JPH11197681A - 濾過装置 - Google Patents

濾過装置

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JPH11197681A
JPH11197681A JP155598A JP155598A JPH11197681A JP H11197681 A JPH11197681 A JP H11197681A JP 155598 A JP155598 A JP 155598A JP 155598 A JP155598 A JP 155598A JP H11197681 A JPH11197681 A JP H11197681A
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filtration
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water tank
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JP155598A
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Nobuyuki Hashimoto
信幸 橋本
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Sony Group Corp
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Aiwa Co Ltd
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】好気性の微生物を利用して水槽内の水を濾過す
るときに、微生物が繁殖し始めて実働濾過に至るまでの
立ち上がり時間を短縮できるようにすると共に、観賞魚
の糞などの***物に含まれるアンモニアを分解し硝酸塩
などに改変する濾過処理を効率良くできるようにする。 【解決手段】微生物を利用して水槽内の水を濾過する濾
過装置100において、水槽20内から濾過すべき水3
0aを揚水する揚水ポンプ14及びモータ28と、この
揚水ポンプ14からの濾過すべき水30aを収容する一
次及び二次濾過槽17,18と、少なくとも濾材として
の二次濾過槽18内に収容された好気性の微生物と、こ
の微生物に空気40を供給するエアポンプ24とを備
え、空気40に含まれる酸素を強制的に微生物に与え、
酸素が与えられた微生物によって濾過された後の清水3
0bを水槽20内に戻すようになされたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、観賞魚などを収
容した水槽の水を濾過する場合などに適用できる濾過装
置に関する。詳しくは、好気性の微生物を利用して水槽
内の水を濾過するときに、その微生物に強制的に酸素を
与えることにより、微生物の増殖とその活性化とを促進
して、微生物が繁殖し始めて実働濾過に至るまでの立ち
上がり時間を短縮できるようにすると共に、観賞魚の糞
などの***物に含まれるアンモニアを分解し硝酸塩など
に改変する濾過処理を効率良くできるようにしたもので
ある。
【0002】
【従来の技術】熱帯魚などの観賞魚が入れられた水槽内
の水を濾過する濾過装置としては、濾過能力が大きく、
そのメンテナンスも容易である外部濾過装置が知られて
いる。この種の濾過装置10は図5のように使用される
場合が多い。
【0003】図5において、所定の大きさであって、所
定量の水30が蓄えられた水槽20上には濾過装置10
が載置され、この水槽20内にはストレーナ1が取り付
けられた吸水パイプ2が置かれる。この吸水パイプ2に
は揚水ポンプ3が接続され、この揚水ポンプ3によって
汲み上げられた水(汚れた水)が濾過槽4に送給されて
濾過される。濾過後の水(清水)は排水パイプ5を通っ
て水槽20内に戻される。このように濾過装置10を介
して水30を循環させることによって汚れた水を濾過し
ている。
【0004】同図に示す濾過装置10の濾過方法は周知
のように、フィルタで汚れを濾過する物理濾過法と、観
賞魚の糞などの***物に含まれるアンモニアなどを好気
性微生物を利用して分解し硝酸塩に変えて濾過する微生
物濾過法とが併用されている場合が多い。このような濾
過方法を併用することによって大量の水30を濾過する
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した濾
過装置10において、微生物濾過方法を適用する場合
に、濾過槽4内の濾材に繁殖させる微生物は、例えばバ
クテリアなどのような好気性の微生物である。従来の微
生物濾過方法を適用した濾過装置10によると、微生物
は水槽20内の水30に溶存する酸素又は濾過槽4の大
気に面した部分から自然に入り込んだ微量の酸素によっ
