JPH11182431A - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機

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JPH11182431A
JPH11182431A JP9355557A JP35555797A JPH11182431A JP H11182431 A JPH11182431 A JP H11182431A JP 9355557 A JP9355557 A JP 9355557A JP 35555797 A JP35555797 A JP 35555797A JP H11182431 A JPH11182431 A JP H11182431A
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JP
Japan
Prior art keywords
passage
crank chamber
oil separator
pressure region
pressure
Prior art date
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Pending
Application number
JP9355557A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Kimura
一哉 木村
Minoru Mera
実 米良
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Priority to US09/219,502 priority patent/US6206648B1/en
Priority to EP98124658A priority patent/EP0926346A3/en
Publication of JPH11182431A publication Critical patent/JPH11182431A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/10Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders
    • F04B27/1036Component parts, details, e.g. sealings, lubrication
    • F04B27/109Lubrication
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B39/00Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
    • F04B39/04Measures to avoid lubricant contaminating the pumped fluid

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常に多くの量の潤滑油をクランク室に確保し
ておくことが可能な圧縮機を提供すること。 【解決手段】 給気通路48は吐出室39とクランク室
15とを接続する。抽気通路47はクランク室15と吸
入室38とを接続する。給気通路48の開度を容量制御
弁49により調節することで、クランク室15の圧力が
変更され、斜板21の傾斜角が変更されて吐出容量が調
節される。オイルセパレータ61は抽気通路47の途中
に設けられている。オイルセパレータ61とクランク室
15とは、回収通路67及び給気通路48を介して接続
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、車両空調
システムに適用される圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の圧縮機においては、例えば、次
のような構成の可変容量型圧縮機が存在する。クランク
室はハウジングの内部に区画形成されている。駆動軸は
クランク室において回転可能に配設されている。シリン
ダボアはハウジングの一部を構成するシリンダブロック
に貫設形成され、ピストンはシリンダボアに収容されて
いる。カムプレートはクランク室において駆動軸に挿着
されており、駆動軸の回転により一体回転可能であると
ともに駆動軸に対して傾動可能である。ピストンはカム
プレートに連結されており、従って、駆動軸の回転によ
りピストンが往復動されて冷媒ガスの圧縮が行われる。
【0003】吐出圧領域とクランク室とは給気通路を介
して接続されている。クランク室と吸入圧領域とは抽気
通路を介して接続されている。容量制御弁は、例えば、
給気通路上に介在されている。そして、給気通路の開度
を容量制御弁により調節することで、クランク室への吐
出冷媒ガスの導入量が変更される。従って、クランク室
の圧力が変更され、シリンダボアの圧力とのピストンを
介した差が変更される。その結果、カムプレートが傾動
されてピストンのストロークが変更され、吐出容量が調
