JPH11192746A - 記録装置および記録位置制御装置 - Google Patents

記録装置および記録位置制御装置

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JPH11192746A
JPH11192746A JP36889597A JP36889597A JPH11192746A JP H11192746 A JPH11192746 A JP H11192746A JP 36889597 A JP36889597 A JP 36889597A JP 36889597 A JP36889597 A JP 36889597A JP H11192746 A JPH11192746 A JP H11192746A
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JP
Japan
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signal
recording
output
delay
unit
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JP36889597A
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English (en)
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Yoshinobu Umeda
嘉伸 梅田
Koji Arai
康治 新井
Takashi Nonaka
隆 野中
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリッジの移動速度が変化しても記録ヘッ
ドを確実に駆動できる記録装置。 【解決手段】 記録ヘッド301,310〜312と、
記録ヘッドを搭載したキャリッジ302と、キャリッジ
を走査軸の方向に双方向移動させる駆動回路309と、
走査軸方向に交互に配置した白黒パターンをもつリニア
スケール303と、キャリッジと共にスケールに対して
走査軸方向に移動可能であり、その移動に応答して、前
記スケールから2つの状態を示す電気信号を出力するエ
ンコーダヘッド304と、このヘッドからの電気信号
を、当該信号の状態が予め定めた回数変化した後に当該
信号を出力する遅延部207と、遅延部からの信号を予
め定めた時間だけ遅延してから出力する遅延部206と
を有し、この遅延部からの信号のタイミングで、記録動
作を行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録装置における
記録位置を適切に制御するようにした、特にインクジェ
ット方式に好適な記録装置およびかかる記録装置におけ
る記録位置制御装置および方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット方式による記録は
モータなどの駆動系を用いて記録ヘッドを等速で記録方
向に移動させ、一定時間間隔で記録ヘッドに送られる記
録パルスをトリガとして記録ヘッドからインクを吐出す
る事により記録を行っていた。
【0003】しかし上記記録方法によると、記録ヘッド
を移動させる駆動系が何らかの理由で記録中に記録ヘッ
ドを等速制御できなくなると、記録ヘッドの移動速度に
変化が生じ、速度変化の影響が記録ムラとなって直接記
録結果に反映されてしまっていた。
【0004】そこで、近年では、記録ヘッドの速度変化
が記録結果となって現れないよう一定距離間隔でパルス
が出力されるような装置を用い、その出力パルスを記録
トリガとして記録を行うことによって記録ムラを抑制し
ている。
【0005】このように、一定距離間隔ごとにパルスを
出力する装置として光学式リニアエンコーダを用いた記
録制御方法の従来例ブロック図を図10に示す。図10
において、301は記録ヘッド、302は記録ヘッド3
01を搭載し、不図示の駆動系により記録紙上を矢印A
の方向に往復移動するキャリッジ、303は、光を透過
する部分306と遮断する部分305とがキャリッジ3
02の移動方向に沿って交互に規則的に繰り返されるパ
ターンを持ったリニアスケールであり、そのパターンは
一定幅Dで繰り返されている。304は発光素子と受光
素子をリニアスケール303の裏表それぞれ反対側に持
つエンコーダヘッドであり、リニアスケール303上を
移動することによってリニアスケールのパターンに対応
した電気パルスを出力する。エンコーダヘッド304は
キャリッジ302に固定されており、キャリッジ302
が矢印Aの方向に移動すると、エンコーダヘッド304
も同時にリニアスケール303上を移動するように配置
されている。
【0006】307はエンコーダヘッド304から出力
された電気パルスを矩形波に形成するバッファ、308
はバッファ307から出力された矩形波の立ち上り部を
検知し、そのタイミングで記録ヘッド301のインクを
吐出するための信号を生成する吐出信号生成部、309
は308から出力された吐出信号に応答して記録ヘッド
301を駆動するための駆動回路である。
【0007】以上の構成により、キャリッジ302が矢
印Aの方向に移動すると、それに伴いエンコーダヘッド
304もリニアスケール303上を移動し、一定距離間
隔Dごとにパルスを出力する。そして出力されたパルス
の立ち上がりにおいて記録ヘッド301に吐出信号が送
られるので、記録ヘッド301からは一定距離Dごとに
インクが吐出される。
【0008】図11は記録ヘッドをキャリッジ302の
移動方向に複数配置して構成したカラーインクジェット
プリンタの記録制御部の一例を示すブロック図である。
図11の従来例では、キャリッジ302上にそれぞれK
(ブラック)の記録ヘッド312、C(シアン)の記録
ヘッド311、M(マゼンタ)の記録ヘッド310およ
びY(イエロー)の記録ヘッド301が図のようにキャ
リッジ302の移動方向Aに並んで配置されている。
【0009】複数の記録ヘッドを用いて記録紙上にカラ
ー記録を行う場合、各記録ヘッドが記録紙上の同じ位置
から記録を開始し、各記録ヘッドから吐出されたインク
によりドットが形成される位置が同じになるように制御
する必要がある。そのために、図11においては、バッ
ファ307と吐出信号生成部との間に遅延部313を配
置する。遅延部313は画素遅延部314と時間遅延部
315とで構成できる。ここで、画素遅延部314は記
録を行う距離間隔(図11では一定幅D)を最小単位と
して遅延を行う部分であり、時間遅延部315は画素遅
延部314では制御できない記録間隔D以下の間隔の遅
延を行う部分である。
【0010】例えば、Kの記録ヘッドを基準にして、K
とCの記録ヘッドの間隔をLkc、KとMの記録ヘッドの
間隔をLkm、KとYの記録ヘッドの間隔をLkyとする
と、記録ヘッド間隔はそれぞれ記録ヘッド間隔Dを用い
て、
【0011】
【数1】Lkc=nc×D+wc Lkm=nm×D+wm Lky=ny×D+wy (0≦wc,wm,wy<D) と表すことができる。画素遅延部314によりnc×
D,nm×D,ny×Dの遅延を行い、時間遅延部31
5においてwc,wm,wyの遅延を行うことより、記
録紙上の同じ位置から記録を行い、各記録ヘッド30
1,310,311,312から吐出されたインクが形
成するドット位置を同じ位置に制御することができる。
【0012】ここで、画素遅延部314による遅延はバ
ッファ307から出力された矩形波をnc,nmまたは
nyだけカウントしてから矩形波を出力することによっ
て遅延を行っている。時間遅延部315による遅延は入
力された波形に対してtc,tm,tyだけ時間遅延を
行っている。ここで、tc,tm,tyの値は、記録中
のキャリッジの速度をVとすると、
【0013】
【数2】 tc=wc/V tm=wm/V ty=wy/V で表される。
【0014】ここで、キャリッジの移動速度が±Δvだ
け変化すると、時間遅延部315による記録位置のずれ
Δwc,Δwm,Δwyは、それぞれ、
【0015】
【数3】Δwc=±Δv×tc Δwm=±Δv×t
m Δwy=±Δv×ty となる。従って、キャリッジの速度変化による各記録ヘ
ッドの記録位置のずれを極力なくすためには時間遅延t
c,tm,tyを小さくすればよく、そのために、時間
遅延部315で扱うtc,tm,tyの値は
【0016】
