JPH11165866A - ウエハ搬送用ハンド - Google Patents

ウエハ搬送用ハンド

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Publication number
JPH11165866A
JPH11165866A JP9331364A JP33136497A JPH11165866A JP H11165866 A JPH11165866 A JP H11165866A JP 9331364 A JP9331364 A JP 9331364A JP 33136497 A JP33136497 A JP 33136497A JP H11165866 A JPH11165866 A JP H11165866A
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JP
Japan
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wafer
hand
cassette
movable
main body
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9331364A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Makimoto
博之 槙本
Masaki Sakaguchi
勝紀 坂口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shin Meiva Industry Ltd
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Publication date
Application filed by Shin Meiva Industry Ltd filed Critical Shin Meiva Industry Ltd
Priority to JP9331364A priority Critical patent/JPH11165866A/ja
Publication of JPH11165866A publication Critical patent/JPH11165866A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カセットC内に収容されている複数のウエハ
W,W,…をロボットのハンド1により取り出して搬送
する場合に、カセットC内の各ウエハWの収容位置にば
らつきがあっても、それらウエハW,W,…を確実に把
持して取り出すようにする。 【解決手段】 ハンド本体2に固定された支持板5と、
支持板5先端部の左右両側に設けられた固定爪7,7
と、ハンド本体2の左右中央にハンド本体2の進退方向
に沿って相対移動可能な移動体14と、移動体14にハ
ンド本体2の進退方向に相対移動可能に弾性支持された
可動爪22とを有する把持機構4,4,…を設け、固定
爪7,7及び可動爪22間に各ウエハWを把持する。ハ
ンド本体2の左右両側に、ハンド本体2の前進によりウ
エハW外周縁部を押圧してウエハWをカセットCの内奥
面C1に対し所定許容収容位置に至るまで移動させる押
え棒34,34を設け、各ウエハWを把持前に常に一定
の収容位置に位置決めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエハ搬送用ハン
ドに関し、特に、カセット内に収容されたウエハを取り
出すのに好適なハンドに関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ウエハを把持して搬送するウ
エハ搬送用ハンドとして、特開平7―201947号公
報に示されるように、ハンド本体の先端部に左右1対の
固定爪を固定する一方、ハンド本体基端部の左右中央部
に1つの可動爪を前後移動可能に設けて、この可動爪の
ハンド本体先端側への前進によって固定爪との間にウエ
ハを把持するようにし、可動爪をばねによって前進側に
付勢するとともに、可動爪にリンク機構を介してリング
に連結し、ハンドの回転中心回りの回転動作に伴うリン
グの回動によりリンク機構を介して可動爪をばねの付勢
力に抗して後退移動させるようにしたものが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えばカセ
ット内に収容されているウエハを、上記従来の如きハン
