JPH11195361A - 基板型温度ヒュ−ズ及び抵抗体付き基板型温度ヒュ−ズ - Google Patents

基板型温度ヒュ−ズ及び抵抗体付き基板型温度ヒュ−ズ

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JPH11195361A
JPH11195361A JP36848997A JP36848997A JPH11195361A JP H11195361 A JPH11195361 A JP H11195361A JP 36848997 A JP36848997 A JP 36848997A JP 36848997 A JP36848997 A JP 36848997A JP H11195361 A JPH11195361 A JP H11195361A
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JP
Japan
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substrate type
membrane electrode
type temperature
substrate
fusible alloy
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JP36848997A
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English (en)
Inventor
Mitsuaki Uemura
充明 植村
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Uchihashi Estec Co Ltd
Original Assignee
Uchihashi Estec Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基板型温度ヒュ−ズにおいて、膜電極の溶融エ
レメントに対する濡れ性を向上させて迅速作動を保証す
る。 【解決手段】金属粒体とバインダ−を含有する導電ペ−
ストの印刷・焼付けにより絶縁基板1上に膜電極2を形
成し、膜電極2,2間に低融点可溶合金片3を接続し、
該低融点可溶合金片にフラックス4を塗布し、フラック
ス塗布低融点可溶合金片及び膜電極を絶縁被覆層6で封
止した温度ヒュ−ズにおいて、上記膜電極2の金属粒体
含有量を80重量%以上とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は合金タイプの基板型
温度ヒュ−ズ及び抵抗体付き基板型温度ヒュ−ズに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】合金型温度ヒュ−ズにおいては、フラッ
クスを塗布した低融点可溶合金片をヒュ−ズエレメント
として使用しており、機器の過電流による発熱で低融点
可溶合金片が溶融され、既に溶融により活性化されてい
るフラックスとの共存下、溶融合金がリ−ド線への濡れ
で引張られて分断され機器への通電の遮断により機器の
異常発熱を未然に防止している。かかる合金型温度ヒュ
−ズとして、セラミックス基板のような耐熱性絶縁基板
上に、導電ペ−ストの印刷・焼き付けにより一対の膜電
極を形成し、膜電極間に低融点可溶合金片を接続し、該
低融点可溶合金片上にフラックスを塗布し、各膜電極に
リ−ド線を接続し、フラックス塗布低融点可溶合金片及
び膜電極を封止するようにエポキシ樹脂等の被覆層を設
けた、基板型温度ヒュ−ズが公知である(例えば、実公
平5−14430号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記基板型温度ヒュ−
ズの膜電極の形成には、印刷回路用の厚膜用導電ペ−ス
ト〔バインダ−としての無機質粒体(酸化物、酸化物と
ガラスとの混合物等)と金属粒体との混合物を溶剤でペ
−スト状にしたもの〕が使用されており、バインダ−の
含有量を20重量%以上(従って、金属粒体の含有量は
80重量%以下)にして膜電極と絶縁基板との強固な結
着を図っている。
【0004】しかしながら、印刷回路用の厚膜用導電ペ
−ストを膜電極の形成に用いた従来の基板型温度ヒュ−
ズでは、作動時での溶融エレメントの膜電極への濡れが
上記バインダ−の高含有量のために悪く、作動遅れが懸
念される。通常、温度ヒュ−ズにおいては作動するまで
に機器のヒ−トサイクルに曝されて相当に長い累積時間
にわたりヒュ−ズエレメントの融点以下の温度のもとで
加熱されるため、上記基板型温度ヒュ−ズでは膜電極表
