JPH11179195A - 有機化合物の分解方法およびそれに用いる装置、排気ガスの浄化方法および排気ガスの浄化装置 - Google Patents

有機化合物の分解方法およびそれに用いる装置、排気ガスの浄化方法および排気ガスの浄化装置

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JPH11179195A
JPH11179195A JP9355034A JP35503497A JPH11179195A JP H11179195 A JPH11179195 A JP H11179195A JP 9355034 A JP9355034 A JP 9355034A JP 35503497 A JP35503497 A JP 35503497A JP H11179195 A JPH11179195 A JP H11179195A
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organic compound
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electrode
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JP9355034A
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Yuji Kawabata
祐司 川畑
Yasutsugu Yamada
康嗣 山田
Takeshi Imamura
剛士 今村
Masanori Sakuranaga
昌徳 桜永
Kinya Kato
欽也 加藤
Akira Kuriyama
朗 栗山
Etsuko Sugawa
悦子 須川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境に優しく、分解によって生成する化合物
が新たな環境汚染をひきおこしてしまう可能性が低く、
更には分解に伴って種々の複雑な制御が必要ない有機化
合物の分解方法を提供する。 【解決手段】 水素イオン濃度(pH値)が4を越え10
以下、酸化還元電位(作用電極:プラチナ電極、参照電
極:銀−塩化銀電極)が300 mV以上800mV未
満、かつ塩素濃度が2 mg / リットル以上70 mg / リッ
トル以下である機能水を有機化合物と接触させる工程を
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は有機化合物の分解方
法及びそれに用いる装置、排気ガスの浄化方法及び排気
ガスの浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年までの産業技術の発展に伴い様々な
有機化合物、例えば芳香族化合物やハロゲン化脂肪族炭
化水素が膨大に使用され、その廃棄処理は深刻な問題と
なってきている。また使用済みの各種のハロゲン化脂肪
族炭化水素が自然環境を汚染するなどの環境問題が起っ
ており、その解決に多大な努力が払われている。例えば
ハロゲン化脂肪族炭化水素の一つであるフロンはスプレ
ーや冷媒として多量に用いられオゾンホールの原因とし
て地球規模の問題となっている。またトリクロロエチレ
ン(TCE)やテトラクロロエチレン(PCE)等の塩素化脂
肪族炭化水素は、金属部品、半導体部品、衣料等の洗浄
溶剤や反応溶剤として種々の産業で広くかつ大量に使用
されてきた。しかしこれら化合物の変異原性や発ガン性
など生体への毒性が指摘されて以来、これら化合物の使
用撤廃とともにこれまで使ってきた溶剤を処理して無害
化することが求められている。また既に自然環境に漏洩
したこれらの化合物は河川や地下水や土壌の汚染を引き
起こしており、自然環境に拡散したこれら汚染物質を経
済的かつ効率的に浄化する技術が望まれている。そして
そのための種々の要素技術が提案されている。
【0003】例えば塩素化脂肪族炭化水素化合物の分解
方法の例としては、塩素化脂肪族炭化水素を吸着した活
性炭等を燃焼処理する方法が挙げられる。この方法は比
較的簡便であるが、燃焼過程で塩素化脂肪族炭化水素の
分解生成物である塩化水素、塩素等が他の有機物と反応
し、ポリ塩化ビフェニルやダイオキシン等の、より有毒
な物質を排出する可能性が懸念される。またエネルギー
的に考えても高温処理が欠点である。
【0004】塩素化脂肪族炭化水素化合物の分解方法の
他の例として酸化剤や触媒を用いる方法が挙げられ、具
体的には例えばオゾンで分解する方法(特開平3-3829
7)、高温高圧下で湿式酸化分解する方法および過酸化
水素や鉄塩で酸化分解する方法(特開昭60-261590)等
が知られている。しかし、オゾンによる酸化処理では塩
素化脂肪族炭化水素の分解効率が低く、まだ実用的レベ
ルにあるとは言い難い。また湿式酸化分解は高温高圧下
での処理が必要で装置が大がかりになるなどの問題を抱
えている。
【0005】また酸化剤として次亜塩素酸ナトリウムを
用いる方法も提案されているが(米国特許公報第561
1642号)、一般に塩素の酸化作用は弱いので多量の
塩素が必要になると考えられている。そこで次亜塩素酸
ナトリウムと紫外線照射と組み合わせる手法が提案され
ているが(米国特許公報第5582741号)実用化に
は至っていない。酸化チタンなどの酸化物半導体微粒子
からなる光触媒と液状の塩素化脂肪族炭化水素をアルカ
リ条件下で懸濁して光照射により分解する方法も知られ
ているが(日本特許公開平成7年144137号)、懸
濁処理と光照射処理に加えて光触媒の再生処理も必要と
なる。また白金系、アルミナ系、ジルコニア系などの酸
化物を用いて酸化分解を行う触媒法も知られているが
(市村博司ら:同上;特開平6-31135)十分な転化率を
得るには約300℃以上の高温が必要であり処理効率が不
十分といった課題がある。
【0006】更に塩素化脂肪族化合物の分解方法として
酸化剤を用いずに気相で紫外線を照射させる光分解法が
すでに試みられている(関廣二ら:「地下水・土壌汚染
の現状と対策」日本水環境学会関西支部編、環境技術研
究協会、1995;特開平8-243351)。しかしこの方法はホ
スゲンやジクロロ塩化アセチルなどの有害な副生成物が
生成する場合があり、その処理コストや処理効率が問題
である。
【0007】TCEやPCEなどの塩素化脂肪族炭化水素は微
