JPH1120189A - インク供給装置 - Google Patents

インク供給装置

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JPH1120189A
JPH1120189A JP17968997A JP17968997A JPH1120189A JP H1120189 A JPH1120189 A JP H1120189A JP 17968997 A JP17968997 A JP 17968997A JP 17968997 A JP17968997 A JP 17968997A JP H1120189 A JPH1120189 A JP H1120189A
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JP
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ink
carriage
supply unit
ink supply
color
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JP17968997A
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English (en)
Inventor
Akira Ishii
亮 石井
Toshio Ogawa
寿男 小川
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリッジ30の移動・停止により、複数の
色のインクペレット22を選択的に補給する。 【解決手段】 色毎にインクペレット22を放出できる
出口21aの間隔Pとし、B方向およびC方向に走査移
動可能なキャリッジ30における溶融ホッパー20を間
隔Tにて配置する。キャリッジ30の背面に設けた選択
的規制部材67の配置間隔Rより大きい間隔Lにて係脱
体58を配置し、キャリッジ30をB方向またはC方向
に適宜移動して停止させて、係脱体58が下降動すると
き、選択された選択的規制部材67に摺接されて、選択
された係脱体58のみが回動して、出口21aの上方に
位置する押出体61を下向き回動させて、所定の色のイ
ンクペレット22のみを押し出して溶融ホッパー20に
落とし込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタに係り、より詳しくは、該プリンタにおけるイン
ク供給装置の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ホットメルトインクジェットプリ
ンタでは、多数のノズルを備えたノズルヘッドと、ヒー
タを備えたインク溶融部と、常温で固形のインクペレッ
トを受け入れて溶融するホッパー部とからなる記録ヘッ
ド部をキャリッジに搭載し、このキャリッジを用紙等の
被記録媒体の搬送方向と直交する方向(主走査方向)に
移動させながら、ノズルヘッドにおけるノズルからイン
ク滴(ホットメルトインク)を噴出させて被記録媒体の
表面に文字や図形等を印字するように構成されている。
【0003】ところで、インク切れとなったとき、オペ
レータが前記インクペレットを直接手で触ると、手の汚
れや、皮脂がインクペレットに付着することによって、
ホットメルトインクの品質が低下するという問題がある
から、米国特許第4823146号では、可撓性を有す
るインクホルダ内にカラーインク用のインクペレットを
各色毎に予め収納し、該インクホルダの開口面を押圧力
で破れるようなアルミ箔等にて封緘しておき、記録ヘッ
ド部におけるホットメルトインク切れになると、所定の
色のインクペレットが入ったインクホルダの封緘部を所
定のホッパー部の投入口上に被せて固定し、このインク
ホルダの底面をオペレータが指で押して、当該インクホ
ルダを変形させると同時に前記アルミ箔封緘をインクペ
レットを介して破り、インクペレットを直接手に触れる
ことなく補給することを提案している。
【0004】他方、液状のインクをノズルヘッドから吐
出するタイプのインクジェットプリンタにおいては、イ
ンク切れになると、前記ノズルヘッドとインク滴を受入
れするホッパー部とを備えた記録ヘッド部を搭載したキ
ャリッジを、液状のインクを各色別にインクカートリッ
ジに蓄えたインク供給部の下方に位置させ、インクカー
トリッジから適量のインクを補給する構成もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のインク供給装置では、オペレータが手動にて液状の
インクもしくはインクペレットを補給するので、その手
間が煩わしいという問題があった。この手動操作に代え
て、インクの色箇所毎にインク排出機構もしくはインク
ペレット排出機構を格別の駆動手段にて作動させるとす
れば、駆動手段の数が多くなり、プリンタの製造コスト
が高くなるという問題があった。
【0006】そこで、本発明は、インク放出部もしくは
インクペレット放出部に対して、インク切れとなったホ
ッパー箇所が合致するようにキャリッジを選択的に且つ
自動的に移動配置させて、インクの補給作業を自動化で
きるようにしたインク供給装置を提供することを目的と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明のインク供給装置は、被記録
媒体の表面にインクを噴射する記録ヘッド部をキャリッ
ジに搭載し、該キャリッジを被記録媒体の搬送方向と交
差する方向に走査駆動するように構成し、前記走査方向
の一端部には、前記記録ヘッド部にインクを供給するイ
ンク供給部を配置してなるインクジェットプリンタにお
いて、前記インク供給部には、インクケース内に収納さ
れたインクを各色毎に放出するための放出部を、前記走
査方向に沿って適宜間隔にて形成する一方、前記キャリ