面の金属粒体の劣化が避けられず、特にこの劣化による
上記濡れ性の低下に基づく作動遅れが問題となる。
【0005】本発明の目的は、基板型温度ヒュ−ズ、す
なわち、金属粒体とバインダ−を含有する導電ペ−スト
の印刷・焼付けにより絶縁基板上に膜電極を形成し、膜
電極間に低融点可溶合金片を接続し、該低融点可溶合金
片にフラックスを塗布し、フラックス塗布低融点可溶合
金片及び膜電極を絶縁被覆層で封止した温度ヒュ−ズに
おいて、膜電極の溶融エレメントに対する濡れ性を向上
させて迅速作動を保証することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る基板型温度
ヒュ−ズは、金属粒体とバインダ−を含有する導電ペ−
ストの印刷・焼付けにより絶縁基板上に膜電極を形成
し、膜電極間に低融点可溶合金片を接続し、該低融点可
溶合金片にフラックスを塗布し、フラックス塗布低融点
可溶合金片及び膜電極を絶縁被覆層で封止した温度ヒュ
−ズにおいて、上記膜電極の金属粒体含有量を80重量
%以上としたことを特徴とする構成であり、金属粒体に
は、銀、銀−パラジウム合金、銀−白金合金、銅等が使
用される。本発明に係る抵抗体付き基板型温度ヒュ−ズ
は、上記基板型温度ヒュ−ズの絶縁基板に膜抵抗を設け
たことを特徴とする構成である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。図1の(イ)は本発明に
係る基板型温度ヒュ−ズの一例を示し、図1の(ロ)は
図1の(イ)におけるロ−ロ断面図を示している。図1
において、1は耐熱性及び熱伝導性の絶縁基板であり、
例えば、セラミックス板を使用することができる。2,
2は絶縁基板上に導電ペ−ストの印刷・焼き付けにより
形成した膜電極であり、導電ペ−ストの金属粒体には
銀、銀−パラジウム合金、銀−白金合金、銅等を使用
し、膜電極中の金属粒体の含有量を80重量%以上と
し、膜厚さは10μm〜20μmとしてある。3は膜電
極2,2間に接続した低融点可溶合金片であり、箔状、
扁平線状、丸線状の何れの形態であってもよい。4は低
融点可溶合金片3に塗布したフラックスであり、ロジン
を主成分としたものが使用される。5は各膜電極2に接
続したリ−ド線である。6はフラックス4塗布の低融点
可溶合金片3や膜電極2,2を封止するために設けた絶
縁被覆層であり、常温硬化性絶縁塗料例えば、エポキシ
樹脂のディスペンサ−による滴下塗装で被覆してある。
この滴下塗装に浸漬塗装を使用することもできる。
【0008】上記導電ペ−ストにおいては、無機酸化物
または無機酸化物とガラスとの混合物等の無機バインダ
−と銀、銀−パラジウム合金、銀−白金合金、銅等の金
属粒体(平均粒径は、通常0.2μm〜14.0μm)
との混合物を溶剤でペ−スト化し、印刷・焼き付けによ
り形成した膜電極2中の金属粒体の含有量が80重量%
となるように調製してある。而して、本発明に係る基板
型温度ヒュ−ズにおいては、膜電極2の金属粒体含有量
が高く、膜電極2の表面を純金属状態に近づけることが
できるから、作動時、既に溶融されたフラックスの活性
作用のもとで溶融エレメントの膜電極への濡れをよく促
し得、迅速な作動を保証できる。また、膜電極2中のバ
インダ−含有量が少なくても、膜電極2をエポキシ樹脂
のような硬化絶縁層6で押さえてあるから、膜電極2の
絶縁基板1への固定を安定に維持できる。従って、本発
明に係る基板型温度ヒュ−ズによれば、膜電極の表面状
態と膜電極の安定固定のために、迅速な作動を保証で
き、特に後述の実施例から明らかなように、過酷な加熱
環境のもとでも、膜電極の金属表面積が大であるため
に、その迅速作動性を充分に確保できる。
【0009】本発明に係る基板型温度ヒュ−ズにおい
て、膜電極2,2の配置はヒュ−ズエレメント3の分断
間距離を所定の絶縁距離になし得れば適宜の配置にで
き、図2に示すような配置とすることもできる。リ−ド
線には扁平線を使用することが好ましく、絶縁層に埋設
される部分のみを扁平とし、他の部分は丸線としたした
ものも使用できる。
【0010】図3は本発明に係る抵抗体付き基板型温度
ヒュ−ズの一例を示している。図3において、1はセラ
ミックス板等の絶縁基板、21,22,23は導電ペ−
ストの印刷・焼き付けにより形成した膜電極であり、膜
電極21及び22中の金属粒体の含有量を80重量%以
上としてある。3は膜電極21,22間に接続した低融
点可溶合金片、4は低融点可溶合金片3に塗布したフラ
ックスである。7は膜電極22,23間に抵抗ペ−ス
ト、例えば酸化ルテニウムペ−ストの印刷・焼き付けに
より形成した膜抵抗である。51〜53は各膜電極21
〜23に接続したリ−ド線、6はフラックス塗布低融点