ドを有するロボットにより把持して取り出して搬送する
場合、そのカセット内にウエハの側方からハンド本体の
先端部を挿入した後、そのハンド本体の固定爪及び可動
爪間にウエハを把持する必要がある。
【0004】しかし、そのとき、カセット内でのウエハ
の収容位置が必ずしも同じ位置にあるとは限らず、若干
のばらつきがある。このため、このウエハ収容位置のば
らつきにより、ロボットがウエハを確実に把持できない
ことがあり、ロボットの搬送作業の信頼性が低下すると
いう問題があった。
【0005】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、上記のようなウエハ搬
送用ハンドの構成を改良することで、カセット内のウエ
ハ収容位置がばらついていても、そのウエハを確実に把
持して取り出し得るようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、ハンド本体にその前進動作によっ
てウエハを押圧する押え部材を設けて、この押え部材に
よる押圧によってウエハをカセット内の奥端部に対して
所定の許容収容位置に位置決めするようにした。
【0007】具体的には、請求項1の発明では、カセッ
ト内に収容されているウエハを取り出して搬送するロボ
ットに設けられるウエハ搬送用ハンドとして、ロボット
アームに連結されるハンド本体と、このハンド本体に設
けられ、かつ少なくとも2つの固定爪及び少なくとも1
つの可動爪を有し、これら固定爪及び可動爪をウエハ外
周縁部の間隔をあけた位置に係合させて該ウエハを把持
する把持手段と、上記ハンド本体に設けられ、ハンド本
体の前進によりウエハの外周縁部を押圧して該ウエハを
カセットの内奥面に向けて所定の許容収容位置まで移動
させる押え部材とを備えたものとする。
【0008】上記の構成により、カセットに収容されて
いるウエハをハンドにより把持して取り出す場合、ハン
ド本体を前進させてその把持手段をカセット内のウエハ
側方に挿入する。そのとき、ハンド本体の前進に伴って
押え部材がウエハの外周縁部を押圧し、この押え部材の
押圧によってウエハがカセットの内奥面に対して所定の
許容収容位置まで移動する。この後、上記把持手段の固
定爪及び可動爪がウエハ外周縁部の間隔をあけた位置に
係合し、このことでウエハが把持手段により把持され
る。しかる後にハンド本体が後退し、ウエハが把持手段
により把持された状態でカセット内から取り出されて搬
送される。
【0009】この発明では、上記カセット内のウエハを
把持手段により把持する際、そのカセット内のウエハは
上記押え部材の押圧移動により、常にカセットの内奥面
に対して所定の許容収容位置に位置付けられているの
で、ロボットは、把持手段が上記許容収容位置を基準と
してウエハを把持するように操作されれば必ずウエハを
把持できることとなる。よって、カセット内でウエハの
当初の収容位置がばらついていても、そのウエハを確実
に把持して取り出すことができ、ロボットの搬送作業を
中断せず信頼性よく行うことができる。
【0010】請求項2の発明では、上記ハンド本体に複
数の把持手段をハンド本体の進退方向と直交する方向に
並んで設ける。そして、押え部材は、上記複数の把持手
段により把持される複数のウエハを同時に押圧するよう
にハンド本体の進退方向と直交する方向に延びているも
のとする。こうすれば、カセット内に収容されている複
数のウエハの収容位置がばらついていても、それらのウ
エハを同時に押え部材によって押圧移動させてカセット
内の奥端面に対して所定の許容収容位置に揃えることが
でき、その各ウエハをそれぞれ対応する把持手段によっ
て一挙に把持して取り出すことができる。
【0011】請求項3の発明では、上記把持手段は、ハ
ンド本体から該ハンド本体の前進方向に延びるように設
けられた支持部材と、ハンド本体の左右中央部にハンド
本体の進退方向に沿って相対移動可能に支持された移動
体とを有するものとする。そして、上記支持部材先端部
の左右両側に2つの固定爪を設け、移動体に1つの可動
爪を弾性手段によってハンド本体の進退方向に相対移動
可能に支持する構成とする。
【0012】このことで、把持手段によりウエハを把持
する場合、移動体を後退させた状態で、その移動体に弾
性手段によって弾性支持されている1つの可動爪と、支
持部材先端部の左右両側にある2つの固定爪との間の中
央にウエハが位置するようにハンド本体を操作し、その
状態で移動体と共に可動爪を前進させることで、その可
動爪と固定爪との間にウエハをその外周縁部が固定爪及
