JPH11184077A - 感光性組成物及びこれを用いたレリーフパターンの製造法 - Google Patents

感光性組成物及びこれを用いたレリーフパターンの製造法

Info

Publication number
JPH11184077A
JPH11184077A JP9354263A JP35426397A JPH11184077A JP H11184077 A JPH11184077 A JP H11184077A JP 9354263 A JP9354263 A JP 9354263A JP 35426397 A JP35426397 A JP 35426397A JP H11184077 A JPH11184077 A JP H11184077A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
photosensitive composition
group
composition according
photosensitive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9354263A
Other languages
English (en)
Inventor
昌彦 ▲廣▼
Masahiko Ko
Masahiro Miyasaka
昌宏 宮坂
Takahiro Seya
孝博 瀬谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP9354263A priority Critical patent/JPH11184077A/ja
Publication of JPH11184077A publication Critical patent/JPH11184077A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた感光特性を損なうことなく優れた保存
安定性を示し、かつ高解像度でプロセス安定性の良好な
感光性組成物並びに優れた耐熱性、解像性及び耐薬品性
を示し、形状の良好なレリーフパターンの製造法を提供
する。 【解決手段】 (A)環に結合する水素原子が置換基に
より置換されていてもよいベンゾキノン化合物、フェノ
ール化合物、カテコール化合物、レゾルシノール化合
物、ハイドロキノン化合物及び有機スルフィド化合物か
ら選択される化合物、(B)光重合開始剤、(C)γ−
ブチロラクトン並びに(D)付加重合性基を有する化合
物又は付加重合性基を有する重合体を含有してなる感光
性組成物並びにこの感光性組成物の塗膜上にパターンを
描いたマスク上から活性光線を照射し、未照射部を現像
除去することを特徴とするレリーフパターンの製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光性組成物及び
これを用いたレリーフパターンの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリイミド又はその前駆体であってそれ
自体でフォトパターニング性を兼備しているものは感光
性ポリイミドと呼ばれ、半導体の表面保護膜用等に用い
られる。感光性ポリイミドにはいくつかの感光性付与方
式が知られている。代表的なものには、特公昭55−4
1422号公報で提案されているようなポリアミド酸の
ヒドロキシアクリレートとのエステルとしたものや、特
開昭54−145794号公報で提案されているような
ポリアミド酸にアミノアクリレートのようなものを配合
し感光性基を塩結合で導入するものが知られている。こ
れらの材料はポリアミド酸自体が剛直なために、スピン
コート等によって作製する膜状態では従来の紫外線硬化
塗料やドライフィルムレジストと比較して低感度となる
欠点がある。
【0003】これを改良するべくチタノセン系化合物、
オキシムエステル系化合物等を添加することにより高感
度化することができる。しかし一方で、保存時の極性溶
媒中に溶解した状態において保存時のワニスの粘度変化
や感光特性が低下してしまう欠点がある。このため、膜
状態での高感度化と保存時の溶液状態での保存安定性を
両立できない問題があった。また、通常これらの材料の
溶媒にはN−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどの
弱塩基性溶媒が用いられているが、半導体工場内での他
の工程への悪影響や人体の健康への影響が問題になりつ
つある。感光性ポリイミドは、半導体素子の高集積化に
伴い、高解像性と高寸法精度が要求され、さらにその半
導体素子の生産に際しては、プロセス安定性が良好であ
ることが必要であり、その上、上記弱塩基性溶媒に代わ
る溶媒が求められており、これらを全て満足する材料が
求められていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、特定
の化合物を組合せ用いることにより、格別の効果を示し
たものである。請求項1記載の発明は、優れた感光特性
を損なうことなく優れた保存安定性を示し、かつ高解像
度でプロセス安定性の良好な感光性組成物を提供するも
のである。請求項2、3及び4記載の発明は、請求項1
記載の発明の課題に加え、より優れた感光特性を示す感
光性組成物を提供するものである。請求項5記載の発明
は、請求項1記載の発明の課題に加え、より優れた感光
特性を示す感光性組成物を提供するものである。請求項
6記載の発明は、請求項1記載の発明の課題に加え、耐
熱性に優れた感光性組成物を提供するものである。請求
項7記載の発明は、請求項1記載の発明の課題に加え、
より優れた感光特性を示す感光性組成物を提供するもの
である。請求項8記載の発明は、優れた耐熱性、解像性
及び耐薬品性を示し、形状の良好なレリーフパターンの
製造法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)環に結
合する水素原子が置換基により置換されていてもよいベ
ンゾキノン化合物、フェノール化合物、カテコール化合
物、レゾルシノール化合物、ハイドロキノン化合物及び
有機スルフィド化合物から選択される化合物、(B)光
重合開始剤、(C)γ−ブチロラクトン並びに(D)付
加重合性基を有する化合物又は付加重合性基を有する重
合体を含有してなる感光性組成物に関する。
【0006】また本発明は、前記(B)光重合開始剤
が、一般式(I)
【化2】 (式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R
9及びR10は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、