節される。
【0004】クランク室の各摺動部分の潤滑は、クラン
ク室に存在する潤滑油によってなされる。クランク室に
存在する潤滑油の量は、ピストンとシリンダボアとの間
からクランク室へ漏れる、潤滑油を多く含むブローバイ
ガスの量によって大きく左右される。吐出容量が最大側
に調節されて冷媒ガスの圧縮比が大きくなると、ブロー
バイガスの量が多くなる。従って、潤滑油の供給量と排
出量がバランスされるか或いは供給量が大となるアンバ
ランス気味となり、クランク室には十分な量の潤滑油が
存在することとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、吐出容量が
最小側に調節されて冷媒ガスの圧縮比が小さくなると、
ブローバイガスの量が少なくなる。一方で、クランク室
に存在する潤滑油は、回転されるカムプレート等により
掻き回されてミスト状となり、冷媒ガスと混合されて、
抽気通路を介して吸入圧領域に排出されている。この問
題は、吐出圧領域からクランク室へ制御ガスを供給して
クランク室を昇圧させる方式の場合に特にクローズアッ
プされる。これは、吐出圧領域からクランク室を経由し
て吸入圧領域へと流れる冷媒ガス量が多くなり、この冷
媒ガスとともに潤滑油がクランク室から吸入圧領域へ流
出することに起因する。従って、潤滑油の供給量と排出
量が、供給量が小となるアンバランス気味となり、クラ
ンク室に存在する潤滑油の量が減少されて各摺動部分の
潤滑不良を招いていた。
【0006】一方、固定容量型圧縮機にあっては、外部
冷媒回路からの帰還冷媒ガスが一旦クランク室を経由し
て吸入室へ導かれる構成が採用されており、クランク室
の潤滑油が吸入室へ流出する傾向にある。よって、常に
クランク室に十分な潤滑油を確保する必要がある。
【0007】本発明は、上記従来技術に存在する問題点
に着目してなされたものであって、その目的は、常に多
くの量の潤滑油をクランク室に確保しておくことが可能
な圧縮機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明では、クランク室と吸入圧領域とを接
続する抽気通路を備え、抽気通路の途中にオイルセパレ
ータを設けるとともに、オイルセパレータとクランク室
とを油戻し通路により接続した圧縮機である。
【0009】この構成においては、抽気通路を介して吸
入圧領域に排出される冷媒ガス中に含まれる潤滑油は、
オイルセパレータの油分離作用によって冷媒ガスから分
離される。分離潤滑油は、オイルセパレータから油戻し
通路を介してクランク室へ帰還される。なお、抽気通路
とは、クランク室と吸入圧領域、例えば、吸入室とを接
続する通路のことであり、可変容量型圧縮機においては
クランク室の圧力を制御するための通路、固定容量型圧
縮機においては外部冷媒回路からクランク室を経由した
後の吸入通路を意味する。
【0010】請求項2の発明では、吐出圧領域とクラン
ク室とを接続する給気通路を備え、給気通路の途中に
は、吐出圧領域からクランク室へ流れる冷媒ガスの圧力
エネルギと速度エネルギとを変換することで、オイルセ
パレータよりも低圧な低圧領域を形成可能な低圧領域形
成手段が介在され、オイルセパレータからの油戻し通路
を低圧領域に接続することで、給気通路に油戻し通路の
一部を兼ねさせたものである。
【0011】この構成においては、給気通路を吐出圧領
域からクランク室へ流動される冷媒ガスに基づき、低圧
領域形成手段によって給気通路の途中に低圧領域が形成
される。オイルセパレータで分離された潤滑油は、圧力
差によって油戻し通路を介して低圧領域に圧送される。
低圧領域に移動された潤滑油は、給気通路を流動する冷
媒ガスとともにクランク室へ供給される。なお、給気通
路とは、クランク室と吐出圧領域、例えば、吐出室とを
接続する通路のことであり、可変容量型圧縮機において
はクランク室の圧力を制御するための通路、固定容量型
圧縮機においては、オイルセパレータで分離された潤滑
油のクランク室への積極的な帰還のために専用に設けた
通路を意味する。
【0012】請求項3の発明では、給気通路と抽気通路
の少なくとも一方の開度を調節する制御手段を備え、前
記カムプレートは駆動軸に対して傾斜角変更可能な斜板
で構成されており、制御手段の作動によりクランク室の
圧力を調節し、斜板の傾斜角を変更して吐出容量を可変
としたものである。
【0013】この構成においては、制御手段の作動によ
り給気通路と抽気通路の少なくとも一方の開度が調節さ
れる。それによりクランク室の圧力が調節されて斜板の
傾斜角が変更される。斜板の傾斜角が変更されるとピス
トンのストロークが変わり、圧縮機の吐出容量が変更さ
れることになる。
【0014】請求項4の発明では、低圧領域形成手段
は、給気通路の一部をベンチュリ管構造とすることで構
成され、低圧領域はベンチュリ管構造のスロート部がな
すものである。
【0015】この構成においては、給気通路を吐出圧領
域からクランク室へ流動される冷媒ガスがベンチュリ管
構造を通過することで、その圧力エネルギと速度エネル