び可動爪に係合された状態で把持すればよい。よって、
把持手段の好ましい構造が得られる。
【0013】請求項4の発明では、上記可動爪が移動体
に対し基準位置を越えて相対的に後退変位したことを検
出する検出手段を設ける。こうすると、ウエハが固定爪
又は可動爪に正常状態で係合されていないときには、そ
のことに起因して可動爪が基準位置を越えて後退移動
し、この状態が検出手段により検出される。すなわち、
固定爪及び可動爪によるウエハの把持不良状態(係合不
良状態)を検出手段によって検出でき、その把持不良の
ままの搬送によってウエハが把持手段から落下すること
等を未然に回避することができる。
【0014】請求項5の発明では、上記可動爪は、ウエ
ハの外周縁部に係合する凹溝が外周面に形成された回転
可能な凹形ローラとする。このことで、固定爪及び可動
爪の間でウエハを把持する際にウエハが左右に移動して
も、それに応じてローラタイプの可動爪が転動するよう
になり、その可動爪とウエハとの間は転がり摩擦状態と
なる。このため、両者が摺動摩擦状態である場合に比べ
て発塵を低減することができ、ウエハの製造行程での発
塵性を抑えることができる。
【0015】請求項6の発明では、上記押え部材をハン
ド本体の左右両側に設ける。こうすると、カセット内で
ウエハを左右両側から押え部材により押圧でき、そのウ
エハのカセット内奥面に対する所定の許容収容位置への
位置付けをスムーズかつ容易に行うことができる。
【0016】請求項7の発明では、上記押え部材は回転
可能なローラとする。この場合も、押え部材によりウエ
ハを押圧する際にウエハが左右に移動してもローラであ
る押え部材が転動するようになり、その押え部材(ロー
ラ)とウエハとの間が転がり摩擦状態となって発塵を低
減することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1〜図5は本発明の実施形態を
示し、Cは図1〜図4で右側が開口とされた横断面略C
字状のウエハ収容用カセットで、このカセットC内に
は、同じ径及び厚さを有する円板形状の複数枚(例えば
25枚)のウエハW,W,…が水平状態に段積みされて
収容され、これら複数のウエハW,W,…はカセットC
内の左右側壁面に対向して突設した支持部(図示せず)
によって上下方向に一定間隔(例えば10mm)をあけ
て支持されている。
【0018】1は、上記カセットC内に収容されている
ウエハW,W,…をクリーンルームで取り出して搬送す
るロボット(図示せず)のアーム先端に設けられるウエ
ハ搬送用ハンドであって、このハンド1は、ロボットア
ームに連結されるハンド本体2と、このハンド本体2に
該ハンド本体2の進退方向と直交する方向である上下方
向に並んで設けられ、後述の固定爪7,7及び可動爪2
2を上記各ウエハWの外周縁部の間隔をあけた位置に係
合させて該ウエハWをそれぞれ把持する複数の把持機構
4,4,…とを備えている。
【0019】上記複数の把持機構4,4,…は互いに同
じ構成のもので、いずれも、基端部がハンド本体2に固
定されかつ中央に軽量化のための開口5aを有する薄板
状の支持板5(支持部材)を有する。この各支持板5先
端部の左右両側にはそれぞれ2つの固定爪7,7が取り
付けられ、この各固定爪7は、上側溝面が下側溝面より
も短くて略後側に開放された断面V字状の係合溝8を有
しており、この両固定爪7,7によりその各係合溝8に
て各ウエハWのカセット内奥側の左右両側外周縁部を係
合するようにしている。また、各支持板5の基端寄りの
左右両側には各ウエハWのカセット開口側の外周縁部を
載置する左右1対の載置板10,10が取り付けられて
いる。
【0020】一方、ハンド本体2の左右中央部には、そ
のハンド本体2から上記支持板5,5,…の基端寄りの
左右中央部に亘って上下方向に貫通する開口部12が形
成され、この開口部12内には中央に開口を有する矩形
枠状の移動体14がハンド本体2の進退方向(前後方
向)に沿って相対移動可能に配置支持されている。この
移動体14は、ハンド本体2に取付固定したアクチュエ
ータとしての前後方向に延びるシリンダ15のピストン
ロッド15aに対し、左右方向に延びる連結板16及び
前後方向に延びる連結ロッド17を介して連結支持され
ており、シリンダ15の伸縮作動により移動体14をハ
ンド本体2に対し相対的に前後移動させ、シリンダ15
の収縮作動により移動体14を前進させる一方、シリン
ダ15の伸長作動により移動体14を後退させるように
している。
