JPH1118161A - 移動局との無線通信システムにおける、各オペレータのパイロット情報チャネルの伝送 - Google Patents

移動局との無線通信システムにおける、各オペレータのパイロット情報チャネルの伝送

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JPH1118161A
JPH1118161A JP10161129A JP16112998A JPH1118161A JP H1118161 A JPH1118161 A JP H1118161A JP 10161129 A JP10161129 A JP 10161129A JP 16112998 A JP16112998 A JP 16112998A JP H1118161 A JPH1118161 A JP H1118161A
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Jacques Bursztejn
ジヤツク・ビユルズテジン
Vinod Kumar
ビノ・キユマール
Marco Fratti
マルコ・フラツテイ
Jean-Pierre Balech
ジヤン−ピエール・バレシユ
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Alcatel Alsthom Compagnie Generale dElectricite
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動局との無線通信システムにおける各オペ
レータのパイロット情報チャネルの伝送 【解決手段】 システムは地理的スーパーセル（３０、
３１）から構成されるスーパーネットワーク（３）を有
しており、それぞれのスーパーセルはスーパー基地局
（Ｓ−ＢＴＳ１、Ｓ−ＢＴＳ２）とつながっている。各
スーパー基地局は、各オペレータのパイロット情報チャ
ネルを運ぶ情報信号の送信手段を有している。さらに、
各移動局（ＭＳ）は、前記情報信号の受信および処理手
段を有し、加入しているオペレータのパイロット情報チ
ャネルを抽出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する分野】本発明の分野は、移動局とのセル
ラー無線通信システムであり、特に、公衆無線通信ＧＳ
Ｍ基準に従って構想されたものであるが、ただしこれに
限定されるものではない。
【０００２】ＧＳＭ基準とは、ここではＧＳＭ９００基
準（９００ヘルツ周波数帯で作動する移動体通信グロー
バルシステム（Global System for Mobile commune cut
ions））と同様、ＤＣＳ１８００基準（１８００ヘルツ
周波数帯で作動するデジタルセルラーシステム（Digita
l Cellular System））も意味する。
【０００３】より詳細には、本発明は、移動局との無線
通信システムにおける各オペレータのパイロットチャネ
ルの伝送に関するものである。
【０００４】
【従来の技術】一般にセルラー無線通信システムは、一
つまたは複数のオペレータが各自別々のネットワークを
管理できるようにするものである。複数のネットワーク
がある場合、同じ一つのゾーンが別々のオペレータネッ
トワークでカバーされることも可能である。
【０００５】各ネットワークは複数の地理的セルからな
り、移動局はそれらを通って移動する。所与のネットワ
ークの各セルは基地局につながっており、このセル内に
所在し、そのネットワークを管理するオペレータに加入
している移動局のそれらが、この基地を介して通信する
ことができる。
【０００６】各オペレータは、そのネットワークのサー
ビスエリアにおいて、各移動局にパイロット情報を提供
するパイロット情報チャネルを発信し、特にサービスエ
リア（coverage）を提供するオペレータのアイデンティ
ティー、使用可能なサービス、使用搬送波等に関したさ
まざまなシステム情報を復号した後、この移動局がネッ