生物により好気的あるいは嫌気的に分解されることが知
られており、このような工程を利用して分解あるいは浄
化を行うことが試みられている。微生物処理は、常温常
圧下における酸化反応あるいは脱塩素反応で行われ、大
がかりな装置を必ずしも必要としないなどの長所を持つ
が、反面、微生物の分解活性発現や増殖プロセスが必ず
しも安定でなく分解工程の管理が比較的難しい手間など
の短所も持っている。
【0008】またフッ素化脂肪族炭化水素化合物を触媒
で分解する例として例えば日本特許公開平成9年105
54号や米国特許公報第5340555号等が挙げられる。こ
れらの方法はさほど大きな設備を必要としないが、膨大
なエネルギーを消費する加熱装置が必要となる。また触
媒の劣化がおこる為その交換や再活性処理が不可欠であ
る。更に低濃度のフロンガス処理には適しているが、高
濃度のガス処理では完全分解が困難で、廃ガス中に残存
するフロンガスの再処理が必要になることもある。
【0009】また日本特許公開平成8年141367号
にはアルコールやエーテルなどの燃料をフロンガスと混
合して触媒存在下で燃焼させる分解方法が開示されてい
る。これらの方法は燃焼時の発熱反応を利用してフロン
を原子状にまで分解するものであるが、設備が大型化す
るとともに処理運転に大量の燃料を必要とするため処理
コストが比較的高くなる。更に燃焼過程でハロゲン化脂
肪族炭化水素の分解生成物である塩化水素、塩素等が他
の有機物と反応し、ポリ塩化ビフェニルやダイオキシン
等のより有毒な物質を排出することも懸念される。
【0010】米国特許公報第5393394号ではフロンガス
を直接あるいは溶媒に溶解させて、これに紫外線を照射
して分解する方法が開示されている。光反応を利用する
クリーンな分解方法であるが、ハロゲン解離の光反応の
量子収率が低いため、十分な分解率を得るには紫外線照
射時間を長くするか、あるいは紫外線出力を大きくする
必要がある。また高濃度のフロン分解処理には適してい
ない。更に光分解処理が100 %までは進行しないので、
処理後の廃ガス・廃液について再処理が必要になる、等
の欠点を有している。以上のようなエネルギー消費の大
きな条件下におけるフロンの分解方法では装置の大型化
や処理コスト高は避けられないので、常温常圧のより温
和な環境下におけるフロンの分解方法が提案されてい
る。例えば日本特許公開平成3年074507号ではフロンを
電解槽の電極に接触させて還元的に分解する方法が述べ
られている。液体状のフロンの場合はこれを直接電解槽
に入れ、またガス状のフロンではこれを電解液に溶解さ
せて、陰極側で電解還元を行い分解することができる。
温和な条件下で分解処理できる利点はあるが、十分な分
解効果を得るには通電量を増加する、フロンガスの滞留
時間を増加する、などが必要な上、高濃度フロンについ
ては無害化処理といえるような満足いく分解率が得られ
ないのが現状である。また微生物による塩素化脂肪族炭
化水素の分解と同様にして、フロンを分解することも可
能と考えられるが、現在のところフロンの微生物分解に
ついては殆ど報告はない。
【0011】更に他の有機化合物、例えば難分解性の芳
香族化合物、具体的にはビフェニル結合、ビフェニル骨
格を有する化合物(例えばポリ塩化ビフェニル等)の分
解には、(1)燃焼する、(2)紫外線または放射線の照射で
分解する、(3)微生物分解法、などの方法が提案されて
いる。しかし日本国内においては (1)の方法のみに実施
されているにすぎない。ビフェニル骨格のビフェニル結
合は安定なため、その分解には通常加圧や燃焼など高い
エネルギーが必要とされるので、焼却炉中で、1400℃以
上において燃焼する必要があり、不十分な処理ではさら
に毒性の高いダイオキシン等の有害物質を生成してしま
う。高温による燃焼による方法にはさほど大きな設備を
必要としないが、膨大なエネルギーを消費する加熱装置
が必要となる。以上のような高温高圧というエネルギー
消費の大きな条件下におけるビフェニル化合物の分解方
法では装置の大型化や処理コスト高は避けられないの
で、常温常圧のより温和な環境下におけるビフェニル化
合物の分解方法が提案されている。ビフェニル化合物を
直接、あるいは溶媒に溶解させて、これに紫外線を照射
して分解する方法が開示されている。例えば、アルカリ
性アルコールにポリ塩化ビフェニルを溶解し、その溶液
から酸素を除去したのち、その溶液にイオン化放射線ま
たは紫外線を照射してポリ塩化ビフェニルを無害物質化
する方法が例えば日本特許公告昭和52年47459号に開示
されている。この他にも光によるPCB無害化処理技術
としては例えば日本特許番号第919505号や日本特許公開
昭和49年45027号、日本特許公開昭和57年166175号など
に開示されている。
【0012】また酸化チタン触媒の光触媒機能を利用し
て、ポリ塩化ビフェニルなどを除去する方法が例えば日
本特許公開平成7年000819号に開示されている。また日
本特許公開平成8年000759号では、ポリ塩化ビフェニル
の光分解装置及びその方法が述べられている。ここで
は、光分解を阻害する要因を取り除くことを目的に、光
分解を阻害する要因として水、アルカリ金属に限定しこ
の除去機構として反応槽内に電極を設け、電極に直流電
圧を印加し阻害する要因を除去しながらポリ塩化ビフェ
ニルの光分解をおこなっている。温和な条件下で分解処
理できる利点はあるが、基本的に光分解であるため、光
分解法による従来の課題を克服しきれていない。ビフェ
ニル骨格を有する化合物を微生物によって分解する方法
については、例えば日本特許公開平成8年229385号に開
示されている。しかし用いる微生物の資化能力によって
分解できる化合物が限定され、また分解に比較的長時間
を要する、などの解決されなければならない問題点を含
んでいる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは上記した
様な種々の有機化合物の分解方法について検討した結
果、何れも問題点を包含しており、或いは包含している
と予想されることから、より問題点が少なく、環境に優
しい有機化合物の分解のための技術が必要であるとの結
論に至った。
【0014】そしてこのような課題の達成を目的として
更なる検討を行なったところ、殺菌効果(日本特許公開
平成1年-180293号)や半導体ウエハー上の汚染
