JPH11181345A - インクジェット印刷用組成物 - Google Patents

インクジェット印刷用組成物

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JPH11181345A
JPH11181345A JP35273297A JP35273297A JPH11181345A JP H11181345 A JPH11181345 A JP H11181345A JP 35273297 A JP35273297 A JP 35273297A JP 35273297 A JP35273297 A JP 35273297A JP H11181345 A JPH11181345 A JP H11181345A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリオレフィン系樹脂基材表面に密着性に優れ
た印刷被膜を形成することができ、その印刷被膜上にポ
リオレフィン系樹脂基材を重ねても、転写されることの
ない印刷被膜を形成することができるインクジェット印
刷用組成物を提供すること。 【解決手段】塩素化ポリオレフィン系樹脂と、エポキシ
基を少なくとも1個有する常温で液状の樹脂と、シリコ
ーンアクリル系樹脂とを含有する、インクジェット印刷
用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット印刷
用組成物に関し、より詳しくは、ポリオレフィン系樹脂
基材表面に対して密着性に優れた印刷被膜を形成するこ
とができ、且つ、その印刷被膜上に同じポリオレフィン
系樹脂基材を重ねても、その重ねた基材に転写されるこ
とのない印刷被膜を形成することができるインクジェッ
ト印刷用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィン樹脂は反応性に富んだ官
能基を有していないため、一般的にはポリオレフィン系
樹脂基材に対して接着や塗装を施すことは困難である。
この点を改善するために、当該樹脂の表面を酸処理、コ
ロナ放電処理、プラズマ処理等の物理的処理方法により
改質して塗膜の付着力を向上させる試みが一部で行われ
ている。しかしながら、これらの場合は行程が煩雑にな
るか、又は膨大な設備投資を必要とする。又、このよう
な複雑な工程や設備投資を実施しても必ずしもそれに見
合った効果が得られるとは言い難い。
【0003】また、ポリオレフィン樹脂基材表面にイン
クジェット印刷を施し、乾燥した後にその印刷被膜上に
基材を重ねて置いた場合に、荷重が加わると、その重ね
た基材表面にその印刷被膜が転写されてしまうという欠
点があった。この欠点を改良する必要があり、それでそ
の解決方法として種々のインクジェット印刷用組成物が
提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インクジェット印刷用組成物では、上記の物性を十分に
満足する印刷被膜は得られていないのが現状である。本
発明の目的は、従来のインクジェット印刷用組成物の有
する上記の問題点を解決すること、即ち、ポリオレフィ
ン樹脂、例えば、プロピレンホモポリマー、エチレン−
プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン共
重合体を主成分とする成型品、フィルム、繊維製品等に
対して密着性に優れた印刷被膜を形成することができ、
且つ、その印刷被膜上に同じ基材を重ねても、重ねた基
材面に転写されることのない印刷被膜を形成することが
できるインクジェット印刷用組成物を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意研究した結果、塩素化ポリオレ
フィン系樹脂を含有するインクジェット印刷用組成物
に、エポキシ基を少なくとも1個有する常温で液状の樹
脂及びシリコーンアクリル系樹脂を加えることにより上
記の課題が解決されることを見出し、本発明に到達し
た。
【0006】即ち、本発明のインクジェット印刷用組成
物は、塩素化ポリオレフィン系樹脂と、エポキシ基を少
なくとも1個有する常温で液状の樹脂と、シリコーンア
クリル系樹脂とを含有することを特徴とする。また、本
発明のインクジェット印刷用組成物は、上記の成分以外
の追加成分として、エポキシ基を少なくとも1個有する
