JPH11181685A - 布地用プリント装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データを選択して自分の好みに合う図柄
を布地に自動的にプリントすることが可能な布地用プリ
ント装置を提供する。 【解決手段】 所定の布地が装入され、図柄が転写され
る部位を含む開口部１１ａが設けられた布地装入箱１１
が布地挿入部１０に挿入され、挿入検知センサ１０ａに
より布地装入箱１１が布地挿入部１０の所定の位置に挿
入されているか否かが検知され、第１の転写制御手段２
２により、この検知結果に基づいて転写部の転写動作が
制御される。従って、布地への転写も所定の位置に確実
に行うことができることとなって、布地の位置決めが煩
雑になることがないとともに、自動的に布地の位置決め
を行うことが出来て、プリント倶楽部（商品名）のよう
にゲームセンターなどに設置して自動的に画像データの
プリントを行うことが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、Ｔシャツ等の布地
に画像データから抽出した図柄をプリント可能な布地用
プリント装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、Ｔシャツなどの衣類に図柄等を付
ける場合の方法として、熱転写法が知られ、その中でア
イロンプリントが一般的によく知られている。前記アイ
ロンプリントは、例えば、転写紙（又は記録紙）上に熱
転写インキを用いて印刷する。そしてこの印刷された転
写紙上の図柄を布地と相対させ、転写紙又は布地の裏か
ら加熱加圧を転写機から与えて、転写紙上の熱転写物質
を布地上に転写させてプリントするものである。この従
来の熱転写法では、転写される図柄は印刷機で印刷され
るため、同一図柄のものを大量生産化して低価格化を図
ることは可能であるが、各個人の好みに合う図柄を作成
するのはコストが高くつくので不向きであるという欠点
を有している。

【０００３】そこで、上記問題点を解決するためのもの
として、例えば、特開昭５５−１５６０８４に開示され
た発明のように、ＴＶカメラで撮像した画像信号又はＶ
ＴＲから再生した画像信号の中から選択された１フレー
ムの画像信号を符号化信号に変換するＡ／Ｄ変換器、こ
の符号化された１フレームの画像信号を記憶するメモ
リ、このメモリが記憶している画像信号を一次記憶担体
に熱転写インクでプリントするプリンタ、及びその一次
記憶担体を布地などの担体に熱転写する装置とを備えた
プリント装置が知られている。このプリント装置によれ
ば、画像データから自分の好みに合ったものを選択して
Ｔシャツ等にプリントすることができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、プリント倶
楽部（商品名）のように、カメラで自分の顔などを撮影
した写真に所定の図柄のフレームを重ねてシールとして
プリントする装置が爆発的な流行となっており、これに
追随した商品も順次製品化されている。よって、Ｔシャ
ツなどの布地に前記写真等をプリントさせることが出来
れば新たな需要が喚起されると思われる。しかしなが
ら、上記特開昭５５−１５６０８４に開示された発明で
は、一次記憶担体を布地に熱転写する場合、Ｔシャツな
どの布地をどのように位置決めして熱転写させるかにつ
いては何等開示がないので、前記プリント倶楽部（商品
名）のように自動化することが難しい。

【０００５】そこで、本発明は上記問題点を解決するた
めに為されたものであって、画像データを選択して自分
の好みに合う図柄を布地に自動的にプリントすることが
可能な布地用プリント装置を提供することを目的とす
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項１記載の発明は、複数の画像データから任意
の１フレームの画像データを選択する選択手段と、前記
選択された画像データに基づく図柄を転写担体に印刷す
る印刷手段と、前記転写担体に印刷された図柄を布地に
転写させる転写部と、を備えた布地用プリント装置にお
いて、所定の布地が装入され、前記図柄が転写される部
位を含む開口部が設けられた布地装入箱と、前記布地装
入箱が挿入される布地挿入部と、前記布地装入箱が前記
布地挿入部の所定の位置に挿入されているか否かを検知
する挿入検知センサと、前記挿入検知センサの検知結果
に基づいて前記転写部の転写動作を制御する第１の転写
制御手段と、を備えていることを特徴としている。