物の洗浄効果(日本特許公開平成7年51675号))
を有することが報告されている水の電気分解によって得
られる機能水、例えば酸性水が、優れた有機化合物の分
解能を有しているという新たな知見を得るに至った。
【0015】本発明は係る本発明者らによる新たな知見
に基づきなされたものであり、その目的はより環境に優
しく、分解によって生成する化合物が新たな環境汚染を
ひきおこしてしまう可能性がより低く、更には分解に伴
って種々の複雑な制御が必要ない有機化合物の分解方法
及びそれに用いる装置を提供することを目的とする。
【0016】また本発明は有機化合物を含む排気ガスを
効率良く浄化する方法、及びそれに用いる装置を提供す
ることを他の目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成し得る
本発明の一実施態様に係る有機化合物の分解方法は、水
素イオン濃度(pH値)が4を越え10以下、酸化還元電
位(作用電極:プラチナ電極、参照電極:銀−塩化銀電
極)が300 mV以上800mV未満、かつ塩素濃度が2
mg / リットル以上70 mg / リットル以下である機能水
を有機化合物と接触させる工程を有することを特徴とす
るものである。
【0018】また本発明の一実施態様に係る有機化合物
の分解装置は、分解処理槽、機能水を該分解処理槽に供
給する手段、及び分解されるべき有機化合物を該分解処
理槽に供給する手段、を有し、該機能水が水素イオン濃
度(pH値)が4を越え10以下、酸化還元電位(作用電
極:プラチナ電極、参照電極:銀−塩化銀電極)が30
0 mV以上800mV未満、かつ塩素濃度が2 mg / リッ
トル以上70 mg / リットル以下であることを特徴とする
ものである。
【0019】本発明の一実施態様に係る排気ガスの浄化
方法は、有機化合物を含む排気ガスを水素イオン濃度
(pH値)が 4を越え10以下、酸化還元電位(作用電
極:プラチナ電極、参照電極:銀−塩化銀電極)が30
0 mV以上800mV未満、かつ塩素濃度が2 mg / リッ
トル以上70 mg / リットル以下である機能水と接触させ
て、該有機化合物を分解せしめる手段を有することを特
徴とするものである。
【0020】本発明の一実施態様に係る排気ガスの浄化
装置は、有機化合物を含む排気ガスの浄化装置であって
排気ガス及び機能水の導入口及び排出口を備え、該導入
口及び排出口の間が充填剤で充填されている反応容器、
該排気ガスを該反応容器に導入する手段、及び該機能水
を該反応容器に導入する手段を有し、該機能水は、水素
イオン濃度(pH値)が4を越え10以下、酸化還元電
位(作用電極:プラチナ電極、参照電極:銀−塩化銀電
極)が300 mV以上800mV未満、かつ塩素濃度が2
mg / リットル以上70 mg / リットル以下であることを
特徴とするものである。
【0021】(本発明の作用)上記したような機能水に
よって種々の有機化合物が分解される理由は明らかでな
い。しかし例えば塩化ナトリウム等の電解質を含む水の
電気分解によって陽極近傍に生成する酸性を帯びた水は
次亜塩素酸、もしくは次亜塩素酸イオンを含み、陰極近
傍に生成するアルカリ性を帯びた水は水酸化ナトリウム
もしくは水酸イオンを多量に含んでいる。これら両者を
適宜混合することにより、温和なpH条件下で次亜塩素
酸ナトリウムが生成する。この次亜塩素酸ナトリウムの
酸化力によって有機化合物が分解されるものと考えられ
る。
【0022】なお特開平8−281271号には電解槽
内の染色排水中の染料を電気分解により発生する次亜塩
素酸又は/及び次亜塩素酸イオンにより分解する技術が
開示されている。また雑誌「水処理技術」Vol.37、N
o.5(1996)第33頁には電気化学反応を利用した
染色排水の処理について記載され、電解により染料の着
色成分分子を分解する方法としての間接電解法では電解
により酸化剤を発生させ、その酸化力で間接的に染料を
分解させるものであること、そしてその酸化剤として用
いられるのは次亜塩素酸が殆どであり、それは排水に塩
化ナトリウムを加えて電解する際にアノードで発生する
塩素ガスがカソードで発生する水酸イオンとの反応によ
って生じるものであることが記載されている。しかしこ
れらの特許公開公報及び雑誌にはこれらの方法によって
ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物や芳香族化合物が分解
可能であることを示唆する記載は一切ない。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の一実施態様に係る有機化
合物の分解方法は、中性水、具体的にはpH4を越え10
以下、プラチナ電極を作用電極とし銀−塩化銀電極を参
照電極としたときの酸化還元電位が300 mV以上800m
V未満、かつ残留塩素濃度が2 mg /リットル以上70 mg
/ リットル以下の機能水と、分解されるべき有機化合物
とを接触させる工程を有することを特徴とする。
【0024】分解されるべき対象としての有機化合物と
しては、例えばハロゲン化脂肪族炭化水素化合物や芳香
族化合物等が挙げられる。そしてハロゲン化脂肪族炭化
水素化合物の例としては、塩素原子またはフッ素原子の
少なくとも一方で置換された脂肪族炭化水素化合物が挙
げられる。具体的には例えば、メタンの1〜4塩素置換
体、エタンの1〜6塩素置換体、エチレンの1〜4塩素置換
体、アセチレンの1〜2塩素置換体、プロパンの1〜8塩素
置換体、プロピレンの1〜6塩素置換体、アレン(プロパ
ジエン)の1〜4塩素置換体、アリレン(メチルアセチレ
ン)の1〜4塩素置換体、ブタンの1〜10塩素置換体、1-,
2-, あるいはiso-ブテンの1〜8塩素置換体、1,3-ブタ
ジエンの1〜6塩素置換体等)、トリクロロフルオロメタ
ン(フロン-11)、ジクロロジフルオロメタン(フロン-
12)、クロロトリフルオロメタン(フロン-13)、ブロ
モトリフルオロメタン(フロン-13B1)、カーボンテト
ラフルオライド(フロン-14)、ジクロロフルオロメタ
ン(フロン-21)、クロロジフルオロメタン(フロン-2
2)、トリフルオロメタン(フロン-23)、1,2-ジフルオ
ロ-1,1,2,2-テトラクロロエタン、1,1,2-トリクロロ-1,
2,2-トリフルオロエタン(フロン-113)、1,2-ジブロモ
