JPH11170065A - 多種ナットの溶接装置 - Google Patents

多種ナットの溶接装置

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JPH11170065A
JPH11170065A JP36281297A JP36281297A JPH11170065A JP H11170065 A JPH11170065 A JP H11170065A JP 36281297 A JP36281297 A JP 36281297A JP 36281297 A JP36281297 A JP 36281297A JP H11170065 A JPH11170065 A JP H11170065A
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JP
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welding
nut
upper electrode
lower electrode
nuts
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JP36281297A
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Mitsugi Tsuruike
貢 鶴池
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Press Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】四角状で、面積が比較的小さい被溶接部材に多
種類の異径溶接ナットを溶接する場合にも、1台の溶接
機、1人の作業者で、下部電極の交換なしにナットを連
続溶接可能な溶接装置を提供する。 【解決手段】機台21上部に支持した上下動のみ可能な
上部電極37と、機台に固定した支持箱22に垂直軸2
4を介して支承された回動盤26上に同心円に固定され
た、ガイドピン28を備えた複数の下部電極29と、回
動盤を、各下部電極が溶接時上部電極の軸心の延長上に
一時固定できるよう回動せしめる回動部材34とからな
る。更に、溶接時上部電極と対峙した下部電極以外の下
部電極を覆う防護カバーや移動部材をナットの溶接順序
に従って移動せしめる制御機構を付加してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ナット、殊に複数種の
溶接ナットをパネル等に連続的にプロジェクション溶接
する際に使用する多種ナットの溶接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前記溶接ナットをパネル等にプロジェク
ション溶接する場合は、一般に図11に示す如き溶接機
が使用されている。即ち該溶接機は、溶接機本体1の中
段より手前に突出したテーブル2の先端に、テーブル2
に対しては電気絶縁した状態で支持した治具3を介して
下部電極4を保持し、電導材5で電源に連結するととも
に、溶接機本体1の上端より手前に突出せしめたアーム
6の先端に、治具8を備えたシリンダ機構7を垂直に取
付け、前記治具8に上部電極9を前記下部電極4と同心
軸上に支持し、電導材10でボディアースしたものであ
る。
【0003】そして、このような溶接機によりプロジェ
クション溶接するときは、パネル等の被溶接部材(図示
せず)の所定溶接位置を前記上下電極4、9の軸心上に
位置させ、所定溶接位置に所定の溶接ナット(図示せ
ず)を載せてから前記シリンダ機構7を作動させて上部
電極9を降下させ、上部、下部電極4、9間で前記溶接
ナット及びパネル等を強圧しつつ所定の大電流を流し、
前記ナットをパネル等に溶着せしめるのである。
【0004】ところで、前記パネル等には通常ねじ径の
異なる溶接ナット(以下異径ナットという)が何種類か
使用されており、例えばM6、M8、M10の3種類を
連続して溶接する場合には、図12以下に示す作業が行
われていた。即ち、図12及び図13に示す作業は、M
6、M8、M10の各異径ナットを専用に溶接する溶接
機11、12、13を一定間隔を置いて直線上に並べて
おき、先ず未加工品のパネルWに、M6のナットをM6
用溶接機11で溶接し、M6のナットを溶接した中間加
工品S1をM6用溶接機11とM8用溶接機12の中間
に貯溜する。
