JPH11197428A - 通気口の交換用フィルタ及びその交換時期判定方法 - Google Patents

通気口の交換用フィルタ及びその交換時期判定方法

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JPH11197428A
JPH11197428A JP2256598A JP2256598A JPH11197428A JP H11197428 A JPH11197428 A JP H11197428A JP 2256598 A JP2256598 A JP 2256598A JP 2256598 A JP2256598 A JP 2256598A JP H11197428 A JPH11197428 A JP H11197428A
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Shigenari Enoki
重成 榎
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Kureha Corp
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KAASURU KK
Kureha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交換用フィルタを換気扇又はレンジフード等
の通気口から取り外すことなく、フィルタ本体に付着す
る汚れの程度を簡単に判定することのできる通気口の交
換用フィルタ及びその交換時期判定方法を提供する。 【解決手段】 換気扇20又はレンジフード10等の通
気口13に取替え可能に取付けられる交換用フィルタ1
6、23であって、フィルタ本体15、22の所定位置
に、使用状態に応じて目視による識別性が変わるインジ
ケータ14、21が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は換気扇又はレンジフ
ード等の通気口の交換用フィルタ及びその交換時期判定
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】換気扇又はレンジフード等の通気口には
その周囲の空気と共に油煙、埃などの汚れが吸い込ま
れ、この汚れが排気通路の内面や換気扇のファンに付着
して掃除に手間を要したり、付着した汚れに引火して火
災の原因となったりする。このため、換気扇又はレンジ
フード等の通気口に予め油煙、埃などの汚れを吸着捕捉
するための交換用フィルタ(フィルタ)を設けて使用さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなフィルタを通気口に取付けた換気扇又はレンジフー
ドを長時間にわたって使用すると、フィルタに付着する
汚れによってフィルタ本体が目詰まりしてしまい、換気
扇又はレンジフードの排気効率を低下させるという問題
があった。従って、フィルタ本体に付着する汚れの程度
に応じて、その交換時期を見極めて、適正にフィルタの
交換を行う必要があるが、従来のフィルタでは汚れが付
着しても換気扇又はレンジフードに取付けた状態では、
この付着状態を正確に判定するのが困難であるために、
フィルタの交換時期が早すぎたり、遅すぎたりして、フ
ィルタを効率的に使いきることができないという問題が
あった。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、交換用フィルタを換気扇又はレンジフード等の
通気口から取り外すことなく、交換用フィルタに付着す
る汚れの程度を簡単に判定することのできる通気口の交
換用フィルタ及びその交換時期判定方法を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の通気口の交換用フィルタは、換気扇又はレンジフ
ード等の通気口に取替え可能に取付けられる交換用フィ
ルタであって、フィルタ本体の所定位置に、使用状態に
応じて目視による識別性が変わるインジケータが設けら
れている。請求項2記載の通気口の交換用フィルタは、
請求項1記載の通気口の交換用フィルタにおいて、前記
フィルタ本体が半透明であって、前記インジケータは、
