JPH1118534A - 作物収穫機 - Google Patents

作物収穫機

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Publication number
JPH1118534A
JPH1118534A JP18006097A JP18006097A JPH1118534A JP H1118534 A JPH1118534 A JP H1118534A JP 18006097 A JP18006097 A JP 18006097A JP 18006097 A JP18006097 A JP 18006097A JP H1118534 A JPH1118534 A JP H1118534A
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JP
Japan
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foliage
weeding
crop
scraping
leaf
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Pending
Application number
JP18006097A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihide Kanai
芳秀 金井
Mikio Okada
幹夫 岡田
Tsukasa Ito
宰 伊藤
Hiroyuki Chiba
博之 千葉
Kazuaki Fukutome
和章 福留
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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  • Harvesting Machines For Root Crops (AREA)
  • Outside Dividers And Delivering Mechanisms For Harvesters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 分草工程において起立状に分草された茎葉部
を円滑に掻込むことができるようにした作物収穫機を提
供すること。 【解決手段】 作物の茎葉部B1を前後方向に整列させ
るために、前後方向に回動する無端回走体22を設け、
該回走体22に掻上げ爪23を備えた分草装置4を進行
方向前側に有し、該分草装置4の後方において茎葉部B
1を持ち上げるために、左右方向内向きに回動する左右
一対の無端回走体27を設け、該回走体27に掻込み爪
28を備えた掻込み装置5を有する作物収穫機におい
て、前記分草装置4と前記掻込み装置5とは、前後方向
に関する傾斜角度が略同じとなるよう、且つ、両装置の
上端部が略同じ高さになるよう設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タマネギ等の鱗茎
作物や人参等の根菜作物(以下、これらを総称して「地
中作物」または単に「作物」という)等を収穫するため
の作物収穫機に関する。
【0002】
【従来の技術】圃場に植生している地中作物の茎葉部を
挟持して持ち上げることにより、該作物の地中部(鱗茎
部、根部)を圃場から引き抜き、その後、茎葉部と地中
部とを分離して、地中部を収穫する作物収穫機として、
例えば、特開平9−103160号公報に記載のものが
公知である。
【0003】この種の地中作物は、その茎葉部が複雑に
絡み合っているため、茎葉部を挟持して引き抜く際、こ
の絡みつきをほぐす必要がある。そこで、従来のもの
は、進行方向前方側に分草装置を備えていた。そして、
この分草装置の後方に、茎葉部を持ち上げるための掻込
み装置を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の作物収穫機
は、分草装置の後方に配置された掻込み装置の高さが、
分草装置よりも低く、且つ、掻込み装置の傾斜角度の方
が緩やかであったので、分草装置の上端と掻込み装置の
上端の距離が大きくなり、前方の分草装置で起立状に分
草された茎葉部が、後方において倒れ込むため、掻込み
装置によって円滑に掻込むことができないと言う問題が
あった。