【0005】M8用溶接機12では、中間加工品S1
取り上げてこれにM8のナットを溶接し、M6、M8の
ナットを溶接した中間加工品S2をM8用溶接機12と
M10用溶接機13の中間に貯溜する。M10用溶接機
13では、中間加工品S2を取り上げてこれにM10の
ナットを溶接し、M6、M8及びM10のナットを溶接
した完成品KをM10用溶接機13の外に置いて作業を
完了する。この場合、M6、M8、M10の溶接ナット
のパネル等への溶接数にある程度バランスが取れていれ
ば、図12のように作業者A、B、Cを前記各溶接機1
1、12、13に配置するが、例えばM6のナットに比
してM8、M10の各溶接数が少ない場合には、図13
のようにM6用溶接機11には作業者Aを配置するも、
M8用、M10用の各溶接機12、13は作業者Bを両
機掛け持ちするよう配置するのである。
【0006】異径ナットの種類は例えば3種類と多い
が、溶接数が少ない場合は、図14のように、M6用、
M8用、M10用の各溶接機11、12、13を扇形に
並べておき、1人の作業者Aが扇のかなめの位置付近に
いてすべての溶接機11、12、13を操作して、未加
工品WをM6用、M8用、M10用の各溶接機11、1
2、13に次々に掛け、完成品Kとする方法もある。以
上のほか、「汎用機化」と言うべき方法、即ち1台の溶
接機の前記下部電極を溶接すべき異径ナット分だけ用意
しておき、当該異径ナットに合わせて下部電極を交換す
る方法もある。
【0007】しかしながら、前記図12、図13及び図
14に示す溶接方法では、いずれも各異径溶接ナット用
の溶接機を必要とし、設備コストを上昇させるばかりで
なく、図12、図13に示す溶接方法では、中間加工品
1、S2が発生し、完全な連続作業とならず、また中間
加工品S1、S2を置くスペースを必要とし、更にM6、
M8、M10のナットの溶接数は完全にバランスさせる
ことはできないから、作業の粗密を生ずるおそれがあ
る。また図14に示す溶接方法では、溶接機11、1
2、13を扇形に配置したとはいえ作業者Aの歩行距離
はかなり長くなり、作業者の負担が大きいばかりでな
く、溶接必要数が増大したときは対応が困難となる。ま
た、前記「汎用機化」による方法でも中間加工品を発生
するとともに、下部電極の交換(段取り替え)に時間が
かかり作業コストを上昇せしめている。
【0008】そこで、例えば特開平4−200983号
公報に開示されているように、A.前記の如き溶接機の
下部支持部材に固定したベッド上に、1つのエアシリン
ダのロッドに連結した基台を、上部電極の直下を通るよ
う奥行き方向に摺動自在に搭載し、該基台上に2つの電
極保持部をほぼ前記エアシリンダのロッドの長さに等し
い間隔をもって固定し、前記2つの電極保持部には各々
異径の溶接ナット用の下部電極を設置したものや、B.
前記ベッド上に第1のエアシリンダのロッドに連結した
基台を、上部電極の直下を通るよう奥行き方向に摺動自
在に搭載し、該基台の先端に、第2のエアシリンダでラ
ック、ピニオンを介して前記ベッドに平行な垂直面で回
転する、複数面をもつ電極支持部を設け、該複数面に各
々異径の溶接ナット用の下部電極を設置したものが案出
されている。
【0009】しかしながら、Aは幅が比較的狭く、長手
方向に長い被溶接部材に、ほぼ直線的にいくつかの異径
溶接ナットを溶接するには適するが、全体に四角状で、
面積が比較的小さい被溶接部材に、いくつかの異径溶接
ナットを散在して溶接するには使い勝手が悪い。また、
Bのものでは、第1のシリンダで基台を介して下部電極
保持部を上部電極直下に押出し、それから台2のシリン
ダでラックとピニオンを介して下部電極保持部を回転
し、所定の下部電極を選定するという2重の作業が必要
となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】よって本発明の解決す
べき課題は、四角状で、面積が比較的小さい被溶接部材
に多種類の異径溶接ナットを溶接する場合にも、かなり
の程度の溶接数までは1台の溶接機、1人の作業者で無
理なく簡単な操作で対応でき、しかも下部電極の交換を
必要とせずに、被溶接部材の所定箇所に所定ナットを連
続して溶接することのできる、構造簡単で使い易い多種
ナットの溶接装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明溶接装置は、機台上部に支持した上下動のみ可能
な上部電極と、機台に固定した支持箱に垂直軸を介して
