JPH11196668A - シメジの瓶栽培方法 - Google Patents

シメジの瓶栽培方法

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JPH11196668A
JPH11196668A JP10002927A JP292798A JPH11196668A JP H11196668 A JPH11196668 A JP H11196668A JP 10002927 A JP10002927 A JP 10002927A JP 292798 A JP292798 A JP 292798A JP H11196668 A JPH11196668 A JP H11196668A
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JP
Japan
Prior art keywords
shimeji
bottle
opening
cultivation
champignon
Prior art date
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JP10002927A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Maeda
智弘 前田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】瓶栽培シメジの大形化,高品質化を計り、商品
価値を高める。 【解決手段】シメジの瓶栽培において、芽出しを栽培瓶
の口部に施した蓋の天面の円乃至これと類似する形状の
開口部を通じて行う方法であって、開口部の有効径を5
〜30mmに設定することにより、シメジのかさ部及び茎
部の大形化を計ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシメジ、特にブナシ
メジの瓶栽培方法に関する。
【0002】
【従来技術】シメジの人工栽培の試みは古くからなされ
ており、最近、シメジ特にブナシメジの瓶栽培による人
工栽培技術が確立され、既に各地で実施されている。瓶
栽培に際しては、通常、栽培瓶にオガコ,米ぬか,フスマ
等を含む培養基を充填し、該培養基に接種後、培養,熟
成,菌掻き,芽出し,生育を経てシメジを収穫することが
でき、培養から収穫までの期間は通常4ヶ月程度のもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図4は従来の瓶栽培に
於けるブナシメジの収穫期に於ける生育状況を示し、栽
培瓶aの口部bから小山状に盛り上がるように多数本の
シメジが群生しており、1株当たりのシメジの本数は通
常40〜50本程度、また総重量は通常120〜140
g程度のものである。群生するシメジの大きさは群生部
分の中央領域からすそ野にかけて漸進的に小さくなり、
中央領域の大きいもので、かさ部の直径はせいぜい15
〜25mm程度、茎部の最大直径はせいぜい5〜15mm程
度であって天然の本シメジ等に比し概して小振りであ
り、商品としてあまり高く評価されていなかった。
【0004】本発明は、大形で商品価値の高いシメジを
収穫できる瓶栽培方法を提供することを目的としてなさ
れたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は瓶栽培に於け
るシメジの大形化を計るべく鋭意研究を重ねた結果、芽
出しを限定された狭い開口部から行うときは、通常の芽
出しに比べシメジの群生本数が少なくなり、一本々々の
シメジが大形化し、特に芽出しを狭い開口部から行うこ
とに加え開口部を立体形状とするときは、シメジの大形
化に加えかさ部及び茎部の品質を各段と向上し得ること
を見い出し、茲に本発明を完成するに至ったものであ
る。
【0006】即ち、本発明はシメジの瓶栽培において、
芽出しを栽培瓶の口部に施した蓋の天面の円乃至これと
類似する形状の開口部を通じて行う方法であって、開口
部の有効径を5〜30mmに設定することにより、シメジ
のかさ部及び茎部の大形化を計ることを特徴とするシメ
ジの瓶栽培方法に係る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を添付
図面に基づき説明すると次の通りである。
【0008】図1は栽培瓶1を示し、通常は市販されて
いる800〜850cc程度の容量のものが使用される
が、これに限定されるものでない。栽培瓶1内には培養
基2が充填してあり、該培養基2には加熱滅菌処理後に
常法に従い接種が行われ、接種後、培養,熟成,菌掻きま
での工程は従来の瓶栽培法と実質的に異なるところがな
い。
【0009】本発明に於いては、菌掻きを終えた後、芽
出しが始まるまでの間或いは芽出しが始まった直後に、
図2に示すように培養瓶1の口部1aに、開口部4付の
蓋3が施される。
【0010】開口部4は開口面積が比較的小さいことが
必要であり、特に開口部4の周壁5を上下方向に比較的
高くなし立体形状となすことにより好結果が得られる。
【0011】本発明に於いて、芽出し工程は、上記開口
部4を通じて行われ、該開口部4の開口面積は比較的小
さいことから芽出し数が少なくなり、全開口状態で芽出
しを行う従来法(例えば40〜50本)に比べ、芽出し
数はかなり減少し、例えば10〜14本程度となり、特
に開口部を立体形状とするときは、芽出し数はより一層
少なくなり、例えば5〜8本程度となる。
【0012】芽出し後、生育期間(例えば湿度95%、
温度15℃、10日間前後)を経て、シメジを収穫でき
る。
【0013】図3は、本発明瓶栽培方法に於ける収穫期
のシメジの生育状況を示し、シメジの1株当たりの発生
本数は少なくなるが、これとは逆にシメジの1本ずつの
形状は大きくなる。特に、開口部4を立体形状となすと
きは、かさ部は半球状で厚肉となり、茎部もまるく徳利
状に膨らみ、肉質も緻密であり、高品質のものが得られ
る。
【0014】本発明に於いて、シメジの大形化並びに高
品質化が計れる理由は定かでないが、大形化は芽出し数
の減少により、また、かさ部並びに茎部の高品質化は、
開口部の立体化により芽出し数がより一層減少すること
に加え茎部に芯ができ、芽出し数の減少と相俟って栄養
分の吸い上げがよくなることに基づくものと推定され
る。
【0015】本発明に於いて、開口部4の平面形状は特
