JPH11198275A - 防曇用シート - Google Patents

防曇用シート

Info

Publication number
JPH11198275A
JPH11198275A JP10007069A JP706998A JPH11198275A JP H11198275 A JPH11198275 A JP H11198275A JP 10007069 A JP10007069 A JP 10007069A JP 706998 A JP706998 A JP 706998A JP H11198275 A JPH11198275 A JP H11198275A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
polymer
conductive
resin
sheet according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10007069A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Konno
武士 今野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP10007069A priority Critical patent/JPH11198275A/ja
Publication of JPH11198275A publication Critical patent/JPH11198275A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 曇が発生しにくく、透明性に優れ、コミ等が
発生しにくい手術保護面等に好適な防曇用シートを提供
する。 【解決手段】 透明支持体シート1の一方の面または両
面に導電性金属酸化物を含有する導電層2,3が形成さ
れ、この導電層の少なくとも一層の面上にイオン性の親
水性基を有するポリマーからなるポリマー層4を形成さ
れている。ポリマー層4は、側鎖にカチオン性第四級ア
ンモニウム塩基を有する樹脂の架橋体からなり、オーバ
ーコート層5はメチルメタクリレートとアクリル酸エス
テルとの共重合体からなることが望ましく、導電性金属
酸化物は、針状の導電性金属酸化物からなることが望ま
しい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防曇用シートに関
し、さらに詳しくは手術時に顔面を保護する手術用保護
面、その他の曇り等を防止するの好適な防曇用シートに
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に手術を行う場合、医者達は、手術
時に顔面に保護するために手術用保護面を装着してい
る。この手術用保護面には、常時使用タイプと使い捨て
タイプがあるが、いずれの手術用保護面の場合も手術室
内の明かりで反射することなく、光透過率が高いことが
望まれており、また、手術用保護面にはこれを装着した
者の息がかかる等の理由から水分による曇が生じると、
視認性が低下して手術が困難となるため曇が生じないこ
とが望まれている。さらに、手術用保護面にゴミ等が付
着した場合も同様に視界が低下して手術が困難となるた
めゴミ等が付着しないものが望まれていた。従来、手術
用保護面には種々のものが提案されているが、上記の要
望をいずれも満足できるものはなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した要望を満足しうる手術用保護面等に好適な防曇用シ
ートであって、曇が生じることがなく、かつゴミ等が付
着しにくく、しかも光透過率が高く視認性が低下するこ
とがない防曇用シートを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的は、透明支
持体の一方の面または両面に導電性金属酸化物を含有す
る導電層が形成され、この導電層の少なくとも一層の面
上にイオン性の親水性基を有するポリマーからなるポリ
マー層が形成されていることを特徴とする防曇用シート
によって達成された。ポリマーは、側鎖にカチオン性塩
基を有するイオン導電性樹脂、特に側鎖にカチオン性第