て繁殖すると共に、このわずかな酸素を利用して活性化
する。
【0006】しかしながら、水槽20内に溶存する酸素
は水槽20内の観賞魚によって消費され、濾過装置10
に送られた残りの酸素を微生物が消費するというサイク
ルであったために、濾過装置10内への酸素供給量が不
足気味になり易い。
【0007】このような問題を解決するため、水槽20
内にエアーポンプなどを使用して細かい泡を噴出し、水
槽20内の水に十分な酸素が溶存するように工夫するこ
とも考えられる。しかし、そうすると水槽20内に空気
吹き出し部を配置しなければならないので、美観を損ね
ることになる。またこの空気吹き出し部を使用しても、
濾過装置10に吸入された際には十分な酸素を溶存でき
ていないのが現状である。
【0008】このようなことから、濾過槽4に十分な酸
素を溶存できないため、微生物の活性化が弱く、水30
を濾過するに足る微生物が増殖するまでには相当な時間
がかかっている。出願人の実験に依れば通常の大きさ
(容積)の水槽を使用した場合で、微生物が増殖するの
に約1ヶ月程の日数を要している。そのため、従来では
微生物が十分増殖するまでの間、アンモニアを吸着する
代替濾材(活性炭などの吸着濾材)が必要になってい
る。活性炭などを使用する場合にはこれを頻繁に交換す
る必要があるため、交換作業が面倒であったり、その維
持費も相当なものである。
【0009】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、好気性の微生物を利用して水
槽内の水を濾過するときに、微生物が繁殖し始めて実働
濾過に至るまでの立ち上がり時間を短縮できるようにす
ると共に、観賞魚の糞などの***物に含まれるアンモニ
アを分解し硝酸塩などに変える濾過処理を効率良くでき
るようにした濾過装置を提案するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明に係る濾過装置は、微生物を利用して水槽
内の水を濾過する濾過装置において、水槽内から濾過す
べき水を吸水する吸水部と、この吸水部からの濾過すべ
き水を収容する容器と、少なくとも濾材としての容器内
に収容された好気性の微生物と、この微生物に空気を供
給する空気供給部とを備え、空気に含まれる酸素を強制
的に微生物に与え、その酸素が与えられた微生物によっ
て濾過された後の水を水槽内に戻すようになされたもの
である。
【0011】この発明によれば、微生物に強制的に酸素
を供給するようにしたので、濾過すべき水に含まれた酸
素や、大気中から自然に入り込んだ微量の酸素などを利
用して、微生物を繁殖させる場合に比べて、大幅に微生
物の増殖と、その活性化とを促進させることができる。
【0012】したがって、微生物を容器に寄生(収容)
させてからその微生物が繁殖し実働濾過に至るまでの立
ち上がり時間を短縮できると共に、観賞魚の糞などの排
泄物に含まれるアンモニアを分解し硝酸塩に変わる濾過
処理を効率良く行うことができる。これにより、本装置
を観賞魚用濾過装置などに十分応用することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】続いて、この発明に係る濾過装置
の一実施形態について、観賞魚などを飼育する際に水槽
の上部に置いて使用できる上部フィルタ式の濾過装置を
例にして、図面を参照しながら詳細に説明をする。
【0014】この実施の形態では、好気性の微生物を利
用して水槽内の水を濾過するときに、その微生物に強制
的に酸素を与えることにより、微生物の増殖とその活性
化とを促進して、微生物が繁殖し始めて実働濾過に至る
までの立ち上がり時間を短縮できるようにすると共に、
観賞魚の***物に含まれるアンモニアを分解し硝酸塩な
どに変わる濾過処理を効率良くできるようにしたもので
ある。
【0015】この発明に係る濾過装置100は図1に示
す水槽20の上に置いた状態で使用されると共に、微生
物を利用して水槽20内の水を濾過するものである。濾
過装置100は容器としての装置本体11と、この装置
本体11の上部開口部を閉蓋する蓋部12とで構成され
る。装置本体11は図示するように所定の長さを有する
有底箱状を成している。蓋部12には吸・排気口13が
設けられており、装置本体11内と外部とで空気が流通
できるようになされている。
【0016】この装置本体11内は図2に示すような4
つの部屋に分かれており、左端部側の部屋には吸水部の
一部を構成する揚水ポンプ用のモータ28が取付けられ
る。このモータ28の回転軸には揚水ポンプ14が接続
され、この揚水ポンプ14を回転することで、水槽20
内から濾過すべき水(以下被濾過水という)30aが汲
み上げられる。揚水ポンプ14は遠心ポンプなどを使用
することができ、モータ28で羽根車(インペラ)を回
転させながら強い揚水流を作ることにより、水面よりも