炭素数1〜20のアルコキシ基又は複素環である)で示
されるチタノセン化合物である感光性組成物に関する。
【0007】また本発明は、さらに(E)450nmから
600nmに吸収を持つ色素化合物を含有する前記感光性
組成物に関する。また本発明は、さらに(F)N−アリ
ール−α−アミノ酸又は(G)3−置換クマリン化合物
を含有する前記感光性組成物に関する。また本発明は、
前記(D)成分が、常圧において100℃以上の沸点を
有する付加重合性化合物を含むものである感光性組成物
に関する。また本発明は、前記(D)成分が、ポリイミ
ド前駆体である感光性組成物に関する。また本発明は、
さらにビスアジド化合物を含有する前記感光性組成物に
関する。さらに本発明は、前記のいずれかに記載の感光
性組成物の塗膜上にパターンを描いたマスク上から活性
光線を照射し、未照射部を現像除去することを特徴とす
るレリーフパターンの製造法に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】(A)成分は、環に結合する水素
原子が置換基により置換されていてもよいベンゾキノン
化合物、フェノール化合物、カテコール化合物、レゾル
シノール化合物、ハイドロキノン化合物及び有機スルフ
ィド化合物から選択されるものである。これらの化合物
を本発明の成分と併用すると、他の特性を損なうことな
く、解像度、寸法精度、プロセス安定性などを高めるこ
とができる。環に結合する水素原子が置換基により置換
されていてもよいベンゾキノン化合物、フェノール化合
物、カテコール化合物、レゾルシノール化合物、ハイド
ロキノン化合物及び有機スルフィド化合物において、前
記置換基としては、アルキル基、アリール基、アラルキ
ル基等の炭化水素基、ハロゲン原子、ニトロ基、複素環
などが挙げられ、これらの中では、炭素原子数が1〜6
のアルキル基、フェニル基、ニトロ基、ハロゲン原子、
フリル基、チエニル基等が好ましい。
【0009】前記ベンゾキノン化合物の例としては、p
−ベンゾキノン、2,5−ジメチル−p−ベンゾキノ
ン、2,5−ジエチル−p−ベンゾキノン、2,5−ジ
フェニル−p−ベンゾキノン、2,5−ジニトロ−p−
ベンゾキノン、2,5−ジクロロ−p−ベンゾキノン、
2,5−ジブロモ−p−ベンゾキノン、2,5−ジフリ
ル−p−ベンゾキノン、2,5−ジチエニル−p−ベン
ゾキノン等が挙げられる。これらは二種以上を組み合わ
せて用いてもよい。
【0010】前記フェノール化合物の例としては、フェ
ノール、メチルフェノール(クレゾール)、2−エチル
フェノール、3−エチルフェノール、4−エチルフェノ
ール、2−t−ブチルフェノール、3−t−ブチルフェ
ノール、4−t−ブチルフェノール、2,4−ジ−t−
ブチルフェノール、2−クロロフェノール、3−クロロ
フェノール、4−クロロフェノール、2−ブロモフェノ
ール、3−ブロモフェノール、4−ブロモフェノール、
3−メトキシフェノール、4−メトキシフェノール、
2,3−ジメチルフェノール、2,4−ジメチルフェノ
ール、3,4−ジメチルフェノール、2,3−ジメトキ
シフェノール、2,4−ジメトキシフェノール、3,4
−ジメトキシフェノール、2,3−ジクロロフェノー
ル、3,5−ジクロロフェノール、2,4,6−トリブ
ロモフェノール等が挙げられる。これらは二種以上を組
み合わせて用いてもよい。
【0011】前記カテコール化合物の例としては、カテ
コール、3−メチルカテコール、4−メチルカテコー
ル、3−メトキシカテコール、3−フルオロカテコー
ル、4−t−ブチルカテコール、3,3,3’,3’−
テトラメチル−1,1’−スピロビスインデン5,
5’,6,6’−テトロール、3,4−ジヒドロキシフ
ェニルグリコール、3,5−ジイソプロピルカテコー
ル、3,5−ジ−t−ブチルカテコール、テトラクロロ
カテコール、テトラブロモカテコール等が挙げられる。
これらは二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0012】前記レゾルシノール化合物の例としては、
レゾルシノール、2−メチルレゾルシノール、4−エチ
ルレゾルシノール、4−ヘキシルレゾルシノール、4−
ドデシルレゾルシノール、4−クロロレゾルシノール、
4−ブロモレゾルシノール、オルシノール、オリヴェト
ール、5−メトキシレゾルシノール、2,5−−ジメチ
ルレゾルシノール、4,6−ジクロロレゾルシノール、
2,4,6−トリブロモレゾルシノール等が挙げられ
る。これらは二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0013】前記ハイドロキノン化合物の例としては、
ハイドロキノン、メチルハイドロキノン、クロロハイド
ロキノン、t−ブチルハイドロキノン、2,3−ジメチ
ルハイドロキノン、2,5−ビス(1,1,3,3−テ
トラメチルブチル)ハイドロキノン、トリメチルハイド
ロキノン、テトラフルオロハイドロキノン、フェニルハ
イドロキノン、ニトロハイドロキノン、チエニルハイド
ロキノン、フリルハイドロキノン等が挙げられる。これ
らは二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0014】前記有機スルフィド化合物の例としては、
ジチオベンゾイルスルフィド、ジベンジルスルフィド、
ジフェニレンスルフィド、ジ−n−ブチルスルフィド、
α、α’−ジナフチルスルフィド、ジベンゾイルスルフ
ィド、ジ−t−ブチルスルフィド、ジ−イソブチルスル
フィド、ジプロピルスルフィド、ジベンジルテトラスル
フィド、ベンジルメチルジスルフィド、エチルフェニル
スルフィド、シクロプロピルフェニルスルフィド、メト
キシメチルフェニルスルフィド、メチル−p−トルイル
スルフィド、p−トルイルジスルフィド、3−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニルスルフィド等
が挙げられる。これらは二種以上を組み合わせて用いて
もよい。
【0015】上記各化合物は、二種以上の化合物を組み
合わせて用いてもよい。これらの化合物は、この化合物
以外の固形分(溶媒以外の成分)100質量部に対し
て、0.01〜1質量部用いることが好ましく、有機ス
ルフィド化合物以外のものは0.01〜0.5質量部用
いることがより好ましい。0.01質量部未満では、解
像度やプロセス安定性の向上効果があまりみられず、1
質量部を超えると感度の低下やパターン形状の悪化が生
じる傾向にある。
【0016】(B)成分である光重合開始剤としては、
ミヒラーズケトン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾ
インエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテ
ル、2−t−ブチルアントラキノン、2−エチルアント
ラキノン、4,4′−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフ
ェノン、アセトフェノン、ベンゾフェノン、チオキサン
トン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノ
ン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2
−メチル−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モル
フォリノ−1−プロパノン、ベンジル、ジフェニルジス
ルフィド、フェナンスレンキノン、2−イソプロピルチ
オキサントン、リボフラビンテトラブチレート、N−フ
ェニルジエタノールアミン、2−(o−エトキシカルボ
ニル)オキシイミノ−1,3−ジフェニルプロパンジオ
ン、1−フェニル−2−(o−エトキシカルボニル)オ
キシイミノプロパン−1−オン、3,3′,4,4′−
テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェ
ノン、チタノセン化合物等が挙げられる。
【0017】(B)成分としては、前記一般式(I)で
表されるチタノセン化合物が高感度であるので好まし
い。チタノセン化合物の例としては、ビス(シクロペン
タジエニル)−ビス[2,6−ジフルオロ−3−(2−
(1H−ピル−1−イル)エチル)フェニル]チタン、
ビス(シクロペンタジエニル)−ビス[2,6−ジフル
オロ−3−(2−(1H−ピル−1−イル)プロピル)
フェニル]チタン、ビス(シクロペンタジエニル)−ビ
ス[2,6−ジフルオロ−3−(2−(1H−ピル−1
−イル)メチル)フェニル]チタン、ビス(シクロペン
タジエニル)−ビス[2,6−ジフルオロ−3−(ピリ
−1−イル)フェニル]チタン、ビス(シクロペンタジ
エニル)−ビス[2,6−ジフルオロ−3−(2,5−
ジメチルピリ−1−イル)フェニル]チタン、ビス(シ
クロペンタジエニル)−ビス[2,6−ジフルオロ−3
−(2,5−ジエチルピリ−1−イル)フェニル]チタ
ン、ビス(シクロペンタジエニル)−ビス[2,6−ジ
フルオロ−3−(2,5−ジイソプロピルピリ−1−イ
ル)フェニル]チタン、ビス(シクロペンタジエニル)
−ビス[2,6−ジフルオロ−3−(2,5−ビスジメ
チルアミノピリ−1−イル)フェニル]チタン、ビス
(シクロペンタジエニル)−ビス[2,6−ジフルオロ
−3−(2,5−ジメチル−3−メトキシピリ−1−イ
ル)フェニル]チタン、ビス(シクロペンタジエニル)
−ビス[2,6−ジフルオロ−3−メトキシフェニル]
チタン、ビス(シクロペンタジエニル)−ビス[2,6
−ジフルオロ−3−イソプロポキシフェニル]チタン、
ビス(シクロペンタジエニル)−ビス[2,6−ジフル
オロ−3−n−プロポキシフェニル]チタン等が挙げら
れる。これらは単独でまたは二種以上組み合わせて用い
られる。
【0018】(B)成分の使用量については、特に制限
はないが、本発明の感光性組成物において(B)成分を
除く固形分100質量部に対して0.1〜10質量部と
するのが好ましく、0.1〜5質量部とすることがより
好ましい。0.1質量部未満では感光特性が低下する傾
向にあり、10質量部を越えると保存安定性が低下する
傾向にある。
【0019】本発明においては、(C)γ−ブチロラク
トンを溶媒として使用する。他の溶媒を併用することも
できるが、塗工後の膜の均一性の観点からは、貧溶媒を
併用することが好ましい。この貧溶媒としては、アセト
ン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン等のケトン
類、メタノ−ル、エタノ−ル等のアルコ−ル類が用いら
れる。併用する場合のγ−ブチロラクトンの使用量は1
0重量%以上が好ましく、30重量%以上がより好まし
く、50重量%以上がさらに好ましく、70重量%以上
が極めて好ましい。本発明の感光性組成物において、溶
媒の量は、塗工性などの点から固形分(即ち溶媒以外の
成分)が5〜95重量%となるような量が好ましく、1
0〜50重量%となるような量がより好ましい。
【0020】本発明における(D)成分としては種々の
ものが挙げられる。(D)成分において付加重合性基を
有する化合物とは、ビニル基、アクリロイル基、メタク
リロイル基等の炭素−炭素付加重合性二重結合などを有
する基であり、常圧において100℃以上の沸点を有す
るものが好ましい。常圧において沸点が100℃より低
いものでは系内に含有する溶剤を乾燥等によって除去す
る際または活性光線を照射する際、該付加重合性化合物
が揮散してしまう傾向にある。また付加重合性化合物は
光開始剤等と均一な組成物とするために、通常用いられ
る有機溶剤に可溶なものが好ましい。
【0021】前記、常圧において100℃以上の沸点を
有する付加重合性化合物としては、多価アルコールと
α,β−不飽和カルボン酸とを縮合して得られる化合
物、例えばエチレングリコールジ(メタ)アクリレート
(ジアクリレートまたはジメタクリレートの意味、以下
同じ)、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、
1,2−プロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ジ(1,2−プロピレングリコール)ジ(メタ)ア
クリレート、トリ(1,2−プロピレングリコール)ジ
(メタ)アクリレート、テトラ(1,2−プロピレング
リコール)ジ(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエ
チル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)ア
クリレート、ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレ
ート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、
ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ス
チレン、ジビニルベンゼン、4−ビニルトルエン、4−
ビニルピリジン、N−ビニルピロリドン、2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、1,3−(メタ)アク
リロイルオキシ−2−ヒドロキシプロパン、メチレンビ
スアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、
N−メチロールアクリルアミド等が挙げられる。これら
は二種以上組み合わせてもよい。
【0022】また、付加重合性基を有する重合体とは、
ビニル基、アクリロイル基、メタクリロイル基等の付加
重合性炭素−炭素二重結合などの基を有する重合体であ
り、種々のものが挙げられる。例えば、付加重合性基を
有するポリアミド酸エステル、付加重合性基を有するポ
リアミド酸アミド、アミノ基を有する付加重合性化合物
をイオン結合で導入したポリアミド酸などのポリイミド
前駆体、不飽和ポリエステル、不飽和基を有するビニル
系重合体、不飽和基を有するアクリル系重合体等が挙げ
られる。該重合体の重量平均分子量は特に制限されない
が、10,000〜700,000を有するものが好ま
しい。なお、重量平均分子量はゲルパーミエーションク
ロマトグラフィーで測定し、標準ポリスチレン検量線を
用いて測定できる。
【0023】また、前記不飽和重合性基を有する化合物
または重合体と共に、不飽和重合性基を有しない高分子
量有機重合体を含有してもよい。これにより基体への接
着性、耐薬品性、フィルム性などの特性を改良すること
ができる。この高分子量有機重合体は、光硬化性の点か
ら高分子量有機重合体と前記の付加重合性化合物または
重合体との総量100質量部に対し、0.1〜80質量
部とするのが好ましく、20〜80質量部とすることが
より好ましい。また、該重合体の重量平均分子量は、1
0,000〜700,000を有するものが好ましい。
【0024】このような有機重合体としては、ポリエス
テル(多価アルコール(例えばジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、
トリメチロールプロパン、ネオペンチルグリコール等)
と多価カルボン酸(例えばテレフタル酸、イソフタル
酸、セバシン酸、アジピン酸等)から製造したコポリエ
ステル等)、ビニルポリマ(メタクリル酸、アクリル
酸、メタクリル酸またはアクリル酸のアルキルエステ
ル、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、フェニル(メ
タ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、2
−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、2−エ
チルヘキシル(メタ)アクリレート等のビニル単量体の
ホモポリマまたはコポリマ等)、ポリホルムアルデヒ
ド、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアミド、セ
ルロースエステル(メチルセルロース、エチルセルロー
ス等)、ポリアミド酸、ポリアミド酸アルキルエステ
ル、ポリアミド酸アルキルアミド等のポリイミド前駆体
などが挙げられる。
【0025】前記ポリアミド酸としては、例えばテトラ
カルボン酸二無水物とジアミン化合物を材料とした重合
によって得られるものが挙げられる。前記テトラカルボ
ン酸二無水物としては、例えば、ピロメリット酸二無水
物、3,3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラカルボ
ン酸二無水物、3,3′,4,4′−ビフェニルテトラ
カルボン酸二無水物、1,2,5,6−ナフタレンテト
ラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−ナフタレンテ
トラカルボン酸二無水物、2,3,5,6−ピリジンテ
トラカルボン酸二無水物、1,4,5,8−ナフタレン
テトラカルボン酸二無水物、3,4,9,10−ペリレ
ンテトラカルボン酸二無水物、4,4′−スルホニルジ
フタル酸二無水物、m−ターフェニル−3,3″,4,
4″−テトラカルボン酸二無水物、p−ターフェニル−
3,3″,4,4″−テトラカルボン酸二無水物、4,
4′−オキシジフタル酸二無水物、1,1,1,3,
3,3−ヘキサフルオロ−2,2−ビス(2,3−ジカ
ルボキシフェニル)プロパン二無水物、2,2−ビス
(2,3−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、
2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパ
ン二無水物、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ
−2,2′−ビス[4−(2,3−ジカルボキシフェノ
キシ)フェニル]プロパン二無水物、1,1,1,3,
3,3−ヘキサフルオロ−2,2′−ビス[4−(3,
4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]プロパン二無
水物が挙げられる。
【0026】前記ジアミン化合物としては、例えば、p
−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、p−
キシリレンジアミン、m−キシリレンジアミン、1,5
−ジアミノナフタレン、ベンジジン、3,3′−ジメチ
ルベンジジン、3,3′−ジメトキシベンジジン、4,
4′(または3,4′−、3,3′−、2,4′−)−
ジアミノジフェニルメタン、4,4′(または3,4′
−、3,3′−、2,4′−)−ジアミノジフェニルエ
ーテル、4,4′(または3,4′−、3,3′−、
2,4′−)−ジアミノジフェニルスルフォン、4,
4′(または3,4′−、3,3′−、2,4′−)−
ジアミノジフェニルスルフィド、4,4′−ベンゾフェ
ノンジアミン、3,3′−ベンゾフェノンジアミン、
4,4′−ジ(4−アミノフェノキシ)フェニルスルフ
ォン、4,4′−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェ
ニル、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼ
ン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2,2−ビ
ス(4−アミノフェニル)プロパン、2,2−ビス[4
−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、3,
3−ジメチル−4,4′−ジアミノジフェニルメタン、
3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジアミ
ノジフェニルメタン、4,4′−ジ(3−アミノフェノ
キシ)フェニルスルホン、3,3′−ジアミノジフェニ