ッジには、前記各色毎のインクを受け入れるためのホッ
パーを、前記放出部の配置間隔と異なる適宜間隔にて前
記走査方向に沿って配置し、前記インク供給部には、キ
ャリッジの前記走査方向での移動停止位置に応じて、前
記放出部におけるインクを色毎に選択的に前記ホッパー
に排出させるようにしたインク排出機構部を備えたもの
である。
【0008】また、請求項2に記載の発明のインク供給
装置は、被記録媒体の表面にホットメルトインクを噴射
する記録ヘッド部をキャリッジに搭載し、該キャリッジ
を被記録媒体の搬送方向と交差する方向に走査駆動する
ように構成し、前記走査方向の一端部には、前記記録ヘ
ッド部にインクペレットを供給するインク供給部を配置
してなるホットメルトインクジェットプリンタにおい
て、前記インク供給部には、インクケース内に収納され
たホットメルトインクからなるインクペレットを各色毎
に放出するための放出部を、前記走査方向に沿って適宜
間隔にて形成する一方、前記キャリッジには、前記各色
毎のインクペレットを受け入れて溶融するための溶融ホ
ッパーを、前記放出部の配置間隔と異なる適宜間隔にて
前記走査方向に沿って配置し、前記インク供給部には、
キャリッジの前記走査方向での移動停止位置に応じて、
前記放出部におけるインクペレットを色毎に選択的に前
記溶融ホッパーに排出させるようにしたペレット排出機
構部を備えたものである。
【0009】さらに、請求項3に記載の発明は、請求項
2に記載のインク供給装置において、前記インク供給部
には、前記移動するキャリッジにおける溶融ホッパーよ
り上方にインクケースにおける各色毎の放出部を配置
し、前記ペレット排出機構部は、前記各放出部における
インクペレットを上方から溶融ホッパーに向かって落と
し込む押出体と、該押出体を選択的に作動させる係脱体
と、前記キャリッジ側に備えられて、当該キャリッジの
停止位置に応じて前記係脱体の姿勢を変更させる選択的
規制部材とにより構成されているものである。
【0010】そして、請求項4に記載の発明は、請求項
3に記載のインク供給装置において、前記インク供給部
には、前記各色毎に対する係脱体を一斉に上下方向に駆
動させるための供給部クラッチを配置したものである。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のインク供給
装置において、前記供給部クラッチは、キャリッジが前
記インク供給部方向への接離移動に応じて前記供給部ク
ラッチをON・OFF保持させるように構成したもので
ある。
【0011】請求項6に記載の発明は、請求項4又は請
求項5に記載のインク供給装置において、前記供給部ク
ラッチは、キャリッジが前記インク供給部方向に移動し
て一旦ON状態にロック保持し、次いでキャリッジを反
転方向に一定以上の距離を移動させたときに前記ロック
状態を解除するように構成したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施形
態について説明する。図1は本発明に係るホットメルト
インクジェットプリンタの斜視図、図2は該プリンタの
側断面図、図3はキャリッジの左右への移動に伴う動力
伝達部のON・OFF切換のクラッチ部概略斜視図、図
4はインクケースの斜視図、図5はインク供給部の要部
側面図である。
【0013】図1及び図2に示すように、プリンタ1の
本体ケース1aの上面後側には、被記録媒体としてのカ
ット紙及びオーバーヘッドプロジェクタ用の透明フィル
ム等の透明紙を積層状態にてセットするための複数の給
紙ユニット2,3が着脱自在に装着されている。図1に
示すように、本体ケース1aの上面右側には、各種の操
作用スイッチを備えた操作パネル部4があり、また、本
体ケース1aの前面には、印字後の被記録媒体Pが排出
される排紙口5が開口され、排紙トレイ6上に排紙され
る。
【0014】図1に示す開閉自在な外カバー体7にて、
本体ケース1aの上面の中央開口部1bの上面を覆うこ
とができる。さらに、中央開口部1bの左側には、カラ
ーインクジェットプリンタ用としてのイエロー(Y)、
マゼンタ(M)、シアン(C)、黒色(K)の各インク
ペレット22を各々列状に収納し、カバー体9にて開放
可能に構成されたインクケース8が着脱可能に装着され
ており、該インクケース8の右側に固定され横向き突出
した透明カバー10(多数の排気穴10a付き)にて前
記中央開口部1bの右側を覆うことができるものであ
る。
【0015】各給紙ユニット2,3における下端には、
図2に示すように、半月状(D型)等の給紙ローラ11
a,11bが配置され、各給紙ユニット2,3に積層さ
れた被記録媒体P、もしくは各給紙ユニット2,3の上
面の手差しトレイ2a,3aからの手差しの被記録媒体
Pを搬送経路に送り出すようになっている。搬送経路
は、レジストローラ対13a,13b、プレヒートプラ
テン14、搬送ローラ15とピンチローラ、メインプラ
テン16、冷却プラテン17、排紙ローラ18とピンチ
ローラ、排紙口5及び排紙トレイ6の順に並んでおり、
搬送経路12に沿って移動する被記録媒体Pは、プレヒ
ートプラテン14及びメインプラテン16の箇所に配置
されたヒータにて裏面から加熱され、当該メインプラテ
ン16の表面に対峙するノズルヘッド12からホットメ
ルトインクが噴出されて被記録媒体Pの表面に付着し、
排紙ローラ18までの間で、前記噴出されたホットメル
トインクが凝固し、排紙ローラ18におけるピンチロー
ラの表面に写らないようにして、排紙トレイ6側に印字
済の被記録媒体Pが排出されるようになっている。
【0016】図2及び図3に示すように、ノズルヘッ
ド、加熱部、溶融インクタンク並びにヒータを備えた溶
融ホッパー20からなる記録ヘッド部19は、キャリッ
ジ30に搭載されており、被記録媒体Pの搬送方向と同
じ副走査方向Aに対して、キャリッジ30は、図示しな
い走行機構と、ガイド軸31及びガイドレールに沿って
