JPH1120131A - 印刷機の刷版咥え装置 - Google Patents

印刷機の刷版咥え装置

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JPH1120131A
JPH1120131A JP9178126A JP17812697A JPH1120131A JP H1120131 A JPH1120131 A JP H1120131A JP 9178126 A JP9178126 A JP 9178126A JP 17812697 A JP17812697 A JP 17812697A JP H1120131 A JPH1120131 A JP H1120131A
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JP
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tail
plate
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closing
base
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Application number
JP9178126A
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English (en)
Inventor
Katsushi Hirokawa
勝士 広川
Shigeo Fujiwara
茂生 藤原
Masao Nitta
正雄 新田
Kango Yamaoka
幹吾 山岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
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Publication date
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Priority to US09/105,369 priority patent/US6026745A/en
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F27/00Devices for attaching printing elements or formes to supports
    • B41F27/12Devices for attaching printing elements or formes to supports for attaching flexible printing formes
    • B41F27/1218Devices for attaching printing elements or formes to supports for attaching flexible printing formes comprising printing plate tensioning devices
    • B41F27/1225Devices for attaching printing elements or formes to supports for attaching flexible printing formes comprising printing plate tensioning devices moving in the printing plate end substantially rectilinearly
    • B41F27/1231Devices for attaching printing elements or formes to supports for attaching flexible printing formes comprising printing plate tensioning devices moving in the printing plate end substantially rectilinearly by translatory motion substantially tangential to support surface

Landscapes

  • Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機構、制御を簡素化し、作業時間を短縮する
ことができ、さらに確実に刷版の端部近傍を挿入空間に
挿入させて固定することができる印刷機の刷版咥え装置
の提供。 【解決手段】 版胴1の外周面に巻き付けられた刷版5
0の咥え尻側端部50bは、矢印91方向に回動するブ
レード39によって矢印100方向に押圧される。この
とき、咥え尻側下歯6は図3に示す基準初期位置に位置
したままの状態であり、ブレード39が咥え尻側下歯6
に刷版50の咥え尻側端部50bを押し付けたままの状
態で咥え尻側上歯7が閉じ、咥え尻側端部50bを挟み
込む。なお、咥え尻側上歯7はピン16を中心に開閉す
るため、咥え尻側下歯6との間の咥え尻側空間7Sが広
く確保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷機の刷版咥え装
置に関し、特に咥え基台と開閉部との間で刷版の端部近
傍を挟み込んで固定する刷版咥え装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
[第1の従来技術]印刷機の刷版咥え装置の第1の従来
技術を図15に示す。版胴70の胴溝71内部には、咥
え側下歯72、咥え側上歯73および咥え尻側下歯7
4、咥え尻側上歯75が設けられている。咥え側上歯7
3は咥え側下歯72に対して開閉可能であり、咥え尻側
上歯75は咥え尻側下歯74に対して開閉可能である。
また、咥え尻側下歯74、咥え尻側上歯75は、咥え尻
側中心点75Jを中心として矢印90、91方向に一体
的に回動可能である。
【0003】版胴70の近傍には、圧着ローラ76が設
けられている。この圧着ローラ76は、圧着ローラ中心
