JPH11186538A - 単一電子トンネル接合素子を利用した位相同期型回路装置とその製造方法 - Google Patents

単一電子トンネル接合素子を利用した位相同期型回路装置とその製造方法

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JPH11186538A
JPH11186538A JP9355703A JP35570397A JPH11186538A JP H11186538 A JPH11186538 A JP H11186538A JP 9355703 A JP9355703 A JP 9355703A JP 35570397 A JP35570397 A JP 35570397A JP H11186538 A JPH11186538 A JP H11186538A
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electrode
resistance
phase
electron tunnel
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Toshio Oshima
利雄 大島
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】単一電子トンネル接合素子を利用した位相同期
型回路装置の新規な構成と製造方法を提供する。 【解決手段】本発明は、負荷抵抗をトンネル接合素子1
2で構成し、単一電子トンネル接合10と抵抗用のトン
ネル接合素子12とを積層構造にして、位相同期型回路
をコンパクトに形成したことを特徴とする。更に、負荷
抵抗12に適切な抵抗を与える為に、負荷抵抗は複数の
積層した抵抗用トンネル接合121〜124で構成す
る。そして、抵抗用トンネル接合の電極37に直流バイ
アス電圧Vdcを印加し、単一電子トンネル接合素子の電
極20に交流ポンプ電圧Vpumpを印加する。また、位相
同期型回路を複数ゲートにする場合は、単一電子トンネ
ル接合素子の一方の電極を共通化して交流ポンプ電圧を
印加し、他方の電極を平面的に離間して形成する。そし
て、その他方の電極上に、抵抗用のトンネル接合を積層
することで、複数ゲートの位相同期型回路をコンパクト
に形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単一電子トンネル
(Single Electron Tunneling SET)接合素子に、直列抵
抗を通じて直流バイアス電圧を印加し、更に交流ポンプ
信号を印加して、単一電子トンネル接合素子の接合間の
電圧に交流ポンプ信号との位相同期を行わせることで得
られる2つの位相状態を利用した演算及び記憶装置の新
規な構成とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年において、厚みが薄くかつ面積が小
さい絶縁膜を2枚の半導体層や金属膜の間にはさみ、絶
縁膜を通してトンネル効果により電子を1個づつ通過さ
せる単一電子トンネル効果の研究が盛んに行われてい
る。本発明は、この様な、単一電子トンネル効果を生じ
させる単一電子トンネル接合素子(以下単に、SET接
合素子と称する)に現れる非線形特性を利用して、交流
ポンプとの位相同期を行うこににより得られる安定な2
つの位相状態を利用した演算、記憶装置について、新規
な構造と製造方法を提供するものである。
【0003】かかる単一電子トンネル接合素子を利用し
た位相同期型演算、記憶回路については、例えば、本発
明者による論文「単一電子トンネル位相論理の構成」電
子情報通信学会、信学技報ED96−218(1997
年3月)等に記載されている。或いは、Kiehl 氏により
SET接合素子にSET振動の2倍の周波数のポンプ信
号を印加することで生じる2つの位相状態を情報として
利用するデバイスが提案されている(特願平6-48213
)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいてSET接合素子については、ほとんどシミュレー
ション解析による動作の報告しか行われておらず、具体
的なデバイス構造とその製造方法についての提案はな
い。従って、SET接合素子を利用した位相同期型回路
は、理論上は有用な動作が確認され、現在広く使用され
ているCMOS回路の将来予想される消費電力や集積度
の限界の問題を解決することが期待されるが、実際の構
造を研究することが望まれている。