ギとが変換され、スロート部の圧力がオイルセパレータ
の圧力よりも低下される。従って、オイルセパレータで
分離された潤滑油は、この圧力差によって油戻し通路を
介してスロート部に圧送される。スロート部に移動され
た分離潤滑油は、冷媒ガスに混合されてクランク室へ供
給される。
【0016】請求項5の発明では、オイルセパレータ
は、円筒内面である分離面を有する遠心分離器である。
この構成においては、オイルセパレータに流入された潤
滑油を含む冷媒ガスは、分離面に沿って旋回される。従
って、冷媒ガスと潤滑油は、遠心分離作用によって分離
される。
【0017】請求項6の発明では、抽気通路は、オイル
セパレータに対して分離面の接線位置で接続されてい
る。この構成においては、オイルセパレータに流入され
た冷媒ガスを、スムーズに分離面に沿わせることがで
き、遠心分離作用が効果的に奏される。
【0018】請求項7の発明では、オイルセパレータは
分離面の円筒中心部に分離筒を備え、オイルセパレータ
と吸入圧領域は、抽気通路の一部を構成する分離筒の内
空間を介して接続されている。
【0019】この構成においては、オイルセパレータ内
に形成される冷媒ガスの旋回流は、遠心力の作用によっ
て、中心側ほど潤滑油が存在し難くなっている。従っ
て、この旋回流の中心部に配置された分離筒を介するこ
とで、潤滑油を殆ど含まない冷媒ガスを吸入圧領域へ排
出することができ、オイルセパレータでの潤滑油の回収
効率を高め得る。
【0020】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明
を、車両空調システムに適用される可変容量型の片頭ピ
ストン式圧縮機において具体化した第1実施形態につい
て説明する。
【0021】図1に示すように、フロントハウジング1
1は、センタハウジングとしてのシリンダブロック12
の前端に接合固定されている。リヤハウジング13は、
シリンダブロック12の後端に弁形成体14を介して接
合固定されている。弁形成体14は、後述するポート4
0,42を形成するためのプレート14aや、吸入弁4
1や吐出弁43を形成するためのプレート14b,14
c等の複数のプレートを重合し、それら中央部をボルト
・ナット17により締結することで一体化されてなる。
クランク室15は、フロントハウジング11とシリンダ
ブロック12とに囲まれて区画形成されている。
【0022】駆動軸16は、クランク室15を通るよう
にフロントハウジング11とシリンダブロック12との
間に回転可能に架設支持されている。駆動軸16の前端
側は、フロントハウジング11にフロント側ラジアルベ
アリング20を介して支持されている。収容孔26はシ
リンダブロック12の中心部に貫設されている。駆動軸
16の後端は、フロント側の開口から収容孔26に挿入
され、収容孔26の内周面によってリヤ側ラジアルベア
リング27を介して支持されている。収容孔26と駆動
軸16との隙間は、コロが密に配置されたリヤ側ラジア
ルベアリング27の介在によって封止され、収容孔26
の内空間はクランク室15からほぼ遮断されている。収
容孔26のリヤ側の開口は、弁形成体14によって封止
されている。スラストベアリング28及び付勢バネ29
は、収容孔26において駆動軸16の後端面と弁形成体
14との間に介在されている。付勢バネ29は、駆動軸
16をフロントハウジング11側に付勢する。駆動軸1
6の回転力は、スラストベアリング28によって付勢バ
ネ29への伝達が遮断されている。
【0023】前記駆動軸16は、図示しない外部駆動源
としての車両エンジンに電磁クラッチ等のクラッチ機構
を介して連結されている。従って、駆動軸16は、車両
エンジンの起動状態において電磁クラッチの接続により
回転駆動される。
【0024】リップシール18は、駆動軸16の前端側
とフロントハウジング11との間に介在され、駆動軸1
6を封止している。回転支持体19は、クランク室15
において駆動軸16に止着されている。カムプレートと
しての斜板21はクランク室15に収容されている。斜
板21は駆動軸16によって、その軸線L方向へスライ
ド可能でかつ傾動可能に支持されている。ヒンジ機構2
5は、回転支持体19と斜板21との間に介在されてい
る。斜板21はヒンジ機構25により、駆動軸16の軸
線L方向へ傾動可能でかつ駆動軸16と一体的に回転可
能となっている。斜板21の半径中心部がシリンダブロ
ック12側に移動すると、斜板21の傾斜角が減少され
る。サークリップ23は、駆動軸16において斜板21
とシリンダブロック12との間に外嵌固定され、斜板2
1の最小傾斜角を当接規定する。斜板21の最大傾斜角
は、回転支持体19との当接によって規定される。
【0025】複数(図1中には一個所のみ示す)のシリ
ンダボア31は、シリンダブロック12において軸線L
周りに所定間隔で形成されている。片頭型のピストン3
2はシリンダボア31にそれぞれ収容されている。ピス
トン32は、シュー33を介して斜板21の最外周部で
係留されている。従って、斜板21の回転運動が、シュ
ー33を介してピストン32の往復直線運動に変換され
