JPH11180826A - 化粧料又は洗剤製造用液体材料 - Google Patents

化粧料又は洗剤製造用液体材料

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JPH11180826A
JPH11180826A JP36456597A JP36456597A JPH11180826A JP H11180826 A JPH11180826 A JP H11180826A JP 36456597 A JP36456597 A JP 36456597A JP 36456597 A JP36456597 A JP 36456597A JP H11180826 A JPH11180826 A JP H11180826A
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JP
Japan
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water
detergent
cosmetic
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raw material
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JP36456597A
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Masami Yoshiba
正美 吉葉
Naomoto Okubo
直基 大久保
Masaji Mitsuhara
正自 光原
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 引火点が21℃以上70℃未満である非
水溶性の化粧料又は洗剤用原料と、水と、上記化粧料又
は洗剤用原料を水に可溶化する界面活性剤とを、重量比
1:0.4〜1.5:0.1〜1.0の割合で混合する
ことにより上記化粧料又は洗剤用原料を水に可溶化して
なり、引火点が70℃以上であることを特徴とする化粧
料又は洗剤製造用液体材料。 【効果】 本発明の化粧料及び洗剤製造用液体材料は、
保存性、取扱い性、配合性、分散性に優れたものであ
り、化粧料や洗剤製造の効率化に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、香料等の引火点の
低い非水溶性油分を水に可溶化して引火点を引き上げる
と共に、そのまま化粧料や洗剤製造時に使用し得るよう
にした化粧料又は洗剤製造用液体材料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、シャンプー,リンス,ボディソープ等の化粧料や、
食器洗い等の家庭用洗剤に、香料等の非水溶性油分を配
合することが行われている。しかし、このような非水溶
性油分を液状などの化粧料や洗剤に配合する場合、配合
時に水に可溶化する必要が生じるが、この可溶化には大
きな機械的力等を必要とし、また生産性等の点からも問
題がある。また、上記香料等は、その引火点が21℃以
上70℃未満のものも多く、引火点が低いので、貯蔵時
は勿論、配合時においても取扱い上、細心の配慮が必要
とされる。特に引火点が製造過程での操作温度に近い場
合、一層の注意が必要である。
【0003】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、香料等の低引火点の非水溶性油分を水に可溶化する
ことで、取扱い性、配合性を顕著に増大させた化粧料又
は洗剤製造用液体材料を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、本発明に到達した。即ち、本発明は、(1)引火点
が21℃以上70℃未満である非水溶性の化粧料又は洗
剤用原料と、水と、上記化粧料又は洗剤用原料を水に可
溶化する界面活性剤とを、重量比1:0.4〜1.5:
0.1〜1.0の割合で混合することにより上記化粧料
又は洗剤用原料を水に可溶化してなり、引火点が70℃
以上であることを特徴とする化粧料又は洗剤製造用液体
材料、及び、(2)引火点が21℃以上70℃未満であ
る非水溶性の化粧料又は洗剤用原料と、水と、上記化粧
料又は洗剤用原料を水に可溶化する界面活性剤と、多価
アルコールとを、重量比1:0.4〜1.5:0.1〜
0.5:0.05〜0.5の割合で混合することにより
上記化粧料又は洗剤用原料を水に可溶化してなり、引火
点が70℃以上であることを特徴とする化粧料又は洗剤
製造用液体材料を提供する。
【0005】本発明の化粧料及び洗剤製造用液体材料
は、上記低引火点の非水溶性の液体原料が水に可溶化さ
れており、引火点が70℃以上と高いので、保存上及び
他原料と混合するなどの配合時における安全性も高く、
取扱い上の配慮が軽減すると共に、上記液体原料をその
まま用いる場合に比較し、同温度での蒸気圧が低下する
ため、保存時、配合時などでの揮散ロスが抑えられ、例
えば調合香料などの場合、低沸点成分の揮散により香り
の質が変化する等の品質低下が抑えられ、高品質の化粧
料や洗剤を製造できる。また、本発明の化粧料及び洗剤
製造用液体材料は、低温(−5℃)から高温(50℃)
までの広範囲の温度で安定で、かつ低粘度(0.05P
a・s以下)の可溶化液体とすることもできるので、保
存上及び取扱い上の制約が殆どなく、保存性、取扱い性
に優れたものである。
【0006】更に、非水溶性液体を水溶性製品に直接添
加し、均一に分散するためには大きな機械的力を必要と
するが、本発明の化粧料及び洗剤製造用液体材料を用い
ることにより、汎用の撹拌装置で容易に分散し、分散性
も優れたものである。
【0007】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明の化粧料又は洗剤製造用液体材料は、上述し
たように、(1)21℃以上70℃未満の引火点を示す
非水溶性の化粧料又は洗剤用原料、(2)水、(3)上
記化粧料又は洗剤用原料を水に可溶化する界面活性剤、
更に必要により(4)多価アルコールを特定の重量比で
混合してなるものである。
【0008】ここで、(1)成分の非水溶性の化粧料又
は洗剤用原料は、1気圧において引火点が21℃以上7
0℃未満であり、化粧品やシャンプー,リンス,ボディ
ソープ,家庭用洗剤などに配合される非水溶性の化粧料
又は洗剤用原料であればよく、具体的には、香料、ヘキ
サノールなどのアルコール類、プロピオン酸ブチルなど