【0005】そこで、本発明の目的は、本発明者等によ
り提案されているSET接合素子を利用した位相同期型
の論理及び記憶回路装置の新規な構造とその製造方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
に、本発明は、負荷抵抗をトンネル接合素子で構成し、
単一電子トンネル接合と抵抗用のトンネル接合素子とを
積層構造にして、位相同期型回路をコンパクトに形成し
たことを特徴とする。更に、負荷抵抗に適切な抵抗を与
える為に、負荷抵抗は複数の積層した抵抗用トンネル接
合で構成する。そして、抵抗用トンネル接合の電極に直
流バイアス電圧を印加し、単一電子トンネル接合素子の
電極に交流ポンプ電圧を印加する。また、位相同期型回
路を複数ゲートにする場合は、単一電子トンネル接合素
子の一方の電極を共通化して交流ポンプ電圧を印加し、
他方の電極を平面的に離間して形成する。そして、その
他方の電極上に、抵抗用のトンネル接合を積層すること
で、複数ゲートの位相同期型回路をコンパクトに形成す
ることができる。
【0007】上記の構成を実現するために、抵抗用のト
ンネル接合素子の絶縁層を単一電子トンネル接合素子の
絶縁層より大きい誘電率とする。また、両絶縁層の膜厚
を同程度にする。更に、単一電子トンネル接合素子の離
間して形成された他方の電極間に、ゲート間の結合容量
を形成する。
【0008】上記の目的を達成する為に、本発明は、微
小トンネル接合を有する単一電子トンネル接合素子と、
一端が前記単一電子トンネル接合素子の第1の電極に接
続され、他端に直流バイアス電圧が印加され、負荷抵抗
を形成する抵抗用トンネル接合素子と、前記単一電子ト
ンネル接合素子の第2の電極に印加される交流電圧源と
を有し、前記単一電子トンネル接合素子の接合を第1の
絶縁膜で構成し、前記抵抗用トンネル接合素子の接合を
前記第1の絶縁膜よりも誘電率の大きい第2の絶縁膜で
構成したことを特徴とする。
【0009】更に上記の目的を達成する為に、単一電子
トンネル接合素子と、前記単一電子トンネル接合素子に
接続され直流バイアス電圧が印加される負荷抵抗とを有
し、前記単一電子トンネル接合素子に交流ポンプ電圧が
印加される位相同期型回路装置の製造方法において、基
板上の前記単一電子トンネル接合素子の第1の電極を形
成する工程と、前記第1の電極上に前記単一電子トンネ
ル接合素子の接合を形成する第1の絶縁層を形成する工
程と、前記第1の絶縁層上に、前記単一電子トンネル接
合素子の第2の電極を形成する工程と、前記第2の電極
上に、前記第1の絶縁層より大きい誘電率を有する第2
の絶縁層を形成する工程と、前記第2の絶縁層上に、前
記第2の電極に対抗し前記負荷抵抗を構成する抵抗用ト
ンネル接合を構成する抵抗用電極を形成する工程とを有
し、前記第2の電極と第2の絶縁層と前記抵抗用電極に
より前記抵抗用トンネル接合が形成されることを特徴と
する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例に
ついて図面を参照して説明する。しかしながら、かかる
実施の形態例が本発明の技術的範囲を限定するものでは
ない。
【0011】図1は、TPL(Tunneling Phase Logic
:トンネル位相論理を意味する)位相同期型回路の基
本回路図である。この基本回路は、微小トンネル接合か
らなり単一電子トンネル現象を生じるSET接合素子1
0と、直流電圧Vdcと、バイアス抵抗12と、交流電圧
を供給するポンプ電源14を有する。
【0012】このSET接合素子10は、絶縁膜を通し
て十分小さな接合が形成され、その容量Cは非常に小さ
い。接合のサイズが小さくなるとクーロン相互作用が大
きくなり、電子のトンネルに相関が生じる。従って、S
ET接合素子の電流電圧特性は、十分に低い温度環境下
では、図2に示されるとおり、クーロンブロッケイドと
呼ばれる非線形特性になる。即ち、SET接合素子10
の両電極間に印加される電圧Vが0の近傍では、SET
接合素子に存在する容量により決められる静電エネルギ
ーが大きいため、電流が流れなくなる。そして、SET
接合素子の両電極間に電流がながれ始める閾値電圧Vt
は、 Vt=e/2C で表せられる。
【0013】従って、かかるSET接合素子に直流バイ
アスを印加すると、図3の如き接合電圧特性が見られ
る。即ち、SET接合素子の接合間の容量が充電され、
接合間の電圧が上記の閾値電圧を超えると、電子が一個
だけトンネル効果により接合を通過し、そのトンネル効