四級アンモニウム塩基を有する樹脂の架橋体からなるこ
とが望ましい。また、導電層が透明支持体の両面に形成
されており、ポリマー層が導電層の一方の面に形成され
ている場合、この導電層と反対側の導電層面上に前記ポ
リマー層の屈折率との差が0.06以下の屈折率を有す
る樹脂からなるオーバーコート層を有することが望まし
い。導電層に含有される導電性金属酸化物としては、特
に針状の導電性金属酸化物からなり、その長軸が0.2
〜4.0μmの範囲であり、短軸が0.01〜0.04
μmの範囲にあることが望ましい。さらにオーバーコー
ト層には、必要に応じてフッ素系界面活性剤および/ま
たはフッ素系樹脂が添加される。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を説明する。図は、本発明の防曇用シートの好ましい
実施の形態を示す断面図であり、図1において、1は透
明支持体、2,3は導電層、4はポリマー層、5はオー
バーコート層である。また、図2において、1〜4は図
1に示すものと実質的に同じであり、6は、ポリマー層
である。
【0006】本発明において、透明支持体1としては、
一般に絶縁性フィルムとして知られているものが用いら
れ。このような材料としては、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル類、
ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポ
リアミド、ポリエステルアミド、ポリエーテル、ポリイ
ミド、ポリアミドイミド、ポリスチレン、ポリカーボネ
ート、ポリ−p−フェニレンスルフィド、ポリエーテル
エステル、ポリ塩化ビニル、及びポリ(メタ)アクリル
酸エステル等のアクリル樹脂等を挙げることができる。
これらの中で、絶縁性が高く耐久性や寸法安定性にも優
れたポリエステル類が好ましく、特にポリエチレンテレ
フタレートが好ましい。透明支持体の厚さは、特に制限
はないが、10〜250μm(特に20〜200μm)
のものが取り扱い易く好ましい。
【0007】導電層2は、導電性金属酸化物を含有する
層からなり、導電性金属酸化物と高分子バインダーを含
有する。導電性金属酸化物としては、アルミニウムをド
ープした酸化亜鉛(0.12〜0.25μm)、アンチ
モンをドープした酸化チタン(0.2μm)、酸化亜鉛
(1.0μm)、アンチモンをドープした酸化スズの針
状結晶(長軸:0.2〜4.0μm、短軸:0.01〜
0.04μm)、硫酸バリウムをアンチモンをドープし
た酸化スズでコートした粒子、K2 O・nTiO2 /S
nO2 Sb2 3 (短軸0.4〜0.7μm、長軸10
〜20μm)等が挙げられる。
【0008】導電性金属酸化物としては、特にアンチモ
ンをドープした針状酸化スズ粒子(長軸:0.2〜4.
0μm、短軸:0.01〜0.04μm)が好ましい。
アンチモンをドープした通常の酸化スズ粒子は添加する
導電層を黒っぽくし色みを悪くするが、針状酸化スズの
場合はこのような欠点はない。また、針状ではない球状
粒子の場合は所定の導電性を得るためには、針状粒子に
比べ添加量が多くなる上、アンチモンが球状粒子全体に
分布しているためシートの黒化が著しいが、針状酸化ス
ズはドープされるアンチモンが針状結晶の表面にしか存
在しないため所定の導電性を得るためのドープアンチモ
ンの量は、球状粒子に比較して小量であるからである。
したがって、本発明において導電層に添加する導電性粒
子としてはアンチモンをドープした針状酸化スズ粒子が
特に好ましい。この他、アンチモンドープした針状酸化
スズ粒子を用いると、他の導電粒子を用いた場合に生ず
る湿度依存性がない、すなわち湿度の影響を受けず低湿
度から高湿度まで安定して導電性を保持することがで
き、さらに透明性に優れた導電層が得られる。
【0009】アンチモンをドープした針状酸化スズ粒子
は、長軸が0.2〜4.0μm、短軸が0.01〜0.
04μmが好ましく、より好ましくはさらにアスペクト
比が5以上である。これらの範囲のものは、特に透明性
及び均一な導電性を形成可能な点で好ましい。導電層の
厚みは、目的とする導電性等によって選定されるが、
0.03〜1.0μmが好ましく、より好ましくは0.
