JPH11201163A - 直動案内軸受装置用防塵構造 - Google Patents

直動案内軸受装置用防塵構造

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JPH11201163A
JPH11201163A JP592598A JP592598A JPH11201163A JP H11201163 A JPH11201163 A JP H11201163A JP 592598 A JP592598 A JP 592598A JP 592598 A JP592598 A JP 592598A JP H11201163 A JPH11201163 A JP H11201163A
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    • F16C29/04Ball or roller bearings
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    • F16C29/0633Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライダに異物が入るのを防止して転動体の
転動不良を無くす。 【解決手段】 多数の転動体8が装填されたスライダ2
を案内レール1に沿って相対移動させるリニアガイド装
置に、相隣るスライダ2とスライダ2とを連結するとと
もに、相隣るスライダ2とスライダ2との間に形成され
た空間部及び各スライダ2のエンドキャップ2B等の周
囲を覆う防塵カバー15を設け、この防塵カバー15の
軸方向両端をそれぞれ各スライダ2の端部にその弾性力
により固定する。これにより、リニアガイド装置を塵埃
等の多い雰囲気下で使用しても、ごみ(異物)等がシー
ル材14を通過して転動溝5等に浸入するのを防止する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、直動案内軸受装
置に防塵カバーを適用してなる直動案内軸受装置用防塵
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、直動案内軸受装置として、例え
ば、リニアガイド装置が知られている。この種のリニア
ガイド装置は、外面に転動体転動溝を有して軸方向に延
びる案内レールにスライダが遊嵌され、スライダは、前
記案内レールの転動体転動溝に対向する負荷転動体転動
溝及びこの負荷転動体転動溝の両端部に湾曲部を介して
連結された転動体戻し路からなる転動体循環路を備え、
この転動体循環路に前記案内レールに沿って前記スライ
ダを相対移動させる多数の転動体が装填されている。
【0003】ところで、リニアガイド装置を塵埃の多い
雰囲気下等で使用した場合、リニアガイド装置を塵埃等
から保護することが必要とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術で
は、リニアガイド装置を塵埃等の多い雰囲気下で使用し
たときに、特に、レールに遊嵌されたスライダの取付ス
パンが小さく、スライダとスライダとの間に小さな間隙
があるような場合には、その小さな間隙にごみ等の塵埃
が溜まり易い。しかも、間隙が狭いため、異物を除去す
ることが困難であり、ごみによってリニアガイド装置の
機能が損なわれることがある。
【0005】また、リニアガイド装置を、溶接スパッタ
等、高温の異物が発生する雰囲気中で使用した場合、一
般に、リニアガイド装置の循環部品には樹脂を用いてい
ることから、高温のごみによって循環部品が変形するこ
とがある。
【0006】一方、潤滑剤供給部材を用いたリニアガイ
ド装置において、潤滑剤はリニアガイド装置のボール溝
部に供給されるようになっている。ところが、木屑、セ
ラミック粉等のように、油分を吸い取り易い雰囲気下で
リニアガイド装置を使用した場合、木屑、セラミック粉
等が直接潤滑剤供給部材に触れると、潤滑剤が木屑、セ
ラミック粉等に吸い取られ、ボール溝に十分な潤滑剤を
供給できなくなる。