【０００７】請求項１記載の発明によれば、所定の布地
が装入され、図柄が転写される部位を含む開口部が設け
られた布地装入箱が布地挿入部に挿入され、挿入検知セ
ンサにより布地装入箱が布地挿入部の所定の位置に挿入
されているか否かが検知され、第１の転写制御手段によ
り、この検知結果に基づいて転写部の転写動作が制御さ
れる。従って、布地への転写も所定の位置に確実に行う
ことができることとなって、布地の位置決めが煩雑にな
ることがないとともに、自動的に布地の位置決めを行う
ことが出来て、プリント倶楽部（商品名）のようにゲー
ムセンターなどに設置して自動的に画像データのプリン
トを行うことが出来る。

【０００８】ここで、布地とは、例えば、Ｔシャツ、ト
レーナー、ハンカチ、スカーフなど図柄が描かれるもの
の布地をいう。また、選択手段による選択は、例えば、
ジョイスティックなどを設け、画面上のカーソルをこの
ジョイスティックにより動かして選択するものであって
もよいし、また、予め設けられたスイッチ等を押すこと
により行うものであってもよい。転写担体としては、例
えば、熱転写シートなどを用いるが、これ以外でもよ
く、画像データを図柄として印刷可能で、該印刷された
図柄を布地に転写出来るものであればどのようなもので
あってもよい。布地装入箱は、例えば、紙製、プラスチ
ック製、木製、金属製などの材料から出来ている。布地
挿入部は、１個の布地装入箱を収納するものや複数の布
地装入箱を収納可能なものなどがある。挿入検知センサ
は、例えば、タッチ式のセンサであってもよいし、光式
のセンサであってもよく、布地装入箱が布地挿入部の所
定の位置に挿入されているか否かが検知可能なものであ
ればどのようなものであってもよい。

【０００９】請求項２記載の発明は、請求項１記載の布
地用プリント装置において、前記転写担体を前記転写部
の所定の位置に誘導する誘導部と、前記転写担体が所定
の位置を通過したか否かを検知する転写担体通過検知セ
ンサと、前記転写担体通過検知センサによる検知結果に
基づいて前記転写部の転写動作を制御する第２の転写制
御手段と、を備えたことを特徴としている。

【００１０】請求項２記載の発明によれば、請求項１記
載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特
に、誘導部により転写担体が転写部の所定の位置に誘導
され、転写担体通過検知センサにより転写担体が所定の
位置を通過したか否かが検知され、第２の転写制御手段
により転写部の転写動作が制御される。従って、転写担
体が所定に位置に配置したことを確認することが出来る
こととなって、転写担体に印刷された図柄を布地に確実
に転写させることが出来るとともに、自動的に転写担体
の有無を確認することが出来て、プリント倶楽部（商品
名）のようにゲームセンターなどに設置して自動的に画
像データの布地へのプリントを行うことが出来る。

【００１１】ここで、転写担体通過検知センサは、例え
ば、タッチ式のセンサであってもよいし、光式のセンサ
であってもよく、転写担体が所定の位置を通過したこと
が検知可能なものであればどのようなものであってもよ
い。

【００１２】請求項３記載の発明は、請求項１又は２に
記載の布地用プリント装置において、前記転写部に設け
られ、移動して前記転写担体を前記布地装入箱の開口部
に押し付けて前記布地に転写する移動部と、前記転写部
に設けられ、前記移動部を駆動する駆動部と、前記転写
部に設けられ、前記移動部の位置を検出する移動部位置
検出センサと、前記移動部位置検出センサの検出結果に
基づいて、前記駆動部を制御する駆動部制御手段と、を
備えたことを特徴としている。