支承された回動盤上に同心円に固定された、ガイドピン
を備えた複数の下部電極と、前記回動盤を、各下部電極
が溶接時前記上部電極の軸心の延長上に一時固定できる
よう回動せしめる回動部材とから構成した第1の発明
と、第1の発明に溶接時前記上部電極と対峙した下部電
極以外の下部電極を覆う防護カバーを付加した第2の発
明と、第1の発明に前記移動部材をナットの溶接順序に
従って移動せしめる制御機構を付加した第3の発明とか
らなるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1乃至図
10により詳細に説明する。図1乃至図4に示す本発明
溶接装置は、全体に四角状で、面積が比較的小さい被溶
接部材に、いくつかの異径溶接ナットを散在して溶接す
るに適するよう、下部電極を水平面で回動するように配
設したもので、溶接装置の機台21に取り付けた支持箱
22内の支持板23及び支持箱22の蓋部22aにて縦
軸24を絶縁体25等を介して支持し、且つ該縦軸24
の上端に支持箱22上にて、回動盤である扇状盤26を
取付け、半円リング状のガイド27により支持するとと
もに、前記扇状盤26上において後記上部電極37の軸
心の延長上を通る同心的な円上に、同間隔にガイドピン
28を備えた複数の下部電極29、即ち複数の異径ナッ
ト、例えばM6、M8、M10用の電極29−1、29
−2及び29−3を設置している。
【0013】前記縦軸24には支持箱22内においてア
ーム30及び、前記下部電極29−1、29−2及び2
9−3に対応する複数の突起31−1、31−2、31
−3を固定するとともに、前記アーム30をリンクロッ
ド32により、例えば図9に示す如き2段式のシリンダ
機構33に連結し、また前記複数の突起31−1、31
−2、31−3と選択的に係合する電導体兼回転ストッ
パ34を配設している。
【0014】前記ガイドピン28は、例えば図5に28
−1で示すものでは、溶接ナットM6、M8、M10及
びM12に共通して使用できるよう、胴部28−1aは
M12を溶接するパネルP等の下孔が嵌装する径とする
も、該胴部28−1aから延びる先端部28−1bを溶
接ナットM6、M8、M10のねじ径及びこれらを溶接
するパネルP等の下孔径(M12を溶接するパネルの下
孔径以外)を考慮して例えば1/4〜1/5勾配の円錐
状に形成したものである。
【0015】図6、図7に28−2で示すガイドピン
は、例えば溶接ナットM6とM8に兼用できるもので、
胴部28−2aはM8を溶接するパネルP等の下孔が嵌
装する径とするとともに、その上方(先端側)に、裁頭
円錐部28−2bを介して胴部28−2aより小径で、
M6が溶接されるパネルP等の下孔が嵌装する径を持つ
段部28−2cを形成し、該段部28−2cより先端を
M6が嵌装するよう円錐状の先端部28−2dとしたも
のである。
【0016】前記ガイドピン28−1、28−2は図
6、図7に示すように、下部電極29先端に保持具35
により保持されるが、例えばガイドピン28−2を溶接
ナットM6に使用するときは、図6に示すように保持具
35の締付けナットに厚肉のもの36を使用して、パネ
ル等Pが前記段部28−2cに位置するようにし、先端
部28−2dにM6溶接ナットN1を嵌装したのち、上
部電極37の押圧具38で押圧して溶接するのである。
ガイドピン28−2を溶接ナットM8に使用するとき
は、図7に示すように保持具35の締付けナットにやや
薄肉のもの39を使用して、パネル等Pが前記胴部28
−2a上端に位置するようにし、前記裁頭円錐部28−
2b、段部28−2c及び先端部28−2dの基端にか
けてM8溶接ナットN2を嵌装したのち、上部電極37
の押圧具38で押圧して溶接するのである。
【0017】図8に示すガイドピン28−3は、一定の
ねじ径の溶接ナットN3用にのみ使用するが、後記防護
カバーを使用する溶接装置に適したもので、下部電極2
9の保持具35中にて胴部28−3a後端をばね40で
上方に押圧し、先端部28−3bを突出させるようにし
ており、図8のようにパネル等Pの下孔を胴部28−3
aに嵌装した後、所定の溶接ナットN3を先端部28−
3bに嵌装し、上部電極37の押圧具38で押圧して溶
接する。
【0018】前記シリンダ機構33は、両端にストッパ
41aを形成したガイド部材41と、該ガイド部材41
上に跨がって摺動するスライド部材42と、該スライド
部材42上に固定され、そのロッド44aが前記リンク