【0007】そこで、本発明の目的は、スライダ内に異
物が入るのを防止して転動体の転動不良を避けるように
した直動案内軸受装置用防塵構造を提供することにあ
る。さらに、他の目的は、スライダのエンドキャップを
高温の異物から保護することにある。またさらに他の目
的は、簡単な構造によって、スライダに取り付け自在な
防塵構造を提供するにある。さらに他の目的は、潤滑剤
含有部材に降りかかって油分を吸い取ってしまう異物が
潤滑剤供給部材に降りかからない様に防塵カバーによっ
て覆う防塵構造を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、直動案内軸受装置に防塵カバーを取り付
けて成る防塵構造であって、この直動案内軸受装置は、
外面に転動体転動溝を有して、軸方向に延びる案内レー
ルと、この案内レールに遊嵌する一つ又は複数のスライ
ダを備えて成り、このスライダは、スライダ本体と、そ
のスライダ本体の両端部に取り付けられたエンドキャッ
プを備えてなり、前記スライダ本体と前記エンドキャッ
プにより、前記案内レールの転動体転動溝に対向する負
荷転動体転動溝及びこの負荷転動体転動溝の両端部に湾
曲部を介して連結された転動体戻し路からなる転動体循
環路が形成され、この転動体循環路に前記案内レールに
沿って前記スライダ本体を相対移動させる転動体が装填
されてなるとともに、前記防塵カバーは、一つ又は複数
のスライダの端部に、このスライダの外部から嵌め込ま
れ、嵌め込まれた後は弾性力によってこのスライダ端部
に脱落しないように固定されるように構成されてなるこ
とを特徴とするものである。
【0009】本発明の他の態様は、この防塵構造を成す
防塵カバー(防塵部品)であり、さらに他の態様は、防
塵カバー付き直動案内軸受装置である。
【0010】本発明によれば、案内レールに遊嵌されて
相隣るスライダとスライダとの間に形成された空間部及
び/又は各スライダのエンドキャップの周囲を防塵カバ
ーによって覆うようにできるめ、直動案内軸受装置を塵
埃等、異物の多い雰囲気下で使用した場合でも、異物が
複数のスライダ間の狭い領域に入るのを防止でき、ひい
てはスライダの中に異物が進入するのを防いで転動体の
転動不良を避けることができる。
【0011】しかも、防塵カバーはその弾性力によって
各エンドキャップに固定されているので、ボルト等の締
結部材を用いることなく、防塵カバーを各エンドキャッ
プに着脱自在に固定することができる。
【0012】さらに、本発明によれば、案内レールに遊
嵌されたスライダのエンドキャップ自体の周囲を防塵カ
バーによって覆うことができるため、リニアガイド装置
のエンドキャップを高温の異物から保護することができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の種々の実施の形
態を図面に基づいて説明する。なお、各実施の形態にお
ける同一または相当する部分には、同じ符号を付してそ
の重複する説明は省略する。
【0014】図1乃至図4は、本発明の第1の実施の形
態を示す図である。先ず、本実施の形態の直動案内軸受
装置であるリニアガイド装置の構成を説明する。図1に
示すように、外面に転動体転動溝3A,3Bを有して軸
方向に延びる案内レール1と、その案内レール1を跨い
で組付けられたスライダ2とを備えている。
【0015】詳しくは、案内レール1の上面1aと両側
面1bが交叉する稜線部に、断面ほぼ1/4円弧形状の
軸方向の凹溝からなる一方の転動体転動溝3Aが形成さ
れるとともに、案内レールの両側面1b中間位置に断面
ほぼ半円形の他方の転動体転動溝3Bが形成されてい
る。転動体転動溝3Bの溝底には、スライダ2を案内レ
ール1に組み付けない状態での転動体の脱落を防ぐ保持
器の逃げ溝3aが形成されている。
【0016】一方、スライダ2は、スライダ本体2Aと
その両端部に取り付けられたエンドキャップ2Bとから
なり、スライダ本体2Aは両袖部4の内側面に案内レー
ル1の転動体転動溝3A、3Bに対向する負荷転動体転
動溝5を有するとともに、袖部の肉厚部分を軸方向に貫
