JPH11161798A - 車両運転者監視装置 - Google Patents

車両運転者監視装置

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JPH11161798A
JPH11161798A JP9330581A JP33058197A JPH11161798A JP H11161798 A JPH11161798 A JP H11161798A JP 9330581 A JP9330581 A JP 9330581A JP 33058197 A JP33058197 A JP 33058197A JP H11161798 A JPH11161798 A JP H11161798A
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Japan
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driver
difference value
image
value
vehicle
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Application number
JP9330581A
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Inventor
Hisashi Satonaka
久志 里中
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラで得られた運転者画像から運転者の状
態を監視する。 【解決手段】 カメラ10で順次運転者を撮影し、顔方
向検出装置12に供給する。顔方向検出装置12は、入
力した運転者画像間の差分を演算し、差分値が一定値以
上の部分を顔位置として切り出す。切り出された顔画像
に基づいて運転者の顔方向を検出し、脇見計算部14に
出力する。脇見計算部14は、顔方向と操舵角や車速か
ら、運転者の脇見の有無を判定する。また、有限の差分
値が得られない場合には、画像の時間間隔を増大させて
再び差分値を演算する。一定時間以上増大させても差分
値が得られない場合には、脇見計算部14は運転者の意
識が低下していると判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両運転者監視装
置、特に運転者の顔画像を処理して運転者の状態を検出
する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両運転者の顔画像を撮影
し、得られた画像を処理して運転者の脇見や居眠りを検
出する装置が開発されている。
【0003】例えば、特開平4−68500号公報に
は、運転者が存在しない状態で撮影された背景画像と、
運転者がいる状態で撮影された運転者画像との差分(背
景差分)を演算することで車両運転者の顔位置を算出
し、顔位置画像をニューラルネットワークに入力して運
転者の顔の向きや目の状態を検出する装置が開示されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに背景画像との差分を演算することにより運転者の顔
位置を算出する構成の場合、背景画像を記憶するための
メモリが必須となり、しかも背景の明るさの変化に対応
するため複数の背景画像を予めメモリに記憶しておく必
要が生じ、装置構成の複雑化を招く問題があった。
【0005】また、運転者を撮影した画像に背景部分が
含まれており、この背景部分がメモリに記憶されている
背景画像の背景部分と異なる場合、この部分でも差分値
が発生するので、顔部分だけを抽出することが困難とな
る場合もあった。
【0006】本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑
みなされたものであり、その目的は、複数の背景画像を
予め記憶しておくメモリを不要とし、簡易な構成で確実
に運転者の顔位置を算出することができ、これにより運
転者の状態を容易に監視することができる装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、所定の時間間隔で車室内の運転者を
順次撮影する撮影手段と、得られた画像の時間差分値を
算出する時間差分算出手段と、前記時間差分値に基づい
て前記運転者の顔位置を算出する顔位置算出手段と、前
記顔位置にある運転者画像を処理することにより前記運
転者の状態を検出する処理手段とを有することを特徴と
する。ここで、「時間差分値」とは、運転者の存在しな
い背景画像と運転者の存在する画像(運転者画像)との
差分値ではなく、時間的に異なる運転者画像同士の差分
