JPH11183802A - 顕微鏡システム - Google Patents

顕微鏡システム

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JPH11183802A
JPH11183802A JP35519897A JP35519897A JPH11183802A JP H11183802 A JPH11183802 A JP H11183802A JP 35519897 A JP35519897 A JP 35519897A JP 35519897 A JP35519897 A JP 35519897A JP H11183802 A JPH11183802 A JP H11183802A
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JP
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Application number
JP35519897A
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English (en)
Inventor
Kotaro Shimizu
光太朗 清水
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】親画像と子画像との相対的関係を、正確にリア
ルタイムで把握しつつ、マルチ画像表示による標本観察
を的確に行なえる顕微鏡システムを提供。 【解決手段】蓄積手段(18)に蓄積された標本観察画像
(P) の少なくとも1枚を単一又は複数枚の参照画像(R)
として前記画像(P) と共にディスプレイ(11)上に表示さ
せるマルチ画像表示手段(17,18,19)と、観察倍率制御情
報、ステージ位置制御情報,撮像制御情報等を通知する
制御情報通知手段(15)と、該通知手段(15)による通知情
報ないし蓄積手段(18)からの読出し情報のうち、少なく
とも観察倍率制御情報とステージ位置制御情報に基いて
マルチ画像表示手段(17,18, 19) によりディスプレイ(1
1)上に現在表示されている標本観察画像(P) の参照画像
(R) 上での大きさと位置を演算し、演算結果である標本
観察画像範囲を示す情報(F) を参照画像(R) 上に表示す
る標本観察画像範囲表示手段(15,17,18,19) とを具備。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病理診断あるいは
生物学における組織標本や細胞標本を観察したり診断し
たりするような場合に用いられる顕微鏡システムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の顕微鏡システムに関する
公知文献の一つとして、特開平6−3597号公報「顕
微鏡静止画像観察システム」がある。上記公報に記載さ
れている顕微鏡静止画像観察システムは、移動自在な電
動ステージと、前記電動ステージに設置された標本の顕
微鏡撮影を行なう顕微鏡手段と、前記顕微鏡手段の電動
ステージの移動を制御するステージ制御手段と、前記標
本の全体像を撮影する巨視的映像撮影手段と、前記顕微
鏡手段および巨視的映像撮影手段からのテレビジョン信
号をデジタル変換して、デジタル画像情報を作り出すフ
レームメモリ手段と、前記フレームメモリ手段により取
り込まれたデジタル画像情報を受け観察像を表示するビ
デオディスプレイ手段と、前記フレームメモリ手段によ
り取り込まれたデジタル画像情報の圧縮あるいは圧縮画
像情報の復元を行なう画像圧縮伸長手段と、前記画像圧
縮伸長手段により圧縮された画像情報を保存する画像記
憶手段と、前記顕微鏡手段および巨視的映像撮影手段を
操作する観察者に対しシステムの状態および操作メニュ
ーを表示するコンソールディスプレイ手段と、前記コン
ソールディスプレイ手段により表示されたメニューの選
択や画像領域の指定を行なうポインティング手段と、前
記巨視的映像撮影手段により撮影された標本の全体像を
ブロック化し、前記ポインティング手段により指定され
たブロック位置に対応する撮影位置に前記電動ステージ
を設定し、順次撮影するように制御する制御手段とを具
備している。
【0003】上記顕微鏡静止画像観察システムの使用法
および動作について説明する。まず観察者は、標本の全
体像を巨視的映像撮影手段にて撮影する。そうすると、
標本全体の観察画像がフレームメモリ手段を通してデジ
タル化され、ビデオディスプレイ手段上に映し出される
と共に、画像圧縮伸長手段により圧縮されて画像記憶手
段により保存される。このとき、ビデオディスプレイ手
段上には、標本全体像と一緒に、ポインティング手段に
て移動・領域指定を行なうことのできる矢印が表示され
ており、観察者は、このポインティング手段にて、初期
観察領域を指定する。初期観察領域の指定が行なわれる
と、この初期観察領域は、対物レンズおよび接眼レンズ
で決まる初期観察ブロックにメッシュ状に自動的に分割
され、その後、各ブロックの視野中心位置座標が計算さ
れる。
【0004】次に、観察者が、標本を顕微鏡手段の電動
ステージにセットし直すと、顕微鏡手段の電動ステージ
が最初の初期観察ブロックの視野中心に移動する。その
後、観察者が、顕微鏡手段の対物レンズを所定のものに
切り替え、ピント・照明を適切な状態に調整すると、そ
のときの観察画像が、画像圧縮伸長手段・画像記憶手段
により保存される。このようにして、順次、各初期観察
ブロックの視野中心に移動・観察画像の保存が行なわれ
ていく。
【0005】このようにして、指定された全ての初期観
察ブロックの観察画像の保存が行なわれた後、観察者
は、保存された初期観察ブロックの観察画像を随時、取
り出してビデオディスプレイ手段上に映し出し観察する
ことができる。そして観察者は注目したい初期観察ブロ
ックを選び出して、更に詳細に観察するための高倍観察
を行なうことができる。
【0006】次に、初期観察ブロックの高倍観察につい
て説明する。まず、注目した初期観察ブロックの画像が
ビデオディスプレイ手段上に表示されている状態で、コ
ンソールディスプレイ手段上の対物レンズ倍率選択メニ
ューにて、所望の対物レンズ倍率を選択する。そうする
と、ビデオディスプレイ手段上に表示されている初期観
察ブロック画像中に、選択された倍率の対物レンズを用
いた場合の子画像の視野枠が表示される。観察者は、そ
の視野枠の位置をポインティング手段を用いて所望の位
置に移動し、高倍観察する位置を決定する。高倍観察位
置が決定されると、その観察位置中心が対物レンズの視
野中心になるように電動ステージを駆動して標本を移動
させる。移動が終了したら、観察者は対物レンズを所定
の倍率のものに交換し、ピント・照明を適切な状態に調
整する。ビデオディスプレイ手段上に表示されている高
倍観察像は、画像圧縮伸長手段および画像記憶手段によ
り保存される。
【0007】このような処理動作が行なわれることによ
って初期観察ブロックの高倍観察が行なわれる。従って
上記処理動作を繰り返すことにより、その標本に関する
診断所見を得ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した公知の顕微鏡
静止画像システムには、以下のようないくつかの問題点
が存在する。第1の問題点は、例えば、標本全体の観察
画像もしくは初期観察領域をメッシュ状に分割した初期
観察ブロックを親画像とし、その親画像の所定位置を指
定して拡大した画像を子画像とした場合、子画像の観察