トワークに登録（ログオン）できるようにする。
【０００７】パイロット情報チャネルの観点から見たネ
ットワークのサービスエリアの質は、とりわけ次の基準
を元に評価することができる。
【０００８】− 移動局にとってネットワークに最初に
登録されるために必要な時間、 − ネットワークに対して必要な全スペクトル、 − ネットワークおよび（または）サービスへの将来的
変更に対する適合性、 − 情報の出速度、 − 送信遅延。
【０００９】従来から、各オペレータは、そのネットワ
ークの全体に、そのパイロット情報チャネルの発信のた
めにいくつかの無線搬送波を割り当てている。各セル
は、特定搬送波、いわゆるＢＣＣＨ搬送波により伝えら
れるそれ自体のパイロット情報チャネルを有しており、
この搬送波は、一定の出力で、このセルにつながった基
地局より発信される。
【００１０】そのオペレータのネットワークに、ネット
ワークの基地の一つを経由して初めて登録されるため
に、移動局はまず最初に、割り当てられたスペクトルの
すべての無線搬送波を走査して、ＢＣＣＨである搬送波
の中から、最高出力で受信する搬送波を探知する。最高
出力で受信されるＢＣＣＨ搬送波は、移動局が属してい
るセルにつながっている基地局から発信される搬送波で
あると見なされるからである。次に移動局はこのＢＣＣ
Ｈ搬送波により伝えられたパイロットチャネルで提供さ
れたパイロット情報（特にネットワークへのアクセスを
可能にする情報）を読む。
【００１１】このようにして、ＧＳＭの場合、移動局は
１２５の現存搬送波を走査しなければならないこともあ
り、さらに最高出力で受信した６搬送波を選択する。次
にもっぱらＢＣＣＨ搬送波で伝送されたパイロット情報
を探索することで、選択した６搬送波の最初のものがＢ
ＣＣＨ搬送波であることを確認する。選択した最初の搬
送波がＢＣＣＨ搬送波でない場合、基地局は次の選択し
た搬送波に移り、ＢＣＣＨ搬送波と、この搬送波が運ぶ
パイロット情報を得るまで同じ操作を繰り返す。
【００１２】読んだパイロット情報により、移動局は、
そのオペレータのネットワークに登録されるために、ラ
ンダムアクセスのチャネル（ＲＡＣＨ）上でアクセス要
求を行うことができる。
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】各オペレータのパイロ
ット情報チャネルを伝送するこの現在の技術にはいくつ
かの欠点がある。
【００１４】まず、可能な搬送波をすべて走査する必要
があるため、移動局がネットワークにアクセスする時間
がそれだけ長くなる。
【００１５】もう一つの欠点は、各オペレータが、他の
オペレータとは無関係に、マイクロセルレベルにおいて
もマクロセルレベルにおいても、自分に割り当てられて
いるＢＣＨＨ搬送波全体についてのさまざまなセル内で
の送信レベルおよび再使用計画を決定しなければならな
いことである。このオペレータレベルでの特殊性が将来
に向けての発展を難しいものにしている。
【００１６】また各セルの限界におけるサービスエリア
の質も十分なものといえない。
【００１７】本発明は、現在の技術面でのこれらさまざ
まな欠点を緩和することを目的とするものである。
【００１８】より詳細には、本発明の目的の一つは、各
オペレータのパイロット情報チャネルの伝送が前記した
現在の解決方法よりも優れたものになる無線通信システ
ムを提供することである。
【００１９】本発明はまた、移動局がそのオペレータの
ネットワークに登録（ログオン）される時間を短縮でき
る、このようなパイロット情報チャネル伝送技術を提供
することも目的とする。
【００２０】本発明のもう一つの目的は、異なるオペレ
ータ間で搬送波の割り当て管理を簡略化できる、このよ
うなパイロット情報チャネル伝送技術を提供することに
ある。
【００２１】本発明のさらなる目的は、パイロット情報
チャネルの伝送の観点から見て、同一無線通信システム
への新たなオペレータの参入および／または新たなサー
ビスの付加を容易にすることである。