る。
【0026】吸入圧領域を構成する吸入室38は、リヤ
ハウジング13内の中央部に区画形成されている。吸入
室38は弁形成体14を介して収容孔26に隣接されて
いる。前述したボルト・ナット17は、ボルト17aが
吸入室38側から弁形成体14に差し込まれており、収
容孔26側でナット17bに螺合されている。ボルト・
ナット17は、駆動軸16と同軸位置に配置されてい
る。吐出圧領域を構成する吐出室39は、リヤハウジン
グ13の外周部に区画形成されている。吸入ポート4
0、吸入弁41、吐出ポート42及び吐出弁43は、そ
れぞれ弁形成体14に形成されている。そして、吸入室
38の冷媒ガスは、ピストン32の上死点側から下死点
側への移動により、吸入ポート40及び吸入弁41を介
してシリンダボア31に吸入される。シリンダボア31
に流入された冷媒ガスは、ピストン32の下死点側から
上死点側への移動により圧縮されるとともに、吐出ポー
ト42及び吐出弁43を介して吐出室39に吐出され
る。
【0027】スラストベアリング45は、回転支持体1
9とフロントハウジング11の内壁面との間に介在され
ている。スラストベアリング45は、ピストン32及び
斜板21を介して回転支持体19に作用される、冷媒圧
縮時の圧縮荷重を受け止める。
【0028】抽気通路47はクランク室15と吸入室3
8とを接続する。給気通路48は吐出室39とクランク
室15とを接続する。制御手段としての容量制御弁49
は給気通路48上に介在されている。容量制御弁49に
おいて給気通路48の一部を構成するポート51は、同
じく給気通路48の一部を構成する弁室50に開口され
ている。弁体52は弁室50に収容されており、ポート
51に対して接離可能である。バネ54は弁室50に収
容され、弁体52をポート51に接触させる方向に付勢
する。収容室53は弁室50に対して区画されており、
収容室53をダイヤフラム55により区画することで、
感圧室56及び大気に開放された大気室57が形成され
ている。ロッド58は、弁体52とダイヤフラム55と
を連結する。そして、感圧通路59は吸入室38と感圧
室56とを接続し、感圧通路59を介して吸入室38の
冷媒ガスが感圧室56に導入される。
【0029】従って、ダイヤフラム55が吸入圧の高低
により動作され、ポート51の開度、つまり、給気通路
48の開度が調節される。その結果、クランク室15の
圧力が変更され、ピストン32の前後に作用するクラン
ク室15の圧力とシリンダボア31の圧力との差が調整
される。従って、斜板21の傾斜角が変更されて、ピス
トン32のストロークが変更され、吐出容量が調整され
る。
【0030】つまり、例えば、冷房負荷が大きいと吸入
圧が設定値よりも高くなり、容量制御弁49は給気通路
48の開度を小さくするように動作される。従って、図
1に示すように、クランク室15の圧力は、抽気通路4
7を介して吸入室38に放圧されて低下し、斜板21の
傾斜角が最大傾斜角側に変更されてピストン32のスト
ローク量が大きくなる。その結果、吐出容量が大きくな
って、吸入圧が設定値に近づくように低下される。
【0031】冷房負荷が小さいと吸入圧が設定値よりも
低くなり、容量制御弁49は、図2に示すように、給気
通路48の開度を大きくするように動作される。従っ
て、クランク室15の圧力が吐出室39からの冷媒ガス
の導入により上昇し、斜板21の傾斜角が最小傾斜角側
に変更されてピストン32のストローク量が小さくな
る。その結果、吐出容量が小さくなって、吸入圧が設定
値に近づくように上昇される。
【0032】次に、本実施形態の特徴点について説明す
る。図2に示すように、オイルセパレータ61は抽気通
路47の途中に設けられている。オイルセパレータ61
は収容孔26の内空間において、弁形成体14側の余剰
部分を利用して構成されている。抽気通路47を構成す
る導入通路47aはシリンダブロック12に穿設され、
クランク室15とオイルセパレータ61とを接続する。
同じく抽気通路47を構成する導出通路47bは弁形成
体14に穿設され、オイルセパレータ61と吸入室38
とを接続する。導出通路47bは導入通路47aよりも
狭く、抽気通路47において絞りの役目をなす。油停留
部62は、オイルセパレータ61の内周面において下方
に凹設されている。
【0033】そして、クランク室15に存在する潤滑油
は、斜板21や回転支持体19等の回転により掻き回さ
れてミスト状となっており、冷媒ガスと混合されて、抽
気通路47を介して吸入室38へ排出されようとする。
しかし、クランク室15から導入通路47aを介してオ
イルセパレータ61に流入された冷媒ガスは、オイルセ
パレータ61の内周面、弁形成体14、スラストベアリ
ング28、付勢バネ29、ボルト17等に衝突される。
従って、この冷媒ガス中に含まれる潤滑油が慣性や比重
差によって分離され、その多くは重力の作用によって油
停留部62に集積される。潤滑油が分離された冷媒ガス
は、導出通路47bを介して吸入室38に排出される。
【0034】給気通路48において容量制御弁49とク
ランク室15との間の部分は、オイルセパレータ61よ