を行なうために、対物レンズを切り替えて子画像をビデ
オディスプレイ手段上に表示すると、その時点で親画像
は画面上からは消えてしまうという点である。
【0009】親画像の情報は、画像記憶手段により保存
されているので、後で親画像を再表示することは勿論可
能であるが、標本の観察時においてリアルタイムで親画
像と子画像の相対的関係を明確に把握することは難し
い。
【0010】これに対し特開平6−75173号公報
「顕微鏡システム」には、親子画像の関係をツリー構造
に表示する技術が開示されている。しかしこの公報に開
示されている顕微鏡システムは、親子画像の関係情報
を、各画像が取り込まれた後に生成するものであるた
め、やはり標本観察時において、リアルタイムで親画像
と子画像の相対的関係を明確に把握することは難しい。
【0011】さらに、特開平5−241075号公報
「顕微鏡システム」には、親画像中に子画像の領域を四
角い枠にて表示することのできる技術が開示されている
が、これもまた、親子画像が一旦保存された後でなけれ
ば表示できず、やはり標本観察時において、リアルタイ
ムで親画像と子画像の相対的関係を明瞭に把握すること
は難しい。
【0012】第2の問題点は、初期観察領域がメッシュ
状に分割されてブロック化されており、ブロック化され
た各領域の画像の観察が終了すると、各画像は各ブロッ
ク毎に個別に保存されるものとなっており、再生される
場合も各ブロック毎に個別に行なわれる点である。すな
わち上記システムによれば、ブロックとブロックとの境
界にまたがっている領域の観察は行なえないという不具
合が生じる。したがって例えば高倍観察したい領域が、
ブロックとブロックとの境界にまたがってしまっている
場合には、もう一度、初期観察領域を、高倍観察したい
領域がブロックとブロックの境界にまたがらないような
位置に設定し直す必要があり、観察効率を悪化させてし
まう欠点がある。
【0013】本発明の目的は、親画像と子画像との相対
的関係を正確にしかもリアルタイムで把握しながら、所
望の観察領域をマルチ画像表示により的確に観察するこ
とのできる顕微鏡システムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、本発明の顕微鏡システムは以下に示す
如く構成されている。 (1)本発明の顕微鏡システムは、観察すべき標本を保
持するステージと、このステージを光軸に対して垂直な
平面に沿って移動制御するステージ制御手段と、前記ス
テージに保持された標本の顕微鏡・標本観察画像を取得
する如く設けられた観察画像取得手段と、この観察画像
取得手段にて取得される標本観察画像の観察倍率を変更
制御する変倍制御手段と、前記観察画像取得手段で取得
された標本観察画像を表示するディスプレイと、前記観
察画像取得手段で取得された標本観察画像を蓄積する蓄
積手段とを備えた顕微鏡システムであって、前記蓄積手
段により蓄積された標本観察画像の少なくとも1枚を、
単一又は複数枚の参照画像として前記標本観察画像と共
に前記ディスプレイ上に表示させるマルチ画像表示手段
と、前記変倍制御手段による観察倍率制御情報,前記ス
テージ制御手段によるステージ位置制御情報,前記観察
画像取得手段による撮像制御情報等を通知するための制
御情報通知手段と、この制御情報通知手段による通知情
報ないし前記蓄積手段から読み出された読出し情報のう
ち、少なくとも前記観察倍率制御情報および前記ステー
ジ位置制御情報に基づいて、前記マルチ画像表示手段に
より前記ディスプレイ上に現在表示されている前記標本
観察画像の前記参照画像上での大きさと位置を演算し、
当該演算結果である標本観察画像範囲を示す情報を前記
参照画像上に表示する標本観察画像範囲表示手段と、を
備えてなることを特徴としている。 (2)本発明の顕微鏡システムは、前記(1)に記載の
システムであって、蓄積手段による前記標本観察画像の
蓄積と、マルチ画像表示手段による標本観察画像および
その参照画像の表示とが、変倍制御手段による観察倍率
の変更動作に連動して行なわれることを特徴としてい
る。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は本発明の
第1実施形態に係る顕微鏡システムの構成を示す図であ
る。図1に示すように、この顕微鏡システムは、大きく
分けて、標本観察を行なうための顕微鏡部Aと、ユーザ
インターフェイスを担うコンピュータ部Bとから構成さ
れている。
【0016】まず顕微鏡部Aについて説明する。顕微鏡
部Aは、標本1を観察するための光学顕微鏡2と、この
光学顕微鏡2を制御する顕微鏡コントローラ3とからな
っている。
【0017】光学顕微鏡2は、標本1を光学的に拡大す
る複数の対物レンズ4と、これらの対物レンズ4を光路
に挿入するための電動式レボルバ5と、標本1を保持し
光軸に対して垂直な平面内で任意な方向へ移動可能な如
く設けられた電動式のステージ6と、対物レンズ4によ
り光学的に拡大された標本1の観察像を電気信号に変換
するCCDカメラなどの撮像素子7とを備えている。
【0018】顕微鏡コントローラ3は、レボルバコント
ロールユニット8と、ステージコントロールユニット9
と、撮像素子コントロールユニット10とを有し、それ
ぞれレボルバ5、ステージ6、撮像素子7の動作制御や
情報入出力を行なうことができるようになっている。
【0019】レボルバ5には拡大倍率の異なる複数の対
物レンズ4が取り付けられており、対物レンズ4を光路
に挿入する操作において、対物レンズの交換、つまり、
観察倍率の変更が同時に行なわれ得るものとなってい
る。
【0020】顕微鏡コントローラ3のレボルバコントロ
ールユニット8は、現在光路に挿入されている対物レン
ズ4の種類(倍率)の情報を管理するとともに、観察倍
率の変更動作を制御することが可能となっている。
【0021】観察者は顕微鏡コントローラ3のレボルバ
コントロールユニット8から、観察倍率の変更を直接行
なうこともできるし、後述するコンピュータ部を介して
上記レボルバコントロールユニット8に観察倍率の変更
指示を与えることもできる。すなわち本システムには
「変倍制御手段」が備えられている。
【0022】ステージ6には、標本1が載置されてお
り、ステージ6を光軸に対して垂直な平面内で所定方向
へ移動することにより、標本1の所望の観察部位を対物
レンズ4の視野内に移動させ、また光軸方向に移動させ
ることにより、当該観察部位を対物レンズ4の焦点位置
に合致させることができる。
【0023】顕微鏡コントローラ3のステージコントロ
ールユニット9は、ステージ6の位置情報を管理すると
ともに、ステージ6を移動制御することができる。観察
者は顕微鏡コントローラ3のステージコントロールユニ
ット9から、ステージの移動を直接行なうこともできる
し、後述するコンピュータ部を介して上記ステージコン
トロールユニット9にステージ6の移動指示を与えるこ
ともできる。すなわち本システムには「ステージ制御手
段」が備えられている。
【0024】撮像素子7は、対物レンズ4により光学的
に拡大された標本1の観察像を電気信号に変換すること
ができる。顕微鏡コントローラ3の撮像素子コントロー
ルユニット10は、撮像素子7からの出力信号のゲイン
を調整して出力させ得るものとなっている。観察者は、
顕微鏡コントローラ3の撮像素子コントロールユニット
10から、撮像素子7からの出力信号のゲイン調整を直
接行なうこともできるし、後述するコンピュータ部を介
して上記撮像素子コントロールユニット10にゲイン調
整指示を与えることもできる。また撮像素子コントロー