-1-クロロ-1,2,2-トリフルオロエタン(フロン-113B
2)、1,2-ジクロロ-1,1,2,2-テトラフルオロエタン(フ
ロン-114)、1,2-ジブロモ-1,1,2,2-テトラフルオロエ
タン(フロン-114B2)、2,2-ジクロロ-1,1,1-トリフル
オロエタン(フロン-123)、クロロジフルオロエタン
(フロン-142)、1,1-ジフルオロエタン(フロン-15
2)、テトラフルオロエタン、クロロペンタフルオロエ
タン、ヘキサフルオロエタン(フロン-116)等が挙げら
れる。更にまた上記した化合物の共沸混合物(例えばフ
ロン-500、フロン-502)、フッ化ビニル、フッ化ビニリ
デン、ヘキサフルオロプロピレン、テトラフルオロエチ
レン、クロロトリフルオロエチレン、六フッ化プロピレ
ン等が挙げられる。また上記以外の炭素原子が3個まで
の脂肪族炭化水素で、水素原子がフッ素原子、塩素原子
および臭素原子等から選ばれる少なくとも1つのハロゲ
ン原子で置換したハロゲン化脂肪族炭化水素等が挙げら
れる。
【0025】また芳香族化合物の具体例としてはベンゼ
ンやフェノール、ベンゾトリフルオリド、ペルフルオロ
ベンゼン、およびペルフルオロメチルデカリンなどの環
状あるいは芳香族ハロゲン化炭化水素等が挙げられる。
更にはビフェニル構造を有する化合物が挙げられる。ビ
フェニル構造を有する化合物の具体例としてはビフェニ
ル、デヒドロジバニリン酸、2-クロロビフェニル、3-ク
ロロビフェニル、4-クロロビフェニル、2,2'-ジクロロ
ビフェニル、3,3'-ジクロロビフェニル、4,4'--ジクロ
ロビフェニル、2,4'--ジクロロビフェニル、2,3-ジクロ
ロビフェニル、2,4-ジクロロビフェニル、2,5-ジクロロ
ビフェニル、2,6-ジクロロビフェニル、3,4-ジクロロビ
フェニル、3,5-ジクロロビフェニル、2,4,4'-トリクロ
ロビフェニル、2,2',5-トリクロロビフェニル、2,3',5-
トリクロロビフェニル、2,4',5-トリクロロビフェニ
ル、2',3,4-トリクロロビフェニル、2,3,4-トリクロロ
ビフェニル、2,3,6-トリクロロビフェニル、2,4,5-トリ
クロロビフェニル、2,4,6-トリクロロビフェニル等が挙
げられ、更には上記した化合物に結合している塩素原子
がフッ素、または臭素原子に置換したビフェニル系の化
合物もまた分解可能である。
【0026】そして上記した種々の化合物の分解後の機
能水中には現状において環境に悪影響を与えるとされて
いるような有機化合物の新たな生成は例えば吸収スペク
トル等によっても全く観察されない。
【0027】機能水とは、例えば水素イオン濃度 (pH
値)が4を越え10以下、作用電極をプラチナ電極とし
参照電極を銀−塩化銀としたときの酸化還元電位が300
mV以上800mV未満、かつ塩素濃度が2 mg / リット
ル以上70 mg / リットル以下の性状をもつ水を指す。こ
のような機能水は水溶性電解質物質(例えば塩化ナトリ
ウムや塩化カリウムなど)を溶解した水溶液をイオン交
換膜などを隔てて電気分解して、その陽極側で酸性水と
して得ることができ、また陰極側でアルカリ性水として
得ることができる。また陽極側で得られる酸性水と陰極
側で得られるアルカリ性水とを混合しても機能水を得る
ことができる。酸性水とアルカリ性水とを混合して機能
水を得る場合、酸性水とアルカリ性水の混合比は体積比
で例えば1:0〜1:1が望ましいが、上記の性状をも
つ機能水が得られれば、必ずしもこの混合比でなくても
よい。
【0028】ここで電解前の原水中の電解質の濃度は例
えば塩化ナトリウムでは20 mg/l〜2000 mg/lが望まし
く、そのときの電解電流値は2A〜20Aとするのが望まし
い。またこのとき一対の電極間に隔膜を配置した場合、
陽極近傍に生成される酸性水と陰極近傍にて生成するア
ルカリ性の水との混合を防ぐことができ、有機化合物の
分解をより効率的に行なう事ができる酸性水を得ること
ができる。該隔膜としては例えばイオン交換膜等が好適
に用いられる。そしてこのような機能水を得る手段とし
ては、市販の強酸性電解水生成器(例えば、商品名:オ
アシスバイオハーフ;旭硝子エンジニアリング(株)社
製等)を利用することができる。
【0029】上記した特性を有する機能水は電解によっ
てばかりでなく原水に種々の試薬を溶解して調製するこ
とも可能である。例えば、塩酸0.001 N〜0.1 N、水酸化
ナトリウム0.001N〜0.1N、および次亜塩素酸ナト
リウム0.0005M〜0.01M とすることにより得ることが
できる。ここで原水とは純水、水道水、河川水や海水等
が挙げられる。これらの水のpHは通常6〜8、酸化還元
電位は−200mV〜300mV、塩素濃度は最大でも
1mg/l程度であり、このような原水は当然のことな
がら上記したような有機化合物の分解能は有さない。
【0030】以下に機能水を用いた有機化合物の分解に
用い得る有機化合物の分解装置について説明する。本実
施態様において機能水と有機化合物との接触は、常温常
圧下で行なえばよく、特殊な設備や環境は不要である。
例えば機能水を貯留した容器に有機化合物或いは有機化
合物を含む媒体を導入するだけで良く、あるいは機能水
を作製されている水槽中に有機化合物もしくは有機化合
物を含む媒体を導入するだけで良い。有機化合物の分解
装置の構成としては例えば下記の1)や2)が挙げられ
る。
【0031】1)電解水生成装置に分解されるべき有機
化合物を直接投入することによって有機化合物と酸性水
とを接触させる様にした構成;図1は本発明に係る有機
化合物の分解装置の一実施態様の概略図である。図1に
おいて101は水槽である。そして該水槽は陰極103
及び陽極105、イオン交換膜等からなる隔膜107、
該電極に繋がる電源109、電解質を含む水を該水槽内
に供給するためのパイプ111及びポンプ113、分解
されるべき有機化合物もしくはそれを含む媒体を該水槽
に供給するためのパイプ115とポンプ117を備え、
また119は水槽101で該有機化合物と反応し活性を
失った機能水を収納するタンクである。そして水槽10
1に電解質を溶解した水がパイプ111を通して供給さ
れ水槽101が電解質を溶解した水で満たされる。電気
分解用の電極103及び105に電源109から電力が
供給されると陽極105側に酸性水が生成する。有機化
