JPH11179293A - 廃びん選別装置 - Google Patents

廃びん選別装置

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JPH11179293A
JPH11179293A JP36580197A JP36580197A JPH11179293A JP H11179293 A JPH11179293 A JP H11179293A JP 36580197 A JP36580197 A JP 36580197A JP 36580197 A JP36580197 A JP 36580197A JP H11179293 A JPH11179293 A JP H11179293A
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JP
Japan
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waste
bottle
bottles
belt conveyor
waste bottle
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JP36580197A
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English (en)
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Junichi Teraoka
潤一 寺岡
Keiji Mori
圭司 森
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃びん選別用のベルトコンベヤを搬送されて
くる大径びん、中径びん、および混入している小径びん
に対して選別場所で側方へ吹き落として選別するための
噴出空気量を節減し得る廃びん選別装置を提供するこ
と。 【解決手段】 上流側から順に廃びんBの向き矯正ガイ
ド10、長さ検出センサ21、色判定センサ25を設け
たベルトコンベヤ2の、例えば緑色の選別場所において
廃びんBに向けて空気を噴出させるために4個のノズル
26c11 、26c1 2 、26c21 、26c22 を搬送方向に
高さを揃えて並べ、搬送されてくる大径びんBl 、中径
びんBm 、小径びんBs への空気の噴出時間をこれら廃
びんBの長さに比例させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は廃びん選別装置に関
するものであり、更に詳しくは、大径びん、中径びん、
小径びんが混在する廃びんを噴出空気で吹き落として選
別する場合に、噴出させる空気量を適正化し得る廃びん
選別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般家庭、公共施設などから分別収集さ
れてくるガラスの廃びんは、選別処理工場において、廃
びんの径選別と色選別とが行なわれた後、カレットとし
てガラス製造工場へ出荷されている。その選別には種々
の装置が提案されているが、その一例として、先ず径選
別工程において大径びんと中径びん、および小径びんの
2種の径サイズに選別し、続く色選別工程においては、
横臥した姿勢の大径びん・中径びんと、小径びんとをそ
れぞれのベルトコンベヤで搬送する途中において、順
次、無色を含む5色への色選別を行ない、色に応じた受
け容器へ排出させるものがある。この色選別工程におい
て、例えば緑色の廃びんをベルトコンベヤから側方の青
緑色の受け容器へ排出させるにも種々の方法があるが、
噴出空気で吹き落とす方法がゲートの開閉などの機械的
動作を必要とせず高速で作動させ得るので多用されてい
る。そして、廃びんのサイズによって空気噴出ユニット
の個数を変え、例えば小径びんに対しては1個の空気噴
出ユニット、大径・中径びんに対しては2個の空気噴出
ユニットから空気を噴出させることが行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の径選別工程にお