りも下方側で取り廻されている。低圧領域形成手段とし
てのベンチュリ管構造63は、給気通路48において容
量制御弁49とクランク室15との途中に構築されてい
る。ベンチュリ管構造63は、容量制御弁49からクラ
ンク室15へ向かう給気通路48を徐々に縮径するノズ
ル部64と、最も径が縮小された低圧領域としてのスロ
ート部65と、スロート部65をクランク室15に向け
て徐々に拡径するディフューザ部66とからなる。そし
て、前記オイルセパレータ61の油停留部62とベンチ
ュリ管構造63のスロート部65とは、オイルセパレー
タ61側の油戻し通路を構成する回収通路67によって
接続されている。従って、給気通路48においてスロー
ト部65からクランク室15までが、クランク室15側
の油戻し通路を兼ねている。
【0035】さて、斜板21の傾斜角が増大されて吐出
容量が最大側に調節されると、ピストン32のストロー
クが大きくなり、冷媒ガスの圧縮比が高くなる。従っ
て、シリンダボア31とピストン32との隙間からのブ
ローバイガスの量が多くなり、このブローバイガスとと
もにシリンダボア31の内周面等に付着されている潤滑
油が多量にクランク室15へ供給される。従って、クラ
ンク室15に存在する潤滑油の量は多く、ベアリング2
0,27,45や、斜板21とシュー33或いはシュー
33とピストン32の間等の各摺動部分の良好な潤滑状
態を維持することができる。
【0036】吐出容量を減少させるべく吐出室39側か
らクランク室15へ制御ガスを供給してクランク室15
を昇圧させると、この制御ガスとともにクランク室15
に存在する潤滑油が抽気通路47を介して吸入室38側
へ流出してしまい、クランク室15の潤滑油量が減少す
ることになる。しかし、本実施形態では、図2に示すよ
うに、ノズル部64の入口部位において低圧高速である
制御ガスは、ベンチュリ管構造63を経由することで、
ノズル部64によって圧力エネルギが速度エネルギに変
換され、高速低圧のガスとしてスロート部65に流入さ
れる。スロート部65を通過された高速低圧のガスは、
ディフューザ部66において速度エネルギが圧力エネル
ギに変換され、低速高圧のガスに回復してクランク室1
5へ流入される。
【0037】従って、スロート部65の圧力がクランク
室15の圧力より低くなる。オイルセパレータ61の圧
力はクランク室15の圧力とほぼ同等であり、オイルセ
パレータ61で分離された潤滑油は、オイルセパレータ
61とスロート部65との圧力差に基づいて圧送され、
スロート部65を通過する制御ガスとともにクランク室
15へ戻される。このように、オイルセパレータ61に
よりクランク室15から吸入室38へ流出する冷媒ガス
から潤滑油が分離され、分離潤滑油は給気通路48を通
る制御ガスとともにクランク室15へ戻されることとな
り、クランク室15には常に十分な量の潤滑油が確保さ
れることとなる。
【0038】前述した、スロート部65とオイルセパレ
ータ61との間でのスロート部65が小となる圧力差
は、ベンチュリ管構造63がディフューザ部66を備え
ることで実現されている。つまり、スロート部65の高
速低圧のガスの速度エネルギをディフューザ部66にお
いて圧力エネルギに変換することで、クランク室15か
ら見てより上流側に存在するスロート部65の圧力より
クランク室15の圧力が高くなるようにしている。ま
た、抽気通路47の導入通路47aの径をできるだけ大
きくしておき、オイルセパレータ61の圧力がクランク
室15の圧力とほぼ等しくなるようにしている。なお、
クランク室15と吸入室38との圧力差は、オイルセパ
レータ61に対して吸入室38側に位置する導出通路4
7bの絞り作用によって発生する。
【0039】以上のように、ベンチュリ管構造63によ
って給気通路48上に発生する低圧領域を使って、抽気
通路47上のオイルセパレータ61により分離された潤
滑油をクランク室15へ戻すことができ、可変容量時、
例えば最小容量時においてクランク室15に十分な量の
潤滑油を確保することができる。その結果、たとえ最小
容量状態で圧縮機が停止されたとしても、次回の圧縮機
の起動時において、クランク室15に存在する潤滑油の
量は多く、各摺動部分の良好な潤滑状態を達成できる。
【0040】上記構成の本実施形態においては、次のよ
うな効果を奏する。 (1)上述したように、吐出容量が最小側の場合や次回
の起動時においても、各摺動部分の良好な潤滑状態を維
持することができ、圧縮機の耐久性を高め得る。
【0041】(2)ベンチュリ管構造63が給気通路4
8に設けられ、オイルセパレータ61とベンチュリ管構
造63のスロート部65とは、回収通路67を介して接
続されている。従って、オイルセパレータ61において
分離された潤滑油を、積極的にクランク室15へ帰還さ
せることができ、クランク室15にさらに多くの潤滑油
を確保することができた。
【0042】(3)ベンチュリ管構造63は、給気通路
48の通路径を変化させていくだけの簡単な構造であっ
て、低圧領域形成手段の具体化を容易に行い得る。 (4)ベンチュリ管構造63は、容量制御弁49側から