常温で液状の樹脂と相溶性である樹脂を含有することを
特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明のインクジェット印
刷用組成物について詳細に説明する。本発明で使用する
塩素化ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、塩素化
ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、塩化ゴム、さら
にはこれらをエチレン性不飽和結合を有するアクリルポ
リマー又はウレタンなどで変性した塩素化ポリオレフィ
ン化合物などが挙げられ、好ましくは塩素含有量が10
〜60重量%、重量平均分子量が1,000〜100,
000、より好ましくは3,000〜50,000の範
囲内のものが用いられる。塩素化ポリオレフィン系樹脂
は、主にポリオレフィン樹脂基材との密着性に寄与す
る。
【0008】本発明で使用するエポキシ基を少なくとも
1個有する常温で液状の樹脂としては、アリルグリシジ
ルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、ビスフェノ
ールAのジグリシジルエーテル、エポキシ化植物油、エ
ポキシ化低脂肪酸及びそのエステル、シクロヘキサンの
エポキシ基含有化合物などが挙げられる。エポキシ基を
少なくとも1個有する常温で液状の樹脂は印刷被膜に柔
軟性を付与し、それでフィルム面のような応力が加わる
面に印刷被膜を形成する場合に特に顕著な効力を示す。
また、塩素化ポリオレフィン系樹脂の貯蔵安定剤として
の効力も持つ。これらの効果を達成するために、エポキ
シ基を少なくとも1個有する常温で液状の樹脂を塩素化
ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して1〜500
重量部の量で配合することが好ましい。
【0009】本発明で使用するシリコーンアクリル系樹
脂としては、アクリル酸系重合体とオルガノポリシロキ
サンとを反応させることにより調製したブロック重合体
又はグラフト重合体がある。このオルガノポリシロキサ
ンとしては、OH官能基を有する線状重合体が好まし
く、例えば、下記の化学式で表される化合物を挙げるこ
とができる。 HO−Si(R)2−O−[Si(R)2 −O]n −Si(R)2−OH (式中、Rはメチル基であるか、水素元素とメチル基と
の混合物であるか、又はそれらのメチル基の一部がエチ
ル基、ビニル基又はフェニル基で置換されているもので
あり、nは10〜5,000の整数である)。上記の化
学式において、Rの50〜100モル%がメチル基で、
0〜50モル%が水素元素であるオルガノポリシロキサ
ンが好ましく、そのメチル基の80モル%までがエチル
基、ビニル基又はフェニル基で置換されていても良い。
【0010】前記アクリル酸系重合体は、α、β−不飽
和酸もしくはそのエステルなどのモノマーを重合反応し
て得られる分子量500〜80,000、好ましくは
1,000〜15,000の重合体又は共重合体であ
る。該α、β−不飽和酸又はそのエステルとしては、ア
クリル酸、メタクリル酸、及びそれらのメチルエステ
ル、エチルエステル、ブチルエステル、ステアリルエス
テル、2−エチルヘキシルエステル、2−ヒドロキシエ
チルエステル、3−ヒドロキシプロピルエステル等を挙
げることができる。
【0011】また該α、β−不飽和酸又はそのエステル
と共重合させることのできるコモノマーとしては、マレ
イン酸、イタコン酸、フマル酸、スチレン、α−メチル
スチレン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等を挙げる
ことができる。なお、上記のアクリル酸又はアクリル酸
エステル系重合体が共重合体である場合には、全共重合
体中に占めるアクリル酸、メタクリル酸又はそのエステ
ルの割合は、通常は、10〜75モル%、好ましくは2
5〜60モル%である。シリコーンアクリル系樹脂は、
印刷被膜上にポリオレフィン系樹脂基材を重ねたときの
基材面への転写を防止する効果があり、また密着性を増
強する効果がある。この効果を達成するために、シリコ
ーンアクリル系樹脂を塩素化ポリオレフィン系樹脂10
0重量部に対して1〜100重量部の量で配合すること
が好ましい。
【0012】インクジェット印刷用組成物の上記した成
