JPH11177896A - テレビ番組予約システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テレビ番組を予約可能とし、その開始時間に
これを通知するテレビ番組予約システムを提供する。 【解決手段】本発明は、テレビ受像機と共に又はこれに
内蔵して使用されるテレビ番組の予約システムに関する
ものである。本予約システムは、所定期間のテレビ番組
のデータを記憶する第１の記憶手段２０を備える。第１
の記憶手段２０に記憶された番組データは、表示制御手
段２によってテレビ受像機の又は付属の画面上に番組表
として表示される。画面に表示された番組表から選択手
段３により利用者は特定の番組を選択する。該選択され
た番組についてのデータは第２の記憶手段６に記憶さ
れ、その記憶された番組データから番組毎の開始時間が
監視手段４により監視される。前記監視手段４からの通
知を受けて通知手段５は、該番組が開始されることを利
用者に通知する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、テレビ受像機と共
に又はこれに内蔵して使用されるテレビ番組の予約シス
テムに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、既存の地上波通信に加え、衛星通
信やケーブル通信によるテレビ番組の配信が行われ、そ
の市場が拡大しつつある。多種類の配信法の採用及びこ
れに伴う多数の通信事業者によるサービスが拡張するこ
とによって、日本でも急速に多チャンネル化の時代を迎
えようとしている。

【０００３】現在、新聞、雑誌等の印刷媒体により所定
期間のテレビ番組を一覧表とした、いわゆる番組表の提
供がなされている。しかし、多チャンネル化によってユ
ーザが選択できる番組の幅が広がり、番組表として提供
すべき情報量が激増することが予想される。この場合、
印刷媒体による番組表の提供は、提供者及び利用者の双
方にとって必ずしも有効な方法ではなくなる。

【０００４】一方で、利用者の要求に応じて番組を提供
することができるビデオ・オン・デマンド（ＶＯＤ）に
関する研究・開発が盛んである。ＶＯＤにおいては、現
在の受動型の番組配信方式と異なり、番組に特定の配信
時間が割り当てられておらず、利用者は何時でも好きな
ときに希望する番組を見ることができる。しかしなが
ら、ＶＯＤは既存の配信方式とその方式が大きくことな
るものであるため、実用化及び社会への定着までには暫
く時間が掛かるものと思われる。従って、現行の受動型
の番組配信方式において、より使い勝手の良い番組提供
の手段が望まれている。

【０００５】現行の受動型の配信方式においては、利用
者が特定の番組を見たい場合、該番組が開始されるまで
利用者自身がその開始時間、放送チャンネルを記憶・管
理しなければならない。見たい番組が多数あったり、利
用者が高齢や多忙であったりする場合、これらは必ずし
も容易ではない。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の印刷媒体による番組表の提供に代えて、画面上に効率
的に番組表を表示するテレビ番組予約システムを提供す
ることにある。

【０００７】本発明の別の目的は、所望の番組を予約可
能とし、その開始時間にこれを通知するテレビ番組予約
システムを提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、テレビ受像機
と共に又はこれに内蔵して使用されるテレビ番組の予約
システムに関するものである。本予約システムは、所定
期間のテレビ番組のデータを記憶する第１の記憶手段を
備える。該第１の記憶手段に記憶された番組データは、
表示制御手段によってテレビ受像機の又は付属の画面上
に番組表として表示される。画面に表示された番組表か
ら選択手段により利用者は特定の番組を選択する。該選
択された番組についてのデータは第２の記憶手段に記憶
され、その記憶された番組データから番組毎の開始時間
が監視手段により監視される。前記監視手段からの通知
を受けて通知手段は、該番組が開始されることを利用者
に通知する。

【０００９】この場合において、前記通知手段は、テレ
ビ受像機の電源がオンになることによって該番組が開始
されることを使用者に通知するものとすることができ
る。

【００１０】また前記第１の記憶手段としては、既存の
種々の記憶装置を採用することができ、可搬性のあるカ
ード型メモリを採用することもできる。

【００１１】本発明はまた、外部から送信されるテレビ
番組のデータを受信する受信手段を備え、該受信したデ
ータを前記第１の記憶手段に記憶するよう構成すること
もできる。

