JPH11174510A - 振れ補正装置およびこれを備えた光学機器 - Google Patents

振れ補正装置およびこれを備えた光学機器

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JPH11174510A
JPH11174510A JP34141497A JP34141497A JPH11174510A JP H11174510 A JPH11174510 A JP H11174510A JP 34141497 A JP34141497 A JP 34141497A JP 34141497 A JP34141497 A JP 34141497A JP H11174510 A JPH11174510 A JP H11174510A
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holding member
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shake
component mounting
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JP34141497A
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Shigeki Sato
佐藤  茂樹
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/18Printed circuits structurally associated with non-printed electric components
    • H05K1/189Printed circuits structurally associated with non-printed electric components characterised by the use of a flexible or folded printed circuit

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  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品搭載基板の延出部を多層部に対して折り
曲げて装置本体等に固定する場合、延出部が装置本体等
の外側に膨らみ出たり、延出部の折り曲げ力によって多
層部に層はがれが生じたりする。 【解決手段】 レンズを光軸垂直方向に移動させて振れ
を補正する振れ補正手段と、この振れ補正手段を移動可
能に保持する保持部材2と、複数の可撓性回路基板を積
層して形成され、振れ補正手段の位置を検出する検出素
子その他の電子部品を搭載して保持部材に取り付けられ
る部品搭載基板10とを有して構成される振れ補正装置
において、部品搭載基板の多層部10eと延出部10a
との境界10bを、(光軸方向視において)保持部材の
側面よりも内側にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学機器等に生じ
る手振れを検出して光軸垂直方向にレンズ等から構成さ
れる振れ補正手段を移動させることによって振れ補正を
行う装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在のカメラは、露出決定やピント合わ
せ等の撮影にとって重要な作業はすべて自動化されてき
ており、カメラ操作に未熟な人でも撮影の失敗を起こす
可能性は非常に少なくなっている。また最近では、カメ
ラに加わる手振れによる像振れを補正するシステムも研
究されており、撮影者の撮影失敗を誘発する要因はほと
んど無くなってきている。
【0003】ここで、手振れによる像振れを補正するシ
ステムについて簡単に説明する。撮影時のカメラの手振
れは、周波数として通常1Hz乃至12Hzの振動であ
るが、シャッタのレリーズ時点においてこのような手振
れを起していても像振れの無い写真を撮影可能とするた
め、基本的な考えとして上記手振れによるカメラの振動
を検出し、その検出値に応じて補正レンズを変位させな