いて使用されている篩別装置によって、小径びんの中へ
大径・中径びんが混入することは全くないが、大径・中
径びんの中へ小径びんの混入してくることがある。その
場合、小径びんもその色によって所定の色の受け容器へ
吹き落されるが、大径・中径びんの場合と同様に2個の
空気噴出ユニットから空気が噴出されて、圧縮空気が無
益に使用されている。
【0004】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、大径
びん、中径びん、小径びんが混在する廃びんを選別場所
で吹き落とす場合の噴出空気量を適正化し得る廃びん選
別装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は請求項1の
構成によって解決されるが、その解決手段を実施の形態
によって例示すれば、図1は廃びん選別装置1の斜視図
であり、大径・中径びん用のベルトコンベヤ2と小径び
ん用のベルトコンベヤ2’とが平行に設置されている。
廃びんBは図1において左方から右方へ搬送されるが、
その途中において順次、5色に色選別される。ベルトコ
ンベヤ2、2’に沿って各種の機器が配置されている
が、ベルトコンベヤ2とベルトコンベヤ2’とは基本的
に同様に構成されている。
【0006】ベルトコンベヤ2の上流端部には廃びんB
を長手方向に搬送するための向き矯正ガイド10が設け
られており、その下流側には、センサーボックス20が
設けられている。センサーボックス20内には、廃びん
Bの通過検出センサーを兼ねる長さ検出センサー21
と、撮像カメラである廃びんBの色判定センサー25と
が内蔵されている。また、センサーボックス20より下
流側のベルトコンベヤ2の下方には、その色に応じてベ
ルトコンベヤ2上に順に設けられている選別場所におい
て側方へ吹き落とされる廃びんBを収容する受け容器3
a 、31b 、31c 、31d が配置されており、ベル
トコンベヤ2の下流端には受け容器31eが設けられて
いる。
【0007】ベルトコンベヤ2上を搬送されてくる廃び
んBは受け容器31a 〜31d のそれぞれに設けられて
いる2個の空気噴出ユニット、例えば受け容器31c
対応する2個の空気噴出ユニット27c1、27c2から色
判定センサー25の判定に基づいて噴出される空気によ
って側方へ吹き落とされ、最終的に残る廃びんBがベル
トコンベヤ2の下流端から受け容器31e へ落下して収
容される。なお、空気噴出ユニット27c1、27c2には
それぞれ2個のノズルが高さを揃えて搬送方向に並べて
取り付けられており、このことは他の全ての空気噴出ユ
ニットについても同様である。
【0008】廃びんBの長さは上流の長さ検出センサー
21によって検出されているが、ベルトコンベヤ2上を
搬送されてくる大径びんBl 、中径びんBm 、および混
入した小径びんBs (廃びんBの径の大きいものは長さ
も大であり、径の小さいものは長さも小である)に対し
て、空気の噴出時間をそれぞれの長さに比例させてノズ
ルから噴出させるようにしている。従って、廃びんBの
長さ、径に応じた適切な量の空気が噴出され、小径びん
s に対して大径びんBl に対すると同様に空気を噴出
させる無駄が省かれる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の廃びん選別
装置は、大径・中径びんと小径びんとに径選別されて横
臥する廃びんを2列のベルトコンベヤで搬送する途中に
おいて、その色に応じた場所に設けられたノズルから噴
出される空気によってベルトコンベヤから側方へ吹き落
とし、下方に設けられている受け容器内へ収容して選別
する装置であるが特に大径・中径びん用のベルトコンベ
ヤにおいて、搬送されてくる大径びん、中径びん、およ
び小径びんに対して噴出させる空気量を適正化し得るよ
うにした廃びん選別装置である。
【0010】ベルトコンベヤの最上流には廃びんの長手
方向を搬送方向に向けるための向き矯正ガイドが設けら
れており、その下流側には、廃びんの通過検出センサー
を兼ねる廃びんの長さ検出センサーと、撮像カメラであ