主走査方向(前記副走査方向Aに対し直交する矢印B及
び矢印C方向)に沿って往復移動可能に構成されてい
る。
【0017】次に、インクケース8及びインク供給部3
3の構成に付いて説明する。図3の左端には、前記イン
クケース8からインクペレット22を溶融ホッパー20
に供給するためのインク供給部33(図5参照)が配置
されており、図3の右端部には、ノズルヘッド12から
強制的に吐出したインクを受けたりノズル表面の汚れを
拭き取ったりするためのロール紙を間欠的に駆動させる
メインテナンス動作部34が配置されている。
【0018】上述するホットメルトインクとは、常温で
固化(凝固)し、加熱により液化するインクの総称であ
って、例えば、軟化点が40〜140℃、融点が50〜
150℃、ノズルから吐出される際のインク粘度が3〜
50CPSである性質を有し、好ましくは30〜90%
のワックスと5〜70%の樹脂と、0.1〜10%の色
剤と、その他の添加剤(増粘剤、界面活性剤、溶解剤
等)とからなる。固形状のインクペレット22は、図6
に示すように、上半部22aの左右長さが長く、下半部
22bの左右長さが短くなるように、左右両側に段部2
2c,22cを有する下向き「凸」形状とする。
【0019】図4及び図5に示すように、インクケース
8には、カバー体9の取付け端側から自由端側に向かっ
て長い収納溝部21が前記各色のインクペレット22毎
に並列状に配置され、各収納溝部21のうちカバー体9
の取付け端側に近い側には、複数のインクペレット22
を収納したカートリッジ23からインクペレット22を
供給するためのセット口21aが開口されている。ま
た、インクケース8の自由端側には、記録ヘッド部19
におけるインク切れとなった箇所に対応する溶融ホッパ
ー20にインクペレット22を落とし込むための出口2
1bが上下方向に開放されて形成されている。
【0020】前記各インクペレット22は、その左右両
側の段部22c,22cが、前記各収納溝部21におけ
る左右両側部位に支持された状態で前記出口21bに向
かって移動可能に嵌挿される。また、前記各収納溝部2
1に前後移動可能に嵌挿され、渦巻きバネ24aにて付
勢された押圧ブロック24にて、各収納溝部21内毎に
インクペレット22の後面を出口21b方向に押す。さ
らにリンク体25は、カバー体9を開くとき、前記全て
の押圧ブロック24をセット口21a方向に復帰させる
ものである。
【0021】前記インクケース8における出口21bに
は、この出口21bからインクペレット22を溶融ホッ
パー20に供給するためのインク供給部33(図5参
照)が配置され、該インク供給部33におけるペレット
排出機構部52への動力伝達部には、図3、図5、図7
(a)、図7(b)及び図8に示すように、供給部クラ
ッチ35を配置し、正逆回転可能な駆動モータ38から
の回転力をタイミングベルト40等の伝動部及び1本の
回転軸39を介して前記供給部クラッチ35における動
力伝達部の上流側に伝達するように構成する一方、前記
キャリッジ30の前記インク供給部33方向への接離移
動に応じて前記供給部クラッチ35をON・OFF作動
させるように、切換手段を設けた構成にする。
【0022】上記の構成をさらに詳細に説明すると、前
記回転軸39の中途部に固定した歯車41から歯車群4
2における歯車42aを介して駆動側クラッチ体35a
の歯車35bに回転力を伝達する。なお、駆動側クラッ
チ体35aが矢印B方向及び矢印C方向に移動すると
き、歯車35bは常時歯車42と噛み合っている。そし
て、図7(a)、図7(b)及び図8に示すように、枢
軸46回りに回動可能な切換手段としてのトグルレバー
47におけるアーム部47aとシフトレバー43の他端
とを係合棒43aの上部を介して回動可能に連結され、
この係合棒43aの下端が、駆動側クラッチ体35aの
シフトリング部35fに係合している。また、シフトレ
バー43から突出したピン44がガイド溝45に沿って
移動可能であって、図示しないガイド手段により係合棒
43aがガイド溝45と同方向に案内されるによりシフ
トレバー43は、キャリッジ30の下方にて当該キャリ
ッジ30の左右移動方向(矢印B方向及び矢印C方向)
と平行状に移動可能なように構成されている。従って、
トグルレバー47の枢軸46回りの回動及びシフトレバ
ー43のガイド溝45方向に沿う移動に応じて駆動側ク
ラッチ体35aが従動側クラッチ体35dに対して接離
(ON・OFF)するように構成されている。
【0023】また、トグルレバー47における他方のア
ーム部47bと、図示しないフレームに突設した係合ピ
ン48と間には、付勢バネ49を装架し、トグルレバー
47の回動に応じてその回動位置を保持するように構成
されている。即ち、図7(a)のように、シフトレバー
43の左端に上向き突設した当接片43bが前記キャリ
ッジ30の背面に突設した押圧片30aにて押圧されな
い状態、つまり、トグルレバー47のアーム部47aが
右方向に回動した姿勢では、前記アーム部47aが右側
に位置した姿勢を保持するように付勢バネ49の付勢力
が枢軸46の軸心に対して前記アーム部47aと反対側
に位置し、係合棒43aを介して駆動側クラッチ体35
aを従動側クラッチ体35dから離して、駆動側クラッ
チ体35aの係合爪35cと従動側クラッチ体35dの
係合爪35eとが離れている状態(駆動力遮断状態)を
保持できる。逆に、図7(b)のように、シフトレバー
43における当接片43bが前記キャリッジ30の背面
に突設した押圧片30aにて押圧されて所定距離だけ移
動すると、トグルレバー47が図7(b)において反時
計回りに回動し、係合棒43aを介して駆動側クラッチ
体35aの係合爪35cと従動側クラッチ体35dの係
合爪35eとが噛み合い、動力伝達状態に切り換えられ
る。そして、この状態では前記付勢バネ49の付勢力が
枢軸46の軸心に対して前記アーム部47aに近い側に