ルユニット10自身が、出力信号のゲイン調整を自動的
に行なうこともできる。すなわち、本システムには「観
察画像取得手段」が備えられている。
【0025】次にコンピュータ部Bについて説明する。
コンピュータ部Bは、ディスプレイ11やプリンタ(不
図示)といった出力装置と、キーボード12,マウス1
3といった入力装置と、これらを備えたパーソナルコン
ピュータ(以下PCと略称)14(ワークステーション
WS(不図示)等であってもよい)などの情報処理装置
とからなる。
【0026】PC14は、通信ボード15(制御情報通
知手段)と、ビデオボード16と、グラフィックボード
17(情報表示手段)と、メモリ18(蓄積手段)と、
CPU19とを有している。これらはPC内でバス20
によって接続されている。
【0027】通信ボード15は、前記顕微鏡コントロー
ラ3のレボルバコントロールユニット8、ステージコン
トロールユニット9、撮像素子コントロールユニット1
0等とPC14との間の情報通信を行なうためのGPIBや
RS232Cといった通信手段を有している。ビデオボード1
6は、前記撮像素子コントロールユニット10を介して
送出される標本観察画像の電気信号をPC14の内部に
取り込むものである。グラフィックボード17は、標本
観察画像あるいは前記通信ボード15を介して取り込ま
れた情報を画像表示手段であるディスプレイ11に出力
するためのものである。メモリ18は標本観察画像ある
いは情報を記憶するためのものである。CPU19は演
算処理を行なうためのものである。
【0028】なおPC14には、図示の如く、ソフトウ
ェア或いはデータを保存するためのハードディスク(H
D) や光磁気ディスク(MO) といった外部記憶装置21
が接続され得るものとなっている。
【0029】PC14上で実行されるソフトウェアは、
Microsoft Windows などの基本ソフトウェア上で動作
し、ソフトウェアの動作をメニュー形式で選択でき、各
種パラメータを入力したり表示したりするウィンドウ
や、顕微鏡部の動作を制御するためのウィンドウやボタ
ン、あるいは、標本観察像を表示するウィンドウなどを
備え、観察者に対する操作指示や情報提示をグラフィカ
ルに行なうことができるようになっている。
【0030】以上のような顕微鏡部Aとコンピュータ部
Bとからなる顕微鏡システムの基本的な動作について,
以下説明する。コンピュータ部のPC14上で実行され
るソフトウェアにて、観察者がキーボード12,マウス
13といった入力装置を介して顕微鏡制御指示ないし情
報を入力すると、入力された制御指示や情報は、通信ボ
ード15を介して顕微鏡部Aの顕微鏡コントローラ3に
通知される。上記のような顕微鏡制御指示ないし情報の
入力を、顕微鏡コントローラ3において直接行なうこと
もできる。
【0031】顕微鏡コントローラ3は、上記のようにし
て与えられた制御指示や情報をもとに、レボルバ5,ス
テージ6、撮像素子7等の動作を制御して標本観察を可
能ならしめる。対物レンズ4により光学的に拡大された
標本1の観察像は、撮像素子7により電気信号に変換さ
れたのち、撮像素子コントロールユニット10を介して
PC14内のビデオボード16に取り込まれる。
【0032】ビデオボード16に取り込まれた標本観察
画像は、グラフィックボード17を介してディスプレイ
11に供給され、同ディスプレイ11上の標本観察画像
表示用ウィンドウに表示される。ディスプレイ11上に
表示された標本観察画像は、観察者の指示によりメモリ
18に記憶することができる。また、メモリ18に記憶
された標本観察画像、あるいは、各種パラメータ等の情
報は、外部記憶装置21に保存することができ、必要に
応じて再生することもできる。
【0033】なお本実施形態の顕微鏡システムにおいて
は、図2(a)の(2)、および図2(b)の(2)に
それぞれ示す如く、メモリ18に記憶された標本観察画
像を標本観察画像表示用のウィンドウとは異なるウィン
ドウに、必要に応じて参照画像として表示させ得る手段
(マルチ画像表示手段)を備えている。このマルチ画像
表示手段は、参照画像を少なくとも1枚以上表示させる
ことができ、また、メモリ18に記憶させた少なくとも
1枚以上の標本観察画像を貼り合わせ、これを1枚また
は複数枚の参照画像として表示させることも可能となっ
ている。
【0034】また、本実施形態の顕微鏡システムにおい
ては、顕微鏡コントローラ3からPC14に対して通信
ボード15を介して通知される情報、あるいは、PC1
4上で実行されるソフトウェアが保持する情報のうち、
少なくとも観察倍率制御情報およびステージ位置制御情
報に基づいて、現在表示されている参照画像上での標本
観察画像の大きさと位置を、CPU19により演算し、
参照画像上に四角い枠などで表示させ得る手段(標本観
察画像範囲表示手段)も備えている。なお図2の(a)
(b)において、Pは標本観察画像、Rは参照画像、F
は参照画像上の標本観察画像の範囲を示す情報(四角い
枠)をそれぞれ示している。
【0035】これにより、図2(a)(b)に示すよう
に、顕微鏡コントローラ3から直接観察倍率を変更した
り、ステージ移動を行なったりすると、それに連動して
参照画像上の四角い枠Fで示される標本観察画像範囲の
大きさや位置が変化して表示されることになる。また上
記とは逆に、参照画像上の標本観察画像範囲(大きさお
よび位置)を示す情報としての四角い枠Fを、マウス1
3などの入力装置を介して可変操作すれば、観察倍率を
変更したりステージ6を移動したりすることも可能とな
っている。
【0036】以上述べてきたような本実施形態における
顕微鏡システムにおいて、例えば、レボルバ5に、「×
4」「×10」「×40」の対物レンズ4が取り付けら
れており、「×4」による標本全体観察→「×10」に
よる低倍観察→「×40」による高倍観察という具合に
拡大観察していく場合の動作について、図3〜図5に基
づいて、以下説明する。
【0037】ただし標本1(プレパラート)のセットや
ステージ6の原点設定などの顕微鏡の初期設定は既に終
了し、初期状態として、「×4」の対物レンズ4が光路
に挿入され、ステージ6は標本1の中心付近が対物レン
ズ4の視野内に入るように移動されており、ピントや照
明系の調整も済んで、標本1の中心付近の「×4」観察
画像が、ディスプレイ11上に表示されているような状
態にあるものとする。
【0038】最初に、「×4」対物レンズによる標本全
体観察の流れについて、図3に示すフローチャートの各
ステップS101〜S113にしたがって順次説明す
る。 [S101]標本全体像の所望の観察倍率を設定する。
ここでは観察倍率を「×1」に設定すれば、標本全体が
観察できるものとして、標本全体画像の観察倍率を「×
1」に設定する。
【0039】[S102]「×1」観察相当の標本全体
画像範囲を「×4」の標本観察画像範囲で分割した場合
の分割数と、各分割範囲の中心のステージ6上での座標
を得る。ここでは分割数は4×4=16であり、各分割
範囲の中心のステージ6上での座標が、現在の「×4」
標本観察画像範囲の中心座標と「×4」標本観察画像範
囲の大きさとから演算される。これらのパラメータは、
演算により求めてもよいし、あらかじめテーブルとして
保持しておいてもよい。
【0040】[S103]ステップS102で得られた
各分割範囲の中心のステージ6での座標へステージ6を
移動する。
【0041】[S104]そうすると、移動先の「×
4」標本観察画像が、ディスプレイ11上に表示され、
かつメモリ16に記憶される。
【0042】[S105]ステップS103とS104