【００１３】請求項３記載の発明によれば、駆動部によ
り移動部が移動する際、移動部位置検出センサにより移
動部の位置が検出され、駆動部制御手段により、この移
動部位置検出センサの検出結果に基づいて駆動部の制御
が行われる。従って、移動部の動作をこの移動部位置検
出センサの検出結果に基づいて行うことが出来ることと
なって、プリント倶楽部（商品名）のようにゲームセン
ターなどに設置して自動的に画像データの布地へのプリ
ントを行うことが出来る。

【００１４】ここで、移動部位置検出センサは、例え
ば、タッチ式のセンサであってもよいし、光式のセンサ
であってもよく、移動部の位置が検出可能なものであれ
ばどのようなものであってもよい。

【００１５】請求項４記載の発明は、請求項１〜３の何
れかに記載の布地用プリント装置において、カメラを備
え、前記カメラによって撮像された撮像データと、予め
用意された画像データとを合成する画像合成手段を備え
たことを特徴としている。

【００１６】請求項４記載の発明によれば、画像合成手
段により、カメラによって撮像された撮像データと、予
め用意された画像データとが合成されるので、例えば、
予め用意された背景画像に自分の顔写真データを合成さ
せるようにすれば、より楽しめるものとなる。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明に係る
布地用プリント装置の実施の形態を詳細に説明する。図
１は、本発明に係るＴシャツプリント装置の正面図であ
り、図２は、同側面図である。図１及び図２に示す布地
プリント装置としてのＴシャツプリント装置１は、箱状
の本体２と、コイン選別機３と、ジョイスティック４
と、押しボタン５と、カメラ６と、表示部７と、照明部
８…と、スピーカ９と、Ｔシャツ挿入部１０などを備え
ている。

【００１８】前記コイン選別機３は、更に、コイン投入
口３１と、コイン返却レバー３２と、コイン返却口３３
とを備え、コイン投入口３１へのコイン投入により本Ｔ
シャツプリント装置１が起動する。また、前記コイン投
入口３１に投入されたコインが適合しないコインであっ
た場合には、前記コイン返却口３３から返却され、ま
た、コインが詰まった場合には、前記コイン返却レバー
３２を回すことにより前記コイン返却口３３から返却さ
れるようになっている。

【００１９】前記ジョイスティック４は、選択手段とし
て、例えば、前記表示部７に表示された画面上での選択
操作を行うためのものであり、このジョイスティック４
を動かすことにより画面上での選択支持が出来るように
なっている。前記押しボタン５は、前記ジョイスティッ
ク４により選択した支持内容を確定して、次のステップ
に進めるためのボタンである。

【００２０】前記カメラ６は、いわゆるデジタルスチル
カメラであって、図示しないＣＣＤ（Charge Coupled D
evice ）を搭載し、レンズ（図示省略）で結像した被写
体の光を画素面で受光し、画素面上に配された各転送電
極毎に受光量に比例した電荷を蓄積し、該電荷を電気信
号に変換して後述する撮像データ入力部２６に出力す
る。前記表示部７は、例えば、ＣＲＴ（Cathod Ray Tub
e ）などからなり、前記カメラ６で撮影された画像デー
タを表示したり、或いは予め用意された選択図柄（例え
ば、写真フレーム、背景、メッセージなど）を表示する
ようになっている。

【００２１】前記照明部８は、客寄せのための電飾を行
ったり、前記カメラ６が撮影中であることを報知した
り、或いは異常を報知するための装置であって、内部に
設けたランプ（図示省略）、或いはＬＥＤ（図示省略）
が発光する。前記スピーカ９は、客に操作内容等を説明
する音声を出力する。前記Ｔシャツ挿入部１０には、Ｔ
シャツが中に装入されたＴシャツ梱包箱１１が挿入され
る。また、このＴシャツ梱包箱１１が所定の位置に挿入
されたか否かを検知するＴシャツ梱包箱挿入検知センサ
１０ａが設けられている。前記Ｔシャツ梱包箱挿入検知
センサ１０ａは、例えば、タッチ式のセンサで、前記Ｔ
シャツ梱包箱挿入検知センサ１０ａが所定の位置に挿入
した場合に検知するようになっている。前記Ｔシャツ梱
包箱１１は、図３に示すように、例えば、金属製の方形
の箱体であり、該Ｔシャツ梱包箱１１の一方の広面に開
口部１１ａが設けられていて、前記開口部１１ａは、少
なくとも図柄が転写される部位を含む大きさを有してい
る。