通する転動体戻し路6を有している。一方、エンドキャ
ップ2Bは、スライダ本体2Aの転動体転動溝5とこれ
に平行な転動体戻し路6とを連通させる湾曲路7を有し
ており、それらの転動体転動溝5と転動体戻し路6と両
端の湾曲路7とで転動体循環回路が形成されている。そ
の転動体循環回路内には例えば鋼製ボールからなる多数
の転動体8が装填されている。なお、図中9はグリース
ニップルである。また、10は案内レール1の取付け用
ボルト孔、11はスライダ2の取り付け用ボルト孔であ
る。
【0017】転動体の循環部品としてのエンドキャップ
2Bは、合成樹脂材の射出成形品で、案内レールに直角
な幅方向の断面がほぼコ字形に形成されている。そし
て、後述するように、両エンドキャップ2Bのそれぞれ
の外面側には、潤滑剤含有部材17及びサイドシール1
2が、取付けねじ13で固定されている。このエンドキ
ャップ2Bは、袖部4の断面形状よりも一回り小さい形
状に形成されている。したがって、袖部4の最外輪郭端
からエンドキャップ2Bの最外輪郭端の間には、図1に
おいて幅Hで示される、段差部が形成されている。
【0018】そのサイドシール12は、エンドキャップ
2Bの外形に合わせたほぼコ字形状の鋼板と、この鋼板
と相似の形状を有してその外面に一体的に成形されたゴ
ム製のシール材14とから構成されている。そのシール
材14の案内レール1と接触するシールリップ部は、そ
の内側の面が、スライダ2と案内レール1との間のすき
間をシールできるように、案内レール1の断面形状に合
わせて案内レール1の上面1a及び外側面1bに摺接可
能な形状、より具体的には、転動体転動溝3A,3Bや
逃げ溝3aにも摺接可能な形状に成形されている。
【0019】このように構成されたリニアガイド装置
は、例えば図2,図3に示すように、二本の案内レール
1を一対として工作機械等に取り付けて使用されること
が多い。その場合、二本の案内レール1、1は平行を正
確に出してベッドB上にボルトで固定して取り付けられ
る。
【0020】それらの各案内レール1には、リニアガイ
ド装置を取り付ける相手機械の種類に応じて、スライダ
2をそれぞれ一個取り付けて使用する場合と二個以上ず
つ取り付けて使用する場合があるが、図2,図3は、案
内レール一本毎に二個のスライダ2,2を取り付けた場
合を示している。各スライダ2には、その取付け用ボル
ト孔11を用いて、テーブルTがボルト止めで固定され
る。
【0021】以上が、リニアガイド装置の一般的な使用
形態であるが、本実施形態のリニアガイド装置において
は、リニアガイド装置を、特に塵埃等の多い雰囲気下で
使用するとき、図3に示すように、案内レールの長さ方
向に沿って相隣るスライダ2とスライダ2との間に防塵
カバー15が設けられている。特に、案内レール1に遊
嵌された二つのスライダ2の取付スパンが小さく、スラ
イダ2とスライダ2との間に小さな間隙があるような場
合には、その小さな間隙にごみ等の塵埃が溜まる場合に
有効である。
【0022】防塵カバー15は、例えば、金属あるいは
樹脂を用いて断面がほぼコ字形形状に形成されて、案内
レールの長さ方向に沿って相隣接するスライダ2とスラ
イダ2との間に形成された空間部L及び各スライダ2の
軸方向一端部であるエンドキャップ2Bの周囲を覆うよ
うに構成されている。
【0023】すなわち、防塵カバー15を、図3の矢示
方向に沿ってスライダ2及び案内レールに組み付ける
と、防塵カバー15の両端部はそれぞれスライダの端部
にあるエンドキャップ2Bに固定されるとともに、エン
ドキャップとエンドキャップとの間の案内レールを覆
う。
【0024】この防塵カバー15は、上面15Aと、側
面15Bと、開放部15Dが形成された底面15Cとを
備えており、各面は一体に連結されている。この防塵カ
バー15を102で示す方向に押し広げながら、防塵カ
バーの両端部をエンドキャップの外周部に嵌め込み、そ
の後、防塵カバーを押し広げることを解除すると、防塵
カバーの各面が弾性力でエンドキャップ2Bの回りの外
周部に固定される。図6は、防塵カバーの両端部が二つ