ければならない。従って、手振れが生じても像振れを生
じない写真を撮影可能とするためには、第1にカメラの
振動を正確に検出すること、第2にカメラの振動による
光軸変化を補正レンズを変位させて補正することが必要
となる。
【0004】この振動(カメラ振れ)の検出は、原理的
にいえば、加速度,速度等を検出する振動検出手段と、
この振動検出手段の出力信号を電気的あるいは機械的に
積分して変位を出力するカメラ振れ検出手段とをカメラ
に搭載することによって行うことができる。そして、こ
の検出情報に基づいて補正レンズを変位させ撮影光軸を
変化させるべく搭載された振れ補正装置内の振れ補正手
段を制御することにより、像振れ補正が可能となる。
【0005】ここで、振れ検出手段を用いた振れ補正装
置について図9を用いて概要を説明する。図9には、図
中の矢印81の方向のカメラの振れ(縦(ピッチ方向)
81p及び横(ヨー方向)81yの振れ)に由来する像
振れを抑制する振れ補正装置を示している。
【0006】同図中82はレンズ鏡筒、83p,83y
はそれぞれカメラ縦振れ振動およびカメラ横振れ振動を
検出する振れ検出手段である。なお、振れ検出手段83
p,83yの振れ検出方向をそれぞれ84p,84yで
示す。
【0007】85は補正レンズ等を含んでユニット化し
た振れ補正手段であり、86p,86yはそれぞれ振れ
補正手段85に推力を与えるコイル、87p,87yは
補正手段85の位置を検出する検出素子である。振れ補
正手段85は位置制御ループを設けており、振れ検出手
段83p,83yの出力を目標値として駆動され、像面
88での安定を確保している。
【0008】ところで、本出願人は、特開平6−289
465号公報において、振れ補正装置内の部品搭載基板
を可撓性回路基板で構成し、この基板上の振れ補正手段
位置検出用の発光素子(IRED)と受光素子(PS
D)を他部品で位置決めした振れ補正装置を提案してい
る。
【0009】また、可撓性回路基板に発光素子(IRE
D)を設けるとともに、ハード基板上に受光素子(PS
D)およびその制御回路を設け、可撓性回路基板をこの
ハード基板に圧着することで接続し、これにより振れ補
正手段の位置検出を行うようにした振れ補正装置が提案
されている。さらに、ハード基板上にホール素子または
フォトリフレクタを設け、これらの信号により振れ補正
手段の位置検出を行う振れ補正装置も提案されている。
【0010】但し、上記のように位置検出用の素子を可
撓性回路基板上に配した振れ補正装置では、可撓性回路
基板に実装された素子を保持するための基板とは別の部
材が必要であるために、構成が複雑になってしまうとい
う問題がある。
【0011】また、発光素子と受光素子によって振れ補
正手段の位置検出を行うために、発光素子と受光素子と
を相対的に位置決めする必要があり、発光素子に接続さ
れている可撓性回路基板と受光素子等が実装されている
ハード基板とをコネクタや半田付けにより電気的に接続
しなければならない。このため、ハード基板上にコネク
タや半田付けのためのスペースが必要となり、このスペ
ース内には他の電子部品を配置できないため、ハード基
板を小型化することは難しい。
【0012】また、ホール素子やフォトリフレクタによ
り振れ補正手段の位置を検出する振れ補正装置において
は、相対的な位置決めの必要性はないが、他の制御回路
や電源パターンが搭載されている基板と接続する必要が
あり、そのためのスペースが必要となっていた。
【0013】そこで、本出願人は、部品搭載基板を、複
数の可撓性回路基板を積層して3層以上の通電層を有す
るものとし、一部の可撓性回路基板を外部接続用として
多層部から延出させることにより、従来のように部品搭
載基板の表面に外部接続用可撓性基板を接続するための
スペースを設ける必要をなくし、部品搭載基板の表面全
体を部品実装スペースとして有効利用できるようにし
て、コンパクトに構成した振れ補正装置を提案してい
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記本
出願人提案の振れ補正装置においては、部品搭載基板の
延出部を多層部に対して折り曲げて装置本体等に固定す
る場合が多く、この場合、延出部が装置本体等の外側に