合物をパイプ115から所望の流量で連続的に水槽10
1の陽極105側に供給する。ここで有機化合物は機能
水と接触し分解される。有機化合物との反応により失活
した機能水は排水用パイプ118を通して水槽101か
らタンク119に排出される。また有機化合物が例えば
空気等に気体として含まれており、該空気がパイプ11
5から水槽に供給された場合には、浄化された空気は排
気口121から排出される。なおタンク119に排出さ
れた水は再び電解質を溶解し水槽101に供給する構成
としてもよい。
【0032】また隔膜107としては例えば、陰極10
3側及び陽極105側の電解質水溶液を各々反対側に移
動させず、陽極側に存在する陽イオン(例えばNa+
Ca2+、Mg2+、K+等)の陰極側への不可逆な移動を
許容し、また陰極側に存在する陰イオン(例えばC
-、SO4 2-、HCO3 -等)の陽極側への不可逆な移動
を許容するようなイオン交換膜が好適に用いられる。即
ちイオン交換膜を用いることで、陽極側近傍に上記した
ような特性を有する機能水を効率良く生成させることが
できる。
【0033】なお有機化合物を含む媒体が水等の場合、
この溶液によって水槽101内の電解質溶液が過度に希
釈されない様に、電解質を溶解した水の量または電解質
の濃度と有機化合物を含む溶液の量等を制御して、電解
により生成する酸性水の特性が上記した範囲となるよう
に制御することが好ましい。またこの理由により分解す
べき有機化合物が気化させ易いもの(具体的には例えば
トリクロロチレンやテトラクロロエチレン等)であっ
て、且つそれが水等の水性媒体中に含有されている場合
には、この媒体を直接水槽内に導入するよりも、予め曝
気等によって有機化合物を気化させ、気化した有機化合
物を水槽に導入することが好ましい。なお気化させた有
機化合物を機能水中でバブリングした場合、機能水中の
塩素が塩素ガスとして放出され機能水の性状が変化して
しまう可能性があるため、この形態を採用する場合には
水槽内で機能水が連続的に生成される構成とするか、あ
るいは機能水が連続的に供給される様な構成を採用する
ことが好ましい。
【0034】また図2は分解対象が気体状の有機化合物
である場合の分解装置の一実施態様の概略図である。図
2において123は機能水生成装置、125は機能水生
成装置123に有機化合物を導入するための導入管、1
27は有機化合物を含む空気を供給する標準ガス発生装
置、129は電解質水溶液を貯蔵するタンク、131及
び133はタンク129から機能水生成装置123に電
解質水溶液を供給するための管及びポンプ、121は浄
化された気体の排気口である。
【0035】更に図3は有機化合物が液状、若しくは液
状の媒体に溶解している場合の分解装置の実施態様の概
略図である。図3において137は液状有機化合物若し
くは有機化合物が溶解している液状媒体を貯蔵するタン
ク、139及び141は137に貯蔵された液体を機能
水生成装置123に供給するためのパイプ及びポンプで
ある。
【0036】2)電解水生成装置で作成した機能水を分
解処理槽に移し、該分解処理槽に有機化合物を導入し両
者を接触させる様にした構成;図4は有機化合物の分解
装置の他の実施態様の概略図である。機能水生成装置1
23によって生成される機能水は、所望の流量で連続的
に分解処理槽143にポンプ145及びパイプ147を
介して供給される。有機化合物、例えばガス化した塩素
化脂肪族炭化水素は供給管115及びポンプ117を介
して所望の流量で連続的に分解処理槽143に供給され
る。分解処理槽143で塩素化脂肪族炭化水素化合物と
機能水と接触し分解処理がすすむ。処理で使われた機能
水は分解処理槽143からタンク119に排出される。
浄化されたガスは排出管121から排出される。機能水
生成装置 123で機能水を生成後、分解処理槽143
で機能水と有機化合物を接触させる本構成では、有機化
合物を機能水生成装置内に導入しないため機能水生成装
置の汚染を防止できる。また図示していないがタンク1
19に排出される、処理で使われた機能水の一部若しく
は全部を機能水生成装置123に給送して、新たな機能
水の生成に再利用してもよい。
【0037】また図5は有機化合物の分解装置の更に他
の実施態様の概略図であり、機能水生成装置123で生
成した機能水をポンプ145及びパイプ139を介して
分解処理槽143に供給する。一方液状の有機化合物も
しくは有機化合物が溶解している液状媒体が貯蔵されて
いるタンク137からはポンプ131及びパイプ133
を介して有機化合物が分解処理槽143に供給される。
そして分解処理槽内は攪拌装置149によって攪拌さ
れ、有機化合物と機能水とが接触し、有機化合物は分解
される。分解処理槽143に係る攪拌手段を設けること
で、有機化合物と機能水との接触効率を向上させ、有機
化合物の分解効率のより一層の改善を図ることができ
る。
【0038】図6は有機化合物の分解装置の他の実施態
様の概略図であり、分解対象の有機化合物がトリクロロ
エチレン等の気化し易いものである場合を想定した装置
である。図6において123は機能水生成装置、151
−1〜151−5は各々カラム状の有機化合物分解槽
(反応カラム)、139、145は機能水生成装置12
3にて生成した機能水を分解容器151−1に供給する
ためのパイプ及びポンプを表す。そして図6においては
有機化合物と機能水とがより長い時間接する様に、5つ
の分解槽151を直列につなぎ、第1〜第4の分解槽1
51−1〜151−4で分解されなかった有機化合物は
順次下流側の分解槽にて更に酸性水と接触させることで
より完全な分解を図ることができる。尚連結する分解槽
の数は有機化合物の濃度や分解され易さ等によって適宜
選択することができる。
【0039】また該有機化合物が気体状である場合には
図7に示した様な装置構成を採用することによって反応
槽の長さを抑えつつ、機能水と有機化合物の接触面積、
接触時間を増大させることが可能である。即ち図7にお
いて151は反応カラムであってその内部は、例えば気
液接触の表面積を増大させるような充填剤157で充填
されている。159は気化した有機化合物の反応カラム
151への導入手段、例えばブロワー128を備えたパ
イプであり、123は機能水生成装置、153は機能水
生成装置123で得られた機能水の貯留タンクである。
そして貯留タンク153に貯えられた機能水は、ポンプ