ルスルホン、2,2′−ビス(4−アミノフェニル)プ
ロパン、2−メチル−4,4′−ジアミノビフェニル、
3−メチル−4,4′−ジアミノビフェニル、2,2′
−ジメチル−3,3′−ジアミノビフェニル、2,2′
−ジメチル−4,4′−ジアミノビフェニル、2,
2′,6,6′−テトラメチル−3,3′−ジアミノビ
フェニル、2,2′,6,6′−テトラメチル−4,
4′−ジアミノビフェニル等の芳香族ジアミン、2,6
−ジアミノピリジン、2,4−ジアミノピリミジン、
2,4−ジアミノ−s−トリアジン、2,7−ジアミノ
ベンゾフラン、2,7−ジアミノカルバゾール、3,7
−ジアミノフェノチアジン、2,5−ジアミノ−1,
3,4−チアジアゾール、2,4−ジアミノ−6−フェ
ニル−s−トリアジン等の複素環式ジアミン、トリメチ
レンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレ
ンジアミン、2,2−ジメチルプロピレンジアミン、下
記に示すジアミノポリシロキサン
【化3】 (式中、m及びnは各々独立に、1〜10の整数であ
り、mとnは同じでもよい)等の脂肪族ジアミンなどが
挙げられる。上記のテトラカルボン酸二無水物およびジ
アミン化合物はそれぞれ単独または二種以上を組み合わ
せて使用される。
【0027】本発明における(D)成分において、付加
重合性基を有する重合体としては、付加重合性基を有す
るポリイミド前駆体が好ましく、具体的には、付加重合
性基とアミノ基またはその四級化塩の基とを有する化合
物が、ポリアミド酸のカルボキシル基とアミノ基または
その四級化塩の基の部分でイオン結合した形を呈するポ
リイミド前駆体、エステル結合、アミド結合等の共有結
合を介して側鎖に付加重合性二重結合を有するポリイミ
ド前駆体などが挙げられる。
【0028】イオン結合で付加重合性基を導入する場
合、前記付加重合性基とアミノ基またはその四級化塩の
基とを有する化合物の使用量は、光硬化性、耐熱性等の
点からポリアミド酸の有するカルボキシル基と等モル±
50モル%となる量とすることが好ましい。この量は通
常ポリアミド酸100質量部に対し、30〜170質量
部である。
【0029】付加重合性基とアミノ基またはその四級化
塩の基とを有する化合物の例としては、例えば、N,N
−ジメチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジメチ
ルアミノプロピルアクリレート、N,N−ジメチルアミ
ノエチルメタクリレート、N,N−ジメチルアミノプロ
ピルメタクリレート、N,N−ジメチルアミノブチルア
クリレート、N,N−ジメチルアミノブチルメタクリレ
ート、N,N−ジエチルアミノエチルアクリレート、
N,N−ジエチルアミノプロピルアクリレート、N,N
−ジエチルアミノエチルメタクリレート、N,N−ジエ
チルアミノプロピルメタクリレート、N,N−ジエチル
アミノブチルアクリレート、N,N−ジエチルアミノブ
チルメタクリレート、
【化4】 等の化合物が挙げられる。
【0030】(D)成分の量は、不飽和基を有しない重
合体を用いる場合はそれも合わせ、(D)成分の光重合
開始剤1質量部に対して、固形分で20〜1000質量
部とすることが、光硬化性及び解像性の点で好ましい。
【0031】本発明の感光性組成物においては、さらに
(E)成分として、450nmから600nmに吸収を持つ
色素化合物を用いることが、解像度、パターン形状、保
存安定性等の点で好ましい。(E)成分として450nm
から600nmに吸収を持つものであれば特に制限はない
が、例えば、フェノールフタレイン、フェノールレッ
ド、ニールレッド、ピロガロールレッド、ディスパース
レッド1、ディスパースレッド13、ディスパースレッ
ド19、ディスパースオレンジ1、ディスパースオレン
ジ3、ディスパースオレンジ13、ディスパースオレン
ジ25、ディスパースブルー3、ディスパースブルー1
4、エオシンB、ローダミンB、キナリザニン、5−
(4−ジメチルアミノベンジリデン)ロダニン、アウリ
ントリカルボキシアシド、アルミノン、アリザリン、パ
ラローザニリン、エモジン、チオニン、メチレンバイオ
レット等が好ましいものとして挙げられる。これらは単
独でまたは2種以上を組合せて用いられる。これらの化
合物の使用量については、特に制限はないが、本発明の
感光性組成物において(E)成分を除く固形分100質
量部に対して0.1〜5質量部とするのが好ましく、
0.1〜3質量部とすることがより好ましい。0.1質
量部未満では保存安定性が低下する傾向にあり、5質量
部を越えると感光特性が低下する傾向にある。
【0032】本発明の感光性組成物においてはさらに
(F)成分としてN−アリール−α−アミノ酸(好まし
くは下記一般式(II)で示されるもの)又は(G)成分
として3−置換クマリン化合物(好ましくは下記一般式
(III)で示される3位にカルボニル基が結合するも
の)を含有することが、より良好な光硬化性及び解像度
を示すので好ましい。
【0033】一般式(II):
【化5】 (式中、R11、R12、R13、R14及びR15は、各々独立
に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル
基、シアノ基、ニトロ基又は炭素数1〜4のアルキルス
ルホン基であって、R11、R12、R13、R14及びR15
うち少なくとも1つがシアノ基、ニトロ基または炭素数
1〜4のアルキルスルホン基であり、R16は水素原子、
炭素数1〜12のアルキル基、シクロアルキル基、炭素
数1〜12のヒドロキシアルキル基、炭素数2〜12の
アルコキシアルキル基、炭素数1〜12のアミノアルキ
ル基またはアリール基であり、R17及びR18は、各々独
立に、水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基であり、
11、R12、R13、R14、R15、R16、R17及びR18
同一でもよい)。
【0034】一般式(III):
【化6】 (式中、R19、R20、R21、R22及びR23は、各々独立
に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル
基、アルコキシ基、アシルオキシ基、アリール基、チオ
アルキル基、シアノ基、ニトロ基、炭素数1〜5のモノ
アルキルアミノ基又は炭素数2−10のジアルキルアミ
ノ基であって、R24はフェニル基、ナフチル基、ビフェ
ニル基、ベンゾフリル基、フリル基、ピリジン基、クマ
リニル基、アルキルアミノ基、シアノ基、ニトロ基、ア
ルキル基、ホルミル基またはアルコキシカルボニル基
で、フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、ベンゾフ
