JPH11178843A - 抗菌性義歯安定剤 - Google Patents

抗菌性義歯安定剤

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JPH11178843A
JPH11178843A JP34771797A JP34771797A JPH11178843A JP H11178843 A JPH11178843 A JP H11178843A JP 34771797 A JP34771797 A JP 34771797A JP 34771797 A JP34771797 A JP 34771797A JP H11178843 A JPH11178843 A JP H11178843A
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antibacterial agent
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denture stabilizer
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JP34771797A
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Kiminori Atsumi
公則 渥美
Tsutomu Ishizaki
勉 石崎
Hiroshi Nakanaga
博 中長
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Sangi Co Ltd
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Sangi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い抗菌効果を発揮し、かつ、その安定な持
続力を有する抗菌性義歯安定剤を提供すること。 【解決手段】 義歯安定剤の全量に対して、0.05重
量%〜10.0重量%のリン酸カルシウム−銀系化合物
などの無機系抗菌剤が含有されている、抗菌性義歯安定
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、義歯安定剤に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】有床義歯(例えばレジン義歯床)を長期
間にわたって使用している者は、歯槽骨の吸収、鋭利な
骨縁による接触等が原因で、咀嚼時に疼痛を生じるばか
りでなく、歯槽提の吸収等により義歯の適合性が悪化し
て義歯の動揺や脱落の危険が生じて咀嚼能力を十分に発
揮できないことがある。
【0003】これらの問題を解決する方法として、口腔
内粘膜を健全な状態に回復すること、義歯床としての機
能を回復させること(特に咀嚼能力の向上)等を目的
に、義歯安定剤を義歯の粘膜面(義歯床の裏装面)に塗
布することが行われている。義歯安定剤は、一時的に義
歯床と口腔粘膜とを固定するものであって、義歯床使用
者が適宜装着、剥離できるように、その剥離性と装着性
(固着性)との相反する2つの性質を有している。この
ような義歯安定剤は通常、粘稠なペーストとしてチュー
ブに収容され、市販されている。
【0004】前記義歯安定剤として、カルボキシルメチ
ルセルロースナトリウムやカラヤガム等の水溶性高分子
を主成分とした粘着タイプ、或いは、酢酸ビニル等を主
成分(主基剤)とした密着タイプ等が使用されている。
【0005】なお、咀嚼時に義歯床下粘膜に負荷される
圧力の緩和を目的として、義歯床の裏面に軟質裏装剤が
固着される場合がある。この軟質裏装剤は、流動性が小
さく、容易に剥離されないように義歯床の裏面に強固に
固着される材料であり、歯科医(歯医者)が使用者の病
例に応じて適用するものであって、義歯安定剤とは全く
異なり、使用者は入手して自ら義歯床に塗布することの
できないものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】義歯安定剤は比較的軟
性であるため、義歯安定剤と口腔内粘膜との接触面に歯