位置し、前記噛み合い状態を保持できることになる。
【0024】なお、トグルレバー47の他方のアーム部
47bには、蹴り込み体50が一体的に形成されてい
る。図7(a)のように、この蹴り込み体50は前記押
圧片30aの左右移動軌跡から外れた位置にあり、押圧
片30aが蹴り込み体50に干渉されずに通過して矢印
B方向に移動して、当接片43bを押してシフトレバー
47を矢印B方向に移動させると、図7(a)のよう
に、蹴り込み体50における背面50aが押圧片30a
の左右移動軌跡内に位置する。従って、キャリッジ3
0、ひいては押圧片30aが矢印C方向に移動すると
き、当該押圧片30aが背面50aを押してトグルレバ
ー47を時計回りに強制的に回動させ、元の図7(a)
のような姿勢に戻ることができる。しかし、押圧片30
aが蹴り込み体50よりも右側に位置した状態におい
て、何らかの外力により、トグルレバー47が時計回り
に回動してしまい、供給部クラッチ35がON(動力接
続状態)になっているときには、押圧片30aを矢印B
方向に移動させて、蹴り込み体50における円弧面50
bに摺接させ、トグルレバー47を強制的に時計回りに
回動させ、元の図7(a)のような姿勢に戻すこともで
きる。
【0025】なお、供給部クラッチ35がON(動力接
続状態)になっているときに、リミットスイッチ51a
がON(待機状態)となっていることを確認して、駆動
モータ38の逆回転駆動を開始させ、リミットスイッチ
51aがOFFになったことを検出した後、更に駆動モ
ータ38を所定パルス数だけ逆回転させ、従動側クラッ
チ体35dの背面に形成された渦巻き状のカム51を、
図5の時計方向に所定角度(1回転より少ない)だけ回
転させる。次に、今度は、前記とは逆に駆動モータ38
を同じパルス数だけ正回転させ、リミットスイッチ51
aがONになったことを検出したら、更に駆動モータ3
8の逆転及び正転に基づくカム51の一往復回転によ
り、このカム51の一回転にて、ペレット排出機構部5
2における常時上向き付勢された回動レバー53を図5
の下向きに押圧して1回だけ上下往復動回動させる。
【0026】次に、図5、図9〜図12を参照しなが
ら、インク供給部33及びペレット排出機構部52の構
成について説明する。イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、黒色(K)の各色のインクペレ
ット22の箇所に対応する4つのインクペレットの出口
21bが図12(a)に示すように、一定間隔Pにて配
置されている。このインクケース8における各出口21
b(実施例では4箇所)に対応させた位置には、その上
部から各インクペレット22を下向きに押し出すための
押出体61と、該押出体61の下端に枢着された二股状
のリンク62と、該リンク62の下端のピン62aに選
択的に係脱するフック状の係脱体58とからなるセット
が縦フレーム56と、蓋フレーム59との間に4組配置
されている。他方、前記カム51により強制回動させら
れる回動レバー53の先端に枢着された連結アーム54
に枢支された横長の上端軸54aを、前記4つの係脱体
58の基部に各々回動可能に嵌挿する。また、前記上端
軸54aの両端に回転可能に設けたピニオンギヤ55,
55は、縦フレーム56の表面に形成したラック部5
7,57に噛み合わせ、前記縦フレーム56と、蓋フレ
ーム59との間において、1本の上端軸54aが昇降移
動することにより、前記4つの係脱体58が一斉に上下
移動するように構成されている(図9参照)。
【0027】図5、図9、図10及び図11から理解で
きるように、縦フレーム56の上端の軸支部64に、各
押出体61はその下端後部を枢着軸63を介して回動可
能且つ着脱自在に装着され、縦フレーム56に穿設され
た4箇所のガイド孔65には、それぞれ前記リンク62
の下部及び係脱体58が臨むように配置され、また、蓋
フレーム59側に取付けられた付勢板バネ66にて各係
脱体58がキャリッジ30の背面方向に付勢されている
と共に、各係脱体58の基部から上向きに突出した摺接
体58aが縦フレーム56の平板56aの表面に常時摺
接するように配置されているので、前記各係脱体58が
ほぼ立設姿勢を保持するようになっている。
【0028】そして、この4つの係脱体58の配置間隔
Lと、溶融ホッパー20の数に対応してキャリッジ30
の後部に設けられた4つの選択的規制部材67の配置間
隔Rとを異ならせることにより、キャリッジ30を前記
主走査方向(矢印B方向または矢印C方向)に沿って移
動させて停止する位置を選択すると、前記いずれかの選
択的規制部材67が対応する係脱体58の背面に摺接可
能となるように設定する。
【0029】従って、下降動する係脱体58が前記選択
的規制部材67に摺接すると(図13の二点鎖線参
照)、前記付勢板バネ66のバネ力に抗して係脱体58
が図13において時計方向に回動しつつ下降するので、
該当する選択された箇所の前記リンク62の下端のピン
部62aに係脱体58が係合し、係脱体58の下降移動
につれて押出体61は枢着軸63を中心に下向き回動し
て所定の出口21bにおいて弾性的支持片68にて底面
が支持されたインクペレット22を前記溶融ホッパー2
0に向けて押し出すことができるのである(図14参
照)。選択的規制部材67に摺接されなかった係脱体5
8は、ほぼ直立状のまま下降し、対応する箇所のピン部
62aに係合しないから、その箇所の押圧体61は倒伏
回動することがなく、従って、対応する箇所のインクペ
レット22は出口21bから排出されないのである。
【0030】図12(a)は、ブラック(K)の色のイ
ンクペレット22のみを、ブラック(K)色用の溶融ホ
ッパー20に落とし込むべく、対応する右端の係脱体5
8と、同じく右端の選択的規制部材67とがキャリッジ
30の主走査方向の所定の停止位置にて位相合致した場
合を示し、図12(b)は、シアン(C)の色のインク