【0021】上記移動体14の左側の縦枠部には上記各
支持板5に対応した位置に、それぞれ弾性手段としての
前後1対の板ばね19,19の基端部が取付固定されて
いる。これら両板ばね19,19は移動体14の右側の
縦枠部に向かって互いに平行に水平に延び、その先端部
には移動体14内の開口の左右中央に位置する矩形板状
の可動爪支持体20が取付固定されている。この各可動
爪支持体20の先端部(前端部)上面には凹形ローラか
らなる1つの可動爪22が上下方向に延びる支持軸21
によって回転可能に支持されている。すなわち、上記可
動爪22は移動体14に対し板ばね19,19によって
ハンド本体2の進退方向に相対移動可能に支持されてい
る。また、この凹形ローラからなる可動爪22の外周面
全体には、上記固定爪7の係合溝8と同じ高さ位置に位
置しかつ上側溝面が下側溝面よりも短い断面V字状の凹
溝23が形成されており、この可動爪22によりその外
周面の凹溝23にて各ウエハWのカセット開口側の外周
縁部を係合するようにしている。
【0022】また、上記移動体14の上側横枠部後面に
は下方に発光する発光部25がブラケット26を介し
て、一方、移動体14の下側横枠部後面には上記発光部
25からの光が入射される受光部27がブラケット28
を介してそれぞれ取付固定され、発光部25から受光部
27に至る光路Lは、上記各可動爪支持体20の真後ろ
の位置を通るように設定されている(尚、発光部25を
移動体14の下側に、また受光部27を移動体14上側
にそれぞれ逆転させてもよい)。これら発光部25及び
受光部27は共に検出手段を構成しており、上記各把持
機構4に固定爪7,7及び可動爪22によってウエハW
をそれぞれ把持したとき、そのウエハWの把持状態が悪
くてウエハWの外周縁部が固定爪7の係合溝8及び可動
爪22の凹溝23にそれぞれ正確に係合されず、それに
伴って可動爪22及び可動爪支持体20が通常の基準位
置よりも後側に後退変位したとき、発光部25から受光
部27に入射される光が上記後退変位した可動爪支持体
20の後端部によって遮断されると、そのことをいずれ
かのウエハWの把持不良として検出し、この検出信号に
よりロボットの搬送動作を停止したり、ウエハWの把持
不良の警告を行ったりするようにしている。
【0023】本発明の特徴の1つとして、上記ハンド本
体2上端部の左右両側にはそれぞれ左右の上側支持部3
1,31(図5に一方のみを示す)が固定され、これら
左右の上側支持部31,31は上記最上段の把持機構4
の上側位置を前側に延びている。一方、ハンド本体2下
端部の左右両側には同様にそれぞれ左右の下側支持部3
2,32が固定され、これら下側支持部32,32は最
下段の把持機構4の下側位置を前側に延びている。さら
に、上記左右に対応する上下両側の支持部31,32,
31,32の先端部(前端部)間には、それぞれ各把持
機構4の支持板5の左右両側を上下方向(ハンド本体2
の進退方向と直交する方向)に延びる押え部材としての
押え棒34,34が掛け渡されている。この左右の各押
え棒34は、上下の支持部31,32の先端部に対し回
転可能に軸支された1本の棒状ローラからなる。そし
て、ハンド本体2を前進移動させて各把持機構4をカセ
ットC内における各ウエハWの下側空間に挿入した際、
その各把持機構4における支持板5先端部の左右の固定
爪7,7がウエハWのカセット内奥側の外周縁部よりも
少しカセットCの内奥側に移動したときに、左右の押え
棒34,34により複数のウエハW,W,…の各カセッ
ト開口側の外周縁部を押圧して複数のウエハW,W,…
を同時に、カセットCの内奥面C1に向けて移動させる
構成とされている。尚、予めカセットCの内奥面C1に
対して所定の許容収容位置に存在するウエハWについて
は、押え棒34,34により移動はしない。また、カセ
ットCの内奥部にはウエハWの外周縁部が当接した状態
でも、その左右両側に固定爪7,7を収容可能なスペー
スが設けられている。
【0024】次に、上記実施形態の作動について説明す
る。カセットC内に収容されている複数のウエハW,
W,…をロボットの搬送ハンドにより把持して取り出し
搬送する場合、まず、図1に示す如く、ハンド本体2の
シリンダ15が伸長作動して移動体14がハンド本体2
に対し相対的に後退し、この移動体14に板ばね19,
19によって弾性支持されている各可動爪22も後退す
る。この状態では、各把持機構4における可動爪22が
支持板5先端部の固定爪7,7から離れて、これら固定