垢等が滲入することがある。その結果、種々の菌が口腔
内粘膜面に付着繁殖し、粘膜疾患や口臭の原因となるな
どの欠点が指摘されてきた。
【0007】義歯床については、プラスチック等の原料
に無機抗菌剤を配合して成形したものが開示されている
が、義歯床は通常、義歯安定剤を介して口腔内粘膜に間
接的に固定(固着)されるため、口腔内粘膜と直に接触
する義歯安定剤に抗菌性が付与されていなければならな
い。
【0008】また、従来の義歯安定剤に配合されている
殺菌剤或いは抗菌剤はいずれも有機系の化合物が主であ
って、接着時に唾液との接触によって流出しやすく、ま
た揮発しやい。殺菌剤(又は抗菌剤)が流出すると、経
時的に殺菌作用が低下して殺菌効果が持続しなくなるだ
けでなく、使用者に毒性の悪害を及ぼす。
【0009】本発明は、上述した実情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、口腔内細菌が付着して繁殖し
ようとしても、十分な抗菌性を持ちかつ抗菌力に持続性
があり、口腔内細菌の付着及び繁殖を長時間にわたって
安定に阻止することができる抗菌性義歯安定剤を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述した課
題を解決するために、鋭意検討を重ねた結果、義歯安定
剤に無機系抗菌剤を所定量含有せしめることによって、
高い抗菌効果を発揮し、その持続性に優れた抗菌性義歯
安定剤が得られることを見出した。
【0011】即ち、本発明は、義歯安定剤の全量に対し
て、0.05重量%〜10.0重量%の無機系抗菌剤が
含有されている、抗菌性義歯安定剤(以下、本発明の義
歯安定剤と称する。)に係るものである。
【0012】本発明の義歯安定剤によれば、義歯安定剤
の全量に対して、配合量0.05重量%〜10.0重量
%の無機系抗菌剤を含有しているので、長期間にわたっ
て十分な抗菌持続性を有すると同時に高い抗菌効果を発
揮することができ、従って、種々の菌が口腔内粘膜面に
付着繁殖し、粘膜疾患や口臭の原因となることを抑制し
て、清潔な口腔内状態を保つことができる。
【0013】また、本発明の義歯安定剤は、抗菌剤を適
量含有しているので、使用中に義歯を外して水洗いをし
て、再び装着するに際し、無機系であることから流出し
ないで保持され、洗浄時に雑菌を十分に除去でき、再使
用する場合でも雑菌を減少させることができる。
【0014】前記配合量が0.05重量%未満の場合に
は、長時間における十分な抗菌効果を発揮することが困
難となり、また、10重量%を越える量を添加しても抗
菌効果が上がらず、義歯安定剤の装着時の使用感や操作
性が悪くなると同時に、前記抗菌剤の離脱が生じること
がある。また、前記配合量は1.0重量%〜5.0重量
%が好ましく、1.0重量%〜3.0重量%がさらに好
ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】一般に義歯安定剤は、粘着タイプ
と密着タイプとの2種類に分類できる。前者としては、
カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリル
酸、カラヤガム等の水溶性高分子を主基剤とするものを
挙げることができ、後者としては、酢酸ビニル等を主基
剤としているものが挙げられる。本発明の義歯安定剤を
構成する主基剤としては、前述したもののうち任意のも
のが使用可能である。なお、前記「主基剤」とは、義歯
安定剤を構成する主たる成分であり、マトリックス剤と
称されることもある。
【0016】また、前述した主基剤以外にも、例えばア
クリル酸メチル等のアクリル酸エステル及び/又はメタ
クリル酸エチル等のメタクリル酸エステルを重合させた
一元系若しくは二元系のホモポリマー又はコポリマーを
本発明の義歯安定剤の主基剤として使用することもでき
る。
【0017】主基剤は、前述した成分の一種を用いても
よいが、必要に応じて前述した成分のうち二種以上を選
択して主基剤として用いたものであってもよい。
【0018】即ち、本発明の義歯安定剤は、装着時に適
度の流動性を有し、義歯床と良好に接着すると同時に口
