JPH11204141A - 密閉電池 - Google Patents

密閉電池

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JPH11204141A
JPH11204141A JP10003095A JP309598A JPH11204141A JP H11204141 A JPH11204141 A JP H11204141A JP 10003095 A JP10003095 A JP 10003095A JP 309598 A JP309598 A JP 309598A JP H11204141 A JPH11204141 A JP H11204141A
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JP
Japan
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lid
injection hole
liquid injection
power generation
generation element
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JP10003095A
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English (en)
Inventor
Masahiro Kato
昌浩 加藤
Yoshio Akiyama
吉雄 秋山
Naotada Okada
直忠 岡田
Katsuhisa Honma
克久 本間
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Toshiba Corp
A&T Battery Corp
AT Battery KK
Original Assignee
Toshiba Corp
A&T Battery Corp
AT Battery KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯用電子機器等に広く使用されているリチ
ウムイオン二次電池等の構造で、特に電解液を注液孔か
ら注入後に封止蓋によって注液孔を塞ぐ密閉型の電池に
関する。 【解決手段】 密閉電池において、発電要素押さえ31
は注液孔10に近い端部の辺が注液孔10と所定の距離
を隔てて配置する。従って、極めて製造歩留まりの高い
高信頼のものが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯用電子機器等
に広く使用されているリチウムイオン二次電池等の構造
に係わり、特に電解液を注液孔から注入後に封止蓋によ
って注液孔を塞ぐ密閉型の電池に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、密閉電池は角型電池を例にとる
と以下のようなものがよく知られている。
【0003】(1)開口部を有する金属からなる角型の
外装缶内に発電要素を収納し、この外装缶の開口部から
電解液を注入した後、外装缶の上端の開口部にハーメチ
ックシールにより絶縁された電極端子を有する金属製の
蓋体を溶接して接合した密閉電池。
【0004】(2)(1)と同様に電解液を注入した
後、外装缶の上端の開口部にハーメチックシールにより
絶縁された電極端子を有する蓋体をかしめ接合した密閉
電池。
【0005】(3)開口部を有する金属からなる角型の
外装缶内に発電要素を収納し、外装缶の開口部にハーメ
チックシールにより絶縁された電極端子と電解液の注液
孔を有する金属板材からなる蓋体を溶接して接合し、電
解液を蓋体の注液孔から外装缶内に注入した後、注液孔
に球形状または釘形の栓体を差込み、この栓体と蓋体を
ろう付け又は抵抗溶接により接合して注液孔を塞いで形
成した密閉電池。または、電解液を注入孔から注入した
後に、注液孔の上に配しレーザ溶接によりシーム接合し
て注液孔を塞いで形成した密閉電池。
【0006】このうち、本発明と直接関係のある(3)
に係わる従来の密閉電池について、特に蓋体の部分につ
いて図面を参照して以下に更に詳しく説明する。
【0007】図3(a)〜(c)は第一の例を示すもの
で、図3(a)は蓋体部分の平面図であり、図3(b)
は蓋体部分の側面図であり、また、図3(c)は蓋体部
分の下面図である。
【0008】また、図4(a)〜(c)は第ニの例を示
すもので、図4(a)は蓋体部分の平面図であり、図4
(b)は蓋体部分の側面図であり、また、図4(c)は
蓋体部分の下面図である。
【0009】図3(a)〜(c)と図4(a)〜(c)
