JPH11195905A - 誘電体フィルタ - Google Patents
誘電体フィルタInfo
- Publication number
- JPH11195905A JPH11195905A JP36825597A JP36825597A JPH11195905A JP H11195905 A JPH11195905 A JP H11195905A JP 36825597 A JP36825597 A JP 36825597A JP 36825597 A JP36825597 A JP 36825597A JP H11195905 A JPH11195905 A JP H11195905A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- input
- dielectric
- conductive film
- ground electrode
- output
- Prior art date
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- Pending
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ５ＧＨｚ以上の高い周波数帯域で利用可能
な、小型の誘電体フィルタを提供する。 【解決手段】 直方体の誘電体を接合した構造とし、そ
れぞれの誘電体の一表面に周囲をアース電極で囲まれた
入出力電極を形成する。誘電体の接合面以外の表面もア
ース導体が形成され、誘電体が露出する接合面で共振器
が結合してフィルタを構成する。接合面には結合調整用
の導体膜が形成される。入出力電極は入出力信号線に接
続される。
な、小型の誘電体フィルタを提供する。 【解決手段】 直方体の誘電体を接合した構造とし、そ
れぞれの誘電体の一表面に周囲をアース電極で囲まれた
入出力電極を形成する。誘電体の接合面以外の表面もア
ース導体が形成され、誘電体が露出する接合面で共振器
が結合してフィルタを構成する。接合面には結合調整用
の導体膜が形成される。入出力電極は入出力信号線に接
続される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、５ＧＨｚ以上の高
周波帯域での利用に適した小型の誘電体フィルタに関す
るものである。
周波帯域での利用に適した小型の誘電体フィルタに関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】移動体通信機器の普及にともなって、現
在使用されている周波数帯域よりも高い周波数の利用が
検討されている。これまでの移動体通信では２ＧＨｚ帯
程度までの周波数が利用されており、移動局に用いられ
るフィルタとしては誘電体同軸共振器を組み合わせたも
のが主に用いられてきた。
在使用されている周波数帯域よりも高い周波数の利用が
検討されている。これまでの移動体通信では２ＧＨｚ帯
程度までの周波数が利用されており、移動局に用いられ
るフィルタとしては誘電体同軸共振器を組み合わせたも
のが主に用いられてきた。
【０００３】しかし、この誘電体同軸共振器を５ＧＨｚ
以上の周波数で用いる場合には、周波数に規定される寸
法が薄くなって入出力結合を得ることが難しくなり、ま
た高いＱを確保するためには外径を大きくする必要があ
る。例えば、５ＧＨｚの周波数で要求されるＱを確保す
るためには10数ミリの外径が必要となる。これは、電子
部品の小型の要求に逆行するもので、実用的ではない。
あるいはＴＥモード共振器を用いるが、構造面で大型化
してしまうとともに、入出力結合構造も複雑となってし
まう。
以上の周波数で用いる場合には、周波数に規定される寸
法が薄くなって入出力結合を得ることが難しくなり、ま
た高いＱを確保するためには外径を大きくする必要があ
る。例えば、５ＧＨｚの周波数で要求されるＱを確保す
るためには10数ミリの外径が必要となる。これは、電子
部品の小型の要求に逆行するもので、実用的ではない。
あるいはＴＥモード共振器を用いるが、構造面で大型化
してしまうとともに、入出力結合構造も複雑となってし
まう。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、５ＧＨｚか
ら30ＧＨｚといった高周波帯域で十分なフィルタ特性が
得られ、Ｑが高くかつ小型化、薄型化の要求に合った誘
電体フィルタを提供するものである。
ら30ＧＨｚといった高周波帯域で十分なフィルタ特性が
得られ、Ｑが高くかつ小型化、薄型化の要求に合った誘
電体フィルタを提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、これまでの構
造とは全く異なる構造を採用することにより、上記の課
題を解決するものである。
造とは全く異なる構造を採用することにより、上記の課
題を解決するものである。
【０００６】すなわち、二つの直方体の誘電体が接合さ