のスライダのそれぞれのエンドキャップ2Bに固定され
た状態を示す斜視図である。
【0025】この防塵カバー15は、スライダー2,2
間を覆うことによって、二つのスライダー間の案内レー
ルの開放部をも異物から保護する。防塵カバーの素材や
各面のサイズを適宜調整することによって、防塵カバー
の弾性力を調整することができる。防塵カバーをスライ
ダから取り外す場合は、図3の符号102の側へ防塵カ
バーを再度押し広げるとともに、矢示の反対方向に防塵
カバーを案内レールから離れるように移動させれば良
い。
【0026】エンドキャップ2Bには、スライダ2の端
部の組み立て状態を示す斜視図である図4に示すよう
に、両エンドキャップ2Bに近い側から、補強板16、
潤滑剤含有部材である潤滑剤含有ポリマー17及びサイ
ドシール12が、重ね合わされた状態で固定されてい
る。
【0027】これらのうち補強板16は、エンドキャッ
プ2Bの端面の外形に合わせたほぼコ字形状の鋼板であ
り、その両袖部16A、16Bには、取付ネジ貫通用の
貫通孔16a、16bが形成されるとともに、それら両
袖部16A,16Bを連結する連結部16Cには、グリ
ーンニップル用貫通孔16cが形成されている。なお、
この補強板16は、案内レール1とは接触しない。
【0028】また、サイドシール12は、エンドキャッ
プ2Bの外形に合わせたほぼコ字形状の鋼板と、この鋼
板と相似の形状を有してその外面に一体的に成形された
ニトリルゴムとから構成されている。
【0029】かかるサイドシール12の案内レール1と
接触するシール材(リップ部)14の内側の面は、スラ
イダ2と案内レール1との間のすき間をシールできるよ
うに、その案内レール1の断面形状に合わせて案内レー
ル1の上面1a及び外側面1bに摺接可能な形状、すな
わち、転動体転動溝3A、3Bや逃げ溝3aにも摺接可
能な形状に成形されている。
【0030】なお、このサイドシール12の両袖部12
A,12Bにも、取付ネジ貫通用の貫通孔12a、12
bが形成されるとともに、それら両袖部12A、12B
を連結する連結部12Cには、グリースニップル用の貫
通孔12cが形成されている。
【0031】そして、これらサイドシール12及び補強
板16間には、潤滑剤含有部材に相当する潤滑剤含有ポ
リマー17が介装されている。この潤滑剤含有ポリマー
17は、エンドキャップ2Bの外形に合わせたほぼコ字
形状に形成されていて、そのコ字形状の内側の面は、テ
ーパ状ではなく平坦な形状であって、サイドシール12
のシール材(リップ部)14の内面と同様に、案内レー
ル1の断面形状に合わせて案内レール1の上面1a及び
転動体転動溝3A,3B、さらに逃げ溝を含む外側面1
bに摺接可能な形状となっている。
【0032】そして、図4に示すように、潤滑剤含有ポ
リマー17の両袖部17A、17Bに形成された貫通孔
17a、17bのそれぞれには、リング状部材18A、
18Bが嵌め込まれるようになっている。このリング状
部材18A、18Bは、短い円筒形状の部材であり、そ
の外径は、貫通孔17a、17bに容易に嵌め込める程
度の寸法となっている。
【0033】また、潤滑剤含有ポリマー17の連結部1
7Cに形成された貫通孔17cにも、リング状(又は中
実円柱状)部材19が嵌め込まれるようになっている。
このリング状部材19も短い円筒形状の部材である。た
だし、リング状部材19の外径は、貫通孔11Cの内径
よりも大きくなっている。つまり、リング状部材19を
貫通孔11cに嵌め込むことにより、その貫通孔17c
が押し広げられるようになっている。
【0034】さらに、リング状部材18A、18B及び
19の長さ方向の厚さは、潤滑材含有ポリマー17のそ
れ(W)よりも、若干(例えば、0.2mm程度)厚く
なっている。つまり、リング状部材18A、18B及び
19を貫通孔17a、17cに嵌め込むと、そのリング
状部材18A、18B及び19の端部が、潤滑剤含有ポ
リマー17の表面又は裏面から突出するようになってい
る。
【0035】そして、これら補強板16、潤滑含有ポリ
マー17及びサイドシール12は、エンドキャップ2B
