JPH11188462A - タンディッシュノズル交換装置 - Google Patents

タンディッシュノズル交換装置

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JPH11188462A
JPH11188462A JP36700197A JP36700197A JPH11188462A JP H11188462 A JPH11188462 A JP H11188462A JP 36700197 A JP36700197 A JP 36700197A JP 36700197 A JP36700197 A JP 36700197A JP H11188462 A JPH11188462 A JP H11188462A
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JP
Japan
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nozzle
tundish
end surface
outer periphery
exchanging device
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Pending
Application number
JP36700197A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyonori Hara
清訓 原
Toshio Kawamura
俊夫 川村
Kenzo Hayashi
健三 林
Hiroyuki Kitagawa
弘之 北川
Tadao Saigo
忠男 西郷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SUMITOMO JUKIKAI CHUTAN KK
Coorstek KK
Original Assignee
SUMITOMO JUKIKAI CHUTAN KK
Toshiba Ceramics Co Ltd
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Publication date
Application filed by SUMITOMO JUKIKAI CHUTAN KK, Toshiba Ceramics Co Ltd filed Critical SUMITOMO JUKIKAI CHUTAN KK
Priority to JP36700197A priority Critical patent/JPH11188462A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上ノズルの下端面の正確なレベル出し作業を
極めて容易になし得るタンディッシュノズル交換装置を
提供する。 【解決手段】 タンディッシュ1の溶湯注出口3にその
下方へ下端部を突出させて挿着した上ノズル8の下端面
12に、上方へ付勢される下ノズル17、ブランクノズ
ル18又は浸漬ノズル31を水平方向へ押出し手段によ
り交換可能になして上端面22,23,34を介し摺接
させてなるタンディッシュノズル交換装置において、前
記上ノズルのノズル本体10の下端部外周にフープリン
グ14を焼きばめし、タンディッシュの外殻鉄皮2の下
部に取り付けたベースプレート7の下面に上端面を当接
可能になしてフープリングの外周に位置決めリング15
を嵌着した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビレット、ブルー
ムの連続鋳造に用いられるタンディッシュノズル交換装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】製鋼プロセスの連続鋳造用タンディッシ
ュでは、通常、外殻鉄皮に設けた溶湯注出口に臨む底煉
瓦(ライニング)内にジルコニア質やジルコン質、ジル
コニア・ジルコン質のタンディッシュノズルを埋め込
み、ノズル孔径とタンディッシュ内の溶湯のヘッド圧に
よって鋳込みの流量制御が行われている。かかるタンデ
ィッシュでは、ノズル孔の溶損や拡大によってタンディ
ッシュ全体が交換され、その連続鋳造数が制限されるの
で、従来、図11に示すように、タンディッシュ51の
外殻鉄皮52に設けた溶湯注出口53に臨む底煉瓦54
内にノズル受け煉瓦55を配設すると共に、ノズル受け
煉瓦55に下端部を溶湯注出口53の下方へ突出させて
インナーノズル部56aとアウターノズル56bからな
る上ノズル56を耐火性モルタル57を介して挿着する