リル基、フリル基、ピリジン基、クマリニル基はハロゲ
ン原子、炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシ基、ア
シル基、またはアルキルアミノ基で置換されてもよい)
【0035】一般式(II)で示されるN−アリール−α
−アミノ酸の例としては、N−(p−メチルスルホニル
フェニル)−N−メチルグリシン、N−(p−メチルス
ルホニルフェニル)−N−エチルグリシン、N−(p−
メチルスルホニルフェニル)−N−プロピルグリシン、
N−(p−メチルスルホニルフェニル)−N−ブチルグ
リシン、N−(p−2′−シアノフェニル)−グリシ
ン、N−(p−2′−シアノメチルスルホニルフェニ
ル)−N−メチルグリシン、N−(p−2′−シアノメ
チルスルホニルフェニル)−N−エチルグリシン、N−
(p−2′−シアノメチルスルホニルフェニル)−N−
プロピルグリシン、N−(p−2′−シアノメチルスル
ホニルフェニル)−N−ブチルグリシン、N−(p−エ
チルスルホニルフェニル)−N−メチルグリシン、N−
(p−エチルスルホニルフェニル)−N−エチルグリシ
ン、N−(p−エチルスルホニルフェニル)−N−プロ
ピルグリシン、N−(p−エチルスルホニルフェニル)
−N−ブチルグリシン、N−(p−2′−シアノエチル
スルホニルフェニル)−N−プロピルグリシン、N−
(p−2′−シアノエチルスルホニルフェニル)−N−
エチルグリシン、N−(p−2′−シアノエチルスルホ
ニルフェニル)−N−プロピルグリシン、N−(p−
2′−シアノエチルスルホニルフェニル)−N−ブチル
グリシン、N−(p−シアノフェニル)−N−メチルグ
リシン、N−(p−シアノフェニル)−N−エチルグリ
シン、N−(p−シアノフェニル)−N−プロピルグリ
シン、N−(p−シアノフェニル)−N−ブチルグリシ
ン、N−(p−プロピルスルホニルフェニル)−N−メ
チルグリシン、N−(p−ブチルスルホニルフェニル)
−N−メチルグリシン、N−(p−カルボキシアミドフ
ェニル)−N−メチルグリシン、N−(p−カルボキシ
アミドフェニル)−N−エチルグリシン、N−(p−カ
ルボキシアミドフェニル)−N−プロピルグリシン、N
−(p−カルボキシアミドフェニル)−N−ブチルグリ
シン、N−(p−エトキシカルボニルフェニル)−N−
メチルグリシン、N−(p−エトキシカルボニルフェニ
ル)−N−エチルグリシン、N−(p−エトキシカルボ
ニルフェニル)−N−プロピルグリシン、N−(p−エ
トキシカルボニルフェニル)−N−ブチルグリシン、N
−(p−メトキシカルボニルフェニル)−N−メチルグ
リシン、N−(p−メトキシカルボニルフェニル)−N
−エチルグリシン、N−(p−メトキシカルボニルフェ
ニル)−N−プロピルグリシン、N−(p−メトキシカ
ルボニルフェニル)−N−ブチルグリシン等がある。こ
れらは二種以上組み合わせて用いてもよい。
【0036】N−アリール−α−アミノ酸は、例えば相
当する置換ハロベンゼンとグリシン化合物の芳香族求核
置換反応を行わせることによって得られる。これらのN
−アリール−α−アミノ酸の使用量については、特に制
限はないが、本発明の感光性組成物において解像性及び
光硬化性の観点からN−アリール−α−アミノ酸化合物
を除く固形分100質量部に対して0.1〜10質量部
とするのが好ましく、0.1〜5質量部とすることがよ
り好ましい。0.1質量部未満では光硬化性が低下する
傾向にあり、10質量部を超えると解像性が低下する傾
向にある。前記チタノセン化合物とN−アリール−α−
アミノ酸の使用割合に特に制限はない。
【0037】一般式(III)で示される3−置換クマリ
ン化合物の例としては、3−ベンゾイルクマリン、3−
ベンゾイル−7−メトキシクマリン、3−ベンゾイル−
5、7−ジメトキシクマリン、3−(4′−シアノベン
ゾイル)クマリン、3−(4′−シアノベンゾイル)−
7−メトキシクマリン、3−(4′−シアノベンゾイ
ル)−5、7−ジメトキシクマリン、3−チエニルカル
ボニルクマリン、7−メトキシ−3−チエニルカルボニ
ルクマリン、5、7−ジメトキシ−3−チエニルカルボ
ニルクマリン、7−N、N−ジエチルアミノ−3−チエ
ニルカルボニルクマリン、7−N、N−ジメチルアミノ
−3−チエニルカルボニルクマリン、3−(4′−メト
キシベンゾイル)−7−メトキシクマリン、3−(4′
−メトキシベンゾイル)−5、7−ジメトキシクマリ
ン、3、3′−カルボニルビス(7−N、N−ジエチル
アミノクマリン)、3、3′−カルボニルビス(7−メ
トキシクマリン)、3、3′−カルボニルビス(5、7
−ジメトキシクマリン)等が挙げられる。これらは2種
以上を組合わせて用いてもよい。上記の3−置換クマリ
ン化合物の使用割合には特に制限はないが、本発明の感
光性組成物において、光硬化性及び解像度の点から固形
分100質量部に対して0.01〜2質量部とすること
が好ましい。また、(B)成分としてチタノセン化合物
を用いる場合、3−置換クマリン化合物は、チタノセン
化合物よりも少ない量を用いることが好ましい。
【0038】本発明の感光性組成物は必要に応じてビス
アジド化合物を含んでもよく、そのようなビスアジド化
合物の例としては次の化合物が挙げられる。
【0039】
【化7】
【0040】
【化8】
【0041】ビスアジド化合物を用いる場合、その含有
量は耐熱性、光硬化性などの点から本発明の感光性組成
物において、ビスアジド化合物を除いた固形分100質
量部に対して0.01〜10質量部で用いることが好ま
しい。
【0042】本発明になる感光性組成物はまた必要に応
じて染料、顔料等の着色物質を含有してもよい。着色物
質としては、例えばフクシン、クリスタルバイオレッ
ト、メチルオレンジ、ナイルブルー2B、ビクトリアピ
ュアブルー、マラカイトグリーン、ナイトグリーンB、
スピロンプルー等が挙げられる。本発明になる感光性組
成物は必要に応じて増感色素を含有してもよい。増感色
素としては、例えばベンザルアセトフェノン、4′−ジ
メチルアミノベンザルアセトフェノン、4′−アセトア
ミノベンザル−4−メトキシアセトフェノン等が挙げら
れる。本発明になる感光性組成物は感光性樹脂組成物に
用いることが知られている他の添加物、例えば可塑剤、
接着促進剤等の添加物を含有してもよい。
【0043】本発明の感光性組成物は、浸漬法、スプレ
ー法、スクリーン印刷法、回転塗布法等によってシリコ
ーンウエーハ、金属基板、ガラス基板、セラミック基板
等の基材上に塗布され、溶剤の大部分を加熱乾燥するこ
とにより、粘着性のない塗膜とすることができる。この
塗膜上に、所望のパターンが描かれたマスクを通して活