膨らみ出たり、延出部の折り曲げ力によって多層部に層
はがれが生じたりするという問題がある。
【0015】また、延出部を固定する装置本体等が延出
部の長さに比べて十分な寸法を有していない場合に、延
出部のうち装置本体等に固定されない部分が、他の装置
構成部品に干渉するおそれがある。
【0016】そこで、本発明では、部品搭載基板の延出
部の不必要なたるみ、多層部の層はがれ、さらには延出
部の他の装置構成部品との干渉を防止できるようにした
振れ補正装置を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本願第1の発明では、レンズを光軸垂直方向に移動
させて振れを補正する振れ補正手段と、この振れ補正手
段を移動可能に保持する保持部材と、複数の可撓性回路
基板を積層して形成され、振れ補正手段の位置を検出す
る検出素子その他の電子部品を搭載して保持部材に取り
付けられる部品搭載基板とを有して構成される振れ補正
装置において、部品搭載基板を、複数の可撓性回路基板
により多層構成されて保持部材の光軸方向端面に取り付
けられる多層部と、複数の可撓性回路基板のうち一部の
可撓性回路基板を多層部から延出させて形成し、多層部
に対して折り曲げられて保持部材の側面に沿って延びる
延出部とを有するように構成した上で、多層部と延出部
との境界を、(光軸方向視において)保持部材の側面よ
りも内側になるようにしている。
【0018】これにより、多層部から延出部の折り曲げ
位置が十分離れるため、延出部が保持部材の外側に膨ら
み出たり、上記折り曲げ力によって多層部に層はがれが
生じたりするのを防止できるようにしている。
【0019】なお、保持部材における端面と側面との境
界部分に面取り部を形成し、延出部を面取り部にほぼ沿
わせて折り曲げるようにして、延出部の折り曲げ位置が
鋭角的に曲げられるのを防止するのが望ましい。
【0020】また、多層部が導電層を3層以上有すると
ともに、延出部がこれら3層以上の導電層のうち両端導
電層以外の中間導電層が形成された可撓性回路基板によ
り形成されている場合に、延出部を、この延出部を形成
する可撓性回路基板のベース部材側に折り曲げるように
して、折り曲げ位置における中間導電層の断線等を防止
するのが望ましい。
【0021】さらに、多層部のうち中間導電層に隣接し
て補強板が設けられている場合には、延出部を補強板の
側とは反対側に折り曲げるようにして、中間導電層の断
線等を防止するのが望ましい。
【0022】また、本願第2の発明では、レンズを光軸
垂直方向に移動させて振れを補正する振れ補正手段と、
この振れ補正手段を移動可能に保持する保持部材と、複
数の可撓性回路基板を積層して形成され、振れ補正手段
の位置を検出する検出素子その他の電子部品を搭載して
保持部材に取り付けられる部品搭載基板とを有して構成
される振れ補正装置において、部品搭載基板を、複数の
可撓性回路基板により多層構成されて保持部材における
光軸方向一方の端面に取り付けられる多層部と、複数の
可撓性回路基板のうち一部の可撓性回路基板を多層部か
ら延出させて形成され、多層部に対して折り曲げられて
保持部材の側面に沿って延びる延出部とを有するよう構
成した上で、保持部材に、この保持部材の側面に続いて
光軸方向他方に延び、上記延出部を支持する支持部を設
けている。
【0023】これにより、延出部が他の装置構成部品に
干渉するのを防止できるとともに、延出部に折り曲げ位
置近傍にて応力集中が生じるのを避けることができるよ
うにしている。
【0024】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1〜図7に
は、本発明の第1実施形態である振れ補正装置を示して
いる。なお、この振れ補正装置はカメラや観察装置その
他の各種光学機器に用いられる。図1は本実施形態に係
る振れ補正装置の主要部の構成部品を分解して示す斜視
図であり、図2は図1のA部にて構成されるステッピン
グモータ19の別方向からの分解斜視図である。また、
図3は図1の左方向から見た(説明のため、部品搭載基
板10は取り外し、内部が見えるようにしてある)図で
ある。さらに、図4は本振れ補正装置を図3と反対側か