の貫通孔2a、2bを貫通してスライダ本体2Aに螺合
する取付用ネジ13A、13Bが、サイドシール12の
貫通孔12a、12b、潤滑ポリマー17の貫通孔17
a、17b、内側のリング状部材18A、18B及び補
強板16の貫通孔16a、16bを貫通することによ
り、エンドキャップ2Bと一体にスライダ本体2Aに固
定される。
【0036】機台に固定した案内レール1上をスライド
2が移動すると、スライド2内の転動体は転動体転動路
内を転動しつつスライド2の移動方向にスライダ2より
遅い速度で移動し、一端側の湾曲路でUターンして転動
体戻し路を逆方向に転動しつつ移動し、他端側の湾曲路
で逆Uターンして転動体転動路内に戻る循環を繰り返
す。こうして直動案内軸受装置が駆動されると、潤滑剤
含有ポリマー17も案内レール1に接触しつつ移動し、
その移動時の摩擦熱の影響も加わって、潤滑剤含有ポリ
マー17から潤滑剤が経時的に徐々に滲み出すが、その
滲み出した潤滑剤は、案内レール1の特に転動体転動溝
3A、3Bを介して、その転動体転動溝3A、3B内を
転動する転動体へ自動的に供給される。
【0037】この自己潤滑性により、長期間にわたり安
定した滑らかな作動が行われる。したがって、殊更に潤
滑剤を外部からスライダ2に供給しないでも低トルクで
良好な運転を長時間続けることができる。
【0038】このようにエンドキャップ2Bには、潤滑
剤含有ポリマーなど、熱による変形を受けやすい部材が
取り付けられる場合がある。しかしながら、前記防塵カ
バー15によって、エンドキャップ2等が高温の異物の
影響から保護される。
【0039】本実施の形態のリニアガイド装置において
は、防塵カバーにより、相隣接するスライダ2とスライ
ダ2との間に形成された空間部及び各スライダ2のエン
ドキャップ2Bの周囲が覆われているので、リニアガイ
ド装置を塵埃等の多い雰囲気下で使用したときに、案内
レール1に遊嵌されたスライダ2の取付スパンが小さ
く、スライダ2とスライダ2との間に小さな間隙がある
ような場合でも、ごみ(異物)等がシール材14を通過
して転動溝5等に浸入するのを防止することができると
ともに、リニアガイド装置を溶接スパッタ等の高温のご
みのかかる雰囲気中で使用した場合でも、高温のごみに
よってエンドキャップ2Bや潤滑剤含有部材が変形する
のを防止することができる。
【0040】さらに、木屑、セラミック粉等のように、
油分を吸い取り易い雰囲気下でリニアガイド装置を使用
した場合でも、防塵カバーにより、木屑、セラミック粉
等が直接潤滑剤含有部材に触れることはなく、潤滑剤含
有部材の油分が木屑、セラミック粉等に吸い取られのを
防止することができる。
【0041】また、防塵カバー15はその弾性力によっ
て各エンドキャップ2Bに固定されているので、ボルト
等の締結部材を用いることなく、防塵カバー15を各エ
ンドキャップ2Bに着脱自在に固定することができる。
【0042】また、前記実施の形態においては、防塵カ
バー15として、相隣る2台のスライダ2を連結するも
のについて述べたが、防塵カバー15の幅を広げて、相
隣る4台のスライダ2を連結するように構成することも
できる。
【0043】次に、本発明の他の実施の形態を図5に基
づいて説明する。本実施の形態は、各スライダ2の軸方
向両端に配置された一対のエンドキャップ2B、潤滑剤
含有部材17及びサイドシール12のみを覆って、これ
を保護する防塵カバー20を固定したものであり、他の
構成は前記実施の形態と同様である。
【0044】防塵カバー20は、例えば、金属、樹脂を
用いて、スライダ2の軸方向一端部に固定されているエ
ンドキャップ2B、潤滑剤含有部材17及びサイドシー
ル12の外周面を覆うように構成されている。そして各
防塵カバー20は、その弾性力により各エンドキャップ
2B、2Bに着脱自在に固定されている。すなわち、防
塵カバー20はエンドキャップ2B等を塵埃等から保護
する。
【0045】本実施の形態においては、各スライダ2の
エンドキャップ2B、潤滑剤含有部材17及びサイドシ
ール12をれぞれ防塵カバー20で覆うようにしたた