腔内粘膜とも良好に密着し、さらに、口腔内で長時間の
弾性を保持し、以後、口腔内粘膜及び義歯床から一様に
かつ容易に剥離可能なものであるような(即ち、剥離性
と接着性とを両立した)主基剤を用いることが望まし
く、具体的には、流動パラフィン、カルボキシメチルセ
ルロースナトリウム及びカラヤガム等からなる粘着タイ
プの主基剤や、ポリ酢酸ビニル、エタノール及びプロピ
レングリコールからなる密着タイプの主基剤等が挙げら
れる。なお、本発明の義歯安定剤に用いる主基剤は、粘
度(粘性率)102 〜106 ポアズであり、流動性の比
較的大きいものであることが好ましい。
【0019】本発明の義歯安定剤には、上記成分に加え
てその他の任意成分を必要に応じて配合することかでき
る。任意成分として、無毒性ワックス類、可塑剤、水不
溶性粉体、防腐剤、乳化剤、湿潤剤、色素、顔料、香
料、pH調整剤、水、エタノール等を必要に応じて公知
の方法で添加することができる。
【0020】例えば、無毒性ワックス類としてミツロ
ウ、木ロウ、マイクロクリスタリンワックス、カルバナ
ロウ等、可塑剤としてトリアセチン等のグリセリン脂肪
酸エステル、シュクローズアセテートイソブチレート
(SAIB)等のショ糖脂肪酸エステル、エステルガム
等、水不溶性粉体として炭酸カルシウム、リン酸水素カ
ルシウム、リン酸三カルシウム、ハイドロキシアパタイ
ト、二酸化ケイ素、プラスチックパウダー、セルロース
パウダー等、防腐剤としてトリクロサン、エチルパラベ
ン等、乳化剤としてステアリン酸モノグリセライド、オ
レイン酸モノグリセライド、アセチル化グリセリルモノ
ステアレート等のアセチル化グリセリル脂肪酸エステル
等、湿潤剤としてポリエチレングリコール、プロビレン
グリコール、グリセリン、ソルビット等を用いることが
できる。
【0021】これらの任意成分は、義歯安定剤の硬さや
使用感を調整するための補助剤として用いられ、例え
ば、マイクロクリスタリンワックスは無毒性ワックス類
のうちの一つであり、義歯安定剤の硬さを調整する可塑
剤としての役割を果たすことが可能である。また、例え
ば、炭酸カルシウム等の水不溶性粉体は、義歯安定剤の
べたつきを少なくしたり、硬さを調整するための可塑剤
としての役割を果たすとともに、義歯安定剤の水分の保
持力を高め、付着力を損なうことなく長時間持続させる
ことができ、更に優れた剥離性も付与することができ
る。
【0022】次に、本発明の義歯安定剤に用いる抗菌成
分(抗菌剤)について説明する。
【0023】本発明に基づく無機系抗菌剤は、抗菌性を
有する金属元素及び/又は金属イオン(以下、抗菌性金
属と称することがある。)を無機系の担体に担持させた
無機系抗菌剤であり、人体に安全なものであれば特に制
限はない。
【0024】前記無機系抗菌剤に担持される抗菌性金属
としては、人体の安全性を考慮すると、銀、銅、亜鉛、
金、白金及びニッケルからなる群より選ばれる少なくと
も1種が挙げられるが、高い抗菌性を確保することと、
生産性及び製造コスト等とを考慮すると、前述の抗菌性
金属のうち、銀、銅、亜鉛の使用が最も好ましい。これ
らの抗菌性金属は単独で用いてもよいが、複数種を混合
して用いてもよい。
【0025】一方、抗菌性金属元素や金属イオン等を担
持させる担体としては、活性炭、アルミナ、シリカゲ
ル、ゼオライト、リン酸カルシウム及びリン酸ジルコニ
ウム等のリン酸塩系化合物、炭酸カルシウム、ケイ酸カ
ルシウム、ベントナイト、酸化チタンからなる群より選
ばれる少なくとも1種を挙げることができる。
【0026】前述の化合物、即ち、活性炭、アルミナ、
シリカゲル、ゼオライト、リン酸塩系化合物、炭酸カル
シウム、ケイ酸カルシウム、ベントナイト、酸化チタン
は、人体に安全であり、金属元素及び/又は金属イオン
を固定する能力に優れている。これらの担体のうち、単
独の化合物を選択して担体として使用することができる
が、複数の化合物を選択して担体として使用することも
できる。
【0027】このうち、イオン交換能が高く、担持した
抗菌性金属の溶出量が低い物質であることから、リン酸
塩系化合物を担体として選択して使用するのが好まし
い。また、抗菌性金属と担体との担持形態は、すべて金