爪7,7及び可動爪22は各々の間に各ウエハWを嵌挿
配置可能な開いた状態とされている。
【0025】この後、図2に示すように、ハンド本体2
を前進させて、その各把持機構4をそれに対応するカセ
ットC内の各ウエハWの下側空間に挿入する。そのと
き、ハンド本体2は、各把持機構4における支持板5先
端部の左右固定爪7,7がウエハWのカセット内奥側の
外周縁部よりも少しカセットCの内奥側に移動するまで
前進する。このようなハンド本体2の前進に伴い、ハン
ド本体2に支持されている左右の押え棒34,34が各
ウエハWのカセット開口側の外周縁部を左右2か所で押
圧し、この押え棒34の押圧によって各ウエハWがカセ
ットCの内奥面C1に対する所定の許容収容位置まで移
動する。このことで、カセットC内でウエハW,W,…
の当初の収容位置がばらついていても、そのウエハW,
W,…はいずれも上記押え棒34,34の押圧移動によ
り、常にカセットCの内奥面C1に対して所定の許容収
容位置に位置付けられることとなる。
【0026】その際、上記各押え棒34がハンド本体2
の左右両側に2つ設けられているので、カセットC内で
各ウエハWを左右両側から押え棒34,34により安定
して押圧でき、その各ウエハWのカセットCの内奥面C
1に対する所定の許容収容位置への位置付けをスムーズ
かつ容易に行うことができる。
【0027】しかも、上記各押え棒34は回転可能なロ
ーラであるので、押え棒34による各ウエハWの押圧時
にウエハWが左右に移動したとしても、ローラである押
え棒34が転動するようになり、その押え棒34とウエ
ハWとの間が転がり摩擦状態となってクリーンルームで
の発塵を低減することができる。
【0028】この後、図3に示すように、ハンド本体2
が若干後退して、各把持機構4の開き状態にある固定爪
7,7及び可動爪22間にそれぞれウエハWが位置付け
られる。そして、この図3の状態から、ハンド本体2が
若干上昇して、各ウエハWがカセットCの図示しない各
支持部から持ち上げられる。この状態では、左右の固定
爪7,7の係合溝8,8の下側溝面上に各ウエハWのカ
セット内奥側の左右外周縁部が、また可動爪22の凹溝
23の下側溝面上に同じウエハWのカセット開口側の外
周縁部の左右中央部がそれぞれ載置され、さらに、各支
持板5の基端側寄りの左右両側に取り付けた載置板1
0,10上にウエハWのカセット開口側の左右外周縁部
が載置される。
【0029】次いで、図4及び図5に示すように、ハン
ド本体2がカセットCから若干後退した後、上記シリン
ダ15が収縮作動して移動体14がハンド本体2に対し
相対的に前進し、この移動体14に弾性支持された各可
動爪22が前方向に移動する。このことで、可動爪22
が支持板5先端部の固定爪7,7に近付いて固定爪7,
7及び可動爪22間が閉じ、これら各爪7,7,22間
に各ウエハWがその外周縁部を固定爪7の係合溝8及び
可動爪22の凹溝23の各溝底部に係合した状態で把持
される。この把持状態では、各可動爪22を弾性支持し
ている板ばね19,19が後側に撓んで、そのばね力に
よって可動爪22が前側に付勢された状態となり、この
付勢力によってウエハWが固定爪7,7側に押し付けら
れて把持される。
【0030】その際、上記可動爪22は回転可能な凹形
ローラであるので、ウエハWが把持時に左右に移動した
としても可動爪22が転動するようになり、その可動爪
22とウエハWとの間は転がり摩擦状態となる。このた
め、上記と同様に、可動爪22とウエハWとの間が摺動
摩擦状態である場合に比べて発塵を低減することがで
き、ウエハWの製造行程での発塵性を抑えることができ
る。
【0031】こうして複数のウエハW,W,…をそれぞ
れ対応する把持機構4,4,…によって把持した後、ハ
ンド本体2が後退移動し、複数のウエハW,W,…が把
持機構4,4,…により把持された状態でカセットC内
から取り出され、しかる後に他の所定工程に搬送され
る。
【0032】したがって、この実施形態においては、上
記のように、カセットC内の複数のウエハW,W,…を
それぞれ把持機構4,4,…により把持する直前の状態
で、そのカセットC内のウエハW,W,…がいずれも常
にカセットCの内奥面C1に対して所定の許容収容位置
に位置付けられているので、ロボットは、把持機構4,
4,…が上記許容収容位置を基準としてウエハW,W,
…を把持するように作動制御すれば必ずウエハW,W,
…を把持できることとなり、カセットC内でのウエハ
W,W,…の当初の収容位置のばらつきに拘らず、その