において、蓋体8はアルミニウム製の板で注液孔10と
外部電極端子としての負極端子11が挿入される孔9が
所定間隔で設けられている。この孔9には負極端子11
が挿入され孔9との間はハーメチック処理されて蓋体8
に固定されているハーメチックシールの絶縁体12があ
る。
【0010】この負極端子11は、全体が頭付きのリベ
ット構造である。その頭部11aは円形で蓋体8より外
部へ露出し負極端子11を形成する。一方、リベット部
11bにより金属製の電極端子接続板30が蓋体8との
間に発電要素押さえ31を挟持している。このとき、従
来の技術では、発電要素押さえ31の端部は蓋体8に対
向する面における注液孔9の部分が注液孔9に対応して
ほぼ同様の曲率で除去加工されているものの、注液孔9
の非常に近傍まで存在している。
【0011】なお、図3(a)〜(c)に示す第一の例
においは、発電要素押さえ31を電極端子接続板30を
介して、負極端子11で蓋体8との間に挟持したが、図
4(a)〜(c)に示す第二の例では負極端子11では
発電要素押さえ31を挟持せずに、固定することなく発
電要素押さえ31と蓋体8との位置関係を維持する構造
に形成されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
例では発電要素押さえは、それ自体の主要な機能である
外装体内の発電要素が動かないように空間を埋めて固定
することは満足するが、発電要素押さえが蓋体の注液孔
の部分まで延在しているので、注液孔から注入された電
解液の一部が発電要素押さえでの蓋体に対向する面でせ
きとめられ、注液したときに蓋体と発電要素押さえとの
隙間に電解液が溜まる事態が発生する。
【0013】そのため、封止蓋で注液孔を塞ぐ溶接の際
に、温度上昇によって隙間に溜まっていた電解液が温め
られて溶接部分まで上昇して溶接不良を発生させたり、
外部まで滲み出て腐食などで外観を損ねる等の不具合を
生じていた。
【0014】特に、電池の軽量化のために蓋体にアルミ
ニウムを用いた場合は、アルミニウムの溶接の困難性も
加わり、溶接不良の発生頻度は一段と高くなっていた。
【0015】本発明は、これらの事情に鑑みなされたも
ので、電解液を注入後の封止の信頼性の高い密閉電池を
提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、金属か
らなり開口部を有する外装缶と、この外装缶内に収納さ
れているセパレータを挟んで対峙された正極および負極
を有する発電要素と、前記外装缶の開口部に接合され、
かつ、注液孔に対して絶縁された外部電極端子が設けら
れている金属製の蓋体と、この蓋体と前記発電要素の間
に介在する発電要素押さえと、前記発電要素に電気的に
接続された電極端子とを有し前記注液孔を封止した構造
の密閉電池において、前記発電要素押さえは、その端部
がいずれも前記注液孔と所定の距離を隔てられて重なら
ないことを特徴とする密閉電池にある。
【0017】また本発明によれば、前記注液孔に対する
注液後の封止は、前記注液孔に封止蓋をレーザで溶接す
ることによる接合によって行うことを特徴とする密閉電
池にある。
【0018】また本発明によれば、前記蓋体および前記
封止蓋は、材質がアルミニウムまたはアルミニウム合金
であることを特徴とする密閉電池にある。
【0019】また本発明によれば、前記発電要素押さえ
の前記蓋体への固定は、前記外部電極端子の前記蓋体へ
の固定を介して行われていることを特徴とする密閉電池
にある。
【0020】また本発明によれば、前記発電要素押さえ
と前記蓋体との位置合せは、相互に嵌合する嵌合部によ
って行うことを特徴とする密閉電池にある。
【0021】また本発明によれば、前記外部端子は、蓋
体からの露出部が正方形状であることを特徴とする密閉
電池にある。
【0022】また本発明によれば、前記発電要素押さえ
は、材質がポリプロピレンであることを特徴とする密閉
電池にある。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる密閉電池を
角型密閉電池を例として図面を参照して詳細に説明す
る。ここで、角型とは外装缶を発電要素を含む面で切断
したときの形状が矩形であることを意味するが、コーナ
部においてアールが付けられることを許容するものであ
る。
【0024】図1は、本発明に係わる密閉電池、例えば
角型密閉リチウムイオンニ次電池を示す斜視図、図2
(a)は図1の二次電池の平面図、図2(b)は図1の
二次電池の蓋部分の断面側面図、図2(c)は図1の二
次電池の蓋部分の下面図である。
【0025】金属からなる有底矩形筒状をなす外装缶1