【００２２】さらに本発明のもう一つの目的は、無線サ
ービスエリアの改良を可能にすることである。
【００２３】
【課題を解決するための手段】これらさまざまな目的、
ならびに後に示されるその他の目的は、一つまたは複数
のネットワークオペレータそれぞれが別々のネットワー
クを管理することを可能にするそういったタイプの移動
局との無線通信システムを使って、本発明に従って達成
されるものであり、各ネットワークは地理的セルで構成
され、前記移動局がそれらを通って移動し、所与のネッ
トワークの各セルは基地局につながっていて、この基地
局を介して、前記セル内にあり前記ネットワークを管理
するオペレータの元に加入している前記移動局のそれら
と通信することができ、各オペレータは、そのネットワ
ーク内で、各移動局に、その移動局が特に前記ネットワ
ークに登録されることを可能にするパイロット情報を供
給するパイロット情報チャネルを発信するものであり、
このシステムが − スーパー基地局につながった地理的スーパーセルか
ら構成されるスーパーネットワークであって、各スーパ
ー基地局はオペレータの又は各オペレータのパイロット
情報チャネルを伝える情報信号を送信する手段を有して
おり、各移動局は加入しているオペレータのパイロット
情報チャネルを抽出するよう前記信号を受け取り処理す
る手段を有するスーパーネットワークと、 − 前記情報信号に対するさまざまなオペレータのパイ
ロット情報チャネルの多重化手段とを有していることを
特徴とする。
【００２４】したがって本発明の一般的原則は、同一の
情報信号上での一つまたは複数のパイロット情報チャネ
ルの伝送に対して、分離ネットワーク、いわゆるスーパ
ーネットワークを使用することにある。
【００２５】そうすることにより、移動局は、そのオペ
レータのネットワークへの最初の登録に対して、そのオ
ペレータのパイロット情報チャネルの内容を読むことが
できる前に、割り当てられたスペクトルの無線周波数す
べてを走査する必要はない。実際、スーパーネットワー
クのどの位置にいても、移動局は情報信号を受けとり、
そのオペレータのパイロット情報チャネルを抽出するだ
けでよい。
【００２６】一方、各スーパー基地局はさまざまなオペ
レータのパイロット情報チャネルの多重化により得られ
た情報信号を発信する。
【００２７】さらに、パイロット情報チャネルの伝送管
理を集中することができ、そのため最適化することが可
能である。
【００２８】また、こうして新しいオペレータの参入
も、各スーパーセルから発信される情報信号の中にその
パイロット情報チャネルを加えるだけで十分なのでより
管理がしやすい。
【００２９】従来の方法では、各オペレータのパイロッ
ト情報チャネルはセル毎に統一されていたが、本発明の
場合スーパーセル毎に統一されることを注記しておく。
【００３０】有利には、所与のスーパー基地局から発信
される情報信号を介して、各オペレータのパイロット情
報チャネルによって供給される前記パイロット情報は、 − 前記オペレータのアイデンティティーについての情
報、 − 前記スーパー基地局につながっているスーパーセル
内の前記オペレータの存在または不在情報、 − 前記オペレータのネットワーク内のチャネル割り当
てについての情報、 − 前記スーパーセルに対応した位置割り出しゾーンの
テイデンティティーについての情報、 − 前記オペレータのネットワーク内で使用可能なサー
ビスについての情報、 − 前記スーパーセルに対応した一つまたは複数のセル
内で使用される、一つまたは複数のＢＣＣＨおよび／ま
たはその他の搬送波についての情報、を含むグループに
属する。
【００３１】各パイロット情報チャネルは必ずしもこれ
らパイロット情報をすべてを含んでいるわけでないこと
は明らかである。さらに、このパイロット情報リストは
すべてを網羅したものではない。
【００３２】好ましくは、多重通信手段としては、時分
割および／または周波数分割および／または符号分割に
よる多重化を使用する。
【００３３】本発明の有利な実施態様において、前記情