ら見た図であり、図5は部品搭載基板10の単品図であ
る。また、図6は部品搭載基板10の層構成を示して図
であり、図7は部品搭載基板10の内層パターンと外形
を示した図である。
【0025】まず、図1、図2、図3を用いて振れ補正
装置の全体構成を説明する。L1は支持枠1に保持され
た補正レンズであり、2は地板(請求の範囲にいう保持
部材)である。この地板2における光軸垂直の同一面上
の3箇所に摺動カム2aが設けられている。
【0026】7は摺動ピンであり、摺動カム2aを介し
て支持枠1に設けられている3箇所の穴1aに圧入され
ている。このため、支持枠1は地板2に対し摺動ピン7
と摺動カム2aで結合し、光軸方向に位置規制されなが
ら光軸垂直面上のすべての方向に移動できる。
【0027】また、2dは本振れ補正装置を固定支持す
るための穴であり、地板2の外周上に3箇所設けられて
いる。この穴2dに他の部材、例えばコロを挿入するこ
とによって、振れ補正装置をレンズ鏡筒やカメラその他
の光学機器内に支持することができる。
【0028】5p、5yはヨークであり、それぞれピッ
チ、ヨーの駆動方向に応じて支持枠1にカシメ或いはビ
スにより固定されている。6p、6yは永久磁石であ
り、ヨーク5p、5yに磁気結合している。8p、8y
はコイルユニットで、これらコイルユニット8p,8y
は、コイルが巻き付けられた樹脂材のコイル枠8aと、
コイル枠8aに圧入されてコイルの巻線の両端子が接続
された導電部材である端子ピン8bとからユニット化さ
れて地板2に接着固定されている。また、端子ピン8b
は、後述する部品搭載基板10を貫通してこの基板10
に半田付けされ、電気的に接続される。
【0029】このように構成された振れ補正装置では、
磁石6p、6yに対向配置されたコイルに通電すること
によって、補正レンズL1および支持枠1からなる振れ
補正手段をピッチ方向P及びヨー方向Yに駆動し、像振
れを補正することができる。3は係止部材であり、後述
するステッピングモータ19の出力ギヤが噛合するギア
部3aを有する。なお、ステッピングモータ19が停止
していれば、出力ギヤとギア部3aとの噛合により振れ
補正手段を所定の位置にステッピングモータ19のゴギ
ング力により係止することができる。
【0030】4は回転規制部材であり、2本の軸部4
a,4aを地板2を介して支持枠1に設けられている長
穴部1dに嵌合させることで、支持枠1の光軸回りの回
転を規制する。
【0031】部品搭載基板10の支持枠1側の面には、
支持枠1のピッチ、ヨー方向の位置を検出するためのフ
ォトリフレクタ16p,16yが実装されている。ま
た、部品搭載基板10には、ステッピングモータ19の
端子、コイルユニット8p、8yの端子8bおよびこれ
らの制御に関わる素子等が実装されている。
【0032】この部品搭載基板10は、地板2の円環形
状に合わせて形成された略円環形状の多層部10eと、
この多層部10eから外方に延出して他の回路基板に接
続される延出部10aとを有して構成されている。多層
部10eは不図示のビスによって地板2の光軸方向前端
面に固定される。また、延出部10aはその基端部近傍
において多層部10eに対して折り曲げられ、他の部品
との干渉を防ぐために地板2の側面に続いて光軸方向後
方に延びるよう形成された支持部2gに両面テープ等で
貼り付けられる。なお、部品搭載基板10の詳しい構成
については後述する。
【0033】9p、9yは振れ補正手段位置検出用のタ
ーゲット部材であり、フォトリフレクタ16p、16y
の出力が振れ補正手段の位置に応じて一定の割合で変化
するように白黒のパターンが印刷されている。
【0034】11はアシストバネであり、補正レンズL
1および支持枠1等の破損防止と中心位置復帰を助ける
よう2個対向して配置されている。
【0035】次に、係止部材3を駆動するステッピング
モータ19について図2を用いて詳しく説明する。図2
において、191は軟磁性体の板を複数枚(本実施形態
では6枚)を積層して固着したステータヨークであり、
軟磁性体の板はそれぞれ同形状の板を重ね合わせて積層
してユニット化されている。192はステータヨーク1
と同一部品であり、2相タイプのステッピングモータ1
9のもう片方のステータヨークとなる。ステータヨーク