【００２２】次に、前記Ｔシャツプリント装置１の内部
構造について説明する。図４は、本発明に係るＴシャツ
プリント装置の内部構造を簡略化して示した側面図であ
り、図５は、同平面図である。前記本体２の内部には、
図４及び図５に示すように、データ処理部（図６参照）
と、プリンタ部３０と、転写部４０、電源ユニット（図
示省略）等が設けられている。

【００２３】前記プリンタ部３０は、印刷手段として、
例えば、インクジェットプリンタであって、後述するデ
ータ処理部２０中のＣＰＵ２２の印刷処理に基づいて出
力された印刷データを指定された色で所定の熱転写シー
ト（転写担体）に出力する。出力された熱転写シート
は、誘導部３０ａを通って前記転写部４０の所定の位置
に自動的に配置されるようになっている。また、前記誘
導部３０ａには、該熱転写シートの通過を感知する熱転
写シート通過検知センサ３０ｂ（転写担体感知センサ）
が設けられている。この熱転写シート通過検知センサ３
０ｂは、例えば、光感知式のものであって、前記熱転写
シートが通過して光が遮断された場合に検知信号を出力
するようになっている。

【００２４】前記転写部４０は、移動部としてのアイロ
ン部４１と、駆動部としての加圧モータ４２とカム部４
３とを備えている。前記アイロン部４１は、更に、熱転
写シートをＴシャツに押し付けるアルミプレート４１ａ
と、該アルミプレート４１ａを加熱させるヒータ４１ｂ
と、該アルミプレート４１ａに設けられた付勢材４１ｃ
と、該付勢材４１ｃを支持する支持板４１ｄなどを備え
ている。前記加圧モータ４２は、前記アイロン部４１に
圧力を加えるものである。前記カム部４３は、図５に示
すように、前記加圧モータ４２の駆動に基づいて前記ア
イロン部４１を可動させるものであり、大カム４３ａ
と、小カム４３ｂと、前記加圧モータ４２に接続されて
大カム４３ａ、小カム４３ｂを回転させるカム軸４３ｃ
と、大カム４３ａと接し、カムの回転運動を直線運動と
して前記アイロン部４１に伝動する転子４３ｄと、大カ
ム４３ａに取り付けられ、前記アイロン部４１の位置を
検知するアイロン部位置検出センサ４３ｅ（移動部位置
検出センサ）などが設けられている。

【００２５】そして、前記加圧モータ４２が回転する
と、前記カム軸４３ｂを介して前記大カム４３ａが回転
する。このことにより、前記転子４３ｄが押されて前記
アルミプレート４１ａが下降され、前記熱転写シートを
挟んで前記Ｔシャツ挿入部１０の前記Ｔシャツ装入箱１
１の開口部１１ａが加圧されて、前記熱転写シートの図
柄がＴシャツに転写される。このとき、前記支持板４１
ｄとアルミプレート４１ａとの間に設けられた付勢材４
１ｃの付勢力により、前記アルミプレート４１ａの加圧
力がほぼ一定となるようになっている。前記アイロン部
位置検出センサ４３ｄは、前記小カムに接触するように
なっていて、前記小カム４３ｂの回転運動によってオン
オフされ、前記カム軸４３ｂに連結されたアイロン部４
１の位置が検知出来るようになっている。