高い位置にある装置本体11に水が汲み上げられる。
【0017】この揚水ポンプ14の吸水側には本体装置
11の床部を貫通して従来例と同様に吸水パイプ2が接
続され、その吸水パイプ2の下部先端にはストレーナ1
が取付けられている。ストレーナ1を設けたのは魚や水
草などを吸い込まないようにするためである。また、揚
水ポンプ14の排水側には従来例と異なり先端がU字形
を有した揚水パイプ15が接続される。モータ取付け部
の隣の部屋には仕切板16aを有して第1濾過部として
の一次濾過槽17が並設され、U字形の揚水パイプ15
の先端が対向される。一次濾過槽17の内部左右側には
突起部35a,35bが設けられる。この突起部35
a,35b上に格子部34が載置されている。この格子
部34上に後述する濾材31〜33が収納される。一次
濾過槽17では水槽20から汲み上げられた被濾過水3
0aに含まれる糞などの異物が濾過される。
【0018】この一次濾過槽17の隣の部屋には仕切板
16bを有して第2濾過部としての二次濾過槽18が並
設されている。一次濾過槽17と二次濾過槽18との間
には底部床面上であって仕切板16bを貫通した連絡通
路21が設けられ、被濾過水30aが自由に二次濾過槽
18に流出できるようになされている。二次濾過槽18
の内部左右側には突起部36a,36bが設けられる。
この突起部36a,36b上に格子部37が載置されて
いる。この格子部37上に濾材部19が収納される。
【0019】この濾材としては、少なくともバクテリア
などの好気性の微生物が収容され、この微生物を繁殖さ
せるために濾材部19は任意の有形物を所定の厚みに積
み重ねたものである。この有形物には細かく分断された
パイプ状や、図2に示すような球状のセラミックス(焼
き物)部材が使用できる。要は微生物が寄生しやすい形
状であって、酸素に多く触れる形状であればよい。
【0020】二次濾過槽18では一次濾過槽17からの
異物が濾過された後の被濾過水30aが収容されると共
に、その被濾過水30aに含まれるアンモニアなどが好
気性の微生物によって分解されて硝酸塩などに変化す
る。この二次濾過槽18の格子部37の下方であってそ
の底部には微生物に空気(酸素)を供給するための空気
吹き出し用のユニット22が設けられ、そのユニット2
2の一端には吸気パイプ23が接続される。
【0021】空気吹き出し用のユニット22には直線状
若しくはU字状に折曲げたアルミパイプ又はステンレス
パイプが使用される。これらパイプの一端は終端部を成
し、他端には吸気パイプ23と接続するためのパイプ接
続部22aが設けられる。このユニット22の管面には
細かい空気40の泡を噴出させるために多数の噴出口2
2bが開口されている。これは濾材部19の全面にわた
って均一に空気40を送り込むようにするためである。
その仕様の一例を説明すると、吸気パイプ23の外径を
8mmφ程度としたとき、ユニット22の外径は例えば
10mmφ程度で、その噴出孔径が0.3〜0.5mm
程度であり、噴出孔間隔は1〜2mm程度である。図で
は一定間隔で、管面上部および管面側部のそれぞれに噴
出口22bが穿設されている。
【0022】このパイプ接続部22aには例えば塩化ビ
ニール製の吸気パイプ23が接続され、その他端には空
気供給部としてのエアポンプ24が取付けられる。この
例ではエアポンプ24から吸気パイプ23及び空気吹き
出し用のユニット22を経由して好気性の微生物に対し
て、二次濾過槽18の底部から空気40が送り込まれる
ようになされている。これにより、空気40に含まれる
酸素を強制的に微生物に与えることができる。酸素を強
制的に二次濾過槽18に送り込むことで、二次濾過槽1
8に酸素を送り込まない場合よりも微生物の繁殖力を多
くすることができる。
【0023】この二次濾過槽18の隣の部屋、すなわ
ち、本体装置11の右端部側の部屋には仕切板16cを
有して沈澱部としての異物沈澱槽25が並設され、二次
濾過槽18で濾過された後の清水30bが仕切板16c
を越えて異物沈澱槽25に流入するようになる。例え
ば、仕切板16cの上部にはアンダカット部(図1参
照)16dが設けられ、二次濾過槽18から異物沈澱槽
25側へ清水30bが堰流する。
【0024】この異物沈澱槽25では濾過後の清水30
bに含まれる異物が沈澱するようになる。異物沈澱槽2
5内には一端が所定の高さを有した清水流入用の排水管
路26が設けられる。この排水管路26の外周部にはつ
ば部27が設けられる。排水管路26は本体装置11の
床部を貫通してその他端が水槽20の水面下に浸かるよ
うに置かれる。このとき、つば部27で本体装置11の
床部に排水管路26が止まるようになされている。排水
管路26の他端を水面下に浸したのは、清水30bが液
面に落ちる音を消す効果を持たせるためである。この排
水管路26を越えた清水30bは水槽20内に戻るよう
