JPH1115704A - エミュレーション制御方法およびエミュレータ装置 - Google Patents

エミュレーション制御方法およびエミュレータ装置

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JPH1115704A
JPH1115704A JP9163101A JP16310197A JPH1115704A JP H1115704 A JPH1115704 A JP H1115704A JP 9163101 A JP9163101 A JP 9163101A JP 16310197 A JP16310197 A JP 16310197A JP H1115704 A JPH1115704 A JP H1115704A
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JP9163101A
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Inventor
Hideo Miyauchi
英男 宮内
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Renesas Design Corp
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Renesas Design Corp
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、OSのもとで実行されるプログラムを
デバッグする際に対象とするタスクがREADY状態に
遷移する瞬間からRUN状態に遷移する瞬間までに経過
する時間を直接計測できなかった。 【解決手段】 READY状態に遷移したタスクを探し
出すタスクコントロールブロック監視回路3が探し出し
たタスクが予め定めた監視対象のタスクであるならば時
間計測を開始し、RUN状態タスク監視回路4が監視対
象のタスクがRUN状態であることを検出すると時間計
測を停止して、監視対象のタスクがREADY状態にな
った瞬間からRUN状態になる瞬間までに経過する時間
を計測する時間計測ストップウォッチ8を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、OSのもとで実
行されるプログラムのデバッグに用いるエミュレーショ
ン制御方法およびこの制御方法を用いたエミュレータ装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のエミュレーション制御方法
を用いたエミュレータ装置の一例の構成を示すブロック
図であり、図において、31はエミュレーションのター
ゲットであるターゲットCPU、32はデバッグ対象の
プログラムおよびOSを格納するためのターゲットメモ
リ、39はデバッグ中のターゲットメモリ32の内容を
記録するためのトレースメモリ、40はターゲットメモ
リ32にデバッグ対象のプログラムを格納したりする
等、エミュレーションを制御するホスト計算機、41は
エミュレータ装置、42はエミュレータ装置41の各ユ
ニットを制御するためのエミュレータコントロールCP
U、43はホスト計算機40とエミュレータ装置41と
の間の通信のためにホスト計算機40をエミュレータ装
置41に接続するホスト通信回路、44はターゲットC
PU用バス、45はエミュレータコントロールCPU用
バスである。
【0003】次に動作について説明する。図5に示した
ような従来のエミュレータ装置は、OSの管理下で実行
されるプログラムをデバッグする際に監視対象のタスク
がREADY状態に遷移する瞬間からRUN状態に遷移
するまでに経過する時間を計測する直接的な手段を有し
ておらず、それに代わり、デバッグ中のターゲットメモ
リ32の内容を記録するトレースメモリ39を用いて、
監視対象のタスクがREADY状態に遷移する瞬間から
RUN状態に遷移する瞬間までに経過する時間を間接的
に求めている。
【0004】まず、エミュレータ装置41において、タ
ーゲットメモリ32からトレースメモリ39にその内容
を書き込む時間間隔(以下、サンプリング時間と記す)
が決定される。次に、OSが管理するタスクコントロー
ルブロックおよびRUN状態のタスク番号が書き込まれ
ているターゲットメモリ32の内容をトレースメモリ3
9に書き込むように設定する。その後、ホスト計算機4
0は、ターゲットメモリ32にデバッグ対象のプログラ
ムを転送し、ターゲットCPU31によるそのデバッグ
対象のプログラムの実行を起動してデバッグを開始す
る。そして、監視対象となっているタスクが処理された
だろうと思われる時間が経過した後、ホスト計算機40
はホスト通信回路43を介してトレースメモリ39の内
容を読み取る。読み取ったトレースメモリ39の内容に
は全てのタスクの遷移に関する情報が含まれているの
で、ホスト計算機40は、その内容から監視対象となっ
ているタスクが任意の状態からREADY状態に遷移し
た箇所と監視対象となっているタスクがREADY状態