に制限されないが、シメジ群生の1株の塊は、開口部の
平面形状と略々相似形となるので、姿,形のよいシメジ
群生塊を得る上で円形が適当であるが、円形以外であっ
ても正多角形や円に近い長円形など、円に類似する形状
のものであってもよい。因みに、シメジは1株の群生塊
として商取引されることが多く、群生塊の姿,形は商品
価値を決める1つの要素となる。
【0016】開口部4の開口面積は芽出し数を低減させ
るために比較的小さいことが必要であるが、あまり小さ
過ぎると芽出し数が少なくなりすぎ収穫量に低下をきた
す恐れがあるので、その有効径は5〜30mm、好ましく
は10〜20mmの範囲にあることが好ましい。因みに、
30mmを超えると大形化を充分に計ることができなくな
り好ましくない。
【0017】有効径とは円形の場合は直径に相当し、長
円形の場合には長径と短径との和の1/2に相当し、正
多角形(偶数)の場合には平行する2辺間の間隔に相当
し、その他の形状の場合には、これらに準ずるものとす
る。
【0018】開口部4の周壁の上下高さは、特に制限は
ないが、かさ部及び茎部のボリュームアップを図るため
に少なくとも3mm程度はあることが必要である。通常、
高さに相当する部分は食用に適さない部分であるので、
周壁の高さをあまり大きくしすぎると栽培ロスが大きく
なり、最大でも20mm程度に止めるべきである。周壁5
の上下高さは栽培ロスを考慮し3〜7mm程度が適当であ
る。
【0019】蓋3に対する開口部4の形成数は特に制限
はないが、通常使用されている800〜850ccの培
養瓶の場合には1個が適当であり、培養瓶の容量がこれ
より大きくなれば複数個設けることも可能である。
【0020】本発明瓶栽培法によれば、1株当たりのシ
メジの本数は少なくなるが、1本1本のシメジの形状は
大きくなるので、1株当たりの重量は従来法と殆ど変わ
るところはなく、収穫量を低下させる事なしに、シメジ
の大形化を計ることができる。
【0021】次表に本発明1,2及び従来法で収穫され
たブナシメジの品質を比較して示す。尚、本発明1は開
口部の有効径(円形)を12mm、周壁の高さを1mmに設
定した場合を、本発明2は開口部の周壁の高さを6mmに
設定した以外は本発明1と同じ条件で実施した場合を、
従来法とは蓋を施す事なしに実施した場合を言い、その
他は全て同一の条件で、ブナシメジの瓶栽培を行った。
また数値は瓶栽培において1つの栽培瓶からシメジを大
きい順に5個選別し、10個の瓶の平均値を示す。
【0022】 表 1株当たり かさ部 茎部の最大 かさ部の 茎部の の本数 の直径(mm) 直径(mm) 重量(g) 重量(g) 本発明1 11 35 25 5.75 6.40 本発明2 6 45 30 10.05 12.15 従来法 45 20 10 1.15 1.40 上表から明らかなように、本発明1によれば収穫される
シメジが従来法に比しかなり大形化され、また本発明2
によれば大形化に加え重量が本発明1にかなり大きくな
り、かさ部に於いては厚肉、また茎部にいては肉質が緻
密となり、大形化に加え質的な面での品質を向上でき
る。
【0023】
【発明の効果】本発明瓶栽培方法によれば、シメジの大
形,高品質化が可能となり、瓶栽培によるシメジの商品
価値を高めることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】シメジの瓶栽培に適用される栽培瓶の斜視図で
ある。
【図2】本発明瓶栽培に適用される蓋を栽培瓶の開口部
に被せた状態を示す斜視図である。
【図3】本発明瓶栽培法に於けるシメジの収穫期の群生
状況を概略的に示す斜視図である。
【図4】従来の瓶栽培に於けるシメジの生育状況を概略
的に示す斜視図である。
【符号の説明】
1 栽培瓶 2 培養基 3 蓋 4 開口部 5 周壁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シメジの瓶栽培において、芽出しを栽培瓶
    の口部に施した蓋の天面の円乃至これと類似する形状の
    開口部を通じて行う方法であって、開口部の有効径を5
    〜30mmに設定することにより、シメジのかさ部及び茎
    部の大形化を計ることを特徴とするシメジの瓶栽培方
    法。
  2. 【請求項2】開口部の有効径が10〜20mmで有ること
    を特徴とする請求項1記載の瓶栽培方法。
  3. 【請求項3】開口部の周壁の上下高さが3.0〜20.0
    mmであることを特徴とする請求項1又は2記載の瓶栽培
    方法。
JP10002927A 1998-01-09 1998-01-09 シメジの瓶栽培方法 Pending JPH11196668A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003075639A1 (fr) * 2002-03-13 2003-09-18 Nagano Kida Industries Co.,Ltd. Bouchon de bouteille de culture de champignons, et procede de culture de champignons
JP2006115834A (ja) * 2004-09-24 2006-05-11 Takara Bio Inc きのこの人工栽培方法
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KR101148759B1 (ko) * 2009-05-13 2012-05-21 농업회사법인주식회사 뜰아채 자실체의 모양을 균일하게 만드는 버섯의 병재배 방법
EP3616501A4 (en) * 2017-04-27 2020-12-23 Hokuto Corporation CAP OF A HYPSIZYGUS MARMOREUS CULTURE BOTTLE AND METHOD OF CULTIVATING AND HARVESTING HYPSIZYGUS MARMOREUS
WO2022195904A1 (ja) * 2021-03-18 2022-09-22 株式会社ケージェー・マーリック タモギタケのエルゴチオネイン富化栽培方法

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