果に伴い電流が流れて容量間の電荷が減少する。この動
作を繰り返すことにより、接合間の電圧Vjは、一定の
振動数ωset で振動する。このような単一電子トンネル
接合素子の振動を、単一電子トンネル振動(Single-ele
ctron Tunneling Oscillation )、またはSET振動と
称される。SET接合素子を流れる平均の電流をIとす
ると、振動数ωset は、2πI/eと表される。
【0014】そこで、図1に示された様に、SET接合
素子10にバイアス抵抗12を介して直流バイアス電圧
を印加すると共に、振動数ωp及び振幅Vpumpの交流ポ
ンプ電圧をポンプ電源14から与えると、図4に示され
るとおり、SET接合素子の振動数ωset が、交流ポン
プ信号の振動数ωpの1/2の振動数に引き込まれて安
定する。しかも、この位相同期には、交流ポンプ信号の
振動数ωpの半周期離れた2つの位相状態が可能とな
る。従って、これらの2つの位相状態を位相論理状態と
して情報表現の単位として利用することができる。
【0015】図5は、TPL位相同期型回路の例を示す
図である。この例では、図1に示した基本ゲート20,
22,24が三段直列に接続されている。各ゲートは、
容量C、トンネル抵抗RT のSET接合素子10と、負
荷抵抗12と、直流バイアス電圧Vdcと、ポンプ電源
14で構成される。但し、ポンプ電源14は各ゲートに
共通に設けられ、SET接合素子10の一方の電極に共
通に接続される。また、ゲート間は、容量Cinの結合容
量16で結合される。
【0016】上記した通り、それぞれのゲートのTPL
位相同期型回路は、ポンプ電圧に同期しその半分の振動
数を持つSET振動の発生により、位相が互いにπずれ
た2つの振動状態を有する。かかるゲートを図5の様に
接続した場合、前段の振動が一方の位相状態にある時、
次段の直流バイアスを引き上げることにより、前段の状
態に対応した位相状態に次段のゲートが引き込まれる。
具体的には、ゲート20が一方の位相状態の時に、ゲー
ト22の直流バイアスを引き上げると、ゲート22は他
方の位相状態に引き込まれる。前段が奇数個のゲートで
構成されると、多数決論理で、その反転位相状態に引き
込まれる。これらの動作については、例えば前述の本発
明者による論文「単一電子トンネル位相論理の構成」電
子情報通信学会、信学技報ED96−218(1997
年3月)等に記載されている。
【0017】本発明は、図5の様なTPL位相同期型回
路を構成する為の新規な構成を提案する。図6は、TP
L位相同期型回路の具体的構成例である。図5と同様に
3段のゲート20,22,24の構成が示される。各ゲ
ートのSET接合素子10の一方の電極は、共通に接続
され、図示しないポンプ電圧源Vpumpに接続される。ま
た、負荷抵抗12は、4つのトンネル接合素子121〜
124を直列に接続して構成される。これらの負荷抵抗
12を構成するトンネル接合素子は、単一電子トンネル
現象ではなく、通常のトンネル現象を有し、一定のトン
ネル抵抗RT を有する。そして、それらの複数の直列接
続されたトンネル抵抗RT により、負荷抵抗12を構成
する。更に、SET接合素子10と負荷抵抗12との接
続点に、前段、後段との結合容量16が接続される。
【0018】上記の構成にすることで、TPL回路を、
絶縁体とそれを挟む導体(金属などの導体及びシリコン
などの半導体の両方を含む)で形成される接合だけで構
成することができる。
【0019】図7は、図6の等価回路図である。即ち、
単一電子トンネル(SET)接合素子10や、トンネル
接合素子121〜124は、接合容量Cとトンネル抵抗
Tの並列回路で表すことができる。簡単にいえば、S
ET接合素子10では、単一電子トンネル現象が生じる
様に、その絶縁膜を極微小にし、その容量Cを非常に小
さくする必要がある。一方、負荷抵抗12を構成するト
ンネル接合素子121〜124は、単一電子トンネル効
果ではなく、通常のポアッソン過程によるトンネル現象
が生じる様に、接合容量を十分に大きくする必要があ
る。また、結合容量16は、トンネル現象が生じない通
常の結合容量としての機能が求められる。
【0020】SET接合素子10は、接合のサイズを十
分に小さくし、容量Cを十分に小さくすることで、クー
ロン相互作用が大きくなり、電子のトンネルに相関が生
じ、時間的に周期的なSET振動を発生する。従って、
SET接合素子10の容量Cは、例えば0.1aF〜1
0aFの小さい値であることが好ましい。また、SET