05〜0.2μmである。
【0010】また、前記の高分子バインダーとしては塩
化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、スチレン、メ
チルスチレン、ブタジエン、アクリル酸、アクリル酸ア
ルキルエステル(炭素数2〜4のアルキル基)、PMM
A、ヒドロキシアルキルアクリレート、無水マレイン酸
或いはアクリロニトリル等の各単独重合体及びこれらの
モノマーから選ばれる少なくとも2種からなる共重合
体、ポリエステル、ゼラチン、ポリアミド等が用いら
れ、この中でもゼラチン、ポリエステル、アクリル樹脂
が好ましい。
【0011】導電層3には、導電層2と同様な材料を用
いうるが、特にヘイズ、面状、接着力、導電性等の点が
留意される。導電層3における導電性物質の添加量は、
該層の全固形分に対し50〜90重量%、好ましくは7
0〜90重量%、特に好ましくは75〜85重量%であ
る。50重量%以下であると、導電性不足による走行不
良やゴミ付着の原因となりやすく、また90重量%より
多いと着色やヘイズなど外観上の欠点が生じやすい。導
電層3は、導電性物質としてはイオン伝導性の高分子、
金属酸化物等が用いられ、特にアンチモンドープ針状酸
化スズを用いるのが好ましい。導電層3における導電性
物質の添加量は、該層の全固形分に対し50〜90重量
%、好ましくは65〜85重量%、特に好ましくは70
〜80重量%である。50重量%以下であると、導電性
不足による走行不良やゴミ付着の原因となりやすく、ま
た90重量%より多いと着色やヘイズなど外観上の欠点
が生じやすい。
【0012】ポリマー層4は、イオン性の親水性基を有
するポリマーからなる。このようなポリマーとしては、
ポリアミド、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリア
クリル酸、ポリアミック酸、その他イオン性導電性樹脂
等が挙げられる。これらのポリマーの中で、特にイオン
性導電性樹脂が好ましい。イオン性導電性樹脂には、側
鎖にイオン性親水性基を有する樹脂が好ましく、このイ
オン性親水性基としては、特にカチオン性第四級アンモ
ニウム塩基、あるいはスルホン基を有するものがコスト
等の点で好ましい。また、ポリマー層4自体の透明性向
上等の点から、アクリル樹脂を主鎖とし側鎖にカチオン
性第四級アンモニウム塩基を有するイオン性導電性樹脂
が特に好ましい。さらにポリマー層4表面の機械的強度
等の面からカチオン性第四級アンモニウム塩基を有する
イオン性導電性樹脂の架橋体が好ましい。
【0013】ポリマー層4には、重量平均粒子径が5〜
30nmの透明な無機粒子を含有させることかできる。
この無機粒子をポリマー層4に含有させる場合、ポリマ
ー層4の膜厚と、無機粒子の粒子径の大きさを調整し
て、無機粒子がポリマー層4の表面に部分的に露出して
いる状態が望ましい。このような状態であると、ポリマ
ー層4の表面における引っ掻き傷等の発生を防止するの
に好適である。無機粒子の粒子径が5nmよりも小さい
と、ポリマー層4の表面における引っ掻き傷等の発生を
防止する効果が少なく、30nmを越えると、応力集中
等でむしろ傷が発生しやすくなり好ましくない。無機粒
子には、例えば、クレー、タルク、ケイソウ土、硫酸カ
ルシウム、水酸化アルミニウム等が挙げられる。なお、
ポリマー層4には、さらに必要に応じて滑り剤、膜硬化
剤等の成分が加えられてよい。
【0014】ポリマー層4の厚みは、0.1μm未満、
または1.1μmを越える厚さが望ましい。ポリマー層
4の厚みが0.1〜1.1μmの範囲では光の干渉等の
影響から虹ムラ等が発生しやすくなるためである。
【0015】オーバーコート層5は、ポリマー層4の屈
折率との差が0.06以下の屈折率を有する樹脂からな
る層であることが望ましく、屈折率の差が小さい樹脂ほ
ど好ましい。オーバーコート層5にポリマー層4の屈折
率との差が0.06を越える屈折率を有する樹脂を使用
すると、防曇用シートの透明性が低下し好ましくない。
したがって、オーバーコート層5に使用される樹脂は、
ポリマー層4に使用されるポリマーとの相対的な関係に
よって選定されるべきである。
【0016】このようなオーバーコート層5に使用され
る樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂が好ましい。
すなわち、ポリマー層4に使用可能な樹脂の中で、最も
好ましい樹脂は、アクリル樹脂を主鎖とし側鎖にカチオ
ン性第四級アンモニウム塩基を有するイオン性導電性樹
脂であるため、オーバーコート層5に使用される樹脂は
アクリル系樹脂が最も好ましい。アクリル系樹脂の中で
も特にメチルメタアクリレートとアクリル酸エステルと
の共重合体が透明性の他に製造適性(汎用の溶剤、ME
K、トルエン等に容易に溶ける)の点から好ましい。
【0017】また、オーバーコート層5には、メチルメ
タアクリレートとアクリル酸エステルとの共重合体を用
い、さらにフッ素の界面活性剤および/またはフッ素系