れて成る誘電体フィルタにおいて、それぞれの誘電体の
一表面に島状の導体膜による入出力電極を具え、その入
出力電極と分離絶縁されて入出力電極を取り囲む導体膜
によるアース電極をその表面全体に具え、接合面を除く
他の表面にも全面に導体膜によるアース電極を具え、接
合面の少なくとも一方の一部にアース電極に接続された
導体膜を具えたことに特徴を有するものである。
れて成る誘電体フィルタにおいて、それぞれの誘電体の
一表面に島状の導体膜による入出力電極を具え、その入
出力電極と分離絶縁されて入出力電極を取り囲む導体膜
によるアース電極をその表面全体に具え、接合面を除く
他の表面にも全面に導体膜によるアース電極を具え、接
合面の少なくとも一方の一部にアース電極に接続された
導体膜を具えたことに特徴を有するものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明による誘電体フィルタの共
振モードの解析はまだ完全には行われてはいないが、導
波管に近い作用を果たしているものと考えられる。その
入出力構造として誘電体の一表面の島状の電極を利用
し、誘電体が露出した接合面で共振器を結合させてフィ
ルタ特性が得られるものと考えられる。
振モードの解析はまだ完全には行われてはいないが、導
波管に近い作用を果たしているものと考えられる。その
入出力構造として誘電体の一表面の島状の電極を利用
し、誘電体が露出した接合面で共振器を結合させてフィ
ルタ特性が得られるものと考えられる。
【０００８】本発明においては、接合面にアース電位に
接続された導体膜を形成することによって、共振器の結
合を調整して帯域幅を調整するものである。導体膜の幅
を広くすることによって結合を弱めることができる。
接続された導体膜を形成することによって、共振器の結
合を調整して帯域幅を調整するものである。導体膜の幅
を広くすることによって結合を弱めることができる。
【０００９】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。
いて説明する。
【００１０】図１は本発明の実施例を示す斜視図であ
り、（ａ）は組み立て前、（ｂ）は組み立て後を示すも
のである。3.5 ×5.0 ×1.7mm の直方体の誘電体 (誘電
率90)11、12の3.5 ×5.0mm の表面の中央部に1.0 ×1.0
mmの電極13、14を形成し、これを取り囲む導体膜の電
極15、16を形成したものである。
り、（ａ）は組み立て前、（ｂ）は組み立て後を示すも
のである。3.5 ×5.0 ×1.7mm の直方体の誘電体 (誘電
率90)11、12の3.5 ×5.0mm の表面の中央部に1.0 ×1.0
mmの電極13、14を形成し、これを取り囲む導体膜の電
極15、16を形成したものである。
【００１１】接合面を除き他の表面にも導体膜が形成さ
れ、それらの導体膜は電極15、16と同電位（アース電
位）とされる。接合面では誘電体が露出されており、必
要に応じて結合を調整する電極18がその一部に形成され
る。これらの誘電体が誘電体の露出する面で接合され
る。
れ、それらの導体膜は電極15、16と同電位（アース電
位）とされる。接合面では誘電体が露出されており、必
要に応じて結合を調整する電極18がその一部に形成され
る。これらの誘電体が誘電体の露出する面で接合され
る。
【００１２】電極13、14は入出力信号線路に接続され
て、電極13が入力のストリップラインや同軸線路の信号
線に接続され、それらを取り囲む導体膜がアース線に接
続されてフィルタが構成される。
て、電極13が入力のストリップラインや同軸線路の信号
線に接続され、それらを取り囲む導体膜がアース線に接
続されてフィルタが構成される。
【００１３】図２は、図１の誘電体フィルタの特性の説
明図で、上記の構成とした場合に、中心周波数5.64GHz
、3dB 帯域幅が85MHz 、ピーク点での挿入損失が4.2dB
となっていた。この場合、4.2dB というのは大きな損
失に見えるが、帯域幅が85MHzというきわめて狭帯域で
あることを考えると、低損失であるとも考えられる。
明図で、上記の構成とした場合に、中心周波数5.64GHz
、3dB 帯域幅が85MHz 、ピーク点での挿入損失が4.2dB
となっていた。この場合、4.2dB というのは大きな損
失に見えるが、帯域幅が85MHzというきわめて狭帯域で
あることを考えると、低損失であるとも考えられる。
【００１４】以下、本発明の他の実施例について説明す
る。使用した誘電体の誘電率はいずれも37である。図３
は6.0 ×6.0 ×1.7mm の誘電体を用いて同様に形成した
もので、入出力電極は1.2 ×1.2 mmに形成し、接合面の
中央に幅2.0mm の結合調整用の電極を形成したものであ
る。この場合の特性を図４に示すが、中心周波数が5.88
GHz 、3dB 帯域幅が135MHz、ピーク点での挿入損失が1.
