JPH1119042A - 眼科撮影装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作性を向上すると共に汎用性のある眼科撮
影装置を実現する。 【解決手段】 撮影者は先ず被検眼とのアライメントを
ファインダ２６を通して行い、本体部２４内のキセノン
管の発光により、電子撮像手段２７により被検眼像を撮
影する。被検眼の眼底像は電子撮像手段２７に結像した
後に電気信号に変換され、次にＡ／Ｄ変換され電子撮像
手段２７内の記録媒体に記録される。このようにして撮
影者は次々と被検眼像を撮影して逐次に記録媒体に記録
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、集団検診や眼科医
院などで使用される眼科撮影装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、眼底像等の記録にＣＣＤカメラ等
を使用して電子画像の撮影を行い、撮影された画像を外
部の記録装置に記録し、外部のテレビモニタ等の表示装
置に映し出している。

【０００３】図４は第１の従来例の眼底カメラから成る
眼科撮影装置の構成図を示し、基台１上には、基台１に
対して水平に可動自在な可動部２が載置され、可動部２
には眼底カメラ本体３、操作桿４が設置されている。そ
して、眼底カメラ本体３のＣＣＤカメラ５等の撮像手段
の出力は、ケーブル６を介して外部記録装置７、テレビ
モニタ８に接続されている。

【０００４】先ず、被検眼を撮影するために、操作桿４
により眼底カメラ本体３と被検眼とのアライメントを行
う。このアライメント終了後に、眼底カメラ本体３に内
蔵の図示しないキセノン管を発光して被検眼の眼底を照
明することにより、眼底像がＣＣＤカメラ５に結像し、
ケーブル６を介して外部記録装置７に映像が取り込ま
れ、取り込まれた画像はテレビモニタ８に表示される。
また、一般に眼底カメラ本体３は、図５に示すように被
検眼の略瞳位置を中心に回動できるようになっており、
同一の被検眼に対して構図を変えて複数枚の画像を撮影
している。

【０００５】図６は第２の従来例の眼底カメラの正面図
を示し、基台１０上には可動部１１が載置されている。
可動部１１には眼底カメラ本体１２、アライメント時の
自然観察像及び撮影画像を表示する画像表示手段１３が
設置されており、眼底カメラ本体１２内のＣＣＤカメラ
等の電子撮像手段１４の出力は、接続ケーブル１５を介
して画像表示手段１３に接続されている。この眼底カメ
ラでは、カラー撮影時にカラーで画像表示をするために
カラーモニタが採用されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
第１の従来例においては、記録された画像の外部記録装
置７及びテレビカメラ８が眼底カメラ本体３の外部に設
けられているために、ＣＣＤカメラ５からの配線が複雑
になり、アライメント時にこれらケーブル６が邪魔し
て、被検眼との微妙なアライメントが行えず、更に頻繁
に眼底カメラ本体３を移動又は回動させると、ケーブル
６が切断する虞れがある。

【０００７】また、第２の従来例においては、検者が画
像を確認する度に姿勢を変えなければならず、眼底カメ
ラ本体１２に載置する画像表示手段１３にカラーモニタ
を採用すると、電子撮影しない銀塩撮影用ではコストア
ップなり、電子撮影専用の眼底カメラを余儀なくされ、
電子撮像手段１４の汎用性がなくなる。

【０００８】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、
操作性を向上すると共に汎用性のある眼科撮影装置を提
供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る眼科撮影装置は、被検眼を照明する照明
光学系と、該照明光学系により照明した被検眼像を撮影
する撮影光学系とを備えた眼科撮影装置において、前記
照明光学系により照明した被検眼像を前記撮影光学系を
介して撮像する着脱可能な電子撮像手段を有し、該電子
撮像手段は撮像した画像を表示する画像表示手段を備え
たことを特徴とする。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明を図１〜図３に図示の実施
例に基づいて詳細に説明する。図１は第１実施例の眼底
カメラである眼科撮影装置の側面図、図２は検者側から
見た正面図を示し、基台２０には被検者の顔を載せる額
当て及び顎受け台が設置され、基台２０上には可動台２
２が水平動自在に載置されている。可動台２２には操作
桿２３が設けられ、操作桿２３により被検者とのアライ
メントを行うようになっている。また、可動台２２上に
は眼科撮影装置の光学系を内蔵する本体部２４が載置さ
れ、その側面には本体部２４を回動するパンニング及び
チルティング台２５が取り付けられている。更に本体部
２４には、被検眼を観察するためのファインダ２６、着
脱可能な電子撮像手段２７、この電子撮像手段２７によ
り撮影された被検眼像の画像表示手段２８が配置されて
いる。

