JPH11185142A - 自動販売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品の装填性に優れた商品コラムを備え、商
品取出口の高さ位置を比較的任意に設定することを可能
とする自動販売機を提供する。 【解決手段】 複数の商品を横並びに載置して収納する
と共に、横並びに収納した商品をその一端側に移動変位
させる押圧機構を備えた複数の商品コラムをリフタ機構
に吊り下げることで、これらの商品コラムを吊り下げて
循環的に上下動させる。そしてリフタ機構を駆動するこ
とで選択指定された商品コラムを所定の商品払出位置に
位置付け、該商品コラムの後面側に設けた商品払出機構
を駆動することで該商品コラムからその前面側に商品を
払い出すようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は商品の装填性に優れ
た横詰めコラム方式の自動販売機に関する。

【０００２】

【関連する背景技術】たばこ等のパッケージ化された商
品の自動販売機は、一般に複数の商品を積み重ねて収納
する、所謂縦詰め方式の商品コラムを複数列備えてな
り、各商品コラムに収納した商品を、例えば最下位置の
ものから順にその前面側に払い出すように構成される。
またこのような商品コラムは、そのコラム長に応じて多
段に設けられる。

【０００３】しかして上記各商品コラムから選択的に払
い出された商品は、例えば自動販売機本体の前面をなす
ドア部の裏面に設けられた商品シュートを介して、該ド
ア部の下部位置に設けられた商品取出口に導かれる。
尚、商品取出口がドア部の中程の高さ位置（所謂ウェス
ト位置）に設けられている場合には、一旦、販売機本体
内部の最下位置に落下させた商品を、例えばベルト体か
らなる搬送機構によりすくい上げて上記商品取出口に搬
送する如く構成される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで商品コラムへ
の商品の装填は、商品コラム内に複数の商品を順次積み
重ねていくことによってなされる。しかしながら大量販
売商品用の長尺コラムの場合、商品の積み重ね高さが高
くなるに従って、更にその上への商品の積み重ねが困難
化してくる。また少量多品種販売用の短尺コラムであっ
てもそのコラム位置が上段である場合には該商品コラム
への商品の積み重ねが困難であり、仮に作業者が短身で
ある場合には、例えば踏み台が必要となる等の不具合が
ある。

【０００５】一方、商品取出口は、各商品コラムから選
択的に払い出された商品の落下を利用して商品取出口に
導くべく、一般的には上述したようにドア部の下部位置
に設けられる。しかし商品取出口がドア部の下部位置で
あると、商品の取り出し時に屈むことが必要となる。こ
れに対してウェスト位置に商品取出口を設ければ、屈む
ことなく商品の取り出しが可能となるが、前述したよう
に搬送機構を組み込むことが必要となり、装置構成が複
雑化する。

【０００６】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、商品の装填性に優れた商品コラ
ムを備え、ドア部における商品取出口の高さ位置を比較
的任意に設定することを可能とする自動販売機を提供す
ることにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明に係る自動販売機は、複数の商品を横並びに
載置して収納すると共に、横並びに収納した商品をその
一端側に移動変位させる押圧機構を備えた複数の商品コ
ラムと、これらの商品コラムを吊り下げて循環的に上下
動させるリフタ機構と、このリフタ機構を駆動して選択
指定された商品コラムを所定の商品払出位置に位置付け
る商品選択機構と、この商品払出位置に位置付けられた
商品コラムから、その一端側に変位させた商品を該商品
コラムの前面側に払い出す商品搬出機構とを備えたこと
を特徴としている。

【０００８】即ち、本発明に係る自動販売機は、複数の
商品を横並びに載置して収納する横詰め方式の商品コラ
ムを備えてなり、これらの複数の商品コラムをリフタ機
構に吊架することで各商品コラムを循環的に上下動させ
ながら、選択指定された商品コラムを所定の商品払出位
置に選択的に位置付けるようにし、この商品払出位置に
位置付けられた商品コラムから、該商品コラムに収納さ
れた商品を順に、その前方に払い出すようにしたことを
特徴としている。