155によって反応カラム151の上部から反応カラム
151内に滴下される。こうして反応カラム内にガス状
の有機化合物が各々反応カラム151の上部から反応カ
ラム151内に導入される。機能水は反応カラム151
内の充填剤を流下し、ガス状の有機化合物と接触するこ
とによって該有機化合物は分解される。ここで用い得る
充填剤は上記した様に、機能水と有機化合物の接触面積
を増大させることができるものであれば特に限定され
ず、例えば無機材料あるいは有機材料で形成された多孔
質体、中空体、あるいは球状体等が挙げられる。化学工
業、医薬品工業、食品工業、あるいは排水処理システム
などで利用されているさまざまな粒子体を用いることが
できる。
【0040】(排気ガスの処理について)上記した各種
装置構成からも明らかな様に本発明に係る種々の実施態
様によれば気体状の有機化合物の分解も可能であること
から本実施態様は、工場等の燃焼炉やゴミ焼却炉から排
出される排気ガスの浄化にも有効に適用できる。
【0041】工場やゴミ焼却場などから排出される燃焼
ガスは煤煙をはじめ多くの有機化合物を含んでおり、微
細な粉塵は呼吸器疾病などの原因に、またベンズピレン
やダイオキシンなどは強い発癌性・変異原性をもつこと
から、排気ガスの浄化は極めて重要な技術課題である。
従来このような有害有機物の除去対策は、集塵・脱硝・
脱硫・あるいは脱塩などの処理操作を、例えば直列に接
続した排ガス処理装置を用いて有機物を個別にかつ段階
的に処理する方法で行われている。例えば日本特許公開
平成5年115722号ではゼオライトのようなセラミックを
排ガスフィルターとし、その機械的強度や耐衝撃性、あ
るいは有機物の捕集効率を高めた浄化方法が提示されて
いる。いずれも濾過効果のみで浄化処理を行うため比較
的大きな煤煙などは捕集できるが、分子状の有機物は殆
ど除去することはできない。
【0042】一方、排ガス中の有機物を触媒と接触させ
て処理する浄化装置も多数提示されている。例えば、日
本特許公開平成5年149127号では、酸化触媒とその加熱
装置により排ガス中の煤煙やダイオキシンなどの有害有
機物を無害化する方法および装置が開示されている。装
置の規模は処理すべき排ガス量やこれに含まれる有機物
量に依存するが、焼却炉や土壌からの汚染ガス抽出では
50〜500 m3/hの排ガスが排出されるので、加熱装置が必
要な排ガス処理施設はかなり大規模となり、またその運
転コストも膨大になる。また日本特許公開平成6年2461
33号では排気ガス中でコロナ放電を発生させて有機物を
加熱分解する方法が述べられている。いずれも、低分子
から高分子の有機物、あるいは煤煙などの粒子も分解無
害化が可能である。しかし、前述の触媒分解と同様、供
給される排ガス中の有害有機物の濃度が経時的に変化
し、特に低濃度汚染の場合においても触媒の加熱あるい
は高周波照射やコロナ放電を持続させる必要があり、浄
化のためのエネルギー効率に問題がある。更に以上のよ
うな有機物の酸化処理では高濃度の浄化処理は困難で、
浄化装置を並列あるいは直列にならべて処理負担を軽減
する必要もある。
【0043】より経済的に、また環境負荷の小さい排気
ガスの浄化方法として、微生物を用いる処理方法や装置
も提案されている。例えば米国特許第4009099では排ガ
ス中の煤煙やガス状の汚染物質を微生物により分解し除
去浄化を行う方法が述べられている。また米国特許第54
94574では、微生物を固定した充填剤を浄化反応容器に
充填し、これを反応容器内で循環させるとともに、有害
な有機物を含有する汚染水や汚染ガスをこの反応容器に
通して浄化する方法が述べられている。しかし用いる微
生物の資化能力によって分解できる有機物は限られ、ま
た分解に比較的長時間を要する、などの解決されなけれ
ばならない問題点を含んでいる。
【0044】このような従来技術に対し、本実施態様は
上記したように有機化合物と機能水とを接触させるだけ
で有機化合物を効率良く分解できることから、排気ガス
中の種々の有機化合物を、排気ガスと機能水とを接触さ
せるだけで排気ガス中の有機化合物のいくつかは確実に
分解され、排気ガスの浄化に極めて有効な技術となるこ
とが予測される。そして本実施態様にかかる有機化合物
の分解技術を排気ガスの浄化に適用する場合には上で説
明した図7に示す構成や、以下に説明する図8に示す構
成の装置を好適に用いることができると考えられる。
【0045】図8において161はゴミ焼却炉、163
はゴミ焼却炉から出る排気ガス中の煤塵を除去するため
の装置(例えば電気集塵装置など)、123は機能水生
成装置、165は機能水と粉塵が除去された排気ガスと
の反応槽である。そして電解質水溶液貯蔵手段129は
機能水生成に必要な電解質水溶液(原水に水溶性の電解
質を溶解させたもの)が貯蔵されている。また煤塵除去
装置163は、ゴミ焼却時に生じる排ガスの中に多く含
まれる煤塵を重点的に除去するもので、集められた煤じ
んは取出し可能になっている。123は機能水生成手段
であり 該機能水生成手段123の陽極近傍で得られる
機能水はは反応槽165に供給可能に構成されている。
また反応槽165は、排ガスと機能水とが効率よく接触
するようになっており、また有機化合物が除去され、浄
化された排気ガスは反応槽165のガス排出手段121
が備わっている。次にこの構成を有する排気ガス除去工
程を説明すると、ゴミ焼却炉161からの排ガスは、ま
ず集じん装置163に導入され、大部分の煤じんはこの
装置で除去される。またタンク129からは電解質水溶
液が機能水生成手段123に供給され、機能水生成手段
123において電解処理される。そして機能水生成手段
123の陽極近傍で生じた機能水は反応槽165に送ら
れる。反応槽165では排気ガスと機能水とが接触混和
し排気ガス中の有機化合物が分解され、排気ガスが浄化
される。次いで処理済の排気ガスは排気口121から
排出され、また有機化合物の処理に用いた機能水も排水
管118から排出される。本基本構成に係るゴミ焼却炉
の排ガス処理装置を、排ガス処理に実際に適用したとこ
ろ、有機塩素化合物は99〜99.7%分解除去された。これ
より、本基本構成は、極めて優れた排ガスの浄化処理能
力を有していることが明らかである。なお図7及び図8
に示した構成の装置を排気ガスの浄化に用いる場合、反
応カラム151や反応槽165から排出される処理で使