からRUN状態に遷移した箇所とを特定し、これら2つ
の箇所の間に挟まれるサンプリング数とサンプリング時
間とからそれら2つの箇所の間に経過した時間を求め
る。
【0005】しかしながら、この方法ではターゲットメ
モリ32からトレースメモリ39に書き込むデータが多
いため、トレースメモリ39があふれてしまう場合があ
る。また、トレースメモリ39には全てのタスクの情報
がターゲットメモリ32から書き込まれているので、そ
の中から監視対象となっているタスクに関する情報だけ
を特定するには手間がかかってしまう。さらに、監視対
象となっているタスクが任意の状態からREADY状態
に遷移した箇所と監視対象となっているタスクがREA
DY状態からRUN状態に遷移した箇所との間に挟まれ
るサンプリング数を数えることはさらに多くの時間を要
し、また、間違えやすいので、タスクがREADY状態
に遷移する瞬間からRUN状態に遷移するまでに経過す
る時間を間接的に計測するこの方法はほとんど使われる
ことがない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のエミュレーショ
ン制御方法およびエミュレータ装置は以上のように構成
されているので、OSのもとで実行されるプログラムを
デバッグする際に対象とするタスクがREADY状態に
遷移する瞬間からRUN状態に遷移する瞬間までに経過
する時間をトレースメモリ39に転送された全てのタス
クの情報から間接的に求めるしかなく、その情報から監
視対象となっているタスクの情報だけを特定するには多
くの手間を要し、効率的にデバッグを行えないという課
題があった。
【0007】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、OSのもとで実行されるプログラ
ムをデバッグする際に対象とするタスクがREADY状
態に遷移する瞬間からRUN状態に遷移する瞬間までに
経過する時間を直接的に求め、プログラマ等のユーザに
その時間計測結果を提示することができるエミュレーシ
ョン制御方法およびエミュレータ装置を得ることを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るエミュレーション制御方法は、タスク情報を監視する
ことによりREADY状態に遷移したタスクを探し出
し、探し出したタスクが予め定めた監視対象のタスクで
あるならば時間計測を開始し、監視対象のタスクがRU
N状態になったことを検出すると時間計測を停止して、
監視対象のタスクがREADY状態になった瞬間からR
UN状態になる瞬間までに経過した時間を計測するもの
である。
【0009】請求項2記載の発明に係るエミュレーショ
ン制御方法は、上記のようにして経過した時間を計測し
た後、計測した経過時間を一旦エミュレータ装置内に記
録するものである。
【0010】請求項3記載の発明に係るエミュレータ装
置は、タスクコントロールブロック監視手段が探し出し
たタスクが予め定めた監視対象のタスクであるならば時
間計測を開始し、RUN状態タスク監視手段が監視対象
のタスクがRUN状態であることを検出すると時間計測
を停止して、監視対象のタスクがREADY状態になっ
た瞬間からRUN状態になる瞬間までに経過した時間を
計測する時間計測手段とを備えたものである。
【0011】請求項4記載の発明に係るエミュレータ装
置は、時間計測手段により計測された経過時間を記録す
るトレースメモリを備えたものである。
【0012】請求項5記載の発明に係るエミュレータ装
置は、時間計測手段がタスクコントロールブロック監視
手段の出力するタスク番号が監視対象タスク番号レジス
タに保持されたタスク番号に一致する場合に時間計測を
開始し、タスク番号監視手段の出力するタスク番号が監
視対象タスク番号レジスタに保持されたタスク番号に一
致する場合に時間計測を停止するものである。
【0013】請求項6記載の発明に係るエミュレータ装
置は、時間計測手段が、タスクコントロールブロック監
視手段が出力するタスク番号と監視対象のタスクのタス
ク番号とが一致する場合にスタート信号を出力する第1
のコンパレータと、RUN状態タスク監視手段が出力す
るタスク番号と監視対象のタスクのタスク番号とが一致
する場合にストップ信号を出力する第2のコンパレータ
と、スタート信号に応答して時間計測を開始しストップ
信号に応答して前記時間計測を停止する時間計測ストッ
プウォッチとを備えたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるエ
ミュレーション制御方法を実現するエミュレータ装置の
構成を示すブロック図であり、図において、1はエミュ
レーションのターゲットであるターゲットCPU、2は
デバッグ対象のプログラムおよびOSを格納するととも
に、ターゲットCPU1で実行されるタスクに関する情
報、すなわちタスクコントロールブロック等のタスク情
報を格納するためのターゲットメモリ、3はターゲット
メモリ2内に格納されたタスクコントロールブロックを