ペレット22を溶融ホッパー20に落とし込む場合に、
右から2番目同士の係脱体58と選択的規制部材67と
が位相合致した状態を示す。図12(c)は、マゼンタ
(M)の色のインクペレット22を溶融ホッパー20に
落とし込む場合を示す。
【0031】なお、図12(a)に示すごとく、インク
ペレット22が配置される出口21bの配置間隔P、溶
融ホッパー20の配置間隔T、係脱体58の配置間隔
L、選択的規制部材67の配置間隔Rとするとき、P>
L>Rとするほうが左右寸法の大きい(大型の)インク
ペレット22を配置することができて好ましい。また、
溶融ホッパー20の配置間隔T、係脱体58の配置間隔
Lを相等しく設定した場合には、図9に示す実施形態の
ごとく、各押出体61の先端位置(インクペレット22
の上面を押し出す部位)が左右方向にずれるようにそれ
ぞれ異なる形状にすべきである。
【0032】次に、上記構成からなるホットメルトイン
クジェットプリンタにおける制御系を図15に示すブロ
ック図を参照して説明する。CPU100は、ROM1
01に予め記憶されている各種の制御プログラムに従っ
て、ホストコンピュータから送られてくる印字データを
もとに、カラー画像を印刷するために必要な各種の演算
制御動作を実行するものであって、前記ノズルヘッド1
2を印字データに基づいて駆動するための記録ヘッド駆
動回路103、前記キャリッジ30を主走査方向に往復
走行させるキャリッジモータ105を駆動するためのキ
ャリッジ駆動回路104、前記プレヒートプラテン14
及びメインプラテン16の裏面側に設けられたプレヒー
タ107及びメインヒータ108の通電を制御して所定
の温度に維持するためのプラテン加熱制御回路106、
前記記録ヘッド部19におけるノズルヘッド12を加熱
するためのヒータ110や、溶融インクタンク内のイン
クを加熱するためのヒータ111、さらには、ホットメ
ルトインク20内に補給されたインクペレット22を加
熱して液体化するヒータ112の通電を制御するヘッド
加熱制御回路109、ステップモータからなる前記駆動
モータ38を駆動するためのモータ駆動回路113、前
記給紙ローラ11a,11bのいずれかを選択的に作動
させて被記録媒体Pを搬送経路に送り出すための給紙ソ
レノイド115や、レジストローラ対13a,13bの
回転を一時的に止めてレジストを行うためのレジストソ
レノイド116を駆動するソレノイド駆動回路114が
それぞれ接続されると共に、前記キャリッジ30上のイ
ンク残量、例えば溶融インクタンク内のインク残量を検
出するセンサ117や、前記リミットスイッチ51a等
に接続されて、各種の検知信号が入力されるようになっ
ている。
【0033】前記CPU100は、例えば、インク残量
センサ117からインク切れの検知信号が出力される
と、前記キャリッジ駆動回路104及びモータ駆動回路
113に対して、インク切れとなった色のインクペレッ
ト22をキャリッジ30上の対応するホットメルトイン
ク20に補給すべく所定の制御信号を出力する。また、
このとき、ヘッド加熱制御回路109を介してインクペ
レット22が補給されたホッパー20のヒータ112に
通電し、インクペレット22を速やかに溶融させる。
【0034】なお、前記モータ駆動回路113は、CP
U100の制御の下、通常の印字動作時には、前記駆動
モータ38の正転駆動により、レジストローラ対13
a,13bや搬送ローラ15及び排気ローラ18を用紙
搬送方向に回転させ、また、インク供給時には、前記駆
動モータ38の逆転と正転駆動により、インク供給部3
3を作動させ、更に、ノズルヘッド12のメインテナン
ス時には、前駆動モータ38の逆転駆動によりメインテ
ナンス動作部34を作動させるようになっている。
【0035】ROM101は、上記したようなモータの
駆動制御をはじめとして各種の制御動作を実行するため
のプログラムが記憶される他、必要に応じて前記キャリ
ッジ30をインク供給部33あるいはメインテナンス動
作部34に対向配置させるために必要な主走査方向のキ
ャリッジ位置データ、例えば前記キャリッジ30の主走
査方向の移動位置データをエンコーダパルスの計数値に
よって割り出すようにしている場合には、供給部クラッ
チ35をON、OFF状態に切り換えたり、各色のイン
クペレット22を補給したりする位置データが前記エン
コーダの計数値としてそれぞれ記憶設定されている。R
AM102は、ホストコンピュータから送られてくる印
字データを一時的に格納したり、各種の制御動作を実行
するためのワークエリアとして一時的に利用される。
【0036】上記構成において、印字作業が実行されて
インクが消費され、溶融インクタンク部内の所定の色の
ホットメルトインク残量が少なくなり、図示15に示す
センサ117にてインク切れと検知されると、キャリッ
ジ30が図7(a)に示すように、左端まで矢印B方向
に移動して、押圧片30aにてシフトレバー43の当接
片43aを左方向に押すと、図7(b)のごとく、トグ
ルレバー47の左回動にて、供給クラッチ部35をON
(動力伝達状態)に保持されるので、次いで、キャリッ
ジ30を図12のように右方向の所定範囲内(押圧片3
0aにて蹴り込み体50が右方向に蹴られてトグルレバ
ー47が右方向に回動しない範囲)で移動させて、イン
ク切れとなった箇所の溶融ホッパー20の箇所が、対応
する色のインクペレット22が収納された部分の出口2
1aの下方に位置するように前記キャリッジ30をイン
ク供給部33に移動し、インクペレット排出機構部52
における所定の選択的規制部材67と係脱体58とが合
致するようにして停止させる。この状態にて、前記駆動
モータ38を逆回転作動させて、前記回動レバー52を
1回だけ上下動させると、所定の色のインクペレット2
2を1つだけ溶融ホッパー20に落とし込むことができ
る。
【0037】さらに、インク供給を実行しない状態で