われた機能水の一部若しくは全部を新たな機能水の生成
に用いるように変形してもよい(不図示)。即ち反応カ
ラム151や反応槽165から排出される処理で使われ
た機能水の一部若しくは全部を電解水生成手段129に
戻す構成をとってもよい。また図7や図8に示した構成
の装置において排気ガス中の有機化合物の分解に使用し
た機能水は、排水管118より排水として排出される構
成としたが、この排水が多量の煤煙など固形物を含む場
合にはろ過や沈殿などの処理を更に行ってもよい。また
図7に示す装置を用いて排気ガスの浄化を行なう場合に
は、反応カラムにおける排気ガスの体積分率が0.5以上
となるように機能水と排ガスの供給速度を調整し、気液
の接触面積の増大と排ガスの平均滞留時間の増大を図る
ことが好ましい。
【0046】以上、本発明にかかる種々の実施態様につ
いて具体的に説明したが、本発明はこれら実施態様に限
定されるものでないことはいうまでもない。例えば本発
明の処理装置はゴミ焼却炉の排気ガスに限らず、一般の
排気ガス(自動車の排気ガス等)の処理にも利用するこ
ともできる。
【0047】以下、実施例により本発明を詳述するが、
これらは本発明をなんら限定するものではない。
【0048】
【実施例】(実施例1) 機能水によるトリクロロエチレンの分解 はじめに、強酸性機能水生成装置(商品名:オアシスバ
イオハーフ;旭硝子エンジニアリング(株)社製)を用
いて機能水を調製した。なお陽極及び陰極の間には隔膜
が配置されている。この装置を用いるとともに、電解す
る水の電解質濃度を種々変化させて、その結果陽極側で
得られる酸性の機能水のpHおよび酸化還元電位をpHメー
ター((株)東興化学研究所、TCX-90iおよびKP900-2
N)および導電率メーター((株)東興化学研究所、TCX
-90iおよびKM900-2N)で、また塩素濃度を塩素試験紙
(アドバンテック)により測定した。その結果、電解質
である塩化ナトリウムの濃度(標準濃度は1000 mg/
l)、電解電流値、電解時間などによってこの機能水のp
Hは1.0〜4.0、酸化還元電位は800 mV〜1500 mV、また塩
素濃度は5 mg / リットル〜150 mg / リットルに変化し
た。また陰極側で得られるアルカリ性の機能水のpHは
10〜13、酸化還元電位は−1000〜800mV、
塩素濃度は5mg/リットルであった。
【0049】そこで本実施例では有機化合物の分解実験
に用いる機能水としてpH5、酸化還元電位400mV、塩
素濃度20mg / リットルの機能水(以降「機能水1」
と略)、及びpH10、酸化還元電位620 mV、塩素濃
度20mg / リットルの機能水(以降「機能水2」と
略)を用意した。なお機能水1は上記陽極側で得られる
機能水と陰極側で得られる機能水とを1:0.1の割合で
混合することによって得た。また機能水2は酸性水とア
ルカリ性水とを1:1で混合することによって得た。
【0050】次に27.5 ml容のガラスバイアル瓶を複数
本用意し、2つのグループ(グループ1及びグループ
2)に分け、グループ1の各々のガラスバイアル瓶に機
能水1を10mlづつ入れ、またグループ2の各々のガ
ラスバイアル瓶に機能水2を10mlづつ入れ、全てのガ
ラスバイアル瓶をテフロンライナー付ブチルゴム栓とア
ルミシールで密閉した。次にガラスバイアル瓶の中のTC
Eがすべて機能水に溶解したときのTCE濃度が25 ppmとな
るようにTCEガスをガスタイトシリンジでブチルゴム栓
を通して全てのガラスバイアル瓶に添加した。これを15
℃、120 rpmで振とうし、各々のグループのガラスバイ
アル瓶中の気相部分のTCE濃度の経時的変化を測定し
た。なおガラスバイアル瓶中の気相部分のTCE濃度の
測定は、ガラスバイアル瓶の気相部分をガスタイトシリ
ンジでサンプリングし、TCE濃度をガスクロマトグラフ
ィー(島津製作所(株)製、FID検出器付きGC-14B 、カ
ラムはJ&W製DB-624)で測定した。またこの気相TCE濃度
よりガラスバイアル瓶の中のすべてのTCEがすべて機能
水に溶解したときのTCE濃度を経時的に求めた。その結
果を図9に示す。
【0051】これより機能水により数時間〜数十時間で
TCEを完全に分解できることがわかった。また、異なるp
H、酸化還元電位、および残留塩素濃度をもつ機能水に
ついてもTCEが分解できることを確かめた。更に純水を
用いた対照実験ではTCEの分解は観測されず、機能水に
より分解が起こることを確かめた。更にまたpH、酸化
還元電位、および塩素濃度が異なる機能水についてTCE
分解を評価したところ、いずれも経時的なTCEの濃度低
下が観測され、機能水によるTCE分解が確認された。
【0052】(実施例2) 機能水によるテトラクロロエチレンの分解 TCEをテトラクロロエチレン(PCE)に変え、初期濃度を
5ppmとした以外は実施例1と同様にして、機能水1及
び機能水2によるPCEの分解特性を評価した。その結果
図10に示す様にPCEの顕著な濃度低下が観測され
た。一方純水を用いた対照実験ではPCEの分解は観測さ
れず、このことからPCEの分解が機能水によるもので
あることが確認できた。更にpH、酸化還元電位、および
塩素濃度が異なる機能水についてPCE分解特性を評価し
たところ、いずれも経時的なPCEの濃度低下が観測さ
れ、機能水によるPCE分解が確認された。
【0053】(実施例3) 機能水によるクロロホルムの分解 TCEに代えてクロロホルムを用い、また初期濃度を10p
pmとした以外は実施例1と同様にして、機能水1及び機
能水2によるクロロホルムの分解特性を評価した。その
結果図11に示すようにクロロホルムの残存濃度の顕著
な低下が認められた。また純水を用いた対照実験ではク
ロロホルムの分解は観測されず、このことからクロロホ
ルムの分解が、機能水によるものであることがわかっ
た。更にpH、酸化還元電位、および塩素濃度が異なる機
能水についてクロロホルム分解を評価したところ、いず
れも経時的なクロロホルムの濃度低下が観測され、機能
水によるクロロホルム分解が確認された。
【0054】
【発明の効果】本発明により、常温常圧下で経済的かつ
安全で安定した有機化合物の分解を可能とすることがで
きる。また有機化合物を含む排気ガスの浄化も容易に、
且つ安定して行なうことを可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様にかかる有機化合物の分解