前記フィルタ本体の裏面側に取付けられて、該フィルタ
本体の色とは、異なる色の小片からなる。請求項3記載
の通気口の交換用フィルタは、請求項1記載の通気口の
交換用フィルタにおいて、前記インジケータは、該フィ
ルタ本体の表面側に取付けられて、油煙又は埃の所定量
を吸着することによって変色する汚れセンサからなる。
請求項4記載の通気口の交換用フィルタは、請求項1記
載の通気口の交換用フィルタにおいて、前記フィルタ本
体が半透明であって、前記インジケータは、該フィルタ
本体の裏面側に取付けられて、油煙又は埃の所定量を吸
着することによって変色する汚れセンサからなる。請求
項5記載の通気口の交換用フィルタは、請求項1〜4の
いずれか1項に記載の通気口の交換用フィルタにおい
て、前記インジケータは、面状ファスナ、粘着剤、又は
透明な両面テープを介して前記フィルタ本体に取付けら
れる。請求項6記載の通気口の交換用フィルタは、請求
項1記載の通気口の交換用フィルタにおいて、前記フィ
ルタ本体が半透明であって、前記インジケータは、該フ
ィルタ本体の色とは異なる色で該フィルタ本体の裏面側
に印刷されている印刷部からなる。請求項7記載の通気
口の交換用フィルタの交換時期判定方法は、換気扇又は
レンジフード等の通気口に取付けられるフィルタ本体の
表面又は裏面に、該フィルタ本体の汚れを検知するイン
ジケータを配置し、該インジケータの目視による色変化
によって前記フィルタ本体の汚れを判定する。
【0006】フィルタ本体とは、通気性に優れる一方、
空気中に含まれる油煙等の汚れを吸着捕捉することので
きるポリエステル等を素材とする織布、不織布からな
る。フィルタ本体が半透明の状態とは、このフィルタ本
体の厚みが約0.5〜8mmと薄く、汚れの付着してい
ない未使用状態では表面側から裏面側を透かして見るこ
とができる状態をいう。インジケータとは、油煙又は埃
等を吸着して自身の色調を変化させるセンサ機能を有し
たもの、あるいはインジケータ周囲のフィルタ本体が油
煙又は埃の吸着によって着色され、インジケータの目視
による識別性の変化によってフィルタ本体に付着する汚
れの程度を判定することができるものをいう。なお、こ
のインジケータの表示面を円形、三角形、四角形等とし
たり、あるいは文字、記号を表示するように設定するこ
ともできる。
【0007】インジケータとして用いる汚れセンサと
は、油煙、埃等の所定量を吸着すると、これらの吸着に
伴う光の反射率、吸収率の変化によって色彩、色調が大
きく変化するような素材である。例えば、このような素
材として、紙、パルプ、合成繊維、天然繊維等の材料に
変色性物質を付着させたもの等が使用でき、変色性物質
として染料を用いた場合には、染料が付着する食用油等
によって溶解するので、油の吸着量に対応して全体の色
調を大きく変化させること、即ち目視による識別性を変
えることができる。さらに、食用油等の過酸化物価(P
V又はPOV)の値の大小に応じて変色するリトマス試
験紙のような変色機能を持ったPOV感応試験シール
(POVテスター)を、フィルタ本体の表面又は裏面に
糊剤を用いて貼り付けて、これを油煙を検知するための
汚れセンサとすることもできる。面状ファスナとは、フ
ィルタ本体となる不織布等の繊維と絡み合って結合させ
るための鈎型フックを接合面に多数配置したファスナで
あり、接着剤を介することなく簡単にフィルタ本体の所
定位置にこのファスナを配置できる。
【0008】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに図1は本発明の第1の実施の
形態に係る通気口の交換用フィルタの交換時期判定方法
を適用するレンジフードの断面図、図2(a)、(b)
はそれぞれレンジフードにおける交換用フィルタの変形
例1、変形例2を示す説明図、図3(a)、(b)はそ
れぞれ本発明の第2の実施の形態に係る通気口の交換用
フィルタの交換時期判定方法を適用する換気扇の斜視図
及び説明図、図4は交換用フィルタをフィルタ支持体に
装着する方法の説明図である。
【0009】まず、本発明の第1の実施の形態に係る通
気口の交換用フィルタの交換時期判定方法を適用するレ
ンジフード10について説明する。厨房内の調理台11