スロート部65に向けて給気通路48の径を徐々に縮小
するノズル部64を備えている。従って、制御ガスの圧
力エネルギを速度エネルギに効率良く変換させることが
できる。その結果、ベンチュリ管構造63を介すること
での制御ガスの圧力損失を低減でき、例えば、吐出圧力
が低い場合でもクランク室15の圧力を充分に上昇させ
ることができて、容量制御性が損なわれることをがな
い。
【0043】(5)ベンチュリ管構造63は、オイルセ
パレータ61に対して下方側に配設されている。従っ
て、給気通路48が容量制御弁49により完全に閉止さ
れて制御ガスの流動が無い場合でも、重力による若干量
の分離潤滑油のスロート部65への移動、やがてはクラ
ンク室15へ供給されることを期待できる。
【0044】(6)オイルセパレータ61は、シリンダ
ブロック12において駆動軸16の後端部を収容する収
容孔26の内空間を利用して構成されている。従って、
クランク室15、シリンダボア31、吸入室38及び吐
出室39等が形成されてスペース的に厳しいハウジング
11〜13の内部に、オイルセパレータ61のための専
用の空間を設ける必要がなく、オイルセパレータ61の
設置による圧縮機の大型化を防止できる。
【0045】(第2実施形態)本発明を具体化した第2
実施形態について、上記第1実施形態との相違点を説明
する。なお、上記第1実施形態と同一部材には、同じ番
号を付してその説明を省略する。
【0046】図3及び図4に示すように、本実施形態に
おいてオイルセパレータ71は遠心分離構造を有する。
すなわち、導入通路47aは複数(3つ)がシリンダブ
ロック12において収容孔26の周りに形成されてい
る。オイルセパレータ71(収容孔26)の内周面は円
筒内面をなし、この内周面が分離面71aを構成してい
る。各導入通路47aは、オイルセパレータ71に対し
て分離面71aの接線位置で接続されている。
【0047】ボルト17aは、上記第1実施形態よりも
長めのものが用いられており、その先端部は分離面71
aの中心位置で、オイルセパレータ71内の奥深くまで
延在されている。ボルト17aは、その軸心位置に透孔
が貫設されて分離筒をなし、この透孔がオイルセパレー
タ71と吸入室38とを接続する導出通路47bをな
す。
【0048】そして、オイルセパレータ71に流入され
たクランク室15からの冷媒ガスは、分離面71aに沿
ってボルト17aの先端部の周りを旋回される。従っ
て、遠心分離作用によって冷媒ガスと潤滑油が分離され
る。オイルセパレータ71内の冷媒ガスは、その旋回中
心側からボルト17aの導出通路47bを介して吸入室
38へ排出される。
【0049】上記構成の本実施形態においては、次のよ
うな効果を奏する。 (1)オイルセパレータ71は遠心分離構造を有する。
従って、遠心分離作用によって、冷媒ガスと潤滑油を効
果的に分離することができる。
【0050】(2)導入通路47aは、オイルセパレー
タ71に対して分離面71aの接線位置で接続されてい
る。従って、クランク室15からオイルセパレータ71
に流入された冷媒ガスを、スムーズに分離面71aに沿
わせることができ、遠心分離効果を高め得る。
【0051】(3)オイルセパレータ71内に形成され
る冷媒ガスの旋回流は、遠心力の作用によって、中心側
ほと潤滑油が存在し難くなっている。従って、この旋回
流の中心部に配置されたボルト17aの導出通路47b
を介することで、潤滑油を殆ど含まない冷媒ガスを吸入
室38へ排出することができ、オイルセパレータ71で
の潤滑油の回収効率を高め得る。
【0052】(4)弁形成体14のプレート14a〜1
4cを締結固定するためのボルト17aを分離筒として
利用している。従って、部品点数を少なくして、オイル
セパレータ71の構成を簡素化できる。
【0053】(第3実施形態)本発明を、両頭ピストン
式の固定容量型圧縮機において具体化した第3実施形態
について、上記第1及び第2実施形態との相違点のみ説
明する。
【0054】図5〜図7に示すように、斜板21は駆動
軸16に固定されている。両頭型のピストン(図示しな
い)は斜板21の回転により往復動され、ハウジング1
1〜13のフロント側及びリヤ側のシリンダボア31に
おいて、それぞれ吸入室38からの冷媒ガスの吸入、圧
縮及び吐出室39への吐出を行う。クランク室15はフ
ロント側のシリンダブロック12とリヤ側のシリンダブ
ロック12とに囲まれて区画形成され、外部冷媒回路に
接続されている。抽気通路としての吸入通路81,82
は、フロント側及びリヤ側のシリンダブロック12にそ
れぞれ穿設され、クランク室15とフロント側の吸入室
38、及びクランク室15とリヤ側の吸入室38とをそ
れぞれ接続する。従って、外部冷媒回路の冷媒ガスは、
クランク室15から吸入通路81,82を介して各吸入
室38に供給される。
【0055】オイルセパレータ83、84は各吸入通路
81,82の途中に設けられている。特に、リヤ側のオ
イルセパレータ84は、上記第2実施形態と同様に遠心
分離構造を有する。なお、ボルト17aの導出通路82
bは吸入通路82の一部であるため絞り作用を奏する必