192はステータヨーク191を裏返しにして使用して
いるものである。
【0036】193はステータヨーク191、ステータ
ヨーク192の励磁状態により回転可能となるプラスチ
ックマグネット製のロータであり、その外周には分割的
に且つ交互に複数着磁がなされ、また異方配向されてい
るとともに、そのロータ193の回転力を係止部材3の
ギア部3aに伝達するギア193aが一体的に設けられ
ている。
【0037】194,195はそれぞれステータヨーク
191およびステータヨーク192を励磁する為のコイ
ルであり、コイル194とコイル195は同一部品で構
成されている。コイル194,コイル195は接続端子
194a,194b,195a,195bから通電され
ることによりそれぞれステータヨーク191,192を
励磁する。ステータヨーク191,192は地板2に設
けられた軸2eによって位置決め支持され、また、ロー
タ193もその回転軸193bが地板2に回転可能に支
持されている。
【0038】196はモータケース蓋であり、ロータ1
93の回転軸193cを軸部196fにより回転可能に
支持すると共に、爪部196a〜196eを地板2の溝
部2fにそれぞれ引っ掛けることにより電磁駆動装置と
してのステッピングモータ19としてユニット化してい
る。
【0039】次に、以上のように構成されたステッピン
グモータ19では、コイル194,195に接続端子1
94a,194b,195a,195bを介して通電す
ると、ステータヨーク191,192に磁界が発生し、
マグネットロータ193の磁界と作用し合って閉磁路が
形成される。このとき、コイル195に通電されていな
ければ通電されたコイル194によって生じた磁路が支
配的となり、マグネットロータ193に回転トルクを発
生させる。一方、コイル194に通電されていなければ
通電されたコイル195によって生じた磁路が支配的と
なり、マグネットロータ193にコイル194への通電
時とは反対方向の回転トルクを発生させる。 また、両
コイル194,195に通電された場合も同様にステー
タヨーク191、192にそれぞれ磁路を形成し、マグ
ネットロータ193と作用し合い、マグネットロータ1
93に回転トルクを与える。従って、両方のコイル19
4、195に順次電流方向を切り換えながら通電するこ
とにより従来から周知であるステッピングモータの駆動
を行うことができ、マグネットロータ193のギア部1
93aと係止部材3のギア部3aとの噛み合いにより、
地板2に回転可能に支持された係止部材3を所定角度回
転させることができる。
【0040】この係止部材3に設けられた4箇所のカム
3bは、支持枠1に4箇所設けられている突起1b(但
し、図1では2つの突起1bしか見えていない)との関
係で、支持枠1のロック,アンロックを行うことで係止
手段として機能している。
【0041】つまり、係止部材3を図1中反時計方向に
回転させると、係止部材3のカム部3bが支持枠1の突
起1bと離れるため、支持枠1は係止部材3に対してフ
リーになるが、係止部材3を図1中時計方向に回転させ
ると、カム部3bの最も内周の円周部3cが突起1bと
接触して、支持枠1と係止部材3が係合する。すなわ
ち、支持枠1を地板2に対してロックさせる。
【0042】従って、振れ補正を行う時には、ステッピ
ングモータ19により係止部材3を反時計回りに駆動し
て支持枠1を係止部材3に対してフリーな状態(アンロ
ック状態)にし、一方、振れ補正終了時には、係止部材
3を時計回りに回転駆動して支持枠1を地板2に対して
ロックさせた状態(ロック状態)にする。しかしなが
ら、上述した構成によって振れ補正駆動を行うと、支持
枠1は図1に示すピッチ方向P及びヨー方向Y(振れ補
正方向)に自由に動くことことができるほかに、回転方
向Rにも移動してしまう。この回転は振れ補正精度を悪
化させるため、本実施形態では、上記回転方向Rへの回
転の影響を少なくするために以下の方法を採っている。
【0043】すなわち、図1に示すように、回転規制部
材4から延出する2本の軸部4aをそれぞれ係止部材3
に設けられている2箇所の穴3dと地板2に設けられて
いる穴(不図示)を貫通させ、支持枠1の長溝1d(不