【0005】そこで、本発明は、分草工程において起立
状に分草された茎葉部を円滑に掻込むことができるよう
にした作物収穫機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、次の手段を講じた。即ち、本発明の特徴と
するところは、作物の茎葉部を前後方向に整列させるた
めに、前後方向に回動する無端回走体を設け、該回走体
に掻上げ爪を備えた分草装置を進行方向前側に有し、該
分草装置の後方において茎葉部を持ち上げるために、左
右方向内向きに回動する左右一対の無端回走体を設け、
該回走体に掻込み爪を備えた掻込み装置を有する作物収
穫機において、前記分草装置と前記掻込み装置とは、前
後方向に関する傾斜角度が略同じとなるよう、且つ、両
装置の上端部が略同じ高さになるよう設けられている点
にある。
【0007】本発明によれば、分草装置と前記掻込み装
置とは、前後方向に関する傾斜角度が略同じとなるよう
配置されているので、両者を可及的に接近させて配置す
ることができる。そして、両装置の高さが略同じである
ので、分草装置によって起立状に分草された茎葉部は、
後方に倒れ混む際、掻込み装置によって円滑に掻込まれ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態について説明する。全体構成を側面視で示してい
る図1および平面視で示している図2において、本発明
に係る作物収穫機1は、タマネギの収穫を行うものであ
り、畝Aを跨いで畝長手方向に走行(前進・後進)自在
な歩行型であって左右対の駆動輪(後輪)2A,2Bを
備えているとともに、左右の一方、図示では右側のみに
ゲージ輪(従動輪,前輪)3を備えている。
【0009】収穫機1はその前部から後部にかけて、分
草装置4、掻込み装置5、葉部挟持移送装置6、首部挟
持移送装置7および葉部挟持移送装置6と首部挟持移送
装置7間に備えた切断装置8並びに整列排出装置9を備
えて主構成されており、ゲージ輪3の近傍には引き抜き
を容易にするため畝Aを膨軟化する左右対のサブソイラ
10が備えられていて、各駆動部はエンジン11に連動
されている。
【0010】エンジン11は、平面視コ字形に枠組みさ
れた機枠12の後部に搭載されており、該エンジン11
の出力部にはミッションケース13内のミッションが直
結されている。ミッションケース13内のミッション
は、走行系のミッションと作業系(分草装置、掻上げ装
置等の動力系)のミッションであり、走行系ミッション
は、左右対の伝動ケース14A,14B内のチェーン伝
動体に連動連結されていて駆動輪2A,2Bを所定速度
で走行変速可能である。
【0011】左右対の伝動ケース14A,14Bの一
方、図では左側の伝動ケース14Bは機枠12の後部に
備えている左右方向の拡縮案内機構15および入れ子構
造の伸縮伝動筒16等を介して左右方向に伸縮(拡縮)
自在であり、ここに図3に示している畝Aの幅に応じて
トレッドが調整可能とされていて、左右対の駆動輪2
A,2Bが畝溝A1上を転動可能である。
【0012】作業系ミッションは、図1および図2に示
す伝動軸系17を介して分草装置4の動力入力とされて
いて、該伝動軸系17は前上り傾斜状とされて前方に延
伸しており、該軸系17の途中にベベルギヤ等を内蔵し
た動力分流系18を介して掻込み装置5、葉部挟持移送
装置6等の動力入力とされている。分草装置4は、機枠
12の先端に立設した分草伝動ケース19とこのケース
19の上下部に軸支されていて左右軸心廻りで回転する
スプロケットホイール20,21と、このホイール2
0,21に巻掛けている無端回走体であるチェーン22
と、このチェーン22の長手方向に起倒自在として付設
されている掻上げ爪23と、分草伝動ケース19の下部
に備えられていて前方に延伸している分草杆24等から
構成されている(図1〜図4参照)。
【0013】分草伝動ケース19は前下り傾斜状で左右
方向に間隔をおいて本例では3個が並設されていて図4
の矢示X方向にチェーン22を循環回送することで掻上
げ爪(タイン)23によって作物B(茎葉部B1と地中
部B2とからなる)の左右方向等に向いて倒伏している
茎葉B1を下から掬い上げることで前後方向に整列可能
としている(図2参照)。
【0014】ここで、分草装置4の分草伝動ケース19
は、図2及び図3で示すように、畝Aの肩部A2にひと
つと作物Bの条間の2つにそれぞれ対応していて、肩部