【０００９】特に好ましい態様として請求項２に記載す
るように前記商品搬出機構を、所定の商品払出位置に選
択的に位置付けられる商品コラムの端部後方に設け、該
商品搬出機構が備えたプッシャを商品コラム内に突出さ
せることで、該商品コラム内の商品を前面側に押し出す
ようにしたことを特徴としている。つまり各商品コラム
毎に商品搬出機構を組み込むことなく、商品払出位置に
設けられた商品払出機構にて該商品払出位置に位置付け
られた商品コラムからの商品の払い出しを行わせるよう
にしたことを特徴としている。

【００１０】更に本発明の好ましい態様として請求項３
に記載するように、リフタ機構により循環的に上下動さ
れる商品コラムをガイド部材により案内することで、該
商品コラムの吊り下げ姿勢を規制しながら商品払出位置
に位置付けることを特徴としている。つまりガイド部材
を用いて商品コラムの姿勢を安定化させながら、その上
下動と、該商品コラムからの商品の払い出しを行わせる
ようにしたことを特徴としている。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態に係る自動販売機を、たばこの自動販売機を例
に説明する。図１はこの実施形態に係る自動販売機の概
略的な構成を示す斜視図であり、図２はその特徴的な構
成を示す断面図である。図において、１は箱状の筐体か
らなる自動販売機本体であり、その前面部にはドア部２
が開閉自在に設けられる。自動販売機本体１の内部は主
として販売商品を収納する空間をなし、後述するように
複数銘柄の商品Ｓを銘柄毎に分類して収納する複数の商
品コラム３が設けられている。またドア部２には、特に
図示しないが複数の商品見本を展示し、各商品見本に対
応して商品選択スイッチ等を組み込んだりする商品展示
部や、通貨の投入口および釣り銭返却口等を備えた金銭
受け払い部が設けられている。更にドア部２には販売商
品Ｓを取り出すための商品取出口４や前記商品コラムか
ら選択的に払い出された商品Ｓを上記商品取出口４に導
くための商品シュート（商品通路）５等が設けられる。

【００１２】さてこの自動販売機が特徴とするところ
は、従来一般的には、商品を積み重ねて収納する縦詰め
方式の商品コラムを横並びにして複数列固定的に設けて
いたことに代えて、複数の商品Ｓを横並びに収納する、
所謂横詰め方式の商品コラム３をリフタ機構１０に吊架
し、これらの各商品コラム３を循環的に上下動自在に設
けた点にある。そして商品Ｓの選択操作に連動した上記
リフタ機構１０の駆動により、各商品コラム３を所定の
商品払出位置に選択的に位置付けるように構成した点に
ある。

【００１３】即ち、商品コラム３は、基本的には上面を
開放した横長の箱形をなしてその内部に複数の商品Ｓを
横並びに収納する構造を有し、その両端をリフタ機構１
０により吊り下げられて上下動自在に設けられる。また
各商品コラム３には、後述するようにばねを主体とする
押圧機構が組み込まれている。この押圧機構により、該
商品コラム３内に横並びに収納された複数の商品Ｓが、
商品の払出部をなす一端部側に移動変位され、上記払出
部からの商品Ｓの払い出しに伴って１個分ずつ横移動さ
れるようになっている。

【００１４】ちなみにリフタ機構１０は、自動販売機本
体１の左右側板にそれぞれ組み込まれた左右一対の搬送
機構からなり、各搬送機構は上下一対のプーリ１１ａ,
１１ｂと、これらのプーリ１１ａ,１１ｂ間に張架され
た無端状のベルト１２とからなる。これらのプーリ１１
ａ,１１ｂおよびベルト１２からなる左右一対の搬送機
構は、互いに連動して図示しないモータ（駆動機構）に
より駆動されて前記ベルト１２を循環的に上下動させ
る。このようなリフタ機構１０の上記ベルト１２に、前
述した複数の商品コラム３が吊り下げられて、該リフタ
機構１０の駆動に伴って循環的に上下に移動される。