値をいう。時間差分値を用いることで、複数の背景画像
を予め記憶しておく必要が無くなる。
【0008】また、上記目的を達成するために、第2の
発明は、第1の発明において、前記運転者の頭頂部位置
を含み、かつ車外の背景を含まない背景画像を記憶する
記憶手段と、前記背景画像と前記撮影手段で得られた画
像との差分値を算出する背景差分算出手段とをさらに有
し、前記顔位置算出手段は、前記時間差分値及び前記背
景差分値に基づいて前記運転者の顔位置を算出すること
を特徴とする。ここで、「背景画像」は従来のように複
数ではなく、単一である。時間差分値のみでは運転者の
顔位置を正確に算出できない場合には、補充的に背景画
像を用いることで、確実に運転者の顔位置を算出するこ
とができる。
【0009】また、第3の発明は、第1、第2の発明に
おいて、前記時間差分算出手段で有意の差分値が算出さ
れない場合には、前記時間間隔を増大させる制御手段を
さらに有することを特徴とする。時間間隔を増大させる
ことで、時間差分値を確実に算出することができる。
【0010】また、第4の発明は、第3の発明におい
て、前記処理手段は、前記制御手段で前記時間間隔を一
定値以上に増大させても前記時間差分算出手段で有意の
差分値が算出されない場合には、前記運転者の意識低下
状態を検出することを特徴とする。時間差分値は、運転
者の動く量を反映しており、従って一定時間以上運転者
の動きが検出されなかった場合には、運転者の意識が低
下しているとみなすことができる。
【0011】また、第5の発明は、第4の発明におい
て、前記処理手段は、所定時間内における前記意識低下
状態の検出回数に基づいて前記運転者の意識低下の度合
いを検出することを特徴とする。すなわち、検出回数が
多い程、意識低下の度合いが大きいとみなすことができ
る。
【0012】また、第6の発明は、第1〜第3の発明に
おいて、前記処理手段は、算出された横方向差分値が縦
方向差分値に比べて所定値以上大きい場合には、前記運
転者の状態を居眠りと検出することを特徴とする。運転
者の居眠りの典型的なタイプは、いわゆる「こっくり」
であり、運転者の顔は上下方向に揺れることになる。顔
の上下方向の揺れは、時間差分値では横方向成分(特に
頭頂部と顎の位置)として現れるから、時間差分値の横
方向成分と縦方向を比較することで「こっくり」を検出
でき、運転者の居眠りを検出することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態について説明する。
【0014】図1には、本実施形態の構成ブロック図が
示されている。カメラ10は、車室内の所定位置に設け
られ、車両運転者を撮影して得られた画像を顔方向検出
装置12に出力する。撮影は、所定のサンプリング時間
で順次行われ、得られた運転者画像は順次顔方向検出装
置12に供給される。サンプリングタイミングは、例え
ば0.2secに設定される。
【0015】顔方向検出装置12は、メモリを含む画像
処理コンピュータで構成され、入力した運転者画像の差
分演算を行うことで、運転者の顔位置を検出する。差分
演算は、あるサンプリングタイミングtで得られた運転
者画像と、その次のサンプリングタイミングt+1で得
られた運転者画像の差分であり、従来の背景画像との差
分(背景差分)に対して時間差分を行うものである。こ
の時間差分で得られる差分値は、サンプリング間隔にお
ける運転者の動きであり、この動きから運転者の顔位置
を検出する。そして、検出された顔位置における画像か
らさらに運転者の顔の向きを検出し、脇見計算部14に
出力する。運転者の顔の向きを検出する方法としては、
例えば上述した特開平4−68500号公報と同様なニ
ューラルネットワークを用いることができる。なお、メ
モリは、時間差分を演算するための画像メモリとして機
能する他、単一の背景画像を記憶するためにも用いられ
るが、その詳細については後述する。
【0016】脇見計算部14は、コンピュータで構成さ
れ、顔方向検出装置12からの顔方向信号及び図示しな
いセンサで検出された車両の操舵角や車速を入力し、運
転者の脇見を検出し、運転席に設けられた表示器やスピ
ーカを介してその旨を表示し、あるいは警報を発生す
る。
【0017】これら各構成のうち、顔方向検出装置12
が時間差算出手段及び顔位置算出手段として機能し、顔
方向検出装置12及び脇見計算部14が処理手段として
機能する。
【0018】図2及び図3には、顔方向検出装置12の
処理フローチャートが示されている。まず、カメラ10
で撮影された画像を順次入力し(S101)、その差分
を演算する(S102)。この差分演算は、上述したよ
うにサンプリングタイミングtで得られた運転者画像と
次のサンプリングタイミングt+1で得られた運転者画