属イオンとしてイオン交換されているわけではなく、一
部吸着保持されている金属があると考えられ、抗菌性の
点でこのような形態であることが好ましい。
【0028】前記リン酸塩系化合物の具体例としては、
リン酸三カルシウム〔Ca3 (PO4 2 〕、リン酸水
素カルシウム〔CaHPO4 〕、ハイドロキシアパタイ
ト〔Ca10(PO4 6 (OH)2 〕、ピロリン酸水素
カルシウム〔CaH2 2 7 〕、ピロリン酸カルシウ
ム〔Ca2 2 7 〕等のリン酸カルシウム系化合物、
Ti(HPO4 2 等のリン酸チタン系化合物、Zr
(HPO4 2 等のリン酸ジルコニウム系化合物、Mg
3 (PO4 2 等のリン酸マグネシウム系化合物、Al
PO4 等のリン酸アルミニウム系化合物、Mn3 (PO
4 2 等のリン酸マンガン系化合物、及び、Fe3 (P
4 2 等のリン酸鉄系化合物からなる群より選ばれる
少なくとも1種を挙げることができる。これらのリン酸
塩系化合物を担体とした抗菌剤は、特に、金属イオンの
溶出量(脱離)が少なく、抗菌効果の持続性が高い。
【0029】これらの担体は、天然品でも合成品でもよ
いが、品質の均一な粒子が得られることから合成品が好
ましい。溶液反応による湿式法でリン酸塩を合成した場
合、非晶質のものを製造することができ、また、焼成工
程を施すと結晶性が高いものを得ることができる等、製
造方法によっては様々な結晶性のものができるが、いず
れのものであってもよい。また、リン酸塩は結晶水を含
有したものであってもよい。
【0030】なお、人体との親和性(生体親和性)が良
好であり、高い抗菌持続性、優れた安全性を有している
ことから、前述のリン酸塩系化合物のうち、特に、リン
酸カルシウム系化合物の使用が最も好ましい。リン酸カ
ルシウム系化合物としては、前述したもの以外に、Ca
10(PO4 6 2 (X=F、Cl)のハロゲン化アパ
タイト及び非化学量論アパタイトCa10-z(HPO4
y (PO4 6-y 2-y z 2 O(X=OH、F、C
l;y、zは不定比量)であってもよい。
【0031】本発明の義歯安定剤においては、前述した
担体としての化合物、好ましくはリン酸塩系化合物、特
にリン酸カルシウム系化合物を担体として選択し、この
担体に、前述の抗菌性金属のうち、特に銀、銅、亜鉛か
ら選ばれる少なくとも一種の抗菌性金属を担持させ、こ
れを前記無機系抗菌剤とすることが好ましい。
【0032】前記単体に前記抗菌性金属を担持される方
法としては、金属元素及び/又は金属イオンを吸着によ
り担持させる方法、イオン交換反応により担持させる方
法、或いはメカノケミカル反応により担持させる方法等
の方法が挙げられ、これらの方法で無機化合物からなる
担体に抗菌性金属が担持された無機系抗菌剤を作製でき
る。
【0033】なお、このメカノケミカル反応とは、ボー
ルミル等の混合装置を使用することにより、出発物質か
ら吸着及び/又はイオン交換を行いながら均一な粒径の
抗菌剤のスラリーを製造する方法であり、例えば、担体
を製造するための出発物質(炭酸カルシウム等のカルシ
ウム化合物等及びリン酸等)及び抗菌性金属水溶液をボ
ールミルに投入し、このボールミルを一定時間運転させ
ることにより、ボールミル内部のジルコニアボールが出
発物質のスラリーを攪拌すると同時に反応生成物の粉砕
を行うことができる。このように、メカノケミカル反応
を一定時間行うことによって、出発物質の反応と反応生
成物の粉砕とが同時に行われるので、均質かつ均一な粒
径の抗菌剤を得ることができ、特に大量生産に好適であ
る。
【0034】前記無機系抗菌剤としては、前述した抗菌
性金属を、前記担体に対して0.05重量%〜10.0
重量%の範囲内で担持させることが好ましい。前記抗菌
性金属の担持量が0.05重量%未満の場合、抗菌性能
が低く、抗菌剤自身を大量に使用する必要が生じること
がある。他方、前記抗菌性金属を10.0重量%を越え
る担持量で担持させた場合、一部の抗菌性金属と担体と
の結合が弱いために、抗菌性金属が脱離し易くなって、
義歯安定剤が着色され易くなる傾向にある。
【0035】また、本発明に使用される無機系抗菌剤に
は、本発明の目的を妨げない範囲内で、その他の目的に