報信号はすべてのスーパー基地局に対して単一の搬送波
で送信される。
【００３４】このようにすれば、各基地局が有する情報
信号の受信および処理手段は非常に簡単になり、かつ費
用も安い。
【００３５】好ましくは、前記情報信号はＯＦＤＭ技術
を用いた搬送波で送信される。
【００３６】このようにすれば、直交周波数による多重
化（またはＯＦＤＭ、“直交周波数分割多重方式）技術
につながるすべての利点を享受でき、特に、移動体チャ
ネルの多数行程によるひずみに対しては抵抗がより優れ
ており、また使用周波数の知的選択が可能である。
【００３７】本発明の特別な実施態様において、前記ス
ーパーネットワークは少なくとも一部にＤＡＢまたはＤ
ＶＢ型のネットワークを利用する。
【００３８】特に、デジタルオーディオ放送（またはＤ
ＡＢ、“Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｕｄｉｏ Ｂｒｏａｄｃａ
ｓｔｉｎｇ”）の現存ネットワーク、または現存のデジ
タルビデオ放送（またはＤＶＢ、“Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖ
ｉｄｅｏ Ｂｒｏａｄｃａｓｔｉｎｇ”）の現存ネット
ワークにおいていまだ使用可能な伝送能力を利用するこ
とができる。
【００３９】本発明の他の特徴および利点は、非制限的
に参考として示されている本発明の好ましい実施態様を
記載している以下の文中に示されることになるだろ
う。、
【００４０】
【発明の実施の形態】本発明は移動局との無線通信シス
テムに関するものである。この移動局は一つまたは複数
のネットワークオペレータそれぞれが別々のネットワー
クを管理することを可能にするタイプのものであり、各
ネットワークは地理的なセルから構成され、それらを通
って移動局が移動する。
【００４１】図１の部分的簡略図で、説明を簡単にする
ために、システムが別々の二つのオペレータネットワー
ク１、２により分割される場合を考える。当業者は容易
に任意の数まで、オペレータネットワークを広げること
ができるだろう。
【００４２】これらネットワーク１、２のそれぞれに対
して、いずれも１０、１１および２０、２１の２つだけ
のセルを示した。実際には、各ネットワークはできるだ
け広い範囲を覆うよう、非常に数多くのセルを有するこ
とは明らかである。
【００４３】各セル１０、１１、２０、２１は基地局Ｂ
ＴＳ１、ＢＴＳ２、ＢＴＳ１′、ＢＴＳ２′につながっ
ており、この基地局を介して、このセル内にありこのネ
ットワークを管理するオペレータに加入している移動局
のそれらが通信することができる。
【００４４】したがって、図１の例では、参照番号１１
のセル内にあるＭＳで参照される移動局は、参照番号１
のネットワークのオペレータに加入していれば、ＢＴＳ
２で参照される基地局を介して通信することができる。
【００４５】図１で、二つのネットワーク１、２のサー
ビスエリアゾーンは分離している。しかし、まったく従
来のやり方で、二つのオペレータネットワークが同一の
ゾーンをカバーすることが可能であることは明らかであ
る。
【００４６】各オペレータは、そのネットワーク内で、
各移動局にその移動局が当該ネットワークに登録される
ためのパイロット情報を供給する、パイロット情報チャ
ネルを発信しなければならない。
【００４７】本発明により、無線通信システムは、さま
ざまなオペレータのパイロット情報チャネルの伝送に特
有のスーパーネットワーク３を有する。
【００４８】このスーパーネットワーク３は地理的スー
パーセル３０、３１から構成され、これらスーパーセル
はそれぞれスーパー基地局Ｓ−ＢＴＳ１、Ｓ−ＢＴＳ２
につながっている。各スーパー基地局Ｓ−ＢＴＳ１、Ｓ
−ＢＴＳ２は、オペレータそれぞれのパイロット情報チ
ャネルを運ぶ情報信号を発信する手段を有している。
【００４９】言い換えれば、情報信号は、無線通信シス
テムを共有するオペレータの数と同じだけのパイロット
情報チャネルを運ぶ。この情報信号の構造は、すべての