る色判定センサーとが設けられている。これらを通過し
た廃びんはその色に応じた場所に設けられたノズルから
噴出される空気によってベルトコンベヤから側方へ吹き
落とされ、下方に設けられている受け容器内へ収容され
る。大径・中径びんを搬送するベルトコンベヤには、色
によって異なる選別場所において、それぞれ複数の空気
噴出ユニットが設置されているが、それぞれの空気噴出
ユニットには廃びんに向けて空気を噴出させる複数個の
ノズルが高さを揃えて搬送方向に並べられて取り付けら
れている。
【0011】そして、廃びんの長さは上流の長さ検出セ
ンサーによって検出されているが、ベルトコンベヤ上を
搬送されてくる大径びん、中径びん、および混入した小
径びんに対して、ノズルからの空気の噴出時間をそれぞ
れの長さに比例させることによって噴出させる空気量の
適正化を図ったものとしている。
【0012】以下、本発明の実施の形態による廃びん選
別装置について、図面を参照して具体的に説明する。
【0013】図1は実施の形態の廃びん選別装置1の部
分破断斜視図であり、図2は同部分破断平面図、図3は
同部分破断側面図である。廃びんBは図示されていない
上流側の径選別工程において一升びんの如き大径びんB
l 、ビール中びんの如き中径びんBm と、一例として直
径63mmφ以下の料理用ドレッシングびんの如き小径
びんBs との2種の径サイズに選別されて廃びん選別装
置1へ投入され、図1〜図3において左方から右方へ搬
送される途中で色選別されるようになっている。すなわ
ち、廃びん選別装置1には大径・中径びん用のベルトコ
ンベヤ2と小径びん用のベルトコンベヤ2’とが平行に
設置されており、大径びんBl ・中径びんBm はベルト
コンベヤ2の上流端部へ、小径びんBs はベルトコンベ
ヤ2’の上流端部へ投下される。ベルトコンベヤ2、
2’の側方には種々の機器が配置されているが、ベルト
コンベヤ2とベルトコンベヤ2’とは基本的には同様に
構成されているので、ベルトコンベヤ2に配置されてい
る機器に対応するベルトコンベヤ2’の機器については
(’)付きの同一の符号を付してそれらの説明は省略
し、以降は大径びんBl 、中径びんBm を色選別するベ
ルトコンベヤ2について説明する。
【0014】図1〜図3を参照して、上流側の径選別工
程の一点鎖線で示したV字形状のトラフTに近接して廃
びん選別装置1のベルトコンベヤ2が設置されており、
そのベルトコンベヤ2の上流端部には廃びんBの向き矯
正ガイド10が設けられている。向き矯正ガイド10
は、ベルトコンベヤ2の直上において、合成ゴムシート
からなり下端部をベルトコンベヤ2にほぼ接するように
垂下された矯正のれん15が、ベルトコンベヤ2の両側
から搬送方向に向かって先細りのテーパー状に、そし
て、その下流端がベルトコンベヤ2の表面に形成されて
いる搬送方向に平行な2本の突条2a を両側から挟むよ
うに構成されている。なお、上記の2本の突条2a はベ
ルトコンベヤ2上において廃びんが側方へ転がることを
防ぐべく設けられているものである。
【0015】向き矯正ガイド10の下流側には廃びんB
の通過検出センサーを兼ねる長さ検出センサー21と、
撮像カメラである廃びんBの色判定センサー25とを内
蔵するセンサーボックス20が配置されている。長さ検
出センサー21はベルトコンベヤ2を挟んで位置する発
光素子22と受光素子23とからなり、その間を廃びん
Bが通過している間は受光素子23の受光量は大幅に低
下するが、後述の図4に示すように、その低下は制御部
に入力され、制御部には、ベルトコンベヤ2の搬送速度
として、その駆動軸に同心的に設けられたロータリ・エ
ンコーダから一定の回転角ごとに信号が入力されている
ので、制御部は光量の低下時間から廃びんBの長さを算
出する。
【0016】また、色判定センサー25としての撮像カ
メラは2台設置されており、判定精度が高められてい
る。そして、廃びんBを中にして相対する光源ボックス
24内の光源から発せられる白色光が例えば緑色の廃び
んBを透過した時の透過光が色判定センサー25で受光
され、制御部で処理されてR(赤)、G(緑)、B