装置の概略図である。
【図2】本発明の他の実施態様にかかる有機化合物の分
解装置の概略図である。
【図3】本発明の他の実施態様に係る有機化合物の分解
装置の概略図である。
【図4】本発明の他の実施態様にかかる有機化合物の分
解装置の概略図である。
【図5】本発明の他の実施態様にかかる有機化合物の分
解装置の概略図である。
【図6】本発明の他の実施態様にかかる気体状有機化合
物の分解装置の概略図である。
【図7】本発明の他の実施態様にかかる気体状有機化合
物の分解装置の概略図である。
【図8】本発明の一実施態様にかかる排気ガスの浄化装
置の概略図である。
【図9】実施例1におけるTCE濃度の経時変化を示す
グラフである。
【図10】実施例2における残存PCE濃度の経時変化
を示すグラフである。
【図11】実施例3における残存クロロホルム濃度の経
時変化を示すグラフである。
【符号の説明】
101 水槽 103 陰電極 105 陽電極 107 隔膜 109 電源 111、115、133、139、159 パイプ 113、117、131、141、145、155 ポ
ンプ 118 排水管 119 廃液タンク 121 排気口 123 機能水生成装置 125 導入管 127 標準ガス発生装置 128 ブロワー 129 電解質水溶液貯蔵手段 137 有機化合物含有液体貯蔵タンク 143 分解処理槽 149 攪拌装置 151 反応カラム 153 貯留タンク 157 充填剤 161 ゴミ焼却炉 163 煤塵除去装置 165 反応槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桜永 昌徳 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 加藤 欽也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 栗山 朗 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 須川 悦子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素イオン濃度(pH値)が4を越え10
    以下、酸化還元電位(作用電極:プラチナ電極、参照電
    極:銀−塩化銀電極)が300 mV以上800mV未
    満、かつ塩素濃度が2 mg / リットル以上70 mg / リッ
    トル以下である機能水を有機化合物と接触させる工程を
    有することを特徴とする有機化合物の分解方法。
  2. 【請求項2】 該有機化合物がハロゲン化脂肪族炭化水
    素化合物である請求項1記載の分解方法。
  3. 【請求項3】 該ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物が塩
    素化脂肪族炭化水素化合物である請求項2記載の分解方
    法。
  4. 【請求項4】 該塩素化脂肪族炭化水素化合物が、メタ
    ンの1〜4塩素置換体、エタンの1〜6塩素置換体、エチレ
    ンの1〜4塩素置換体、アセチレンの1〜2塩素置換体、プ
    ロパンの1〜8塩素置換体、プロピレンの1〜6塩素置換
    体、アレン(プロパジエン)の1〜4塩素置換体、アリレ
    ン(メチルアセチレン)の1〜4塩素置換体、ブタンの1
    〜10塩素置換体、1-,2-, あるいはiso-ブテンの1〜8塩
    素置換体、1,3-ブタジエンの1〜6塩素置換体の少なくと
    も一つである請求項3記載の分解方法。
  5. 【請求項5】 該塩素化脂肪族炭化水素化合物がトリク
    ロロエチレン、テトラクロロエチレン及びクロロホルム
    の少なくとも一つである請求項3または4記載の分解方
    法。
  6. 【請求項6】 該機能水が、水溶性電解質を添加した水
    を電気分解したときに陰極近傍で得られるものである請
    求項1〜5記載の分解方法。
  7. 【請求項7】 該電解質が塩化ナトリウムおよび塩化カ
    リウムから選ばれる請求項6記載の分解方法。
  8. 【請求項8】 該機能水が電気分解において陽極側で得
    られる酸性水と陰極側で得られるアルカリ性水を混合し
    た混合水である請求項1〜5の何れかに記載の分解方
    法。
  9. 【請求項9】 該酸性水と該アルカリ性水の混合比が1:
    0〜1:1である請求項8に記載の分解方法。
  10. 【請求項10】 分解処理槽、機能水を該分解処理槽に
    供給する手段、及び分解されるべき有機化合物を該分解
    処理槽に供給する手段、を有し、該機能水が水素イオン
    濃度(pH値)が4を越え10以下、酸化還元電位(作用
    電極:プラチナ電極、参照電極:銀−塩化銀電極)が30
    0 mV以上800mV未満、かつ塩素濃度が2 mg /リット
    ル以上70mg /リットル以下であることを特徴とする有機
    化合物の分解装置。
  11. 【請求項11】 有機化合物を含む排気ガスを水素イオ
    ン濃度(pH値)が4を越え10以下、酸化還元電位(作
    用電極:プラチナ電極、参照電極:銀−塩化銀電極)が
    300 mV以上800mV未満、かつ塩素濃度が2 mg /
    リットル以上70 mg / リットル以下である機能水と接触
    させて、該有機化合物を分解せしめる手段を有すること
    を特徴とする排気ガスの浄化方法。
  12. 【請求項12】 有機化合物を含む排気ガスの浄化装置
    であって排気ガス及び機能水の導入口及び排出口を備
    え、該導入口及び排出口の間が充填剤で充填されている
    反応容器、該排気ガスを該反応容器に導入する手段、及
    び該機能水を該反応容器に導入する手段を有し、該機能
    水は、水素イオン濃度(pH値)が4を越え10以下、
    酸化還元電位(作用電極:プラチナ電極、参照電極:銀
    −塩化銀電極)が300 mV以上800mV未満、かつ
    塩素濃度が2 mg / リットル以上70mg / リットル以下で
    あることを特徴とする排気ガスの浄化装置。
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