【００２６】次に、前記Ｔシャツプリント装置１の動作
制御を行うデータ処理部２０と前記転写部４０の要部構
成を図６のブロック図を用いて説明する。図６に示すデ
ータ処理部２０は、Ｉ／Ｏポート２１と、ＣＰＵ２２
と、ＶＲＡＭ２３と、ＲＯＭ２４と、ＲＡＭ２５と、撮
像データ入力部２６と、画像データ処理部２７と、音声
データ処理部２８等を備えている。前記Ｉ／Ｏ（Input/
Output）ポート２１は、ケーブル（図示省略）等を介し
て接続される外部機器と該データ処理部２０との間で授
受されるデータ又は信号を制御するインターフェイスで
ある。

【００２７】具体的には、前記コイン選別機３のコイン
投入口３１にコインが投入された場合に該投入信号を入
力して前記ＣＰＵ２２に出力する。また、前記Ｉ／Ｏポ
ート２１は、前記ジョイスティック４の操作に基づく操
作信号、及び前記押ボタン５を押すことに基づく選択信
号を入力して前記ＣＰＵ２２に出力する。前記ＲＡＭ２
４は、前記ＣＰＵ２２での演算処理の際の作業領域と、
該演算処理によるデータを一時的に保存するメモリ領域
を有する。前記ＶＲＡＭ２５は、前記カメラ６で撮像さ
れた撮像データを前記ＣＰＵ２２を介して入力して格納
するビデオメモリである。

【００２８】前記撮像データ入力部２６は、前記カメラ
６で撮像された撮像データ信号を入力してアナログ信号
からデジタル信号にＡ／Ｄ変換し、変換されたデジタル
の画像信号を前記ＣＰＵ２２に出力する。前記画像デー
タ処理部２７は、前記ＶＲＡＭ２３に記憶された画像デ
ータを前記ＣＰＵ２２を介して読み出し、該画像データ
をＤ／Ａ変換して前記表示部７に出力する。前記音声デ
ータ処理部２８は、例えば、音声合成回路（図示省略）
を有し、前記ＣＰＵ２２から入力された制御信号に基づ
いて、該当する音声を増幅させてスピーカ９に出力す
る。

【００２９】前記ＣＰＵ２２は、前記ＲＯＭ２４に格納
された各種プログラムに従ってＲＡＭ２５内の作業領域
を使用して各種の制御を行う。具体的には、まず、前記
ＣＰＵ２２は、前記ジョイスティック４と前記押ボタン
５とによる選択操作に基づいて、前記ＲＯＭ２４から該
当するプログラム及び画像データを読み込んで、選択さ
れた画像データを前記表示部７に表示する選択表示制御
を行う。また、前記ＣＰＵ２２は、前記撮像データ入力
部２６から出力された画像データを入力し、該画像デー
タの圧縮／伸張処理を行ったり、色演算処理などを行
う。更に、前記ＣＰＵ２２は、前記カメラ６で撮像され
た画像データと、前記ＲＯＭ２４内に予め格納され、前
記選択表示制御により選択された画像データとを合成す
る合成処理が行われ、該合成処理された画像データの前
記表示部７へ表示する表示処理、及び前記画像データを
前記プリンタ部３０に出力する印刷処理も行われる。

【００３０】前記プリンタ部３０は、例えば、インクジ
ェットプリンタであって、ＣＰＵ２２の印刷処理に基づ
いて出力された印刷データを指定された色で所定の熱転
写シートに出力する。また、前記転写部４０は、前記Ｉ
／Ｏポート２１を介して前記ＣＰＵ２２と接続されてい
る。前記ＣＰＵ２２は、第１の転写部制御手段として、
前記Ｔシャツ梱包箱挿入検知センサ１０ａの検知結果を
前記Ｉ／Ｏポート２１を介して入力し、この検知結果に
基づいて前記アイロン部４１による転写動作を制御す
る。また、前記ＣＰＵ２２は、第２の転写部制御手段と
して、前記熱転写シート通過検出センサ３０ｂの検出結
果を前記Ｉ／Ｏポート２１を介して入力し、この検出結
果に基づいて前記アイロン部４１による転写動作を制御
する。さらに、前記ＣＰＵ２２は、駆動部制御手段とし
て、アイロン部位置検出センサ４３ｅの検出結果を前記
Ｉ／Ｏポート２１を介して入力し、この検出結果に基づ
いて前記加圧モータ４２の駆動制御を行う。