スーパーセルに対して共通である。
【００５０】反対に、一つのオペレータのパイロット情
報チャネルは、一つのスーパーセルから別のスーパーセ
ルにさまざまな異なる情報を提供することは明らかであ
る。したがって、あるオペレータが自分のパイロット情
報チャネルに乗せるパイロット情報の種類は、特にこれ
らの情報がこのスーパーセル内のオペレータの存在また
は不在を示すことができ、あるいはまた、これらの情報
はこのスーパーセルに対応したセル内で使用される搬送
波（ＢＣＣＨおよび／またはその他）についての指示を
提供することができるとの理由で、関係するスーパーセ
ルに直接依存することは理解されるところであろう。
【００５１】網羅的にではないが、スーパー基地局から
発信される情報信号を介して各オペレータのパイロット
情報チャネルにより提供されるパイロット情報リストを
以下に提示する。
【００５２】− オペレータのアイデンティティーにつ
いての情報、 − スーパー基地局につながったスーパーセル内のオペ
レータの存在・不在情報、 − オペレータのネットワーク内におけるチャネル割り
当てについての情報、 − スーパーセルに対応した位置の割り出しゾーンのア
イデンティティーについての情報、 − オペレータのネットワークでの利用可能なサービス
についての情報、 − スーパーセルに対応する一つまたは複数のセルで使
用される一つまたは複数の搬送波、ＢＣＣＨおよび／ま
たはその他についての情報。
【００５３】図１では二つのスーパーセル３０、３１だ
けを示した。実際には、スーパーネットワーク３は、少
なくともオペレータネットワーク全体を覆うように、非
常に多数のスーパーセルを有することは明らかである。
言い換えれば、スーパーネットワーク３のスーパーセル
３０、３１全体で、オペレータネットワーク１、２のセ
ル１０、１１、２０、２１の全体とほぼ同じ面積をカバ
ーする。
【００５４】あるオペレータは、いくつかのスーパーセ
ルだけにしか存在しないことが有り得ることは明らかで
ある。同じく、多くのオペレータが同じ一つのスーパー
セル内に存在することが有り得る。
【００５５】スーパーセル３０、３１は一つのセルより
も大きいこともあり（この場合、図１の場合のように、
同じ一つのネットワークのいくつかのセル１０、１１、
２０、２１をカバーする）、あるいは一つのセルよりも
小さいこともある（この場合、同じ一つのネットワーク
の一つのセルの一部分だけをカバーする）ことを注記し
ておく。
【００５６】同じく本発明によると、各移動局ＭＳは、
この移動局が所在するスーパーセルにつながったスーパ
ー基地局から送信される情報信号を受信、処理する手段
を有しており、この移動局が加入するオペレータのパイ
ロット情報チャネルを抽出する。
【００５７】各スーパーセル内に送信する情報信号を構
成するために、各オペレータは、スーパーネットワーク
に、たとえばスーパー基地局のコントローラ又は管理者
に、そのパイロット情報チャネルに伝送すべきパイロッ
ト情報を提示する必要がある。続いて、各スーパーセル
に対して、このスーパーセル内に送信される情報信号に
よりすべてのチャネルが運ばれるよう、さまざまなオペ
レータのパイロット情報チャネルが多重化される。
【００５８】さまざまなオペレータのパイロット情報チ
ャネルのこの多重化には、たとえば時分割多重化（ＴＤ
Ｍ）がある。図２は、さまざまなパイロット情報チャネ
ルの時分割多重化装置となる情報信号４の特定の構造を
示している。この例では、多重化装置は別々のパイロッ
ト情報チャネルをＮ個まで有することが可能である。し
たがって、時間シーケンス６は、５1〜５NであるＮ個の
連続した時間間隔を有する。
【００５９】周波数分割多重化（ＦＤＭ）または特に符
号分割多重化（ＣＤＭ）、さらにはこれらさまざまな型
の多重化を組み合わせなど他の多重化も検討可能である
ことは言うまでもない。
【００６０】たとえばスーパーネットワーク３はＤＡＢ
（またはＤＶＢ）型の現存するネットワークを一部分利
用するもので、情報信号４は、ＯＦＤＭ技術を用いて、