点76Jを中心に矢印90、91方向に揺動可能であ
る。圧着ローラ76近傍には、さらに折曲げストリップ
77が設けられており、圧着ローラ76と一体的に揺動
する。
【0004】刷版50を版胴70の外周面70Gに巻き
付ける場合、まず刷版50の咥え側端部50aを咥え側
下歯72と咥え側上歯73との間に挿入する(図15
A)。その後、咥え側上歯73が咥え側下歯72に対し
て閉じ、刷版50の咥え側端部50aは咥え側下歯72
と咥え側上歯73との間に挟み込まれて固定される。そ
して、圧着ローラ76を圧着ローラ中心点76Jを中心
に矢印91方向に揺動させる。この状態で、版胴70を
矢印90方向に回転させる。
【0005】版胴70が矢印90方向に回転することに
よって、刷版50は版胴70の外周面70Gに巻き付け
られる。図15Bに示すように、刷版50が版胴70の
外周面70Gに巻き付けられる際、圧着ローラ76が刷
版50を外周面70Gに押え付ける。
【0006】版胴70の回転によって、図15Cに示す
ように刷版50の咥え尻側端部50bが咥え尻側下歯7
4および咥え尻側上歯75近傍に位置する。この位置で
版胴70の回転が停止し、この状態から折曲げストリッ
プ77が矢印91方向に移動する。折曲げストリップ7
7の移動は、折曲げストリップ77に接続されたシリン
ダー(図示せず)の駆動によって行われる。
【0007】折曲げストリップ77が矢印91方向に移
動することによって、折曲げストリップ77先端で刷版
50の咥え尻側端部50bを矢印91方向に押圧する。
そして、図15Dに示すように、刷版50の咥え尻側端
部50bが、咥え尻側下歯74と咥え尻側上歯75との
間に形成される挿入空間78に向けられる。
【0008】この状態から咥え尻側下歯74、咥え尻側
上歯75は咥え尻側中心点75Jを中心に矢印90方向
に回動する。これによって、挿入空間78内に刷版50
の咥え尻側端部50bが挿入される。この後、咥え尻側
上歯75が咥え尻側下歯74に対して閉じ、刷版50の
咥え尻側端部50bは咥え尻側下歯74と咥え尻側上歯
75との間で挟み込まれて固定される。
【0009】以上のようにして、刷版50を版胴70に
巻き付けた後、咥え尻側下歯74および咥え尻側上歯7
5は咥え尻側中心点75Jを中心に矢印91方向に回動
復帰する。これによって、刷版50の咥え尻側端部50
bは矢印91方向に引っ張られ、刷版50に張力が加え
られて刷版50は版胴70の外周面70Gに密着する。
【0010】[第2の従来技術]次に印刷機の刷版咥え
装置の第2の従来技術を図16に基づいて説明する。図
16は、咥え尻側下歯84、咥え尻側上歯85近傍の側
面断面図である。咥え尻側下歯84、咥え尻側上歯85
は、版胴80に形成された胴溝81内に設けられてい
る。
【0011】咥え尻側下歯84にはラックギヤ83が一
体的に固定されている。そしてラックギヤ83、咥え尻
側下歯84、咥え尻側上歯85は、矢印92、93方向
に移動可能である。また、咥え尻側下歯84内部にはコ
イルバネ79が設けられており、咥え尻側下歯84を矢
印92方向に付勢している。
【0012】一方、版胴80には駆動シャフト82が回
転可能に設けられている。この駆動シャフト82には、
ピニオンギヤ82Gが固定されており、このピニオンギ
ヤ82Gと上記ラックギヤ83とは互いに噛合してい
る。すなわち、駆動シャフト82の回転にしたがって、
ピニオンギヤ82G、ラックギヤ83を介して咥え尻側
下歯84、咥え尻側上歯85は矢印92、93方向に移
動制御される。
【0013】版胴80の外周面に巻き付けられた刷版5
0の咥え尻側端部50bが、咥え尻側下歯84、咥え尻
側上歯85近傍に位置したとき、咥え尻側下歯84およ
び咥え尻側上歯85は矢印92方向に退いた状態に位置
している。
【0014】版胴80近傍にはブレード87が設けられ
ている。このブレード87が矢印94方向に移動するこ
とによって、刷版50の咥え尻側端部50bは胴溝81
内に押し込まれる。そして、この状態から駆動シャフト
82が回転し、咥え尻側下歯84および咥え尻側上歯8
5は矢印93方向に移動する。
【0015】この移動によって、咥え尻側下歯84と咥
え尻側上歯85との間に形成される挿入空間に、刷版5
0の咥え尻側端部50bが挿入される。咥え尻側端部5
0bが挿入空間に挿入された状態が図16である。
【0016】この後、咥え尻側上歯85が咥え尻側下歯
84に対して閉じ、咥え尻側下歯84と咥え尻側上歯8
5との間で咥え尻側端部50bを挟み込んで固定する。
そして、駆動シャフト82が逆回転し、咥え尻側下歯8
4、咥え尻側上歯85は、刷版50の咥え尻側端部50
bを挟み込んだままの状態で矢印92方向に移動する。
これによって、刷版50には張力が加えられ、刷版50
は版胴80の外周面に密着して取り付けられる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の印刷機の刷
版咥え装置には、次のような問題点があった。まず、図
15に示す第1の従来技術においては、刷版50の咥え
尻側端部50bを挟み込んで固定する際、図15Dに示
す状態から咥え尻側下歯74、咥え尻側上歯75を矢印
90方向に回動させ、咥え尻側端部50bを挿入空間7
8内に位置させた後、さらに咥え尻側上歯75を咥え尻
側下歯74に対して閉じ、咥え尻側端部50bを挟み込
んで固定する必要がある。
【0018】このように、咥え尻側下歯74、咥え尻側
上歯75を矢印90方向に回動させる工程と、咥え尻側
上歯75を咥え尻側下歯74に対して閉じる工程の二工
程が必要であり、作業に時間がかかるという問題があ
る。さらに、これら二工程を行なうため、機構、制御が
複雑になるという問題もある。
【0019】また、咥え尻側下歯74および咥え尻側上
歯75を回動させ、間隔の狭い挿入空間78内に咥え尻
側端部50bを挿入させるためには、版胴70の回転の
停止位置や、折曲げストリップ77の押圧によって案内
される咥え尻側端部50bの位置が正確でなければなら
ない。仮に、版胴70の回転停止位置や、咥え尻側端部
50bの案内位置が不正確な場合、咥え尻側下歯74、