とを分割数(ここでは16)分だけ繰り返し、各分割範
囲の標本観察画像をすべて記憶したか否かを判断する。
記憶が終了しない場合にはS103に戻る。記憶が終了
した場合にはS106へ進む。
【0043】[S106]ステージ位置を初期状態にリ
セットする。 [S107]メモリ16に記憶されている16枚の「×
4」標本観察画像を貼り合わせ、1枚の標本全体画像を
生成する。
【0044】[S108]ステップS107で生成され
た標本全体画像を、参照画像として、ディスプレイ11
上の標本観察画像とは異なるウィンドウに表示する。
【0045】[S109]現在表示されている「×4」
標本観察画像P4 が、参照画像として表示されている
「×1」相当の標本全体画像(「×1」標本全体参照画
像R1 )の上で占める範囲、すなわち「×1」標本全体
参照画像上の「×4」標本観察画像範囲(大きさおよび
位置)を計算により取得する。ここでは、「×1」標本
全体参照画像R1 を16分割した大きさが、「×1」標
本全体参照画像上での「×4」標本観察画像範囲を示す
大きさである。
【0046】[S110]「×1」標本全体参照画像上
の「×4」標本観察画像範囲の中心位置を計算により取
得する。ここでは、ステージ位置は初期状態に戻ってい
るので、「×4」標本観察画像範囲の中心は、「×1」
標本全体参照画像の中心と一致する。
【0047】[S111]ステップS109,S110
にて求まった「×1」標本全体参照画像上の「×4」標
本観察画像範囲(大きさと位置)を四角い枠で「×1」
標本全体参照画像上に表示する。すなわち図5の(1)
に示すように、この時点でディスプレイ11上の標本観
察画像表示ウィンドウには「×4」標本観察画像P4 が
表示され、それとともに「×1」標本全体参照画像R1
および「×4」標本観察画像範囲を表わす情報すなわち
四角い枠F4 が表示されている状態になる。
【0048】[S112]観察範囲を変更するためにス
テ−ジ6を移動するか否か判断する。移動する場合はS
113へ進む。
【0049】[S113]顕微鏡コントロ−ラ3、もし
くはPC14上で実行されるソフトウェアにてステ−ジ
6を移動する。ここでは顕微鏡コントローラ3によりス
テージを直接移動する。そしてステップS110に戻
り、「×1」標本全体参照画像上の×4標本観察画像範
囲の中心位置を計算する。これは現在表示されている
「×4」標本観察画像の中心のステージ上での座標(現
在のステージ座標)と、「×1」標本全体参照画像の1
画素あたりのステージ上での距離とから演算することが
できる。
【0050】そして、S111にて、「×1」標本全体
参照画像上における「×4」標本観察範囲(大きさと位
置)を示す枠F4 を「×1」標本全体参照画像R1 上に
再表示する。
【0051】ステップS113,S110,S111を
繰り返すことにより、ステージ移動による観察範囲の移
動とともに、「×1」標本全体参照画像R1 上の「×
4」標本観察画像範囲を示す四角い枠F4 が移動するこ
とになる。
【0052】このようにして、観察者は、ステージ6を
移動しながら、「×4」標本観察画像P4 と、「×1」
標本全体参照画像R1 およびステージ移動に連動して表
示位置が移動する「×4」標本観察画像範囲F4 とを同
時に眺めながら、次の「×10」低倍観察を行なう場所
を探索し、これが終われば標本全体画像観察は終了とな
る。
【0053】なお標本全体観察の方法としては、必ずし
も上述した方法をとる必要はなく、例えば、標本全体を
一度に観察しうる対物レンズがあれば、それを用いて行
なうようにしてもよい。また本実施形態においては標本
全体観察を行なったが、必要がなければ省いてもよい。
【0054】標本全体観察が終了したら、次に、「×1
0」対物レンズによる低倍観察を行なう。「×10」対
物レンズによる低倍観察の流れについて、図4に示すフ
ローチャートの各ステップ201〜209に従って説明
する。
【0055】[S201]観察者の判断により、現在表
示されている標本観察画像(ここでは、「×4」標本観
察画像P4 )を参照画像として表示するか否かを選択す
る。表示するのであれば、S202へ進み、表示しない
のであれば、S204へ進む。
【0056】[S202]標本観察画像をメモリ16に
記憶する。 [S203]記憶された標本観察画像を、標本観察画像
表示ウィンドウとは異なるウィンドウに参照画像として
表示する。ただし、ここではS202,S203の処理
は行なわず、S201の処理からS204の処理へと進
むことにする。
【0057】[S204]次に、顕微鏡コントローラ
3、もしくは、PC14上で実行されるソフトウェアに
て、観察倍率を「×4」から「×10」へと変更指示す
る。そうすると、レボルバ5が回転して「×10」対物
レンズ4が光路に挿入され、ディスプレイ11上の標本
観察画像表示ウィンドウには、「×10」の標本観察画
像が表示される。
【0058】[S205]次に、「×1」標本全体参照
画像上の「×10」標本観察画像範囲の大きさを計算し
取得する。この処理は、標本全体観察における[S10
9]の標本観察画像範囲の大きさの取得処理と同様であ
る。ここでは、「×1」標本全体参照画像を10×10
=100分割した大きさが、「×1」標本全体参照画像
上での「×10」標本観察画像範囲の大きさとなる。
【0059】[S206]次に、「×1」標本全体参照
画像上の「×10」標本観察画像範囲の中心位置を計算
し取得する。この処理は、標本全体観察における[S1
10]の標本観察画像範囲の中心位置の取得処理と同様
である。ここでは、観察倍率を変更したときから、まだ
ステージ移動は行なわれていないので、中心位置は「×
10」低倍観察開始時の中心位置と一致しているはずで
ある。ただし、もし対物レンズ変更による観察視野のず
れが生じるような場合には、上記ずれを補正するための
ずれ量テーブルをあらかじめ保持しておき、そのテーブ
ルに基づきステージ6を実際に動かして観察視野位置を
補正するか、もしくは、ステージ6は動かさずに「×
1」標本全体参照画像上の「×10」標本観察画像範囲
の中心位置をテーブルに基づき補正するものとする。
【0060】「S207」次に、[S205],[S2
06]にて求まった、「×1」標本全体参照画像R1 上
の「×10」標本観察画像範囲(大きさおよび位置)を
示す情報すなわち四角い枠F10を、「×1」標本全体参
照画像R1 上に表示する。この処理は標本全体観察にお
ける[S111]の標本観察画像範囲の表示処理と同様
である。
【0061】図5の(2)に示すように、この時点で、
ディスプレイ11上の標本観察画像表示ウィンドウには
「×10」標本観察画像P10が表示され、それとともに
「×1」標本全体参照画像R1 および「×10」標本観
察画像範囲を表わす四角い枠F10が表示された状態にな
る。
【0062】必要ならば、対物レンズ4を「×4」から
「×10」に変更したことによるピントや照明系の調整
をここで行なってもよい。また、このピントや照明系の
調整は、顕微鏡コントローラ3により自動的に行なわれ
る場合もある。
【0063】[S208]観察範囲を変更するためにス
テージ6を移動するか否か判断する。移動する場合には
S209へ進む。
【0064】[S209]顕微鏡コントローラ3、もし
くはPC14上で実行されるソフトウェアにて,ステー
ジ6を移動する。ここでは、顕微鏡コントローラ3から
直接ステージを移動することにする。この移動を行なっ
た後、再び[S206]に戻る。そして、「×1」標本
全体参照画像上R1 の「×10」標本観察画像範囲の中