分以外の追加成分、即ち、塩素化ポリオレフィン系樹
脂、エポキシ基を少なくとも1個有する常温で液状の樹
脂及びシリコーンアクリル系樹脂以外の成分である、エ
ポキシ基を少なくとも1個有する常温で液状の樹脂と相
溶性である樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、フェ
ノール樹脂、マレイン酸樹脂、トルエンスルホンアミド
ホルムアルデヒド樹脂、変性エポキシ樹脂、キシレン樹
脂、メラミン樹脂、セルロースエステル樹脂などが望ま
しい。
【0013】上記のエポキシ基を少なくとも1個有する
常温で液状の樹脂と相溶性である樹脂は、印刷被膜全体
の柔軟性を増強し、ポリオレフィン樹脂基材との密着性
に寄与する。これらの効果を達成するために、エポキシ
基を少なくとも1個有する常温で液状の樹脂と相溶性で
ある樹脂を塩素化ポリオレフィン系樹脂100重量部に
対して50〜1000重量部の量で配合することが好ま
しい。本発明のインクジェット印刷用組成物には、着色
剤、溶媒、必要に応じて電導度調整剤、界面活性剤、紫
外線吸収剤、消光剤、分散剤、防腐剤等の添加剤を配合
することができる。
【0014】本発明で使用することのできる上記の着色
剤としては種々のものが挙げられるが、上記したインク
ジェット印刷用組成物と相溶性であり、かつ溶媒に溶解
性であるものが好ましい。本発明で使用できる着色剤の
代表的なものとしては、C.I.Solvent Bl
ack22、C.I.Solvent Black2
7、C.I.Solvent Black28、C.
I.Solvent Black29、C.I.Sol
vent Red83の1、C.I.Solvent
Red125、C.I.Solvent Red13
2、C.I.Solvent Blue47、C.I.
Solvent Blue48、C.I.Solven
t Blue70、C.I.Solvent Yell
ow88、C.I.Solvent Yellow8
9、C.I.Basic Violet1、C.I.B
asic Violet3、C.I.Basic Re
d1、C.I.Basic Red8、C.I.Bas
ic Black2、や、塩基性染料、酸化チタン、カ
ーボンブラック、硫化亜鉛、油煙、黄鉛、ベンガラ、フ
タロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、ブリリ
アントカーミン6B、レーキレッドC等の無機又は有機
顔料が挙げられる。但し、不溶性の染料又は顔料を使用
する場合は、ノズルの目詰まりを防止するために、粒径
が、通常、3μm以下、特に1μm以下のものであるこ
とが好ましい。なお、着色剤の配合量は、結合剤100
重量部当たり、通常、50〜1000重量部、好ましく
は80〜800重量部となる量が適当である。
【0015】本発明においては、インクジェット印刷用
組成物の粘度を適度に調整するために溶媒を使用する。
インクジェット印刷用組成物の他の成分と適合するもの
であれば、特に制限されることなく各種の溶媒を使用す
ることができる。本発明で使用できる溶媒の代表的な例
としては、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキ
サノン等のケトン類、メタノール、エタノール、イソプ
ロパノール等のアルコール類、セロソルブ、ブチルセロ
ソルブ等のエーテル類等がある。また、塩素化ポリオレ
フィン系樹脂の溶解性を向上させるために、芳香族系溶
媒、例えばトルエン、キシレン等を添加することも可能
である。なお、インクジェット印刷用組成物中の溶媒の
配合量は、インクジェット印刷用組成物の粘度、表面張
力等を考慮して決められるが、通常は、インクジェット
印刷用組成物の50〜95重量%、好ましくは70〜9
0重量%となる量が適当である。
【0016】本発明で使用することのできる上記の電導
度調整剤としては、硝酸リチウム、亜硝酸リチウム、亜
硫酸アンモニウム、蟻酸アンモニウム、酢酸アンモニウ
ム、ハロゲン化リチウム、チオシアン酸ソーダ等を挙げ
ることができる。更に、本発明で使用することのできる
上記の界面活性剤、紫外線吸収剤、消光剤、分散剤、防
腐剤等はインクジェット印刷用組成物に通常用いられて
いるものである。本発明のインクジェット印刷用組成物
はそれらの添加剤をインクジェット印刷用組成物の0.