接合素子10のトンネル抵抗RT は、量子抵抗RQ
6.46kΩを単位にして、1〜30RQ 程度の比較的
低い値が好ましい。上記の容量範囲は、動作温度によっ
て選択される。例えば、室温などの高温下では、0.1
aFなどの非常に小さい値が要求される。一方、液体窒
素温度下では、10aFなどの比較的大きい値でも単一
電子トンネル現象が可能である。一般に、接合の絶縁膜
の厚さは、トンネル抵抗RT に指数関数的に影響を及ぼ
すので、上記のトンネル抵抗値を満足する為には、もっ
ぱら接合の面積と絶縁膜の誘電率を最適化する必要があ
る。従って、デバイス設計には液体窒素温度下で動作さ
せるデバイスのほうが設計の自由度は高い。
【0021】SET接合素子10のトンネル抵抗RT
1〜30RQ について、下限の1R Q は、単一電子トン
ネル効果が得られる最小値を意味する。また、トンネル
抵抗が大きくなることは、単一電子トンネル効果の動作
速度が落ちることを意味するので、トンネル抵抗RQ
上限の30RQ は、SET振動及び2つの位相状態を確
実にする為の上限値といえる。
【0022】上記の条件を考慮すると、SET接合素子
の具体的な絶縁膜は、誘電率が5以下、厚さが2nm〜
200nmであることが望まれる。上記した通り、膜厚
はトンネル抵抗RT に指数関数的な大きな影響を与える
ので、誘電率の小さい物質を選択することが好ましい。
【0023】負荷抵抗12を構成するトンネル接合素子
121〜124は、単一電子トンネル効果が発生しない
ように、その容量は、上記のSET接合素子10より
も、例えば50倍以上大きいことが好ましい。従って、
上記のSET接合素子の容量範囲0.1aF〜10aF
に対して、トンネル接合素子121〜124の容量は、
5aF以上が必要である。上記の液体窒素下でのデバイ
ス例では、SET接合素子の容量を10aFとしたが、
それに対応する負荷抵抗12のトンネル接合素子の容量
は、500aF以上が望ましい。また、室温下において
動作させる為に、SET接合素子10の容量を0.1a
Fにする場合は、トンネル接合素子121〜124の容
量は5aF程度(約50倍)が好ましい。
【0024】負荷抵抗12のトンネル接合素子121〜
124は、上記したSET振動を発生させる為に、ある
程度大きいのトンネル抵抗RT が必要である。図3に示
したSET振動の現実的な周期を得る為には、SET接
合素子10の容量を充電するCR時定数を、ある程度大
きくする必要があるからである。例えば、合成された負
荷抵抗12は、回路の正常動作の為には、例えば100
Q 以上の高い値が要求される。図6,7に示される様
に4個のトンネル接合素子121〜124により負荷抵
抗12が構成される場合は、従って、25RQ 以上の高
い値が好ましい。従って、本実施の形態例では、トンネ
ル接合素子のトンネル抵抗は、5RQ 以上の比較的高い
値が好ましい。
【0025】上記の条件を考慮すると、トンネル接合素
子の具体的な絶縁膜は、誘電率が5以上、厚さが2nm
〜200nmであることが望まれる。この膜厚は、SE
T接合素子10の膜厚と同じにすることを前提とする。
従って、両接合素子の誘電率と面積により上記した50
倍の容量値の違いとトンネル抵抗値の違いを実現するこ
とが必要となる。
【0026】次に、結合容量16は、単に前段のSET
接合間の電圧のSET振動を後段に伝える通常の容量と
しての機能が求められるので、トンネル効果が生じない
程度のきわめて高いトンネル抵抗と、ゲート内でのSE
T振動に影響を与えない非常に小さい容量を持つことが
要求される。例えば、容量は、SET接合素子のそれと
同程度の0.1aF〜10aF程度の非常に小さい値が
望ましい。この範囲内で上記のSET接合素子の容量値
に適合する値が選択される。また、トンネル抵抗は、ト
ンネル効果が生じない例えば100RQ 以上の高い値が
必要である。
【0027】上記の条件を考慮して、結合容量の具体的
な絶縁体は、誘電率が5以上、厚さが2nm〜200n
mであることが望まれる。結合容量の場合は、非常に高
いトンネル抵抗を有するので、例えば負荷抵抗のトンネ
ル接合に使用する絶縁膜と同じ誘電率であっても、膜厚
を厚くすることで、容量値を小さくすることが可能であ
る。その場合、膜厚が厚いことに伴いトンネル抵抗値も
大きくなる。また、接合の面積を小さくすることで、同
様に容量を小さくし且つトンネル抵抗を大きくすること
もできる。
【0028】図8は、上記の条件を考慮して構成したT
PL回路の具体的構造を示す断面図である。基板40上