要がなく、従って、その通路断面積は第2実施形態の場
合よりも大きく設定されている。ベンチュリ管構造63
は、クランク室15とフロント側の吐出室39とを接続
する給気通路85、及びクランク室15とリヤ側の吐出
室39とを接続する給気通路86上にそれぞれ構築され
ている。各オイルセパレータ83,84は、対応するベ
ンチュリ管構造63のスロート部65に回収通路67を
介して接続されている。
【0056】さて、クランク室15の冷媒ガスは、吸入
通路81,82の一部である導入通路81a,82aを
介してオイルセパレータ83,84に流入される。フロ
ント側のオイルセパレータ83に流入された冷媒ガス
は、上記第1実施形態と同様にして、慣性や比重差等に
よって潤滑油が分離されるとともに、この分離潤滑油は
ベンチュリ管構造63の作用によって、回収通路67及
び給気通路85を介して冷媒ガスとともにクランク室1
5に帰還される。潤滑油が分離された冷媒ガスは、オイ
ルセパレータ83から導出通路81bを介してフロント
側の吸入室38に流入される。
【0057】リヤ側のオイルセパレータ84に流入され
た冷媒ガスは、上記第2実施形態と同様にして、遠心分
離作用によって潤滑油が分離されるとともに、この分離
潤滑油はベンチュリ管構造63の作用によって、回収通
路67及び給気通路86を介して冷媒ガスとともにクラ
ンク室15に帰還される。潤滑油が分離された冷媒ガス
は、オイルセパレータ83から導出通路82bを介して
リヤ側の吸入室38に流入される。
【0058】クランク室15に帰還された潤滑油は、斜
板21の攪拌作用により飛散される等して各軸受け部材
20,27や軸封部材18に供給される。本実施形態に
おいても上記第1及び第2実施形態と同様な効果を奏す
る。
【0059】なお、本発明の趣旨から逸脱しない範囲
で、例えば、以下の態様でも実施できる。 ・上記第1及び第2実施形態において、ハウジング11
〜13の内部に専用の空間を設けて、前述したオイルセ
パレータ61,71を構成すること。
【0060】・上記実施形態においてベンチュリ管構造
63を変更し、給気通路48,81,82の一部を低圧
領域形成手段としてのジェットポンプ構造とすること
で、オイルセパレータ61,71,83,84の分離潤
滑油を給気通路48,81,82へ圧送供給するように
構成すること。
【0061】・ベンチュリ管構造63においてノズル部
64を削除すること。 ・上記第1及び第2実施形態においては、クランク室1
5への冷媒ガスの導入量を調節することで容量制御を行
う圧縮機において具体化されていた。しかし、これに限
定されるものではなく、抽気通路47上に容量制御弁を
介在させ、クランク室15からの冷媒ガスの排出量を調
節することで容量制御を行う可変容量型圧縮機において
具体化しても良い。
【0062】・上記第1及び第2実施形態においては、
クランク室15への冷媒ガスの導入量を調節することで
容量制御を行う圧縮機において具体化されていた。しか
し、これに限定されるものではなく、抽気通路47及び
給気通路48上に三方切り換え弁等よりなる容量制御弁
を介在させ、クランク室15への冷媒ガスの導入量及び
クランク室15からの冷媒ガスの排出量の両方を調節す
ることで容量制御を行う圧縮機において具体化しても良
い。
【0063】・上記第3実施形態において斜板21をウ
エーブカムに変更すること。 ・ワッブルタイプの可変容量型圧縮機において具体化す
ること。 ・片頭ピストン式の固定容量型圧縮機において具体化す
ること。
【0064】上記実施形態から把握できる技術的思想に
ついて記載する。 (1)シリンダブロック12の前端側にはフロントハウ
ジング11が、後端側にはリヤハウジング13がそれぞ
れ接合され、フロントハウジング11とシリンダブロッ
クとにより囲まれてクランク室15が区画形成され、フ
ロントハウジング11とシリンダブロック12との間に
はクランク室15を通るようにして駆動軸16が回転可
能に架設支持され、シリンダブロック12には駆動軸1
6の後端側を収容する収容孔26が穿設されており、こ
の収容孔26の内空間の余剰部分を利用してオイルセパ
レータ61,71,84を構成した請求項1〜7のいず
れかに記載の圧縮機。
【0065】このようにすれば、スペース的に厳しいハ
ウジング11〜13の内部に、オイルセパレータ61,
71,84のための専用の空間を設ける必要がなく、圧
縮機の小型化を達成できる。
【0066】(2)シリンダブロック12とリヤハウジ
ング13との間には、シリンダボア31とリヤハウジン
グ13に形成された吸入室38とを接続する吸入ポート
40や、シリンダボア31とリヤハウジング13に形成
された吐出室39とを接続する吐出ポート42等を形成
した弁形成体14が介在され、弁形成体14は複数のプ
レート14a〜14cをボルト・ナット17により締結
固定してなり、ボルト17aは、その先端部が分離面7
1aの中心位置においてオイルセパレータ71内に延出
されるとともに、その軸心位置に形成された透孔47b
を介してオイルセパレータ71,84と吸入室38とを