A2を起えて垂れ下っている茎葉B1と条間に倒伏して
いる茎葉B1を掻上げ爪23でそれぞれ掬い上げること
で左右方向に向いている茎葉B1を前後方向に整列する
ようになっている。
【0015】分草装置4における分草杆24は、各分草
伝動ケース19の下部近傍から前下り傾斜状に延伸され
ていて掻上げ爪23で掬い上げる準備として左右方向に
向っている茎葉B1を徐々に持上げて分草するようにな
っている。ここで、各分草杆24は、その基部(ケース
に対する取付部)の近傍において二股部24Aとされて
いて伝動ケース19の下部を左右両側から取囲んでお
り、掻上げ爪23の掬い上げ開始部に茎葉B1を分草案
内するようにされており、畝Aの肩部A2に対応する分
草杆24が他の(畝A上にほぼ接触する)分草杆24よ
りもその延伸長さが長大とされていて(図2参照)、肩
部A2を越えて垂れ下っている茎葉と条間上で倒伏して
いる茎葉を徐々に持ち上げるようになっている。
【0016】また、図5に示すように、肩部A2と対応
する分草杆24には左右方向外肩に張出するとともに側
面視で「く」の字状に折曲形成した分草カバー25が備
えられていて、該分草カバー25はゲージ輪3をその前
方及び上方からほぼ覆うようになっていて、倒伏されて
いた長大な茎葉が分草杆24で持上げられて再倒伏され
たとき、ゲージ輪3で踏込むのを防止している。
【0017】前記カバー25の前後方向中途部(くの字
の屈曲部付近)から、分草装置4の掻上げ爪23が前方
に露出するよう、該カバー25は、ゲージ輪3が設けら
れている側の伝動ケース19の外側面に固定されてい
る。このカバー25は、ゲージ輪3が設けられている側
の伝動ケース19にのみ設けられ、その他の二つの伝動
ケース19には設けられていない。
【0018】前記分草装置4は、収穫機1を畝Aに沿っ
て走行させるとき、畝Aに横たわっている茎葉B1を分
草杆24で徐々に持上げるとともに掻上げ爪23で掬い
上げ(払い上げ)することでその茎葉B1を図2で示す
ように前後方向に整姿して掻込み装置5で左右から抱き
込み状にするのであり、ここに、分草装置4は畝A上に
おいて倒伏して複雑に絡み合っている作物Bの茎葉B1
を前後方向に分草整姿して次の掻込み装置5への準備処
理をしているのである。
【0019】ここで、図4で示すように、掻上げ爪23
はその下部の掻上げ開始部位(下部のホイール巻掛け
部)において畝Aの頂面より符号Hの間隔を有し分草杆
24で持上げられた茎葉を掬い上げるとともに、分草杆
24の二股部24Aにて左右分草することと相まって分
草整姿するとき、茎葉B1を過度な力で掬い上げるのを
少なくし、作物Bが畝Aから引き抜かれるのを防止して
いるのである。
【0020】すなわち、分草装置4のチェーン22は掻
込み装置5の掻込みベルトよりも緩速(遅速)で循環回
走しているとはいえ、下部の巻回部では掻上げ爪23の
周速は掻上げ直線部(図4の前側で爪23が起立してい
る部位)の周速よりは早いことから分草杆24で徐々に
茎葉の絡み合いを解きほぐし掻上げ爪23による茎葉の
過度の掻上げを防止して作物Bの不測な引き抜けを防止
しているのである。
【0021】分草装置4の掻上げ爪24を循環回走する
チェーン22に列設したことにより、長短茎葉が混在し
ていても確実に分草整姿するものとされており、該掻上
げ爪24は上部の巻回部より反転すると、図4で示すよ
うにチェーン22にほぼ沿うように倒伏するものとされ
ており、ここに、分草装置4に後続する葉部掻込み装置
5との前後間隔をできるだけ少なくして前後方向に分草
整姿された直後の茎葉を左右方向から掻込み得るように
されている。
【0022】分草装置4と葉部掻込み装置5は、図1お
よび図4で示すように、前下り傾斜状(後上り傾斜状)
とされて前後間隔をおいて互いに平行配置で備えられて
いてその上下方向高さは略同高とされている。従って、
両者を可及的に接近させて配置することができる。その
ため、長い茎葉部を分草装置4で起立状に分草して、こ
の起立状態を保って、直ぐに後方の掻込み装置に受け渡
すことができる。
【0023】葉部掻込み装置5は、図2および図3で示
すように上部の駆動プーリー25と下部の従動プーリー
26とに亘って無端ベルトで示す無端回走体27を循環
回走自在として巻掛けて内蔵している左右対の伝動ケー
ス28A,28Bで構成されていて、無端ベルトで示す