【数4】tc,tm,ty<T=D/V で制限し、それ以上の遅延は画素遅延部314で遅延調
整を行っている。
【0017】図12に時間遅延部315の従来例を示
す。図12において、530は発振器、531は発振器
530を分周・逓倍するクロック生成部であり、後述す
るフリップフロップ及びカウンタを駆動するためのクロ
ックCLKを生成する。なお、クロック生成部531で
生成されるクロックCLKの周波数は画素遅延部314
から入力される矩形波の周波数よりも十分高いものとす
る。
【0018】画素遅延部314から出力された矩形波は
信号線520により時間遅延部315に入力される。信
号線520から入力された矩形波はD−フリップフロッ
プ(以下D−FFと略す)502でクロックCLKに同
期させた後、D−FF503により1クロック遅延され
る。504は矩形波の立ち上がり検出部であり、D−F
F502の出力が“1”503の出力が“0”のとき、
信号線520から入力された矩形波が立ち上がったこと
を検知して1CLK分の時間にわたり“1”を出力す
る。505はJ−K型フリップフロップ(以下JK−F
Fと略す)であり、立ち上がり検出部の入力をJ端子に
入力することにより、矩形波が立ち上がると、Q出力端
子から“1”を出力する。
【0019】506は初期値が設定可能なnビットカウ
ンタであり、LDが“0”の場合にクロックCLKの立
ち上がりに同期して、その内部カウンタにDATA端子
が入力された値をセットし、LDが“1”のときにはク
ロックCLKの立ち上がりでカウントアップを行う。ま
た、フルカウント(内部カウンタの出力がすべて
“1”)になると、RC出力から“1”を出力し、それ
以外の状態では“0”を出力するような構成となってい
る。
【0020】JK−FF505のQ出力端子はカウンタ
506のLDに接続されており、Q出力端子から“1”
が出力されると、DATA端子から入力されている値か
らカウントアップを開始する。そしてカウンタ506の
内部カウンタのカウント値がフルカウントに達すると、
RC端子から“1”を出力する。RC端子はJK−FF
505のK端子及びJK−FF510のJ端子に接続さ
れており、RC端子から“1”が出力されると、JK−
FF510の出力を“1”にして時間遅延部からの出力
を“1”にするとともに、505の出力を“0”として
カウンタ506のカウントアップ動作を停止させ、DA
TA端子から入力された値を内部カウンタにセットす
る。
【0021】以上の動作により、時間遅延部315の入
力端子520から入力された矩形波が立ち上がってから
出力521が立ち上がるまでには、 {(2n −1)−DATA+3}×CLK1周期分の時
間 だけの遅延が発生する。ここで、 {(2n −1)−DATA}×CLK1周期分の時間 はカウンタ506による遅延時間 3×CLK1周期分の時間 はD−FF502とJK−FF505および510とに
よる遅延時間である。
【0022】507は矩形波の立ち上がり検出部であ
り、D−FF502の出力が“0”、D−FF503の
出力が“1”のとき、入力された矩形波が立ち下がった
ことを検知して1CLK分の時間だけ“1”を出力す
る。JK−FF508およびnビットカウンタ509
は、それぞれ、JK−FF505及びカウンタ506と
同様の動作を行っている。そしてカウンタ509のRC
端子はJK−FF508および510のK端子に接続さ
れており、これによって時間遅延部の入力端子520か
ら入力された矩形波が立ち下がってから出力521が立
ち下がるまでには、
【0023】
【数5】t={(2n −1)−DATA+3}×CLK
1周期分の時間 だけの遅延が発生する。図12ではカウンタ506およ
び509のDATA端子にはレジスタ530から同じ値
が入力されているため、図12の時間遅延部315では
矩形波の立ち上がり、立ち下がりとも同じだけ遅延を行
って出力している。
【0024】なお、図12では矩形波の立ち下がりエッ
ジも遅延を行っているが、時間遅延部315の後段に接
続された吐出信号生成部308が矩形波の立ち上がりエ
ッジだけを検知して吐出信号を生成するのであれば、時
間遅延部315から出力されるパルスの立ち下がりのタ
イミングは遅延させる必要がないので、図12に示した
JK−FF510に代えて、図13に示すように、D−
FF511を用い、立ち下がり検出部507、JK−F
F508及びカウンタ509を除くこともできる。
【0025】さらに、時間遅延部315に矩形波が入力
される時間間隔を計測し、計測結果によって図12及び
図13におけるカウンタ506及び509のDATA端
子から入力する遅延時間の設定値を変更することも考え
られる。
【0026】また、図11では具体例として複数の記録
ヘッド間の調整を行うために時間遅延部を画素遅延部3
14と吐出信号生成部308との間に配置したが、記録
紙上の任意の位置に記録を行う場合は、図10のような
記録ヘッドが単数の場合も時間遅延部は必要となる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例で
は、記録中にキャリッジの移動速度が変化すると時間遅
延部315から吐出信号生成部に記録パルスが出力され
なくなることがあった。
【0028】上記問題点を、図13のブロック図と図1
4および図15のタイミング図により具体的に説明す
る。図14はキャリッジが所定の速度Vで移動している
ときの図6中の各種信号のタイミング図、図15はキャ
リッジが速度V+Δvで移動しているときの各種信号の
タイミング図である。
【0029】図14では、信号線520に入力される矩
形波の周期はT=D/Vとなる。信号線520に入力さ
れた矩形波はD−FF502でクロックCLKに同期し
てQ出力端子523に出力される。立ち上がり検出部5
04では、Q出力端子523から入力された矩形波の立
ち上がりを検知して出力端子524に示したように矩形
波の立ち上がりのみ“1”となる波形を出力する。出力
端子524の波形がJK−505のJ端子に入力される
と、そのQ出力端子523が“1”となり、カウンタ5
06はDATA端子より入力されている値からカウント
アップを開始する。カウンタ506の内部カウンタがフ
ルカウントになると、RC出力端子526から“1”を
出力して、JK−FF505のQ出力端子を“0”とし
て、カウンタ506のカウントアップ動作を停止すると
ともに、JK−FF505を立ち上がり検出部504か
らの入力待ち状態にする。カウンタ506のRC出力か
ら出力された信号はD−FF511で1CLK分遅延さ
れた後に、出力端子521から吐出信号生成部308に
出力される。
【0030】しかし、図15に示すように、キャリッジ
の移動速度が変化してV+Δvとなり、記録を行う時間
間隔T′が
【0031】
【数6】T′(= D/(V+Δv))<{(2n-1)-DATA} ×CLK1周
期分の時間<T(=D/V) のようなT′になると、カウンタ506のRC出力端子
526から“1”が出力されてJK−FF505のQ出
力端子が“0”になる前に、立ち上がり検出部504の
出力端子524から矩形波の次の立ち上がりを検知した
信号がJK−FF505のJ端子に入力されてしまうの
で、時間遅延部315から吐出信号生成部308に信号
が出力されないことがあった。その結果、記録ヘッドか
らインクが吐出されないことがあった。
【0032】そこで、本発明の目的は、キャリッジの移
動速度が変化しても確実に記録位置制御信号を生成でき
るようになし、以て記録ヘッドを確実に駆動できるよう
にした記録装置を提供することにある。
【0033】本発明の他の目的は、キャリッジの移動速
度が変化しても確実に記録位置制御信号を生成できるよ
うになし、以て記録ヘッドを確実に駆動できるようにし
た記録装置の位置制御装置を提供することにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】前述したような課題を解
決するために、請求項1に記載の発明は、記録手段と、
前記記録手段を搭載した移動手段と、前記移動手段を走
査軸の方向において双方向に移動させる駆動手段と、2
種類の物理的特徴を持つ目盛りを前記走査軸方向に交互
に配置したスケールと、前記移動手段に関連して配設さ
れ、前記スケールに対応して前記走査軸方向に移動可能
であり、その移動に応答して、前記スケールの目盛りの
物理的特徴に対応して2つの状態を示す電気信号を出力
する信号変換ヘッドと、前記信号変換ヘッドから出力さ