すべてのスーパーセルに共通であり同一の単一搬送波で
送信される。
【００６１】ここで本発明によるスーパーネットワーク
の二つの機能モードを紹介する。これらは、移動局がそ
のオペレータのパイロット情報チャネルを認識した後
の、スーパーネットワークの役割を異にするものであ
る。
【００６２】第一の実施モードでは、スーパーネットワ
ークの役割は、各スーパーセル内で発信される情報信号
４を介して、各移動局にそのオペレータのパイロット情
報チャネルを伝えることに限定される。
【００６３】この場合、各スーパーセル内で、各パイロ
ットチャネルは、特に移動局にこのスーパーセルに対応
したセル内で使用されるＢＣＣＨ搬送波に関する情報を
提供する。このようにして、各移動局は、そのオペレー
タのパイロットチャネルを受信し、このオペレータの存
在を探知した後、 − どの基地局で通信を行うべきかを決定するために、
そのオペレータがパイロット情報チャネルを通して移動
局に指示するＢＣＣＨ搬送波のうちの一つを選択する、 − 選択したＢＣＣＨ搬送波の上りリンクのＲＡＣＨチ
ャネルでアクセスメッセージを送り、そのオペレータの
ネットワークに登録される。
【００６４】第二の実施モードでは、スーパーネットワ
ークはさらに、移動局とそのオペレータのネットワーク
との間の呼設定を管理する。そのためには、移動局はス
ーパーネットワークに自分自身を知らせ、次いで接続を
維持する（たとえば呼が確立されない間、またはスーパ
ーネットワークのその他のあらゆる要求に基づいて）。
スーパーネットワークは、移動局に対して明らかな方法
で、この移動局のオペレータネットワークにおけるこの
ような呼設定を確定する。
【００６５】この場合、各移動局は、この移動局が所在
するスーパーセルにつながったスーパー基地局向けてア
クセス信号（バーストＲＡＣＨと均等）を送信する手段
を有している。このようにして、各移動局は、そのオペ
レータのパイロットチャネルを受信し、このオペレータ
の存在を探知した後、アクセス信号を送ってスーパーネ
ットワークに登録される。
【００６６】各スーパー基地局はこのアクセス信号を受
信する手段を有している。スーパーネットワークは、こ
のようなアクセス信号をスーパー基地局に発したすべて
の移動局を登録する手段を有している。スーパーネット
ワークはさらに呼設定を管理する手段を有しており、ス
ーパーネットワークに登録された移動局は、そのオペレ
ータのネットワーク上では、オペレータのネットワーク
内に呼が実際に設定された後にだけ、またはスーパーネ
ットワークのその他のあらゆる要求に基づいてだけ、さ
らにはスーパーネットワークによりカバーされたゾーン
とスーパーネットワークがカバーしていないゾーンとの
間のセル切換え（ハンドオーバー）の場合だけしか切換
らない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による無線通信システムの一部分の簡略
図である、
【図２】さまざまなパイロット情報チャネルを伝える情
報信号の特定の構造を示したものである。
【符号の説明】
１、２ ネットワーク ３ スーパーネットワーク ４ 情報信号 ６ 時分割シーケンス １０、１１、２０、２１ 地理的セル ３０、３１ 地理的スーパーセル ＢＴＳ１、ＢＴＳ２、ＢＴＳ１′、ＢＴＳ２′ 基地局 Ｓ−ＢＴＳ１、Ｓ−ＢＴＳ２ スーパー基地局 ＭＳ 移動局
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ビノ・キユマール フランス国、75005・パリ、リユ・ポリボ ー・15 (72)発明者 マルコ・フラツテイ フランス国、78100・サン−ジエルマン− アン−レー、リユ・ウオーチエ・23 (72)発明者 ジヤン−ピエール・バレシユ フランス国、92160・アントニー、リユ・ マスネ・６・ビス

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 複数のネットワークオペレータそれぞれ