一方、上ノズル56と同様にインナーノズル58aとア
ウターノズル58bからなる下ノズル58又はインナー
ノズルとアウターノズルからなる浸漬ノズル(図示せ
ず)を、そのノズル孔が溶損又は拡大した際、タンディ
ッシュ51の外殻鉄皮52に取り付けたベースプレート
59にフレーム60を介して装着した図示しない水平方
向への押出し手段により、スライディング・ノズルの要
領で新たな下ノズル、新たな浸漬ノズル又はブランクノ
ズル61と交換可能になして上ノズル56の下端面に摺
接し、かつ図示しないスプリングにより上方へ付勢して
なるタンディッシュノズル交換装置を付設し、ライニン
グの限界まで使用し得るようにして連続鋳造数を高める
ようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のタンデ
ィッシュノズル交換装置では、上ノズルの下端面とこれ
と摺接する下ノズル等の上端面との合わせが適正(両摺
動面間の隙間が0.5mm以下)でないと、両摺動面間
に溶湯が差して下ノズル等の摺動不能や両摺動面間から
の漏湯といった不具合が生ずるので、外周面に耐火性モ
ルタルを塗布した上ノズルのノズル受け煉瓦への挿着作
業に際し、下端面のレベル出しに非常に高精度が要求さ
れ、困難な作業となっている。そこで、本発明は、上ノ
ズルの下端面の正確なレベル出し作業を極めて容易にな
し得るタンディッシュノズル交換装置を提供することを
主目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1のタンディッシュノズル交換装置は、
タンディッシュの溶湯注出口にその下方へ下端部を突出
させて挿着した上ノズルの下端面に、上方へ付勢される
下ノズル、ブランクノズル又は浸漬ノズルを水平方向へ
の押出し手段により交換可能になして上端面を介し摺接
させてなるタンディッシュノズル交換装置において、前
記上ノズルのノズル本体の下端部外周にフープリングを
焼きばめし、タンディッシュの外殻鉄皮の下部に取り付
けたベースプレートの下面に上端面を当接させてフープ
リングの外周に位置決めリングを嵌着したことを特徴と
する。第2のタンディッシュノズル交換装置は、タンデ
ィッシュの溶湯注出口にその下方へ下端部を突出させて
挿着した上ノズルの下端面に、上方へ付勢される下ノズ
ル、ブランクノズル又は浸漬ノズルを水平方向への押出
し手段により交換可能になして上端面を介し摺接させて
なるタンディッシュノズル交換装置において、前記上ノ
ズルのノズル本体の下端部外周にフープリングを焼きば
めし、タンディッシュの外殻鉄皮の下部に取り付けたベ
ースプレートの下面に上端面を当接させてフープリング
の外周に少なくとも3つの位置決めブロックを等間隔に
取り付けたことを特徴とする。第3のタンディッシュノ
ズル交換装置は、第1又は第2のものにおいて、前記ノ
ズル本体の下端部外周に凸縁をフープリングの下端面と
当接させて一体形成したことを特徴とする。前記凸縁
は、厚み1mm以上、幅4mm以上であることが好まし
い。第4のタンディッシュノズル交換装置は、第1、第
2又は第3のものにおいて、前記下ノズル、ブランクノ
ズル及び浸漬ノズルのノズル本体の上端部外周に厚み3
mm以上の径大部を形成し、少なくとも径大部近傍を鉄
皮で被覆したことを特徴とする。又、第5のタンディッ
シュノズル交換装置は、第1、第2、第3又は第4のも
のにおいて、前記上ノズルの下端面と下ノズル、ブラン
クノズル及び浸漬ノズルの上端面を平面度0.1mm以
下としたことを特徴とする。前記下ノズル及び浸漬ノズ
ルは、ノズル孔径の異なる数種を揃えていることが好ま
しい。
【0005】第1、第2のタンディッシュノズル交換装
置においては、位置決めリング又は位置決めブロックの
上端面をベースプレートの下面と当接させて上ノズルの
ノズル本体を溶湯注出口に挿着したので、上ノズルの下
端面の正確なレベル出し作業を極めて容易に行うことが
できる。第3のタンディッシュノズル交換装置において
は、第1又は第2のものの作用の他、フープリングの下
端面と当接させた凸縁をノズル本体に一体形成したこと
により、連続鋳造中にフープリングによるノズル本体の
拘束力が減少したとしても、フープリングの下端面と凸
縁が当接しているため、上ノズルのノズル本体が下ノズ
ル等を介した上方への付勢力によって移動することがな
い。凸縁の厚みが1mm未満,幅4mm未満であると、
フープリングの引っ掛かりが少なくなり、又、その強度
が小さくなって欠損してしまうおそれがある。第4のタ
ンディッシュノズル交換装置においては、第1、第2又