の透明なポリマーを添加すると、オーバーコート層5表
面におけるゴミの付着を防止でき、さらに表面の擦りキ
ズ等の発生を防止することができる。ここで、フッ素系
の界面活性剤としては、例えば、メガファックF−17
8K(大日本インキ化学工業社製、パーフロオロアルキ
ル基含有オリゴマー)等を挙げられ、フッ素系の透明な
ポリマーとしては、例えば、アロンGF−300(東亜
合成化学社製、クシ型グラフトポリマー)等が挙げられ
る。これらのフッ素の界面活性剤および/またはフッ素
系の透明なポリマーの添加量は、オーバーコート層5の
透明性を損なわない範囲で使用される。
【0018】さらにオーバーコート層5には、このオー
バーコート層5を構成するポリマーの屈折率との差が
0.06以下の屈折率を有するポリマー粒子を含有させ
ることができる。特にポリマー粒子には、架橋されたポ
リマー粒子が好ましい。このようなポリマー粒子をオー
バーコート層5中に含有させると、オーバーコート層5
面の反射防止効果が発揮され、光透過率が向上し、防曇
用シートの透明性が高くなる。これらのポリマー粒子と
しては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポ
リオレフィン、ポリメチルメタクリレート、スチレン樹
脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂等が用いられるが、有
機高分子化合物、好ましくは熱可塑性樹脂、その中でも
特にポリオレフィンフィラーが好ましく用いられる。ポ
リオレフィン粒子は層のスベリ性を改善するだけでな
く、フィラーを含む塗工液を乾燥する際の加熱温度(1
00〜120℃)において、軟化するため球状粒子がや
や平たく変形し、スベリ性、走行性がさらに良好とな
る。ポリマー粒子は、オーバーコート層5の全固形分に
対し1〜10重量%、好ましくは1〜5重量%、特に好
ましくは1〜3重量%添加される。1重量%未満である
と、スベリ性が低下しやすく、また10重量%より多い
とヘイズが発生しやすい。
【0019】図2は、本発明の防曇用シートの他の好ま
しい実施の形態を示す断面図である。図2において、図
1に示す防曇用シートと異なる点は、図1におけるオー
バーコート層5の代わりに図1のポリマー層と実質的に
同じポリマー層6を設けていることである。この防曇用
シートは、両面にポリマー層4およびポリマー層6がそ
れぞれ設けられているため、防曇用シートの両面におけ
る曇を防止することができ、防曇用シートの透明性がよ
り高くなる。
【0020】なお、本発明において、便宜上、防曇用シ
ートと表現しているが、厚みによっては防曇用フイルム
も実質的に本発明に包含される。また、本発明の防曇用
シートを手術用保護面として使用する場合、ポリマー層
を有する面が人の顔面側に位置するようにして使用され
る。
【0021】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明する。 <導電層2の形成>以下の組成の液を塗布し、140℃
で1分間乾燥した。乾燥後の塗工重量は1g/m2 であ
った。 ゼラチン(新田社製761ゼラチン) 2重量部 アンチモンドープ針状酸化スズ (FS−10D;石原産業社製) 600重量部 アルキルベンゼンエーテルポリオキシエチレン (EMALEX W160;日本エマルジョン社製) 1重量部 水 397重量部
【0022】<導電層3の形成>以下の処方からなる導
電層液を塗布し、160℃で1分間乾燥した。乾燥後の
塗工重量は0.3g/m2 であった。 導電層液; ポリアクリル酸エステル (ジュリマーET410;日本純薬社製) 19重量部 ドデシル硫酸ナトリウム (サンデッドBL;三洋化成社製) 1重量部 アンチモンドープ針状酸化スズ (FS−10D;石原産業社製) 175重量部 アルキルベンゼンエーテルポリオキシエチレン (EMALEX W160;日本エマルジョン社製) 1重量部 トリメチロールメラミン (SUMITEX RESIN M−3;住友化学社製) 4重量部 水 800重量部
【0023】<ポリマー層4の形成>以下の処方からな
る親水性のポリマーを塗布し、120℃で1分間乾燥し
た。乾燥後の塗工重量は1.5g/m2 であった。 ポリマー層液; メタノール 750重量部 カチオン性4級アンモニウム塩基を有する樹脂 250重量部
【0024】<オーバーコート層5の形成>オーバーコ
ート層として、下記の処方からなる液を塗布する。 トルエン 240.3重量部 MEK 219.6重量部 シクロヘキサノン 342.7重量部 MMAとアクリル酸エステルの共重合体、20%トルエン溶液) (ダイヤナールBR80:三菱レーヨン社製) 192.2重量部 メガファックF−178K (大日本インキ化学工業社製、パーフルオロアルキル基含有オリゴマー) 2.5重量部 塗布後120℃で1分間乾燥する。塗工重量は、0.8
g/m2 であった。
【0025】得られた防曇用シートについて、引っ掻き