【００１５】また上記リフタ機構１０には、プーリ１１
ａ,１１ｂ間に張架された無端状のベルト１２に沿って
樋状のガイド部材１４が設けられている。リフタ機構１
０に吊り下げられた商品コラム３は、その両端部を上記
ガイド部材１４の内側にそれぞれ嵌め込まれた状態で上
下方向に案内されながら移動し、これによってその吊り
下げ姿勢が水平方向に一定化されるようになっている。

【００１６】しかして上述した如くリフタ機構１０によ
り吊り下げられて循環的に上下に移動する商品コラム３
の移動経路の、特に自動販売機本体１の前面側に位置す
る所定の高さ位置は、前記商品コラム３からの商品払出
位置として設定されている。具体的には前記ガイド部材
１４の一部には前記商品コラム３からその前方に払い出
された商品Ｓを挿通可能に所定幅の開口１４ａが設けら
れている。また上記商品払出位置の後方部には商品コラ
ム３内の商品Ｓを前方に払い出す為の商品払出機構１６
が設けられている。この商品払出機構１６は、例えば前
後方向に進退移動されて商品コラム３内に突出する棒状
のプッシャ１７を先端部に備えたプランジャ１８を主体
として構成され、該プランジャ１８の選択的な通電によ
り上記プッシャ１７を商品コラム３内に突出させること
で該商品コラム３内の商品Ｓを、その前面側に押し出す
如く構成される。

【００１７】基本的には上述したように複数の商品コラ
ム３をリフタ機構１０により吊り下げて循環的に上下動
させるように構成された自動販売機においては、商品選
択操作に応じてリフタ機構１０を駆動し、その指定され
た商品Ｓを収納した商品コラム３を前述した商品取出位
置に選択的に位置付ける。この状態で商品払出機構１６
を駆動し、該商品コラム３内にプッシャ１７を突出させ
て該商品コラム３内から商品Ｓをその前面側に払い出す
ことにより、商品Ｓの販売が行われる。そして商品Ｓを
払い出した後、前記商品払出機構１６の駆動を停止して
前記プッシャ１７を商品コラム３内から引き抜くこと
で、商品コラム３内に残されている商品Ｓが前記押圧機
構により横方向に移動変位され、またリフタ機構１０に
よる商品コラム３の上下移動が可能となる。

【００１８】ここで上述した横詰め方式の商品コラム３
について今少し詳しく説明すると、この商品コラム３
は、例えば図３に示すように横長の箱形形状をなし、そ
の両端部をなす側壁部の上端にて前記リフタ機構１０の
ベルト１２に吊り下げられるようになっている。また商
品コラム３の上面は、その幅方向に大きく開口されてお
り、前面側はヒンジ３ａを介して開閉自在に設けられた
前扉３ｂとなっている。この前扉３ｂは、商品コラム３
の後端上端部から前面側に張り出されたアーム部３ｃの
前端鈎部３ｄに係合して該商品コラム３の前面壁を構成
する。しかして商品コラム３への商品Ｓの装填は、前記
アーム部３ｃを弾性的に撓ませることで前端鈎部３ｄと
前扉３ｂとの係合を解除し、前扉３ｄを前側に倒して該
商品コラム３の前面側を開放した状態で行われる。

【００１９】尚、前扉３ｂは、その右端部と右端側壁部
との間に商品Ｓの厚みの開口を形成して設けられる。こ
の前扉３ｂの右端部と右端側壁部との離間した空間が、
該商品コラム３内からの商品Ｓの払出口として用いられ
る。また前記前扉３ｂは、商品コラム３に収納された商
品Ｓの前端部からの脱落を阻止すると共に、上記払出口
から右端位置の商品Ｓを払い出す際、次商品Ｓの前端に
当接して商品コラム３からの該次商品Ｓの払い出し（二
重払い出し）を阻止する役割も担う。