応じて、前記担体としての無機化合物及び前記抗菌性金
属以外に、例えば、二酸化ケイ素、酸化亜鉛等の他の無
機化合物が含有されたものであってもよい。例えば、二
酸化ケイ素は、抗菌剤の白色性を向上させる効果があ
り、また、酸化亜鉛は、抗菌剤の抗菌スペクトルを向上
させる効果(抗菌効果を作用しうる対象の菌種が増え
る)があり、いずれの無機化合物も人体に安全である。
この場合、前記抗菌性金属として、特に、銀を用いると
抗菌作用の対象が広くなり、また、銅の場合は抗カビ効
果もある。
【0036】また、リン酸塩系化合物を担体として使用
する無機系抗菌剤は、更に500℃〜1200℃の焼成
処理が施されたものが好ましい。前記焼成処理が施され
た無機系抗菌剤は、焼成されていないものと比較して、
抗菌性金属の溶出割合が極めて低く、抗菌効果の耐久性
(持続性)も一段と優れており、特に義歯安定剤は口腔
粘膜に直に接触した状態で長時間使用することから、焼
成工程を施したリン酸塩化合物の使用がより好ましい。
【0037】また、前記無機系抗菌剤の粒子径は、10
μm以下が好ましく、5μm以下がさらに好ましい。粒
子径が10μmを越える場合、その比表面積が小さくな
るので、抗菌効果を発揮させるためには、無機系抗菌剤
の配合量を多くしなければならないが、粒子径が大きい
ため、その配合量が多いと義歯安定剤が装着時に剥離し
やすくなる。また、無機系抗菌剤の粒子径が5μm以下
であれば、義歯安定剤の装着時の使用感を損なわずに、
抗菌力をより効果的に発揮しうる。
【0038】本発明に基づいて抗菌成分(抗菌剤)を有
する義歯安定剤は、前述の無機系抗菌剤及び各種成分を
混合、分散させてペースト状の組成物とすることなど、
種々の方法により製造でき、また、通常の義歯安定剤と
同様に使用できる。
【0039】
【実施例】以下、本発明を実施例について詳細に説明す
るが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。
【0040】<抗菌剤の調製>まず、下記抗菌剤(抗菌
成分)1〜5を下記の要領で調製した。
【0041】(1)抗菌剤1(リン酸三カルシウム−銀
系抗菌剤) 1000mLの蒸留水にリン酸三カルシウム100g及
び硝酸銀3.3gを加え、室温にて充分に攪拌、混合し
た後、得られた生成物を蒸留水でよく洗浄した後、12
0℃で乾燥させた(湿式法:以下の調製方法も同様であ
る)。
【0042】次いで、この乾燥物を700℃で焼成し、
得られた焼成物を粉砕して銀を担持したリン酸三カルシ
ウム(リン酸三カルシウム−銀系抗菌剤)の粉体を得
た。この粉体における銀の割合(担持量)は、2.0重
量%であった。
【0043】(2)抗菌剤2(ハイドロキシアパタイト
−銀系抗菌剤) 1000mLの蒸留水にハイドロキシアパタイト100
g及び硝酸銀3.3gを加え、室温にて充分に攪拌、混
合した後、得られた生成物を蒸留水でよく洗浄した後、
120℃で乾燥させた。
【0044】次いで、この乾燥物を1000℃で焼成
し、得られた焼成物を粉砕して銀を担持したハイドロキ
シアパタイト(ハイドロキシアパタイト−銀系抗菌剤:
以下、HAP−銀系抗菌剤と称する。)の粉体を得た。
この粉体における銀の割合(担持量)は、2.0重量%
であった。
【0045】(3)抗菌剤3(ゼオライト−銀系抗菌
剤) 1000mLの蒸留水にナトリウムタイプのA型ゼオラ
イトの乾燥物100g及び硝酸銀3.3gを加え、室温
にて充分に攪拌、混合した後、得られた生成物を蒸留水
でよく洗浄した後、120℃で乾燥させた。
【0046】次いで、この乾燥物を粉砕して銀を担持し
たゼオライト(ゼオライト−銀系抗菌剤)の粉体を得
た。この粉体における銀の割合(担持量)は、2.0重
量%であった。
【0047】(4)抗菌剤4(リン酸ジルコニウム−銀
系抗菌剤) 1000mLの蒸留水にリン酸ジルコニウムの乾燥物1
00g及び硝酸銀3.3gを加え、室温にて充分に攪
拌、混合した後、得られた生成物を蒸留水でよく洗浄し
た後、120℃で乾燥させた。
【0048】次いで、この乾燥物を粉砕して銀を担持し
たリン酸ジルコニウム(リン酸ジルコニウム−銀系抗菌
