ24は
前記のような皮つき発泡体で構成して断熱性容器にして
いる。
【0056】この有底プラスチックコンテナ24の側板
24Aに前記凹部23と略同じように凹部25を形成
し、この凹部25に、曲がり温度計といわれる棒状ガラ
ス製温度計22を付設し、その感温部22Aを容器内部
に臨ませ、そして、この凹部25を透明板26で密閉し
て温度計22に対し、皮つき発泡体と共に、更なる耐損
傷性を保持することができる。
【0057】以上のように、冷却用コンテナ1A自身の
内部温度を検知して、収容物の品温を推測するので、食
品類の品温をより正確に管理でき、より品質の高い食品
類を提供することができる。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、保冷用プラスチックコ
ンテナに温度表示装置を付設し、食品類の品温管理を可
能としたので、食品類の品質低下の進行を遅延させるこ
とは勿論、凍結を防止して好ましい食品類の品質に保つ
ことができる。
【0059】特に、皮つき発泡体から構成した断熱性保
冷用コンテナ1Aに温度表示装置を付設したので、特
に、温度表示装置(なかんずく、前掲公報の示温材)に
対し耐衝撃や耐損傷にすることができ、繰り返しの使用
によっても品温管理を良好に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例の要部斜視図である。
【図2】図1の実施例で、(A)は斜視図、(B)は
(A)の要部平面図、(C)は(B)の折りたたみ図で
ある。
【図3】図2の使用状態図である。
【図4】図2の他の使用状態図である。
【図5】図3の要部断面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態例の要部図である。
【図7】従来例である。
【符号の説明】
1…コンテナ、2…側板、3A,3B…短辺側の側板、
4A,4B…長辺側の側板、6…ヒンジ部、7…折曲
部、11…メッシュ底板、21…温度表示装置、22…
温度計、23…凹部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底板をもつ上方開放型保冷用コンテナの
    側板を皮つき発泡体からなる断熱性側板で構成し、該側
    板に凹部を形成し、該凹部に温度表示装置を付設し、該
    温度表示装置の外側で側板と面一にした透明板を、前記
    凹部に設けて該温度表示装置を被覆したことを特徴とす
    る保冷用プラスチックコンテナ。
  2. 【請求項2】 メッシュ底板をもつ上方開放型保冷用プ
    ラスチックコンテナを、複数個段積みして大型冷蔵室に
    入れ、該コンテナに収容された食品類の品温を凍結また
    は未凍結の冷却状態に下げ、そのまま店頭へ搬出する保
    冷用プラスチックコンテナにおいて、 前記コンテナの側板に温度表示装置を付設して、コンテ
    ナに収容された食品類の品温を管理可能としたことを特
    徴とする保冷用プラスチックコンテナ。
JP9190580A 1997-06-30 1997-06-30 保冷用プラスチックコンテナ Pending JPH1120864A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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