【００１２】更に本発明は、前記通知手段に代えて、番
組録画手段を備え予約された番組を録画するように構成
することもできる。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に沿って説明する。図１は本発明テレビ番組の予約シス
テムの一実施形態を示す構成ブロック図である。図にお
いて、テレビ番組予約システムは、テレビ受像機４０に
接続して使用されるもので、ＣＰＵ１、メモリ６及び入
出力インターフェース７を備えた番組予約装置１０と、
メモリカード２０と、コントローラ３０とから構成され
ている。

【００１４】メモリカード２０は、ＥＥＰＲＯＭ（電気
的に書き換え可能なＲＯＭ）などの半導体メモリを内蔵
したカード型の記憶媒体であり、所定期間（例えば１週
間や１月）のテレビ番組のデータが記憶されている。記
憶するテレビ番組のデータとしては、図２に示すよう
に、番組の識別番号（ＩＤ）、放送チャンネル、番組の
開始及び終了時間、番組名、番組の簡単な内容、出演者
などを含めることができる。番組予約装置１０は、メモ
リカード２０を挿入して接続するメモリスロットを備え
ており、該メモリスロットに装着したメモリカード２０
内のデータを読み出し可能にする。

【００１５】番組予約装置１０に内蔵のＣＰＵ１は、そ
の上で実行されるプログラムにより、表示制御２、選択
制御３、予約監視４及び起動制御５の各機能を実現す
る。表示制御２は、メモリカード２０より番組データを
読み出し、テレビ受像機４０の表示部４１にこれを表示
する。図３は表示部４１上に表示される番組データの一
表示形式を示したものである。時間枠及びチャンネル枠
で区切られた各マスには、番組名、番組の簡単な内容、
出演者などを表示することができる。表示部４１の限ら
れた表示スペースに効率的に番組データを表示するため
に種々の表示方式を採用することができる。番組データ
を複数のページに分け、これを選択的に表示させる方
法、枠の見出しを固定して、内容部分だけを縦又は横に
スクロールする方法、選択した番組マスの内容を拡大表
示する方法などが採用できる。

【００１６】選択制御３は、後述するコントローラ３０
からの制御信号を司る部分であり、その制御信号に応じ
て前記表示制御２やメモリ６をコントロールする。すな
わち、選択制御３は、コントローラ３０から表示画面を
変更する制御信号を受けて、表示制御２にその表示内容
を変更するよう指示を出す。また、コントローラ３０が
表示部４１に表示された特定の番組を選択する信号を出
力した場合、該番組のデータをメモリカード２０から取
得して、メモリ６へ蓄積する。選択制御３によりメモリ
６内には選択された複数の番組データが順次蓄積されて
いく。

【００１７】予約監視４は、メモリ６に蓄積された各番
組の開始時間を監視し、該開始時間が来ると起動制御５
にこれを通知する。この場合、該起動制御５に対する通
知を、その開始時間の数分前に行うよう設定することも
可能である。起動制御５は、前記予約監視４からの通知
を受けて、テレビ受像機４０の電源４２をオンにするも
のである。

【００１８】コントローラ３０は、利用者により操作さ
れる携帯型のデータ入力装置である。コントローラ３０
は複数の選択ボタンを備えており、該選択ボタンによっ
て利用者の意思を番組予約装置１０側に伝える。コント
ローラ３０と番組予約装置１０との間のデータ交換は、
赤外線通信により実現することができ、この場合コント
ローラ３０側には赤外線の発光部、番組予約装置１０側
にはその受光部が設置される。コントローラ３０により
本システムの利用者は、テレビ受像機の表示部４１上に
表示される番組表の表示の制御、画面上でのカーソルの
移動、特定の番組の選択などが行える。コントローラ３
０は、テレビ受像機４０のチャンネル選択等の選択機能
を備えることができ、一つのコントローラを本システム
及びテレビ受像機で兼用できるように構成しても良い。

【００１９】次に、前記テレビ番組予約システムの動作
について説明する。本予約システムの利用者は、メモリ
カードの形で供給される番組データを番組予約装置１０
に装着する。番組予約装置１０及びテレビ受像機４０の
電源をオンにし、コントローラ３０を操作してテレビ受
像機４０の画面表示を番組予約に切り替える。メモリカ
ード２０に記憶した番組データは、番組予約装置１０の
表示制御２によりテレビ受像機の表示部４１上に表示さ
れる。