無端回走体27には回走方向に対して後退角を有して傾
斜して列設されている掻込み爪28を突出して有し、該
掻込み爪28の先端が分草装置4における中央の分草ケ
ースと対応する後方位置において互いに交叉しており、
ここに、分草装置4によって前後方向に分草整姿されて
いる2条の茎葉B1を左右から抱込み状に持上げること
で直線状に引き伸ばして後続する葉部挟持移送装置(引
き抜きベルト装置)6に対する受継(受け渡し)を円滑
かつ確実にしている。
【0024】ここで、分草装置4の掻上げ爪23が硬質
樹脂製であるのに対し、葉部掻込み装置5の掻込み爪2
8はゴム等のように軟質弾性材で形成されていて茎葉B
1にソフトタッチし、作物Bの痛みを極力防止してい
る。葉部掻込み装置5の掻込み開始部位(従動プーリー
26への巻掛部)において、掻込み爪28の先端は作物
Bの首部近傍に位置しており、ここに、分草装置4にお
いて分草整姿された茎葉の付け根部分から、確実に左右
方向にて抱込み得るようにされている。
【0025】すなわち、葉部掻込み装置5は、図3の矢
示Y方向に無端回走体27を循環回走することで左右対
の掻込み爪28によって2条の茎葉を左右方向から抱込
みつつ持上げることで、長短茎葉であっても確実に直線
状に引き伸ばして後続の葉部挟持移送装置6に受け渡し
可能とされている。葉部挟持移送装置6は、図1,図4
および図6に示しており、前下り傾斜状として配置され
ている左右対の伝動ケース29のそれぞれに、上部の駆
動プーリー30、下部の従動プーリー31を軸支して備
え、両プーリー30,31にゴムベルトで示す移送ベル
ト32A,32Bを循環回走自在に巻掛けてなる。
【0026】この葉部挟持移送装置6は前部の引き抜き
開始部位(従動プーリー31への巻掛け部)より移送方
向後方へ向かって後上り傾斜として配置されている。こ
こで、前記葉部掻込み装置5は、前記挟持移送装置6の
後上り傾斜に対して後上り傾斜が大きくされており、該
葉部掻込み装置5における前部の掻込み開始部位の近傍
に、具体的にはやや上方に、葉部挟持移送装置6におけ
る引き抜き開始部位が近接して配置されている。
【0027】このような構成を採用したことにより、図
6で示すように引き抜き開始部位のフトコロFが広くさ
れており、移送ベルト32A,32Bが図6の矢示Z方
向に循環回走するときの作用範囲が広くなって確実かつ
円滑に茎葉の挟持とこれに後続する引き抜き作用を確実
化しているとともに、葉部掻込み装置5に近接している
ことから、直線状に伸長された茎葉の外方逃げが防止さ
れている。
【0028】葉部挟持移送装置6における右側の終端部
位の上下には図2、図4、図7、図8で示すように、ス
ターホイールで例示する葉部放出回転体33が備えられ
ており、切断屑である葉部を畝間に投下するようにされ
ている。即ち、一対の上部の駆動プーリ30の内の、一
方のプーリ30の下部に、上下一対のスターホイール3
3が設けられている。そして、この下部のスターホイー
ル33の外周域と、駆動プーリ30の上方においてその
外周域を取り囲むように、上下一対のガイド部材33A
が円弧状に形成されて設けられている。このスターホイ
ール33及びガイド部材33Aによって、移送ベルト3
2A,32Bによって搬送されてきた茎葉部は、側方に
排出される。
【0029】更に、図4で示すように、葉部挟持移送装
置6の移送中途まで掻込み装置5の掻込み作用部が位置
していることから、長い茎葉の移送中の倒れを防止して
いる。葉部挟持移送装置6に後続している首部挟持移送
装置(首部位置決め装置)7が備えられており、首部挟
持移送装置7は、図1,2および図4,6で示すように
左右対の移送ベルト(34A,34B)で構成されてい
て前部の受継部位より移送方向後方へ向かってほぼ水平
方向に延伸して配置されており、葉部挟持移送装置6に
おける引き抜き開始部位の近傍に、首部挟持移送装置7
の受継開始部位が近接して配置されている。
【0030】左右対の移送ベルト34A,34Bのそれ
ぞれは駆動プーリー35A,35Bと従動プーリー36
A,36Bに図6で示すようにテンション乃至ガイドプ
ーリー37A,37B等を介して無端状に巻掛けられて
おり、駆動プーリー35A,35Bが図6の矢示Q方向
に回転駆動することにより、作物Bを後方に移送可能で
あり、その移送中途において茎葉B1を所定長さ残して
切断装置8によって寸断可能とされている。
【0031】すなわち、掻込み装置5でほぼ直線状に伸