め、リニアガイド装置を溶接スパッタ等の高温のごみの
かかる雰囲気中で使用した場合でも、高温のごみによっ
てエンドキャップ等が変形するのを防止することができ
る。
【0046】さらに、木屑、セラミック粉等のように、
油分を吸い取り易い雰囲気下でリニアガイド装置を使用
した場合でも、木屑、セラミック粉等が直接潤滑剤願油
部材に触れることはなく、潤滑剤含有部材の油分が木
屑、セラミック粉等に吸い取られのを防止することがで
きる。
【0047】また、防塵カバー20はその弾性力によっ
て各エンドキャップ2Bに固定されているので、ボルト
等の締結部材を用いることなく、防塵カバー20を各エ
ンドキャップ2Bに着脱自在に固定することができる。
なお、図5には、防塵カバー20の二つの形態の例が示
されている。
【0048】なお、上記第2の実施形態においては、防
塵カバー20がエンドキャップ20B、潤滑剤含有部材
17及びサイドシール12を覆う例を示したが場合によ
ってはこれらの各部材の一つ又は2つを覆うものであっ
ても良い。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
案内レールに遊嵌されて相隣るスライダとスライダとの
間に形成された空間部及び/又は各スライダのエンドキ
ャップ等の周囲を防塵カバーによって覆うようにしたた
め、ニアガイド装置を塵埃等、異物の多い雰囲気下で使
用した場合でも、異物がスライダの中に入るのを防止す
ることができ、転動体の転動不良を無くすことができる
とともに、エンドキャップ等を高温の異物等から保護す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のリニアガイド装置
の一部を切り欠いて示す斜視図である。
【図2】リニアガイド装置の使用態様(取り付け状態)
を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態のリニアガイド装置
の配置状態を示す斜視図である。
【図4】第1の実施の形態のスライダの構造を示す分解
斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態のリニアガイド装置
の使用態様(取り付け状態)を示す斜視図である。
【図6】図3において、防塵カバーがスライダに固定さ
れた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 案内レール 1a 上面 1b 側面 2 スライダ 2A スライダ本体 2B エンドキャップ 3A、3B 転動体転動溝 5 負荷転動体転動溝 6 転動体戻し路 7 湾曲路 8 転動体 12 サイドシール 15,20 防塵カバー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直動案内軸受装置に防塵カバーを取り付
    けて成る防塵構造であって、 この直動案内軸受装置は、外面に転動体転動溝を有し
    て、軸方向に延びる案内レールと、この案内レールに遊
    嵌する一つ又は複数のスライダを備えて成り、 このスライダは、スライダ本体と、そのスライダ本体の
    両端部に取り付けられたエンドキャップを備えて成り、 前記スライダ本体と前記エンドキャップにより、前記案
    内レールの転動体転動溝に対向する負荷転動体転動溝及
    びこの負荷転動体転動溝の両端部に湾曲部を介して連結
    された転動体戻し路からなる転動体循環路が形成され、
    この転動体循環路に前記案内レールに沿って前記スライ
    ダ本体を相対移動させる転動体が装填されてなるととも
    に、 前記防塵カバーは、一つ又は複数のスライダの端部に、
    このスライダの外部から嵌め込まれ、嵌め込まれた後は
    弾性力によってこのスライダの端部に脱落しないように
    固定されるように構成されてなる、直動案内軸受装置用
    防塵構造。
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