に共通電極層30が形成され、その上に第1の絶縁体層
31が形成される。そして、第1の絶縁体層31の上
に、それぞれのゲートのSET接合素子を形成するため
の導電体(半導体を含む)からなる電極層32が、離間
して設けられる。更に、それらの電極層32の上にそれ
ぞれ、第2の絶縁体層33を介して、負荷抵抗12とな
るトンネル接合素子の電極34,35,36及び37が
形成される。
【0029】図6の構成図と対比することで理解される
通り、SET接合素子10と負荷抵抗のトンネル接合素
子121〜124とが、基板40に対して多層構造で構
成される。そして、十分な負荷抵抗を実現するために、
直列接続される複数のトンネル接合素子121〜124
が多層構造で構成される。また、SET接合素子の分離
された電極32間の水平方向の距離を、その上に形成さ
れるトンネル接合素子の電極34,35,36の間の水
平方向の距離よりも短くすることで、SET接合素子の
電極32間の横方向に、結合容量16を形成することが
できる。
【0030】図9は、TPL回路を構成する単一電子接
合、抵抗用の接合及び結合用の接合のそれぞれの容量C
とトンネル抵抗RT のシミュレーション値を示す。この
シミュレーション値は、、単一電子接合を構成する第1
の絶縁体層31の誘電率e1と抵抗用の接合及び結合用
の接合を構成する第2の絶縁体層33の誘電率e2とを
変更し、それぞれ適切なサイズにした時の値である。
尚、第1の絶縁体層31の膜厚は20nm、第2の絶縁
体層33による抵抗用の接合の膜厚も20nm、そし
て、結合容量の接合は100nmとした。
【0031】行(a)は、二つの絶縁体層31,33の
誘電率を同じにし、抵抗用接合を形成する電極34,3
5,36の面積をSET接合素子を形成する電極32の
面積と同程度にし、また、それぞれの電極間の絶縁体層
の膜厚を等しくした場合のシミュレーション例である。
この場合は、結合用接合を構成する電極32間の距離が
十分長く、トンネル抵抗RT は500RQ と十分に大き
いが、接合としての面積は電極の膜厚と長さから決まる
小さい値であり、また2つの絶縁体層の誘電率を同じに
しているので、その容量Cは0.4aFと小さくなりす
ぎる。従って、結合容量としてトンネル抵抗が大きくて
トンネル効果が発生しにくく好ましいが、結合容量とし
て十分な容量を持たないので好ましくない。一方、単一
電子接合と抵抗用接合とは、同じ容量Cとトンネル抵抗
T を有する。この構成では、抵抗用接合に単一電子ト
ンネル効果が発生するので好ましくない。
【0032】行(b)は、二つの絶縁体層31,33の
誘電率及び膜厚を同じにしたまま、電極34,35,3
6の面積を電極32の面積よりも大きくして、抵抗用の
接合に単一電子トンネル効果が発生しないようにした例
である。抵抗用の接合の容量は、面積を大きくしたこと
である程度大きくすることができた。しかし、電極の面
積を大きくして接合面積を大きくした結果、そのトンネ
ル抵抗RT は0.1R Q と小さくなりすぎた。これで
は、接合121〜124からなる負荷抵抗の抵抗値が低
くなりすぎ、TPL回路として動作不能になる。また、
結合容量については、行(a)の場合と同様に、2つの
絶縁体層31,33の誘電率を同じにした為に、結合容
量Cが十分に大きくならず、ゲート間の情報の伝達が不
十分になる。
【0033】行(c)は、SET接合素子の絶縁体層3
1の誘電率e1を、負荷抵抗の接合の絶縁体層33の誘
電率e2よりも小さくして、抵抗用接合を形成する電極
34,35,36の面積をSET接合素子を形成する電
極32の面積と同程度にし、また、それぞれの電極間の
絶縁体層の膜厚を等しくした場合のシミュレーション例
である。この場合は、抵抗用の接合は単一電子接合より
も大きい容量値となり、しかも、ある程度トンネル抵抗
T を大きくすることができた。しかも、誘電率e2を
大きくして、結合用の接合の容量Cを、上記(a),
(b)よりも大きくすることができた。即ち、結合用の
接合の膜厚(横方向の距離)を十分大きくしてトンネル
抵抗を大きくしても、その接合の誘電率e2を大きくす
ることで、SET接合の容量と同程度にすることがこと
ができた。
【0034】結合用の接合の容量Cは、SET接合素子
の容量の例えば半分程度が最も好ましい。結合容量が上
記(a),(b)の如く極端に小さい場合は、ゲート間
の結合が小さく実用的ではないが、余り大きいと、SE
T接合素子の発振に悪影響を与える。従って、結合容量
はSET接合素子の容量の約半分程度が好ましい。行