強度、光透過率、防曇性、ゴミ吸引性について測定し
た。 評価方法 引っ掻き強度;100m/mの長さに0〜100gの荷
重が連続的に印加され、傷のつき初めの距離で傷のつき
にくさが評価できる。使用する針は曲率半径が0.2Φ
である。引っ掻き強度は20g以上が好ましい。 光透過率;スガヘイズ度コンピューターによって測定し
た。光透過率が89%以上であれば実用上支障はない。 防曇性;10℃の部屋にて、息を吹きつけ、その吹きつ
けられた面の曇り具合で評価する。 ○ まったく曇りなし、 △ 極く僅か曇る、 × 曇
る ゴミ吸引性:防曇用シートのゴミの付着状態を目視にて
判定した。 ○ ほとんどゴミ付着なし、 △ 極く僅かゴミ付着あ
り、 × ゴミ付着多し
【0026】<実施例1>100μmPETベースに導
電層液2を塗布し、乾燥後その上にポリマー層液4を塗
布した。尚、以降の実施例、比較例共にBC面には全て
導電層液3を塗布後、オーバーコート層液5を塗布し
た。 <比較例1>100μmPETベースにポリマー層液4
を塗布した。 <実施例2>実施例1のポリマー層液4中にカチオン性
コロイダルシリカを添加した。 <比較例2>100μmPETベースに導電層液2を塗
布した。 <比較例3>比較例2の導電層2液の上にオーバーコー
ト層液を塗布した。
【0027】評価結果を表1にまとめた。
【表1】
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、透明支持
体の一方の面または両面に導電性金属酸化物を含有する
導電層が形成され、この導電層の少なくとも一層の面上
にイオン性の親水性基を有するポリマーからなるポリマ
ー層を形成されているので防曇用シートの表面の曇の発
生を防止することでき、同時にゴミ等の付着を防止する
ことができ、手術保護面等に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防曇用シートの好ましい一実施の形態
を示す断面図である。
【図2】本発明の防曇用シートの好ましい他の実施の形
態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 透明支持体 2 導電層 3 導電層 4 ポリマー層 5 オーバーコート層 6 ポリマー層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 27/18 B32B 27/18 J 27/30 27/30 A

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明支持体の一方の面または両面に導電
    性金属酸化物を含有する導電層が形成され、この導電層
    の少なくとも一層の面上にイオン性の親水性基を有する
    ポリマーからなるポリマー層が形成されていることを特
    徴とする防曇用シート。
  2. 【請求項2】 前記ポリマーが、側鎖にカチオン性塩基
    を有するイオン導電性樹脂からなることを特徴とする請
    求項1に記載の防曇用シート。
  3. 【請求項3】 前記イオン導電性樹脂が、側鎖にカチオ
    ン性第四級アンモニウム塩基を有する樹脂の架橋体から
    なることを特徴とする請求項2に記載の防曇用シート。
  4. 【請求項4】 前記導電層が透明支持体の両面に形成さ
    れており、前記ポリマー層が導電層の一方の面に形成さ
    れ、この導電層と反対側の導電層面上に前記ポリマー層
    の屈折率との差が0.06以下の屈折率を有する樹脂か
    らなるオーバーコート層を有することを特徴とする請求
    項1乃至請求項3のいずれかに記載の防曇用シート。
  5. 【請求項5】 前記オーバーコート層が、アクリル系樹
    脂からなることを特徴とする請求項4に記載の防曇用シ
    ート。
  6. 【請求項6】 前記アクリル系樹脂が、メチルメタクリ
    レートとアクリル酸エステルとの共重合体からなること
    を特徴とする請求項5に記載の防曇用シート。
  7. 【請求項7】 前記ポリマー層が、粒子径が5〜30n
    mの透明性の無機粒子を含有することを特徴とする請求
    項1乃至請求項6のいずれかに記載の防曇用シート。
  8. 【請求項8】 前記オーバーコート層が、フッ素系界面
    活性剤および/またはフッ素系樹脂を含有することを特
    徴とする請求項4乃至請求項6のいずれかに記載の防曇
    用シート。
  9. 【請求項9】 前記導電性金属酸化物が、針状の導電性
    金属酸化物からなり、その長軸が0.2〜4.0μmの
    範囲であり、短軸が0.01〜0.04μmの範囲にあ
    る請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の防曇用シー
    ト。
  10. 【請求項10】 前記オーバーコート層が、メチルメタ
    クリレートとアクリル酸エステルとの共重合体を含有