【００３１】次に、上記Ｔシャツプリント装置１の動作
の例について、図７のフローチャートを用いて説明す
る。まず、ステップＳ１でコイン投入口３１にコイン投
入が行われると、該Ｔシャツプリント装置１が起動して
ステップ２に移行する。ステップＳ２では、Ｔシャツが
装入されたＴシャツ梱包箱１１が前記Ｔシャツ挿入部１
０の所定に位置に挿入される。このとき、前記Ｔシャツ
梱包箱挿入検出センサ１０ａにより、前記Ｔシャツ梱包
箱１１が所定の位置に設置されたか否かが確認される。

【００３２】ステップＳ３では、プリントする種類が予
め用意されたキャラクタであるか或いはフレーム付写真
であるかの選択が行われ、キャラクタを選択した場合に
は、ステップＳ４に移行して、前記表示部７に表示され
たキャラクタの内から前記ジョイスティック４を用いて
任意のキャラクタを選択して確認（ステップＳ５）し、
よければ前記押しボタン５を押した後、ステップＳ１０
に移行する。一方、ステップＳ３の選択において、フレ
ーム付写真を選択した場合には、ステップＳ６に移行し
て、前記表示部７に表示されたフレームの内から前記ジ
ョイスティック４を用いて任意のフレームを選択して確
認（ステップＳ７）し、よければ前記押しボタン５を押
した後、ステップＳ８に移行する。

【００３３】ステップＳ８では、前記カメラ６により被
写体の撮影を行い、撮影した結果を表示部７の表示で確
認（ステップＳ９）して、よければステップＳ１０に移
行する。ここで、撮像データは、前記撮像データ入力部
２６に出力され、Ａ／Ｄ変換された後、ＣＰＵ２２によ
り圧縮／伸張処理や、色演算処理されると同時に、前記
選択したフレームとの合成処理も行われる。ステップＳ
１０では、前記ジョイスティック４を用いて文字を入力
して確認（ステップＳ５）し、よければ前記押しボタン
５を押した後、ステップＳ１２に移行する。

【００３４】ステップＳ１２では、文字位置の確認を行
い、ステップＳ１３で確認してよければ前記押しボタン
５を押して決定した後、ステップＳ１４に移行する。こ
こで、再びＣＰＵ２２による合成処理が行われる。この
ように作成された画像データはＣＰＵ２２による印刷処
理を経た後、前記プリント部３０から熱転写シートに印
刷されて出力される。そして、画像データが印刷された
熱転写シートは、前記誘導部３ａを通って前記転写部４
０の所定位置に搬送される。ステップＳ１４では、Ｔシ
ャツ挿入部１０に挿入されたＴシャツに熱転写シートを
転写する動作が行われる。

【００３５】具体的には、前記転写部４０の加圧モータ
４１が回転することにより前記カム軸４３ｃを介して大
カム４３ａが回転する。この大カム４３ａの回転により
加熱したアイロン部４１が移動して熱転写シートをＴシ
ャツに押し付けて熱転写シートに印刷された図柄を熱転
写する。そして、熱転写終了後は、前記Ｔシャツを前記
Ｔシャツ梱包箱１１から取り出して（ステップＳ１５）
本動作を終了する（ステップＳ１６）。以上説明した本
発明に係るＴシャツプリント装置１によれば、所定の布
地が装入され、図柄が転写される部位を含む開口部１１
ａが設けられたＴシャツ梱包箱箱１１がＴシャツ挿入部
１０に挿入され、Ｔシャツ梱包箱挿入検知センサ１０ａ
によりＴシャツ梱包箱１１がＴシャツ挿入部１０の所定
の位置に挿入されているか否かが検知され、ＣＰＵ２２
（転写制御手段）により、この検知結果に基づいて転写
部４０の転写動作が制御されるので、布地への転写も所
定の位置に確実に行うことができることとなって、布地
の位置決めが煩雑になることがないとともに、自動的に
布地の位置決めを行うことが出来る。