のエステル類、無水プロピオン酸などの酸類等が挙げら
れる。なお、香料は単品香料であってもよく、調合香料
であってもよい。また、上記原料は、その1種に限られ
ず2種以上を可溶化するようにしてもよい。
【0009】また、(3)成分の界面活性剤は、上記化
粧料又は洗剤用原料を水に可溶化するもので、アニオン
活性剤、ノニオン活性剤、カチオン活性剤、両性活性剤
のいずれであってもよく、これらを組み合わせて用いて
もよいが、水溶性であることが好ましい。具体的には、
アニオン活性剤として石鹸、アルキルベンゼンスルホン
酸塩、アルキル硫酸塩など、ノニオン活性剤としてポリ
オキシエチレンアルキル、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エス
テル、アミンオキシドなど、カチオン活性剤として脂肪
族4級アミン塩など、両性活性剤としてカルボキシベタ
イン、アミノカルボン酸塩、イミダゾリニウムベタイン
などが挙げられる。また、界面活性剤としては、HLB
が7〜35、特に9〜20のものが好ましい。
【0010】更に、(4)成分の多価アルコールとして
は、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル等を挙げることができる。
【0011】本発明の化粧料又は洗剤製造用液体材料
は、上記(1)〜(3)成分を用いる場合、(1)成分
の原料1重量部に対し、(2)成分の水を0.4〜1.
5重量部、好ましくは0.8〜1.5重量部、(3)成
分の界面活性剤を0.1〜1.0重量部、好ましくは
0.15〜1.0重量部使用し、これらを混合すること
により、(1)成分を水に可溶化する。この場合、
(2)成分の水の量が0.4重量部より少ないと引火点
の上昇効果が小さく、1.5重量部より多くしても効果
は変わらず、かえって(1)成分含有量が低下する不利
が生じる。また、(3)成分が0.1重量部より少ない
と(1)成分の水への可溶化効果がなく、1.0重量部
を超えて配合しても効果は変わらない。
【0012】また、上記(1)〜(4)成分を用いて本
発明の液体材料を製造する場合、(1)成分1重量部に
対し、(2)成分0.4〜1.5重量部、好ましくは
0.8〜1.5重量部、(3)成分を0.1〜0.5重
量部、好ましくは0.15〜0.5重量部、(4)成分
を0.05〜0.5重量部、好ましくは0.1〜0.5
重量部使用することが好適である。(4)成分が少なす
ぎると可溶化効果に劣る場合がある。
【0013】なお、本発明の効果を損なわない範囲で上
記液体材料に他の成分を配合することは差し支えない。
【0014】本発明の液体材料を上記成分から調製する
場合の混合方法に特に制限はなく、パドル翼を備えた撹
拌槽などを用いた通常の混合方法により、上記(1)成
分を容易に且つ確実に水に可溶化することができる。
【0015】
【発明の効果】本発明の化粧料及び洗剤製造用液体材料
は、保存性、取扱い性、配合性、分散性に優れたもので
あり、化粧料や洗剤製造の効率化に有効である。
【0016】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるも
のではない。
【0017】〔混合物の調製〕図1に示されるパドル翼
2を備えた撹拌機1に、ボディソープに使用する調合香
料A(引火点55℃)及び調合香料B(引火点66℃)
を使用し、表1及び表2に示す材料と共に導入し、30
分間撹拌し、混合液を調製した。
【0018】〔可溶化の評価〕上記調製した混合液を、
室温,−5℃,35℃において一昼夜静置した後、外観
をそれぞれ観察し、調製香料の可溶化について下記基準
に従い総合評価した。 ○:調製香料が水に可溶化している ×:調製香料が水に可溶化していない
【0019】〔引火点の評価〕「危険物の規制に関する
政令第一条の六」で定められた試験法、及び「危険物の
試験及び性状に関する省令別表第九〜第十一」で定めら
れた細目に従い、調製した混合液の引火点をそれぞれ測
定した。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】表1から、非水溶性液体に適量の界面活性
剤及び水を添加することにより、液体の均一性を保ちな
がら、且つ引火点を高めることができることがわかる。
また表2から、非水溶性液体の種類によっては、適量の
界面活性剤及び水に加え、多価アルコール(プロピレン
グリコール)を添加することにより、界面活性剤の量を
減ずることができることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例,比較例の混合液を製造する撹拌機を示
す概略断面図である。
【符号の説明】
1 撹拌機 2 パドル翼

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引火点が21℃以上70℃未満である非
    水溶性の化粧料又は洗剤用原料と、水と、上記化粧料又
    は洗剤用原料を水に可溶化する界面活性剤とを、重量比
    1:0.4〜1.5:0.1〜1.0の割合で混合する
    ことにより上記化粧料又は洗剤用原料を水に可溶化して
    なり、引火点が70℃以上であることを特徴とする化粧
    料又は洗剤製造用液体材料。
  2. 【請求項2】 引火点が21℃以上70℃未満である非
    水溶性の化粧料又は洗剤用原料と、水と、上記化粧料又
    は洗剤用原料を水に可溶化する界面活性剤と、多価アル
    コールとを、重量比1:0.4〜1.5:0.1〜0.
    5:0.05〜0.5の割合で混合することにより上記
    化粧料又は洗剤用原料を水に可溶化してなり、引火点が
    70℃以上であることを特徴とする化粧料又は洗剤製造
    用液体材料。
JP36456597A 1997-12-18 1997-12-18 化粧料又は洗剤製造用液体材料 Pending JPH11180826A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012140338A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Kao Corp 油性まつ毛用化粧料

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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