1〜5重量%の量で含有することができる。
【0017】本発明のインクジェット印刷用組成物はイ
ンクジェット印刷法に適応した特性を持っていることが
必要であり、そのため該組成物は粘度が1〜10mPa
・s(20℃)、表面張力が20〜70mN/mの範囲
内であることが望ましい。本発明のインクジェット印刷
用組成物を調製する場合、各成分を混合攪拌した後、使
用するジェットプリンターのノズル径の、例えば、約1
/10以下のポアーサイズを有するフィルターを用いて
その混合物を濾過、精製する。
【0018】本発明のインクジェット印刷用組成物は、
従来公知のジェットプリンターで使用することができ
る。このようなジェットプリンターとしては、例えば、
荷重制御方式、インクオンディマンド方式、サーマルヘ
ッドによりインクを噴出させる方式のもの等がある。イ
ンクジェット印刷されたインクは、常温〜数百℃で乾燥
することにより、乾燥被膜を形成する。
【0019】なお、本発明のインクジェット印刷用組成
物を用いて印刷する対象は、印刷した該インクジェット
印刷用組成物を乾燥する条件で変形したり変質したりす
るものでない限りは特には制限されない。例えば、金
属、ガラス、プラスチック、特にポリオレフィン系樹脂
等の基材材料、表面を樹脂でコーティングした紙、特に
ポリプロピレンラミネート紙、オーバーヘッドプロジェ
クト用の透明シート等の表面に印刷することができる。
本発明のインクジェット印刷用組成物は、従来のインク
ジェット印刷用組成物と比較して、PP及びPE等の基
材表面に対して、密着性に優れた印刷被膜を形成するこ
とができ、且つ、その印刷被膜上に基材を重ねても、重
ねた基材面に転写されることのない印刷被膜を形成する
ことができる。
【0020】
【実施例】以下に、本発明を実施例及び比較例により更
に詳細に説明する。なお、以下の実施例及び比較例にお
ける「部」、「%」は重量を基準とするものである。 実施例1〜5及び比較例1〜4 表1に示す各成分を表1に示す量(部)で用いて均一に
混合した後、ポアーサイズ1.0μmのメンブランフィ
ルターで濾過して精製し、各実施例及び各比較例に対応
するインクジェット印刷用組成物を調製した。
【0021】なお、用いた各成分は次の通りであった。 ・塩素含有量25%、Mw約30,000の塩素化ポリ
オレフィン樹脂(表1においては「塩素化PO樹脂A」
と記載する)。 ・塩素含有量40%、Mw約30,000の塩素化ポリ
オレフィン樹脂(表1においては「塩素化PO樹脂B」
と記載する)。 ・エポキシ当量が180〜190のビスフェノールA型
エポキシ重合体(表1においては「エポキシ樹脂A」と
記載する)。 ・エポキシ当量が154のモノグリシジルエーテル(表
1においては「エポキシ樹脂B」と記載する)。
【0022】・主鎖がMMAであり、側鎖にジメチルポ
リシロキサンを有する、Mw約15,000、NV=5
0%の樹脂(表1においては「シリコーンアクリル樹
脂」と記載する)。 ・Mw約500のトルエンスルホンアミドホルムアルデ
ヒド樹脂。 ・Mw約2,000のノボラック型フェノール樹脂)表
1においては「フェノール樹脂」と記載する)。 ・Mw約10,000のメチルメタクリレート樹脂(表
1においては「アクリル樹脂」と記載する)。 ・カーボンブラック含有量50%のカーボン・エポキシ
グラフトタイプのパウダー着色剤(表1においては「カ
ーボングラフトポリマー」と記載する)。
【0023】得られた各インクジェット印刷用組成物
を、ジェットプリンターにより、ポリプロピレンフィル
ム上にそれぞれ所定の像様に噴出させて印刷被膜を形成
し、該印刷被膜について密着性試験、セロハンテープ剥
離試験及び耐転写性試験を実施した。 <密着性試験>:ジェットプリンターにてポリプロピレ
ンフィルムに印刷被膜を形成した後、フィルムをくしゃ