図示)に摺動可能に嵌合させている。回転規制部材4は
地板2に設けられた爪2b、2c(図4参照)で光軸方
向に弾性係合規制される。また、ステッピングモータ1
9を構成するローターマグネット193の軸支部の周囲
の突起2dおよび突起2eの側面に回転規制部材4の摺
動面4b,4c,4d,4eを摺動可能に嵌合させ、回
転規制部材4を図5中のB方向にのみ移動できるように
規制している。
【0044】以上のように構成することにより、支持枠
1は地板2に対して回転できなくなり、このことにより
上記マグネット6、コイルユニット8による駆動力によ
りピッチ方向、ヨー方向にのみ移動可能になる。より詳
しく説明すると、図5のB方向に対しては回転規制部材
4と共に支持枠1が地板2に対して移動し、Bと直角方
向(C方向)には軸4aにより支持枠1のみが地板2に
対して移動する。
【0045】また、回転規制部材4の開口部は、支持枠
1と共に移動するB方向(b)とB方向と直角なC方向
(c)との関係が、(b)<(c)であるため、略楕円
形状になっている。これにより支持枠1の移動に伴って
出来てしまう空間を通過してくる有害光を効果的にカッ
トすることができる。
【0046】次に、図5、図6および図7を用いて本実
施形態の部品搭載基板10の詳しい構成について説明す
る。部品搭載基板10は、図6に示すように、ベース材
63の片面に通電層62を形成した第1可撓性回路基板
と、ベース材67の両面に通電層66,68を形成した
第2可撓性回路基板と、これら第1および第2可撓性回
路基板の間に挟まれてこの部品搭載基板10の撓みを防
ぐ絶縁性の補強板64とを積層して形成されており、合
計で3層の導電層62,66,68を有する。なお、各
通電層62,66,68はスルーホールにより導通接続
されている。また、上記通電層のうち最上導電層62お
よび最下導電層68(請求の範囲にいう両端導電層)に
おける電子部品の実装領域以外の部分はカバーレイ6
1,69によって覆われており、さらに上記通電層のう
ち中間導電層66もカバーレイ65で覆われている。
【0047】また、第2可撓性回路基板における中間導
電層66のみが形成された部分は、第1および第2可撓
性回路基板により多層構成された略円環形状の多層部1
0eの外方に延出して上述した延出部10aを構成す
る。ここで、延出部(第2可撓性回路基板)10aは前
述したように多層部10eに対して折り曲げられるが、
その折り曲げ方向は、図6に示すように、第2可撓性回
路基板のベース材67側(図中矢印Xで示す方向)であ
る。これにより、延出部10aを中間導電層66側に折
り曲げる場合に比べて中間導電層66の曲がりが緩やか
になり、また補強板64や他のベース材63等の端部が
折り曲げられる方向にないため、中間導電層66に加わ
る曲げストレスが軽減され、中間導電層66におけるパ
ターン断線等の不具合を防止することができる。
【0048】また、地板2の光軸方向前端面と側面との
境界部分には面取り部2hが形成されており(図1)、
延出部10aの折り曲げ部が面取り部2hに沿って緩や
かに折り曲げられて、折り曲げ部が鋭角的に曲げられる
ことによる延出部10aの導電パターンの切断等を防止
できるようになっている。
【0049】さらに、多層部10eと延出部10aとの
境界部分10bは、図5および図7に示すように、鎖線
で示した地板2の側面ラインよりも内側に形成されてい
る。従って、補強板64が挟まれた多層部10eから延
出部10aの折り曲げ位置が十分離れるため、延出部1
0aが地板2の径方向外方に膨らみ出たり、上記折り曲
げ力によって多層部10eに層はがれが生じたり、延出
部10a上の導電パターン(中間導電層66)が断線し
たりすることを防ぐことができる。
【0050】そして、折り曲げられて地板2の側面に沿
って光軸方向後方に延びる延出部10aは、これを構成
するベース材67が地板2の支持部2gに固定されるこ
とにより地板2に支持される。このように地板2の光軸
方向後方に延出部10aを支持する支持部2gを設けた
ことにより、延出部10aの折り曲げ位置近傍への応力
集中を避けることができる。
【0051】また、延出部10aの先端には、他の回路
基板と接続するための端子部10cが形成されており、