(青)の成分の割合が求められ廃びんBの色が判定され
る。この場合にはG成分が大であることから、通過した
廃びんBは緑色であると判定される。
【0017】センサーボックス20の下流側のベルトコ
ンベヤ2の下方には、落下する廃びんBをその色によっ
て収容する受け容器31a (無色)、31b (茶色)、
31c (青緑色)、31d (黒色)が配置されており、
ベルトコンベヤ2の下流端には受け容器31e (その他
の色)が設けられている。なお、それぞれの受け容器3
a 〜31e にはキャスタ、運搬用ハンドル等が設けら
れている。
【0018】また、廃びんBを吹き落とすために、受け
容器31a 〜31d のそれぞれ、例えば青緑色の受け容
器31c には2個の空気噴出ユニット27c1、27c2
設けられている。図4は図1〜図3に示したベルトコン
ベヤ2を模式的に示す側面図であり、図3に対応する図
である。ベルトコンベヤ2は駆動ローラ3と従動ローラ
4に巻装されたゴムベルトからなり、無色の受け容器3
a には空気噴出ユニット27a1、27a2、途中を省略
して、青緑色の受け容器31c には空気噴出ユニット2
c1、27c2、黒色の受け容器31d には空気噴出ユニ
ット27d1、27d2が配置されている。各空気噴出ユニ
ット、例えば緑色の廃びんBの選別場所の空気噴出ユニ
ット27c1には空気を噴出させる2個のノズル26
c11 、26c1 2 が、また空気噴出ユニット27c2には2
個のノズル26c21 、26c22 がそれぞれ電磁弁28
c11 、28c12 、28c21 、28c22 と共に取り付けら
れ、両外側の電磁弁28c11 、28c22 は元バルブであ
る電磁弁291 を介し、内側の電磁弁28c12 、28
c21 は元バルブである電磁弁292 を介して空気圧縮機
40と接続されている。一方、制御部9からの出力がこ
れらの電磁弁291 、292および電磁弁28c11 、2
c12 、28c21 、28c22 の各ソレノイドに接続さ
れ、センサーボックス20内の長さ検出センサー21お
よび色判定センサー25からの信号と、ベルトコンベヤ
2の搬送速度の信号である駆動ローラ3の軸に同心的に
取り付けられたロータリ・エンコーダ5からの一定の回
転角ごとの信号が入力されている。これらのことはその
他の色を除く無色、茶色、黒色の空気噴出ユニットにつ
いても同様である。なお、図1〜図3においては、電磁
弁の符号を簡略化しており、例えば電磁弁28c11 、2
c12 を電磁弁28c1として示し、電磁弁28c21 、2
c22 を電磁弁28c2として示している。
【0019】そして、廃びんBがベルトコンベヤ2の上
流端部へ投入され、向き矯正ガイド10で長手方向を搬
送方向に向けられてセンサーボックス20内を搬送され
る間に長さ検出センサー21および色判定センサー25
によって検出された長さと色との信号が制御部9へ入力
され、それが例えば緑色の大びんB1 であるとすると、
制御部9はその選別場所のノズル26c11 、26c12
26c21 、26c22 のほぼ中点間までの距離とベルトコ
ンベヤ2の搬送速度とから緑色の大びんB1 がその地点
の到達する時間を算出し、その時間の経過後に電磁弁2
1 、292 および電磁弁28c11 、28c12 、28
c21 、28c22 のソレノイドを大びんB1に対してあら
かじめ設定された時間だけ励磁し電磁弁を開くので、ノ
ズル26c1 1 、26c12 、26c21 、26c22 から空気
が噴出されて、当該緑色の大びんB1 はベルトコンベヤ
2から側方へ吹き落とされ青緑色の受け容器31c 内へ
収容される。
【0020】また、搬送されてくる廃びんBが緑色の中
径びんBm 、または緑色の小径びんBs である場合、制
御部は大径びんBl への噴出時間を基準としてそれぞれ
の廃びんBの長さに比例する時間だけ電磁弁291 、2
2 、および電磁弁28c11、28c12 、28c21 、2
c22 を開いてノズル26c11 、26c12 、26c21
26c22 から空気を噴出させるようになっている(廃び
んBの径の大きいものは長さも大であり、径の小さいも