の上部に設けられるレンジフード10は、油煙等の汚れ
を含む空気を吸い込むための通気口13を下部に備えた
レンジフード本体12と、レンジフード本体12内の通
気口13に被せて配置され、インジケータの一例である
色付きの面状ファスナ14がフィルタ本体15の裏面側
に貼着された交換用フィルタ16と、レンジフード本体
12内を排気するためのファン17とを有している。
【0010】なお、空気の流れをできるだけ妨げないよ
うに、空間部の多い格子状、網状等に形成された枠体1
7aを通気口13の奥に必要に応じて設け、可撓性の交
換用フィルタ16をこれに固定して用いることもでき
る。本実施の形態では、レンジフード本体12の通気口
13に交換用フィルタ16を被せるように配置し、交換
用フィルタ16の端部を折り曲げて、通気口13の周囲
にこの端部をシート状等の形状の磁石ホルダ16aで押
さえて交換用フィルタ16を取りつける。なお、フィル
タ固定用の枠体で交換用フィルタ16の周囲を押さえ
て、該フィルタ固定用枠体を磁石、フック、ボルト等の
固定手段で通気口13に固定するか、もしくは該フィル
タ固定用枠体を用いることなく交換用フィルタ16を接
着剤で通気口13に固定してもよい。フィルタ本体15
は、厚さが0.5〜8mm程度で嵩密度が小さく形成さ
れたポリエステル製等の不織布からなる。このため所定
量の空気の流通を許容する一方、空気中に含まれる油煙
等を吸着する能力を有すると共に、フィルタ本体15の
裏面に配置されたフィルタ本体15の色とは異なる色彩
のインジケータが配置されている場合には表面側から裏
面側を透かし見ることのできる半透明の状態となってい
るため、インジケータをフィルタ本体15の表面側から
透かしてその位置、色彩等を容易に確認することができ
る。なお、火炎等に対する着火の危険性を考慮して、フ
ィルタ本体15の素材に用いるポリエステルの繊維に
は、その表面を炭酸塩等の不燃化剤で被覆する不燃化処
理を予め施しておくことが望ましい。
【0011】インジケータとして使用するフィルタ本体
の色とは異なる色の小片状の面状ファスナ14は、例え
ばフィルタ本体15の色が白色である場合には、黄、
赤、緑、紫、青、黒、茶色等の色彩を有する透明又は不
透明のプラッスチック、布等からなる素材とすることに
より、フィルタ本体15の表面側から透かして容易に識
別できるようになっている。特に、フィルタ本体15が
油煙等で汚れた時の色が黄色となる場合には、そのとき
の色に合わせて面状ファスナ14を黄色とすることによ
り、汚れた時の面状ファスナ14の識別が困難になるの
で、交換用フィルタ16の交換時期を正確に把握する上
で効果的になる。面状ファスナ14は、交換用フィルタ
16の有効面積に対して例えば1/5000〜1/10
程度の面積を有する小片であって、四角形状等に形成さ
れている。この面状ファスナ14によって空気の流通が
大きく妨げられることがないようにでき、面状ファスナ
14の識別性も確保される。なお、面状ファスナ14は
レンジフード10の使用中に通気口13側から見て識別
し易い位置、例えば中央部に配置するのが視認性を大き
くする上で望ましい。面状ファスナ14のフィルタ本体
15との接合面には図1の部分拡大図に示すように、微
小な鈎型フック14aが多数形成されていて、面状ファ
スナ14をフィルタ本体15の所定位置に張り付けるこ
とにより、フィルタ本体15に挿入される鉤型フック1
4aが不織布からなるフィルタ本体15の繊維と絡みあ
って簡単に固定されるようになっている。なお、面状フ
ァスナ14に代えて粘着剤、又は透明な両面テープを介
して接着される色付きのプラスチック、布等の素材をイ
ンジケータとして用いることもでき、色の付いた粘着テ
ープ自体をインジケータとして用いてもよい。この粘着
テープは円形、楕円、三角形、四角形等となる所定形状
のシールの裏面に接着剤を塗布しておいたものを、フィ
ルタの交換の際に新しいフィルタ本体15の所定位置例
えば、中心部にその都度貼着して用いてもよいし、予め
フィルタ本体15の裏面に貼り付けてもよい。
【0012】続いて、前記レンジフード10に適用する
交換用フィルタ16の交換時期判定方法について説明す
る。まず、フィルタ本体15の裏面の所定位置例えば、
中央部に面状ファスナ14を張り付けて固定する。次
