JPH11179688A - 操作盤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作盤の筐体と電子回路を落下の衝撃から保
護する構造を安価に提供する。 【解決手段】 操作盤の筐体１に、外周部からはみ出す
形状寸法の保護プレート７を備える。落下時の衝撃を保
護プレート７の変形または破壊によって吸収する。保護
プレート７が変形または破壊しても、保護プレート７だ
けを交換すればよいので、修理コストが安くなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、作業者が手に持っ
て各種の入出力を行う操作盤、特に産業用ロボットのテ
ィーチングボックスに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の産業用ロボットのティーチングボ
ックスは次のようになっている。図２は産業用ロボット
のティーチングボックスの外形図である。図において、
１はティーチングボクッスの筐体である。２は表示部で
あり、ロボットの動作プログラムや各種制御パラメータ
等の情報を作業者に提供する。３は入力部であり、作業
者がロボットの動作命令や各種パラメータの入力を行
い、ロボットの動作プログラムの作成や編集を行うスィ
ッチの集まりである。４はケーブルであり、図示しない
ロボット制御盤本体と信号のやり取りを行うものであ
る。５はリングであり、前記ロボット制御盤本体に取り
付けたフック６に引きかけて、ティーチイングボックス
を吊り下げるための部品である。筐体１の内部には、図
示しない電子回路が内蔵され、表示部２および入力部３
と前記ロボット制御盤本体との入出力の制御を行ってい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来技
術では、次のような問題がある。筐体１には、外部との
衝突に対する保護が特に考慮されていないので、作業中
に誤ってティーチングボックスを落下させると、衝突の
衝撃で筐体１を破損するという問題がある。特に上部の
隅を破損することが多い。また、仮に筐体１を剛な構造
にすると、衝撃が内部の電子回路に伝わり、電子回路の
素子や配線が脱落して破損しやすいという問題も発生す
る。いずれにせよ、ティーチングボックスは落下の衝撃
に弱く、誤って落下させると、ティーチングボックスを
丸ごと交換する必要があり、修理コストが多くかかると
いう問題がある。そこで本発明は、操作盤の筐体と電子
回路を落下の衝撃から保護する構造を安価に提供するこ
とを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明は、操作盤の外周部からはみ出す保護プレー
トを操作盤に設けるものである。また前記保護プレート
を操作盤の筐体と別部品とするものである。また前記保
護プレートが操作盤を吊り下げるリングを兼用するもの
である。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図に基づ
いて説明する。図１は、本発明の実施例を示す産業用ロ
ボットのティーチングボックスの外形図である。従来技
術と共通する部分についての説明は省略する。図におい
て、７は、保護プレートであり筐体１の上部の背面に図
示しないビスで固定されている。保護プレート７は、平
面形状において、筐体１の上部及び、左右にはみ出すよ
うな形状と寸法を持ち、衝突時の衝撃を保護プレート７
自身の変形または破壊によって吸収するために適当な弾
性と強度を備える。８は図示しないロボットの制御盤本
体に取り付けたフックであり、左右２個ある。ティーチ
ングボックスは、保護プレート７の左右の張出部を引き
掛けて、ティーチングボックスをつり下げる。このよう
に筐体１の外周部をはみ出すような、形状寸法の保護プ
レート７を設けたので、ティーチングボックスが落下し
ても、筐体１は外部の物体に直接衝突しない。したがっ
て、筐体１は傷つかない。また衝突時の衝撃は、保護プ
レート７の変形または、破壊によって吸収されるので、
ティーチングボックスの内部の電子回路が受けるダメー
ジは小さい。衝突によって保護プレート７は変形または
破壊しても、保護プレート７を筐体１と別部品にしてい
るので、保護プレート７だけを交換すればよい。したが
って、修理のコストも非常に安価になる。保護プレート
７は衝撃を吸収することが目的であるので、適度な弾性
と強度を備えたものが望まれる。保護プレート７の材料
は、この目的に合致する物であれば、金属、プラスチッ
ク、ゴム、あるいは複合材料など、任意に選択できる。
また保護プレート７は単一の部品で構成される必要はな
い。例えば、金属製の板の周囲にゴムのクッション材を
巻いたもののように、２つ以上の部品から構成されても
構わない。また保護プレートの形状はこの実施例に限ら
れない。操作盤の筐体の下部背面に、左右と下にはみ出
す保護プレートを追加してもよいし、筐体１の全周つま
り、上下左右にはみ出す形状であってもよい。

【０００６】

【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
の様な効果がある。 （１）衝突の衝撃を保護プレートの変形で吸収するの
で、操作盤の筐体および内部の電子回路の受けるダメー
ジを小さくできる。 （２）保護プレートは筐体と別部品であり、保護プレー
トが破損しても、保護プレートだけを交換すればよいの
で、修理コストが安くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示すティーチングボックスの
外形図である。

【図２】従来技術を示すティーチングボックスの外形図
である。

【符号の説明】

１：筐体 ２：表示部 ３：入力部 ４：ケーブル ５：リング ６：フック ７：保護プレート ８：フック

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 作業者が手に持って各種の入出力を行う
   操作盤において、前記操作盤の筐体の外周部からはみ出
   す寸法形状を備え、それ自身が変形または破壊すること
   によって衝突の衝撃を吸収する保護プレートを備えたこ
   とを特徴とする操作盤。
2. 【請求項２】 前記保護プレートが、前記操作盤の筐体
   とは別部品から構成されていることを特徴とする請求項
   １に記載の操作盤。
3. 【請求項３】 前記保護プレートが、壁等に設けたフッ
   クに掛着する構造を有し、前記操作盤を壁等に吊り下げ
   るためのリングを兼用することを特徴とする請求項１ま
   たは請求項２に記載の操作盤。