咥え尻側上歯75が矢印90方向に回動しても挿入空間
78内に咥え尻側端部50bが挿入されない。
【0020】したがって、版胴70の回転停止位置の精
度を高めるため、版胴70を高速回転させることができ
ず、作業効率が低下するという問題がある。また、刷版
50の咥え尻側端部50b近傍に反りなどの変形が生じ
ている場合、咥え尻側端部50bが挿入空間78内に確
実に挿入されないおそれがある。
【0021】また、図16に示す第2の従来技術につい
ても、上記第1の従来技術と同様の問題がある。すなわ
ち、刷版50の咥え尻側端部50bをブレード87によ
って矢印94方向に押し込んだ後、咥え尻側下歯84お
よび咥え尻側上歯85を矢印93方向に移動させ、咥え
尻側下歯84と咥え尻側上歯85との間に形成される挿
入空間に咥え尻側端部50bを挿入させる。そして、咥
え尻側上歯85を咥え尻側下歯84に対して閉じ、咥え
尻側端部50bを固定する必要がある。
【0022】このため、咥え尻側下歯84および咥え尻
側上歯85を矢印93方向に移動させる工程と、咥え尻
側上歯85を閉じる工程の二工程が必要であり、作業に
時間がかかり、機構、制御が複雑になる。また、咥え尻
側端部50bにそりなどが生じている場合、咥え尻側下
歯84および咥え尻側上歯85を矢印93方向に移動さ
せた際、咥え尻側端部50bが正確に挿入空間に挿入さ
れないおそれがある。
【0023】そこで本発明は、機構、制御を簡素化し、
作業時間を短縮することができ、さらに確実に刷版の端
部近傍を挿入空間に挿入させて固定することができる印
刷機の刷版咥え装置の提供を目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る印刷機の
刷版咥え装置は、版胴に設けられており、基台面を有す
る咥え基台、版胴に設けられており、開閉押え面を有す
る開閉部であって、閉じ移動することによって咥え基台
の基台面に開閉押え面が接近し、開き移動することによ
って咥え基台の基台面から開閉押え面が離れて開閉押え
面と基台面との間に挿入空間を形成する開閉部、刷版の
端部近傍を挿入空間に導く案内部、を備えており、咥え
基台が基準初期位置に位置した状態で、案内部は刷版の
端部近傍を挿入空間に導き、咥え基台が基準初期位置に
位置した状態で、開閉部は閉じ移動して、開閉押え面と
咥え基台の基台面との間で刷版の端部近傍を挟み込んで
固定する、ことを特徴としている。
【0025】請求項2に係る印刷機の刷版咥え装置は、
請求項1に係る印刷機の刷版咥え装置において、案内部
は刷版の端部近傍を押圧することによって挿入空間に導
き、刷版の端部近傍を咥え基台の基台面に押し付け、刷
版の端部が案内部によって咥え基台の基台面に押し付け
られた状態で、開閉部は閉じ移動を行ない、刷版の端部
近傍を挟み込んで固定する、ことを特徴としている。
【0026】請求項3に係る印刷機の刷版咥え装置は、
請求項1に係る印刷機の刷版咥え装置において、開閉部
は回動中心点を中心として回動することによって開き移
動または閉じ移動を行ない、回動中心点が、咥え基台の
基台面から離れた箇所に位置していることによって、開
閉部が開き移動したとき、開閉部の開閉押え面は咥え基
台の基台面から大きく退避して挿入空間を広く確保す
る、ことを特徴としている。
【0027】
【発明の効果】請求項1に係る印刷機の刷版咥え装置に
おいては、咥え基台が基準初期位置に位置した状態で、
案内部は刷版の端部近傍を挿入空間に導き、咥え基台が
基準初期位置に位置した状態で、開閉部は閉じ移動し
て、開閉押え面と咥え基台の基台面との間で刷版の端部
近傍を挟み込んで固定する。
【0028】このように、咥え基台が基準初期位置に位
置したままの状態で刷版の端部近傍は挿入空間に導か
れ、開閉部によって挟み込まれて固定される。すなわ
ち、咥え基台が移動することによって挿入空間に刷版の
端部近傍を挿入させるものではない。
【0029】このため、刷版の端部近傍を挿入空間に挿
入させる際、咥え基台の移動工程は不要であり、案内部
によって刷版の端部近傍を挿入空間に導いた後、開閉部
が閉じ移動するだけで端部近傍を固定することができ
る。したがって、機構、制御を簡素化することができ、
さらに作業時間を短縮することができる。
【0030】また、咥え基台が移動することによって挿
入空間に刷版の端部近傍を挿入させるものではなく、咥
え基台を基準初期位置に位置させたままの状態で刷版の
端部近傍を導くため、確実に刷版の端部近傍を挿入空間
に挿入させることができる。
【0031】請求項2に係る印刷機の刷版咥え装置にお
いては、案内部は刷版の端部近傍を押圧することによっ
て挿入空間に導き、刷版の端部近傍を咥え基台の基台面
に押し付ける。そして、刷版の端部が案内部によって咥
え基台の基台面に押し付けられた状態で、開閉部は閉じ
移動を行ない、刷版の端部近傍を挟み込んで固定する。
【0032】したがって、開閉押え面と咥え基台の基台
面との間で、確実に刷版の端部近傍を挟み込んで固定す
ることができる。
【0033】請求項3に係る印刷機の刷版咥え装置にお
いては、開閉部は回動中心点を中心として回動すること
によって開き移動または閉じ移動を行なう。そして、回
動中心点が、咥え基台の基台面から離れた箇所に位置し
ていることによって、開閉部が開き移動したとき、開閉
部の開閉押え面は咥え基台の基台面から大きく退避して
挿入空間を広く確保する。
【0034】したがって、より確実に刷版の端部近傍を
挿入空間に挿入させることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明に係る印刷機の刷版咥え装
置の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本実
施形態における刷版咥え装置が設けられた版胴1の平面
図である。図2A、Bおよび図3A、Bは、図1に示す
U-U方向の矢視断面図であり、刷版50を版胴1に巻
き付ける動作を示す図である。
【0036】また、図4A、Bは図1に示すV-V方向
の矢視断面図であり、図4Cは図1に示すW-W方向の
矢視断面図である。さらに図5A、Bは図1に示すX-