のは長さも短い)。
【0021】上記のことは無色、茶色、黒色の廃びんB
についても同様であり、その他の色のみは、噴出空気に
よるのではなく、それまでの選別の残りとしてベルトコ
ンベヤ2の下流端から落下し受け容器31e に収容され
る。なお、受け容器31a 〜31d にはそれぞれの上流
側と下流側とに障壁32a 、32b 、32c 、32d
設けられており、例えば受け容器31c へ吹き落とされ
るべき色の廃びんBが隣接する受け容器31b または3
d 内へ落下することが防がれている。
【0022】上述したように小径びんBs 用のベルトコ
ンベヤ2’は基本的にはベルトコンベヤ2と同様に構成
されているが、向き矯正ガイド10’とセンサーボック
ス20’とが近接していること、色選別時にベルトコン
ベヤ2’から例えば緑色の小径びんBs を吹き落とす空
気噴出ユニット28c ’は1個のみとされていることな
ど、細部においては異なる。また受け容器31a 〜31
d は共通となっている。
【0023】本実施の形態による廃びん選別装置1は以
上のように構成されているが、次にその作用を説明す
る。
【0024】図1〜図3において、図示されていない上
流側の径選別工程で選別された大径びんBl 、中径びん
m はベルトコンベヤ2の上流端部へ、小径びんBs
ベルトコンベヤ2’の上流端部へ投下される。ベルトコ
ンベヤ2とベルトコンベヤ2’とは基本的には同様に構
成されているので、以降は、小径びんBs が混入されて
くる場合のある大径・中径びん用のベルトコンベヤ2の
作用について説明する。
【0025】ベルトコンベヤ2の上流端部へ投入された
大径びんBl 、中径びんBm 、および混入されてくる小
径びんBs は向き矯正ガイド10内へ搬送される。向き
矯正ガイド10の矯正のれん15はベルトコンベヤ2の
搬送方向へ向かって先細りのテーパ状に垂下されている
ので、大径びんBl 、中径びんBm や小径びんBs も両
側の矯正のれん15に挟まれて搬送されることにより、
ベルトコンベヤ2の中央部の2本の突条2a の間へ導か
れて、長手方向をベルトコンベヤ2の搬送方向に向け
る。2本の突条2a はベルトコンベヤ2によって搬送す
る廃びんBの長手方向を搬送方向に向けさせ、かつ廃び
んBの側方への転がりを防ぐために従来から採用されて
いる有効な手段ではあるが、2本の突条2a の外側で搬
送されるもの、2本の突条2a に跨がって搬送されるも
のも生じ、これだけでは十分に満足し得るものではなか
ったに対して、この2本の突条2a に矯正ガイド10が
組み合わされることにより、殆ど全ての廃びんBが長手
方向を搬送方向に向けて搬送される。
【0026】廃びんBの長手方向を搬送方向に向けるだ
けのことであれば矯正のれん15が仮に剛体であっても
可能であるが、実施の形態の矯正のれん15には合成ゴ
ムシートを使用しているので、例えば大径びんBl が矯
正のれん15を両側へ拡げるような向きにあるか、また
は大径びんBl に矯正のれん15を両側へ拡げさせるよ
うな外力が働いて、矯正のれん15が剛体であると詰ま
りを発生するような場合にも、矯正のれん15は一旦は
弾性変形して拡がった後に、復帰する弾性力で大径びん
l をベルトコンベヤ2の中央部へ押し戻すので詰まり
を発生せず、向き矯正ガイド10を通過する間に、大径
びんBl 、中径びんBm 、および混入してくる小径びん
s の殆ど全ては長手方向を搬送方向へ向けられて下流
側へ搬送される。このような合成ゴムシートによる矯正
のれん15の作用は、合成ゴムシートに代えて、多数本
の金属チェインをパネル状に吊り下げたものを使用して
も得られる。金属チェインが一旦は外方へ押し拡げられ
ても、自重によって元の位置へ復帰する力が働いて廃び
んBをベルトコンベヤ2の中央部分へ押し戻す。そし
て、廃びんBの長手方向が搬送方向に向けられることに
より、下流側における長さ検出センサー21の長さ測定
精度、色判定センサー25の色判定精度が高められる。
【0027】向き矯正ガイド10を通過した大径びんB
l 、中径びんBm 、および混入してくる小径びんBs