は、押圧片30aがシフトレバー43の当接片43aを
左方向に押さない範囲まで、キャリッジ30を左方向に
移動でき(図7(a)の状態を参照)、この左端でキャ
リッジ30を停止させて、印字待機位置とすることで、
当該印字待機位置とインク供給のための位置とを、キャ
リッジの主走査方向においてほぼ重複させることができ
るから、プリンタの左右方向寸法を小さくコンパクトに
することができるという効果を奏する。
【0038】なお、本発明においては、前記駆動モータ
38の正回転駆動にて前記排紙ローラ18をはじめとす
る給紙ローラ11a,11bやレジストローラ対13
a,13b、搬送ローラ15等を駆動する伝動機構を採
用しているので、キャリッジ30を印字待機位置(図4
において印字領域内左側位置)に停止させて給紙スイッ
チを押す、もしくは給紙指令を受けると、給紙ローラ1
1a,11bのいずれかを選択的に作動させることによ
り、前記給紙ユニット2または3から被記録媒体Pを一
枚だけ給紙する作業を実行する。このとき、給紙の開始
時のみ一時的にレジストローラ対13a,13bの回転
が止められ、レジスト作用が行われたのち、さらに搬送
ローラ15によって搬送された被記録媒体Pの搬送上流
端が排紙ローラ18とそのピンチローラの箇所に挟持さ
れて一旦停止する。
【0039】そして、印字作業を実行するときにも、前
記のただ一つの駆動モータ38の正回転駆動により、被
記録媒体Pの紙送り作業を実行することができる。これ
らの場合、駆動モータ38の正回転にて、レジストロー
ラ対13a,13b及び搬送ローラ15、さらには、回
転軸39に関連して設けた排紙ローラ18を排紙方向に
回転駆動させる。
【0040】前記各実施形態では、ホットメルトインク
からなるインクペレット22を補給するための構成につ
いて説明したが、液状のインクを補給する場合には、イ
ンク供給部に各色毎の液状インクを蓄えた可撓性材料か
らなるインクタンクを、キャリッジの副走査方向に沿わ
せて適宜間隔にて配置し、インク排出機構部では、放出
部としてのインクタンクを、その配置間隔とは異なる間
隔にて配置された押圧体にて選択的に押して、インクタ
ンクから所定の色のインクを排出し、キャリッジにおけ
るインク受けのホッパーに補給する構成とすれば良い。
【0041】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1に記載
の発明のインク供給装置は、被記録媒体の表面にインク
を噴射する記録ヘッド部をキャリッジに搭載し、該キャ
リッジを被記録媒体の搬送方向と交差する方向に走査駆
動するように構成し、前記走査方向の一端部には、前記
記録ヘッド部にインクを供給するインク供給部を配置し
てなるインクジェットプリンタにおいて、前記インク供
給部には、インクケース内に収納されたインクを各色毎
に放出するための放出部を、前記走査方向に沿って適宜
間隔にて形成する一方、前記キャリッジには、前記各色
毎のインクを受け入れるためのホッパーを、前記放出部
の配置間隔と異なる適宜間隔にて前記走査方向に沿って
配置し、前記インク供給部には、キャリッジの前記走査
方向での移動停止位置に応じて、前記放出部におけるイ
ンクを色毎に選択的に前記ホッパーに排出させるように
したインク排出機構部を備えたものである。
【0042】このように、インク放出部の配置間隔とイ
ンクを受け入れるホッパーの配置間隔とが異なることか
ら、キャリッジの走査方向への移動・停止を設定するだ
けで、選択された色のインクの放出部とホッパーとの位
相を合致させることができると共に、他の(選択されな
かった)色のインクに対する放出部とホッパーとの位相
とは一致しなくなるから、補給すべきホッパーに対して
誤って色の異なるインクを放出するということがなく、
且つインク切れのホッパー箇所が検知できると、前述の
ように、キャリッジの走査方向への移動・停止を設定す
るだけの簡単な制御にてインクの自動補給ができるとい
う効果を奏する。
【0043】また、請求項2に記載の発明のインク供給
装置は、被記録媒体の表面にホットメルトインクを噴射
する記録ヘッド部をキャリッジに搭載し、該キャリッジ
を被記録媒体の搬送方向と交差する方向に走査駆動する
ように構成し、前記走査方向の一端部には、前記記録ヘ
ッド部にインクペレットを供給するインク供給部を配置
してなるホットメルトインクジェットプリンタにおい
て、前記インク供給部には、インクケース内に収納され
たホットメルトインクからなるインクペレットを各色毎
に放出するための放出部を、前記走査方向に沿って適宜
間隔にて形成する一方、前記キャリッジには、前記各色
毎のインクペレットを受け入れて溶融するための溶融ホ
ッパーを、前記放出部の配置間隔と異なる適宜間隔にて
前記走査方向に沿って配置し、前記インク供給部には、
キャリッジの前記走査方向での移動停止位置に応じて、
前記放出部におけるインクペレットを色毎に選択的に前
記溶融ホッパーに排出させるようにしたペレット排出機
構部を備えたものである。
【0044】本発明では、インクペレットの放出部の配
置間隔とインクペレットを受け入れて溶融する溶融ホッ
パーの配置間隔とが異なることから、キャリッジの走査
方向への移動・停止を設定するだけで、選択された色の
インクペレットの放出部と溶融ホッパーとの位相を合致
させることができると共に、他の(選択されなかった)
色のインクペレットの放出部と溶融ホッパーとの位相と
は一致しなくなるから、補給すべきホッパーに対して誤
って色の異なるインクペレットを排出するということが
なく、且つインク切れの溶融ホッパー箇所が検知できる
と、前述のように、キャリッジの走査方向への移動・停
止を設定するだけの簡単な制御にてインクペレットの自
動補給ができるという効果を奏する。
【0045】さらに、請求項3に記載の発明は、請求項
2に記載のインク供給装置において、前記インク供給部
には、前記移動するキャリッジにおける溶融ホッパーよ