れた電気信号を、当該電気信号の状態が予め定めた回数
変化した後に当該電気信号を出力する第1の遅延手段
と、前記第1の遅延手段からの信号を予め定めた時間だ
け遅延してから出力する第2の遅延手段と、前記第2の
遅延手段からの信号のタイミングで、前記記録手段に記
録動作を行わせるための記録位置制御信号を生成する信
号生成手段と、前記信号生成手段で生成された信号を前
記記録手段に伝達する伝達手段とを具えたことを特徴と
する。
【0035】請求項2に記載の発明は、前記第2の遅延
手段は、前記信号変換ヘッドから出力される電気信号の
うちの互いに隣りあう2つの状態の各々に対して互いに
異なる時間だけ遅延させることを特徴とする。
【0036】請求項3に記載の発明は、前記第2の遅延
手段は、前記第1の遅延手段からの信号を受信し、当該
受信した信号の状態に応じて、第1および第2出力パル
スを交互に発生する信号分配手段と、前記第1出力パル
スを予め定めた時間だけ遅延する第3の遅延手段と、前
記第2出力パルスを予め定めた時間だけ遅延する第4の
遅延手段と、前記第3および第4の遅延手段からの遅延
出力を合成して第2の遅延出力を取り出す合成手段とを
具えたことを特徴とする。
【0037】請求項4に記載の発明は、前記分配手段
は、前記第1の遅延手段からの信号に応答して、当該信
号の状態変化時に前記第1出力パルスを発生する第1回
路と、前記第1の遅延手段からの信号を2分周する第2
回路と、前記第2回路から出力が生じないときに前記第
1回路の出力を前記第1出力パルスとして取り出す第3
回路と、前記第1回路および前記第2回路の出力の論理
積の形態で前記第2出力パルスを取り出す第4回路とを
有することを特徴とする。
【0038】請求項5に記載の発明は、前記第3の遅延
手段および前記第4の遅延手段は、それぞれ、JK−フ
リップフロップおよびカウンタを有することを特徴とす
る。
【0039】請求項6に記載の発明は、前記合成手段
は、前記第3および第4の遅延手段からの遅延出力の論
理和をとる回路を有することを特徴とする。
【0040】請求項7に記載の発明は、記録手段と、前
記記録手段を搭載した移動手段と、前記移動手段を走査
軸の方向において双方向に移動させる駆動手段と、2種
類の物理的特徴を持つ目盛りを前記走査軸方向に交互に
配置したスケールと、前記移動手段に関連して配設さ
れ、前記スケールに対応して前記走査軸方向に移動可能
であり、その移動に応答して、前記スケールの目盛りの
物理的特徴に対応して2つの状態を示す電気信号を出力
する信号変換ヘッドと、前記信号変換ヘッドから出力さ
れた電気信号が変化した回数を計数する計数手段と、前
記計数手段によって計数された値が予め定めた値になる
まで前記信号変換ヘッドから出力された電気信号をマス
クすることによって電気信号の変化の発生を遅延させる
第1の遅延手段と、前記第1の遅延手段から出力された
信号を分周する分周手段と、前記分周手段から出力され
た信号を予め定めた時間だけ遅延させる第2の遅延手段
と、前記第2の遅延手段からの信号のタイミングで、前
記記録手段に記録動作を行わせるための記録位置制御信
号を生成する信号生成手段と、前記信号生成手段で生成
された信号を前記記録手段に伝達する伝達手段とを具え
たことを特徴とする。
【0041】請求項8に記載の発明は、前記計数手段は
前記移動手段の移動方向に応じて順方向および逆方向計
数を行うアップダウンカウンタであることを特徴とす
る。
【0042】請求項9に記載の発明は、前記計数手段か
らの計数出力と、予め定めた記録領域の開始位置および
終了位置を示す信号とを比較して、当該開始位置と終了
位置との間における計数出力を記録領域を指示する領域
イネーブル信号として取り出す手段と、前記第1遅延手
段からの第1遅延出力と前記領域指示信号とを受信し、
当該領域イネーブル信号の生起中のみ前記第1遅延出力
を取り出す手段とをさらに具えたことを特徴とする。
【0043】請求項10に記載の発明は、記録手段と、
前記記録手段を搭載した移動手段と、前記移動手段を走
査軸の方向において双方向に移動させる駆動手段と、2
種類の物理的特徴を持つ目盛りを前記走査軸方向に交互
に配置したスケールと、前記移動手段に関連して配設さ
れ、前記スケールに対応して前記走査軸方向に移動可能
であり、その移動に応答して、前記スケールの目盛りの
物理的特徴に対応して2つの状態を示す電気信号を出力
する信号変換ヘッドと、前記信号変換ヘッドから出力さ
れた電気信号の周波数をn倍(nは2以上の整数)に逓
倍する逓倍手段と、前記逓倍手段から出力された電気信
号が変化した回数を計数する計数手段と、前記計数手段
によって計数された値が予め定めた値になるまで前記信
号変換ヘッドから出力された電気信号をマスクすること
によって電気信号の変化の発生を遅延させる第1の遅延
手段と、前記第1の遅延手段から出力された信号に対し
てm分周(mは2以上の整数でnよりも小さい)を行う
分周手段と、前記分周手段から出力された信号を予め定
めた時間だけ遅延させる第2の遅延手段と、前記第2の
遅延手段からの信号のタイミングで、前記記録手段に記
録動作を行わせるための記録位置制御信号を生成する信
号生成手段と、前記信号生成手段で生成された信号を前
記記録手段に伝達する伝達手段とを具えたことを特徴と
する。
【0044】請求項11に記載の発明は、前記計数手段
は前記移動手段の移動方向に応じて順方向および逆方向
計数を行うアップダウンカウンタであることを特徴とす
る。
【0045】請求項12に記載の発明は、前記計数手段
からの計数出力と、予め定めた記録領域の開始位置およ
び終了位置を示す信号とを比較して、当該開始位置と終
了位置との間における計数出力を記録領域を指示する領
域イネーブル信号として取り出す手段と、前記第1遅延
手段からの第1遅延出力と前記領域指示信号とを受信
し、当該領域イネーブル信号の生起中のみ前記第1遅延
出力を取り出す手段とをさらに具えたことを特徴とす
る。
【0046】請求項13に記載の発明は、記録手段と、
前記記録手段を搭載した移動手段と、前記移動手段を走
査軸の方向において双方向に移動させる駆動手段と、前
記第2の遅延手段からの信号タイミングで、前記記録手
段に記録動作を行わせるための記録位置制御信号を生成
する信号生成手段と、前記信号生成手段で生成された信
号を前記記録手段に伝達する伝達手段とを具えた記録装
置における前記位置制御信号を生成するための記録位置
制御装置であって、2種類の物理的特徴を持つ目盛りを
前記走査軸方向に交互に配置したスケールと、前記移動
手段に関連して配設され、前記スケールに対応して前記
走査軸方向に移動可能であり、その移動に応答して、前
記スケールの目盛りの物理的特徴に対応して2つの状態
を示す電気信号を出力する信号変換ヘッドと、前記信号
変換ヘッドから出力された電気信号を、当該電気信号の
状態が予め定めた回数変化した後に当該電気信号を出力
する第1の遅延手段と、前記第1の遅延手段からの信号
を予め定めた時間だけ遅延してから出力する第2の遅延
手段と、を具えたことを特徴とする。
【0047】請求項14に記載の発明は、前記第2の遅
延手段は、前記信号変換ヘッドから出力される電気信号
のうちの互いに隣りあう2つの状態の各々に対して互い
に異なる時間だけ遅延させることを特徴とする。
【0048】請求項15に記載の発明は、前記第2の遅
延手段は、前記第1の遅延手段からの信号を受信し、当
該受信した信号の状態に応じて、第1および第2出力パ
ルスを交互に発生する信号分配手段と、前記第1出力パ
ルスを予め定めた時間だけ遅延する第3の遅延手段と、
前記第2出力パルスを予め定めた時間だけ遅延する第4
の遅延手段と、前記第3および第4の遅延手段からの遅
延出力を合成して第2の遅延出力を取り出す合成手段と
を具えたことを特徴とする。
【0049】請求項16に記載の発明は、前記分配手段
は、前記第1の遅延手段からの信号に応答して、当該信
号の状態変化時に前記第1出力パルスを発生する第1回
路と、前記第1の遅延手段からの信号を2分周する第2
回路と、前記第2回路から出力が生じないときに前記第
1回路の出力を前記第1出力パルスとして取り出す第3
回路と、前記第1回路および前記第2回路の出力の論理
積の形態で前記第2出力パルスを取り出す第4回路とを
有することを特徴とする。
【0050】請求項17に記載の発明は、前記第3の遅
延手段および前記第4の遅延手段は、それぞれ、JK−