可溶合金片3や膜抵抗7及び膜電極21〜23を封止す
るために設けたエポキシ樹脂等の絶縁被覆層である。こ
の抵抗体付き基板型温度ヒュ−ズは、異常電圧に対する
プロテクタ−として使用できる。すなわち、異常電圧検
出素子(ツエナ−ダイオ−ドや電界効果形トランジスタ
−等)と組で使用し、異常電圧をこの検出素子で検出す
ると共に膜抵抗7に電流を流し、膜抵抗7の通電発熱で
低融点可溶合金片3を溶融・分断させて機器を電源から
遮断する。この低融点可溶合金片3の溶融・分断におい
ても、膜電極21及び22の表面の金属面積が大である
ために、その迅速作動性を充分に確保できる。この抵抗
体付き基板型温度ヒュ−ズは、リチウムイオン二次電池
の過充電時での電圧上昇を検出して当該電池を充電電源
から遮断するのに使用することができる。
【0011】
【実施例】〔実施例〕図1に示す構成であり、絶縁基板
には厚さ0.5mm、縦6mm、横8mmのセラミック
ス板を使用し、膜電極は銀ペ−ストの印刷・焼き付けに
より形成し、膜厚さをほぼ18μm、膜電極の銀含有量
を83重量%とした。低融点可溶合金片には融点110
℃のものを使用し、フラックスにはロジンを主成分とす
るものを使用し、絶縁層はディスペンサ−でエポキシ樹
脂を滴下塗布することにより設けた。 〔比較例〕膜電極の銀含有量を75重量%とした以外、
実施例と同じとした。
【0012】実施例及び比較例のそれぞれにつき(各試
料数は10個)、95℃×3000時間の加熱を行った
のち、温度112℃の加熱オイル中に浸漬し、浸漬後温
度ヒュ−ズが作動するまでの時間を測定したところ、実
施例品では全て20秒以内であったが、比較例品では2
0秒以上のものが2割を占めた。
【0013】
【発明の効果】上記の試験結果からも明らかなように、
本発明に係る基板型温度ヒュ−ズや抵抗体付き基板型温
度ヒュ−ズにおいては、膜電極を金属粒体と無機バイン
ダ−とを含有する導電ペ−ストの塗布・焼き付けにより
形成しているにもかかわらず、膜電極の金属粒体含有量
を80重量%以上の高含有量としたから、膜電極の表面
を純金属に著しく近い状態にでき、溶融エレメントの膜
電極の濡れ性をよく確保して作動迅速性を保証できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板型温度ヒュ−ズの一例を示す
図面である。
【図2】本発明に係る基板型温度ヒュ−ズの別例を示す
図面である。
【図3】本発明に係る抵抗体付き基板型温度ヒュ−ズの
一例を示す図面である。
【符号の説明】
1 絶縁基板 2 膜電極 21 膜電極 22 膜電極 3 低融点可溶合金片 4 フラックス 5 リ−ド線 51 リ−ド線 52 リ−ド線 6 絶縁被覆層 7 膜抵抗

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属粒体とバインダ−を含有する導電ペ−
    ストの印刷・焼付けにより絶縁基板上に膜電極を形成
    し、膜電極間に低融点可溶合金片を接続し、該低融点可
    溶合金片にフラックスを塗布し、フラックス塗布低融点
    可溶合金片及び膜電極を絶縁被覆層で封止した温度ヒュ
    −ズにおいて、上記膜電極の金属粒体含有量を80重量
    %以上としたことを特徴とする基板型温度ヒュ−ズ。
  2. 【請求項2】金属粒体が銀、銀−パラジウム合金、銀−
    白金合金、銅である請求項1記載の基板型温度ヒュ−
    ズ。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の基板型温度ヒュ−
    ズの絶縁基板に膜抵抗を設けた抵抗体付き基板型温度ヒ
    ュ−ズ。
JP36848997A 1997-12-26 1997-12-26 基板型温度ヒュ−ズ及び抵抗体付き基板型温度ヒュ−ズ Pending JPH11195361A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007220440A (ja) * 2006-02-16 2007-08-30 Uchihashi Estec Co Ltd 合金型温度ヒューズの使用方法
JP2012059719A (ja) * 2011-12-26 2012-03-22 Sony Chemical & Information Device Corp 保護素子及びバッテリーパック
JP2014044955A (ja) * 2013-10-01 2014-03-13 Dexerials Corp 保護素子及びバッテリーパック

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