くしゃにして、ドット被膜の剥離の有無を確認し、下記
の基準で評価した。 ◎:異常なし ○:一部剥離するが認識可能 ×:剥離が多く、認識不可能
【0024】<セロテープ剥離試験>:ジェットプリン
ターにてポリプロピレンフィルムに印刷被膜を形成した
後、印刷部分にセロテープを貼り、該セロテープを剥離
し、ドット被膜の剥離の有無を確認し、下記の基準で評
価した。 ◎:異常なし ○:一部剥離するが認識可能 ×:剥離が多く、認識不可能
【0025】<耐転写性試験>:ジェットプリンターに
てポリプロピレンフィルムに印刷被膜を形成した後、同
ポリプロピレンフィルムを重ね合わせ、50kgf/c
2 の力で加圧し、40℃で24時間放置した後、重ね
た基材への転写の有無を調べ、下記の基準で評価した。 ○:全く転写なし ×:一部に転写がみられた 結果は、表2に示すとおりであった。
【0026】
【表1】
【0027】
【0028】表2に示した結果からも明らかなように、
本発明のインクジェット印刷用組成物を用いて形成され
る印刷被膜は密着性試験、セロテープ剥離試験及び耐転
写性試験において優れた結果を示した。一方、塩素化ポ
リオレフィン系樹脂と、エポキシ基を少なくとも1個有
する常温で液状の樹脂とを含有するが、シリコーンアク
リル系樹脂を含有しない比較例1のインクジェット印刷
用組成物を用いて形成される印刷被膜は耐転写性試験で
不合格であり、また、塩素化ポリオレフィン系樹脂と、
シリコーンアクリル系樹脂とを含有するが、エポキシ基
を少なくとも1個有する常温で液状の樹脂を含有しない
比較例2のインクジェット印刷用組成物を用いて形成さ
れる印刷被膜は密着性試験及びセロテープ剥離試験で不
合格であった。結合剤として他の樹脂を用いた比較例3
及び4においては、密着性試験、セロテープ剥離試験及
び耐転写性試験で不合格であった。
【0029】
【発明の効果】本発明のインクジェット印刷用組成物
は、ポリオレフィン系樹脂基材表面に対して密着性に優
れた印刷被膜を形成することができ、且つ、その印刷被
膜上に同じポリオレフィン系樹脂基材を重ねても、その
重ねた基材に転写されることのない印刷被膜を形成する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 城 田 常 雄 神奈川県横浜市南区中里1ー18−3 ベル シェ31 102号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩素化ポリオレフィン系樹脂と、エポキシ
    基を少なくとも1個有する常温で液状の樹脂と、シリコ
    ーンアクリル系樹脂とを含有することを特徴とするイン
    クジェット印刷用組成物。
  2. 【請求項2】塩素含有量10〜60重量%、重量平均分
    子量1,000〜100,000の塩素化ポリオレフィ
    ン系樹脂と、該塩素化ポリオレフィン系樹脂100重量
    部に対して1〜500重量部のエポキシ基を少なくとも
    1個有する常温で液状の樹脂と、該塩素化ポリオレフィ
    ン系樹脂100重量部に対して1〜100重量部のシリ
    コーンアクリル系樹脂とを含有することを特徴とする請
    求項1記載のインクジェット印刷用組成物。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の組成物成分以外の追
    加成分として、エポキシ基を少なくとも1個有する常温
    で液状の樹脂と相溶性である樹脂を、塩素化ポリオレフ
    ィン系樹脂100重量部に対して50〜1000重量部
    含有することを特徴とする請求項1又は2記載のインク
    ジェット印刷用組成物。
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