他の回路基板に設けられたコネクタ等に対して導通が図
れるようになっている。そして、延出部10aの先端近
傍には固定穴10dが設けられており、延出部10aの
先端近傍はこの固定穴10dを利用してビス等で他の回
路基板に固定され、端子部10cの上記コネクタ等から
の抜けが防止される。次に、図7を用いて中間導電層6
6のパターン構成について説明する。この中間導電層6
6には、他の回路基板から最上および最下導電層62,
68上に実装された電子部品に電源電力や制御信号を供
給するための信号ライン等が形成されている。
【0052】また、図中点線で囲まれている領域T1,
T2は、最下導電層68上に実装される位置検出素子1
6p,16yの実装領域を示しており、中間導電層66
における上記領域T1,T2の裏側となる(基板厚さ方
向に重なる)領域を含む所定の領域部分にはグランドパ
ターンが形成されている。これにより、位置検出素子1
6p,16yから出力されるアナログの信号への外部か
らのノイズの混入を最小限に抑えることができる。
【0053】なお、本実施形態では、中間導電層66に
グランドパターンを形成した場合について説明したが、
第1および第2可撓性回路基板の間に、グランド層を形
成するための導電部材を挟んで、上記グランドパターン
と同様の役割を果たさせてもよい。
【0054】また、本実施形態では、2枚の可撓性回路
基板を積層して3層の通電層を有する部品搭載基板を構
成した場合について説明したが、3枚以上の可撓性回路
基板を積層して3層以上の通電層を有する部品搭載基板
を設けるようにしてもよい。また、本実施形態では、1
枚の補強板を挟んだ場合について説明したが、複数枚の
補強板を挟んでもよい。また補強板の厚みは適宜設定す
ればよい。
【0055】さらに、本実施形態では、部品搭載基板に
おける多層部が円環形状を有する場合について説明した
が、多層部の形状はこれに限られるものではない。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1の発明に
よれば、部品搭載基板の多層部と延出部との境界を、保
持部材の側面よりも内側になるようにしているので、多
層部から延出部の折り曲げ位置を十分離すことができ、
延出部が保持部材の外側に膨らみ出たり、上記折り曲げ
力によって多層部に層はがれが生じたりするのを防止す
ることができる。
【0057】なお、保持部材における端面と側面との境
界部分に面取り部を形成し、延出部を面取り部にほぼ沿
わせて折り曲げるようにすれば、延出部の折り曲げ位置
が鋭角的に曲げられるのを防止でき、延出部に形成され
た導電パターンの弾性等を防止することができる。
【0058】また、多層部が導電層を3層以上有すると
ともに、延出部がこれら3層以上の導電層のうち中間導
電層が形成された可撓性回路基板により形成されている
場合に、延出部を、この延出部を形成する可撓性回路基
板のベース部材側に折り曲げるようにすれば、折り曲げ
位置における中間導電層の断線等を防止することができ
る。
【0059】さらに、多層部のうち中間導電層に隣接し
て補強板が設けられている場合に、延出部を補強板の側
とは反対側に折り曲げるようにすれば、中間導電層が補
強板に圧接するのを防止でき、中間導電層の断線等を防
止することができる。
【0060】また、本願第2の発明によれば、保持部材
に、この保持部材の側面に続いて光軸方向他方に延びて
延出部を支持する支持部を設けているので、延出部が他
の装置構成部品に干渉するのを防止できるとともに、延
出部に折り曲げ位置近傍にて応力集中が生じるのを避け
ることができ、信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である振れ補正装置の分
解斜視図である。
【図2】上記振れ補正装置に設けられたステッピングモ
ータ部の分解斜視図である。
【図3】上記振れ補正装置の正面図である。
【図4】上記振れ補正装置の背面図である。
【図5】上記振れ補正装置に用いられる部品搭載基板の
正面図である。
【図6】上記部品搭載基板の断面図である。
【図7】上記部品搭載基板の中間導電層の正面図であ
る。
【図8】従来の振れ補正装置のシステム構成図である。
【符号の説明】