剤)の粉体を得た。この粉体における銀の割合(担持
量)は、2.0重量%であった。
【0049】(5)抗菌剤5(酸化チタン−銀系抗菌
剤) 1000mLの蒸留水に酸化チタンの乾燥物100g及
び硝酸銀3.3gを加え、室温にて充分に攪拌、混合し
た後、得られた生成物を蒸留水でよく洗浄した後、12
0℃で乾燥させた。
【0050】次いで、この乾燥物を粉砕して銀を担持し
た酸化チタン(酸化チタン−銀系抗菌剤)の粉体を得
た。この粉体における銀の割合(担持量)は、2.0重
量%であった。
【0051】<義歯安定剤の作成>前述の抗菌剤1〜5
を使用して、以下に示す実施例及び比較例の義歯安定剤
を作成した。
【0052】実施例1 次に示す成分及び配合割合の義歯安定剤を下記の方法で
作製した。
【0053】流動パラフィンを所定量秤量して100m
Lガラスビーカーに入れて、回転数150rpmで加熱
しながら攪拌を開始した。
【0054】次いで、流動パラフィンの温度を90℃に
保持しつつ、まず、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウムを所定量秤量して、このガラスビーカーに投入し
た。10分後、カラヤガム、抗菌剤1(リン酸三カルシ
ウム−銀系抗菌剤:銀担持量2.0重量%)のそれぞれ
所定量を秤量し、5分経過毎にこの順にそれぞれ投入し
て30分間連続して攪拌を行い、全成分が均一に分散し
ているのを確認して攪拌を終了した。
【0055】なお、本実施例における義歯安定剤の組成
及び配合割合は次の通りである。 流動パラフィン 51重量% カルボキシメチルセルロースナトリウム 24重量% カラヤガム 23重量% 抗菌剤1 0.05重量%
【0056】実施例2 次に示す成分及び配合割合の義歯安定剤を下記の方法で
作製した。
【0057】まず、エタノールを所定量秤量して100
mLガラスビーカーに入れて、回転数150rpmで攪
拌を開始した。次いで、ポリ酢酸ビニルを所定量秤量
し、このガラスビーカーに投入した。10分後、プロピ
レングリコール、抗菌剤1(リン酸三カルシウム−銀系
抗菌剤:銀担持量2.0重量%)、炭酸カルシウムのそ
れぞれ所定量を秤量し、5分経過毎にこの順にそれぞれ
投入して30分間連続して攪拌を行い、全成分が均一に
分散しているのを確認して攪拌を終了した。
【0058】なお、本実施例における義歯安定剤の組成
及び配合割合は次の通りである。 ポリ酢酸ビニル 60重量% エタノール 25重量% プロピレングリコール 5重量% 抗菌剤1 10重量%
【0059】実施例3 0.05重量%の抗菌剤1の代わりに、0.05重量%
の抗菌剤3(ゼオライト−銀系抗菌剤:銀担持量2.0
重量%)を用いた以外は、実施例1と同様に義歯安定剤
を作製した。
【0060】実施例4 0.05重量%の抗菌剤1の代わりに、2.0重量%の
抗菌剤3(ゼオライト−銀系抗菌剤:銀担持量2.0重
量%)を用いた以外は、実施例1と同様に義歯安定剤を
作製した。
【0061】実施例5 0.05重量%の抗菌剤1の代わりに、2.0重量%の
抗菌剤4(リン酸ジルコニウム−銀系抗菌剤:銀担持量
2.0重量%)を用いた以外は、実施例1と同様に義歯
安定剤を作製した。
【0062】実施例6 0.05重量%の抗菌剤1の代わりに、2.0重量%の
抗菌剤5(酸化チタン−銀系抗菌剤:銀担持量2.0重
量%)を用いた以外は、実施例1と同様に義歯安定剤を
作製した。
【0063】実施例7 0.05重量%の抗菌剤1の代わりに、10.0重量%
の抗菌剤5(酸化チタン−銀系抗菌剤:銀担持量2.0
重量%)を用いた以外は、実施例1と同様に義歯安定剤
を作製した。
【0064】実施例8 0.05重量%の抗菌剤1の代わりに、2.0重量%の
抗菌剤2(HAP−銀系抗菌剤:銀担持量2.0重量
%)を用いた以外は、実施例1と同様に義歯安定剤を作
製した。
【0065】実施例9 0.05重量%の抗菌剤1の代わりに、2.0重量%の
抗菌剤1(リン酸三カルシウム−銀系抗菌剤:銀担持量
2.0重量%)を用いた以外は、実施例1と同様に義歯
安定剤を作製した。
【0066】実施例10 0.05重量%の抗菌剤1の代わりに、5.0重量%の
抗菌剤1(リン酸三カルシウム−銀系抗菌剤:銀担持量