センサーボックス20内へ搬送され、先ず廃びんBの通
過センサーを兼ねる長さ検出センサー21の発光素子2
2と受光素子23との間を通過するが、その通過してい
る時間中は発光素子22からの光を受光する受光素子2
3の受光量が大きく低下する。図4を参照して、その低
下は制御部9へ入力され、別にベルトコンベヤ2の搬送
速度が、その駆動軸3に取り付けられているロータリ・
エンコーダ5から一定の回転角度ごとに信号として入力
されるされていることから、制御部9は光量の低下時間
とベルトコンベヤ2の搬送速度とから長さ検出センサー
21を通過した大径びんBl 、中径びんBm 、および小
径びんBs の長さを算出する。なお、長さ検出センサー
21で所定時間以上続いて光量の低下が発生しない場合
には廃びんBが搬送されていないことを意味するので、
制御部は緊急アラーム信号を発し通過センサーとして働
く。
【0028】長さ検出センサー21を通過した大径びん
l 、中径びんBm 、および混入している小径びんBs
は直ちに光源ボックス24内の白色光源と2台の色判定
センサー25との間を通過するが、例えば緑色の大径び
んBl が通過しているとして、撮像カメラである色判定
センサー25によってその大径びんBl の透過光が受光
されて制御部9へ入力され、R、G、Bの色成分の割合
が求められるが、この場合にはG成分が圧倒的に多いこ
とから、通過した大径びんBl は緑色であると判定され
る。そして、上記の色判定と通過センサーを兼ねる長さ
検出センサー21からの入力とベルトコンベヤ2の搬送
速度とに基づいて、センサーボックス20を通過しベル
トコンベヤ2によって下流側へ搬送される緑色の大径び
んBl が青緑色の受け容器31c の上方を通過する時に
制御部は圧縮空気の元バルブとしての電磁弁291 、2
2 、および空気噴出ユニット27c1、27c2の電磁弁
28c11 、28c12 、28c21 、28c22 を大径びんB
l にあらかじめ設定された時間だけ開く。従って、4個
の噴出ノズル26c11 、26c12 、26c21 、26c22
から空気が噴出されて、緑色の大径びんBl はベルトコ
ンベヤ2から側方へ吹き落とされて選別され、緑色の受
け容器31c へ収容される。
【0029】上記のような空気の噴出は緑色の中径びん
m 、小径びんBs についても同様であるが、制御部9
は大径びんBl に対する噴出時間を基準として長さ検出
センサー21から入力された信号によって算出した中径
びんBm 、小径びんBs のそれぞれの長さに比例する時
間だけ電磁弁291 、292 、および電磁弁28c11
28c12 、28c21 、28c22 を開く。従って従って、
廃びんBの長さ、径に応じた適切な量の空気が噴出さ
れ、小径びんBs に対して大径びんBl に対すると同様
に圧縮空気を噴出させることの無駄が省かれ、付帯させ
る空気圧縮機の容量の適正化が図れる。このような廃び
んBの長さに基づく圧縮空気の噴出時間の制御はその他
の色以外の無色、茶色、黒色の廃びんBについても同様
である。その他の色の廃びんBのみは選別された残りと
してベルトコンベヤ2の下流端から受け容器31e へ落
下し収容される。
【0030】上述のようにして5色に色選別された廃び
んBはそれぞれの受け容器31a 〜31e と共に引き出
され別工程で粉砕されカレットとされた後、ガラス製造
工場へ出荷され原料として利用される。
【0031】本発明の実施の形態による廃びん選別装置
1は以上のように構成され作用するが、勿論、本発明は
これに限られることなく、本発明の技術的思想に基づい
て種々の変形が可能である。
【0032】例えば本実施の形態においては、例えば緑
色の選別場所において、高さを揃えて4個のノズル26
c11 、26c12 、26c21 、26c22 を搬送方向に並べ
たが特に大径びんBl の中でも長さの大きいものの吹き
落としを容易化するように、5個以上のノズルを設けて
水平に並べてもよい。例えば、空気噴出ユニット2
c1、27c2にそれぞれ3個ずつ、計6個のノズルを水
平に並べ、小径びんBs に対しては、隣接する2個のノ
ズルから空気を噴出させるようにすることができる。ま