監視することによりREADY状態に遷移したタスクを
探し出しそのタスク番号を出力するタスクコントロール
ブロック監視回路(タスクコントロールブロック監視手
段)、4はRUN状態にあるタスクを監視しRUN状態
にあるタスクのタスク番号を出力するRUN状態タスク
監視回路(RUN状態タスク監視手段)、5および6は
コンパレータ、7は監視対象のタスクのタスク番号を保
持する監視対象タスク番号レジスタ、8は監視対象のタ
スクがREADY状態に遷移する瞬間からRUN状態に
遷移する瞬間までに経過した時間を計測する時間計測ス
トップウォッチ、9は時間計測ストップウォッチ8によ
る時間計測結果を記録するトレースメモリ、10はター
ゲットメモリ2にデバッグ対象のプログラムを格納した
り、監視対象のタスクのタスク番号を監視対象タスク番
号レジスタ7に書き込んだりする等、エミュレーション
を制御するホスト計算機、11はエミュレータ装置、1
2はエミュレータ装置11の各ユニットを制御するため
のエミュレータコントロールCPU、13はホスト計算
機10とエミュレータ装置11との間の通信のためにホ
スト計算機10をエミュレータ装置11に接続するホス
ト通信回路、14はターゲットCPU用バス、15はエ
ミュレータコントロールCPU用バスである。なお、時
間計測手段は、2つのコンパレータ5および6と、時間
計測ストップウォッチ8とから構成される。
【0015】また、図2はOSによって管理されるタス
クレディキューの状態を示す説明図であり、図3はター
ゲットメモリ2内のタスク情報を示す説明図である。図
3において、21はOSによって書き込まれている現在
のRUN状態タスク番号、22はOSによってターゲッ
トメモリ2内に書き込まれているタスクコントロールブ
ロック(タスク番号およびタスク状態)である。実際に
は、タスク番号は2進数であるが、ここでは、説明を簡
略化するために、図2に示すタスクTA,TB,TCお
よびTD、後で述べる中断中のタスクTEのタスク番号
はそれぞれ“1”,“2”,“3”,“4”,“5”で
あると仮定する。
【0016】次に動作について説明する。エミュレーシ
ョン実行前に、デバッグ対象のプログラムはOSと共に
ターゲットメモリ2に格納される。そして、エミュレー
ション実行が開始されると、デバッグ対象であるプログ
ラムがOSのもとでターゲットCPU1において実行さ
れ、順次タスクが処理される。
【0017】その後、ある時点でプログラムの実行が中
断させられていると仮定する。また、その時、タスクレ
ディキューには、図2に示すように、OSによってタス
クTA,TB,TCおよびTDが繋がれた状態で実行待
ちしているとする。この際、OSによってターゲットメ
モリ2内のRUN状態タスク番号21にはタスクレディ
キュー先頭のタスクTAのタスク番号“1”が書き込ま
れている。さらに、OSによってタスクコントロールブ
ロック22には実行が中断されたタスクTE、ならび
に、タスクレディキューに繋がれた状態で実行待ちをし
ているタスクTA,TB,TCおよびTDの状態が書き
込まれている。ここで、タスク番号“1”のタスクTA
の状態はRUN状態、タスク番号“2”のタスクTBの
状態はREADY状態、タスク番号“3”のタスクTC
の状態はREADY状態、タスク番号“4”のタスクT
Dの状態はREADY状態、実行が中断しているタスク
番号“5”のタスクTEの状態はWAIT状態である。
【0018】図4はこの実施の形態1によるエミュレー
タ装置における所定のタスクがREADY状態からRU
N状態に遷移するまでに要する時間(待ち時間)をリア
ルタイムで計測する動作の流れを示すフローチャートで
ある。上記したような実行が中断している状況下におい
て、まず、ステップST1において、ホスト計算機10
がホスト通信回路13を介して監視対象タスク番号レジ
スタ7へ監視対象となるタスクのタスク番号を書き込
む。この実施の形態1ではタスクTEのタスク番号
“5”を書き込むものとする。なお、このタスク番号
は、予めプログラマ等のユーザがホスト計算機1に接続
された入力装置等を介してホスト計算機1に入力したも
のである。そして、エミュレータ装置はターゲットCP
U1の実行を再開する。
【0019】次に、ステップST2において、タスクコ
ントロールブロック監視回路3は、ターゲットメモリ2
内に格納された図3に示すタスクコントロールブロック
22に記録された全タスクTE,TA,TB,TCおよ
びTDの中から任意の状態からREADY状態に遷移し
たタスクを探し出す。例えば、監視対象であるタスクT
EがWAIT状態からREADY状態へ遷移したとする
と、OSはタスクレディキューの終わりにタスクTEを
繋ぎ、タスクコントロールブロック22に記録されたタ
スクTEの状態をWAIT状態からREADY状態に変
更する。すると、タスクコントロールブロック監視回路
3はタスクコントロールブロック22に記録された全タ
スクの中からタスクTEを探し出し、このタスクTEの
タスク番号“5”を出力する。
【0020】このようにして、タスクコントロールブロ