2.0重量%)を用いた以外は、実施例1と同様に義歯
安定剤を作製した。
【0067】実施例11 0.05重量%の抗菌剤1の代わりに、1.0重量%の
抗菌剤1(リン酸三カルシウム−銀系抗菌剤:銀担持量
2.0重量%)を用いた以外は、実施例1と同様に義歯
安定剤を作製した。
【0068】実施例12 0.05重量%の抗菌剤1の代わりに、0.5重量%の
抗菌剤1(リン酸三カルシウム−銀系抗菌剤:銀担持量
2.0重量%)を用いた以外は、実施例1と同様に義歯
安定剤を作製した。
【0069】比較例1 0.05重量%の抗菌剤1の代わりに、0.04重量%
の抗菌剤1(リン酸三カルシウム−銀系抗菌剤:銀担持
量2.0重量%)を用いた以外は、実施例1と同様に義
歯安定剤を作製した。
【0070】比較例2 0.05重量%の抗菌剤1の代わりに、11.0重量%
の抗菌剤1(リン酸三カルシウム−銀系抗菌剤:銀担持
量2.0重量%)を用いた以外は、実施例1と同様に義
歯安定剤を作製した。
【0071】比較例3 抗菌剤を添加しない以外は、実施例1と同様に義歯安定
剤を作製した。
【0072】<抗菌性試験(評価方法)>試験菌とし
て、大腸菌を使用することとし、これらの菌液を以下に
示す方法で調整した。
【0073】まず、菌株を、普通ブイヨン培地におい
て、37℃で18時間振とう培養した後、培養物を培地
に接種し、37℃で8時間振とう培養した。そして、こ
れを適宜希釈して、試験前の生菌数が約1.5×105
個/mLになるように調整し、その5mLを滅菌リン酸
緩衝液70mLに加えて試験菌液とした。
【0074】試験片として、上記各実施例及び比較例の
義歯安定剤をそれぞれ厚さ1.0mmの平板状に成形し
たものを用意した。そして、試験菌液の入った三角フラ
スコに、成形した実施例または比較例の義歯安定剤を
2.0g入れて25℃にて6時間振とうした。6時間振
とう後に試験菌液の一部を取り出し、寒天培地を用いた
混釈培養液(35℃、48時間)により、その生菌数を
測定した。これを使用当初の生菌数とする。また、各試
験片を37℃の水中に14日間浸漬した後の抗菌数を1
4日経過後の生菌数とする。
【0075】<抗菌性試験(評価結果)>実施例1〜1
2及び比較例1、2及び比較例3の抗菌力試験結果を下
記の表1に示す。
【0076】
【0077】
【0078】この試験結果によれば、抗菌剤を使用した
実施例1〜12、比較例1、2のいずれも使用当初にお
いて抗菌効果が見られた。なお、抗菌剤を使用していな
い比較例3(ブランク試料)にも使用当初において菌が
減少しており、抗菌性が見られるが、これはエタノール
の殺菌効果によるものと考えられる。
【0079】しかしながら、各試験片を37℃の水中に
14日間浸漬した後の抗菌試験結果から、抗菌剤を配合
したものは、抗菌剤を配合していない比較例3(ブラン
ク試料)と比較すると、抗菌効果が持続的であることが
わかる。
【0080】抗菌剤2(HAP−銀系抗菌剤)を有する
実施例8、若しくは抗菌剤1(リン酸三カルシウム−銀
系抗菌剤)を有する実施例9は、14日経過後も抗菌力
が充分維持されており、ほとんど低減していないか全く
低減していない。前述したように、これらはリン酸塩系
化合物であって、生体親和性が高く、また、ゼオライト
と比較して銀の保持力が強固であり、さらに、焼成処理
が施されているので銀の保持が一層強固になっているた
めに、銀が殆ど溶出せず、抗菌力が維持されたものと考
えられる。
【0081】抗菌剤4(リン酸ジルコニウム−銀系抗菌
剤)を有する実施例5は、14日経過後の抗菌力が、抗
菌剤3(ゼオライト−銀系抗菌剤)を有する実施例4、
抗菌剤5(酸化チタン−銀系抗菌剤)を有する実施例6
とほぼ同程度の抗菌性能を示したものの、抗菌剤2を有
する実施例8や抗菌剤1を有する実施例9に比べて、抗
菌力の保持能力が低いことがわかる。
【0082】抗菌剤3を有する実施例4、抗菌剤5を有
する実施例6は、使用当初に較べて、14日経過後の抗
菌力が低減している。これは、ゼオライト−銀系抗菌剤
及び酸化チタン−銀系抗菌剤の場合は、銀の保持能力が
低く、担持した銀が溶出し易いため、使用当初の抗菌力
を維持できなかったと考えられる。