【００１１】このような構成において、撮影者は先ずフ
ァインダ２６を通して被検眼とのアライメントを行い、
本体部２４内の図示しないキセノン管の発光により、電
子撮像手段２７によって被検眼の眼底像を撮影する。眼
底像は電子撮像手段２７に結像した後に電気信号に変換
され、次にＡ／Ｄ変換されて電子撮像手段２７が具備す
る画像表示手段２８に表示され、電子撮像手段２７が内
蔵する図示しない記録媒体に記録される。このようにし
て、撮影者は次々に被検眼の眼底像を撮影して記録して
ゆく。ここで、電子撮像手段２７は着脱可能であるため
に、撮影者の好みにより３５ｍｍ、インスタントフィル
ム等と交換し、銀塩撮影するか又は他の電子撮像手段を
利用することが可能である。

【００１２】図３は第２の実施例の眼科撮影装置の正面
図を示し、基台３０には被検者の顔を載せるための額当
て及び顎受け台３１が設置され、基台３０の上部には可
動台３２が水平動自在に載置されている。可動台３２上
には、ＣＲＴ又は液晶ディスプレイ等の画像表示手段３
３、光学系を内蔵する眼科撮影装置の本体部３４が載置
され、本体部３４には、着脱可能な電子撮像手段３５、
電子撮像手段３５により撮影された被検眼像の画像表示
手段３６が配置されている。なお、電子撮像手段３５は
第１の実施例と同様に撮影者の好みにより逐次に交換可
能となっている。

【００１３】一般に、この種の眼底カメラは、赤外光に
より被検眼の眼底を照明し、本体部３４に内蔵されたＣ
ＣＤカメラで被検眼像の観察を行っている。撮影者は画
像表示手段３３を通して被検眼とのアライメントを行
い、本体部３４内の図示しないキセノン管の発光によ
り、電子撮像手段３５で被検眼の眼底像を撮影する。眼
底像は電子撮像手段３５で結像した後に電気信号に変換
され、次にＡ／Ｄ変換されて電子撮像手段３５が具備す
る画像表示手段３６に表示され、電子撮像手段３５が内
蔵する図示しない記録媒体に記録される。このようにし
て、次々に撮影者は被検眼の眼底像を撮影して記録して
ゆく。

【００１４】この場合に、本体部２４、３４は可動台２
２、３２上に載置されているので、可動台２２、３２に
動きが追従し、操作者の視認性が良い。

【００１５】なお、本実施例では赤外観察用と記録画像
用の２種類の画像表示手段３３、３６を示したが、記録
画像用の画像表示手段に被検眼観察時の画像を表示する
ようにして、画像表示手段を１台にしてもよい。

【００１６】

【発明の効果】以上説明したように本発明に係る眼科撮
影装置は、着脱可能な電子撮像手段に画像表示手段を具
備することにより、ケーブルの本数が少なくなり操作性
が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施例の眼科撮影装置の側面図である。

【図２】正面図である。

【図３】第２の実施例の眼科撮影装置の正面図である。

【図４】従来例の眼科撮影装置の側面図である。

【図５】平面図である。

【図６】正面図である。

【符号の説明】

２３ 操作桿 ２４、３４ 本体部 ２６ ファインダ ２７、３５ 電子撮像手段 ２８、３３、３６ 画像表示手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増田 高 東京都大田区下丸子３丁目30番２号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 松本 和浩 東京都大田区下丸子３丁目30番２号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 柏木 健一 東京都大田区下丸子３丁目30番２号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 北村 健史 東京都大田区下丸子３丁目30番２号 キヤ ノン株式会社内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 被検眼を照明する照明光学系と、該照明
   光学系により照明した被検眼像を撮影する撮影光学系と
   を備えた眼科撮影装置において、前記照明光学系により
   照明した被検眼像を前記撮影光学系を介して撮像する着
   脱可能な電子撮像手段を有し、該電子撮像手段は撮像し
   た画像を表示する画像表示手段を備えたことを特徴とす
   る眼科撮影装置。
2. 【請求項２】 前記電子撮像手段は画像記録手段を有す
   る請求項１に記載の眼科撮影装置。