フリップフロップおよびカウンタを有することを特徴と
する。
【0051】請求項18に記載の発明は、前記合成手段
は、前記第3および第4の遅延手段からの遅延出力の論
理和をとる回路を有することを特徴とする。
【0052】請求項19に記載の発明は、記録手段と、
前記記録手段を搭載した移動手段と、前記移動手段を走
査軸の方向において双方向に移動させる駆動手段と、前
記第2の遅延手段からの信号タイミングで、前記記録手
段に記録動作を行わせるための記録位置制御信号を生成
する信号生成手段と、前記信号生成手段で生成された信
号を前記記録手段に伝達する伝達手段とを具えた記録装
置における前記位置制御信号を生成するための記録位置
制御装置であって、2種類の物理的特徴を持つ目盛りを
前記走査軸方向に交互に配置したスケールと、前記移動
手段に関連して配設され、前記スケールに対応して前記
走査軸方向に移動可能であり、その移動に応答して、前
記スケールの目盛りの物理的特徴に対応して2つの状態
を示す電気信号を出力する信号変換ヘッドと、前記信号
変換ヘッドから出力された電気信号が変化した回数を計
数する計数手段と、前記計数手段によって計数された値
が予め定めた値になるまで前記信号変換ヘッドから出力
された電気信号をマスクすることによって電気信号の変
化の発生を遅延させる第1の遅延手段と、前記第1の遅
延手段から出力された信号を分周する分周手段と、前記
分周手段から出力された信号を予め定めた時間だけ遅延
させる第2の遅延手段と、を具えたことを特徴とする。
【0053】請求項20に記載の発明は、前記計数手段
は前記移動手段の移動方向に応じて順方向および逆方向
計数を行うアップダウンカウンタであることを特徴とす
る。
【0054】請求項21に記載の発明は、前記計数手段
からの計数出力と、予め定めた記録領域の開始位置およ
び終了位置を示す信号とを比較して、当該開始位置と終
了位置との間における計数出力を記録領域を指示する領
域イネーブル信号として取り出す手段と、前記第1遅延
手段からの第1遅延出力と前記領域指示信号とを受信
し、当該領域イネーブル信号の生起中のみ前記第1遅延
出力を取り出す手段とをさらに具えたことを特徴とす
る。
【0055】請求項22に記載の発明は、記録手段と、
前記記録手段を搭載した移動手段と、前記移動手段を走
査軸の方向において双方向に移動させる駆動手段と、前
記第2の遅延手段からの信号タイミングで、前記記録手
段に記録動作を行わせるための記録位置制御信号を生成
する信号生成手段と、前記信号生成手段で生成された信
号を前記記録手段に伝達する伝達手段とを具えた記録装
置における前記位置制御信号を生成するための記録位置
制御装置であって、2種類の物理的特徴を持つ目盛りを
前記走査軸方向に交互に配置したスケールと、前記移動
手段に関連して配設され、前記スケールに対応して前記
走査軸方向に移動可能であり、その移動に応答して、前
記スケールの目盛りの物理的特徴に対応して2つの状態
を示す電気信号を出力する信号変換ヘッドと、前記信号
変換ヘッドから出力された電気信号の周波数をn倍(n
は2以上の整数)に逓倍する逓倍手段と、前記逓倍手段
から出力された電気信号が変化した回数を計数する計数
手段と、前記計数手段によって計数された値が予め定め
た値になるまで前記信号変換ヘッドから出力された電気
信号をマスクすることによって電気信号の変化の発生を
遅延させる第1の遅延手段と、前記第1の遅延手段から
出力された信号に対してm分周(mは2以上の整数でn
よりも小さい)を行う分周手段と、前記分周手段から出
力された信号を予め定めた時間だけ遅延させる第2の遅
延手段と、を具えたことを特徴とする。
【0056】請求項23に記載の発明は、前記計数手段
は前記移動手段の移動方向に応じて順方向および逆方向
計数を行うアップダウンカウンタであることを特徴とす
る。
【0057】請求項24に記載の発明は、前記計数手段
からの計数出力と、予め定めた記録領域の開始位置およ
び終了位置を示す信号とを比較して、当該開始位置と終
了位置との間における計数出力を記録領域を指示する領
域イネーブル信号として取り出す手段と、前記第1遅延
手段からの第1遅延出力と前記領域指示信号とを受信
し、当該領域イネーブル信号の生起中のみ前記第1遅延
出力を取り出す手段とをさらに具えたことを特徴とす
る。
【0058】請求項1〜6および13〜18記載の発明
によれば、第1および第2の遅延手段を設けることによ
って移動手段、すなわちキャリッジの速度が変化して記
録位置制御信号を形成することができるので、記録ヘッ
ドを確実に移動し、以てインクの吐出が確実に行われ
る。
【0059】請求項7〜9および19〜21記載の発明
によれば、計数手段と分周手段とを設けることによっ
て、信号変換ヘッドとしてのエンコーダから入力される
パルスとパルスとの間にパルスを発生させることによっ
て、移動手段、すなわちキャリッジの速度が変化して記
録位置制御信号を形成することができるので、記録ヘッ
ドを確実に移動し、以てインクの吐出が確実に行われ
る。
【0060】請求項10〜12および22〜24記載の
発明によれば、逓倍手段と計数手段と分周手段とを設け
ることによって、記録ヘッドの記録間隔に対し複数個の
パルス出力を行うことによって、移動手段、すなわちキ
ャリッジの速度が変化して記録位置制御信号を形成する
ことができるので、記録ヘッドを確実に移動し、以てイ
ンクの吐出が確実に行われる。
【0061】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図面を参照して詳
細に説明する。
【0062】[第1の実施の形態]本発明記録位置制御
装置の第1の実施の形態における時間遅延部の構成を図
1に示す。本実施の形態における残余の部分は、図11
に示した構成と同様である。図1において、110は時
間遅延部315で使用するクロックを発生するためのク
ロック発生部であり、図1に示す回路はクロック発生部
110において生成したクロックCLKに同期して演算
結果を出力する。101は時間遅延部315に入力され
た信号を取得する信号取得部であり、時間遅延部315
の入力線120に入力された矩形波をクロックCLKに
同期させて信号線121に出力するD−FFである。1
02は分周ブロックであり、信号線121の信号が
“0”から“1”に変化するたびに信号線123に
“1”と“0”とを交互に出力する。103は立ち上が
り検出部であり、信号線121の信号が“0”から
“1”に変化すると、クロックCLKの1周期時間分だ
け“1”を信号線122に出力する。
【0063】104は第1ゲート部1であり、信号線1
23が“1”ならば“0”を信号線124に出力し、信
号線123が“0”ならば信号線122の信号を信号線
124に出力する。105はカウンタ131とJK−F
F132とから構成された第1遅延部であり、信号線1
24が“1”となってから、信号線130で設定された
値だけクロックCLKによりカウントを行った後に1C
LK周期分だけ信号線125に“1”を出力する。
【0064】106はゲート部2であり、信号線123
が“0”ならば“0”を信号線126に出力し、信号線
123が“1”ならば信号線122を信号線126に出
力する。107は第1遅延部105と同じようにカウン
タ133とJK−FF134とから構成された遅延部で
あり、信号線124が“1”となってから、信号線13
0で設定された値だけクロックCLKによりカウントを
行った後に1CLK周期分だけ信号線127に“1”を
出力する。
【0065】108はオアゲートによる信号合成部であ
り、信号線125または信号線127が“1”である場
合に信号線128に“1”を出力する。109は時間遅
延部315から信号を出力する信号出力部であり、信号
線128の状態をクロックCLKの立ち上がりに同期し
て信号線129に出力する。
【0066】図2に、図1における信号線120〜12
9における信号のタイミングチャートを示す。なお、時
間遅延部315に入力された矩形波120は、図2に示
すように、キャリッジ302が速度変動したことにより
矩形波の周期が
【0067】
【数7】T1=D/V T2=D/(V+Δv) T3=D/V と変化したとする。
【0068】まず、キャリッジ302が所定の速度Vで
移動している場合であるT1で示した矩形波による動作
について説明する。t10で立ち上がった矩形波120
はクロックCLKに同期してt11で時間遅延部315
の信号取得部101に取り入れられて、分周ブロック1