は第3のものの作用の他、下ノズル、ブランクノズル及
び浸漬ノズルを上方へ付勢する負荷を掛け易くすること
ができ、かつそれらのノズル本体の損傷を防止すること
ができる。径大部の厚みが3mm未満であると、付勢の
ための引っ掛かりが少なくなり、外れるおそれがある。
又、第5のタンディッシュノズル交換装置においては、
第1、第2、第3又は第4のものの作用の他、摺接面間
の間隙を0.5mm以下とすることができる。各面の平
面度が0.1mmを超えると、摺動面間の間隙が0.5
mmを超え、摺動不能や漏湯を生ずる。インナーノズル
のノズル孔径を異ならせた数種の下ノズルや浸漬ノズル
を揃えることにより、その交換によって、溶湯の段階的
な流量制御が可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明に係るタンデ
ィッシュノズル交換装置の第1の実施の形態を示す縦断
面図である。図中1はビレット、ブルームの連続鋳造に
用いられるタンディッシュで、このタンディッシュ1
は、外殻鉄皮2の底部に設けた1又は2以上の溶湯注出
口3に臨む底煉瓦4にノズル受け煉瓦5を埋め込んで構
成されており、外殻鉄皮2の溶湯注出口3の周辺の下面
には、溶湯注出口3と対応する透孔6を設けたベースプ
レート7が取り付けられている。なお、ベースプレート
7は、外殻鉄皮2の下面に取り付ける場合に限らず、外
殻鉄皮2の一部を切り欠き、この切欠き部にベースプレ
ート7を溶接によって嵌着するようにしてもよい。タン
ディッシュ1のノズル受け煉瓦5には、タンディッシュ
ノズル交換装置の一部を構成する上ノズル8が下端部を
ベースプレート7の透孔6の下方へ突出させて耐火性モ
ルタル9を介し挿着されている。上ノズル8は、図2、
図3に示すように、適宜の耐火物によって形成されたイ
ンナーノズル部10aとその外周に耐火性モルタル11
を介して嵌着したアウターノズル部10とからなるノズ
ル本体10を有しており、ノズル本体10の下端面12
は、平面度0.1mm以下に形成されている一方、ノズ
ル本体10の下端部外周には、その上方より適宜小径の
小径段部13が形成されている。ノズル本体10の小径
段部13には、フープ材をリング状に形成したフープリ
ング14が焼きばめされており、その外周面は、ノズル
本体10の外周面より適宜に突出されている。そして、
フープリング14の外周には、鋼製の厚み3mm以上の
位置決めリング15が、その上端面16をフープリング
14のそれより適宜上方へ突出させ溶着によって嵌着さ
れており、位置決めリング15の上端面16がベースプ
レート7の下面に当接されている。
【0007】上ノズル8の下端面12には、図1に示す
ように、下ノズル17又はブランクノズル18が、ベー
スプレート7にフレーム19を介して装着した図示しな
いスプリングやガイドレール、油圧シリンダー等からな
る水平方向への押出し手段により上方へ付勢され、かつ
スライディング・ノズルの要領でブランクノズル18又
は下ノズル17と交換可能になして、それぞれのノズル
本体20,21の上端面22,23を介し摺接されてい
る。下ノズル17のノズル本体20は、上ノズル8と同
様にインナーノズル部20aとアウターノズル部20b
からなり、溶湯の流量を制御すべくインナーノズル部2
0aのノズル孔径を、上ノズル8のインナーノズル部1
0aのノズル孔径以下の大きさで異ならせた数種の下ノ
ズル17が揃えられている一方、ノズル本体20の上端
面22は、平面度0.1mm以下に形成されている。そ
して、下ノズル17は、ノズル本体20の上端部外周に
厚み3mm以上の径大部20cを形成し、かつ少なくと
も径大部20c近傍を鉄皮24で被覆することにより、
前記押出し手段による保持及び上方への付勢を可能とさ
れている。ブランクノズル18は、緊急時等に溶湯の流
出を停止するためのもので、適宜の耐火物によって形成
されたノズル本体21を有しており、ノズル本体21の
上端面23は、平面度0.1mm以下に形成されてい
る。そして、ブランクノズル18は、ノズル本体21の
上端部外周に厚み3mm以上の径大部21aを形成し、
かつ少なくとも径大部21a近傍を鉄皮25で被覆する
ことにより、前記押出し手段による保持及び上方への付
勢を可能とされている。
【0008】上述した第1の実施の形態のタンディッシ
ュノズル交換装置によれば、位置決めリング15の上端
面16をベースプレート17の下面と当接させて上ノズ
ル8を溶湯注出口としてのノズル受け煉瓦5に挿着した
ので、上ノズル8の下端面12の正確なレベル出し作業
を極めて容易に行うことができる。又、下ノズル17、
ブランクノズル18のノズル本体20,21の上端部外