ロッド32と連結された第1シリンダ43と、前記機台
の例えばテーブルに固定され、そのロッド44aが前記
スライド部材42に連結された第2シリンダ44とから
構成されている。
【0019】図1乃至図4に示す本発明溶接装置により
異径溶接ナットM8、M6及びM10をこの順序でパネ
ル等に溶接するときは、先ず前記電導体兼回転ストッパ
34を、一旦前記突起31−1、31−2、31−3の
何れからか外し、この状態で先ず前記シリンダ機構33
の第1シリンダ43のロッド43aを縮小するととも
に、前記第2シリンダ44のロッド44aを伸長し図9
の状態にする。これによって、リンクロッド32により
アーム30を介して縦軸24が回動し、扇状盤26上の
溶接ナットM8用の下部電極29−2が上部電極37の
直下に位置するから、前記ストッパ34を戻して前記突
起31−2と係合させる。。ここで、被溶接部材、例え
ばパネルを下部電極29−2上に載せ、周囲に溶接ナッ
トM8を溶接すべき下孔を下部電極29−2上のガイド
ピン28に嵌め、この状態でM8の溶接ナットを、図示
しないナットフィーダからノズルを介し供給する。
【0020】供給されたM8の溶接ナットがガイドピン
28によって所定の位置にセットされたら、上部電極3
7を降下させ、図7のように、上部電極37と下部電極
29−2の間にパネルP及び溶接ナット(M8)Nを挾
持し、且つM8ナットNをパネルPに圧接せしめ、この
状態で上部、下部両電極37、29−2間に溶接電流を
流し溶接ナットNをパネルPに溶接する。溶接が完了し
たら、上部電極37を上昇させ、次のM6溶接ナットの
溶接に移る。
【0021】M6の溶接ナットを溶接するときは、前記
ストッパ34を前記突起31−2から外した上、前記シ
リンダ機構33の第1シリンダ43のロッド43aと、
前記第2シリンダ44のロッド44aをともに伸長す
る。これによって、リンクロッド32によりアーム30
を左に回動し、縦軸24を介して扇状盤26を反時計方
向に回動して、扇状盤26上の溶接ナットM6用の下部
電極29−1を上部電極37の直下に位置させ、前記ス
トッパ34を戻して前記突起31−1に係合させる。こ
こで前記と同様に、パネルにおける周囲に溶接ナットM
6を溶接すべき下孔を下部電極29−1上のガイドピン
28に嵌め、この状態でM6の溶接ナットを、前記の如
くナットフィーダからノズルを介し供給する。
【0022】供給されたM6の溶接ナットがガイドピン
28によって所定の位置にセットされたら、上部電極3
7を降下させ、前記同様、上部電極37と下部電極29
−1の間にパネルP及びM6ナットNを挾持し、且つM
6ナットNをパネルPに圧接せしめ、この状態で上部、
下部両電極37、29−1間に溶接電流を流しM6ナッ
トNをパネルPに溶接する。溶接が完了したら、上部電
極37を上昇させ、次のM10溶接ナットの溶接に移
る。
【0023】M10の溶接ナットを溶接するときは、前
記ストッパ34を前記突起31−1から外した上、前記
シリンダ機構33の第1シリンダ43のロッド43a
と、前記第2シリンダ44のロッド44aをともに縮小
する。これによって、リンクロッド32によりアーム3
0を右に回動し、縦軸24を介して扇状盤26を時計方
向に回動して、扇状盤26上の溶接ナットM10用の下
部電極29−3を上部電極37の直下に位置させ、前記
ストッパ34を戻して前記突起31−3に係合させる。
ここで前記と同様に、パネルにおける周囲に溶接ナット
M10を溶接すべき下孔を下部電極29−3上のガイド
ピン28に嵌め、この状態でM10の溶接ナットを、ナ
ットフィーダからノズルを介し供給し、前記と同様に溶
接する。
【0024】なお上記構成の本発明溶接装置に制御機構
を備えたときは、所定のプログラムに沿って前記下部電
極の選択状況、被溶接部材のセット状況等を検知し、そ
れらの各検知信号によって必要な種類の溶接ナットの供
給、上部電極の降下、上昇、溶接電流の供給、遮断等を
行うことができる。これを図10に示すフローチャート
により説明すると、ステップS1で所定の下部電極、例
えば29−2を選定するように前記第1、第2シリンダ
43、44に指示して上部電極37の直下に来るように
し、同時にこれが正しいか否かがチェックされ、正しけ
れば被溶接部材が下部電極29−2上にセットしてこれ
が正しくセットされたか否かがチェックされ(ステップ
S2)、正しくセットされていれば、次のステップS3
で所要径のM8溶接ナットをナットフィーダからノズル