ック監視回路3がREADY状態へ遷移したタスクを探
し出すと、コンパレータ5は、ステップST3におい
て、ステップST2において探し出されたタスクのタス
ク番号と監視対象タスク番号レジスタ7に書き込まれて
いるタスク番号とを比較し、それらが一致するか否かを
判定する。判定の結果、もしそれらが一致するならばス
テップST4に進み、一致しないならばステップST2
に戻る。この際、上記のように、タスクコントロールブ
ロック監視回路3によって探し出されたタスクがタスク
TEであるならば、そのタスク番号“5”は監視対象タ
スク番号レジスタ7に書き込まれたタスク番号と一致す
るのでステップST4へ移行する。
【0021】ステップST2において探し出されたタス
クのタスク番号と監視対象タスク番号レジスタ7に書き
込まれているタスク番号とが一致すると、ステップST
4において、コンパレータ5はスタート信号を時間計測
ストップウォッチ8へ出力し時間計測を開始する。そし
て、ステップST5において、RUN状態タスク監視回
路4はOSによって書き込まれたターゲットメモリ2内
のRUN状態タスク番号21から現在RUN状態にある
タスクのタスク番号を得る。この場合、タスクレディキ
ューには図2に示すような複数のタスクTA,TB,T
CおよびTDが繋がれた状態で実行待ちをしており、さ
らに、タスクTDの後には、上記したように監視対象で
あるタスクTEが繋がれている。それ故、RUN状態タ
スク監視回路4はまず先頭にあるタスクTAのタスク番
号“1”を取得する。そして、ステップST6におい
て、コンパレータ6がステップST5においてRUN状
態タスク監視回路4が取得したタスク番号と監視対象タ
スク番号レジスタ7に書き込まれているタスク番号とを
比較し、それらが一致するか否かを判定する。判定の結
果、もしそれらが一致するならばステップST7に進
み、一致しないならばステップST5に戻る。この場
合、RUN状態タスク監視回路4がまず得たタスク番号
は“1”であり、監視対象タスク番号レジスタ7に書き
込まれたタスク番号は“5”であるのでステップST5
に戻る。
【0022】次に、ターゲットCPU1がタスク番号
“1”を有するタスクTAを処理し終えると、OSはタ
スクレディキューの先頭にあるタスクTAに関する情報
(タスク番号)を削除し、以下に繋がれたタスクを1つ
ずつシフトする。その後、ターゲットCPU1がタスク
TB,TCおよびTDを順次処理する間に、RUN状態
タスク監視回路4は同様に先頭のタスクのタスク番号で
ある“2”,“3”および“4”を順次得る。この間、
これらのタスク番号は、監視対象タスク番号レジスタ7
に書き込まれているタスク番号と一致しないので、ステ
ップST7には進まず、ステップST5〜ST6を繰り
返すこととなる。
【0023】このようにしてターゲットCPU1がタス
クTB,TCおよびTDを処理し終えると、OSはタス
クTEをREADY状態からRUN状態に遷移させる。
OSは図3に示すRUN状態タスク番号21にタスクT
Eのタスク番号“5”を書き込み、このタスク番号のタ
スクTEの処理を開始する。この結果、RUN状態タス
ク監視回路4はタスクレディキューの先頭にあるタスク
TEのタスク番号“5”を取得するので、ステップST
6の条件が真となりステップST7へ進む。そして、ス
テップST7において、コンパレータ6はストップ信号
を時間計測ストップウォッチ8へ出力し時間計測を停止
する。その後、エミュレータコントロールCPU12
は、ステップST8において、時間計測ストップウォッ
チ8の時間計測結果をトレースメモリ9に書き込み、監
視対象のタスクがREADY状態に遷移した瞬間からR
UN状態に遷移した瞬間までに経過した時間の計測処理
を終了する。その後、ホスト計算機10はトレースメモ
リ9に書き込まれた時間計測結果をホスト通信回路13
を介して任意に読み取ることができる。また、読み取ら
れた時間計測結果はプログラマ等のユーザに提示するた
めにホスト計算機10の表示装置に表示されるか、もし
くは、ホスト計算機10内の記憶装置に保存される。
【0024】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、OSのもとで実行されるプログラムをデバッグする
際に監視対象となっているタスクがREADY状態に遷
移する瞬間からRUN状態に遷移する瞬間までに経過し
た時間をリアルタイムで計測することができる効果を奏
する。これにより、プログラマ等のユーザはこのような
時間計測結果をもとに、タスクのオーバヘッドを少なく
するための措置を講じ、タスク起動を保証できるプログ
ラムを開発することが可能となる。
【0025】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、エミュレーション制御方法を、タスク情報を監視
することによりREADY状態に遷移したタスクを探し
出し、探し出したタスクが予め定めた監視対象のタスク
であるならば時間計測を開始し、監視対象のタスクがR
UN状態になったことを検出すると時間計測を停止し