ウエハW,W,…を確実に把持して取り出すことがで
き、ロボットの搬送作業を中断せず信頼性よく行うこと
ができる。
【0033】また、それでも万一、何等かの原因によっ
ていずれかのウエハWが固定爪7,7及び可動爪22間
に正常状態で係合されていない把持不良(ウエハWがそ
の外周縁部を固定爪7,7の係合溝8及び可動爪22の
凹溝23の各溝底部に正確に係合していない状態)があ
ると、その把持不良のままの搬送によって当該ウエハW
が把持機構4から落下する虞れがある。しかし、この実
施形態では、上記の如きウエハWの把持不良に伴い、そ
のウエハWを把持している可動爪22が後側に押されて
基準位置を越えて後退移動する。このことで、その可動
爪22を支持している可動爪支持体20が発光部25か
ら受光部27に至る光路Lを遮断して、受光部27に光
が入射されなくなるので、その状態をいずれかのウエハ
Wの把持不良として検出し、この検出信号によりロボッ
トの搬送動作が停止され、或いはウエハWの把持不良の
警告が行われる。よって、固定爪7,7及び可動爪22
によるウエハWの把持不良状態を容易に検出でき、その
把持不良のままの搬送によってウエハWが把持機構4か
ら落下したりするのを未然に回避できる。
【0034】尚、上記実施形態では、カセットC内に収
容されている複数のウエハW,W,…を一挙に取り出す
場合について説明しているが、本発明は、カセットCに
収容されている複数のウエハW,W,…の中の1枚を取
り出す場合や、カセットが1枚のウエハWを収容するタ
イプで、その1枚のウエハWを取り出す場合にも適用す
ることができる。
【0035】また、把持機構4は、上記実施形態のよう
に支持板5先端部の左右2つの固定爪7,7と、移動体
14に弾性支持した1つの可動爪22とを有する構造に
限定されず、固定爪7,7や可動爪22の数を増減させ
たり、係合構造を変更したりすることもでき、さらには
その他の機構を採用することもできる。要は、少なくと
も2つの固定爪及び少なくとも1つの可動爪を有してい
て、これら固定爪及び可動爪をウエハWの外周縁部に係
合させてウエハWを把持するものであればよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、カセット内に収容されているウエハをロボット
のハンドにより取り出して搬送する場合に、ハンド本体
に、少なくとも2つの固定爪及び少なくとも1つの可動
爪をそれぞれウエハ外周縁部に係合させてウエハを把持
する把持手段と、ハンド本体の前進によりウエハ外周縁
部を押圧してウエハをカセットの内奥面に向けて所定の
許容収容位置に至るまで移動させる押え部材とを設けた
ことにより、カセット内でウエハの収容位置がばらつい
ていても、ハンド本体の前進移動を利用して、カセット
内のウエハを把持前に常にカセット内奥面に対して所定
の許容収容位置に位置決めすることができ、そのウエハ
を把持手段により確実に把持して取り出すことができ、
ロボットの搬送作業の信頼性を向上させることができ
る。
【0037】請求項2の発明によると、ハンド本体に複
数の把持手段をハンド本体の進退方向と直交する方向に
並んで設け、押え部材は、上記複数の把持手段により把
持される複数のウエハを同時に押圧するようにハンド本
体の進退方向と直交する方向に延びているものとしたこ
とにより、カセット内に収容されている複数のウエハの
収容位置が互いにばらついていても、それらのウエハを
同時に押え部材によってカセット内の奥端部に押圧移動
させて揃えることができる。
【0038】請求項3の発明によると、把持手段は、ハ
ンド本体からその前進方向に延びるように設けられた支
持部材と、ハンド本体の左右中央部にハンド本体の進退
方向に沿って相対移動可能に支持された移動体とを有す
るものとし、支持部材先端部の左右両側に2つの固定爪
を設ける一方、移動体に1つの可動爪を弾性手段によっ
てハンド本体の進退方向に相対移動可能に支持したこと
により、把持手段の好ましい構造が容易に得られる。
【0039】請求項4の発明によると、上記可動爪が移
動体に対し基準位置を越えて相対的に後退変位するのを
検出するようにしたことにより、固定爪及び可動爪によ
るウエハの把持不良状態を検出して、その把持不良のウ
エハの搬送中の落下等を未然に防止することができる。
【0040】請求項5の発明によると、可動爪を回転可
能な凹形ローラとしたことにより、ウエハ把持の際にウ
エハが左右に移動したときの可動爪とウエハとの間を転
がり摩擦状態とでき、ウエハの製造行程での発塵性を抑