に、この面状ファスナ14が装着されたフィルタ本体1
5の裏面側から交換用フィイルタ16を通気口13に被
せる。そして、その通気口13の周囲にあるフィルタ本
体15の端部の上から複数の棒状又はボタン状の磁石ホ
ルダ16aを用いて固定し鉄製の通気口13に取付け
る。この交換用フィルタ16の初期設定状態において
は、通気口13の外側から交換用フィルタ16を見ると
半透明であるフィルタ本体15を透して裏面に張り付け
られた面状ファスナ14の位置、色彩を図1に示すよう
に容易に確認できる状態になっている。
【0013】そして、レンジフード10の稼働状態にお
いては、ファン17を回転させて厨房内の水蒸気、油
煙、埃等を含む空気をレンジフード10の通気口13か
ら吸い込んで、交換用フィルタ16を通過させ、油煙、
埃等の汚れをフィルタ本体15に付着、吸着させてから
外気中に排出させるようになっている。従って、フィル
タ本体15にはレンジフード10の稼働と共に、汚れが
付着してフィルタ本体15が次第に変色しあるいは透明
度が小さくなっって、裏面側に配置された面状ファスナ
14をその表面側から見た場合の色、形等が変化する。
このため、油煙、埃等の汚れが多量に付着するようにな
る交換用フィルタ16の交換時期には面状ファスナ14
の目視による識別性が大きく変化するので、通気口13
から交換用フィルタ16を取り外すことなく、外から適
宜、観察することによって交換用フィルタ16の交換時
期を容易に知ることができる。なお、交換用フィルタ1
6の観察をさらに容易に行うために、必要に応じて専用
の照明装置を交換用フィルタ16の上部又は下部に取付
けてもよい。また、本実施の形態においては、面状ファ
スナ14をフィルタ本体15の裏面側に配置している
が、フィルタ本体15の表側に配置することもできる。
この場合にはフィルタ本体15の周囲が油煙、埃等の汚
れによって変色して、表側に配置されたインジケータで
ある面状ファスナの識別が困難となることによってフィ
ルタ本体15の汚れの程度を判定できる。
【0014】次に、第1の実施の形態に係る通気口の交
換用フィルタの交換時期判定方法に適用する交換用フィ
ルタの変形例1、変形例2を、図2(a)、(b)を用
いて説明する。図2(a)に示す変形例1の交換用フィ
ルタ16bは、インジケータの一例として小片に裁断さ
れた色付きの不織布18を使用した例であって、フィル
タ本体15の裏面側に辺の長さが約5〜30cmの大き
さの正方形状の不織布18が接着剤を用いたり、又は糸
で縫いつけられたりして配置されている。このような不
織布18は、フィルタ本体15とほぼ同様の通気性を有
しているので、フィルタ本体15を通過する空気の流れ
に対する抵抗が少なく、フィルタ本体15へ貼着する不
織布18の面積を大きくしても、空気の排気効率を必要
な範囲に維持することができる。この場合、不織布18
は、フィルタ本体15の白色とは異なる色の黄色部と同
色の白色部とで構成された格子縞模様となるようにし
た。なお、前記不織布18の他に通気性の高い織布をイ
ンジケータとして用いることも可能である。また、油煙
又は埃の所定量を吸着することによって変色する性質を
持った染料等を不織布に付着させたものを、汚れセンサ
としてフィルタ本体15に配置してもよい。さらに、こ
のインジケータとして使用する不織布18又は織布は、
フィルタ本体15の厚みに応じて、繊維の間隔である目
付け、繊維の径等を調整して、インジケータを見やすく
したり、あるいは見にくくすることもできる。
【0015】図2(b)に示す変形例2の交換用フィル
タ16cは、フィルタ本体15の裏面にフィルタ本体1
5の色とは異なる色のペイント、インク、又は顔料等を
スプレー吹付け、転写等の手段で印刷するか又は手書き
して印刷部19を形成して、これをフィルタ本体15の
汚れ判定のためのインジケータとしたものである。この
場合には、フィルタ本体15の通気性が損なわれること
がないので、印刷部19をフィルタ本体15のほぼ全面
に適用することができ、フィルタ本体15に文字、記
号、図形等のパターンを大きく表示することができる。
例えば、交換用フィルタ16cを透かして見たときに、
交換用フィルタ16cに「使用可能」の文字列が赤色等