て、監視対象のタスクがREADY状態になった瞬間か
らRUN状態になる瞬間までに経過した時間を計測する
ように構成したので、監視対象となっているタスクがR
EADY状態に遷移する瞬間からRUN状態に遷移する
瞬間までに経過した時間をリアルタイムで計測すること
ができる効果がある。また、これにより、プログラマ等
のユーザはこのような時間計測結果をもとに、タスクの
オーバヘッドを少なくするための措置を講じ、タスク起
動を保証できるプログラムを開発することができる効果
がある。
【0026】請求項2記載の発明によれば、エミュレー
ション制御方法を、上記のようにして経過した時間を計
測した後、計測した経過時間を一旦エミュレータ装置内
に記録するように構成したので、監視対象となっている
タスクがREADY状態に遷移する瞬間からRUN状態
に遷移する瞬間までに経過した時間をリアルタイムで計
測し、これをプログラマ等のユーザにホスト計算機を介
して提示するために計測した経過時間を記録することが
できる効果がある。
【0027】請求項3記載の発明によれば、エミュレー
タ装置を、タスクコントロールブロック監視手段が探し
出したタスクが予め定めた監視対象のタスクであるなら
ば時間計測を開始し、RUN状態タスク監視手段が監視
対象のタスクがRUN状態であることを検出すると時間
計測を停止して、監視対象のタスクがREADY状態に
なった瞬間からRUN状態になる瞬間までに経過した時
間を計測する時間計測手段とを備えるように構成したの
で、監視対象となっているタスクがREADY状態に遷
移する瞬間からRUN状態に遷移する瞬間までに経過し
た時間をリアルタイムで計測することができる効果があ
る。また、これにより、プログラマ等のユーザはこのよ
うな時間計測結果をもとに、タスクのオーバヘッドを少
なくするための措置を講じ、タスク起動を保証できるプ
ログラムを開発することができる効果がある。
【0028】請求項4記載の発明によれば、エミュレー
タ装置を、時間計測手段により計測された経過時間を記
録するトレースメモリを備えるように構成したので、監
視対象となっているタスクがREADY状態に遷移する
瞬間からRUN状態に遷移する瞬間までに経過した時間
をリアルタイムで計測し、これをプログラマ等のユーザ
にホスト計算機を介して提示するために計測した経過時
間を記録することができる効果がある。
【0029】請求項5記載の発明によれば、エミュレー
タ装置を、時間計測手段がタスクコントロールブロック
監視手段の出力するタスク番号が監視対象タスク番号レ
ジスタに保持されたタスク番号と一致する場合に時間計
測を開始し、タスク番号監視手段の出力するタスク番号
が監視対象タスク番号レジスタに保持されたタスク番号
と一致する場合に時間計測を停止するように構成したの
で、監視対象となっているタスクがREADY状態に遷
移する瞬間からRUN状態に遷移する瞬間までに経過し
た時間をリアルタイムで計測することができる効果があ
る。
【0030】請求項6記載の発明によれば、エミュレー
タ装置を、時間計測手段がタスクコントロールブロック
監視手段の出力するタスク番号と監視対象のタスクのタ
スク番号とが一致する場合にスタート信号を出力する第
1のコンパレータと、RUN状態タスク監視手段が出力
するタスク番号と監視対象のタスクのタスク番号とが一
致する場合にストップ信号を出力する第2のコンパレー
タと、スタート信号に応答して時間計測を開始しストッ
プ信号に応答して前記時間計測を停止する時間計測スト
ップウォッチとを備えるように構成したので、監視対象
となっているタスクがREADY状態に遷移する瞬間か
らRUN状態に遷移する瞬間までに経過した時間をリア
ルタイムで計測することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるエミュレーシ
ョン制御方法を実現するエミュレータ装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】 OSによって管理されるタスクレディキュー
の状態を示す説明図である。
【図3】 OSによって管理されるターゲットメモリ2
内のタスク情報を示す説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態1によるエミュレーシ
ョン制御方法の処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図5】 従来のエミュレーション制御方法を実現する
エミュレータ装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ターゲットCPU、3 タスクコントロールブロッ
ク監視回路(タスクコントロールブロック監視手段)、
4 RUN状態タスク監視回路(RUN状態タスク監視
手段)、5,6 コンパレータ(時間計測手段)、7
監視対象タスク番号レジスタ、8 時間計測ストップウ
ォッチ(時間計測手段)、9 トレースメモリ、11