02および立ち上がり検出部103に入力される。それ
と同時に分周ブロック102の出力線123は“0”か
ら“1”に変化し、および立ち上がり検知部103の出
力線122はt11からt12の間(1CLK分)
“1”を出力する。
【0069】分周ブロック102からは、t11からt
12の間“1”が出力されているので、立ち上がり検知
信号122は第2ゲート部106を通過しその出力線1
26から取り出され、第1ゲート部104からは“0”
が出力される。第2ゲート部106から出力された立ち
上がり検知信号は第2遅延部107に入力されたのち所
定の時間遅延を行い、t13において信号線127から
出力され、第2遅延部107は再び入力待ち状態とな
る。
【0070】信号線127から出力された信号はオアゲ
ートの形態の信号合成部108を通り、D−FFによる
信号出力部109によりクロックCLKに同期させてか
らt14から1CLK分出力される。そして時間遅延部
315は信号線120からの矩形波の入力待ち状態とな
る。
【0071】次にキャリッジ302の移動速度が変化し
てV+Δvとなった場合である、t2で示した矩形波が
入力されたときの動作について説明する。t20で立ち
上がった矩形波120はクロックCLKに同期してt2
1で時間遅延部315の信号取得部101に取り込まれ
る。従って分周ブロック102の出力線123はt21
で“1”から“0”に変化し、立ち上がり検知部出力線
122はt21からt22の間(1CLK分)“1”を
出力する。分周ブロック123の出力線123のレベル
は“0”であるから、立ち上がり検知信号122は第1
ゲート部104の出力線124から出力され、第2ゲー
ト部106の出力線126からは“0”が出力される。
第1ゲート部104から出力された立ち上がり検知信号
は第1遅延部105に入力され、ここで所定の時間遅延
を行い、t23になると信号線125から出力される。
【0072】ここで、図2に示すように、T2=D/
(V+Δv)が第1遅延部105のカウンタ130に設
定した遅延時間より短いと、カウンタ131が信号を出
力する前(遅延動作中)に入力信号線120からT3で
示す矩形波が入力される。入力された矩形波はt30で
立ち上がるので、t31で時間遅延部315の立ち上り
検出部103に取り込まれ、分周ブロック102の出力
線123はt31で“0”から“1”に変化し、立ち上
がり検知部103の出力線122からはt31からt3
2の間“1”が出力される。この時点では第1遅延部1
05はまだ信号の遅延中であり、入力待ち状態にはなっ
ていないが、分周ブロック102の出力レベルが“1”
であるので、第2ゲート部106から立ち上がり検知信
号が出力され、第1ゲート部104の出力は“0”のま
まであり、遅延動作を続行する。従って、T3の矩形波
に対する遅延は第2遅延部107により行われる。第2
遅延部107に立ち上がり検知信号が入力されて遅延動
作を開始した後、第1遅延部105からはt22から所
定の時間だけ遅延されて時刻t23に信号が出力され
る。このようにして第1遅延部105から出力された信
号は、信号合成部108を通り、信号出力部109によ
りクロックCLKに同期させてt23から1CLK分出
力される。
【0073】同様に、t32において第2遅延部107
に入力された信号は所定の遅延時間分を経過した後、t
33において第2遅延部107から出力され、信号出力
部109の出力信号線129からはt34から1CLK
分出力される。
【0074】以上示したように、本実施の形態では、キ
ャリッジの移動速度が変化して時間遅延部315に入力
される矩形波の周期が時間遅延部315で設定した遅延
時間より短くなっても、遅延を行うブロック105と1
07とを交互に切り替えて使用することにより矩形波の
立ち上がりから所定の遅延を行った信号を欠けることな
く吐出信号生成部308へ出力することができる。
【0075】なお、図2では設定した遅延時間より短い
周期の矩形波の入力はT2のみであったが、T1及びT
3についても同様に対応することができる。
【0076】[第2の実施の形態]図3に本発明の第2
の実施の形態を示す。図3において、303はリニアス
ケールであり、スケール上のパターンは記録ヘッドによ
り記録紙上に記録を行う間隔Dに対してD/n(nは2
以上の整数)の間隔で繰り返されている(図3中はn=
2であり、以下n=2として説明する)。304はエン
コーダヘッドであり、スケール上のパターンを検知して
位相差を持ったパルスA,Bを出力する。なお、エンコ
ーダヘッド304から出力されるパルスA,Bのどちら
の位相が進んでいるかは、スケール303に対するエン
コーダヘッド304の移動方向に依存する。
【0077】201は振動除去部であり、エンコーダヘ
ッド304がスケール303に対して微振動することに
よって生じる信号成分を除去するためにエンコーダヘッ
ド304から入力された信号A,Bの高周波成分をカッ
トしてA′,B′として出力する。202はアップダウ
ンカウンタであり、A′,B′信号の状態からキャリッ
ジ302の移動方向を認識してカウントアップ/ダウン
を行う。
【0078】図4は図3におけるアップダウンカウンタ
202の回路の一例である。
【0079】図4において、901,902,903は
フリップフロップ回路であり、信号線911および91
2を介して振動除去部201から入力される矩形波A′
およびB′の周波数より十分高い周波数のクロックCL
Kによりデータを取得する。904はEX−NOR回路
である。905はイネーブル信号付きアップ/ダウンカ
ウンタであり、イネーブル入力信号ENが“1”である
場合、クロックの立ち上がりでカウントアップ又はカウ
ントダウン動作を行う。カウントアップ/カウントダウ
ンは、アップ/ダウン入力が“0”であればカウントダ
ウンを行い、“1”であればカウントアップを行う。イ
ネーブル信号ENが“0”の場合は、カウント動作を停
止し、カウンタ905の出力値を保持する。
【0080】図5および図6に、図4における各部の信
号を示す。なお、図5ではキャリッジ302が記録方向
(図3中矢印Cの方向)に移動している場合を、図6で
は記録方向と反対(図3中矢印Cの逆向き)に移動して
いる場合を示している。図5においては、信号線912
から入力される矩形波B′が信号線911の矩形波A′
より位相が進んで入力されるので、アップ/ダウンカウ
ンタ905のイネーブル入力ENが“1”の範囲におい
て、信号線916からのクロック入力の立ち上がり時に
は、信号線913のアップ/ダウン入力U/Dが常に
“1”となり、カウンタ905はカウントアップ動作を
行う。
【0081】同様に、図6では、信号線911から入力
される矩形波A′が信号線912の矩形波B′より位相
が進んで入力されるため、信号線915のイネーブル入
力ENが“1”の範囲において信号線916からのクロ
ック入力の立ち上がり時には、信号線913のアップ/
ダウン入力U/Dは“0”となり、カウントダウン動作
が行われる。
【0082】図3において、203は記録領域生成部で
あり、アップダウンカウンタ202のカウント値と不図
示のレジスタ値とを比較することによって記録を行う領
域イネーブル信号を生成する。
【0083】図7に記録領域生成部203の回路の一例
を示す。図7において、記録領域生成部203は、アッ
プダウンカウンタ202から出力されたカウンタ値CN
Tと不図示のCPUから入力される記録開始位置を示す
値STとを比較する比較器1101と、カウンタ値CN
Tと記録終了位置を示す値ENとを比較する比較器11
02と、両比較器1101および1102の比較出力の
論理積をとるアンドゲート1103とを有する。比較器
1101からは、CNT≧ST出力を取り出し、比較器
1102からはEN≧CNT出力を取り出し、従って、
アンドゲート1103からは、 ST≦CNT≦EN となる間、アンド出力SIGから“1”を出力する。
【0084】図3において、207は遅延部であり、振
動除去部201から出力されたA′信号を入力した後、
アップダウンカウンタ202及び記録領域生成部203
におけるカウント動作及び記録領域が生成される時間分
だけ遅延を行って出力する。
【0085】204はAND回路であり、記録領域生成
部203の出力と遅延部207の出力とが入力されてい
る。205はAND回路204から出力された信号をn
分周するための分周部である。
【0086】206は入力された信号に対して所定の時