た、大径びんBl に対しては6個のノズルから空気を噴
出させ、中径びんBm に対しては、隣り合う4個の噴出
ノズルから空気を噴出させるようにして、大径びんB
l 、中径びんBm 、小径びんBs のそれぞれについて最
も適切な空気量を噴出させることもできる。
【0033】また本実施の形態においては、高さを揃え
て4個のノズル26c11 、26c12、26c21 、26c22
を並べたが、大径びんBl の中でも特に径の大きいも
のの吹き落としを容易にするために、上下2段に8個の
ノズルを設け、小径びんBsに対しては下段の内側の2
個のノズルから空気を噴出させるようにしてもよい。
【0034】また本実施の形態においては、搬送されて
きた選別されるべき廃びんBに対して空気を噴出させる
ノズル4個のノズル26c11 、26c12 、26c21 、2
c2 2 の数は変えることなく、空気の噴出時間を大びん
1 、中びんBm 、または小びんBs 長さに比例させる
場合を例示したが、小びんBs に対しては電磁弁292
と電磁弁28c12 、28c21 とを開き、4個のうちの内
側の2個のノズル26c12 、26c21 からのみ空気を噴
出させ、かつ空気の噴出時間を小びんBs の長さに応じ
た短い時間としてもよい。
【0035】また本実施の形態においては、向き矯正ガ
イド10に使用する矯正のれん15を合成ゴムシートと
したが、廃びんBをベルトコンベヤの中央部へ導くだけ
でなく、矯正のれん15を両側へ拡げるような廃びんB
に対して、一旦は拡げられても、復帰せんとする力によ
って当該廃びんBをベルトコンベヤ2の中央部へ押し戻
すようなものとしてウレタンゴムやシリコンゴムのよう
なゴム状の高分子も使用が可能である。そのほか前述し
たように比較的重量のある多数本の金属チェインをパネ
ル状に吊り下げたものとしてもよい。
【0036】また本実施の形態においては、独立した長
さ検出センサー21と色判定センサー25とを採用した
が、色判定センサー25として使用した撮像カメラによ
る受光像を画像解析することによって、撮像カメラに長
さ検出センサーと色判定センサーとを兼ねさせてもよ
い。
【0037】また本実施の形態においては、長さ検出セ
ンサー21として発光素子22と受光素子23とからな
るものを採用し、その間を通過する廃びんBによって受
光素子23の受光量が低下する時間とベルトコンベヤ2
の搬送速度とから廃びんの長さを測定したが、これ以外
の方法、例えば受光素子としてのフォト・トランジスタ
を水平方向に1列に多数並べてリニヤ・アレイとし、通
過する廃びんBによって受光量の低下するフォト・トラ
ンジスタの数から廃びんBの長さを求める方法も採用し
得る。
【0038】
【発明の効果】本発明は以上に説明したような形態で実
施され、次に記載するような効果を奏する。
【0039】本発明の廃びん選別装置は搬送されてくる
大びんBl 、中びんBm 、および混入している小びんB
s をベルトコンベヤから吹き落として選別する場合に、
ノズルから空気を噴出させる時間を廃びんの長さ(径の
大きいびんは長さも大きく、径の小さいびんは長さも小
さい)に比例させているので、径が小さく長さの小さい
廃びんに対して必要量以上に空気を噴出することの無駄
が省かれ、それに伴って設置する空気圧縮機の容量の適
正化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】廃びん選別装置の部分破断斜視図である。
【図2】同装置の部分破断平面図である。
【図3】同装置の部分破断側面図である。