X方向の矢視断面図であり、図6A、Bは図1に示すY
-Y方向の矢視断面図である。
【0037】図7は、版胴1および周辺機構の平面図で
ある。また、図8、図9および図10は版胴1の側面図
である。さらに、図11はエアシリンダー29等の側面
図であり、図12A、B、Cは、それぞれ咥え側カムシ
ャフト51、咥え尻側カムシャフト52、版張り用カム
シャフト53の各端部近傍を示す平面一部断面図であ
る。
【0038】図13は、版押え機構66近傍を示す側面
図であり、図14A、B、Cは、それぞれ咥え側カムシ
ャフト51、咥え尻側カムシャフト52、版張り用カム
シャフト53の断面拡大図である。
【0039】[版胴1の全体構成]まず、本実施形態に
おける刷版咥え装置が設けられた版胴1の全体構成につ
いて説明する。図1に示すように、版胴1には胴溝2が
形成されており、この胴溝2の内部に咥え側版万力61
および咥え尻側版万力62が設けられている。版胴1は
版胴回転軸1Jを中心に回転するようになっており、こ
の版胴1の外周面に刷版50が巻き付けられて装着さ
れ、印刷作業が行われる。
【0040】刷版50の咥え側端部50aは、咥え側版
万力61によって保持される。この咥え側版万力61
は、主に咥え側下歯3および咥え側上歯4によって構成
されている(図4参照)。咥え側上歯4が咥え側下歯3
に対して閉じることによって刷版50の咥え側端部50
aを挟み込んで固定する。
【0041】咥え側端部50aが固定された刷版50
は、版胴1の外周面に巻き付けられた後、咥え尻側版万
力62によって咥え尻側側端部50bが保持される。こ
の咥え尻側版万力62は、主として咥え基台としての咥
え尻側下歯6、および開閉部としての咥え尻側上歯7に
よって構成されている(図5、図6参照)。咥え尻側上
歯7が咥え尻側下歯6に対して閉じることによって、咥
え尻側側端部50bを挟んで固定する。
【0042】刷版50の咥え尻側側端部50bを挟み込
んだ後、咥え尻側版万力62は図1に示す矢印92方向
に移動し(図6B参照)、刷版50に対して張力を加
え、刷版50を版胴1の外周面に密着させる。なお、図
2A、B、図3A、B、図5A、B、図6Aにおいて示
されている咥え尻側下歯6の位置が本実施形態における
基準初期位置である。
【0043】[咥え側版万力61の詳細]次に、図1お
よび図4に基づいて、咥え側版万力61の詳細を説明す
る。上述のように、咥え側版万力61は主として咥え側
下歯3および咥え側上歯4によって構成されている。咥
え側下歯3は、図4に示すように版胴1の胴溝2内に設
けられている。
【0044】この咥え側下歯3には、固定ボルト10に
よって咥え側上歯4が取り付けられている。固定ボルト
10と咥え側上歯4の間には、座金11が介在してお
り、この座金11は図4A、Bに示すように球面形状を
有している。そして、この座金11の球面形状に沿って
咥え側上歯4は矢印90、91方向に揺動可能である。
【0045】図4Aに示す状態から、咥え側上歯4の先
端部分が矢印91方向に移動して閉じた状態が図4B、
Cである。なお、図4Cに示すように、咥え側下歯3内
にはコイルバネ12が設けられており、咥え側上歯4を
咥え側下歯3に対して開く状態、すなわち矢印90方向
に付勢している。
【0046】また、咥え側下歯3にはカム収容溝13が
形成されており、このカム収容溝13内に咥え側カムシ
ャフト51が回転可能に収容されている。この咥え側カ
ムシャフト51の側面断面図の拡大図が図14Aであ
る。咥え側カムシャフト51は、曲面51Kおよび平面
51Mを備えている。側面断面図において、回転中心P
1から曲面51Kまでの長さL1は、回転中心P1から
平面51Mまでの長さL2よりも長くなるように形成さ
れている。
【0047】図4Aは、咥え側カムシャフト51の平面
51Mが咥え側上歯4の底面に接した状態を示してい
る。この場合、咥え側上歯4はコイルバネ12(図4
C)によって矢印90方向に付勢され、咥え側上歯4と
咥え側下歯3との間には咥え側空間4Sが形成されてい
る。これに対して、図4B、Cは咥え側カムシャフト5
1が回転し、曲面51Kが咥え側上歯4の底面に接した
状態を示している。曲面51Kによって咥え側上歯4の
底面は押し上げられ、咥え側上歯4は矢印91方向に閉
じている。
【0048】図1に示すように、咥え側カムシャフト5
1の端部にはカップリング14aが設けられており、こ
のカップリング14aを介して咥え側カムシャフト51
は連結軸56に接続されている。この周辺の詳細を示す
拡大図が図12Aである。連結軸56は版胴側壁1aの
外側に回転可能な状態で貫通しており、この連結軸56
には咥え側開閉用アーム25が一体的に固定されてい
る。そして、この咥え側開閉用アーム25にはピン45
a、45bによってコロ44a、44bが回転可能に取
付けられている。
【0049】一方、図7に示すように、印刷機フレーム
67aにはエアシリンダー47が固定されている。エア
シリンダー47のロッド47Hは、図8に示す矢印9
6、97方向に移動可能である。ロッド47Hの移動軌
道上に、咥え側開閉用アーム25のコロ44bが位置す
る場合、ロッド47Hの矢印96方向への移動によって
コロ44bは押圧される。これによって連結軸56、咥
え側カムシャフト51は回転し、咥え側上歯4は図4A
に示す状態から図4B、Cに示す状態に閉じる。
【0050】また、ロッド47Hの移動軌道上に、咥え
側開閉用アーム25のコロ44aが位置する場合、ロッ
ド47Hの矢印96方向への移動によってコロ44aは
押圧される。これによって連結軸56、咥え側カムシャ
フト51は回転し、咥え側上歯4は図4B、Cに示す状
態から図4Aに示す状態に開く。
【0051】[咥え尻側版万力62の詳細]次に、咥え
尻側版万力62の詳細を図1、図5および図6に基づい
て説明する。上述のように、咥え尻側版万力62は主と
して咥え尻側下歯6および咥え尻側上歯7によって構成
されている。図1に示すように、咥え尻側下歯6には複
数箇所に支点ブロック15が固定されている。そして、
この支点ブロック15には回動中心点としてのピン16
が設けられており、このピン16に対して咥え尻側上歯