周に厚み3mm以上の径大部20c,21aを形成し、
少なくとも径大部20c,21a近傍を鉄皮24,25
で被覆したので、押出し手段による下ノズル17、ブラ
ンクノズル18の保持及び上方への付勢を長期に亘って
確実に行うことができる。更に、下ノズル17がノズル
孔径の異なる数種を揃えているので、溶湯の流出量の段
階的な制御を行うことができる。
【0009】図4,図5は本発明に係るタンディッシュ
ノズル交換装置の第2の実施の形態の要部を示す縦断面
図、図4におけるV−V線断面図である。このタンディ
ッシュノズル交換装置においては、上ノズル26のノズ
ル本体10の下端部外周に、小径段部13を形成するこ
となくフープリング14を焼きばめすると共に、フープ
リング14の外周に、位置決めリング15に代えて鋼製
の4つの位置決めブロック27を、その上端面28をフ
ープリング14のそれより適宜上方へ突出させて等間隔
に溶接によって取り付け、位置決めブロック27の上端
面28をベースプレート7下面に当接させるようにした
ものである。他の構成及び作用効果は、第1の実施の形
態のものと同様であるので、同一の構成部材等には同一
の符号を付してその説明を省略する。なお、フープリン
グ14に取り付けられる位置決めブロック27は、4つ
に限らず、3つでもよく、あるいは5つ以上であっても
よい。
【0010】図6,図7に本発明に係るタンディッシュ
ノズル交換装置の第3の実施の形態の要部を示す縦断面
図、図6における VII部の拡大図である。このタンディ
ッシュノズル交換装置においては、上ノズル29のノズ
ル本体10の下端部外周に、小径段部13を形成するこ
となくフープリング14を焼きばめすると共に、フープ
リング14の外周に、位置決めリング15を嵌着し、か
つノズル本体10の下端部外周に、凸縁30をフープリ
ング14の下端面と当接させて一体形成したものであ
り、凸縁30は、厚みT1mm以上,幅W4mm以上に
設けられている。他の構成は、第1の実施の形態のもの
と同様であるので、同一の構成部材等には同一の符号を
付してその説明を省略する。なお、位置決めリング15
に代えて、少なくとも3つの位置決めブロック27をフ
ープリング14の外周に取り付けるようにしてもよい。
上記構成の上ノズル29においては、第1又は第2の実
施の形態のものと同様の作用効果が得られる他、連続鋳
造中にフープリング14によるノズル本体10の拘束力
が減少したとしても、フープリング14の下端面と凸縁
30が当接しているため、上ノズル29が下ノズル17
等を介したスプリングによる上方への付勢力によって上
方へ移動することがなく、上ノズル29と下ノズル17
等の摺動面間の間隙若しくは面圧が一定となるので、地
金差し等の不具合が発生しない。
【0011】ここで、第3の実施の形態の形態のタンデ
ィッシュノズル交換装置を容量:5〜8ton、ストラ
ンド数:3、鋳込み時間:約65min/chのタンデ
ィッシュに組み込み、一般鋼を使用ch数:16、トー
タル鋳込み時間:1040分で連続鋳造したところ、上
ノズル20が上方へ移動することが無く、摺動面にも地
金差しは全く認められなかった。比較のため、第1の実
施のタンディッシュノズル交換装置を容量:5〜8to
n、ストランド数:3、鋳込み時間:約60min/c
hのタンディッシュに組み込み、一般鋼を使用ch数:
9,16、トータル鋳込み時間:587分,1056分
で連続鋳造したところ、摺動面に地金差しもなく、安定
した鋳込みができた。しかし、第1の実施の形態のタン
ディッシュノズル交換装置を容量:9〜12ton、ス
トランド数:6、鋳込み時間:約55min/chのタ
ンディッシュに組み込み、一般鋼を使用ch数:13、
トータル鋳込み時間:715分で連続鋳造したところ、
上ノズル1が上方へ移動し、摺動面に地金差しが発生し
た。
【0012】図8は本発明に係るタンディッシュノズル
交換装置の第4の実施の形態を示す縦断面図である。こ
のタンディッシュノズル交換装置は、下ノズル17に代
えて浸漬ノズル31を用いたものであり、浸漬ノズル3
1は、上ノズル8,26,29と同様にインナーノズル
部32aとその外周に耐火性モルタル33を介して嵌着
したアウターノズル部32bとその下端部に連設したス
ラグライン部32cとからなるノズル本体32を有して
おり、溶湯の流量を制御すべくインナーノズル部32a
のノズル孔径を、上ノズル8,26,29のインナーノ
ズル部10aのノズル孔径以下の大きさで異ならせた数
種が揃えられている一方、ノズル本体32の上端面34
は、平面度0.1mm以下に形成されている。そして、