性光線または化学線を照射する。照射する活性光線また
は化学線としては、紫外線、遠紫外線、可視光、電子
線、X線、単波長光(g線、i線等)などがある。照射
後未照射部を適当な現像液で溶解除去することにより所
望のレリーフパターンを得る。
【0044】現像液としては、特に制限はないが、例え
ば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、γ−ブチ
ロラクトンなどの良溶媒やこれらと低級アルコール、
水、芳香族炭化水素等の貧溶媒との混合溶媒が用いられ
る。現像後は必要に応じて貧溶媒等でリンスを行い、1
00℃前後で乾燥しパターンを安定なものとする。
【0045】このようにして得られたレリーフパターン
はポリイミド前駆体を含むものである場合、例えば、8
0〜400℃で5〜300分間加熱することにより、イ
ミド閉環させポリイミドパターンを得ることができる。
上記レリーフパターンまたはポリイミドパターンをマス
クとして、SiO、SiN等の無機物を用いて形成され
たパッシベーション膜をドライエッチングにより加工す
ることができる。また、半導体素子の層間絶縁膜や表面
保護膜とすることもできる。
【0046】
【実施例】以下に本発明を実施例を用いてさらに詳細に
説明する。 実施例1〜20及び比較例1〜11 感光性組成物の製造 2,2′−ジメチル−4,4′−ジアミノビフェニルエ
ーテルとオキシジフタル酸二無水物を等モルで反応させ
て重量平均分子量61,000のポリアミド酸を得た。
そのγ−ブチロラクトン溶液50g又はN−メチル−2
−ピロリドン溶液40g(共に固形分25重量%)に、
3−ジメチルアミノプロピルメタクリレート6.12
g、ビス(シクロペンタジエニル)−ビス[2,6−ジ
フルオロ−3−(ピリ−1−イル)フェニル]チタン1
00mg及び表1〜5に示す化合物を配合した後、攪拌混
合し感光性組成物とした。なお、この感光性組成物にお
いては、ポリアミド酸に3−ジメチルアミノプロピルメ
タクリレートがイオン結合を介して結合し、全体として
感光性ポリイミド前駆体を形成している(以下の例でも
同様)。フィルタで濾過した後、ガラス製サンプル瓶に
取り出し、イエロールーム中で室温下に放置して貯蔵安
定性試験を行った。配合直後及び放置後7日経過した感
光性組成物の粘度を表1〜5に示した。
【0047】またこれらの感光性組成物をシリコンウエ
ーハ上に回転塗布し、ホットプレート上75℃で100
秒、90℃で100秒加熱し、溶剤を乾燥させて感光性
塗膜とした。乾燥後の膜厚は11μmであった。塗膜上
にフォトマスクを介し超高圧水銀灯を光源とするミラー
プロジェクション露光機でパターン露光を行った。露光
量は300mJ/cm2であった。このあと必要に応じ露光後
加熱を110℃で60秒行い、N−メチル−2−ピロリ
ドンとメチルアルコールの混合溶液(容積比:前者/後
者=4/1)で浸漬現像を行った。さらにイソプロパノ
ールでリンスした。現像後のパターン形状を測定、観察
し、残膜率(現像後の膜厚を現像前の膜厚で割った値)
と開口したパターンの最小マスク寸法を解像度として表
1〜5に示した。実施例3、7、11、15、19及び
比較例1の感光性組成物については塗布から露光、露光
から露光後加熱(PEB)、PEBから現像までの放置
時間をそれぞれ変えたときの解像度及び寸法精度を表6
及び表7に示した。各実施例のウエーハについては、こ
れを窒素雰囲気下で100℃で15分、200℃で20
分、350℃で60分加熱し最終硬化膜とした。最終硬
化膜厚5μmの良好なポリイミドパターンが得られた。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】
【表4】
【0052】
【表5】
【0053】
【表6】
【0054】
【表7】
【0055】なお表中の略号は以下の通りである。 GBL:γ−ブチロラクトン NMP:N−メチル−2−ピロリドン DEK:ジエチルケトン CNNPG:N−(4−シアノフェニル)−グリシン MCNPG:N−(4−シアノフェニル)−N−メチル
グリシン DR−1:ディスパースレッド−1 PP:フェノールフタレイン MOBC:3、3′−カルボニルビス(7−メトキシク
マリン) DETC:7−N、N−ジエチルアミノ−3−チエニル
クマリン A1:4,4′−ビスアジド−3,3′−ビフェニル AZ:4,4′−ビスアジド−3,3′−ジメトキシビ
フェニル BQ:p−ベンゾキノン DPPBQ:2,5−ジフェニル−p−ベンゾキノン MQ:4−メトキシフェノ−ル PTBP:4−t−ブチルフェノ−ル BC:4−t−ブチルカテコ−ル DBC:3,5−ジ−t−ブチルカテコ−ル RS:レゾルシノ−ル DMR:2,5−ジメチルレゾルシノ−ル BDS:ベンゾイルジスルフィド DBTS:ジベンゾイルテトラスルフィド
【0056】
【発明の効果】請求項1記載の感光性組成物は、優れた
感光特性を損なうことなく優れた保存安定性を示し、か
つ高解像度でプロセス安定性の良好なものである。請求
項2、3及び4記載の感光性組成物は、請求項1記載の
発明の効果に加え、より優れた感光特性を示す。請求項
5記載の感光性組成物は、請求項1記載の発明の効果に
加え、より優れた感光特性を示す。請求項6記載の感光
性組成物は、請求項1記載の発明の効果に加え、耐熱性
に優れる。請求項7記載の感光性組成物は、請求項1記
載の発明の効果に加え、より優れた感光特性を示す。請
求項8記載のレリーフパターンの製造法によれば、優れ
た耐熱性、解像性及び耐薬品性を示し形状の良好なパタ
ーンが得られる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)環に結合する水素原子が置換基に
    より置換されていてもよいベンゾキノン化合物、フェノ
    ール化合物、カテコール化合物、レゾルシノール化合
    物、ハイドロキノン化合物及び有機スルフィド化合物か
    ら選択される化合物、(B)光重合開始剤、(C)γ−
    ブチロラクトン並びに(D)付加重合性基を有する化合
    物又は付加重合性基を有する重合体を含有してなる感光
    性組成物。
  2. 【請求項2】 (B)光重合開始剤が、一般式(I) 【化1】 (式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R
    9及びR10は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、
    炭素数1〜20のアルコキシ基又は複素環である)で示
    されるチタノセン化合物である請求項1記載の感光性組
    成物。
  3. 【請求項3】 さらに(E)450nmから600nmに吸