間遅延を行うためのレジ調整部であり、図11における
時間遅延部315と同様の回路で構成されている。
【0087】図8に図3に示した第2の実施の形態にお
ける各信号のタイミングチャートを示す。なお、キャリ
ッジ302は図3中の矢印Cの方向に速度Vで移動して
おり、記録領域生成部203には記録開始位置の値とし
てm+1が入力されているものとする。
【0088】図8中に示した波形AおよびBはエンコー
ダヘッド304から入力された信号AおよびBである。
また、A′およびB′で示した信号は振動除去部201
の出力であり、エンコーダヘッド304から出力された
波形AおよびBに対して高周波成分が除去されている。
【0089】CNTで示した値はアップダウンカウンタ
202のカウンタ値であり、図8中ではキャリッジ30
2が矢印Cの方向に移動しているので、カウントアップ
動作を行っている。なお、信号A′の立ち上がりからカ
ウント値CNTが変化するまでの時間t1はアップダウ
ンカウンタ202による遅延時間である。
【0090】SIGで示した信号は記録領域生成部20
3からの出力であり、記録開始位置の値としてm+1が
入力されているので、CNT値がm+1になると“0”
から“1”へ変化する。信号線211の信号は遅延部2
07の出力であり、記録領域生成部203における遅延
時間がないため遅延部207による遅延時間はアップダ
ウンカウンタ202による遅延時間t1となっている。
信号線212の信号はAND回路204の出力であり、
SIGが“0”の間は“0”を出力し、SIGが“1”
となると、信号線211の信号を出力している。信号2
13は分周部205からの出力であり、AND出力21
2の立ち上がりに同期して入力信号を2分周して出力し
ている。信号線214はレジ調整部206からの出力で
あり、分周出力213の立ち上がりを検知してから、所
定の時間だけ遅延を行った後にパルスを出力する。ここ
で、レジ調整部206から出力されるパルスの間隔T
は、記録間隔をDとすると、T=D/Vである。
【0091】以上説明したように、図3に示した構成に
よってレジ調整部206による遅延時間の設定は、キャ
リッジが記録間隔分移動する時間であるT(=D/V)
に対してT/2以下になり、それ以上の遅延に対しては
記録領域生成部203において設定する記録開始位置の
値(ST)を増加することで対応することができる。図
3の例では、STに設定する値が1だけ増加すると信号
A′における矩形波1周期分だけ遅れて分周部213か
らパルスが出力される。
【0092】従って、従来例のように時間遅延部315
による時間遅延が記録ヘッドによる記録間隔であるTに
近い値を取ることがなくなり、そのためキャリッジ30
2の移動速度が変化しても、キャリッジ302の移動速
度が所定の速度Vの2倍の速度以下であれば、時間遅延
を行うレジ調整部206に入力されたパルスが出力され
ないという問題を解決できる。
【0093】なお、図3では、n=2の場合を例にとっ
て説明したが、nが2以外の値を取る場合、レジ調整部
206による時間遅延の最大値はT(=D/V)/nで
あり、キャリッジ302の速度変化に対してはn×Vま
で対応することができる。
【0094】[第3の実施の形態]図9に第3の実施の
形態を示す。図9において、303はリニアスケールで
あり、スケール302上のパターンは間隔Dで繰り返さ
れている。304はエンコーダヘッドであり、スケール
303上のパターンを検知して、互いに位相差を持った
パルスAおよびBを出力する。
【0095】1301はパルスn逓倍部であり、信号除
去部201から入力されたパルスの周波数または波長を
検出し、入力パルスのn倍(nは2以上の整数)の周波
数のパルスを出力する。ここで、パルス逓倍部1301
にはCPU1310から逓倍値nが入力されている。こ
のnはCPU1310により変更可能である。
【0096】1302は分周部であり、入力されたパル
スをm分周(mは整数であり、1≦m<n)に出力す
る。ここで、m分周部1302にはCPU1310から
分周値mが入力されている。このmはCPU1301に
より変更可能である。
【0097】以上の構成により、キャリッジ302が速
度Vで等速移動している場合の記録ヘッド301,31
0,311,312による記録の間隔を (n/m)×D に制御できるとともに、レジ調整部206による時間遅
延を (m/n)×(D/V) とすることができる。ここで、m<nであるから、従来
例のようにレジ調整部206による時間遅延が記録ヘッ
ドによる記録間隔であるTに近い値を取ることがなくな
り、従って、例えばキャリッジ302の移動速度が変化
しても時間遅延を行うレジ調整部206に入力されたパ
ルスが出力されないという問題は解決できる。
【0098】
【発明の効果】請求項1〜6および13〜18記載の発
明によれば、第1および第2の遅延手段を設けることに
よって移動手段、すなわちキャリッジの速度が変化して
記録位置制御信号を形成することができるので、記録ヘ
ッドを確実に移動し、以てインクの吐出が確実に行われ
る。
【0099】請求項7〜9および19〜21記載の発明
によれば、計数手段と分周手段とを設けることによっ
て、信号変換ヘッドとしてのエンコーダから入力される
パルスとパルスとの間にパルスを発生させることによっ
て、移動手段、すなわちキャリッジの速度が変化して記
録位置制御信号を形成することができるので、記録ヘッ
ドを確実に移動し、以てインクの吐出が確実に行われ
る。
【0100】請求項10〜12および22〜24記載の
発明によれば、逓倍手段と計数手段と分周手段とを設け
ることによって、記録ヘッドの記録間隔に対し複数個の
パルス出力を行うことによって、移動手段、すなわちキ
ャリッジの速度が変化して記録位置制御信号を形成する
ことができるので、記録ヘッドを確実に移動し、以てイ
ンクの吐出が確実に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明は第1の実施の形態における時間遅延部
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1における各部信号のタイミングチャートで
ある。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図4】図3に示したアップダウンカウンタ202の構
成の一例を示す回路図である。
【図5】図4における各部信号のタイミングチャートで
ある。
【図6】図4における各部信号のタイミングチャートで
ある。
【図7】図3に示した記録領域生成部203の構成の一
例を示す回路図である。
【図8】図3における各部信号のタイミングチャートで
ある。
【図9】本発明の第3の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図10】光学式リニアエンコーダを用いた従来の記録
制御装置の一例の構成を示すブロック図である。
【図11】カラーインクジェットプリンタの記録制御装
置の他の例の構成を示すブロック図である。
【図12】図11に示した時間遅延部315の一例を示
す回路図である。
【図13】図11に示した時間遅延部315の他の例を
示す回路図である。
【図14】図13における各部信号のタイミングチャー
トである。
【図15】図13における各部信号のタイミングチャー
トである。
【符号の説明】
102 分周ブロック 103 立ち上り検出部 104 第1ゲート部 105 第1遅延部 106 第2ゲート部 107 第2遅延部 108 信号合成部 109 信号出力部 110 クロック生成部 201 振動除去部 202 アップ/ダウンカウンタ 203 記録領域生成部 204 AND回路 205 分周部 206 レジ調整部 207 遅延部 301,310,311,312 記録ヘッド 302 キャリッジ 303 リニアスケール 304 エンコーダヘッド 308 吐出信号生成部 309 駆動回路 313 遅延部 314 画素遅延部 315 時間遅延部 1301 n逓倍部 1302 m分周部 1310 CPU

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録手段と、 前記記録手段を搭載した移動手段と、 前記移動手段を走査軸の方向において双方向に移動させ
    る駆動手段と、 2種類の物理的特徴を持つ目盛りを前記走査軸方向に交