は、例えば正極端子を兼ね、底部内面に絶縁フイルム2
が配置されている。発電要素である電極体3は、外装缶
1内に収納されている。電極体3は、負極4とセパレー
タ5と正極6とをセパレータ5が最外周に位置するよう
に渦巻状に何重にも重ね合せて捲回した後、偏平状にプ
レス成型することにより作製したものである。そして、
中心付近にリード取出し孔を有する例えば、プラスチッ
クからなるスぺーサ7(発電用要素押さえ31)が外装
缶1内の電極体3上に配置されている。
【0026】蓋体8はアルミニウム製の板で注液孔10
と外部電極としての負極電極11が挿入されるために開
口した孔9が所定間隔で設けられている。孔9には負極
電極11が挿入されており孔9との間はガラス製または
樹脂性の絶縁材12が介挿されハーメチック処理されて
蓋体8に固定されている。
【0027】この負極端子11は、全体が頭付きのリベ
ット構造である。図2(a)に示すようにその正方形頭
部分11aは蓋体8より外部へ露出し外部電極を形成す
る。一方、リベット部11bは金属製の電極端子接続板
30を介して発電要素押さえ31を挟持している。ま
た、蓋体8は、外装缶1の上端の開口部に例えばレーザ
溶接により気密に接合されている。
【0028】また、電極端子接続板30の下端面には、
負極リード13が接続され、かつ、この負極リード13
の他端は電極体3の負極4に接続されている。また、正
極リード24は一方の端で蓋体8と接続され、他方の端
で電極体3の正極6に接続されている。
【0029】金属製の封止蓋14は、蓋体8の注液孔1
0を通して電解液を注液した後において、注液孔10を
含む蓋体8の該表面にレーザ溶接によるシーム接合によ
り取付けられている。
【0030】上部側絶縁紙19は、封止蓋14を含む蓋
体8の外表面全体に被覆されている。スリット20を有
する下部側絶縁紙21は外装缶1の底面に配置されてい
る。二つ折りにされたPCT(Positive Th
ermal Coefficient)素子22は、一
方の面が外装缶1の底面と下部側絶縁紙21の間に介挿
され、かつ、他方の面がスリット20を通して前記絶縁
紙21の外側に延出されている。外装チューブ23は、
外装缶1の側面から上下面の絶縁紙19,21の周辺ま
で延出するように配置され、上部側絶縁紙19および下
部側絶縁紙21を外装缶1に固定している。このような
外装チューブ23の配置により、外部に延出されたPT
C素子22の他方の面が下部側絶縁紙21の底面に向け
て折り曲げられる。
【0031】次に、上述の構造の密閉電池の製造方法を
詳細に説明する。
【0032】まず、金属からなる有底角形の外装缶1内
の底面に絶縁紙2を配置し、この中に発電要素(例えば
正極6および負極4をセパレータ5を挟んで渦巻き状に
捲回し、扁平状に成形した電極体3 )を収納する。な
お、後述する充電可能な二次電池の場合には、充電可能
な形態に構成されている発電要素が用いられる。つづい
て、外装缶1内の電極体3上に負極リード13の取出し
穴を有する発電用要素押さえ31を配置する。
【0033】一方、蓋体8は、蓋体8の凸部8aに発電
要素押さえ31の凹部31aを嵌合させて位置合せを行
い、その状態で発電要素押さえ31の外側の所定位置に
外部電極端子接続板30を密接させ、負極端子11のリ
ベット部で電極端子接続板30をかしめる。その後、絶
縁材12を介してハーメティックシールされた電極端子
(負極端子11)および電解液の注液孔10を有する金
属製の蓋体8を外装缶1の上端開口部に対して例えばレ
ーザ溶接により気密に接合する。
【0034】この状態で、外装缶1内の発電要素は発電
要素押さえ31によって密接して固定されているので外
装缶1の中で動くことはない。
【0035】次いで、外装缶1の内部に電解液を蓋体8
の注液孔10を通して注液する。つづいて、注液孔10
を含む蓋体8の外表面に金属板材からなる封止蓋14を
レーザ溶接によりシーム接合して注液孔10を塞ぐ。こ
のレーザ溶接は、その始点から終点に至る溶接軌跡(例
えば円形の溶接軌跡)が注液孔10を囲むように金属製
の封止蓋14に形成されている。
【0036】次いで、蓋体8表面に絶縁紙19を配置
し、かつ外装缶1の底部外面にスリット20を有する絶
縁紙21を配置すると共に、この絶縁紙21に二つ折り
されたPTC素子22を配置し、外装缶1を含む全体を
外装チューブ23に入れ、このチューブ23を熱により
収縮させることにより上部側絶縁紙19を蓋体8に、下
部側の絶縁紙21およびPTC素子22を外装缶1の底
部に固定して、例えば前述した図1および図2に示す構
造の角型密閉リチウムイオンニ次電池のような角型密閉
電池を製造する。
【0037】なお、外装缶1は、例えばアルミニウム、