心位置が計算され、S207にて、「×1」標本全体参
照画像R1 上の「×10」標本観察画像範囲(大きさと
位置)を示す枠F10が「×1」標本全体参照画像上に再
表示される。
【0065】S209、S206、S207を繰り返す
ことにより、ステージ移動による観察範囲の移動ととも
に、「×1」標本全体参照画像R1 上の「×10」標本
観察画像範囲を示す枠F10が移動することになる。
【0066】このようにして、観察者は、ステージを移
動しながら、「×10」標本観察画像P10と、「×1」
標本全体参照画像R1 およびステージ移動に連動して表
示位置が移動する「×10」標本観察画像範囲を示す枠
F10とを同時に眺めながら、次の「×40」高倍観察を
行なう場所を探索し、これが終われば低倍観察は終了と
なる。
【0067】低倍観察が終了したら、次に、「×40」
対物レンズ4による高倍観察を行なう。高倍観察の流れ
は、基本的に低倍観察の流れと同様であるので、低倍観
察の流れを説明した図4のフローチャートを用いて比較
的簡単に説明する。
【0068】まず、[S201]で現在表示されている
標本観察画像(ここでは「×10」標本観察画像)を参
照画像として表示するか否かを選択することができる。
ここでは表示を選択するものとする。そうすると、[S
202]の標本観察画像の記憶処理で、「×10」標本
観察画像がメモリ16に記憶され、[S203]の参照
画像の表示処理で、標本観察画像表示用ウィンドウとは
異なるウィンドウに参照画像として表示される。(図5
の(3)参照。) 次に、[S204]の観察倍率変更処理にて、観察倍率
を「×10」から「×40」へと変更指示する。そうす
ると、レボルバ5が回転して「×40」対物レンズが光
路に挿入され、ディスプレイ11上の標本観察画像表示
ウィンドウには「×40」の標本観察画像が表示され
る。
【0069】次に、[S205]の標本観察画像範囲の
大きさの取得処理により「×10」参照画像R10上の
「×40」標本観察画像範囲の大きさと、「×1」標本
全体参照画像R1 上の「×40」標本観察画像範囲の大
きさとが計算して取得される。ここでは、それぞれ「×
10」参照画像を4×4=16分割した大きさが「×1
0」参照画像R10上での「×40」標本観察画像範囲の
大きさとなり、「×1」標本全体参照画像を40×40
=1600分割した大きさが「×1」標本全体参照画像
R1 上での「×40」標本観察画像範囲の大きさとな
る。
【0070】次に、[S206]の標本観察画像範囲の
中心位置の取得処理によって「×10」参照画像上の
「×40」標本観察画像範囲の中心位置と、「×1」標
本全体参照画像上の「×40」標本観察画像範囲の中心
位置とを計算取得する。ここでは、観察倍率を変更した
ときから、まだステージ移動は行なわれていないので、
中心位置は「×40」低倍観察開始時の中心位置と一致
しているはずである。ただし、もし対物レンズ4の変更
による観察視野のずれが生じるような場合には、「×1
0」低倍観察のときと同様に、ずれを補正することがで
きる。
【0071】次に、[S207]の標本観察画像範囲の
表示処理にて、[S205][S206]で求まった、
「×10」参照画像上の「×40」標本観察画像範囲の
大きさと中心位置、および「×1」標本全体参照画像上
の「×40」標本観察画像範囲の大きさと中心位置を、
例えば異なる色の四角い枠Fで、「×10」参照画像R
10上および「×1」標本全体参照画像R1 上のそれぞれ
に表示する。
【0072】図5の(4)に示すように、この時点でデ
ィスプレイ11上の標本観察画像表示ウィンドウには
「×40」標本観察画像P40が表示される。それと共に
上記とは異なるウィンドウに「×10」参照画像R10と
「×1」標本全体参照画像R1とが表示される。「×1
0」参照画像R10には「×40」標本観察画像範囲を表
わす四角い枠F40が表示され、「×1」標本全体参照画
像R1 には「×40」標本観察画像範囲を表わす四角い
枠F40と、色の異なる「×10」標本観察画像範囲を表
わす四角い枠F10とが表示された状態になる。
【0073】低倍観察のときと同様に、必要ならば、対
物レンズ4を「×10」から「×40」に変更したこと
によるピントや照明系の調整を、ここで行なってもよい
し、自動的に行なわれる場合もある。
【0074】その後、観察範囲の移動を行ないたければ
[S208]、[S209]のステージ移動処理により
ステージを移動する。そうすると、再び[S206]に
て、「×10」参照画像R10上の「×40」標本観察画
像範囲の中心位置と「×1」標本全体参照画像R1 上の
「×40」標本観察画像範囲の中心位置がそれぞれ計算
され、[S207]にて「×10」参照画像R10上の
「×40」標本観察画像範囲の大きさと位置が「×1
0」参照画像R10上に、また「×1」標本全体参照画像
R1 上の「×40」標本観察画像範囲の大きさと位置が
「×1」標本全体参照画像R1 上にそれぞれ再表示され
る。
【0075】[S209][S206][S207]を
繰り返すことにより、ステージ移動による観察範囲の移
動とともに、「×10」参照画像R10上の「×40」標
本観察画像範囲が、また「×1」標本全体参照画像R1
上の「×40」標本観察画像範囲が、それぞれ移動する
ことになる。
【0076】このようにして、観察者は、ステージを移
動しながら「×40」標本観察画像P40と、「×10」
参照画像R10およびステージ移動に連動して表示位置が
移動する「×40」標本観察画像範囲F40と、「×1」
標本全体参照画像R1 およびステージ移動に連動して表
示位置が移動する「×40」標本観察画像範囲F40とを
同時に眺めながら、高倍観察を行なうことができるよう
になる。
【0077】以上詳述してきたようなシステム構成およ
び作用を有する顕微鏡システムを用いて標本観察を行な
うと、例えば、標本全体画像←→低倍観察画像←→高倍
観察画像というような観察倍率の異なる複数の標本観察
画像間の関連を、標本観察を行ないながらリアルタイム
で構築していける。したがって、観察者はそのような観
察倍率の異なる複数の標本観察画像間の関連を視覚的か
つ容易に把握しながら標本観察を行なうことが可能とな
る。かくして病理診断や生物学における標本の観察、診
断の効率向上につながる。
【0078】なお本実施形態の顕微鏡システムにおいて
は、標本全体を観察するために、観察範囲を分割(ブロ
ック化)しているが、拡大観察したい場所がブロックの
境界をまたがってしまうような場合(図5の(2)参
照)でも、なんら問題なくそのような領域に標本を移動
して拡大観察を行なうことが可能である。
【0079】
【第2実施形態】第2実施形態の顕微鏡システムの基本
的構成は、図1に示した第1実施形態のものと同様なの
で、詳しい説明は省く。第1実施形態と異なる点は、標
本観察画像の蓄積と参照画像としての表示(標本観察画
像の取込み表示)を、観察倍率の変更動作に連動して行
なうようにした点である。すなわち本実施形態において
も第1実施形態の場合と同様に、顕微鏡システムは、レ
ボルバ5に、「×4」「×10」「×40」の倍率のレ
ンズを有する対物レンズ4を備えている。そこで図6お
よび図7を用いて、「×4」による標本全体観察→「×
10」による低倍観察→「×40」による高倍観察とい
う具合に、順次拡大観察をしていく場合の動作について
説明する。ただし、第1実施形態の場合と同様に、標本
1(プレパラート)のセットやステージ6の原点設定な
どの顕微鏡の初期設定が既に終了し、初期状態として、
「×4」の対物レンズ4が光路に挿入され、ステージ6