(c)の例では、結合容量は約半分の1aFになってい
る。
【0035】上記から明らかなように、図9の図表のシ
ミュレーション値が必ずしも最適値を示すものではない
が、SET接合を形成する第1の絶縁体層31の誘電率
e1を、負荷抵抗を形成するトンネル接合と結合容量の
接合を形成する第2の絶縁体層33の誘電率e2より小
さくすることで、上記したそれぞれの接合の要件をクリ
アすることができる。しかも、図9の例では、SET接
合の絶縁体層31の膜厚と、トンネル接合の絶縁体層3
3の膜厚とを同程度にしているので、製造も容易になる
ことが予想される。
【0036】図8の断面構造において、第1の絶縁体層
31と第2の絶縁体層33は、例えば酸化シリコン(S
iO2 、誘電率が3.8〜9)と窒化シリコン(Si3
4、誘電率が約7)との組み合わせや、酸化シリコン
と酸化タンタル(Ta2 5、誘電率が約25)との組
み合わせなどが使用される。
【0037】更に、図8の断面構造において、上記した
通り、接合における絶縁膜の厚さはトンネル抵抗を設定
された値に収める為に決定される。従って、SET接合
と抵抗用の接合の絶縁膜の厚さは、トンネル可能である
必要があるので、20nmの如く薄くする必要がある。
また、隣接するTPLゲートのSET接合素子の電極間
は、上記の膜厚よりも長く(例えば200nm)設定さ
れ、結合容量をSET接合素子と同程度にし、十分に大
きいトンネル抵抗値にすることができる。複数のTPL
ゲートを組み合わせて回路を構成する場合、結合が不要
なTPLゲート間は、例えば十分な距離を設定すること
により、電気的に分離されることができる。或いは、図
示しないが、TPLゲート間により高い誘電率の絶縁体
の壁を形成しても分離することができる。
【0038】更に、TPLゲート間の距離に対する設計
の自由度を確保する為に、TPLゲート間の絶縁体を第
3の誘電率を持つ材料にする。即ち、電極32間の絶縁
体の誘電率を第3の誘電率とし、電極32間の距離が高
集積化等の理由で短くなる場合は、第3の誘電率は上記
の誘電率e1,e2よりも小さいものが選択され、ま
た、電極32間の距離が、製造方法の限界や、結合され
るゲート数の増大等の理由で長くなる場合は、第3の誘
電率は大きいものが選択される。
【0039】図10〜図12は、図8に示されたTPL
位相同期型回路構造の製造方法を示す図である。製造工
程順の(1)〜(15)の断面図に従って本実施の形態
例の製造方法を示す。
【0040】図10(1)、(2) P型のシリコン基板40の表面にリンをイオン注入し
て、アニールすることによりn型のシリコン層30を形
成する。このシリコン層30は、SET接合素子の共通
電極となる。
【0041】図10(3)、(4) 熱酸化工程により、シリコン層30の表面に厚さ20n
mの酸化シリコンからなる第1の絶縁体層31を形成す
る。そして、その絶縁体層31上に、CVD法により厚
さ20nmのn型のポリシリコン層32を成長する。
【0042】図10(5)、(6) ポリシリコン層32上にレジスト層を形成し、電子ビー
ム描画法によりTPL回路の単一電子トンネル接合の配
列パターン50にパターニングする。そして、通常のド
ライエッチング法によりポリシリコン層32をエッチン
グし、平面状に分離して配置された単一電子トンネル接
合の他方の電極32を形成する。この複数の電極32
は、平面的に離間して配置される。そして、それぞれの
電極32が、共通電極30とその間の第1の絶縁体層3
2とで単一電子トンネル接合素子を構成する。
【0043】図10(7)、(8) 次に、ポリシリコンよりなる電極32上及び第1の絶縁
体層31上に、CVD法により窒化シリコン層からなる
第2の絶縁体層33を60nm程度成長する。その後、
表面全面にレジストを塗布し、アルゴンを利用したイオ
ンミリング法により全面をエッチングし、平坦化しなが
ら電極32上の窒化シリコン層の厚みが20nmになる
ようにする。この窒化シリコン層が負荷抵抗用のトンネ
ル接合となる。
【0044】図11(9)、(10) 窒化シリコン層からなる絶縁体層33上に、ポリシリコ
ン層からなるトンネル接合素子の他方の電極34を、上
記(4)〜(6)と同じ工程により形成する。そして、
更に、その上に、上記(7)、(8)と同じ工程によ
り、電極34上の厚みが20nmとなる窒化シリコン層
33を形成する。
【0045】図11(11)〜(14) 上記の工程(9)と(10)と同じ工程により、ポリシ