浸漬ノズル31は、ノズル本体32の上端部外周に厚み
3mm以上の径大部32dを形成し、かつ少なくとも径
大部32d近傍を鉄皮35で被覆することにより、前述
した押出し手段による保持及び上方への付勢を可能とさ
れている。図8において36はモールド37に流入され
た溶湯で、浸漬ノズル31のスラグライン部32cが浸
漬されるものである。他の構成及び作用効果は、第1、
第2又は第3の実施の形態の物と同様であるので、同一
の構成部材等には同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0013】なお、上述した各実施の形態においては、
上ノズル8,26,29のノズル本体10をインナーノ
ズル部10aとその外周に嵌着したアウターノズル部1
0bとによって形成する場合について説明したが、これ
に限定されるものではなく、例えば図9に示す上ノズル
38のように、ノズル本体39を、ノズル受け煉瓦5に
耐火性モルタル9を介して挿着される上部セグメント4
0と、インナーノズル部41a及びその外周に嵌着した
アウターノズル部41bからなり、上部セグメント40
の下端に連設される下部セグメント41とによって形成
するようにしてもよく、あるいは図10に示す上ノズル
42のように、上ノズル42の機能の一部を分担させた
ノズル受け煉瓦43の下面に、インナーノズル部44a
及びその外周に嵌着したアウターノズル部49bからな
るノズル本体44を連設するようにしてもよい。いずれ
の場合も、ノズル本体39,44の下端部外周にフープ
リング14を焼きばめすると共に、その外周に位置決め
リング15又は位置決めブロック27を取り付けて下端
面12のレベル出し作業を極めて容易にし、又、図示は
しないがノズル本体39,44の下端部外周に凸縁をフ
ープリング14の下端面と当接させて一体形成して上ノ
ズル38,42の上方への移動を阻止するようにされ
る。これらの上ノズル38,42によれば、そのノズル
孔が溶損又は詰まった場合、下部セグメント41,上ノ
ズル42を取り替えればよく、経済性がより良くなる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1,第
2のタンディッシュノズル交換装置によれば、位置決め
リング又は位置決めブロックの上端面をベースプレート
の下面と当接させて上ノズルを溶湯注出口に挿着したの
で、上ノズルの下端面の正確なレベル出し作業を極めて
容易に行うことができる。第3のタンディッシュノズル
交換装置によれば、第1,第2のものの作用効果の他、
ノズル本体の凸縁がフープリングの下端面と当接してい
るため、上ノズルが下ノズル等を介した上方への付勢力
によって移動することがなく、摺動面間の間隙若しくは
面圧が一定となるので、摺動不良や地金差し等の不具合
が生ずることがない。第4のタンディッシュノズル交換
装置によれば、第1、第2又は第3のものの作用効果の
他、下ノズル、ブランクノズル及び浸漬ノズルを上方へ
付勢する負荷を掛け易くすることができ、かつそれらの
ノズル本体の損傷を防止することができる。又、第5の
タンディッシュノズル交換装置によれば、第1、第2、
第3又は第4のものの作用効果の他、摺動面間の間隙を
0.5mm以下とすることができる。一方、インナーノ
ズルのノズル孔径を異ならせた数種の下ノズルや浸漬ノ
ズルを揃えることにより、その交換によって、溶湯の段
階的な流量制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタンディッシュノズル交換装置の
第1の実施の形態を示す縦断面図である。
【図2】図1のタンディッシュノズル交換装置における
上ノズルの縦断面図である。
【図3】図2における III−III 線断面図である。
【図4】本発明に係るタンディッシュノズル交換装置の
第2の実施の形態の要部を示す縦断面図である。
【図5】図4におけるV−V線断面図である。
【図6】本発明に係るタンディッシュノズル交換装置の
第3の実施の形態の要部を示す縦断面図である。
【図7】図6における VII部の拡大図である。
【図8】本発明に係るタンディッシュノズル交換装置の
第4の実施の形態を示す縦断面図である。
【図9】本発明に係るタンディッシュノズル交換装置の
第5の実施の形態の要部を示す縦断面図である。
【図10】本発明に係るタンディッシュノズル交換装置
の第6の実施の形態の要部を示す縦断面図である。
【図11】従来のタンディッシュノズル交換装置の縦断
面図である。
【符号の説明】