は標本1の中心付近が対物レンズ4の視野内に入るよう
に移動されており、ピントや照明系の調整も済んで、標
本1の中心付近の「×4」標本観察画像P4 が、ディス
プレイ11上に表示されている状態にあるものとする。
【0080】最初の「×4」対物レンズによる「×1」
相当標本全体観察の流れの説明は、第1実施形態のとき
と全く同様であるので省略する。この時のディスプレイ
11上の画面の様子は、図7の(1)のようになってい
る。
【0081】なお、第1実施形態のときと同様、標本全
体観察を行なう必要がなければ、この過程は省略でき
る。次に「×10」対物レンズによる低倍観察を行な
う。本実施形態の「×10」対物レンズによる低倍観察
の流れを、図6のフローチャートにより説明する。
【0082】[S300]ここでは、最初に標本観察画
像の取込みを行なうか否かを、観察者が判断し指示を出
す必要はなく、いきなり観察倍率の変更を行ない、標本
観察画像の取込みを行なう。この[S300]の処理内
容は、以下の通りである。
【0083】[S301]まず、観察者の指示により、
PC14上で実行されるソフトウェア、もしくは顕微鏡
コントローラ3から、「×4」から「×10」へ観察倍
率を変更することの指示が出される。
【0084】[S302]そうするとメモリ16に「×
4」標本観察画像P4 が自動的に記憶される。 [S303]この記憶された標本観察画像P4 は、ディ
スプレイ11上の標本観察画像ウィンドウとは異なるウ
ィンドウに参照画像R4 として表示される。
【0085】[S304]その後、レボルバ5が回転
し、「×10」対物レンズ4が光路に挿入され、観察倍
率変更動作が行なわれる。したがってディスプレイ11
上の標本観察画像ウィンドウには「×10」標本観察画
像P10が表示される。
【0086】[S305]次に、「×4」参照画像R4
上の「×10」標本観察画像範囲の大きさと「×1」標
本全体参照画像R1 上の「×10」標本観察画像範囲の
大きさとを、それぞれ計算により求める。これは、第1
実施形態の[S205]の標本観察画像範囲の大きさの
取得処理と同様である。ここでは夫々「×4」参照画像
R4 の大きさの0.4×0.4倍した大きさが「×4」
参照画像上の「×10」標本観察画像範囲の大きさであ
り、標本全体参照画像を0.1×0.1倍した大きさ
(10×10=100分割した大きさ)が「×1」標本
全体参照画像R1 上での「×10」標本観察画像範囲の
大きさとなる。
【0087】[S306]次に、「×4」参照画像R4
上の「×10」標本観察画像範囲の中心位置と、「×
1」標本全体参照画像R1 上の「×10」標本観察画像
範囲の中心位置とをそれぞれ計算して求める。これは第
1実施形態の[S206]の標本観察画像範囲の中心位
置の取得処理と同様である。ここでは、観察倍率を変更
したときからまだステージ移動は行なわれていないの
で、中心位置は「×10」低倍観察開始時の中心位置と
一致しているはずである。ただし、もし対物レンズ4の
変更による観察視野のずれが生じるような場合には、第
1実施形態のときと同様に、ずれを補正するものとす
る。
【0088】[S307]次に[S305][S30
6]にて求まった「×4」参照画像上の「×10」標本
観察画像範囲の大きさと位置、および「×1」標本全体
参照画像上の「×10」標本観察画像範囲の大きさと位
置を、たとえば「×4」標本観察画像範囲を表わす四角
い枠とは異なる色の四角い枠で、「×4」参照画像上及
び「×1」標本全体参照画像上にそれぞれ表示する。こ
れは第1実施形態の[S207]標本観察画像範囲の表
示処理と同様である。
【0089】図7の(2)に示すように、この時点で、
ディスプレイ11上の標本観察画像表示ウィンドウには
「×10」標本観察画像P10が表示される。これととも
に、「×4」参照画像R14および「×10」標本観察画
像範囲を表わす四角い枠F40と、「×1」標本全体参照
画像R1 および「×10」標本観察画像範囲を表わす四
角い枠F10並びに色の異なる「×4」標本観察画像範囲
を表わす四角い枠F4とが表示された状態になる。
【0090】必要ならば、対物レンズ4を「×4」から
「×10」に変更したことによるピントや照明系の調整
をここで行なってもよい。また、このピントや照明系の
調整は、顕微鏡コントローラ3により自動的に行なわれ
る場合もある。
【0091】[S308]観察範囲を変更するためにス
テージを移動するか否か判断する。移動する場合にはS
309へ進む。
【0092】[S309]顕微鏡コントローラ3、もし
くはPC14上で実行されるソフトウェアにて,ステー
ジ6を移動する。ここでは、顕微鏡コントローラ3から
直接ステージを移動することにする。そうすると、再び
[S306]にて、「×4」参照画像R4上の「×1
0」標本観察画像範囲の中心位置と、「×1」標本全体
参照画像R1上の「×10」標本観察画像範囲の中心位
置がそれぞれ計算され、[S307]にて[×4]参照
画像R4 上の[×10]標本観察画像範囲の大きさと位
置が、「×4」参照画像R4 上に、また「×1」標本全
体参照画像R1 上の「×10」標本観察画像範囲の大き
さと位置が「×1」標本全体参照画像R1 上に、それぞ
れ再表示される。
【0093】[S309][S306][S307]を
繰り返すことにより、ステージ移動による観察範囲の移
動とともに、「×4」参照画像R4 上の「×10」標本
観察画像範囲、および「×1」標本全体画像R1 上の
「×10」標本観察画像範囲がそれぞれ移動することに
なる。
【0094】このようにして、観察者は、ステージを移
動しながら、「×10」標本観察画像P10と、「×4」
参照画像R4 およびステージ移動に連動して表示位置が
移動する「×10」標本観察画像範囲を示す枠F10と、
「×1」標本全体参照画像R1 およびステージ移動に連
動して表示位置が移動する「×10」標本観察画像範囲
を示す枠F10とを同時に眺めながら、次の「×40」高
倍観察を行なう場所を探索し、よければ低倍観察は終了
となる。
【0095】低倍観察が終了したら、次に「×40」対
物レンズによる高倍観察を行なう。高倍観察の流れは、
基本的に低倍観察の流れと同様であるので、低倍観察の
流れを説明した図6のフローチャートにより比較的簡単
に説明する。
【0096】まず[S300]の観察倍率変更+標本観
察画像の取込処理により、対物レンズ4を「×10」か
ら「×40」に変更すると同時に、「×10」標本観察
画像P10が標本観察画像ウィンドウとは異なるウィンド
ウに「×10」参照画像R10として表示され、標本観察
画像ウィンドウには「×40」標本観察画像P40が表示
される。
【0097】次に[S305]の標本観察画像範囲の大
きさの取得処理にて、「×10」参照画像R10上の「×
40」標本観察画像範囲の大きさと、「×1」標本全体
参照画像R1 上の「×40」標本観察画像範囲の大きさ
とが計算により求められる。ここでは夫々「×10」参
照画像R10を4×4=16分割した大きさが、「×1
0」参照画像上での「×40」標本観察画像範囲の大き
さとなり、「×1」標本全体参照画像R1 を40×40
=1600分割した大きさが「×1」標本全体参照画像
R1 上での「×40」標本観察画像範囲の大きさとな
る。
【0098】次に、[S306]の標本観察画像範囲の
中心位置の取得処理によって、「×10」参照画像R10
上の「×40」標本観察画像範囲の中心位置と、「×
1」標本全体参照画像R1 上の「×40」標本観察画像
範囲の中心位置とを計算により求める。ここでは、観察