像との差分(時間差分)である。そして、時間差分して
得られた差分画像の内、有限の値を有する画素数をカウ
ントする(S103)。有限の値を有する画素とは、サ
ンプリング間隔で異なる画素値を有する画素であり、運
転者が動いた部分の画素である。カウント値をPtとす
る。なお、有限値をカウントする際には、ノイズ成分を
除去するために微小値(例えば最大値の5%程度)をゼ
ロとするのが好適である。
【0019】差分画素値をカウントした後、現在のサン
プリング間隔Tが所定のしきい値Ct(例えば1se
c)より大きいか否かを判定する(S104)。当初は
例えば0.2secに設定されているのでNOと判定さ
れ、さらにS103で算出されたカウント値Pcが所定
値Coより大きいか否かを判定する(S106)。サン
プリング間隔Tにおいて算出された差分のカウント値P
cが所定値Co以下である場合には、運転者は動きを示
さなかったことを意味するから、再びS101に戻って
新たに運転者画像を入力し、時間差分を演算する(S1
02、S103)。この時の差分値は、サンプリングタ
イミングtにおける運転者画像と、サンプリングタイミ
ングt+2における運転者画像との差分値であり、サン
プリング間隔が2倍(例えば0.4sec)となった時
間差分値である。すなわち、顔方向検出装置12は、有
意の差分値が算出されない場合には、サンプリングの時
間間隔を増大制御して再び時間差分を実行する。そし
て、再びサンプリング間隔が所定のしきい値Ctを超え
たか否かを判定し(S104)、超えていない場合に
は、差分のカウント値Pcが所定のしきい値Coを超え
たか否かを判定する(S106)。サンプリング間隔を
2倍と増大させた場合のカウント値Pcが所定値Coを
超えている場合には、運転者が有意の動きを示したこと
を意味するから、次のステップに移行する。一方、サン
プリング間隔を増大させてもカウント値Pcが所定値C
oを超えない場合には、再びS101に戻って画像を入
力し、時間差分を算出する。この時の時間差分は、サン
プリングタイミングtの運転者画像と、サンプリングタ
イミングt+3における運転者画像の差分であり、サン
プリング間隔がさらに増大した時間差分である。
【0020】以上のようにして、差分のカウント値が所
定値C0を超えない場合には、顔方向検出装置12は順
次サンプリング間隔を増大させてゆく。そして、カウン
ト値Pcが所定値Coを超えないままサンプリング間隔
が所定値Ctを超えてしまった場合には(S104でY
ES)、時間差分を算出する際の基準となる画像(サン
プリングタイミングtにおける運転者画像)を新たに入
力した画像と入れ替えて(S105)、再び時間差分を
演算する。従って、この時には再びサンプリング間隔T
が当初の値に戻ることになる。なお、基準画像を入れ替
えた場合には、顔方向検出装置12はその旨の信号を脇
見計算部14に出力し、脇見計算部14では、この信号
に基づいて運転者の意識が低下していると判定する。所
定時間を超えても運転者の動きが検出されない場合に
は、運転者の意識が低下した結果その動きが著しく低下
していると考えられるからである。
【0021】また、顔方向検出装置12から基準画像を
入れ替えた旨の信号(つまり、所定時間を超えても有意
の差分値が得られない場合)が複数回出力された場合に
は、脇見計算部14はその回数に比例して運転者の意識
低下の度合いが大きくなっていると判定し、表示や警報
を出力する。具体的には、意識低下の度合いを例えばレ
ベル1(軽度)、レベル2(中度)、レベル3(重度)
と3段階で評価し、1回出力された場合にはレベル1、
2回出力された場合にはレベル2、3回以上出力された
場合にはレベル3と判定する等である。運転者の動きが
ない時間が長時間続く程、運転者の意識はより低下して
いると考えられるからである。
【0022】一方、差分のカウント値Pcが所定値Co
を超えている場合には、次に差分値の縦方向(上下方
向)及び横方向(左右方向)のヒストグラムを算出して
その積分値を演算し(S107、S109)、演算結果
に基づいて運転者の顔の横方向位置及び縦方向位置を決
定する(S108、S110)。
【0023】図4には、時間差分して得られる差分画像
が模式的に示されている。図中、細線は差分値が小さい
画素を示し(ゼロではない)、実線はある程度以上大き
い(つまり所定値Coを超えている)画素を示してい
る。
【0024】図5(A)には、縦方向及び横方向の差分
画素の積分値が模式的に示されている。縦方向の積分値
は、図に示すようにx1とx2でそれぞれピーク値p及
びqをとり、これらの位置で運転者の動きが最も大きい
ことを示している。また、横方向の積分値は、図に示す
ようにy1とy2でそれぞれピーク値r及びsをとり、