長されている茎葉B1を葉部挟持移送装置6の移送ベル
ト32A,32Bによって挟みつけて後方に移送すると
き、該ベルト32A,32Bが後上り傾斜であることか
ら、2条の作物Bは畝Aから徐々に引き抜かれるのであ
り、その引抜き量(引抜高さ)は、作物Bの首部が移送
ベルト34A,34Bの下端縁にて上方移動が制限され
ることで決定されているとともに、葉部挟持移送装置6
の移送ベルト32A,32Bと首部挟持用の移送ベルト
34A,34Bに亘って茎葉を伸長状態にして両者のフ
トコロ(三角形状空間)Sに配置した切断装置8にて寸
断するようにされている。
【0032】ここで、葉部挟持移送装置6における引き
抜き開始部位の近傍に、首部挟持移送装置7の受継開始
部位(駆動プーリー35A,35Bの巻掛け部)が近接
していることから、左右対の移送ベルト34A,34B
の矢示Q方向の回走に伴う作用範囲が広くなって確実に
茎葉B1を首部挟持移送装置7に導入可能としている。
【0033】首部挟持移送装置7はその受継開始部位か
ら切断装置8の位置までは、葉部挟持移送装置6によっ
て茎葉を伸長しつつ引き抜き動作を確保する一方、切断
装置8以降においては、首部を挟持して後方へ移送する
ことから、受継開始部位から切断装置8の位置に向かっ
て図6で示すように左右対の移送ベルト34A,34B
の対面間隔Cが徐々に狭くされており、所謂この間にお
いては挟持力が弱くされ、切断装置8以降は左右対の移
送ベルト34A,34Bが互いに密接されて挟持力が強
くされているのである。
【0034】なお、移送ベルト34A,34Bは作物の
首部を挟持することから、首部接触部位の痛みを少なく
するため、ゴムベルトにスポンジベルト等を重着したも
のが望ましい。ここで、掻込み装置5、葉部挟持移送装
置6および首部挟持移送装置7に対する動力伝達系につ
いて簡単に説明する。
【0035】図2に示した動力分流系18から図1に示
す動力中継部38を介して葉部挟持移送装置6の駆動プ
ーリー30に動力が伝達されるとともに、伝動ケース2
9の前上面に配置した巻掛伝動体を有する中継伝動ケー
ス39に動力が伝達され、該ケース39の中途から葉部
掻込み装置5の駆動プーリー25に伝動体40を介して
動力を伝達するとともに、中継伝動ケース39の下部か
ら伝動体41を介して首部挟持移送装置7における駆動
プーリ35A,35Bに動力が伝達されていて、葉部挟
持移送装置6と首部挟持移送装置7とは同期駆動されて
いるのである。
【0036】切断装置8に対する動力伝達は図1に示し
ているフレキシュブル伝動体42を介して該切断装置8
のカッター43に伝達されている。切断装置8は、図4
および図6で示すように縦軸廻りに回転駆動するカッタ
ー43を備えていて図4で示しているフトコロS内にお
いてネジ送り手段44によって切断長さを長短調整自在
とされ、移送ベルト34A,34Bの挟持面の直上にカ
ッター43が位置されている。
【0037】なお、左右対のサブソイラ10は図3で示
すように正背面視でL形の直刃であって、葉部挟持移送
装置6の下部近傍側方に位置しており、図1で示す左右
方向の軸心(ピン)45を中心として往復動する伝動軸
系46により前後に振動することで作物Bの下方位置で
畝を切削振動し畝Aを膨軟化しており、引き抜きを助長
しているのである。
【0038】また、ゲージ輪3は、サブソイラ10と分
草装置4との中間位置一側方に配置されており、操縦ハ
ンドル47の手元側から屈折部を有する伝動軸48を手
元ハンドル49の操作で高さ調整(ゲージ調整)自在と
されている。首部挟持移送装置7の後部には整列排出装
置9が備えられており、引き起こされて結束できる茎葉
を残して切断された作物Bを畝A上に整列して投入排出
するようにしている。
【0039】図4及び図6において、整列排出装置9は
切断装置8の後方部位に配置されており、移送ベルト3
4A,34Bの上方にあってかつ該ベルト34A,34
Bの挟持面(移送方向)に対して交叉配置されている前
後方向に長い上部ガイド棒50と、移送ベルト34A,
34Bの下方にあってかつ前記上部ガイド棒50に対し
て交叉配置されている前後方向に長い2本の下部ガイド
棒51を備え、該下部ガイド棒51の後端は下方に折曲
されていてその一方の下部ガイド棒51には垂直板面を
有するガイド板52が固着されており、2本の下部ガイ
ド棒51の下方折曲部51Aに相対する後方には、上部