【００２０】利用者はコントローラ３０を操作して、表
示された番組表から予約したい番組上にカーソルを移動
し、コントローラ上の選択ボタンを押す。図３にはこの
様子が示されており、カーソルＰは番組Ｃ上にあり、こ
こで選択ボタンを押すことによって番組Ｃの予約が完了
する。また図において、番組Ａ及びＢは既に予約された
番組を示している。図では斜線によってカーソルの位置
及び番組の予約状態を示しているが、実際には反転表示
やカラー表示によってこれらを視覚的に区別させること
ができる。

【００２１】コントローラ３０により前記番組の選択が
なされると、ＣＰＵ１の選択制御３は、その番組につい
てのデータをメモリカード２０から読み出し、メモリ６
に記憶する。複数の番組が選択された場合には、各番組
のデータが順次メモリ６に蓄積される。利用者は予約が
完了したらテレビ受像機４０の電源をオフにする。

【００２２】番組の選択によりメモリ６内に番組データ
が蓄積されると、ＣＰＵ１の予約監視４はメモリ６内の
データのうち、各番組の開始時間を監視し、現在の時刻
と比較する。そして現在時刻が番組の開始時間になった
ときに、起動制御５にこれを通知する。起動制御５は、
予約監視４からの通知を受け、テレビ受像機４０の電源
４２をオンにする。これによって、利用者は自分が予約
した番組が開始されることを知ることができる。

【００２３】前記通知時に、表示制御２によってテレビ
受像機４０上に、放送が開始される番組の放送時間、チ
ャンネル、放送内容、出演者などメモリ６が有する情報
を表示するようにしても良い。また、テレビ受像機４０
の電源をオンにする際に、予約した番組の放送チャンネ
ルに自動的に切り替わるようにしても良い。また、所定
の通知音や音声により、該番組が開始されることを通知
するように構成することもできる。

【００２４】図４は本発明に係る他の実施形態に係る番
組予約システムの構成ブロック図である。本実施形態に
おける番組予約システムは、先の実施形態における起動
制御５に代えて、予約した番組の録画・再生の機能を備
えている。画像メモリ９は、予約した番組を録画するた
めの専用メモリである。長時間の番組の録画を可能とす
るために、画像メモリ９は磁気ディスク、磁気テープ、
光ディスク、光磁気ディスクなどの大容量記憶装置を用
いることが好ましい。画像メモリ９に対する動画の記録
は、アナログ及びデジタルの何れの方式を用いることも
でき、デジタル方式の場合は、更に任意の圧縮方式を用
いて記録を行うことができる。

【００２５】ＣＰＵ１は、先の起動制御５に代えて、録
画・再生制御８の機能を有する。録画・再生制御８は、
テレビ受像機４０で受信する番組を入力し、前記画像メ
モリ９にこれを録画すると共に、画像メモリ９に録画し
た番組をテレビ受像機４０で再生可能にするものであ
る。なお、本実施形態における他の構成部分は、先の実
施形態のものと同様であるので、その説明は省略する。

【００２６】本実施形態において、ＣＰＵ１の予約監視
４の機能は、メモリ６内に記憶された番組の開始時間及
び終了時間を監視する。そして現在時刻がその開始時間
になると、録画・再生制御８にこれを通知する。録画・
再生制御８はこれを受けて、テレビ受像機４０側からそ
の番組の放送を入力し、画像メモリ９への録画を開始す
る。録画中の番組の終了時間になると、予約監視４はこ
れを録画・再生制御８に通知し、録画・再生制御８は画
像メモリ９への録画を終了する。こうして画像メモリ９
には、予約した番組が順次録画されていく。そして、利
用者はコントローラ３０を操作することによって、前記
画像メモリ９に記録した番組を再生することができる。

【００２７】以上、本発明の実施形態を図面に沿って説
明した。しかしながら本発明の範囲は、前記実施形態に
示された事項に限定されず、特許請求の範囲の記載に基
づいてその変更又は改良が可能である。実施形態におい
ては、番組データを記憶する第１の記憶手段を、番組予
約装置１０に装着されるメモリカード２０で構成した。
しかし、本発明においてはこれを、内蔵の又は着脱式の
既存の種々記憶装置で構成することが可能である。すな
わち、揮発性又は不揮発性の半導体メモリ、フロッピー
ディスク、ハードディスク等の磁気ディスク装置、ＣＤ
−ＲＯＭ等の光ディスク装置を第１の記憶手段として採
用することができる。また、実施形態においてメモリ６
として示される第２の記憶手段も前記同様、種々の記憶
装置の採用が可能である。