7が矢印90、91方向(図5、図6)に回転可能に取
り付けられている。
【0052】なお、咥え尻側上歯7の矢印90方向への
回動が本実施形態における閉じ移動であり、咥え尻側上
歯7の矢印91方向への回動が本実施形態における開き
移動である。
【0053】図5A、Bに示すように、咥え尻側下歯6
と咥え尻側上歯7との間には、開きバネ17が設けられ
ており、この開きバネ17は咥え尻側上歯7を矢印91
方向に付勢している。咥え尻側上歯7には、背面側に複
数のボルト19が固定されている。
【0054】一方、支点ブロック15には咥え尻側カム
シャフト52が回転可能に位置している。この咥え尻側
カムシャフト52の側面断面図の拡大を図14Bに示
す。咥え尻側カムシャフト52は、曲面52Kおよび平
面52Mを備えている。側面断面図において、回転中心
P2から曲面52Kまでの長さL3は、回転中心P1か
ら平面52Mまでの長さL4よりも長くなるように形成
されている。
【0055】図5Aは、咥え尻側カムシャフト52の平
面52Mがボルト19に当接した状態を示している。こ
の場合、咥え尻側上歯7は開きバネ17によって矢印9
1方向に付勢され、咥え尻側上歯7は咥え尻側下歯6に
対して開いた状態に位置する。咥え尻側上歯7が開いた
状態に位置することによって、咥え尻側上歯7の上歯面
7Mと、咥え尻側下歯6の下歯面6Mとの間には、挿入
空間である咥え尻側空間7Sが形成される。
【0056】なお、上歯面7M、下歯面6Mは、刷版5
0の咥え尻側端部50bに直接、接して圧力を加える部
分であり、上歯面7Mは本実施形態における開閉押え
面、下歯面6Mは本実施形態における基台面である。
【0057】図5B、図6A、Bは咥え尻側カムシャフ
ト52が図5Aに示す状態から回転し、曲面52Kがボ
ルト19に接した状態を示している。曲面52Kによっ
てボルト19は押圧され、咥え尻側上歯7はピン16を
中心に矢印90方向に閉じている。
【0058】図1に示すように、咥え尻側カムシャフト
52の端部にはカップリング14bが設けられており、
このカップリング14bを介して咥え尻側カムシャフト
52は連結軸57に接続されている。この周辺の詳細を
示す拡大図が図12Bである。連結軸57は版胴側壁1
bの外側に回転可能な状態で貫通しており、この連結軸
57には咥え尻側開閉用アーム26が一体的に固定され
ている。
【0059】一方、図7に示すように、印刷機フレーム
67bにはエアシリンダー58が固定されている。エア
シリンダー58のロッド48には、スプリング47によ
ってアーム46が接続されている(図7、図9参照)。
このアーム46は、シャフト33に回転可能に取り付け
られている。なお、シャフト33は、図7に示すように
印刷機フレーム67a、67bに支持されている。
【0060】シャフト33に取り付けられたアーム46
先端には、ピン69によってコロ68が回転可能に設け
られている。エアシリンダー58のロッド48が図9に
示す矢印98方向に移動した場合、アーム46はシャフ
ト33を中心として矢印91方向に回動する。また、エ
アシリンダー58のロッド48が図9に示す矢印99方
向に移動した場合、スプリング47を介してアーム46
は連動し、アーム46はシャフト33を中心として矢印
90方向に回動する。
【0061】コロ68の移動軌道上に、咥え尻側開閉用
アーム26のアーム端26aが位置する場合、コロ68
の矢印91方向への移動によってアーム端26aは押圧
される。これによって連結軸57、咥え尻側カムシャフ
ト52は回転し、咥え尻側上歯7は図5Aに示す状態か
ら図5B、図6A、Bに示す状態に閉じる。
【0062】また、コロ68の移動軌道上に、咥え尻側
開閉用アーム26のアーム端26bが位置する場合、コ
ロ68の矢印90方向への移動によってアーム端26b
は押圧される。これによって連結軸57、咥え尻側カム
シャフト52は回転し、咥え尻側上歯7は図5B、図6
A、Bに示す状態から図5Aに示す状態に開く。
【0063】図5および図6に示すように、版胴1に形
成された胴溝2内には、収容溝18が形成されている。
そして、この収容溝18に咥え尻側下歯6の突出部6T
が挿入され、咥え尻側下歯6は矢印92、93方向に移
動自在になっている。図6に示すように、胴溝2の内壁
と咥え尻側下歯6との間には、コイルバネ28が設けら
れている。このコイルバネ28によって、咥え尻側下歯
6は矢印92方向に付勢されている。
【0064】咥え尻側下歯6が矢印92、93方向に移
動した場合、咥え尻側上歯7、支点ブロック15等も一
体的に移動する。なお、上述のように、咥え尻側カムシ
ャフト52は、カップリング14bを介して連結軸57
に接続されている。このため、咥え尻側カムシャフト5
2が矢印92、93方向に移動した場合でも、介在する
カップリング14bによって連結軸57の回転は確実に
咥え尻側カムシャフト52伝達される。
【0065】また、咥え尻側下歯6の底部には、咥え尻
側下歯凹部5が形成されている。そして、咥え尻側下歯
凹部5には版張り用カムシャフト53が位置している。
この版張り用カムシャフト53の側面断面図の詳細を図
14Cに示す。版張り用カムシャフト53は、曲面53
Kおよび平面53Mを備えている。側面断面図におい
て、回転中心P3から曲面53Kまでの長さL5は、回
転中心P3から平面53Mまでの長さL6よりも長くな
るように形成されている。
【0066】図5A、B、図6Aは、版張り用カムシャ
フト53の曲面53Kが、咥え尻側下歯凹部5の内壁に
当接した状態を示している。この場合、咥え尻側下歯6
は、版張り用カムシャフト53によって矢印92方向へ
の移動が阻止される。
【0067】これに対して、図6Bは版張り用カムシャ
フト53が回転し、平面53Mが咥え尻側下歯凹部5の
内壁に接した状態を示している。平面53Mが咥え尻側
下歯凹部5の内壁に接することによって、咥え尻側下歯
6はコイルバネ28の付勢を受けて矢印92方向に移動
する。なお、胴溝2内には固定ブロック9が固定されて
おり、矢印92方向に移動した咥え尻側下歯6は、固定
ブロック9に当って図6Bに示す状態で停止する。