ステンレスまたは鉄から作られる。負極4は、例えばリ
チウムイオンニ次電池の場合、リチウムイオンが出し入
れされる炭素質物質を含むペーストを銅薄板のような集
電体の片面もしくは両面に保持させた構造を有する。
【0038】また、正極6は、例えばリチウムイオンニ
次電池の場合、リチウムニッケル酸化物、リチウムコバ
ルト酸化物のような活物質を含むペーストをアルミニウ
ム薄板のような集電体の片面もしくは両面に保持させた
構造を有する。
【0039】また、セパレータ5としては、例えばリチ
ウムイオンニ次電池の場合、ポリプロピレンのような合
成樹脂からなる多孔性フィルムが用いられる。ポリプロ
ピレンを用いたのは、(イ)密閉電池に注液する非水系
電解液に対する耐性を有している。(ロ)蓋体8の一部
が溶接によって加熱されても140℃までの耐熱性を有
している。(ハ)曲げ弾性率が45000Kgf/cm
程度であり、組立部品としても発電要素押さえ31の
機能としても適度の硬さとクッション性を有している。
(ニ)比重が1.1程度であり比較的軽量である。
(ホ)材料費、加工費とも安価である。等の理由によ
る。
【0040】そして、電解液としては、例えばリチウム
イオンニ次電池の場合、過塩素酸リチウム、ホウフッ化
リチウム、六フッ化リチウム、六フッ化燐リチウム等の
電解質をエチレンカーボネート、プロピレンカーボネー
トのような有機溶媒で溶解したもの等が用いられる。
【0041】さらに、蓋体8および封止蓋14のうち、
少なくとも蓋体8はアルミニウム、0.05重量%以下
のMgおよび0.2重量%以下のCuを含むアルミニウム
系金属からなることが好ましい。このようなアルミニウ
ム系金属としては、例えばJIS の合金番号でA105
0、A1100、A1200、A3003等を挙げるこ
とができる。
【0042】以上説明した本発明によれば、注液孔10
からスぺーサ7(発電要素押さえ31)を介して電解液
を注液した後において、蓋体8の表面での注液孔10周
辺に付着した電解液を溶接不良防止のために拭き取っ
て、注液孔10を含む蓋体8または外装缶の外表面に封
止蓋14をレーザ溶接によるシーム接合により取付ける
場合、注液孔10の近傍には電解液が付着していないの
で、レーザ溶接が行われる箇所は電解液が存在しない。
従って、電解液による溶接への影響がなく、かつ接合部
で凝固割れを生じることがない。その結果、封止蓋14
により注液孔10を気密に塞ぐことができ、封止性(密
閉性)の高い密閉電池を得ることができる。
【0043】さらに、この実施の形態では封止蓋14を
レーザ溶接により注液孔10を塞いでシーム接合するこ
とによつて、封止蓋14またはこの封止蓋14が接合さ
れる蓋体8のような部材のうちの少なくとも一方をアル
ミニウムやアルミニウム合金のようなアルミニウム系金
属で構成されても、それら部材間を良好に接合してい
る。従って、封止蓋14により注液孔10を気密に塞ぐ
ことができると共に、アルミニウム、アルミニウム系金
属の使用により密閉電池の軽量化を図るようにしてい
る。
【0044】特に、アルミニウム系金属としてアルミニ
ウム、0.05重量%以下のMgおよび0.2重量%以
下のCuを含む組成のものを用いることによつて、注液
孔10を封止蓋14により良好にシーム接合するように
している。
【0045】しかし、あくまでもこれは一例であって、
外装缶1の上端開口部に注液孔10を有する蓋体8を接
合し、注液孔10を通して電解液を注液した後、注液孔
10を塞ぐ技術として、従来より採用されている抵抗溶
接、超音波溶接、ろう付け等を用いてもよい。
【0046】なお、注液孔10が蓋体8ではなく外装缶
1の側面や底部に設けられていても、注液孔10の位置
が異なるだけであるから、蓋体8に取付けた場合と同様
に取り扱うことが出来る。
【0047】また、レーザ溶接を用いる場合には、アル
ミニウム以外の成分として、0.05重量%以下のMg
と0.2重量%以下のCuを含む組成のアルミニウム系
金属は、比較的容易にレーザ溶接することが可能であ
る。つまり、レーザ溶接では2つの部材の溶接部の金属
が高温になり、溶融し混ざり合つた後に冷えて固まるプ
ロセスを経るが、この冷却固化時に合金中の凝固点が比
較的異なるか、または熱膨張・熱収縮の度合いが比較的
大きく異なる化学成分(ここでは、Mg、Cu)がある
量以上だけ含有されていると、冷却固化時に溶接部分に
応力が集中してひび割れが生じる現象である。いわゆる
凝固点割れを起こす。この凝固点割れは、Mg,Cuの
含有量に大きく影響される。
【0048】上述した実施の形態では一例として、M
g,Cuの含有量がそれぞれ0.05重量%以下、0.