えることができる。
【0041】請求項6の発明によると、押え部材をハン
ド本体の左右両側に設けたことにより、カセット内でウ
エハを左右両側から押圧して、そのウエハのカセット内
奥面に対する所定の許容収容位置への位置付けをスムー
ズかつ容易に行うことができる。
【0042】請求項7の発明によると、押え部材を回転
可能なローラとしたことにより、押え部材によるウエハ
の押圧時に押え部材とウエハとの間を転がり摩擦状態と
して発塵を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態においてハンドの把持機構が
カセット内に挿入される前の状態を示す平面断面図であ
る。
【図2】把持機構がカセット内に挿入されて押え棒がウ
エハを押圧する状態を示す平面断面図である。
【図3】把持機構がウエハを把持する直前の状態を示す
平面断面図である。
【図4】把持機構がウエハを把持した状態を示す平面断
面図である。
【図5】把持機構がウエハを把持した状態を示す側面断
面図である。
【符号の説明】
C カセット C1 内奥面 W ウエハ 1 ウエハ搬送用ハンド 2 ハンド本体 4 把持機構(把持手段) 5 支持板(支持部材) 7 固定爪 8 係合溝 14 移動体 19 板ばね(弾性手段) 22 可動爪 23 凹溝 25 発光部(検出手段) 27 受光部(検出手段) 34 押え棒(押え部材)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カセット内に収容されているウエハを取
    り出して搬送するロボットに設けられるウエハ搬送用ハ
    ンドであって、 ロボットアームに連結されるハンド本体と、 上記ハンド本体に設けられ、かつ少なくとも2つの固定
    爪及び少なくとも1つの可動爪を有し、これら固定爪及
    び可動爪をウエハ外周縁部の間隔をあけた位置に係合さ
    せて該ウエハを把持する把持手段と、 上記ハンド本体に設けられ、ハンド本体の前進移動によ
    りウエハの外周縁部を押圧して該ウエハをカセットの内
    奥面に向けて所定の許容収容位置まで移動させる押え部
    材とを備えたことを特徴とするウエハ搬送用ハンド。
  2. 【請求項2】 請求項1のウエハ搬送用ハンドにおい
    て、 ハンド本体に複数の把持手段がハンド本体の進退方向と
    直交する方向に並んで設けられており、 押え部材は、上記複数の把持手段により把持される複数
    のウエハを同時に押圧するようにハンド本体の進退方向
    と直交する方向に延びていることを特徴とするウエハ搬
    送用ハンド。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のウエハ搬送用ハンドに
    おいて、 把持手段は、ハンド本体から該ハンド本体の前進方向に
    延びるように設けられた支持部材と、 ハンド本体の左右中央部にハンド本体の進退方向に沿っ
    て相対移動可能に支持された移動体とを有し、 上記支持部材先端部の左右両側に2つの固定爪が設けら
    れ、 上記移動体に1つの可動爪が弾性手段によってハンド本
    体の進退方向に相対移動可能に支持されていることを特
    徴とするウエハ搬送用ハンド。
  4. 【請求項4】 請求項3のウエハ搬送用ハンドにおい
    て、 可動爪が移動体に対し基準位置を越えて相対的に後退変
    位したことを検出する検出手段が設けられていることを
    特徴とするウエハ搬送用ハンド。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかのウエハ搬送用
    ハンドにおいて、 可動爪は、ウエハの外周縁部に係合する凹溝が外周面に
    形成された回転可能な凹形ローラであることを特徴とす
    るウエハ搬送用ハンド。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかのウエハ搬送用
    ハンドにおいて、 押え部材は、ハンド本体の左右両側に設けられているこ
    とを特徴とするウエハ搬送用ハンド。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかのウエハ搬送用
    ハンドにおいて、 押え部材は回転可能なローラであることを特徴とするウ
    エハ搬送用ハンド。
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