    互に配置したスケールと、 前記移動手段に関連して配設され、前記スケールに対応
    して前記走査軸方向に移動可能であり、その移動に応答
    して、前記スケールの目盛りの物理的特徴に対応して2
    つの状態を示す電気信号を出力する信号変換ヘッドと、 前記信号変換ヘッドから出力された電気信号を、当該電
    気信号の状態が予め定めた回数変化した後に当該電気信
    号を出力する第1の遅延手段と、 前記第1の遅延手段からの信号を予め定めた時間だけ遅
    延してから出力する第2の遅延手段と、 前記第2の遅延手段からの信号のタイミングで、前記記
    録手段に記録動作を行わせるための記録位置制御信号を
    生成する信号生成手段と、 前記信号生成手段で生成された信号を前記記録手段に伝
    達する伝達手段とを具えたことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の遅延手段は、前記信号変換ヘ
    ッドから出力される電気信号のうちの互いに隣りあう2
    つの状態の各々に対して互いに異なる時間だけ遅延させ
    ることを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の遅延手段は、前記第1の遅延
    手段からの信号を受信し、当該受信した信号の状態に応
    じて、第1および第2出力パルスを交互に発生する信号
    分配手段と、 前記第1出力パルスを予め定めた時間だけ遅延する第3
    の遅延手段と、 前記第2出力パルスを予め定めた時間だけ遅延する第4
    の遅延手段と、 前記第3および第4の遅延手段からの遅延出力を合成し
    て第2の遅延出力を取り出す合成手段とを具えたことを
    特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記分配手段は、前記第1の遅延手段か
    らの信号に応答して、当該信号の状態変化時に前記第1
    出力パルスを発生する第1回路と、前記第1の遅延手段
    からの信号を2分周する第2回路と、前記第2回路から
    出力が生じないときに前記第1回路の出力を前記第1出
    力パルスとして取り出す第3回路と、前記第1回路およ
    び前記第2回路の出力の論理積の形態で前記第2出力パ
    ルスを取り出す第4回路とを有することを特徴とする請
    求項3記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記第3の遅延手段および前記第4の遅
    延手段は、それぞれ、JK−フリップフロップおよびカ
    ウンタを有することを特徴とする請求項3記載の記録装
    置。
  6. 【請求項6】 前記合成手段は、前記第3および第4の
    遅延手段からの遅延出力の論理和をとる回路を有するこ
    とを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 記録手段と、 前記記録手段を搭載した移動手段と、 前記移動手段を走査軸の方向において双方向に移動させ
    る駆動手段と、 2種類の物理的特徴を持つ目盛りを前記走査軸方向に交
    互に配置したスケールと、 前記移動手段に関連して配設され、前記スケールに対応
    して前記走査軸方向に移動可能であり、その移動に応答
    して、前記スケールの目盛りの物理的特徴に対応して2
    つの状態を示す電気信号を出力する信号変換ヘッドと、 前記信号変換ヘッドから出力された電気信号が変化した
    回数を計数する計数手段と、 前記計数手段によって計数された値が予め定めた値にな
    るまで前記信号変換ヘッドから出力された電気信号をマ
    スクすることによって電気信号の変化の発生を遅延させ
    る第1の遅延手段と、 前記第1の遅延手段から出力された信号を分周する分周
    手段と、 前記分周手段から出力された信号を予め定めた時間だけ
    遅延させる第2の遅延手段と、 前記第2の遅延手段からの信号のタイミングで、前記記
    録手段に記録動作を行わせるための記録位置制御信号を
    生成する信号生成手段と、 前記信号生成手段で生成された信号を前記記録手段に伝
    達する伝達手段とを具えたことを特徴とする記録装置。
  8. 【請求項8】 前記計数手段は前記移動手段の移動方向
    に応じて順方向および逆方向計数を行うアップダウンカ
    ウンタであることを特徴とする請求項7記載の記録装
    置。
  9. 【請求項9】 前記計数手段からの計数出力と、予め定
    めた記録領域の開始位置および終了位置を示す信号とを
    比較して、当該開始位置と終了位置との間における計数
    出力を記録領域を指示する領域イネーブル信号として取
    り出す手段と、 前記第1遅延手段からの第1遅延出力と前記領域指示信
    号とを受信し、当該領域イネーブル信号の生起中のみ前
    記第1遅延出力を取り出す手段とをさらに具えたことを
    特徴とする請求項7記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 記録手段と、 前記記録手段を搭載した移動手段と、 前記移動手段を走査軸の方向において双方向に移動させ
    る駆動手段と、 2種類の物理的特徴を持つ目盛りを前記走査軸方向に交
    互に配置したスケールと、 前記移動手段に関連して配設され、前記スケールに対応
    して前記走査軸方向に移動可能であり、その移動に応答
    して、前記スケールの目盛りの物理的特徴に対応して2
    つの状態を示す電気信号を出力する信号変換ヘッドと、 前記信号変換ヘッドから出力された電気信号の周波数を
    n倍(nは2以上の整数)に逓倍する逓倍手段と、 前記逓倍手段から出力された電気信号が変化した回数を
    計数する計数手段と、 前記計数手段によって計数された値が予め定めた値にな
    るまで前記信号変換ヘッドから出力された電気信号をマ
    スクすることによって電気信号の変化の発生を遅延させ
    る第1の遅延手段と、 前記第1の遅延手段から出力された信号に対してm分周
    (mは2以上の整数でnよりも小さい)を行う分周手段
    と、 前記分周手段から出力された信号を予め定めた時間だけ
    遅延させる第2の遅延手段と、 前記第2の遅延手段からの信号のタイミングで、前記記
    録手段に記録動作を行わせるための記録位置制御信号を
    生成する信号生成手段と、 前記信号生成手段で生成された信号を前記記録手段に伝
    達する伝達手段とを具えたことを特徴とする記録装置。
  11. 【請求項11】 前記計数手段は前記移動手段の移動方
    向に応じて順方向および逆方向計数を行うアップダウン
    カウンタであることを特徴とする請求項10記載の記録
    装置。
  12. 【請求項12】 前記計数手段からの計数出力と、予め
    定めた記録領域の開始位置および終了位置を示す信号と
    を比較して、当該開始位置と終了位置との間における計
    数出力を記録領域を指示する領域イネーブル信号として
    取り出す手段と、 前記第1遅延手段からの第1遅延出力と前記領域指示信
    号とを受信し、当該領域イネーブル信号の生起中のみ前
    記第1遅延出力を取り出す手段とをさらに具えたことを
    特徴とする請求項10記載の記録装置。
  13. 【請求項13】 記録手段と、 前記記録手段を搭載した移動手段と、 前記移動手段を走査軸の方向において双方向に移動させ
    る駆動手段と、 前記第2の遅延手段からの信号タイミングで、前記記録
    手段に記録動作を行わせるための記録位置制御信号を生
    成する信号生成手段と、 前記信号生成手段で生成された信号を前記記録手段に伝
    達する伝達手段とを具えた記録装置における前記位置制
    御信号を生成するための記録位置制御装置であって、 2種類の物理的特徴を持つ目盛りを前記走査軸方向に交
    互に配置したスケールと、 前記移動手段に関連して配設され、前記スケールに対応
    して前記走査軸方向に移動可能であり、その移動に応答
    して、前記スケールの目盛りの物理的特徴に対応して2
    つの状態を示す電気信号を出力する信号変換ヘッドと、 前記信号変換ヘッドから出力された電気信号を、当該電
    気信号の状態が予め定めた回数変化した後に当該電気信