    し、この共重合体の屈折率との差が0.06以下の屈折
    率を有するポリマー粒子を含有することを特徴とする請
    求項6に記載の防曇用シート。
JP10007069A 1998-01-16 1998-01-16 防曇用シート Pending JPH11198275A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10007069A JPH11198275A (ja) 1998-01-16 1998-01-16 防曇用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10007069A JPH11198275A (ja) 1998-01-16 1998-01-16 防曇用シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11198275A true JPH11198275A (ja) 1999-07-27

Family

ID=11655800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10007069A Pending JPH11198275A (ja) 1998-01-16 1998-01-16 防曇用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11198275A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007237728A (ja) * 2005-07-29 2007-09-20 Asahi Glass Co Ltd 防曇性物品および防曇剤組成物
WO2012133367A1 (ja) 2011-03-28 2012-10-04 東レ株式会社 導電積層体およびタッチパネル

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007237728A (ja) * 2005-07-29 2007-09-20 Asahi Glass Co Ltd 防曇性物品および防曇剤組成物
WO2012133367A1 (ja) 2011-03-28 2012-10-04 東レ株式会社 導電積層体およびタッチパネル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100906596B1 (ko) 반사방지 필름, 편광판, 및 이미지 디스플레이용 장치
JP5371601B2 (ja) プリズムシート用積層フィルム、プリズムシート用積層フィルムの製造方法、プリズムシート、及び表示装置
US6770352B2 (en) Film provided with hardcoat and process for producing the same
JP4324344B2 (ja) 反射防止フィルムおよびその形成方法、偏光板、画像表示装置
US8053062B2 (en) Biaxially drawn multilayer laminated film and method for producing the same
JP5044099B2 (ja) 反射防止フィルム及びその製造方法
EP0789051B1 (en) Adherent polyester film laminate
JP4400458B2 (ja) 反射防止フィルム
US20060286395A1 (en) Optical film and support thereof
WO2009107536A1 (ja) 防眩フィルム、防眩性偏光板および画像表示装置
JPWO2002075373A1 (ja) 反射防止フィルムおよび画像表示装置
EP3531175A1 (en) Transparent heat-shielding heat-insulating member
WO2007115025A2 (en) Optical article having an antistatic layer
JP2004069867A (ja) 低反射フィルム
JP2007168429A (ja) 反射防止フィルム、その製造方法、並びにそれを用いた偏光板、及びディスプレイ装置
JP4267741B2 (ja) 防眩性反射防止フィルムおよび画像表示装置
JP2003255103A (ja) 反射防止フィルム、偏光板および画像表示装置
JPH11198275A (ja) 防曇用シート
JP2000000935A (ja) 防曇用シート
JP2001100005A (ja) 防眩性反射防止フィルム、偏光板および画像表示装置
JPH11202107A (ja) 光拡散板
JP2001281410A (ja) 防眩性反射防止フィルムおよび画像表示装置
JPH1177874A (ja) 印刷物表面保護フィルム
JP4204170B2 (ja) 防眩性反射防止フィルム、偏光板および液晶表示装置
JPH1148411A (ja) 前面板