【0083】比較例1の結果から、抗菌剤として前述の
抗菌剤1(リン酸三カルシウム−銀系抗菌剤)の使用に
より抗菌力に耐久性があるものの、抗菌剤の配合量が少
ないため、実施例1の抗菌力結果と比較すると抗菌力に
劣っている。
【0084】比較例2と実施例2とを比較すると、抗菌
剤の配合量が10重量%程度で十分な抗菌効果と抗菌力
の持続性が得られることがわかる。但し、比較例2で
は、抗菌剤の配合量が10重量%を越えているので、相
対的に主基剤の割合が減少するために、これを実際に使
用した時の使用感や操作性が低下した。
【0085】図1に、義歯安定剤全量に対する抗菌剤の
配合量(重量%)による、初期(黒丸)及び14日経過
後の生菌数(白丸)の変化を示す。なお、このグラフ
は、実施例1、2、9、10、11及び12と比較例1
及び2についてのものである。
【0086】即ち、抗菌剤の配合量が0.05重量%未
満であると、初期の抗菌性能が劣ると同時に、14日経
過後の生菌数が大きく増加し、抗菌力及びその持続性が
低下することがわかる。また、図示省略するが、上述し
たように、抗菌剤の配合量が10重量%を越えると、相
対的に主基剤の割合が減少するために、これを実際に使
用した時の使用感や操作性が低下し、さらに、抗菌剤の
離脱も確認された。この配合量は1〜5重量%とするの
が、抗菌作用及びその長時間に亘る持続性、使用感など
が一層向上するので好ましい。
【0087】
【発明の作用効果】本発明の抗菌性義歯安定剤は、義歯
安定剤の全量に対して、0.05重量%〜10.0重量
%の無機系抗菌剤が含有されているので、優れた抗菌作
用を有し、長時間使用しても抗菌作用が殆ど低下しな
い。そのため、口腔内粘膜と義歯床との接触面への細菌
の侵入が阻止され、細菌の付着及び増殖を抑制できる。
従って、本発明の義歯安定剤によれば、口腔内が常に衛
生的に保たれ、また、細菌の増殖による口臭の発生も防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】抗菌剤の配合量による生菌数の変化を示すグラ
フである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 義歯安定剤の全量に対して、0.05重
    量%〜10.0重量%の無機系抗菌剤が含有されてい
    る、抗菌性義歯安定剤。
  2. 【請求項2】 前記無機系抗菌剤が、 活性炭、アルミナ、シリカゲル、ゼオライト、リン酸塩
    化合物、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、ベントナ
    イト及び酸化チタンからなる群より選ばれる少なくとも
    1種の担体に、 銀、銅、亜鉛、金、白金及びニッケルからなる群より選
    ばれる少なくとも1種の金属を担持した無機系抗菌剤で
    ある、請求項1に記載した抗菌性義歯安定剤。
  3. 【請求項3】 前記リン酸塩化合物が、リン酸カルシウ
    ム系化合物、リン酸チタン系化合物、リン酸ジルコニウ
    ム系化合物、リン酸マグネシウム系化合物、リン酸アル
    ミニウム系化合物、リン酸マンガン系化合物、及びリン
    酸鉄系化合物からなる群より選ばれる少なくとも一種の
    化合物である、請求項2に記載した抗菌性義歯安定剤。
  4. 【請求項4】 リン酸三カルシウム、リン酸水素カルシ
    ウム及びハイドロキシアパタイトからなる群より選ばれ
    る少なくとも1種の前記リン酸カルシウム系化合物から
    なる担体に、 銀、銅及び亜鉛からなる群より選ばれる少なくとも1種
    の金属が担持されている、請求項3に記載した抗菌性義
    歯安定剤。
  5. 【請求項5】 前記金属が前記担体に対して0.05重
    量%〜10.0重量%担持されている、請求項2に記載
    した抗菌性義歯安定剤。
  6. 【請求項6】 前記無機系抗菌剤が、剥離性と接着性と
    を両立する主基剤中に配されている、請求項1に記載し
    た抗菌性義歯安定剤。
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