倍率を変更したときからまだステージ移動は行なわれて
いないので、中心位置は「×40」低倍観察開始時の中
心位置と一致しているはずである。ただし、もし対物レ
ンズ4の変更による観察視野のずれが生じるような場合
においては、「×10」低倍観察のときと同様に、ずれ
を補正することができる。
【0099】次に、[S307]の標本観察画像範囲の
表示処理にて、[S305][S306]で求まった、
「×10」参照画像上の「×40」標本観察画像範囲の
大きさと中心位置、および、「×1」標本全体参照画像
R1 上の「×40」標本観察画像範囲の大きさと中心位
置を、例えば、「×10」標本観察画像範囲とは異なる
色の四角い枠で、「×10」参照画像上と、「×1」標
本全体参照画像R1 上のそれぞれに表示する。
【0100】図7の(3)に示すように、この時点で、
ディスプレイ11上の標本観察画像表示ウィンドウには
「×40」標本観察画像P40が表示され、それと共に、
「×10」参照画像R10及び「×40」標本観察画像範
囲を表わす四角い枠F40と、「×1」標本全体参照画像
R1 及び「×40」標本観察画像範囲を表わす四角い枠
F40並びに色の異なる「×10」標本観察画像範囲を表
わす四角い枠F10並びに色の異なる「×4」標本観察画
像範囲を表わす四角い枠F4 が表示されている状態にな
る。
【0101】ここでは既に表示されている「×4」参照
画像R4 の上に重なって「×10」参照画像R10が表側
に表示されている状態であるが、マウス13などを使っ
て見たい参照画像を選択することによりいつでも見るこ
とができるし、表示位置も自由に変更可能である。ま
た、「×4」参照画像R4 が表側に表示されている状態
ならば、[S305][S306][S307]の処理
により、「×4」参照画像R4 上の「×40」標本観察
画像範囲の大きさと中心位置が求められ「×4」参照画
像R4 上に四角い枠で表示される。
【0102】次に低倍観察のときと同様に、必要ならば
対物レンズ4を「×10」から「×40」に変更したこ
とによるピントや照明系の調整を、この時点で行なって
もよいし、自動的に行なわれる場合もある。
【0103】その後、観察範囲の移動を行ないたければ
[S308][S309]のステージ移動処理によりス
テージを移動する。そうすると、再び[S306]に
て、「×10」参照画像R10上の「×40」標本観察画
像範囲の中心位置と「×1」標本全体参照画像R1 上の
「×40」標本観察画像範囲の中心位置がそれぞれ計算
され、[S307]にて、「×10」参照画像R10上の
「×40」標本観察画像範囲の大きさと位置が「×1
0」参照画像R10上に、また、「×1」標本全体参照画
像R1 上の「×40」標本観察画像範囲の大きさと位置
が「×1」標本全体参照画像R1 上に、それぞれ再表示
される。
【0104】[S309][S306][S307]を
繰り返すことにより、ステージ移動による観察範囲の移
動とともに、「×10」参照画像R10上の「×40」標
本観察画像範囲が、また、「×1」標本全体参照画像R
1 上の「×40」標本観察画像範囲がそれぞれ移動する
ことになる。
【0105】このようにして、観察者はステージ6を移
動しながら「×40」標本観察画像P40と、「×10」
参照画像R10およびステージ移動に連動して表示位置が
移動する「×40」標本観察画像範囲を示す枠F40、
「×1」標本全体参照画像R1およびステージ移動に連
動して表示位置が移動する「×40」標本観察画像範囲
を示す枠F40、或いは「×4」参照画像R4 およびステ
ージ移動に連動して表示位置が移動する「×40」標本
観察画像範囲を示す枠F40、とを同時に眺めながら高倍
観察を行なうことができる。
【0106】以上詳述してきたように本実施形態の顕微
鏡システムを用いて標本観察を行なうと、例えば、標本
全体画像←→低倍観察画像←→高倍観察画像というよう
な観察倍率の異なる複数の標本観察画像間の関連を、標
本観察を行ないながらリアルタイムで構築していけるも
のとなる。かくして観察者は、そのような観察倍率の異
なる複数の標本観察画像間の関連を視覚的にかつ的確に
把握しながら標本観察を行なうことが可能となり、病理
診断や生物学における標本の観察、診断の効率向上につ
ながる。
【0107】また本実施形態においては、第1実施形態
では別々に行なわれていた標本観察画像の取込処理と観
察倍率変更処理とを一括して行なえる為、観察者の手間
を一つ省くことができ、操作性が向上する。
【0108】(実施形態の特徴点のまとめ) [1]実施形態に示された本発明の顕微鏡システムは、
観察すべき標本(1) を保持するステージ(6) と、このス
テージ(6) を光軸に対して垂直な平面に沿って移動制御
するステージ制御手段(9) と、前記ステージ(6) に保持
された標本(1) の顕微鏡・標本観察画像を取得する如く
設けられた観察画像取得手段(4,7,10)と、この観察画像
取得手段(4,7,10)にて取得される標本観察画像の観察倍
率を変更制御する変倍制御手段(5,8) と、この変倍制御
手段(5,8) により観察倍率を変更制御された前記標本観
察画像(P) を表示するディスプレイ(11)と、このディス
プレイ(11)に表示された前記標本観察画像(P) を蓄積す
る蓄積手段(18)とを備えた顕微鏡システムであって、前
記蓄積手段(18)により蓄積された標本観察画像(P) の少
なくとも1枚を、単一又は複数枚の参照画像(R) として
前記標本観察画像(P) と共に前記ディスプレイ(11)上に
表示させるマルチ画像表示手段(17,18,19)と、前記変倍
制御手段(5,8) による観察倍率制御情報,前記ステージ
制御手段(9)によるステージ位置制御情報,前記観察画
像取得手段(4,7,10)による撮像制御情報等を通知するた
めの制御情報通知手段(15)と、この制御情報通知手段(1
5)による通知情報ないし前記蓄積手段(18)から読み出さ
れた読出し情報のうち、少なくとも前記観察倍率制御情
報および前記ステージ位置制御情報に基づいて、前記マ
ルチ画像表示手段(17,18,19)により前記ディスプレイ(1
1)上に現在表示されている前記標本観察画像(P) の前記
参照画像(R) 上での大きさと位置を演算し、当該演算結
果である標本観察画像範囲を示す情報(F) を前記参照画
像(R) の上に表示する標本観察画像範囲表示手段(15,1
7,18,19)と、を備えてなることを特徴としている。
【0109】上記顕微鏡システムにおいては、所定の観
察倍率の標本観察画像(P) がディスプレイ(11)上に表示
されている状態において、その標本観察画像(P) が蓄積
手段(18)により逐次蓄積される。そして蓄積された標本
観察画像(P) の少なくとも1枚が、単一又は複数枚の参
照画像(R) として、現在表示されている標本観察画像
(P) と共に、マルチ画像表示手段(17,18, 19) により、
前記ディスプレイ(11)上に表示される。
【0110】ここで、例えば観察者が、変倍制御手段
(5,8) により観察倍率を変更したり、あるいはステージ
制御手段(9) によりステージ(6) を移動したりすると、
そのときの観察倍率制御情報とステージ位置制御情報と
が、制御情報通知手段(15)を介して標本観察画像範囲表
示手段(15,17,18,19) に通知される。そうすると、標本
観察画像範囲表示手段(15,17,18,19) によって、ディス
プレイ(11)上に現在表示されている標本観察画像(P) の
前記参照画像(R) 上での大きさおよび位置が演算され、
例えば四角な枠などからなる情報(F) として前記参照画