で大きく表示されるようにして、フィルタ交換時期に
は、この「使用可能」の表示文字が見えなくなるように
することもできる。さらに、赤で表示された印刷部19
が、白色のフィルタ本体15を透かし見ることにより赤
色に見えていたのが、フィルタ本体15の色が白色から
黄色に変わることにより緑色等に見えるようにしてもよ
い。また、本実施の形態においても印刷部をフィルタ本
体15の表面側に形成しても前述の効果が得られる。
【0016】続いて、本発明の第2の実施の形態に係る
通気口の交換用フィルタの交換時期判定方法について説
明する。図3は本発明の第2の実施の形態に係る通気口
の交換用フィルタの交換時期判定方法を適用する換気扇
20の説明図である。換気扇20は、インジケータの一
例である赤色の不織布21がフィルタ本体22の表面又
は裏面の中央部に取付られた交換用フィルタ23と、交
換用フィルタ23を固定して支持するための換気扇20
の通気口に配置されるフィルタ支持体24と、フィルタ
支持体24で前部が覆われる換気扇ファン25を備えた
枠体26とを有して、工場建屋等の側壁に設けられてい
る。
【0017】不織布21は、例えば、原料となる種子毛
繊維(綿、カポック)、靭皮繊維(椿、三椏、アマ、ラ
ミー)、葉脈繊維(マニラアサ)等の植物性繊維を空気
や水等の流体中に流し、スクリーンを用いて繊維を掬い
取って捕集し薄いマット状に形成して得ることができ
る。これをさらに補強する必要がある場合には、ナイロ
ン、アセテート、ポリエステル等の熱可塑性の合成繊維
を混入して加熱処理によって融着強化する方法と、前記
マット状に形成したものに接着剤を浸漬させたり吹き付
けたりした後、これを乾燥、熱処理して繊維同士を互い
に接合させる強化方法とがある。また、セルロース等を
主体とする繊維の表面を予め炭酸塩、硼酸塩、アンモニ
ウム塩で被覆しておくことにより、不織布21の火災に
よる燃焼時あるいは加熱時に二酸化炭素、水蒸気、アン
モニア等のガスを放出させて、泡状物を表面に発生さ
せ、繊維の難燃化を図るようにしてもよい。このような
不織布21の素材は、色付けされたり、文字、図形等の
パターンを形成させたりして、所定の大きさに裁断され
インジケータとして用いられるが、フィルタ本体22の
素材としても用いることができる。
【0018】本実施の形態においては、例えば一辺が4
〜15cmの長さの正方形状の小片に裁断した通気性の
ある不織布21をフィルタ本体22とは異なる色彩で着
色する。そして、このように形成される不織布21をイ
ンジケータとして、半透明のフィルタ本体22の裏面の
中心部に接着剤を介して図4に示すように接着した。な
お、ここで食用油等に対する溶解性の大きな染料を不織
布21に付着させておき、これを油煙又は埃の所定量を
吸着することによって変色する汚れセンサとして用いる
ことも可能である。図4に示すように、換気扇20の通
気口に配置されるフィルタ支持体24は交換用フィルタ
23を固定するための梁部材27と枠体26に嵌合する
側壁部28及び裏面側の側壁部28に複数配置された交
換用フィルタ23の端部を係止するための止め具29と
で構成され、図3(b)の矢印で示すように換気扇20
の通気口に吸い込まれる空気が梁部材27又は側壁部2
8間に形成される空間部28aを通って流れ、その流れ
が極力、阻害されないようになっている。そして、不織
布21及びフィルタ本体22からなる交換用フィルタ2
3を、このフィルタ支持体24に被せて、フィルタ本体
22のフィルタ支持体24からはみ出した部分を折り返
して、この折り返した部分を図4に示すフィルタ支持体
24の裏面側に設けられた止め具29に突き刺して固定
する。この止め具29の先端は鋭利な突き刺し部になっ
ていて該突き刺し部は鉤型となって形成されたフィルタ
本体22の抜け止め防止部を有している。
【0019】なお、接着剤、磁石等を用いて、フィルタ
本体22の四隅等の周辺端部及びその他の所定箇所をフ
ィルタ支持体24に固定してもよい。こうして、交換用
フィルタ23の装着されたフィルタ支持体24を換気扇
ファン25を有する枠体26の前部に配置し、枠体26
の側部の係止部材30とフィルタ支持体24の側部の取
付け板31とをスプリング32を介して係止して、換気