を経てガイドピン28に供給するよう指示する。ここで
上部電極37を降下させて溶接ナットを押圧し(ステッ
プS4)、通電する(ステップS5)。一定時間後、上
部電極37を上昇させ、停止せしめる(ステップS
6)。
【0025】ここで、プログラムと比較して作業終了か
否かがチェックされ(ステップS7)、NOであればス
テップS1に戻って、プログラムの次の過程に進み、所
定の下部電極、例えば29−1を選定するように前記第
1、第2シリンダ43、44に指示して上部電極37の
直下に来るようにし、同時にこれが正しいか否かがチェ
ックされ、正しければ前記と同様に、被溶接部材が下部
電極29−2上にセットしてこれが正しくセットされた
か否かがチェックされ(ステップS2)、正しくセット
されていれば、次のステップ3で所要径のM6溶接ナッ
トをナットフィーダからノズルを経てガイドピン28に
供給するよう指示する。ここで上部電極37を降下させ
て溶接ナットを押圧し(ステップS4)、通電する(ス
テップS5)。一定時間後、上部電極37を上昇させ、
停止せしめる(ステップS6)。ここで、プログラムと
比較して作業終了か否かがチェックされ(ステップ
7)、NOであればステップ1に戻り、再びM10溶接
ナットを溶接する前記と同様なステップが進められるの
である。
【0026】図3、図4に示す本発明溶接装置では、基
本的構成は図1、図2に示すものと同一だが、溶接時使
用する下部電極(図3、図4の例では29−2)以外の
下部電極29−1、29−3を覆う、例えばプラスティ
ック製防護カバー45を設けたもので、該カバー45に
は図4に示すように、下部電極29−2が露出するよう
浅い谷状の切欠き45aが形成され、その四隅をばね4
6を挾んで4本の柱状部材47により前記支持箱22上
に支持されている。前記防護カバー45によって、パネ
ルPに不必要な当たり傷や通電を生ずることが防止され
る。上記防護カバー45を使用する場合、ガイドピン2
8として図8に示し、先に説明したガイドピン28−3
を使用すれば、不必要時防護カバー45によって押圧さ
れても、ガイドピン28−3は、ばね40に抗して下部
電極29の保持具35内に引込むので支障がない。
【0027】
【発明の効果】本発明多種ナットの溶接装置は、機台上
部に支持した上下動のみ可能な上部電極と、機台に固定
した支持箱に垂直軸を介して支承された回動盤上に同心
円に固定された、ガイドピンを備えた複数の下部電極
と、前記回動盤を、各下部電極が溶接時前記上部電極の
軸心の延長上に一時固定できるよう回動せしめる回動部
材とから構成した第1の発明と、第1の発明に溶接時前
記上部電極と対峙した下部電極以外の下部電極を覆う防
護カバーを付加した第2の発明と、第1の発明に前記移
動部材をナットの溶接順序に従って移動せしめる制御機
構を付加した第3の発明とからなるので、第1の発明に
よって、四角状で、面積が比較的小さい被溶接部材に多
種類の異径溶接ナットを溶接する場合についても、構造
簡単で使い易い溶接装置が提供でき、これにより設備コ
ストを低く抑えつつ多種類の異径ナットに対してかなり
の溶接数までは1つの装置、1人の作業者で無理なく簡
単な操作で対応でき、しかも下部電極の交換を必要とせ
ずに、被溶接部材の所定箇所に所定ナットを連続して溶
接することができ、且つ作業者の移動距離もほとんどな
いので、作業効率を従来のものよりはるかに高めること
ができる効果がある。
【0028】また、第2の発明によって、被溶接部材へ
の不必要な通電、当たり傷の発生が未然に防止され、作
業の安全と品質の向上を図る異ができる。更に、第3の
発明によって、少なくとも前記移動部材をナットの溶接
順序に従って移動せしめるという重要な作業を自動化で
きる効果もある。併せて、本発明によれば異径ナットを
連続して溶接できることにより、品質も安定し、また中
間加工品を生じないので、部品管理及び工程管理のコス
トを低減せしめる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明多種ナットの溶接装置の第1の実施形態
を示す正面図
【図2】本発明多種ナットの溶接装置の第1の実施形態
を示す平面図
【図3】本発明多種ナットの溶接装置の第2の実施形態
を示す正面図
【図4】本発明多種ナットの溶接装置の第2の実施形態
を示す平面図
【図5】本発明に使用されるガイドピンの一例を示す正
面図
【図6】本発明に使用されるガイドピンの他の例を組込
んだ保持具を下部電極にセットし、これにより溶接する