像(R) 上にその範囲が表示される。
【0111】かくして観察倍率の異なる複数の標本観察
画像間の関連を、標本観察を行ないながらリアルタイム
で構築していくことができる。このため観察者は、その
ような複数画像間の関連を視覚的に容易かつ的確に把握
しながら標本観察を行なうことが可能となる。したがっ
て病理診断や生物学における標本の観察や診断の効率を
向上させることができる。 [2]実施形態に示された本発明の顕微鏡システムは、
[1]に記載のシステムであって、蓄積手段(18)による
前記標本観察画像(P) の蓄積と、マルチ画像表示手段(1
7,18, 19) による標本観察画像(P) およびその参照画像
(R) の表示とが、変倍制御手段(5,8) による観察倍率の
変更動作に連動して行なわれることを特徴としている。
【0112】上記顕微鏡システムにおいては、前記
[1]と同様の作用効果を奏する上、観察者が変倍制御
手段(5,8) を用いて顕微鏡(2) の観察倍率を変更する
と、それに伴って標本観察画像(P) の蓄積及び参照画像
(R) の表示が自動的に行なわれる。すなわち標本観察画
像(P) の取込み処理が、観察倍率の変更処理に伴って同
時に一括して行なわれるので、観察者の手間が省かれ、
操作性に優れたものとなる。 [3]実施形態に示された本発明の顕微鏡システムは、
[1]に記載のシステムであって、単一又は複数枚の参
照画像(R) は、蓄積手段(18)に記憶させた少なくとも1
枚以上の標本観察画像(P) を貼り合わせ、これを単一又
は複数枚の画像として表示させたものであることを特徴
としている。
【0113】上記顕微鏡システムにおいては、前記
[1]と同様の作用効果を奏する上、参照画像(R) をよ
り多様な形態でマルチ画像表示し得るものとなる。ま
た、拡大観察したい領域が、標本全体の観察画像におけ
る各ブロック境界をまたがってしまうような場合でも、
従来のように各初期観察ブロック毎の画像を個別に保存
し再生するものではないため、そのような領域に標本を
移動して拡大観察を行なうことになんら支障はなく、各
ブロックの境界をまたがった領域の観察も容易に行なえ
る。 [4]実施形態に示された本発明の顕微鏡システムは、
[1]に記載のシステムであって、参照画像(R) 上に表
示される標本観察画像範囲を示す情報(F) が、四角い枠
からなることを特徴としている。
【0114】上記顕微鏡システムにおいては、前記
[1]と同様の作用効果を奏する上、標本観察画像(P)
の参照画像(R) 上での大きさと位置を、極めて容易にし
かも的確に表示できる利点がある。
【0115】
【発明の効果】(1)本発明の顕微鏡システムによれ
ば、観察倍率の異なる複数の標本観察画像間の関連を、
標本観察を行ないながらリアルタイムで構築していくこ
とができるので、観察者は、そのような複数画像間の関
連を視覚的に容易かつ的確に把握しながら標本観察を行
なうことが可能となり、病理診断や生物学における標本
の観察や診断の効率を向上することができる。
【0116】また、拡大観察したい場所が、標本全体観
察のブロックの境界をまたがってしまうような場合で
も、なんら問題なくそのような領域に標本を移動して拡
大観察を行なうことが可能である。 (2)本発明の顕微鏡システムによれば、標本観察画像
の取込処理と観察倍率変更処理を一括して行なえるの
で、観察者の手間が省かれ、極めて操作性に優れた顕微
鏡システムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る顕微鏡システムの
構成を示す図。
【図2】本発明の第1実施形態に係る顕微鏡システムの
特徴的な動作を示す図。
【図3】本発明の第1実施形態に係る顕微鏡システムの
標本全体観察の流れを示すフロー図。
【図4】本発明の第1実施形態に係る顕微鏡システムの
低・高倍観察の流れを示すフロー図。
【図5】本発明の第1実施形態に係る顕微鏡システムに
おいて「×1」相当標本全体観察→「×10」低倍観察
→「×40」なる高倍観察を順次行なった場合の画面表
示の変化の様子を示す図。
【図6】本発明の第2実施形態に係る顕微鏡システムの
低・高倍観察の流れを示すフロー図。
【図7】本発明の第2実施形態に係る顕微鏡システムに
おいて「×1」相当標本全体観察→「×10」低倍観察
→「×40」なる高倍観察を順次行なった場合の画面表
示の変化の様子を示す図。
【符号の説明】
1…標本 2…光学顕微鏡 3…顕微鏡コントローラ 4…対物レンズ 5…レボルバ 6…ステージ 7…撮像素子 8…レボルバーコントロールユニット 9…ステージコントロールユニット 10…撮像素子コントロールユニット 11…ディスプレイ 12…キーボード 13…マウス 14…パーソナルコンピュータ(PC) 15…通信ボード 16…ビデオボード 17…グラフィックボード 18…メモリ 19…CPU 20…バス 21…外部記憶装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】観察すべき標本を保持するステージと、こ
    のステージを光軸に対して垂直な平面に沿って移動制御
    するステージ制御手段と、前記ステージに保持された標
    本の顕微鏡・標本観察画像を取得する如く設けられた観
    察画像取得手段と、この観察画像取得手段にて取得され
    る標本観察画像の観察倍率を変更制御する変倍制御手段
    と、前記観察画像取得手段で取得された標本観察画像を
    表示するディスプレイと、前記観察画像取得手段で取得
    された標本観察画像を蓄積する蓄積手段とを備えた顕微
    鏡システムであって、 前記蓄積手段により蓄積された標本観察画像の少なくと
    も1枚を、単一又は複数枚の参照画像として前記標本観
    察画像と共に前記ディスプレイ上に表示させるマルチ画
    像表示手段と、 前記変倍制御手段による観察倍率制御情報,前記ステー
    ジ制御手段によるステージ位置制御情報,前記観察画像
    取得手段による撮像制御情報等を通知するための制御情
    報通知手段と、 この制御情報通知手段による通知情報ないし前記蓄積手
    段から読み出された読出し情報のうち、少なくとも前記
    観察倍率制御情報および前記ステージ位置制御情報に基
    づいて、前記マルチ画像表示手段により前記ディスプレ
    イ上に現在表示されている前記標本観察画像の前記参照
    画像上での大きさと位置を演算し、当該演算結果である
    標本観察画像範囲を示す情報を前記参照画像上に表示す
    る標本観察画像範囲表示手段と、 を備えてなることを特徴とする顕微鏡システム。
  2. 【請求項2】蓄積手段による前記標本観察画像の蓄積
    と、マルチ画像表示手段による標本観察画像およびその
    参照画像の表示とが、変倍制御手段による観察倍率の変
    更動作に連動して行なわれることを特徴とする請求項1
    に記載の顕微鏡システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002031757A (ja) * 2000-07-14 2002-01-31 Olympus Optical Co Ltd 顕微鏡システム、顕微鏡システムの動作制御方法および動作制御プログラムを記録した記録媒体
JP2005266718A (ja) * 2004-03-22 2005-09-29 Olympus Corp 顕微鏡画像撮影システム

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