リコン層からなる電極35を形成し、更に窒化シリコン
層からなる第2の絶縁体層33を積層する。この窒化シ
リコン層も、電極35上で20nmの厚みに形成され
る。更に、その工程を繰り返して、ポリシリコン層から
なる電極36と、それを覆う窒化シリコン層33を形成
する。この窒化シリコン層も、電極35上で20nmの
厚みに形成される。
【0046】図12 最後に、最上層の電極37が形成される。この電極37
は、図11(14)の窒化シリコン層からなる第2の絶
縁体層33の表面に、電極パターンの反転レジストパタ
ーンを形成し、アルミニウムを50nm蒸着し、レジス
トをリフトオフして除去することにより形成される。そ
の結果、4段の多重トンネル接合列が形成される。
【0047】以上の通り、現在利用可能な半導体製造工
程を利用することにより、図8に示された構造のTPL
回路装置を形成することができる。SET接合素子と負
荷抵抗を形成するトンネル接合素子とを積層構造にする
ことにより、TPL回路をコンパクトな構造にすること
ができる。そして、両絶縁体層の材料を別々に選択する
ことで、両接合が同じ絶縁膜厚でもそれぞれ要求される
容量とトンネル抵抗値を再現することができる。また、
SET接合素子の電極間の距離を調整することにより、
適切な容量とトンネル抵抗値を有する結合容量を形成す
ることができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、消
費電力の少ないTPL回路をSET接合素子とそれに接
続される負荷抵抗用のトンネル接合素子とを導電層と第
1の絶縁膜及び第2の絶縁膜による多層構造で構成する
ことができる。従って、構造が簡単で既存の半導体製造
プロセスを利用して製造も簡単にできるTPL回路装置
を実現することができる。
【0049】更に、本発明によれば、SET接合素子の
絶縁層と負荷抵抗用のトンネル接合素子の絶縁層とを異
なる誘電率の材料で構成し、両接合素子を積層構造と
し、更に、TPL回路の結合容量をSET接合素子の電
極間の絶縁層で実現することで、集積化に適したTPL
構造を提供することができる。
【0050】更に、負荷抵抗を、複数のトンネル接合素
子を多層構造にして直列接続した構成で実現することが
でき、TPL回路をコンパクトに形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】TPL(Tunneling Phase Logic :トンネル位
相論理を意味する)位相同期型回路の基本回路図であ
る。
【図2】単一電子トンネル接合素子の電流電圧特性を示
す図である。
【図3】単一電子トンネル接合素子に直流バイアスのみ
を印加した時の接合電圧特性を示す図である。
【図4】図1のTPL位相同期型回路にポンプ電圧を印
加した時の接合電圧特性を示す図である。
【図5】TPL位相同期型回路の例を示す図である。
【図6】TPL位相同期型回路の具体的構成例である。
【図7】図6の等価回路図である。
【図8】TPL回路の具体的構造を示す断面図である。
【図9】TPL回路を構成する単一電子接合、抵抗用の
接合及び結合用の接合のそれぞれの容量Cとトンネル抵
抗RT のシミュレーション値を示す図表である。
【図10】TPL位相同期型回路構造の製造方法を示す
図である。
【図11】TPL位相同期型回路構造の製造方法を示す
図である。
【図12】TPL位相同期型回路構造の製造方法を示す
図である。
【符号の説明】
10 単一電子トンネル接合素子 12 負荷抵抗 16 結合容量 121〜124 抵抗用トンネル接合素子 30 第1の電極 31 第1の絶縁層 32 第2の電極 33 第2の絶縁層 34〜37 抵抗用トンネル接合素子の電極 Vdc 直流バイアス電圧 Vpump 交流ポンプ電圧

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】微小トンネル接合を有する単一電子トンネ
    ル接合素子と、 一端が前記単一電子トンネル接合素子の第1の電極に接
    続され、他端に直流バイアス電圧が印加され、負荷抵抗
    を形成する抵抗用トンネル接合素子と、 前記単一電子トンネル接合素子の第2の電極に印加され
    る交流電圧源とを有し、 前記単一電子トンネル接合素子の接合を第1の絶縁膜で
    構成し、前記抵抗用トンネル接合素子の接合を前記第1
    の絶縁膜よりも誘電率の大きい第2の絶縁膜で構成した