これらの位置で運転者の動きが最も大きいことを示して
いる。最も動きの大きい位置がとりもなおさず運転者の
顔の輪郭であると考えられるため、顔方向検出装置12
は、これらの位置x1、x2、y1、y2に基づいて運
転者の顔位置を決定する。
【0025】図5(B)には、以上のようにして決定さ
れた運転者の顔位置100が示されている。この顔位置
100は、図5(A)で決定されたx1及びx2で横方
向が規定され、図5(A)で決定されたy1及びy2で
縦方向が規定されたものである。なお、x1及びx2を
決定するに際しても、ピーク値p及びqを複数求め、ピ
ーク値間の距離が最も大きい組の位置をx1及びx2と
することで、より確実に顔の位置を決定することができ
る。もちろん、前回検出されたx1及びx2を基準とし
て今回のヒストグラムを算出することも確実性の観点か
らは好適である。
【0026】また、顔位置を決定する際に、x1、x2
をそのまま用いるのではなく、x2−x1の5%程度の
余裕を持たせた間隔のx1´、x2´を顔の横方向位置
とするのも好適であり、さらに顔の縦方向位置も、まず
y1を決定し、y1から5%程度上方にある点y1´を
頭頂部とし、そこから顔幅(x2´−x1´)だけ下が
った点をy2´として顔の縦方向位置を決定することも
望ましい。すなわち、顔の縦方向位置は、y1のみに基
づいて決定してもよい。
【0027】以上のようにして、時間差分から運転者の
顔位置を決定することが可能であるが、場合によっては
運転者の動きが十分ではなく、時間差分では運転者の顔
位置、特に縦方向位置(図5におけるy1)が決定でき
ない場合も生じ得る。通常の運転動作において、運転者
は左右に顔を振ることはあるが上下に振ることは比較的
少なく、また、頭頂部(髪の部分)と車室内の輝度差及
び顔の下端(あごの部分)と首の部分の輝度差があまり
ない場合もあるからである。
【0028】そこで、時間差分により運転者の縦方向位
置、特に頭頂部位置(y1)が検出できない場合には、
顔方向検出装置12は、運転者の頭頂部位置を含み、か
つ車外の背景を含まない背景画像1個を顔方向検出装置
12内のメモリに記憶しておき、この背景画像との差分
を算出することで、運転者の頭頂部を決定するのが望ま
しい。
【0029】図6(A)には、顔方向検出装置12のメ
モリに予め記憶させておく背景画像20が模式的に示さ
れている。この画像領域は、図4に示された画像領域を
全て含む必要はなく、運転者の頭頂部位置を含む領域で
あれば十分である。但し、車外の背景を含むと差分演算
を行った際に頭頂部以外にこの部分で有限の差分値が生
じてしまうため、これを除去すべく車外の背景部分は含
まない領域とすべきである。本実施形態では、カメラ1
0から得られる画像の上部1/3程度を背景画像領域と
している。
【0030】図6(B)には、この背景画像(運転者が
存在しない画像)とカメラ10から入力した運転者画像
との差分演算の様子が模式的に示されている。背景画像
は運転者を含まないため、差分値がそのまま運転者の頭
頂部の輪郭を示すことになる。
【0031】従って、差分値のヒストグラムを算出し積
分することで、運転者の頭頂部位置、すなわちy1を決
定することができる。
【0032】なお、顔方向検出装置12のメモリに記憶
させておく背景画像は1個なので、背景画像撮影時の明
るさと運転者画像撮影時の明るさが異なることを考慮
し、図に示すような背景画像のモニタ領域B1、B2と
これに対応する入力画像の領域B1´、B2´の平均濃
度を比較し、両者の平均濃度がほぼ一致するように背景
画像の濃度を増減調整した上で差分演算を行うのが望ま
しい。背景画像を用いる目的は、単に運転者の頭頂位置
を決定するだけであるので、このような濃度の調整は厳
密に行う必要はなく、従って本実施形態の利点を損なう
ものではない。
【0033】以上のようにして運転者の顔位置が決定さ
れた後、顔方向決定装置12は、入力画像から顔部分を
切り出し(図3におけるS111)、特開平4−685
00号公報と同様にニューラルネットワークを用いて顔
方向を判定する(S112)。ここで、ニューラルネッ
トワークを用いて顔方向を判定するに際しては、ニュー
ラルネットワークの出力層に顔らしさの出力を設けて学
習させることにより、顔の切り出しに失敗した場合でも
顔方向を誤判定しないようにするのが望ましい。すなわ
ち、顔らしさが確からしい条件下でのみ、顔方向を判定
することが望ましい。判定した顔方向は、上述したよう
に脇見計算部14に供給される。
【0034】脇見計算部14では、操舵角や車速に基づ
いて、まず脇見をしていない場合の正しい顔方向を計算
する(S113)。具体的には、操舵角に基づいて運転
者が見るべき方向を決定し、車速に基づいて見るべき距