り上方にインクケースにおける各色毎の放出部を配置
し、前記ペレット排出機構部は、前記各放出部における
インクペレットを上方から溶融ホッパーに向かって落と
し込む押出体と、該押出体を選択的に作動させる係脱体
と、前記キャリッジ側に備えられて、当該キャリッジの
停止位置に応じて前記係脱体の姿勢を変更させる選択的
規制部材とにより構成されているものである。
【0046】本発明によれば、補給すべきインクペレッ
トの放出部と、インク切れの溶融ホッパーの箇所とが上
下の位置で合致するようにキャリッジを移動・停止させ
たときに、キャリッジに設けた所定の選択的規制部材の
みが前記対応する係脱体の姿勢を変更可能となるように
位置する。そしてこの選択され、姿勢変更された係脱体
にて、押出体を選択的に作動させて、インクペレットを
下向きに押し出す。このように、本発明によれば、キャ
リッジに設けた選択的規制部材は、当該キャリッジの移
動・停止と関連させることができるから、インク切れの
溶融ホッパー箇所が検知できると、前述のように、キャ
リッジの走査方向への移動・停止を設定するだけの簡単
な制御にてインクペレットの自動補給ができるという効
果を奏する。
【0047】そして、請求項4に記載の発明は、請求項
3に記載のインク供給装置において、前記インク供給部
には、前記各色毎に対する係脱体を一斉に上下方向に駆
動させるための供給部クラッチを配置したものである。
従って、本発明によれば、一つの駆動源にて一斉に係脱
体を作動させるから、製造コストを低減でき、また係脱
体と駆動源との間に供給部クラッチを配置することよ
り、駆動源自体の作動タイミングと係脱体の上下駆動の
タイミングとを別々に設定することが至極簡単にできる
という効果を奏する。
【0048】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
のインク供給装置において、インク補給のためのインク
供給部へのキャリッジの移動を利用して、供給部クラッ
チをON状態に保持し、印字作業に移行すべくキャリッ
ジがインク供給部から離れると、供給部クラッチをOF
F状態に保持できるのであるから、供給部クラッチのO
N・OFF制御は別途のセンサ等の設置の必要がなく、
構成が至極簡単となるという効果を奏する。
【0049】請求項6に記載の発明は、請求項4又は請
求項5に記載のインク供給装置において、前記供給部ク
ラッチは、キャリッジが前記インク供給部方向に移動し
て一旦ON状態にロック保持し、次いでキャリッジを反
転方向に一定以上の距離を移動させたときに前記ロック
状態を解除するように構成したものである。従って、供
給部クラッチを一旦ONした状態へキャリッジを移動さ
せた後反転移動させて供給部クラッチをOFFするまで
の移動区間を、複数の色違い等のインクペレットを補給
するためのインク供給作業区間とし、インク供給を実行
しない状態では、供給部クラッチをONにしない寸前ま
でキャリッジをインク供給部側に接近するように移動さ
せることができるから、この状態を印字待機位置に設定
できることになり、当該印字待機位置とインク供給のた
めの位置とを、キャリッジの走査方向においてほぼ重複
させることができるから、プリンタの左右方向寸法を小
さくコンパクトにすることができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタの斜視図である。
【図2】プリンタの断面図である。
【図3】キャリッジと供給部クラッチとの概略斜視図で
ある。
【図4】インクケースの斜視図である。
【図5】インク供給部及びペレット排出機構部の側面図
である。
【図6】インクペレットの斜視図である。
【図7】(a)は供給部クラッチのOFF状態を示す平
面図、(b)は供給部クラッチのON状態を示す平面図
である。
【図8】供給部クラッチの要部拡大正面図である。
【図9】ペレット排出機構部の正面図である。
【図10】縦フレームの正面図である。
【図11】係脱体とリンクとの一部切欠き斜視図であ
る。
【図12】溶融ホッパーと、インクペレット出口と、選
択的規制部材と係脱体と配置間隔を示す平面図であり、
(a)はブラック(K)のインクペレットを排出できる
位置関係を示す図、(b)はシアン(C)のインクペレ
ットを排出できる位置関係を示す図、(c)はマゼンタ
(M)のインクペレットを排出できる位置関係を示す図
である。
【図13】選択的規制部材にて係脱体の姿勢が変更され
る状態を示す側面図である。
【図14】押圧体にて所定のインクペレットを下向きに
押し出す状態を示す側面図である。
【図15】制御系のブロック図である。
【符号の説明】
20 溶融ホッパー 21a 出口 30 キャリッジ 30a 押圧片 35 供給部クラッチ 58 係脱体 67 選択的規制部材 43 シフトレバー 43a 当接片
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年8月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】なお、供給部クラッチ35がON(動力接
続状態)になっているときに、リミットスイッチ51a
がON(待機状態)となっていることを確認して、駆動
モータ38の逆回転駆動を開始させ、リミットスイッチ
51aがOFFになったことを検出した後、更に駆動モ
ータ38を所定パルス数だけ逆回転させ、従動側クラッ
チ体35dの背面に形成された渦巻き状のカム51を、
図5の時計方向に所定角度(1回転より少ない)だけ回
転させる。次に、今度は、前記とは逆に駆動モータ38
を同じパルス数だけ正回転させ、リミットスイッチ51
aがONになったことを検出したら、更に所定パルス数
(微少パルス数)正回転させて停止させ、待機状態とす
る。このような駆動モータ38の逆転及び正転に基づく
カム51の一往復回転により、このカム51の一回転に