L1:補正レンズ 1:支持枠 2:地板 3:係止部材 4:回転規制部材 5:ヨーク 6:マグネット 7:摺動ピン 8:コイルユニット 10:部品搭載基板 10a:延出部 10e:円環部 62,66,68 導電層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズを光軸垂直方向に移動させて振れ
    を補正する振れ補正手段と、この振れ補正手段を移動可
    能に保持する保持部材と、複数の可撓性回路基板を積層
    して形成され、前記振れ補正手段の位置を検出する検出
    素子その他の電子部品を搭載して前記保持部材に取り付
    けられる部品搭載基板とを有して構成される振れ補正装
    置において、 前記部品搭載基板は、前記複数の可撓性回路基板により
    多層構成されて前記保持部材の光軸方向端面に取り付け
    られる多層部と、前記複数の可撓性回路基板のうち一部
    の可撓性回路基板を前記多層部から延出させて形成さ
    れ、前記多層部に対して折り曲げられて前記保持部材の
    側面に沿って延びる延出部とを有しており、 前記多層部と前記延出部との境界を、前記保持部材の側
    面よりも内側に設けたことを特徴とする振れ補正装置。
  2. 【請求項2】 前記保持部材における端面と側面との境
    界部分に面取り部を形成し、前記延出部を前記面取り部
    にほぼ沿わせて折り曲げたことを特徴とする請求項1に
    記載の振れ補正装置。
  3. 【請求項3】 前記多層部は導電層を3層以上有すると
    ともに、前記延出部は前記3層以上の導電層のうち両端
    導電層以外の中間導電層が形成された可撓性回路基板に
    より形成されており、 前記延出部が、この延出部を形成する可撓性回路基板の
    ベース部材側に折り曲げられていることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の振れ補正装置。
  4. 【請求項4】 前記多層部のうち前記中間導電層に隣接
    して補強板が設けられており、 前記延出部が、前記補強板の側と反対側に折り曲げられ
    ていることを特徴とする請求項3に記載の振れ補正装
    置。
  5. 【請求項5】 レンズを光軸垂直方向に移動させて振れ
    を補正する振れ補正手段と、この振れ補正手段を移動可
    能に保持する保持部材と、複数の可撓性回路基板を積層
    して形成され、前記振れ補正手段の位置を検出する検出
    素子その他の電子部品を搭載して前記保持部材に取り付
    けられる部品搭載基板とを有して構成される振れ補正装
    置において、 前記部品搭載基板は、前記複数の可撓性回路基板により
    多層構成されて前記保持部材における光軸方向一方の端
    面に取り付けられる多層部と、前記複数の可撓性回路基
    板のうち一部の可撓性回路基板を前記多層部から延出さ
    せて形成され、前記多層部に対して折り曲げられて前記
    保持部材の側面に沿って延びる延出部とを有しており、 前記保持部材に、この保持部材の側面に続いて光軸方向
    他方に延び、前記延出部を支持する支持部を設けたこと
    を特徴とする振れ補正装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の振れ
    補正装置を備えたことを特徴とする光学機器。
JP34141497A 1997-12-11 1997-12-11 振れ補正装置およびこれを備えた光学機器 Pending JPH11174510A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012022183A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Canon Inc 振れ補正装置及び撮像装置
WO2016157885A1 (ja) * 2015-03-31 2016-10-06 ミツミ電機株式会社 レンズ駆動装置、カメラモジュール、及びカメラ搭載装置

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