51dBという結果が得られた。
る。使用した誘電体の誘電率はいずれも37である。図３
は6.0 ×6.0 ×1.7mm の誘電体を用いて同様に形成した
もので、入出力電極は1.2 ×1.2 mmに形成し、接合面の
中央に幅2.0mm の結合調整用の電極を形成したものであ
る。この場合の特性を図４に示すが、中心周波数が5.88
GHz 、3dB 帯域幅が135MHz、ピーク点での挿入損失が1.
51dBという結果が得られた。
【００１５】図５は5.0 ×8.0 ×1.7mm の誘電体を用い
て同様に形成したもので、入出力電極は1.2 ×1.2 mmに
形成し、接合面の中央に幅0.5mm の結合調整用の電極を
形成したものである。この場合の特性を図６に示すが、
中心周波数が5.88GHz 、3dB帯域幅が153MHz、ピーク点
での挿入損失が1.32dBという結果が得られた。
て同様に形成したもので、入出力電極は1.2 ×1.2 mmに
形成し、接合面の中央に幅0.5mm の結合調整用の電極を
形成したものである。この場合の特性を図６に示すが、
中心周波数が5.88GHz 、3dB帯域幅が153MHz、ピーク点
での挿入損失が1.32dBという結果が得られた。
【００１６】図７は8.0 ×5.0 ×1.7mm の誘電体を用い
て同様に形成したもので、入出力電極は1.2 ×1.2 mmに
形成し、接合面の中央に幅3.5mm の結合調整用の電極を
形成したものである。この場合の特性を図８に示すが、
中心周波数が5.89GHz 、3dB帯域幅が177MHz、ピーク点
での挿入損失が1.62dBという結果が得られた。
て同様に形成したもので、入出力電極は1.2 ×1.2 mmに
形成し、接合面の中央に幅3.5mm の結合調整用の電極を
形成したものである。この場合の特性を図８に示すが、
中心周波数が5.89GHz 、3dB帯域幅が177MHz、ピーク点
での挿入損失が1.62dBという結果が得られた。
【００１７】なお、本発明による誘電体フィルタの入出
力部は容量結合になっており、入出力電極の面積の大小
によってその容量が変化する。したがって、その寸法の
調節によって、入出力結合容量を調整することができ
る。
力部は容量結合になっており、入出力電極の面積の大小
によってその容量が変化する。したがって、その寸法の
調節によって、入出力結合容量を調整することができ
る。
【００１８】また、接合面に形成する導体膜によって共
振器間の結合状態が変わる。導体膜の幅が狭いときには
結合係数が大きくなり、フィルタとしての通過帯域幅が
広くなる。逆にこの導体膜の幅が広くなると結合係数が
小さくなり、フィルタとしての通過帯域幅が狭くなる。
導体膜の横切る方向によって、誘導性の結合と容量性の
結合のいずれをも調整することができる。
振器間の結合状態が変わる。導体膜の幅が狭いときには
結合係数が大きくなり、フィルタとしての通過帯域幅が
広くなる。逆にこの導体膜の幅が広くなると結合係数が
小さくなり、フィルタとしての通過帯域幅が狭くなる。
導体膜の横切る方向によって、誘導性の結合と容量性の
結合のいずれをも調整することができる。
【００１９】
【発明の効果】本発明によれば、５ＧＨｚ以上の周波数
帯域で利用可能で、かつ特性も良好な誘電体フィルタが
得られる。接合面の導体膜によって共振器の結合状態を
調整できるので、任意の帯域幅のフィルタを構成するこ
とができる。
帯域で利用可能で、かつ特性も良好な誘電体フィルタが
得られる。接合面の導体膜によって共振器の結合状態を
調整できるので、任意の帯域幅のフィルタを構成するこ
とができる。
【００２０】また、小型化、薄型化が可能であるだけで
なく、直方体の誘電体の表面に導体膜を形成するのみで
得られるので、製造が容易で安価な誘電体フィルタが得
られる。
なく、直方体の誘電体の表面に導体膜を形成するのみで
得られるので、製造が容易で安価な誘電体フィルタが得
られる。
【図１】本発明の実施例の斜視図
【図２】図１の誘電体フィルタの特性の説明図
【図３】本発明の他の実施例の斜視図
【図４】図３の誘電体フィルタの特性の説明図
【図５】本発明の他の実施例の斜視図
【図６】図５の誘電体フィルタの特性の説明図
【図７】本発明の他の実施例の斜視図
【図８】図７の誘電体フィルタの特性の説明図
11、12：誘電体 13、14：入出力電極 15、16：アース電極 18：導体膜
Claims (5)
- 【請求項１】 二つの直方体の誘電体が接合されて成る
誘電体フィルタにおいて、それぞれの誘電体の一表面に
島状の導体膜による入出力電極を具え、その入出力電極
と分離絶縁されてそれらの表面の残りのほぼ全面に形成
された導体膜によるアース電極を具え、接合面を除く他
の表面にも全面に導体膜によるアース電極を具え、接合
面の少なくとも一方の一部にアース電極に接続された導
体膜を具えたことを特徴とする誘電体フィルタ。 - 【請求項２】 二つの直方体の誘電体が接合されて成る
誘電体フィルタにおいて、それぞれの誘電体の一表面の
中央部に島状の導体膜による入出力電極を具え、その入
出力電極と分離絶縁されて入出力電極を取り囲む導体膜