【００２０】しかして前記商品コラム３の左端側には、
該商品コラム３内に横並びにして収納された複数の商品
Ｓを横方向（右端方向）に押圧し、該商品コラム３から
の商品Ｓの払い出しに関連して商品コラム３内に残され
ている収納商品Ｓを右側に移動変位させる押圧機構２０
が組み込まれている。この押圧機構２０は、前述したよ
うにばねを主体として構成されるもので、その弾性力を
用いて商品コラム３内の収納商品Ｓを移動変位させるこ
とで、前記払出口が設けられた右端側に順次商品Ｓを位
置付ける役割を担う。

【００２１】前述した商品払出機構１６は、上記押圧機
構２０により商品コラム３の右端側に順次移動変位され
る商品Ｓをその前面側に払い出すべく、例えば図４に示
すように商品コラム３の裏側に位置付けて設けられてお
り、棒状のプッシャ１７を商品コラム３内に進入させる
ことで商品Ｓの後端面を押して該商品コラム３内から前
面側に向けて商品Ｓを押し出すものとなっている。

【００２２】尚、商品払出機構１６については、例えば
モータにより駆動されるボールねじを用いてプッシャ１
７を進退駆動する構成のものであっても良い。また上述
したように商品払出位置に位置付けられた商品コラム３
の後方に商品払出機構１６を固定的に設けることに代え
て、各商品コラム３の右端部にそれぞれ商品払出機構を
組み込むようにしても良い。この場合には、従来一般的
な縦長商品コラムの下部に商品Ｓの載置面をなして設け
られる商品払出機構を横置きして組み込むようにすれば
良い。そして商品コラム３が商品払出位置に選択的に位
置付けられたときにだけ、該商品コラム３の商品払出機
構に対する電気的接続をなすようにし、この状態におい
てのみ商品払出機構を駆動し得るようにすれば良い。

【００２３】かくして上述した如く構成された自動販売
機によれば、複数の商品コラム３が商品Ｓを横並びに収
納する横詰め方式の箱形構造を有し、リフタ機構１０に
より吊り下げられて循環的に上下動されるように設けら
れているので、自動販売機本体１の前面側の所定の高さ
位置に商品コラム３を順次位置付けながら、その商品コ
ラム３に対して簡単に商品Ｓを装填していくことができ
る。特に自動販売機本体１の前面側に位置付けられた商
品コラム３に対して、複数の商品Ｓをその右端側から順
に詰めながら並べていくだけでよいので、その装填作業
が非常に簡単である。

【００２４】ちなみに縦詰めの商品コラム内に複数の商
品Ｓを積み重ねて収納する場合、その積み重ね高さが或
る程度に達したときにパッケージ形状に起因して前倒れ
が生じ易くなる。このような前倒れを防ぐには、例えば
最上部に積み重ねられた商品の前端を手や腕等により押
さえる等の工夫が必要であったが、上述した横詰め方式
の商品コラム３によれば、前倒れ自体が生じないので上
述した工夫が全く不要でる。しかも商品Ｓの装填対象と
する商品コラム３の高さ位置を適宜調整することによ
り、無理な作業姿勢を強いられることなしにその装填作
業を進めることが可能となる。

【００２５】また上述した構成によれば、自動販売機本
体１の前面側に位置付けられた商品コラム３から、その
前面側に商品Ｓを払い出すだけで良いので、一対のプー
リ１１ａ,１１ｂによって規定される商品コラム３の前
面側移動位置における任意の高さ位置を商品の払出位置
として設定することができる。従って商品取出口５をド
ア部２の中位の高さ位置（ウェスト位置）に設ける場合
であっても、該商品取出口５に対して簡単に商品Ｓを導
き得る商品払出位置を設定することができる。この結
果、従来のように販売機本体１の下部に落とし込まれた
商品Ｓをすくい上げる為の商品搬送機構を組み込む必要
がなくなり、自動販売機の構成の簡素化を図ることが可
能となる。また商品搬送機構により商品Ｓをすくい上げ
る必要がないので、すくい上げに伴って商品のパッケー
ジに傷が付く等の不具合を未然に回避することが可能と
なる。