20重量%以下のアルミニウム系金属を用いることによ
って、封止蓋14を蓋体8または外装缶1に対してその
注液孔10を塞ぐように容易にレーザ溶接することがで
きるようにしている。
【0049】従って、この実施の形態では、電解液の注
入後の注液孔10が良好に気密封止された構造を有する
高信頼性の密閉電池をえることができるようにしてい
る。特に、少なくとも蓋体8としてMg,Cuの含有量
を特定の範囲に規定したアルミニウム系金属で形成する
ことにより、蓋体8の注液孔10の気密封止性を損なう
ことなく、軽量の密閉電池を得ることを可能にしてい
る。
【0050】また、外装缶1と電極体3との電気的接合
は、図1に示すように、電極体3の最外周をセパレータ
5とし、その代わりに電極体3から正極リード24を蓋
体8の側に設けて、蓋体8での電極体3側の面に対して
正極リード24を溶接によって接続する。そして、負極
リード13は電極体3及び電極端子接続板30と溶接に
より接続されている。このようにすれば、蓋体8と外装
缶1とは溶接によつて電気的に接合されるので、蓋体8
を介して間接的に外装缶1と電極体3とを電気的に接合
することができる。
【0051】なお、前述した密閉型電池において電極体
を外装缶1に収納する際にその負極が外側に位置するよ
うにして外装缶1を負極端子11とし、蓋体8にハーメ
チックシールされた電極端子を正極端子とする構造にし
てもよい。
【0052】また、本発明に係わる密閉電池は角型の密
閉電池に限らず、形状が異なるだけで電池としての基本
構成が変わらない円筒型等の密閉電池にも同様に適用す
ることができる。
【0053】以下、本発明の実施例を前述した図1及び
図2に示すような蓋体8に注液孔10を設けた角型密閉
電池を参照して詳細に説明する。
【0054】(実施例)まず、アルミニウム(JIS合金番
号A3003)でからなる有底角形の外装缶1内の底面
に絶縁紙2を配置し、この中に正極6および負極4をセ
パレータ5を挟んで渦巻き状に捲回し、扁平状に成形し
た電極体3を収納した。つづいて、外装缶1内の電極体
3上の中心付近に負極リード13の取出し穴を有するス
ペーサ7(発電要素押さえ31)を配置した。
【0055】一方、蓋体8もアルミニウム(JIS合金番号
A3003)で板厚は1.0mmであり、発電要素押さ
え31はポリプロピレンで板厚は1.5mmとした。
【0056】発電要素押さえ31の形状は図2(c)に
示すように平面は矩形状で、かつ、蓋体8への組付られ
たときに注液孔10に一番近い辺が、注液孔10から所
定距離(0.3mm以上が望ましい)を隔てるように形
成されている。
【0057】蓋体8と発電要素押さえ31は、蓋体8の
凸部8aに発電要素押さえ31の凹部31aを嵌合させ
て位置合せを行い、その状態で発電要素押さえ31の外
側の所定位置に外部電極端子接続板30を密接させ、発
電要素押さえ31を挟み込んだ状態で、負極端子11の
リベット部11bで電極端子接続板30をかしめる。
【0058】なお、負極端子11の頭部11aは略正方
形状が望ましいのは、発電要素の回転防止のためであ
る。つまり、楕円や長方形等の縦横比の大きな形状とし
なかったのは、蓋体8の表面及び裏面の組立における有
効面積が制約されているためと、出来るだけ円形に近い
方がハーメチックシールの気密性が確保しやすいからで
ある。
【0059】その後、絶縁材12を介してハーメチック
シールされた電極端子(負極端子11)および電解液の
注液孔10を有する金属製蓋体8を外装缶1の上端開口
部に例えばレーザ溶接により気密に接合する。
【0060】この状態で、外装缶1内の発電要素は発電
要素押さえ31によって密接して固定されているので外
装缶1の中で動くことはない。
【0061】これらの構造の密閉電池について電解液の