になされている。
【0025】これにより、水槽20、ストレーナ1、吸
水パイプ2、一次濾過層17、二次濾過層18、異物沈
澱層25、排水管路26及び水槽20を水30(被濾過
水30a及び清水30b)が循環する濾過装置100を
構成することができる。
【0026】次に、このように構成された濾過装置10
0の濾過処理中の動作を図3及び図4を参照して説明す
る。説明の便宜上、図3及び図4は濾過装置100の一
部のみが図示されている。この例では、微生物濾過に加
えて物理濾過を併用して濾過処理を行うようにした場合
を説明する。
【0027】図3に示す一次濾過槽17は3層構造とな
されており、最上層の濾材31には、物理濾過を行うた
めの濾材であって、糞やゴミなどを大まかに濾過するた
め網材が所定の厚みとなるように充填される。中間層の
濾材32には網材を通過した糞やゴミを更に濾過するウ
ールマット材が所定の厚みになるように積層される。最
下層の濾材33には水質を安定化させるための濾過処理
を行う濾材であって、吸着性のよい活性炭やピートなど
の濾材が同じように充填される。これらの濾材31〜3
3は格子部34上に積層される。
【0028】この物理濾過処理を併用した場合におい
て、水槽20の水30を微生物濾過するためには、まず
濾過装置100を水槽20の上に載置(セット)する。
その後、濾過装置100の駆動電源スイッチ(図示はし
ない)を入れる。この電源スイッチはエアーポンプ24
及びモータ28の電源スイッチを兼用したものが使用で
きる。この電源スイッチのオンによって、モータ28が
回転すると共に、ポンプ14が駆動して被濾過水30a
の揚水が始まる。
【0029】この揚水によって、一次濾過槽17に被濾
過水30aが流入される。一次濾過層17では最上層の
濾材31によって、比較的に大きな形状の糞やゴミなど
が大まかに濾過され、ここを通過した細かい糞やゴミ
が、中間層の濾材32によって濾過される。更に中間層
を通過した糞やゴミが最下層の濾材33によって、ほぼ
水質が安定化される。水質が安定した被濾過水30aは
一次濾過層17から連絡通路21を通って二次濾過層1
8に流出する。
【0030】二次濾過層18では電源スイッチのオンと
同時に始動された図4に示すエアーポンプ24から、吸
気パイプ23及び空気吹き出し用のユニット22を介し
て空気40が送給される。この空気40がユニット22
から二次濾過槽18内への噴出が開始される。噴出され
た空気40は濾材部19を通りながら上昇する。濾材部
19は微生物、特に好気性の微生物(本例ではバクテリ
ア)を繁殖させる濾材であるので、この濾材部19を通
過することによって好気性の微生物に酸素が補給され
る。
【0031】そして、被濾過水30aに含まれるアンモ
ニアは好気性の微生物によって分解され硝酸塩に変化す
る。この二次濾過槽18で酸素が与えられた微生物によ
って濾過された後の清水30bは仕切板16cを越えて
異物沈澱槽25に流入する。この異物沈澱槽25では濾
過後の清水30bに含まれる硝酸塩などの異物が沈澱
し、この異物沈澱槽25内の管路26を越えた清水30
bが水槽20内に戻るようになる。
【0032】このように本実施の形態によれば、二次濾
過層18に空気吹き出し用のユニット22と、更にこの
ユニット22に空気40を送るエアポンプ24とが設け
られたので、酸素を強制的に二次濾過槽18に送り込む
ことができる。
【0033】この構成によって、二次濾過槽18に酸素
を送り込まない場合よりも微生物の繁殖力を多くするこ
とができるので、空気40に含まれる酸素を強制的に微
生物に与えることができる。これにより、被濾過水30
aに含まれた残留酸素などを利用して、微生物を繁殖さ
せる場合に比べて大幅に微生物の増殖と、その活性化と
を促進させることができる。これに関して発明者の実験
によれば、従来の1/3〜1/4の時間で十分な微生物
の繁殖が確認された。
【0034】従って、微生物が二次濾過槽18に寄生し
てからその微生物が繁殖し実働濾過(最適環境)に至る
までの立ち上がり時間を大幅に短縮できる。これと共
に、酸素を与えた微生物によって濾過された後の清水3
0bを水槽20内に戻すことができるので、観賞魚の糞
などの***物に含まれるアンモニアなどを分解し硝酸塩
に改変する濾過処理を効率良く行うことができる。
【0035】なお、微生物の繁殖に供しなかった余剰な
酸素はそのまま清水30bに溶存して水槽20内に戻さ
れるから、水槽20内に棲む魚にとっても棲息環境が改
善される。
【0036】また、本実施の形態では一次濾過層17と
二次濾過層18とが仕切板16aで分離され、水質があ
る程度定まった被濾過水30aが連絡通路21を通って
二次濾過層18に流出するようになされたので、二次濾
過層18における空気吹き出し用のユニット22の目詰
りなどを防止できる。
【0037】更に、本実施の形態では二次濾過層18の