    が別々のネットワーク（１、２）を管理することを可能
    にするタイプの移動局との無線通信システムであり、各
    ネットワークは地理的セル（１０、１１、２０、２１）
    から構成され、それらを通って前記移動局（ＭＳ）が移
    動し、所与のネットワークの各セルは基地局（ＢＴＳ
    １、ＢＴＳ２、ＢＴＳ１′、ＢＴＳ２′）につながって
    おり、この基地局を介して、前記セル内にあり前記ネッ
    トワークを管理するオペレータに加入している前記移動
    局のそれらが通信することができ、 各オペレータは、自らのネットワーク内で、各移動局に
    パイロット情報チャネルを送信して、前記ネットワーク
    に移動局が特に登録されることを可能にするシステムに
    おいて、該システムがスーパー基地局（Ｓ−ＢＴＳ１、
    Ｓ−ＢＴＳ２）にそれぞれつながっている地理的スーパ
    ーセル（３０、３１）からなるスーパーネットワーク
    （３）であって、各スーパー基地局はオペレータそれぞ
    れのパイロット情報チャネルを運ぶ情報信号（４）の送
    信手段を有し、各移動局（ＭＳ）は加入しているオペレ
    ータの情報チャネルを抽出するため、前記情報チャネル
    （４）を受信、処理する手段を有しているスーパーネッ
    トワークと、 前記情報信号（４）上のさまざまなオペレータのパイロ
    ット情報チャネルを多重化する手段とを有することを特
    徴とする無線通信システム。
  2. 【請求項２】 所与のスーパー基地局から送信される情
    報信号（４）を介して、各オペレータのパイロット情報
    チャネルにより提供される前記パイロット情報は、 − 前記オペレータのアイデンティティー割り出しにつ
    いての情報、 − 前記スーパー基地局につながっているスーパーセル
    内の前記オペレータの存在または不在情報、 − 前記オペレータのネットワーク内のチャネル割り当
    てについての情報、 − 前記スーパーセルに対応する位置割り出しゾーンの
    アイデンティティーについての情報、 − 前記オペレータのネットワーク内での利用可能なサ
    ービスについての情報、 − 前記スーパーセルに対応する一つまたは複数のセル
    内で使用される、一つまたは複数の搬送波ＢＣＣＨおよ
    び／またはその他についての情報、を含むグループに属
    するものであることを特徴とする、請求項１に記載のシ
    ステム。
  3. 【請求項３】 前記多重化手段は、時分割多重化（ＴＤ
    Ｍ）および／または周波数分割多重化（ＦＤＭ）および
    ／または符号分割多重化（ＣＤＭ）を用いることを特徴
    とする、請求項１または２のいずれかに記載のシステ
    ム。
  4. 【請求項４】 前記情報信号（４）はすべてのスーパー
    基地局に関し単一の搬送波上で送信されることを特徴と
    する、請求項１〜３のいずれかに記載のシステム。
  5. 【請求項５】 前記情報信号（４）は、ＯＦＤＭ技術を
    用いた搬送波上で送信されることを特徴とする、請求項
    ４に記載のシステム。
  6. 【請求項６】 前記スーパーネットワーク（３）はＤＡ
    ＢまたはＤＶＢ型のネットワークを少なくとも一部に利
    用することを特徴とする、請求項１〜５のうちの一項に
    記載のシステム。
  7. 【請求項７】 各移動局はさらに、この移動局が所在す
    るスーパーセルにつながったスーパー基地局に向けたア
    クセス信号を送信する手段を有していること、 各スーパー基地局は前記アクセス信号の受信手段を有し
    ていること、 前記スーパーネットワークは、スーパー基地局へアクセ
    ス信号を届けた移動局の登録手段を有していること、を
    特徴とする、請求項１〜６のうちの一項に記載のシステ
    ム。
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