離を決定する。見るべき方向と距離が定まれば、運転者
が本来向けるべき顔の方向がおおよそ定まることにな
る。そして、正しい顔方向と検出された顔方向のずれ量
を演算し(S114)、ずれ量が一定値以上の場合に脇
見運転と判定して表示や警報を出力する(S115)。
【0035】このように、本実施形態では、時間差分を
用いて運転者の意識低下状態やその度合い、並びに運転
者の脇見を容易に検出することができる。
【0036】なお、差分値の積分を用いて運転者の縦方
向位置と横方向位置を決定する際に、差分値の積分値が
特有のパターンを示した場合には、運転者の居眠りを判
定することも可能である。
【0037】図7には、運転者がいわゆる「こっくり」
状態(意識が低下して顔を上下に振る行動)となった場
合に現れる差分値パターンが示されている。このパター
ンは、運転者の頭頂部と顎の部分に特に大きな差分値が
現れるもので、横方向の差分値が縦方向の差分値よりも
著しく大きくなる。そこで、このパターンが検出された
場合、具体的には横方向の差分値(積分値)が縦方向の
差分値(積分値)よりも所定値以上大きい場合には、顔
方向検出装置12はその旨の信号を脇見計算部14に出
力する。脇見計算部14では、この信号を入力した場合
には運転者が居眠りしていると判定して警報を発生す
る。これにより、運転者の「こっくり」状態も抑制する
ことができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の背景画像を予め記憶しておくメモリを不要とし、
簡易な構成で確実に運転者の顔位置を算出することがで
き、これにより運転者の状態を容易に監視することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の構成ブロック図である。
【図2】 実施形態の処理フローチャート(その1)で
ある。
【図3】 実施形態の処理フローチャート(その2)で
ある。
【図4】 実施形態の差分画像説明図である。
【図5】 実施形態の差分積分と顔部分切り出しの説明
図である。
【図6】 実施形態の頭頂部位置決定の説明図である。
【図7】 実施形態の「こっくり」状態の差分画像説明
図である。
【符号の説明】
10 カメラ、12 顔方向検出装置、14 脇見計算
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G08B 21/00 G08G 1/16 F G08G 1/16 H04N 7/18 Z H04N 7/18 G06F 15/62 380

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の時間間隔で車室内の運転者を順次
    撮影する撮影手段と、 得られた画像の時間差分値を算出する時間差分算出手段
    と、 前記時間差分値に基づいて前記運転者の顔位置を算出す
    る顔位置算出手段と、 前記顔位置にある運転者画像を処理することにより前記
    運転者の状態を検出する処理手段と、 を有することを特徴とする車両運転者監視装置。
  2. 【請求項2】 前記運転者の頭頂部位置を含み、かつ車
    外の背景を含まない背景画像を記憶する記憶手段と、 前記背景画像と前記撮影手段で得られた画像との差分値
    を算出する背景差分算出手段と、 をさらに有し、前記顔位置算出手段は、前記時間差分値
    及び前記背景差分値に基づいて前記運転者の顔位置を算
    出することを特徴とする請求項1記載の車両運転者監視
    装置。
  3. 【請求項3】 前記時間差分算出手段で有意の差分値が
    算出されない場合には、前記時間間隔を増大させる制御
    手段をさらに有することを特徴とする請求項1、2のい
    ずれかに記載の車両運転者監視装置。
  4. 【請求項4】 前記処理手段は、前記制御手段で前記時
    間間隔を一定値以上に増大させても前記時間差分算出手
    段で有意の差分値が算出されない場合には、前記運転者
    の意識低下状態を検出することを特徴とする請求項3記
    載の車両運転者監視装置。
  5. 【請求項5】 前記処理手段は、所定時間内における前
    記意識低下状態の検出回数に基づいて前記運転者の意識
    低下の度合いを検出することを特徴とする請求項4記載
    の車両運転者監視装置。
  6. 【請求項6】 前記処理手段は、算出された横方向差分
    値が縦方向差分値に比べて所定値以上大きい場合には、
    前記運転者の状態を居眠りと検出することを特徴とする
    請求項1、2、3のいずれかに記載の車両運転者監視装
    置。
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