によるアース電極をその表面全体に具え、接合面を除く
他の表面にも全面に導体膜によるアース電極を具え、接
合面の少なくとも一方の一部にアース電極に接続された
導体膜を具えたことを特徴とする誘電体フィルタ。 - 【請求項３】 接合面に形成される導体膜が当該表面を
横切って両端がアース電極に接続された請求項１記載の
誘電体フィルタ。 - 【請求項４】 二つの直方体の誘電体が接合されて成る
誘電体フィルタにおいて、それぞれの誘電体の一表面の
中央部に島状の導体膜による入出力電極を具え、その入
出力電極と分離絶縁されて入出力電極を取り囲む導体膜
によるアース電極をその表面全体に具え、接合面を除く
他の表面にも全面に導体膜によるアース電極を具え、接
合面の少なくとも一方の一部にアース電極に接続された
導体膜を具え、入出力電極が入出力信号線路に接続され
たことを特徴とする誘電体フィルタ。 - 【請求項５】 二つの直方体の誘電体が接合されて成る
誘電体フィルタにおいて、それぞれの誘電体の一表面の
中央部に島状の導体膜による入出力電極を具え、その入
出力電極と分離絶縁されて入出力電極を取り囲む導体膜
によるアース電極をその表面全体に具え、接合面を除く
他の表面にも全面に導体膜によるアース電極を具え、接
合面の少なくとも一方の一部にアース電極に接続された
導体膜を具えてこの導体膜によって結合が調整されるこ
とを特徴とする誘電体フィルタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36825597A JPH11195905A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 誘電体フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36825597A JPH11195905A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 誘電体フィルタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11195905A true JPH11195905A (ja) | 1999-07-21 |
Family
ID=18491354
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP36825597A Pending JPH11195905A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 誘電体フィルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11195905A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1024548A1 (en) * | 1999-01-29 | 2000-08-02 | Toko, Inc. | Dielectric filter |
| WO2002067358A1 (fr) * | 2001-02-22 | 2002-08-29 | Ube Industries, Ltd. | Filtre dielectrique |
| US6677837B2 (en) | 2001-07-17 | 2004-01-13 | Toko, Inc. | Dielectric waveguide filter and mounting structure thereof |
-
1997
- 1997-12-26 JP JP36825597A patent/JPH11195905A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1024548A1 (en) * | 1999-01-29 | 2000-08-02 | Toko, Inc. | Dielectric filter |
| US6556106B1 (en) | 1999-01-29 | 2003-04-29 | Toko, Inc. | Dielectric filter |
| US6566986B2 (en) | 1999-01-29 | 2003-05-20 | Toko, Inc. | Dielectric filter |
| EP1363349A1 (en) * | 1999-01-29 | 2003-11-19 | Toko, Inc. | Dielectric filter |
| WO2002067358A1 (fr) * | 2001-02-22 | 2002-08-29 | Ube Industries, Ltd. | Filtre dielectrique |
| US6677837B2 (en) | 2001-07-17 | 2004-01-13 | Toko, Inc. | Dielectric waveguide filter and mounting structure thereof |
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