【0068】図1に示すように、版張り用カムシャフト
53は版胴側壁1bの外側に回転可能な状態で貫通して
おり、この版張り用カムシャフト53には版張り用アー
ム27が一体的に固定されている。そして、この版張り
用アーム27にはピン45c、45dによってコロ44
c、44dが回転可能に取付けられている。この周辺の
詳細を示す拡大図が図12Cである。
【0069】上述のロッド47Hの移動軌道上に、版張
り用アーム27のコロ44cが位置する場合、ロッド4
7Hの矢印96方向への移動によってコロ44cは押圧
される。これによって版張り用カムシャフト53は回転
し、咥え尻側下歯6は図5A、Bおよび図6Aに示す状
態から図6Bに示す状態に移動する。
【0070】また、ロッド47Hの移動軌道上に、版張
り用アーム27のコロ44dが位置する場合、ロッド4
7Hの矢印96方向への移動によってコロ44dは押圧
される。これによって版張り用カムシャフト53は回転
し、咥え尻側下歯6は図5Bに示す状態から図5A、B
および図6Aに示す状態に移動する。
【0071】[刷版50の押え機構の詳細]刷版50が
版胴1の外周面に巻き付けられる際、刷版50はローラ
35によって版胴1の外周面に押え付けられ、確実に密
着するよう装着される(図3A、B参照)。また、刷版
50が版胴1の外周面に巻き付けられた後、刷版50の
咥え尻側側端部50bは、案内部としてのブレード39
によって押し込まれ、咥え尻側空間7Sに導かれる(図
3A、B参照)。
【0072】このローラ35、ブレード39を動作させ
るための押え機構の詳細を図7、図11および図13に
基づいて説明する。図7に示すように、印刷機フレーム
67a、67bに回転可能に支持されたシャフト33の
一端には、アーム32が一体的に固定されている。
【0073】また、印刷機フレーム67bにはエアシリ
ンダー29が設けられている。このエアシリンダー29
は回動軸29Jに保持されており、矢印90、91方向
に回動可能になっている(図11参照)。エアシリンダ
ー29のロッド30とアーム32とは、ピン31によっ
て接続されている。
【0074】すなわち、エアシリンダー29が作動しロ
ッド30が矢印96、97方向に移動することによっ
て、シャフト33は矢印91、90方向に回動する。な
お、エアシリンダー29のロッド30は、矢印96方向
に移動する際、第1位置30a、第2位置30bの2段
階的に停止するよう制御される。
【0075】図7に示すように、シャフト33には印刷
機フレーム67a、67b間の両側にそれぞれリンク3
4が回転可能に保持されている。そして、この2つのリ
ンク34の間にはベアリング(図示せず)を介して回転
可能にローラ35が支持されている。
【0076】また、リンク34の外側にはそれぞれアー
ム36が位置している。この2つのアーム36は、シャ
フト33に固定されている。そして、このアーム36と
リンク34との間には、シャフト33に取り付けられた
ネジリコイルバネ49が掛けられており、リンク34は
ネジリコイルバネ49によって版胴1に接近する方向
(図13の矢印91方向)に付勢されている。なお、リ
ンク34はストッパー(図示せず)に当接することによ
って、図13Bに示す位置から矢印91方向に回動しな
いようになっている。
【0077】各アーム36には、支点ピン37によって
リンク38が回転可能に支持されている。そして、2つ
のリンク38の間にはプレート40が固定されており、
このプレート40にはさらにブレード39が固定されて
いる。
【0078】アーム36とリンク38との間には圧縮ス
プリング41が設けられており、リンク38は図13に
示す矢印91方向に付勢されている。また、アーム36
には調整ネジ42が螺入、貫通しており、この調整ネジ
42にリンク38が当接し、矢印91方向への回動を制
限されている。このため、調整ネジ42を回転調整する
ことによって、アーム36に対するリンク38の角度を
制御することができる。
【0079】[刷版50の巻き付け動作の詳細]以上の
ような機構によって、刷版50が版胴1の外周面に巻き
付けられる過程を図2、図3に基づいて説明する。ま
ず、咥え側上歯4が咥え側下歯3に対して開いた状態で
咥え側空間4S(図4A)に刷版50の咥え側端部50
aを挿入する。刷版50Sに咥え側端部50aを挿入し
た状態が図2Aである。
【0080】この後、オペレータは操作開始スイッチ
(図示せず)を押す。この操作にしたがってエアシリン
ダー47が作動し、エアシリンダー47のロッド47H
が図8に示す矢印96方向に移動する。このとき、咥え
側開閉用アーム25のコロ44bがロッド47Hの軌道
上に位置するような角度で版胴1は停止している。した
がって、エアシリンダー47のロッド47Hは、咥え側
開閉用アーム25のコロ44bを押圧する(図8参
照)。これによって連結軸56、咥え側カムシャフト5
1が回転し、咥え側カムシャフト51の曲面51Kが咥
え側上歯4底面を押し上げ、咥え側上歯4は矢印91方
向に閉じて刷版50の咥え側端部50aを挟み込む(図
4A、B参照)。
【0081】刷版50の咥え側端部50aを挟み込んで
固定した後、オペレータは再度、操作開始スイッチを押
す。これにしたがって、版胴1は矢印90方向への回転
を開始する。また、エアシリンダー29が作動し、ロッ
ド30が図11に示す矢印96方向に移動する。なおこ
の場合、ロッド30は第1位置30a(図11)で停止
する。
【0082】エアシリンダー29の作動によってシャフ
ト33が回転し、図2Bに示すようにローラ35が版胴
1に向けて移動し、刷版50を版胴1の外周面に押し付
ける。この場合、上述のネジリコイルバネ49が圧縮さ
れ、ローラ35はネジリコイルバネ49の付勢を受けて
版胴1の外周面に十分に押し付けられる。また版胴1に
隣接するゴム胴8も版胴1に向けて移動し、刷版50を
版胴1の外周面に押し付ける。
【0083】このように、ゴム胴8、ローラー35が刷
版50を版胴1の外周面に押し付けた状態で版胴1が回
転するため、刷版50は確実に版胴1の外周面に密着し
て装着され、図3Aに示す状態に至る。この段階におい