【００２８】本発明においては、番組データを電子デー
タとして取り扱うことが一つの重要な事項であり、その
配信方法は前記実施形態に示されたものに限定されな
い。すなわち、テレビ放送と共に又は別に、地上波通
信、衛星通信又はケーブル通信によって、放送される番
組のデータを配信するような場合でも、第１の記憶手段
に前記配信された番組データが記憶される限り本発明の
適用範囲である。

【００２９】また、本発明に係るテレビ番組予約システ
ムは、その機能が実現される限り、テレビ受像機に内蔵
されたものでも、またテレビ録画システムに内蔵された
ものでも良く、必ずしもこれらの装置と別体のものであ
る必要はない。

【００３０】

【発明の効果】以上の如く本発明よれば、番組表は画面
上に表示され放送内容の確認が容易になると共に、所望
の番組を予約することによって、本システムがその開始
を通知してくれるので、利用者がその管理をする必要が
なくなる。見たい番組が多数あったり、利用者が高齢や
多忙であったりする場合、その利便性は顕著になる。

【００３１】また、利用者に対する通知を、テレビ受像
機の電源をオンにすることによって行うものにあって
は、特別な通知手段を別途設ける必要がないので、シス
テムが簡略になるという効果がある。

【００３２】また前記第１の記憶手段を、可搬性のある
カード型メモリとしたものにあっては、最新の番組デー
タへの更新が容易になるという効果がある。

【００３３】更に、番組録画手段を備えた本発明におい
ては、所望の番組の録画が容易にできるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るテレビ番組の予約システムの一実
施形態を示す構成ブロック図である。

【図２】メモリカードに記録される番組データの一形態
を示す図である。

【図３】テレビ受像機の表示部に表示される番組表の一
形態を示す図である。

【図４】本発明に係る他の実施形態に係る番組予約シス
テムの構成ブロック図である。

【符号の説明】

１ ＣＰＵ ２ 表示制御 ３ 選択制御 ４ 予約監視 ５ 起動制御 ６ メモリ ７ 入出力インターフェース ８ 録画・再生制御 ９ 画像メモリ １０ 番組予約装置 ２０ メモリカード ３０ コントローラ ４０ テレビ受像機 ４１ 表示部 ４２ 電源 Ｐ カーソル位置

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定期間のテレビ番組のデータを記憶す
   る第１の記憶手段と、 前記記憶手段に格納した前記データに基づいて番組表を
   画面表示させる表示制御手段と、 前記画面表示された番組表から特定の番組を選択するた
   めの選択手段と、 前記選択手段により選択された番組についての前記デー
   タを記憶する第２の記憶手段と、 前記第２の記憶手段に記憶された前記データから番組毎
   の開始時間を監視する監視手段と、 前記監視手段からの通知を受けて該番組が開始されるこ
   とを使用者に通知する通知手段と、を備えたテレビ番組
   予約システム。
2. 【請求項２】 前記通知手段は、テレビ受像機の電源が
   オンになることによって該番組が開始されることを使用
   者に通知するものである請求項１記載のテレビ番組予約
   システム。
3. 【請求項３】 前記表示制御手段は、テレビ受像機の画
   面上に前記番組表を表示させるものである請求項１又は
   ２記載のテレビ番組予約システム。
4. 【請求項４】 前記第１の記憶手段を、可搬性のあるカ
   ード型メモリとした請求項１、２又は３記載のテレビ番
   組予約システム。
5. 【請求項５】 外部から送信されるテレビ番組のデータ
   を受信する受信手段を備え、該受信したデータを前記第
   １の記憶手段に記憶する請求項１、２又は３記載のテレ
   ビ番組予約システム。
6. 【請求項６】 所定期間のテレビ番組のデータを記憶す
   る第１の記憶手段と、 前記記憶手段に格納した前記データに基づいて番組表を
   画面表示させる表示制御手段と、 前記画面表示された番組表から特定の番組を選択するた
   めの選択手段と、 前記選択手段により選択された番組についての前記デー
   タを記憶する第２の記憶手段と、 前記第２の記憶手段に記憶された前記データから番組毎
   の開始時間を監視する監視手段と、 テレビ受像機で受信される番組を録画する番組録画手段
   と、 前記監視手段からの通知を受けて、前記番組録画手段に
   より該番組の録画を開始させる録画制御手段と、を備え
   たテレビ番組予約システム。
7. 【請求項７】 請求項１〜６記載のテレビ番組予約シス
   テムを内蔵したテレビ受像機。