扇20を使用することができる状態にする。この初期状
態においては、フィルタ本体22を透して裏面側に配置
された不織布21を明確に識別できるようになってい
る。しかし、換気扇20の使用期間が長くなるのに伴っ
て、埃、油煙等がフィルタ本体22に捕捉されて付着
し、フィルタ本体22、及び不織布21がその付着量に
応じて変色してくると、両者の識別が困難となって、交
換用フィルタ23の交換時期が把握できるようになる。
このようにして、フィルタ支持体24を換気扇20から
取り外して、新しい交換用フィルタと交換することがで
き、交換用フィルタ23を目詰まりさせることなく、換
気扇20を用いる排気状態を良好に維持できる。
【0020】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではな
く、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用
範囲である。例えば、本実施の形態においては、フィル
タ本体に配置するインジケータの形状を正方形等の単純
な図形としたが、インジケータが文字又は文字列を表す
ように形成して、さらにインジケータとしての識別性の
機能を高めることができる。更に、温度に応じて色の変
わる温度表示シールをインジケータとしてフィルタ本体
に貼り付けることにより、前述のフィルタ本体の汚れ判
定の機能の他に、使用環境の温度監視の機能を付加させ
ることができ、この交換用フィルタが装着される換気
扇、レンジフード等の火災に対する安全性も高められ
る。
【0021】
【発明の効果】請求項1〜6記載の通気口の交換用フィ
ルタ及び請求項7記載の通気口の交換用フィルタの交換
時期判定方法においては、フィルタ本体の所定位置に、
使用状態に応じて目視による識別性が変わるインジケー
タが設けられているので、そのインジケータの変色度合
い等の識別性の変化によってフィルタ本体の汚れの程度
をフィルタを通気口から取り外すことなく判定すること
ができ、フィルタ本体が目詰まりし始める時期に合わせ
て、フィルタ交換を確実に行うことができる。従って、
交換用フィルタの通気性を損なうことなく、通気口から
排気される空気の排気効率を良好に維持できる。特に、
請求項2記載の通気口の交換用フィルタにおいては、フ
ィルタ本体が半透明であって、インジケータは、フィル
タ本体の裏面側に取付けられて、フィルタ本体の色とは
異なる色の小片からなるので、汚れの吸着によってフィ
ルタ本体の透光性、色彩等が変化して、裏面側に取付け
られたインジケータの目視による識別性の変化により交
換時期を容易に判定できる。請求項3記載の通気口の交
換用フィルタは、インジケータはフィルタ本体の表面側
に取付けられて、油煙又は埃の所定量を吸着することに
よって変色する汚れセンサからなるので、インジケータ
の識別性がフィルタ本体によって影響されることが少な
く、汚れが付着した時の識別性を極めて鋭敏に変化させ
ることができ、更に的確に交換用フィルタの交換時期を
知ることができる。
【0022】請求項4記載の通気口の交換用フィルタに
おいては、フィルタ本体が半透明であって、インジケー
タはフィルタ本体の裏面側に取付けられて、油煙又は埃
の所定量を吸着することによって変色する汚れセンサか
らなるので、インジケータの目視による識別性の変化を
フィルタ本体の種類、厚さ等に応じて調整でき、更に的
確に交換用フィルタの交換時期を知ることができる。請
求項5記載の通気口の交換用フィルタにおいては、イン
ジケータは、面状ファスナ、粘着剤、又は透明な両面テ
ープを介してフィルタ本体に取付けられるので、フィル
タ本体にセットした時の見やすい位置にインジケータを
簡単に装着できる。また、面状ファスナを用いる場合に
は必要に応じてその位置を変更でき、誰でも簡単にイン
ジケータを適正位置にセットすることができる。請求項
6記載の通気口の交換用フィルタにおいては、フィルタ
本体が半透明であって、インジケータは、フィルタ本体
の色とは異なる色でフィルタ本体の裏面側に印刷されて
いる印刷部からなるので、表面側からフィルタ本体を透
かして観察されるインジケータの表示面積を必要に応じ
て大きくしたり、誰でもが容易に認識可能な文字又は図
形によって表示させたりすることができ、交換用フィル