注液後に封止蓋14を蓋体8にレーザ溶接したことによ
り封止したので、良品率が従来、84〜92%程度であ
ったものが略100%に向上した。これは電解液が溶接
時の温度上昇により沸騰して溶接部分に付着することの
無いように、発電要素押さえ31と蓋体8との間に電解
液が溜まらないような構造をとっているからである。
【0062】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば密
閉電池において、発電要素押さえは注液孔に近い辺が注
液孔と所定の距離を隔てて配置したので、極めた歩留ま
りの高い高信頼のものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する角型密閉リチウムイオン二次電
池を示す部分切欠斜視図。
【図2】(a)は本発明に関する角型密閉リチウムイオ
ン二次電池の蓋部分の平面図、(b)は同蓋部分の断面
側面図、(c)は同蓋部分の下面図である。
【図3】(a)は従来の角型密閉リチウムイオン二次電
池の蓋部分の平面図、(b)は同蓋部分の断面側面図、
(c)は同蓋部分の下面図である。
【図4】(a)は更に別の従来の角型密閉リチウムイオ
ン二次電池の蓋部分の平面図、(b)は同蓋部分の断面
側面図、(c)は同蓋部分の下面図である。
【符号の説明】
1…外装缶、8…蓋体、10…注液孔、11…負極端子
(外部端子)、14…封止蓋、30…電極端子接続板、
31…発電要素押さえ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 直忠 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内 (72)発明者 本間 克久 神奈川県川崎市幸区堀川町72番地 株式会 社エイ・ティーバッテリー内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属からなり開口部を有する外装缶と、
    この外装缶内に収納されているセパレータを挟んで対峙
    された正極および負極を有する発電要素と、前記外装缶
    の開口部に接合され、かつ、注液孔に対して絶縁された
    外部電極端子が設けられている金属製の蓋体と、この蓋
    体と前記発電要素の間に介在する発電要素押さえと、前
    記発電要素に電気的に接続された電極端子とを有し前記
    注液孔を封止した構造の密閉電池において、 前記発電要素押さえは、その端部がいずれも前記注液孔
    と所定の距離を隔てられて重ならないことを特徴とする
    密閉電池。
  2. 【請求項2】 前記注液孔に対する注液後の封止は、前
    記注液孔に封止蓋をレーザで溶接することによる接合に
    よって行うことを特徴とする請求項1記載の密閉電池。
  3. 【請求項3】 前記蓋体および前記封止蓋は、材質がア
    ルミニウムまたはアルミニウム合金であることを特徴と
    する請求項2記載の密閉電池。
  4. 【請求項4】 前記発電要素押さえの前記蓋体への固定
    は、前記外部電極端子の前記蓋体への固定を介して行わ
    れていることを特徴とする請求項1記載の密閉電池。
  5. 【請求項5】 前記発電要素押さえと前記蓋体との位置
    合せは、相互に嵌合する嵌合部によって行うことを特徴
    とする請求項1記載の密閉電池。
  6. 【請求項6】 前記外部端子は、蓋体からの露出部が正
    方形状であることを特徴とする請求項1記載の密閉電
    池。
  7. 【請求項7】 前記発電要素押さえは、材質がポリプロ
    ピレンであることを特徴とする請求項1記載の密閉電
    池。
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