    号を出力する第1の遅延手段と、 前記第1の遅延手段からの信号を予め定めた時間だけ遅
    延してから出力する第2の遅延手段と、 を具えたことを特徴とする記録装置。
  14. 【請求項14】 前記第2の遅延手段は、前記信号変換
    ヘッドから出力される電気信号のうちの互いに隣りあう
    2つの状態の各々に対して互いに異なる時間だけ遅延さ
    せることを特徴とする請求項13記載の記録装置。
  15. 【請求項15】 前記第2の遅延手段は、前記第1の遅
    延手段からの信号を受信し、当該受信した信号の状態に
    応じて、第1および第2出力パルスを交互に発生する信
    号分配手段と、 前記第1出力パルスを予め定めた時間だけ遅延する第3
    の遅延手段と、 前記第2出力パルスを予め定めた時間だけ遅延する第4
    の遅延手段と、 前記第3および第4の遅延手段からの遅延出力を合成し
    て第2の遅延出力を取り出す合成手段とを具えたことを
    特徴とする請求項13または14に記載の記録装置。
  16. 【請求項16】 前記分配手段は、前記第1の遅延手段
    からの信号に応答して、当該信号の状態変化時に前記第
    1出力パルスを発生する第1回路と、前記第1の遅延手
    段からの信号を2分周する第2回路と、前記第2回路か
    ら出力が生じないときに前記第1回路の出力を前記第1
    出力パルスとして取り出す第3回路と、前記第1回路お
    よび前記第2回路の出力の論理積の形態で前記第2出力
    パルスを取り出す第4回路とを有することを特徴とする
    請求項15記載の記録装置。
  17. 【請求項17】 前記第3の遅延手段および前記第4の
    遅延手段は、それぞれ、JK−フリップフロップおよび
    カウンタを有することを特徴とする請求項15記載の記
    録装置。
  18. 【請求項18】 前記合成手段は、前記第3および第4
    の遅延手段からの遅延出力の論理和をとる回路を有する
    ことを特徴とする請求項15に記載の記録装置。
  19. 【請求項19】 記録手段と、 前記記録手段を搭載した移動手段と、 前記移動手段を走査軸の方向において双方向に移動させ
    る駆動手段と、 前記第2の遅延手段からの信号タイミングで、前記記録
    手段に記録動作を行わせるための記録位置制御信号を生
    成する信号生成手段と、 前記信号生成手段で生成された信号を前記記録手段に伝
    達する伝達手段とを具えた記録装置における前記位置制
    御信号を生成するための記録位置制御装置であって、 2種類の物理的特徴を持つ目盛りを前記走査軸方向に交
    互に配置したスケールと、 前記移動手段に関連して配設され、前記スケールに対応
    して前記走査軸方向に移動可能であり、その移動に応答
    して、前記スケールの目盛りの物理的特徴に対応して2
    つの状態を示す電気信号を出力する信号変換ヘッドと、 前記信号変換ヘッドから出力された電気信号が変化した
    回数を計数する計数手段と、 前記計数手段によって計数された値が予め定めた値にな
    るまで前記信号変換ヘッドから出力された電気信号をマ
    スクすることによって電気信号の変化の発生を遅延させ
    る第1の遅延手段と、 前記第1の遅延手段から出力された信号を分周する分周
    手段と、 前記分周手段から出力された信号を予め定めた時間だけ
    遅延させる第2の遅延手段と、 を具えたことを特徴とする記録位置制御装置。
  20. 【請求項20】 前記計数手段は前記移動手段の移動方
    向に応じて順方向および逆方向計数を行うアップダウン
    カウンタであることを特徴とする請求項19記載の記録
    位置制御装置。
  21. 【請求項21】 前記計数手段からの計数出力と、予め
    定めた記録領域の開始位置および終了位置を示す信号と
    を比較して、当該開始位置と終了位置との間における計
    数出力を記録領域を指示する領域イネーブル信号として
    取り出す手段と、 前記第1遅延手段からの第1遅延出力と前記領域指示信
    号とを受信し、当該領域イネーブル信号の生起中のみ前
    記第1遅延出力を取り出す手段とをさらに具えたことを
    特徴とする請求項19記載の記録位置制御装置。
  22. 【請求項22】 記録手段と、 前記記録手段を搭載した移動手段と、 前記移動手段を走査軸の方向において双方向に移動させ
    る駆動手段と、 前記第2の遅延手段からの信号タイミングで、前記記録
    手段に記録動作を行わせるための記録位置制御信号を生
    成する信号生成手段と、 前記信号生成手段で生成された信号を前記記録手段に伝
    達する伝達手段とを具えた記録装置における前記位置制
    御信号を生成するための記録位置制御装置であって、 2種類の物理的特徴を持つ目盛りを前記走査軸方向に交
    互に配置したスケールと、 前記移動手段に関連して配設され、前記スケールに対応
    して前記走査軸方向に移動可能であり、その移動に応答
    して、前記スケールの目盛りの物理的特徴に対応して2
    つの状態を示す電気信号を出力する信号変換ヘッドと、 前記信号変換ヘッドから出力された電気信号の周波数を
    n倍(nは2以上の整数)に逓倍する逓倍手段と、 前記逓倍手段から出力された電気信号が変化した回数を
    計数する計数手段と、 前記計数手段によって計数された値が予め定めた値にな
    るまで前記信号変換ヘッドから出力された電気信号をマ
    スクすることによって電気信号の変化の発生を遅延させ
    る第1の遅延手段と、 前記第1の遅延手段から出力された信号に対してm分周
    (mは2以上の整数でnよりも小さい)を行う分周手段
    と、 前記分周手段から出力された信号を予め定めた時間だけ
    遅延させる第2の遅延手段と、 を具えたことを特徴とする記録位置制御装置。
  23. 【請求項23】 前記計数手段は前記移動手段の移動方
    向に応じて順方向および逆方向計数を行うアップダウン
    カウンタであることを特徴とする請求項22記載の記録
    位置制御装置。
  24. 【請求項24】 前記計数手段からの計数出力と、予め
    定めた記録領域の開始位置および終了位置を示す信号と
    を比較して、当該開始信号と終了位置との間における計
    数出力を記録領域を指示する領域イネーブル信号として
    取り出す手段と、 前記第1遅延手段からの第1遅延出力と前記領域指示信
    号とを受信し、当該領域イネーブル信号の生起中のみ前
    記第1遅延出力を取り出す手段とをさらに具えたことを
    特徴とする請求項22記載の記録位置制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6896345B2 (en) 2002-04-15 2005-05-24 Canon Kabushiki Kaisha Recording apparatus and method for controlling recording apparatus
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US7284811B2 (en) 2002-04-15 2007-10-23 Canon Kabushiki Kaisha Recording apparatus and method for controlling recording apparatus

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US7284811B2 (en) 2002-04-15 2007-10-23 Canon Kabushiki Kaisha Recording apparatus and method for controlling recording apparatus
US8094349B2 (en) 2002-04-15 2012-01-10 Canon Kabushiki Kaisha Recording apparatus and method for controlling recording apparatus

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