状態を示す断面図
【図7】図6に示されるガイドピンを他の異径ナットの
溶接に使用した状態を示す断面図
【図8】本発明に使用されるガイドピンの、さらに他の
例を組込んだ保持具を下部電極にセットし、これにより
溶接する状態を示す断面図
【図9】本発明に使用される多段式シリンダ機構を示
し、(a)は正面図、(b)は平面図
【図10】制御機構を備えた本発明多種ナットの溶接装
置におけるフローチャート
【図11】一般に使用されているスポット乃至プロジェ
クション溶接機の正面図
【図12】図11に示す溶接機を複数使用した異径ナッ
トの溶接作業手順の一例を示す略示図
【図13】図11に示す溶接機を複数使用した異径ナッ
トの溶接作業手順の他の例を示す略示図
【図14】図11に示す溶接機を複数使用した異径ナッ
トの溶接作業手順のさらに他の例を示す略示図。
【符号の説明】
1 溶接機本体 2 テーブル 3、8 治具
4、29 下部電極 5、10 電導材 6、30 アーム 7、33
シリンダ機構 9、37 上部電極 11、12、13 溶接機
21 機台 22 支持箱 23 支持板 24 縦軸 25
絶縁体 26 扇状盤 27 ガイド 28 ガイドピン
31 突起 32 リンクロッド 34 電導体兼回転ストッパ
35 保持具 36、39 締付けナット 38 押圧具 40、
46 ばね 41 ガイド部材 42 スライド部材 43 第
1シリンダ 44 第2シリンダ 45 防護カバー 47 柱
状部材 W 未加工品 S1、S2 中間加工品 K 完成品
A、B、C 作業者。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B23K 37/047 501 B23K 37/047 501A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機台上部に支持した上下動のみ可能な上部
    電極と、機台に固定した支持箱に垂直軸を介して支承さ
    れた回動盤上に同心円に固定された、ガイドピンを備え
    た複数の下部電極と、前記回動盤を、各下部電極が溶接
    時前記上部電極の軸心の延長上に一時固定できるよう回
    動せしめる回動部材とから構成したことを特徴とする多
    種ナットの溶接装置。
  2. 【請求項2】機台上部に支持した上下動のみ可能な上部
    電極と、機台に固定した支持箱に垂直軸を介して支承さ
    れた回動盤上に同心円に固定された、ガイドピンを備え
    た複数の下部電極と、前記回動盤を、各下部電極が溶接
    時前記上部電極の軸心の延長上に一時固定できるよう回
    動せしめる回動部材と、溶接時前記上部電極と対峙した
    下部電極以外の下部電極を覆う防護カバーとから構成し
    たことを特徴とする多種ナットの溶接装置。
  3. 【請求項3】機台上部に支持した上下動のみ可能な上部
    電極と、機台に固定した支持箱に垂直軸を介して支承さ
    れた回動盤上に同心円に固定された、ガイドピンを備え
    た複数の下部電極と、前記回動盤を、各下部電極が溶接
    時前記上部電極の軸心の延長上に一時固定できるよう回
    動せしめる回動部材と、該移動部材をナットの溶接順序
    に従って移動せしめる制御機構とから構成したことを特
    徴とする多種ナットの溶接装置。
JP36281297A 1997-12-14 1997-12-14 多種ナットの溶接装置 Pending JPH11170065A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014091145A (ja) * 2012-11-02 2014-05-19 Shinko Kiki Kk 抵抗溶接機用下部電極
CN111195796A (zh) * 2018-11-19 2020-05-26 广州钧准机械设备有限公司 一种螺母自动焊接设备
KR102199060B1 (ko) * 2020-10-08 2021-01-06 주식회사 흥선 배지 제작용 저항 용접 자동화 시스템
US20210046578A1 (en) * 2019-08-12 2021-02-18 Gary Thomas Osborne Apparatus for resistance welding

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