て、咥え尻側上歯7は矢印91方向に回動して開いてお
り、咥え尻側下歯6との間に咥え尻側空間7Sが形成さ
れている。
【0084】版胴1は図3Aに示す位置に達した時点で
回転を停止し、エアシリンダー29が再度、作動してロ
ッド30は図11に示す第1位置30aから第2位置3
0bまで移動する。これによって、シャフト33はさら
に回動し、ブレード39は図3に示す矢印91方向に移
動し、刷版50の咥え尻側端部50bを咥え尻側下歯6
に向けて矢印100方向(図3B)に押し込む。
【0085】ここで、咥え尻側上歯7の回転軸となるピ
ン16は、咥え尻側下歯6の下歯面6Mの近傍に位置す
るものではなく、下歯面6Mから離れた箇所に位置して
いる。このため、咥え尻側上歯7が矢印91方向に開い
たとき、咥え尻側上歯7の上歯面7Mは下歯面6Mから
大きく退避して咥え尻側空間7Sが広く確保されてい
る。したがって、ブレード39によって刷版50の咥え
尻側端部50bは確実に咥え尻側下歯6内に押し込まれ
る。
【0086】また、本実施形態においては、ピン16は
咥え尻側上歯7の上歯面7Mから、ブレード39によっ
て咥え尻側端部50bが押し込まれる方向(すなわち図
3Bに示す矢印100方向)に離れた箇所に位置してい
る。このため、咥え尻側上歯7が矢印91方向に開いた
とき咥え尻側上歯7の上歯面7Mは、刷版50の咥え尻
側端部50b先端の挿入軌跡L9よりも後方に退いた状
態に位置する。このため、咥え尻側端部50bを咥え尻
側空間7Sに押し込む際、咥え尻側上歯7が障害となる
ことはない。
【0087】ブレード39が咥え尻側端部50bを押し
込んだ際、上述のスプリング41が圧縮され、ブレード
39はスプリング41の付勢を受けて咥え尻側下歯6に
十分に押し付けられる。これによって、刷版50の咥え
尻側端部50bは一旦、咥え尻側下歯6とブレード39
との間に挟み込まれて保持される。この後、エアシリン
ダー58が作動しコロ68が図9に示す矢印91方向に
移動する。
【0088】このとき、咥え尻側開閉用アーム26のア
ーム端26aがコロ68の軌道上に位置するような角度
で版胴1は停止している。したがって、コロ68は咥え
尻側開閉用アーム26のアーム端26aを押圧する(図
8参照)。これによって連結軸57、咥え尻側カムシャ
フト52が回転し、咥え尻側カムシャフト52の曲面5
2Kがボルト19を押圧し、咥え尻側上歯7は矢印90
方向に閉じて刷版50の咥え尻側端部50bを挟み込む
(図5B参照)。
【0089】以上のように、咥え尻側下歯6とブレード
39との間で刷版50の咥え尻側端部50bが挟み込ま
れ保持された状態で咥え尻側上歯7が閉じるため、咥え
尻側下歯6と咥え尻側上歯7との間で確実に咥え尻側端
部50bを挟み込んで固定することができる。咥え尻側
端部50bを固定した後、エアシリンダー29がオフに
なりロッド30は図11に示す矢印97方向に移動して
収納され、ローラ35、ブレード39は図2Aに示す位
置に復帰する。
【0090】そして、上述のエアシリンダー47が作動
し、エアシリンダー47のロッド47Hが図10に示す
矢印96方向に移動する。このとき、版張り用アーム2
7のコロ44cがロッド47Hの軌道上に位置するよう
な角度で版胴1は停止している。したがって、エアシリ
ンダー47のロッド47Hは、版張り用アーム27のコ
ロ44cを押圧する(図10参照)。これによって版張
りカムシャフト53が回転し、版張りカムシャフト53
の平面53Mが咥え尻側下歯凹部5の内壁に接するよう
に位置する。
【0091】これに基づいて、咥え尻側下歯6はコイル
バネ28の付勢を受け矢印92方向に移動する。咥え尻
側下歯6が咥え側上歯4との間で刷版50の咥え尻側端
部50bを挟み込み保持したままの状態で移動すること
によって、刷版50には張力が加えられ、刷版50は版
胴1の外周面に密着する。
【0092】[刷版50の取り外し動作の詳細]刷版5
0を版胴1から取り外す場合は、図10に示す版張り用
アーム27のコロ44dをエアシリンダー47のロッド
47Hの軌道上に位置させ、エアシリンダー47を作動
させる。これによって版張り用カムシャフト53が図6
Aに示す状態から図6Bに示す状態に回転し、咥え尻側
下歯6が矢印93方向に移動して、刷版50に加えられ
た張力を解除する。
【0093】次に、図9に示す咥え尻側開閉用アーム2
6のアーム端26bをアーム46のコロ68の軌道上に
位置させ、エアシリンダー58を作動させる。これによ
って連結軸57、咥え尻側開閉用カムシャフト52が図
5Bに示す状態から図5Aに示す状態に回転し、咥え尻
側上歯7が矢印91方向に開いて刷版50の咥え尻側端
部50bを開放する。
【0094】そして、版胴1を回転させて、図8に示す
咥え側開閉用アーム25のコロ44aをエアシリンダー
47のロッド47Hの軌道上に位置させ、エアシリンダ
ー47を作動させる。これによって連結軸56、咥え側
開閉用カムシャフト51が図4Bに示す状態から図4A
に示す状態に回転し、咥え側上歯4が矢印90方向に開
いて刷版50の咥え側端部50aを開放する。以上のよ
うにして、刷版50を版胴1から取り外す。
【0095】[その他の実施形態]本発明に係る印刷機
の刷版咥え装置は、上記実施形態に例示されたものに限
定されない。たとえば、上記実施形態においては、咥え
基台として咥え尻側下歯6を例示し、開閉部として咥え
尻側上歯7を例示した。しかし、開閉部の開き移動によ
って挿入空間が形成され、基準初期位置に咥え基台が位
置したままの状態で開閉部が閉じ移動し、挿入空間に挿
入された刷版の端部近傍を挟み込んで固定するものであ
れば他の構成を採用してもよい。
【0096】また、咥え尻側上歯7がピン16を中心に
回動することによって閉じ移動、または開き移動する機
構を例示したが、たとえば咥え尻側上歯7が直線的に移
動することによって咥え基台に対して開閉する構成など
を用いてもよい。
【0097】さらに、案内部としてブレード39を例示
したが、刷版の端部近傍を挿入空間に導くものであれば
他の形状、構造のものを採用してもよい。また、上記実
施形態においては、ブレード39は刷版の端部近傍を押
圧することによって挿入空間に導いているが、実質的に