    ことを特徴とする位相同期型回路装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記単一電子トンネル接合素子と、前記抵抗用トンネル
    接合素子とが、多層構造により形成されていることを特
    徴とする位相同期型回路装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記負荷抵抗が前記抵抗用トンネル接合素子を複数個直
    列に接続して構成され、前記単一電子トンネル接合素子
    と、前記複数の抵抗用トンネル接合素子とが、多層構造
    により形成されていることを特徴とする位相同期型回路
    装置。
  4. 【請求項4】請求項2または3において、 前記単一電子トンネル接合素子と前記抵抗用トンネル接
    合素子より構成される位相同期型回路ゲートを複数平面
    的に離間して配置し、前段ゲートと後段ゲート間の結合
    容量を、前記第1の電極間に形成された絶縁膜により形
    成されることを特徴とする位相同期型回路装置。
  5. 【請求項5】請求項4において、 前記結合容量を構成する絶縁膜が前記第2の絶縁膜であ
    ることを特徴とする位相同期型回路装置。
  6. 【請求項6】請求項4において、 前記複数の位相同期型回路ゲートの単一電子トンネル接
    合素子の前記第2の電極が共通の電極で構成されている
    ことを特徴とする位相同期型回路装置。
  7. 【請求項7】基板上に共通に形成された第1の電極層
    と、前記第1の電極上に形成され第1の誘電率を有する
    第1の絶縁層と、該第1の絶縁層上に離間して形成され
    る複数の第2の電極層とを有する複数の単一電子トンネ
    ル接合素子と、 前記第2の電極層及び第1の絶縁層上に形成され、前記
    第1の誘電率よりも大きい第2の誘電率を有する第2の
    絶縁層と、前記第2の絶縁層上であって、前記第2の電
    極層に対抗する位置に分離して形成される複数の抵抗用
    電極層とを有する抵抗用トンネル接合素子と、 前記単一電子トンネル接合素子の前記第2の電極間に形
    成される結合用容量とを有し、 前記抵抗用電極層に直流バイアス電圧が印加され、前記
    単一電子トンネル接合素子の第1の電極に交流ポンプ電
    圧が印加されることを特徴とする位相同期型回路装置。
  8. 【請求項8】請求項7において、 前記単一電子トンネル接合素子の前記第1の絶縁膜と、
    前記抵抗用トンネル接合素子の前記第2の絶縁膜とが、
    実質的に同じ膜厚であることを特徴とする位相同期型回
    路装置。
  9. 【請求項9】単一電子トンネル接合素子と、前記単一電
    子トンネル接合素子に接続され直流バイアス電圧が印加
    される負荷抵抗とを有し、前記単一電子トンネル接合素
    子に交流ポンプ電圧が印加される位相同期型回路装置の
    製造方法において、 基板上の前記単一電子トンネル接合素子の第1の電極を
    形成する工程と、 前記第1の電極上に前記単一電子トンネル接合素子の接
    合を形成する第1の絶縁層を形成する工程と、 前記第1の絶縁層上に、前記単一電子トンネル接合素子
    の第2の電極を形成する工程と、 前記第2の電極上に、前記第1の絶縁層より大きい誘電
    率を有する第2の絶縁層を形成する工程と、 前記第2の絶縁層上に、前記第2の電極に対抗し前記負
    荷抵抗を構成する抵抗用トンネル接合を構成する抵抗用
    電極を形成する工程とを有し、 前記第2の電極と第2の絶縁層と前記抵抗用電極により
    前記抵抗用トンネル接合が形成されることを特徴とする
    位相同期型回路装置の製造方法。
  10. 【請求項10】請求項9において、 更に、前記抵抗用電極上に前記第2の絶縁層と抵抗用電
    極とを積層する工程を有し、前記抵抗用トンネル接合素
    子が複数積層されて直列接続構造に形成されることを特
    徴とする位相同期型回路装置の製造方法。
  11. 【請求項11】請求項9または10において、 前記位相同期型回路が複数ゲート形成され、 前記複数ゲートの前記単一電子トンネル接合素子の第1
    の電極が共通に形成され、前記第2の電極が平面的に離
    間して形成され、 前記離間して形成された第2の電極間に、前記ゲート間
    の結合容量が形成されることを特徴とする位相同期型回
    路装置の製造方法。
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