1 タンデッシュ 2 外殻鉄皮 3 溶湯注出口 7 ベースプレート 8 上ノズル 10 ノズル本体 12 下端面 14 フープリング 15 位置決めリング 16 上端面 17 下ノズル 18 ブランクノズル 20 ノズル本体 20a インナーノズル部 20c 径大部 21 ノズル本体 21a 径大部 22 上端面 23 上端面 24 鉄皮 25 鉄皮 26 上ノズル 27 位置決めブロック 28 上端面 29 上ノズル 30 凸縁 31 浸漬ノズル 32 ノズル本体 32a インナーノズル部 32d 径大部 34 上端面 35 鉄皮 38 上ノズル 39 ノズル本体 41 下部セグメント 41a インナーノズル部 42 上ノズル 44 ノズル本体 44a インナーノズル部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 健三 愛知県刈谷市小垣江町南藤1番地 東芝セ ラミックス株式会社刈谷製造所内 (72)発明者 北川 弘之 広島県広島市西区観音新町1丁目20番24号 菱重製鉄エンジニアリング株式会社広島 支社内 (72)発明者 西郷 忠男 大阪府大阪市中央区北浜4丁目7番28号 住友重機械鋳鍛株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンディッシュの溶湯注出口にその下方
    へ下端部を突出させて挿着した上ノズルの下端面に、上
    方へ付勢される下ノズル、ブランクノズル又は浸漬ノズ
    ルを水平方向への押出し手段により交換可能になして上
    端面を介して摺接させてなるタンディッシュノズル交換
    装置において、前記上ノズルのノズル本体の下端部外周
    にフープリングを焼きばめし、タンディッシュの外殻鉄
    皮の下部に取り付けたベースプレートの下面に上端面を
    当接させてフープリングの外周に位置決めリングを装着
    したことを特徴とするタンディッシュノズル交換装置。
  2. 【請求項2】 タンディッシュの溶湯注出口にその下方
    へ下端部を突出させて挿着した上ノズルの下端面に、上
    方へ付勢される下ノズル、ブランクノズル又は浸漬ノズ
    ルを水平方向への押出し手段により交換可能になして上
    端面を介して摺接させてなるタンディッシュノズル交換
    装置において、前記上ノズルのノズル本体の下端部外周
    にフープリングを焼きばめし、タンディッシュの外殻鉄
    皮の下部に取り付けたベースプレートの下面に上端面を
    当接させてフープリングの外周に少なくとも3つの位置
    決めブロックを等間隔に取り付けたことを特徴とするタ
    ンディッシュノズル交換装置。
  3. 【請求項3】 前記上ノズルのノズル本体の下端部外周
    に凸縁をフープリングの下端面と当接させて一体形成し
    たことを特徴とする請求項1又は2記載のタンディッシ
    ュノズル交換装置。
  4. 【請求項4】 前記凸縁が、厚み1mm以上,幅4mm
    以上であることを特徴とする請求項3記載のタンディッ
    シュノズル交換装置。
  5. 【請求項5】 前記下ノズル、ブランクノズル及び浸漬
    ノズルのノズル本体の上端部外周に厚み3mm以上の径
    大部を形成し、少なくとも径大部近傍を鉄皮で被覆した
    ことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のタンデ
    ィッシュノズル交換装置。
  6. 【請求項6】 前記上ノズルの下端面と下ノズル、ブラ
    ンクノズル及び浸漬ノズルの上端面を平面度0.1mm
    以下としたことを特徴とする請求項1、2、3、4又は
    5記載のタンディッシュノズル交換装置。
  7. 【請求項7】 前記下ノズル及び浸漬ノズルが、ノズル
    孔径の異なる数種を揃えていることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5又は6記載のタンディッシュノズル
    交換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007152403A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Jfe Steel Kk 溶融金属容器用上ノズル
JP2013522051A (ja) * 2010-03-19 2013-06-13 ベスビウス グループ ソシエテ アノニム 冶金容器内に含まれる溶融金属の流し込み用内部ノズル及び溶融金属流し込み装置

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