エミュレータ装置。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ターゲットCPUがデバッグ対象のプロ
    グラムを実行する際にタスク情報を監視することにより
    READY状態に遷移したタスクを探し出し、探し出し
    たタスクが予め定めた監視対象のタスクであるならば時
    間計測を開始し、RUN状態のタスクを監視することに
    より前記監視対象のタスクがRUN状態になったことを
    検出すると前記時間計測を停止して、前記監視対象のタ
    スクのREADY状態になった瞬間からRUN状態にな
    る瞬間までに経過した時間を計測するエミュレーション
    制御方法。
  2. 【請求項2】 監視対象のタスクのREADY状態にな
    った瞬間からRUN状態になる瞬間までに経過した時間
    を計測した後、計測した前記経過時間を一旦エミュレー
    タ装置内に記録することを特徴とする請求項1記載のエ
    ミュレーション制御方法。
  3. 【請求項3】 ターゲットCPUがデバッグ対象のプロ
    グラムを実行する際にタスクコントロールブロックを監
    視することによりREADY状態に遷移したタスクを探
    し出すタスクコントロールブロック監視手段と、RUN
    状態のタスクを監視するRUN状態タスク監視手段と、
    前記タスクコントロールブロック監視手段が探し出した
    タスクが予め定めた監視対象のタスクであるならば時間
    計測を開始し、前記RUN状態タスク監視手段が前記監
    視対象のタスクがRUN状態であることを検出すると前
    記時間計測を停止して、前記監視対象のタスクがREA
    DY状態になった瞬間からRUN状態になる瞬間までに
    経過した時間を計測する時間計測手段とを備えたエミュ
    レータ装置。
  4. 【請求項4】 時間計測手段により計測された、監視対
    象のタスクのREADY状態になった瞬間からRUN状
    態になる瞬間までに経過した時間を記録するトレースメ
    モリを備えたことを特徴とする請求項3記載のエミュレ
    ータ装置。
  5. 【請求項5】 タスクコントロールブロック監視手段が
    監視すべきタスクのタスク番号を保持する監視対象タス
    ク番号レジスタをさらに備えており、前記タスクコント
    ロールブロック監視手段はタスクコントロールブロック
    を監視することによりREADY状態に遷移したタスク
    を探し出すとそのタスク番号を出力し、RUN状態タス
    ク監視手段はRUN状態のタスクのタスク番号を監視し
    そのタスク番号を出力し、時間計測手段は前記タスクコ
    ントロールブロック監視手段の出力するタスク番号が前
    記監視対象タスク番号レジスタに保持されたタスク番号
    に一致する場合に時間計測を開始し、前記タスク番号監
    視手段の出力するタスク番号が前記監視対象タスク番号
    レジスタに保持されたタスク番号に一致する場合に前記
    時間計測を停止することを特徴とする請求項3または請
    求項4記載のエミュレータ装置。
  6. 【請求項6】 時間計測手段は、タスクコントロールブ
    ロック監視手段が出力するタスク番号と監視対象タスク
    番号レジスタの保持するタスク番号とを比較しそれらが
    一致するとスタート信号を出力する第1のコンパレータ
    と、RUN状態タスク監視手段が出力するタスク番号と
    前記監視対象タスク番号レジスタの保持するタスク番号
    とを比較しそれらが一致するとストップ信号を出力する
    第2のコンパレータと、前記スタート信号に応答して時
    間計測を開始し前記ストップ信号に応答して前記時間計
    測を停止する時間計測ストップウォッチとを備えたこと
    を特徴とする請求項5記載のエミュレータ装置。
JP9163101A 1997-06-19 1997-06-19 エミュレーション制御方法およびエミュレータ装置 Pending JPH1115704A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008305238A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Denso Corp 計測装置
JP2012133752A (ja) * 2010-11-29 2012-07-12 Denso Corp マイクロコンピュータ

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JP2008305238A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Denso Corp 計測装置
JP2012133752A (ja) * 2010-11-29 2012-07-12 Denso Corp マイクロコンピュータ

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