接続することで分離筒をなしている前記(1)に記載の
圧縮機。
【0067】このようにすれば、部品点数を少なくして
オイルセパレータ71,84の構成を簡素化できる。
【0068】
【発明の効果】上記構成の請求項1及び3の発明によれ
ば、クランク室に存在する潤滑油の量を常に多くするこ
とができ、各摺動部分の良好な潤滑状態を維持できる。
【0069】請求項2の発明によれば、オイルセパレー
タにおいて分離された潤滑油を積極的にクランク室へ帰
還させることができ、クランク室に存在する潤滑油の量
をさらに多く維持することができる。
【0070】請求項4の発明によれば、簡単な加工で低
圧領域形成手段を具体化することができる。請求項5の
発明によれば、冷媒ガスから潤滑油を効果的に分離する
ことができた。
【0071】請求項6の発明によれば、オイルセパレー
タに導入された冷媒ガスをスムーズに分離面に沿わせる
ことができ、潤滑油の遠心分離効果を高め得る。請求項
7の発明によれば、オイルセパレータでの潤滑油の回収
効率を高め得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 可変容量型圧縮機の縦断面図。
【図2】 図1の要部拡大図。
【図3】 第2実施形態の可変容量型圧縮機の要部拡大
断面図。
【図4】 シリンダブロックのリヤ側端面の要部拡大
図。
【図5】 第3実施形態の固定容量型圧縮機の縦断面
図。
【図6】 フロント側シリンダブロックのフロント側端
面の要部拡大図。
【図7】 リヤ側シリンダブロックのリヤ側端面の要部
拡大図。
【符号の説明】
11…ハウジングを構成するフロントハウジング、12
…同じくシリンダブロック、13…同じくリヤハウジン
グ、15…クランク室、21…カムプレートとしての斜
板、31…シリンダボア、32…ピストン、38…吸入
圧領域としての吸入室、39…吐出圧領域としての吐出
室、47…抽気通路、48…油戻し通路の一部を兼ねる
給気通路、61…オイルセパレータ、67…油戻し通路
の一部としての回収通路。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にクランク室、吸入圧領域、吐出圧
    領域及びシリンダボアを備えたハウジングと、クランク
    室に配置されて駆動軸とともに回転するカムプレート
    と、シリンダボアに収容されてカムプレートの回転によ
    り往復動されるピストンとを有し、ピストンの往復動に
    より吸入圧領域からシリンダボアに冷媒ガスを吸入し、
    圧縮した後、吐出圧領域へ吐出する構成の圧縮機におい
    て、 前記クランク室と吸入圧領域とを接続する抽気通路を備
    え、抽気通路の途中にオイルセパレータを設けるととも
    に、オイルセパレータとクランク室とを油戻し通路によ
    り接続した圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記吐出圧領域とクランク室とを接続す
    る給気通路を備え、給気通路の途中には、吐出圧領域か
    らクランク室へ流れる冷媒ガスの圧力エネルギと速度エ
    ネルギとを変換することで、オイルセパレータよりも低
    圧な低圧領域を形成可能な低圧領域形成手段が介在さ
    れ、オイルセパレータからの油戻し通路を低圧領域に接
    続することで、給気通路に油戻し通路の一部を兼ねさせ
    た請求項1に記載の圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記給気通路と抽気通路の少なくとも一
    方の開度を調節する制御手段を備え、前記カムプレート
    は駆動軸に対して傾斜角変更可能な斜板で構成されてお
    り、制御手段の作動によりクランク室の圧力を調節し、
    斜板の傾斜角を変更して吐出容量を可変とした請求項2
    に記載の圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記低圧領域形成手段は、給気通路の一
    部をベンチュリ管構造とすることで構成され、低圧領域
    はベンチュリ管構造のスロート部がなす請求項2又は3
    に記載の圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記オイルセパレータは、円筒内面であ
    る分離面を有する遠心分離器である請求項1〜4のいず
    れかに記載の圧縮機。
  6. 【請求項6】 前記抽気通路は、オイルセパレータに対
    して分離面の接線位置で接続されている請求項5に記載
    の圧縮機。
  7. 【請求項7】 前記オイルセパレータは分離面の円筒中
    心部に分離筒を備え、オイルセパレータと吸入圧領域
    は、抽気通路の一部を構成する分離筒の内空間を介して
    接続されている請求項5又は6に記載の圧縮機。
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Effective date: 20040518