タの交換時期をより素早く適正に判定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る通気口の交換
用フィルタの交換時期判定方法を適用するレンジフード
の断面図である。
【図2】(a)、(b)は同レンジフードにおける交換
用フィルタの変形例1、変形例2を示す説明図である。
【図3】(a)、(b)はそれぞれ本発明の第2の実施
の形態に係る通気口の交換用フィルタの交換時期判定方
法を適用する換気扇の斜視図及び説明図である。
【図4】交換用フィルタをフィルタ支持体に装着する方
法の説明図である。
【符号の説明】
10 レンジフード 11 調理台 12 レンジフード本体 13 通気口 14 面状ファスナ(インジケータ) 14a 鉤型フ
ック 15 フィルタ本体 16 交換用フ
ィルタ 16a 磁石ホルダ 16b 交換用
フィルタ 16c 交換用フィルタ 17 ファン 17a 枠体 18 不織布
(インジケータ) 19 印刷部(インジケータ) 20 換気扇 21 不織布(インジケータ) 22 フィルタ
本体 23 交換用フィルタ 24 フィルタ
支持体 25 換気扇ファン 26 枠体 27 梁部材 28 側壁部 28a 空間部 29 止め具 30 係止部材 31 取付け板 32 スプリング

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 換気扇又はレンジフード等の通気口に取
    替え可能に取付けられる交換用フィルタであって、 フィルタ本体の所定位置に、使用状態に応じて目視によ
    る識別性が変わるインジケータが設けられていることを
    特徴とする通気口の交換用フィルタ。
  2. 【請求項2】 前記フィルタ本体が半透明であって、前
    記インジケータは、前記フィルタ本体の裏面側に取付け
    られて、該フィルタ本体の色とは、異なる色の小片から
    なる請求項1記載の通気口の交換用フィルタ。
  3. 【請求項3】 前記インジケータは、該フィルタ本体の
    表面側に取付けられて、油煙又は埃の所定量を吸着する
    ことによって変色する汚れセンサからなる請求項1記載
    の通気口の交換用フィルタ。
  4. 【請求項4】 前記フィルタ本体が半透明であって、前
    記インジケータは、該フィルタ本体の裏面側に取付けら
    れて、油煙又は埃の所定量を吸着することによって変色
    する汚れセンサからなる請求項1記載の通気口の交換用
    フィルタ。
  5. 【請求項5】 前記インジケータは、面状ファスナ、粘
    着剤、又は透明な両面テープを介して前記フィルタ本体
    に取付けられる請求項1〜4のいずれか1項に記載の通
    気口の交換用フィルタ。
  6. 【請求項6】 前記フィルタ本体が半透明であって、前
    記インジケータは、該フィルタ本体の色とは異なる色で
    該フィルタ本体の裏面側に印刷されている印刷部からな
    る請求項1記載の通気口の交換用フィルタ。
  7. 【請求項7】 換気扇又はレンジフード等の通気口に取
    付けられるフィルタ本体の表面又は裏面に、該フィルタ
    本体の汚れを検知するインジケータを配置し、該インジ
    ケータの目視による色変化によって前記フィルタ本体の
    汚れを判定することを特徴とする通気口の交換用フィル
    タの交換時期判定方法。
JP2256598A 1998-01-19 1998-01-19 通気口の交換用フィルタ及びその交換時期判定方法 Pending JPH11197428A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002147836A (ja) * 2000-11-13 2002-05-22 Duskin Co Ltd 家庭用エアコンの後付けフィルター
JP2006526088A (ja) * 2003-03-12 2006-11-16 スリーケイ テクノロジーズ インコーポレイテッド 道路から汚染物質を除去するためのシステムおよび方法

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