刷版の端部近傍を挿入空間に導くものであれば、他の構
成を用いることもできる。たとえばエアーの噴きつけや
吸引等によって刷版の端部近傍を挿入空間に導いてもよ
い。
【0098】また、上記実施形態では、ピン16は咥え
尻側上歯7の上歯面7Mから、ブレード39によって咥
え尻側端部50bが押し込まれる方向(すなわち図3B
に示す矢印100方向)に離れた箇所に位置している。
しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、咥え
尻側上歯7が開き移動したとき上歯面7Mが大きく退避
するものである限り、他の構成を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る印刷機の刷版咥え装置の一実施形
態が設けられた版胴を示す平面図である。
【図2】A、Bは、図1に示すU-U方向の矢視断面図
であり、刷版50を版胴1に装着する手順を示す図であ
る。
【図3】A、Bは、図1に示すU-U方向の矢視断面図
であり、刷版50を版胴1に装着する手順を示す図であ
る。
【図4】A、Bは図1に示すV-V方向の矢視断面図で
あり、Cは図1に示すW-W方向の矢視断面図である。
【図5】A、Bは図1に示すX-X方向の矢視断面図で
ある。
【図6】A、Bは図1に示すY-Y方向の矢視断面図で
ある。
【図7】版胴1および周辺機構の平面図である。
【図8】エアリリンダー47、版胴1の側面図である。
【図9】エアリリンダー58、版胴1の側面図である。
【図10】エアリリンダー47、版胴1の側面図であ
る。
【図11】エアシリンダー29等の側面図である。
【図12】A、B、Cは、それぞれ咥え側カムシャフト
51、咥え尻側カムシャフト52、版張り用カムシャフ
ト53の各端部近傍を示す平面一部断面図である。
【図13】版押え機構66近傍を示す側面図である。
【図14】A、B、Cは、それぞれ咥え側カムシャフト
51、咥え尻側カムシャフト52、版張り用カムシャフ
ト53の断面拡大図である。
【図15】A、B、C、Dは、印刷機の刷版咥え装置の
第1の従来技術を示す側面断面図であり、刷版50を版
胴70に装着する手順を示す図である。
【図16】印刷機の刷版咥え装置の第2の従来技術を示
す側面断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・版胴 6・・・・・咥え尻側下歯 6M・・・・・下歯面 7・・・・・咥え尻側上歯 7M・・・・・上歯面 7S・・・・・咥え尻側空間 16・・・・・ピン 39・・・・・ブレード 50・・・・・刷版
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山岡 幹吾 広島県府中市目崎町762番地 リョービ株 式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】版胴に設けられており、基台面を有する咥
    え基台、 版胴に設けられており、開閉押え面を有する開閉部であ
    って、閉じ移動することによって咥え基台の基台面に開
    閉押え面が接近し、開き移動することによって咥え基台
    の基台面から開閉押え面が離れて開閉押え面と基台面と
    の間に挿入空間を形成する開閉部、 刷版の端部近傍を挿入空間に導く案内部、 を備えており、 咥え基台が基準初期位置に位置した状態で、案内部は刷
    版の端部近傍を挿入空間に導き、 咥え基台が基準初期位置に位置した状態で、開閉部は閉
    じ移動して、開閉押え面と咥え基台の基台面との間で刷
    版の端部近傍を挟み込んで固定する、 ことを特徴とする印刷機の刷版咥え装置。
  2. 【請求項2】請求項1に係る印刷機の刷版咥え装置にお
    いて、 案内部は刷版の端部近傍を押圧することによって挿入空
    間に導き、刷版の端部近傍を咥え基台の基台面に押し付
    け、 刷版の端部が案内部によって咥え基台の基台面に押し付
    けられた状態で、開閉部は閉じ移動を行ない、刷版の端
    部近傍を挟み込んで固定する、 ことを特徴とする印刷機の刷版咥え装置。
  3. 【請求項3】請求項1に係る印刷機の刷版咥え装置にお
    いて、 開閉部は回動中心点を中心として回動することによって
    開き移動または閉じ移動を行ない、 回動中心点が、咥え基台の基台面から離れた箇所に位置
    していることによって、開閉部が開き移動したとき、開
    閉部の開閉押え面は咥え基台の基台面から大きく退避し
    て挿入空間を広く確保する、 ことを特徴とする印刷機の刷版咥え装置。
JP9178126A 1997-07-03 1997-07-03 印刷機の刷版咥え装置 Pending JPH1120131A (ja)

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JP9178126A JPH1120131A (ja) 1997-07-03 1997-07-03 印刷機の刷版咥え装置
US09/105,369 US6026745A (en) 1997-07-03 1998-06-26 Device for clamping an edge of a plate for a printing machine
DE19829875A DE19829875B4 (de) 1997-07-03 1998-07-03 Vorrichtung zum Aufbringen einer Platte auf einen Plattenzylinder einer Druckmaschine
CN98102585A CN1074717C (zh) 1997-07-03 1998-07-03 印刷机的印版夹持装置

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JP9178126A JPH1120131A (ja) 1997-07-03 1997-07-03 印刷機の刷版咥え装置

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