【００２６】尚、各商品コラム３に組み込まれ、前述し
たばねを主体として構成される押圧機構２０について補
足説明すると、この押圧機構２０については商品コラム
３における商品収納空間をできるだけ広く確保し得るよ
うにコンパクトに構成することが好ましい。しかしなが
ら圧縮ばねを用いるにしろ、引っ張りばねを用いるにし
ろ、商品コラム３の略全幅に相当する商品の押圧変位幅
を確保するには、或る程度の長さを持つばねが必要とな
る。ちなみに実用的なばねの伸縮幅（圧縮時と伸張時と
における長さの比）が３倍程度であるとすると、商品コ
ラム３の右端位置まで商品Ｓを押圧移動する為の圧縮ば
ねの圧縮長さとして、上記商品コラム３の幅（長さ）の
１／３が必要となり、該商品コラム３が有する幅の２／
３しか商品Ｓの収納に利用できないことになる。

【００２７】このような不具合を解消するには、例えば
図５に示すように伸張長さが商品コラム３の全幅に相当
し、圧縮時の長さが商品コラム３の１／３幅となる引っ
張りばね２１と、伸張長さが商品コラム３の１／３幅と
なる圧縮ばね２２とを連結部材２３を用いて、そのばね
力が同一方向（右端側）に作用するように設け、上記引
っ張りばね２１から圧縮ばね２２を介して収納商品Ｓを
右端側に押圧して移動変位させるように構成すれば良
い。このような構成とすれば、図５(ａ)(ｂ)に示すよう
に、商品コラム３の略全幅を商品Ｓの収納空間として利
用することが可能となる。

【００２８】また図６に示すように半径の異なる２つの
プーリ２４,２５を用い、小径のプーリ２５に対して引
っ張りばね２６により回転力を付与しながら、その回転
力を大径のプーリ２４に伝達する。そして大径のプーリ
２４とガイドプーリ２７との間に張架された無端状ベル
ト２８に装着した押圧部材２９を移動させることで、商
品コラム３内の商品Ｓを押圧移動させるようにしても良
い。このように押圧機構２０を構成した場合、引っ張り
ばね２６の伸縮幅が商品コラム３の幅の１／２程度であ
っても、これによる変位幅を大径のプーリ２４にて拡大
できるので、商品コラム３の略全幅を商品収納空間とし
て利用することが可能となる。

【００２９】尚、上述した実施形態においては、商品コ
ラム３の右端部だけを商品の払出口としたが、例えば図
７に示すように商品コラム３の両端部をそれぞれ商品の
払出口とし、商品コラム３内を左右に２分して異なる種
別の商品Ｓをそれぞれ収納するようにしても良い。この
場合、押圧機構２０は右側領域に収納した商品Ｓについ
て右端側に、また左側領域に収納した商品Ｓについては
左端側に移動変位させるように構成される。また前述し
た商品払出機構１６についても、商品コラム３の両端に
それぞれ対応して設けられることになる。この場合に
は、各方向に対して商品Ｓをそれぞれ押圧変位させる押
圧機構２０については、商品コラム３の幅の１／２程度
でよいので、例えば図７に示すように伸縮幅が２倍程度
の引っ張りばね３１,３２（或いは圧縮ばね）を用いて
構成するようにすれば十分である。

【００３０】尚、本発明は上述した実施形態に限定され
るものではない。例えばリフタ機構１０に吊り下げる商
品コラム３の数や商品コラム３の幅（商品収納数）は、
その仕様に応じて定めれば良い。またリフタ機構１０の
裏面側にも商品コラム３を案内するガイド部材を設ける
ことも勿論可能である。このようなガイド部材を備えれ
ば、商品コラム３の不本意な揺れを防ぐことができるの
で、該商品コラム３からの商品Ｓの脱落を効果的に防ぐ
ことが可能となる。