【００３６】また、誘導部により熱転写シートが転写部
４０の所定の位置に誘導され、熱転写シート通過検知セ
ンサにより熱転写シートが所定の位置を通過したか否か
が検知され、ＣＰＵ２２（第二の転写制御手段）により
転写部４０の転写動作が制御されるので、熱転写シート
が所定に位置に配置したことを確認することが出来るこ
ととなって、熱転写シートに印刷された図柄をＴシャツ
に確実に転写させることが出来るともに、自動的に熱転
写シートの有無を確認することが出来る。また、駆動部
によりアイロン部４１が移動する際、アイロン部位置検
出センサによりアイロン部４１の位置が検出され、ＣＰ
Ｕ２２（駆動部制御手段）により、このアイロン部位置
検出センサの検知結果に基づいて駆動部の制御が行われ
るので、アイロン部４１の動作をこのアイロン部位置検
出センサの検出結果に基づいて行うことが出来る。従っ
て、プリント倶楽部（商品名）のようにゲームセンター
などに設置して自動的に画像データに基づく図柄をＴシ
ャツへプリントすることが出来る。更に、ＣＰＵ２２
（画像合成手段）により、カメラによって撮像された撮
像データと、予め用意された画像データとが合成される
ので、例えば、予め用意された背景画像に自分の顔写真
データを合成させるようにすれば、より楽しめるものと
なる。

【００３７】なお、上記実施の形態においては、Ｔシャ
ツへプリントする装置としたが、これ以外の衣類、例え
ば、トレーナーやジャンバーなどでもよい。また、前記
布地装入箱の布地挿入部への挿入は、一つ一つ手で挿入
するものであってもよいし、自動的に挿入されるもので
あってもよい。

【００３８】

【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、所定の布
地が装入され、図柄が転写される部位を含む開口部が設
けられた布地装入箱が布地挿入部に挿入され、挿入検知
センサにより布地装入箱が布地挿入部の所定の位置に挿
入されているか否かが検知され、第１の転写制御手段に
より、この検知結果に基づいて転写部の転写動作が制御
される。従って、布地への転写も所定の位置に確実に行
うことができることとなって、布地の位置決めが煩雑に
なることがないとともに、自動的に布地の位置決めを行
うことが出来て、プリント倶楽部（商品名）のようにゲ
ームセンターなどに設置して自動的に画像データのプリ
ントを行うことが出来る。

【００３９】請求項２記載の発明によれば、請求項１記
載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特
に、誘導部により転写担体が転写部の所定の位置に誘導
され、転写担体通過検知センサにより転写担体が所定の
位置を通過したか否かが検知され、第２の転写制御手段
により転写部の転写動作が制御される。従って、転写担
体が所定に位置に配置したことを確認することが出来る
こととなって、転写担体に印刷された図柄を布地に確実
に転写させることが出来るともに、自動的に転写担体の
有無を確認することが出来て、プリント倶楽部（商品
名）のようにゲームセンターなどに設置して自動的に画
像データの布地へのプリントを行うことが出来る。

【００４０】請求項３記載の発明によれば、駆動部によ
り移動部が移動する際、移動部位置検出センサにより移
動部の位置が検出され、駆動部制御手段により、この移
動部位置検出センサの検出結果に基づいて駆動部の制御
が行われる。従って、移動部の動作をこの移動部位置検
出センサの検出結果に基づいて行うことが出来ることと
なって、プリント倶楽部（商品名）のようにゲームセン
ターなどに設置して自動的に画像データの布地へのプリ
ントを行うことが出来る。