て、ペレット排出機構部52における常時上向き付勢さ
れた回動レバー53を図5の下向きに押圧して1回だけ
上下往復動回動させる。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年8月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】なお、供給部クラッチ35がON(動力接
続状態)となっているときに、リミットスイッチ51a
がON(待機状態)となっていることを確認して、駆動
モータ38の逆回転駆動を開始させ、リミットスイッチ
51aがOFFになったことを検出した後、更に駆動モ
ータ38を所定パルス数だけ逆回転させ、従動側クラッ
チ体35dの背面に形成された渦巻き状のカム51を、
図5の時計方向に所定角度(1回転より少ない)だけ回
転させる。次に、今度は、前記とは逆に駆動モータ38
を同じパルス数だけ正回転させ、リミットスイッチ51
aがONになったことを検出したら、更に所定パルス数
(微少パルス数)正回転させて停止させ、待機状態とす
る。このような駆動モータ38の逆転及び正転に基づく
カム51の一往復回転により、ペレット排出機構部52
における常時上向き付勢された回動レバー53を図5の
下向きに押圧して1回だけ上下往復動回動させる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録媒体の表面にインクを噴射する記
    録ヘッド部をキャリッジに搭載し、該キャリッジを被記
    録媒体の搬送方向と交差する方向に走査駆動するように
    構成し、前記走査方向の一端部には、前記記録ヘッド部
    にインクを供給するインク供給部を配置してなるインク
    ジェットプリンタにおいて、前記インク供給部には、イ
    ンクケース内に収納されたインクを各色毎に放出するた
    めの放出部を、前記走査方向に沿って適宜間隔にて形成
    する一方、 前記キャリッジには、前記各色毎のインクを受け入れる
    ためのホッパーを、前記放出部の配置間隔と異なる適宜
    間隔にて前記走査方向に沿って配置し、前記インク供給
    部には、キャリッジの前記走査方向での移動停止位置に
    応じて、前記放出部におけるインクを色毎に選択的に前
    記ホッパーに排出させるようにしたインク排出機構部を
    備えたことを特徴とするインク供給装置。
  2. 【請求項2】 被記録媒体の表面にホットメルトインク
    を噴射する記録ヘッド部をキャリッジに搭載し、該キャ
    リッジを被記録媒体の搬送方向と交差する方向に走査駆
    動するように構成し、前記走査方向の一端部には、前記
    記録ヘッド部にインクペレットを供給するインク供給部
    を配置してなるホットメルトインクジェットプリンタに
    おいて、前記インク供給部には、インクケース内に収納
    されたホットメルトインクからなるインクペレットを各
    色毎に放出するための放出部を、前記走査方向に沿って
    適宜間隔にて形成する一方、 前記キャリッジには、前記各色毎のインクペレットを受
    け入れて溶融するための溶融ホッパーを、前記放出部の
    配置間隔と異なる適宜間隔にて前記走査方向に沿って配
    置し、前記インク供給部には、キャリッジの前記走査方
    向での移動停止位置に応じて、前記放出部におけるイン
    クペレットを色毎に選択的に前記溶融ホッパーに排出さ
    せるようにしたペレット排出機構部を備えたことを特徴
    とするインク供給装置。
  3. 【請求項3】 前記インク供給部には、前記移動するキ
    ャリッジにおける溶融ホッパーより上方にインクケース
    における各色毎の放出部を配置し、前記ペレット排出機
    構部は、前記各放出部におけるインクペレットを上方か
    ら溶融ホッパーに向かって落とし込む押出体と、該押出
    体を選択的に作動させる係脱体と、前記キャリッジ側に
    備えられて、当該キャリッジの停止位置に応じて前記係
    脱体の姿勢を変更させる選択的規制部材とにより構成さ
    れていることを特徴とする請求項2に記載のインク供給
    装置。
  4. 【請求項4】 前記インク供給部には、前記各色毎に対
    する係脱体を一斉に上下方向に駆動させるための供給部
    クラッチを配置したことを特徴とする請求項3に記載の
    インク供給装置。
  5. 【請求項5】 前記供給部クラッチは、キャリッジが前
    記インク供給部方向への接離移動に応じて前記供給部ク
    ラッチをON・OFF保持させるように構成したことを
    特徴とする請求項4に記載のインク供給装置。
  6. 【請求項6】 前記供給部クラッチは、キャリッジが前
    記インク供給部方向に移動して一旦ON状態にロック保
    持し、次いでキャリッジを反転方向に一定以上の距離を
    移動させたときに前記ロック状態を解除するように構成
    したことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のイ
    ンク供給装置。
JP17968997A 1997-07-04 1997-07-04 インク供給装置 Pending JPH1120189A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009202593A (ja) * 2008-02-27 2009-09-10 Xerox Corp プリンタにおける固体インク移送のための単一挿入ポートを備える輸送システム

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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