    収を持つ色素化合物を含有する請求項1又は2記載の感
    光性組成物。
  4. 【請求項4】 さらに(F)N−アリール−α−アミノ
    酸又は(G)3−置換クマリン化合物を含有する請求項
    1、2又は3記載の感光性組成物。
  5. 【請求項5】 (D)成分が、常圧において100℃以
    上の沸点を有する付加重合性化合物を含むものである請
    求項1、2、3又は4記載の感光性組成物。
  6. 【請求項6】 (D)成分が、ポリイミド前駆体である
    請求項1、2、3、4及び5記載の感光性組成物。
  7. 【請求項7】 さらにビスアジド化合物を含有する請求
    項1〜6のいずれかに記載の感光性組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の感光性
    組成物の塗膜上にパターンを描いたマスク上から活性光
    線を照射し、未照射部を現像除去することを特徴とする
    レリーフパターンの製造法。
JP9354263A 1997-12-24 1997-12-24 感光性組成物及びこれを用いたレリーフパターンの製造法 Pending JPH11184077A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9354263A JPH11184077A (ja) 1997-12-24 1997-12-24 感光性組成物及びこれを用いたレリーフパターンの製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9354263A JPH11184077A (ja) 1997-12-24 1997-12-24 感光性組成物及びこれを用いたレリーフパターンの製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11184077A true JPH11184077A (ja) 1999-07-09

Family

ID=18436375

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9354263A Pending JPH11184077A (ja) 1997-12-24 1997-12-24 感光性組成物及びこれを用いたレリーフパターンの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11184077A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011059656A (ja) * 2009-06-04 2011-03-24 Asahi Kasei E-Materials Corp ネガ型感光性樹脂組成物、硬化レリーフパターン形成・製造方法、並びに半導体装置
WO2018038002A1 (ja) * 2016-08-25 2018-03-01 富士フイルム株式会社 積層体の製造方法および電子デバイスの製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011059656A (ja) * 2009-06-04 2011-03-24 Asahi Kasei E-Materials Corp ネガ型感光性樹脂組成物、硬化レリーフパターン形成・製造方法、並びに半導体装置
WO2018038002A1 (ja) * 2016-08-25 2018-03-01 富士フイルム株式会社 積層体の製造方法および電子デバイスの製造方法
JPWO2018038002A1 (ja) * 2016-08-25 2019-04-11 富士フイルム株式会社 積層体の製造方法および電子デバイスの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011048329A (ja) ネガ型感光性樹脂組成物及びそれを用いたポリイミド樹脂膜、フレキシブルプリント配線板
JP3446909B2 (ja) 光開始剤、感光性組成物、感光材料およびパターンの製造法
KR0161542B1 (ko) 감광성 수지 조성물
JP2006201670A (ja) 感光性重合体組成物、パターン製造方法及び電子部品
JPH07278214A (ja) 光開始剤、感光性組成物、感光材料およびパターンの製造法
JPH11184077A (ja) 感光性組成物及びこれを用いたレリーフパターンの製造法
JP2000131838A (ja) 感光性樹脂組成物、レリーフパターンの製造法及び半導体装置
JPH11271973A (ja) 感光性樹脂組成物及びこれを用いた半導体素子
JPH1165114A (ja) 感光性組成物及びレリーフパターンの製造法
JPH09325479A (ja) 感光性組成物、感光材料、レリーフパターンの製造法及びポリイミドパターンの製造法
JP3064899B2 (ja) 組成物、これを用いた感光性組成物、感光材料、レリーフパターンの製造法及びポリイミドパターンの製造法
JP4207420B2 (ja) 感光性樹脂組成物およびパターンの製造方法
JP3748086B2 (ja) 感光材料、レリーフパターンの製造法及びポリイミドパターンの製造法
JPH1138619A (ja) 感光性ポリイミド前駆体組成物及びそれを用いたパターン製造法
JP3651615B2 (ja) 光開始剤、感光性組成物、感光材料およびパターンの製造法
JPH11174675A (ja) 感光性組成物及びこれを用いたレリーフパターンの製造法
JPH07330814A (ja) 光開始剤、感光性組成物、感光材料及びレリーフパターンの製造法
JPH10186654A (ja) 感光性組成物、感光材料、レリーフパターンの製造法及びポリイミドパターンの製造法
JPH10228105A (ja) 感光性組成物、感光材料、レリーフパターンの製造法及びポリイミドパターンの製造法
JPH11133598A (ja) 感光性組成物、感光材料、レリーフパターンの製造法及びポリイミドパターンの製造法
JPH10228108A (ja) 感光性組成物、感光材料、レリーフパターンの製造法及びポリイミドパターンの製造法
JP2002139829A (ja) 感光性組成物、感光材料、レリーフパターンの製造法及びポリイミドパターンの製造法
JP2002328471A (ja) 感光性組成物、感光材料、レリーフパターンの製造法及びポリイミドパターンの製造法
JPH1165113A (ja) 感光性組成物及びレリーフパターンの製造法
JP2004184755A (ja) 感光性組成物、感光材料、レリーフパターンの製造法及びポリイミドパターンの製造法