【００４１】請求項４記載の発明によれば、画像合成手
段により、カメラによって撮像された撮像データと、予
め用意された画像データとが合成されるので、例えば、
予め用意された背景画像に自分の顔写真データを合成さ
せるようにすれば、より楽しめるものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るＴシャツプリント装置の正面図で
ある。

【図２】本発明に係るＴシャツプリント装置の右側面図
である。

【図３】本発明に係るＴシャツ梱包箱の斜視図である。

【図４】本発明に係るＴシャツプリント装置の内部構造
を示した側面図である。

【図５】本発明に係るＴシャツプリント装置の内部構造
を示した平面図である。

【図６】本発明に係るＴシャツプリント装置の動作制御
を行うデータ処理部と前記転写部の要部構成を示すブロ
ック図である。

【図７】Ｔシャツプリント装置の動作の一例を説明する
ためのフローチャートである。

【符号の説明】

１ Ｔシャツプリント装置 ２ 本体 ３ コイン選別機 ４ ジョイスティック（選択手段） ５ 押しボタン ６ カメラ ７ 表示部 １０ Ｔシャツ挿入部（布地挿入部） １０ａ Ｔシャツ梱包箱検知センサ（挿入検知センサ） １１ Ｔシャツ梱包箱（布地装入箱） １１ａ 開口部 ３０ プリンタ部（印刷手段） ３０ａ 誘導部 ３０ｂ 熱転写シート通過検知センサ（転写担体通過検
知センサ） ４０ 転写部 ４１ アイロン部（移動部） ４２ 加圧モータ（駆動部） ４３ カム部（駆動部） ４３ｅ アイロン部位置検出センサ（移動部位置検出セ
ンサ）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 信浩 岩手県北上市村崎野21地割26番地18 谷村 電気精機株式会社内

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の画像データから任意の１フレーム
   の画像データを選択する選択手段と、 前記選択された画像データに基づく図柄を転写担体に印
   刷する印刷手段と、 前記転写担体に印刷された図柄を布地に転写させる転写
   部と、 を備えた布地用プリント装置において、 所定の布地が装入され、前記図柄が転写される部位を含
   む開口部が設けられた布地装入箱と、 前記布地装入箱が挿入される布地挿入部と、 前記布地装入箱が前記布地挿入部の所定の位置に挿入さ
   れているか否かを検知する挿入検知センサと、 前記挿入検知センサの検知結果に基づいて前記転写部の
   転写動作を制御する第１の転写制御手段と、 を備えていることを特徴とする布地用プリント装置。
2. 【請求項２】 前記転写担体を前記転写部の所定の位置
   に誘導する誘導部と、 前記転写担体が所定の位置を通過したか否かを検知する
   転写担体通過検知センサと、 前記転写担体通過検知センサによる検知結果に基づいて
   前記転写部の転写動作を制御する第２の転写制御手段
   と、 を備えたことを特徴とする請求項１記載の布地用プリン
   ト装置。
3. 【請求項３】 前記転写部に設けられ、移動して前記転
   写担体を前記布地装入箱の開口部に押し付けて前記布地
   に転写する移動部と、 前記転写部に設けられ、前記移動部を駆動する駆動部
   と、 前記転写部に設けられ、前記移動部の位置を検出する移
   動部位置検出センサと、 前記移動部位置検出センサの検出結果に基づいて、前記
   駆動部を制御する駆動部制御手段と、 を備えたことを特徴とする請求項１又は２に記載の布地
   用プリント装置。
4. 【請求項４】 カメラを備え、 前記カメラによって撮像された撮像データと、予め用意
   された画像データとを合成する画像合成手段を備えたこ
   とを特徴とする請求項１〜３の何れかに記載の布地用プ
   リント装置。