底部に空気吹き出し用のユニット22が設けられたの
で、水質がある程度定まった被濾過水30aを好気性の
微生物により濾過することができる。
【0038】また、本実施の形態では二次濾過層18の
隣に異物沈澱層25が設けられたので、硝酸塩などの異
物を沈澱した後の清水30bを排水管路26を通して水
槽20に戻すことができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の濾過装
置によれば、微生物に空気を供給する空気供給部が設け
られ、この空気に含まれる酸素を強制的に微生物に与
え、その酸素が与えられた微生物によって濾過された後
の水を水槽内に戻すようになされたものである。
【0040】この構成によって、濾過すべき水に含まれ
た酸素などを利用して、微生物を繁殖させる場合に比べ
て大幅に微生物の増殖と、その活性化とを促進させるこ
とができる。これにより、微生物を容器に収容してから
その微生物が繁殖し実働濾過に至るまでの立ち上がり時
間を短縮できると共に、観賞魚の糞などの***物に含ま
れるアンモニアを分解し硝酸塩に改変する濾過処理を効
率良く行うことができる。
【0041】従って、この発明は観賞魚などを飼育する
水槽の上部濾過装置などに適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る濾過装置100の一実施形態を
示す要部の斜視図である。
【図2】実施形態としての濾過装置100の構成例を示
す断面図である。
【図3】濾過装置100の揚水ポンプ及び一次濾過槽の
動作例を説明する一部破砕断面図である。
【図4】濾過装置100の二次濾過槽18及び異物沈澱
槽25の動作例を示す一部破砕断面図である。
【図5】従来方式の外部濾過装置10の構成例の要部を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ストレーナ 2 吸水管 3,14 揚水ポンプ 4 濾過槽 5,15 揚水パイプ 10,100 濾過装置 11 装置本体 12 蓋部 13 吸・排気口 17 一次濾過槽 18 二次濾過槽 19 濾材部 22 空気吹き出し用のユニット 23 吸気パイプ 24 エアポンプ 25 異物沈澱槽 26 排水管路 28 モータ 40 空気

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微生物を利用して水槽内の水を濾過する
    濾過装置において、 前記水槽内から濾過すべき水を吸水する吸水部と、 前記吸水部からの前記水を収容する容器と、 少なくとも濾材としての前記容器内に収容された好気性
    の微生物と、 前記微生物に空気を供給する空気供給部とを備え、 前記空気に含まれる酸素を強制的に微生物に与え、 前記酸素が与えられた微生物によって濾過された後の水
    を前記水槽内に戻すようになされたことを特徴とする濾
    過装置。
  2. 【請求項2】 前記水槽内の水を収容する容器が設けら
    れる場合であって、前記容器は、 前記水槽内の水に含まれる異物を濾過する第1の濾過部
    と、 前記第1の濾過部との間に連絡通路を有して該第1の濾
    過部に並設された第2の濾過部とを有し、 前記異物が濾過された後の水を前記第2の濾過部に収容
    した好気性の微生物によって濾過するようになされたこ
    とを特徴とする請求項1記載の濾過装置。
  3. 【請求項3】 前記容器に第2の濾過部が設けられる場
    合であって、 前記第2の濾過部の底部に空気吹き出し部が設けられ、 前記第2の濾過部に収容された好気性の微生物に対して
    前記第2の濾過部の底部から空気が送り込まれるように
    なされたことを特徴とする請求項2記載の濾過装置。
  4. 【請求項4】 前記容器に第2の濾過部が設けられる場
    合であって、 前記容器は、 前記第2の濾過部との間に仕切板を有して該第2の濾過
    部に並設された沈澱部を有し、 前記仕切板を越えて前記沈澱部に流入した濾過後の水に
    含まれる異物が沈澱するようになされたことを特徴とす
    る請求項2記載の濾過装置。
  5. 【請求項5】 前記容器に沈澱部が設けられる場合であ
    って、 前記沈澱部内に、 前記水槽に通ずる所定の高さの管路を有した排水部が設
    けられ、 前記排水部の管路を越えた濾過後の水が前記水槽内に戻
    るようになされたことを特徴とする請求項4記載の濾過
    装置。
JP155598A 1998-01-07 1998-01-07 濾過装置 Pending JPH11197681A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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