の駆動プーリー53Aと下部の従動プーリー53B間い
巻掛けられている突起54Aを有する排出ベルト54が
備えられている。
【0040】更に、移送ベルト34Aの従動プーリー3
6Aと動軸としてスターホイール55が回転可能に装着
されていて矢示Q方向に回走する移送ベルト34Aの回
走力を受けてスターホイール55は排出方向に駆動され
ている。なお、排出ベルト54は図2に示しているベベ
ルギヤ伝動ケース56を介して移送ベルト34Bの従動
プーリー36Bの回転動力により図4の矢示T方向に循
環回走自在である。
【0041】ここに、整列排出装置9は、切断装置8に
よって切断されて首部挟持移送装置7によって後方に移
送されている作物Bの茎葉B1を上部ガイド棒50の案
内作用とスターホイール55の回転力によって右側(ゲ
ージ輪3側)に向かって方向転換させ、一方、地中部
(鱗茎部)B2は下部ガイド棒51とガイド板52によ
って左側に方向転換させながら後方へ移送し、下方折曲
部51Aと排出ベルト54の突起54Aにて茎部B1を
支えながらゆっくりと右側駆動輪2Aの内方における畝
A上に落下排出しているのであり、図2で示すように、
茎葉B1を畝溝に向かって横列状として畝Aに落下排出
され、ここに、畝A上での作物Bの乾燥を促進している
とともに、数個を寄せ集めての人手による結束作業の容
易さを確保しているのである。
【0042】なお、本発明に係る収穫機1による往路で
2条の収穫が完了すると、操縦ハンドル47を持上げる
等して駆動輪2A,2Bを起点に方向転換し、残りの2
条を前述と同様に復路において収穫する。尚、本発明
は、前記実施の形態に示すものに限定されるものではな
く、例えば、タマネギ収穫機に限らず、他の鱗茎作物、
人参等の根菜作物、その他の作物の収穫機であってもよ
い。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、分草装置と前記掻込み
装置とは、前後方向に関する傾斜角度が略同じとなるよ
う配置されているので、両者を可及的に接近させて配置
することができる。そして、両装置の高さが略同じであ
るので、分草装置によって起立状に分草された茎葉部
は、後方に倒れ混む際、掻込み装置によって円滑に掻込
まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る作物収穫機の一実施形態を示す全
体側面図である。
【図2】本発明に係る作物収穫機の一実施形態を示す全
体平面図である。
【図3】本発明に係る作物収穫機の一実施形態を示す全
体正面図である。
【図4】本発明に係る作物収穫機の主要部の作用を併せ
て示す側面図である。
【図5】本発明に係る作物収穫機の分草装置の斜視図で
ある。
【図6】本発明に係る作物収穫機の主要部の作用を併せ
て示す平面図である。
【図7】葉部挟持移送装置の後部を示す平面図である。
【図8】葉部挟持移送装置の後部を示す背面図である。
【符号の説明】
4 分草装置 5 掻込み装置 22 チェーン(無端回走体) 23 掻上げ爪 27 無端回走体 28 掻込み爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千葉 博之 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 福留 和章 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作物の茎葉部を前後方向に整列させるた
    めに、前後方向に回動する無端回走体を設け、該回走体
    に掻上げ爪を備えた分草装置を進行方向前側に有し、該
    分草装置の後方において茎葉部を持ち上げるために、左
    右方向内向きに回動する左右一対の無端回走体を設け、
    該回走体に掻込み爪を備えた掻込み装置を有する作物収
    穫機において、 前記分草装置と前記掻込み装置とは、前後方向に関する
    傾斜角度が略同じとなるよう、且つ、両装置の上端部が
    略同じ高さになるよう設けられていることを特徴とする
    作物収穫機。
JP18006097A 1997-07-04 1997-07-04 作物収穫機 Pending JPH1118534A (ja)

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