【００３１】また商品コラム３の払出口に蓋体を設け、
商品コラム３が商品払出位置に選択的に位置付けられた
ときにだけ、上記蓋体を開くように構成しても良い。こ
のような蓋体を備えれば、商品コラム３の上下動時に上
記払出口から商品が脱落することを未然に防ぐことが可
能なる。尚、蓋体の開放については、商品コラム３がガ
イド部材１４にガイドされたとき、ガイド部材１４に当
接して変位する作動片を用いる等して上記蓋体を選択的
に開放するようにすれば良い。

【００３２】更には商品コラム３の商品払出位置への選
択的な位置付けの制御については、例えばプーリ１１
ａ,１１ｂの回転角をモニタして各商品コラム３の位置
を管理しながら制御したり、商品コラム３の外壁面（例
えば側板）に付した識別コードを光学的に読み取る等し
て、商品払出位置に位置付けられた商品コラム３を監視
しながら制御するようにすれば良い。その他、本発明は
その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施すること
ができる。

【００３３】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、横
詰め方式の複数の商品コラムをリフタ機構に吊り下げて
循環的に上下動するようにしているので、商品コラムか
らの商品の払出位置を任意の高さ位置に設定することが
できる。しかも複数の商品コラムの位置を循環的に変え
ながら各商品コラムに対して商品を装填していくことが
でき、またその商品の装填も横並びに行い得るので、無
理な作業姿勢を強いられることなく簡単に装填作業を進
め得る。従って商品の装填作業性を大幅に改善しうると
言う実用上多大なる効果が奏せられる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係る自動販売機の概略構
成を示す斜視図。

【図２】図１に示す自動販売機における複数の商品コラ
ムの、循環的に上下動自在に設けられた構造を示す側面
図。

【図３】商品コラムの構成例を示す図。

【図４】商品コラムと商品払出機構との関係を示す図。

【図５】商品コラムに組み込まれる押圧機構の例を示す
図。

【図６】押圧機構の変形例を示す概念図。

【図７】２種類の商品を収納する商品コラムの例を示す
図。

【符号の説明】

Ｓ 商品（たばこ） １ 自動販売機本体 ３ 商品コラム ３ｂ 商品コラムの前扉 １０ リフタ機構 １１ａ,１１ｂ プーリ １２ 無端状のベルト １４ ガイド部材 １６ 商品払出機構 １７ プッシャ １８ プランジャ ２１ 引っ張りばね ２２ 圧縮ばね ２４,２５ プーリ ２６ 引っ張りばね

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の商品を横並びに載置して収納する
   複数の商品コラムと、 上記各商品コラムに組み込まれて横並びに収納した商品
   をその一端側に移動変位させる押圧機構と、 前記各商品コラムを吊り下げて循環的に上下動させるリ
   フタ機構と、 このリフタ機構を駆動して選択指定された商品コラムを
   所定の商品払出位置に位置付ける商品選択機構と、 前記商品払出位置に位置付けられた商品コラムから、そ
   の一端側に変位させた商品を該商品コラムの前面側に払
   い出す商品搬出機構とを具備したことを特徴とする自動
   販売機。
2. 【請求項２】 前記商品搬出機構は、前記商品選択機構
   により商品払出位置に選択的に位置付けられる商品コラ
   ムの端部後方に設けられるものであって、 前記商品コラム内に突出して該商品コラム内の商品を前
   面側に押し出すプッシャを備えていることを特徴とする
   請求項１に記載の自動販売機。
3. 【請求項３】 前記商品コラムは、ガイド部材により案
   内されて前記リフタによる吊り下げ姿勢を規制されなが
   ら上下動されて商品払出位置に位置付けられることを特
   徴とする請求項１に記載の自動販売機。