【図4】ベルトコンベヤ回りの制御系統を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 廃びん選別装置 2 ベルトコンベヤ 5 ロータリ・エンコーダ 9 制御部 10 矯正ガイド 15 矯正のれん 20 センサーボックス 21 長さ検出センサー 25 色判定センサー 26c11 噴出ノズル 26c12 噴出ノズル 26c21 噴出ノズル 26c22 噴出ノズル 27a1 空気噴出ユニット 27a2 空気噴出ユニット 27b1 空気噴出ユニット 27b2 空気噴出ユニット 27c1 空気噴出ユニット 27c2 空気噴出ユニット 27d1 空気噴出ユニット 27d2 空気噴出ユニット 27e1 空気噴出ユニット 27e2 空気噴出ユニット 28c11 電磁弁 28c12 電磁弁 28c21 電磁弁 28c22 電磁弁 291 電磁弁 292 電磁弁 31a 受け容器 31b 受け容器 31c 受け容器 31d 受け容器 31e 受け容器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 径選別され横臥した姿勢でベルトコンベ
    ヤを搬送されてくる廃びんを選別基準によって定まる前
    記ベルトコンベヤ上の選別場所において噴出空気によっ
    て前記ベルトコンベヤから側方へ吹き落として選別する
    廃びん選別装置において、 前記ベルトコンベヤの上流側に前記廃びんの長さ検出セ
    ンサが設置され、その下流側の前記選別場所には前記廃
    びんに向けて空気を噴出させるための複数個のノズルが
    高さ位置を揃え搬送方向に並べて単段に、または上下の
    複数段に設置されており、 長手方向を搬送方向に向けて搬送されてきた前記廃びん
    が前記長さ検出センサを通過することによって長さが検
    出され、 前記選別基準に合致する前記廃びんが前記選別場所へ搬
    送されてきた時に、前記ノズルから噴出される空気の噴
    出時間が前記廃びんの長さに比例して設定されているこ
    とを特徴とする廃びん選別装置。
  2. 【請求項2】 前記廃びんを吹き落として選別するため
    に4個またはそれ以上の前記ノズルが高さ位置を揃え搬
    送方向に並べて単段に設置されており、 中径の前記廃びんを含む比較的大径で長さの大きい前記
    廃びんが搬送されてきた時には4個またはそれ以上の前
    記ノズルから前記廃びんの長さに比例した時間、空気が
    噴出され、 小径で長さの小さい前記廃びんが搬送されてきた時に
    は、4個またはそれ以上の前記ノズルのうちの隣接する
    2個、好ましくは搬送方向の中央部で隣接する2個の前
    記ノズルから、前記小径で長さの小さい廃びんの長さに
    比例した時間、空気が噴出される請求項1に記載の廃び
    ん選別装置。
  3. 【請求項3】 前記長さ検出センサの上流側において、
    下端部が前記ベルトコンベヤにほぼ接するように垂下さ
    れたゴム状弾性材料のシートまたはパネル状に吊り下げ
    られた多数本の金属チェインからなる矯正のれんを、前
    記ベルトコンベヤの両側から搬送方向へ向かって先細り
    のテーパー状に、かつ前記ベルトコンベヤ上での前記廃
    びんの転がりを防ぐべく前記ベルトコンベヤの幅方向の
    中央部で搬送方向に平行に設けられている2本の突条を
    前記矯正のれんの下流端が挟むように、前記廃びんの向
    き矯正ガイドが設置されており、 前記廃びんが長手方向を搬送方向に向けて前記長さ検出
    センサを通過し、前記廃びんの長さが検出される請求項
    1または請求項2に記載の廃びん選別装置。
  4. 【請求項4】 前記選別基準が前記廃びんの色であり、
    前記色によって異なる前記選別場所のそれぞれに、複数
    個の前記ノズルが設置されている請求項1から請求項3
    までの何れかに記載の廃びん選別装置。
JP36580197A 1997-12-22 1997-12-22 廃びん選別装置 Pending JPH11179293A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102873034A (zh) * 2012-10-12 2013-01-16 四川大学 一种滑片自动分选装置
WO2021193483A1 (ja) * 2020-03-27 2021-09-30 キヤノン株式会社 識別装置

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