JPH11153750A - 多点測距装置 - Google Patents

多点測距装置

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JPH11153750A
JPH11153750A JP31855397A JP31855397A JPH11153750A JP H11153750 A JPH11153750 A JP H11153750A JP 31855397 A JP31855397 A JP 31855397A JP 31855397 A JP31855397 A JP 31855397A JP H11153750 A JPH11153750 A JP H11153750A
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JP
Japan
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data
reliability
distance
distance measuring
value
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JP31855397A
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English (en)
Inventor
Takashi Kindaichi
剛史 金田一
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の測距点の測距データからAF動作に採用
するデータを選択し、より確実かつ高精度に測距し得る
多点測距装置を提供する。 【解決手段】撮影画面の中央部を測距し第1の測距デー
タを出力する中央部測距手段1aと、撮影画面の周辺部
を測距し第2の測距データを出力する周辺部測距手段1
bと、第1・第2の測距データの信頼性を表わすデータ
を演算し出力する第1・第2の信頼性データ出力手段2
a,2bと、第1の信頼性データ出力手段2aの出力値
と第1の信頼性判定レベル値とを比較して第1の測距デ
ータを有効/無効を判定する第1の判定手段3aと、第
2の信頼性データ出力手段2bの出力値と第1の信頼性
判定レベル値より厳しい値に設定された第2の信頼性判
定レベル値とを比較して第2の測距データの有効/無効
を判定する第2の判定手段3bと、第1・第2の測距デ
ータの有効なもののうち所望のデータを選択し出力する
選択手段5とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多点測距装置、
詳しくはカメラ等の写真撮影装置等に設けられ、被写体
までの距離を検出し、この検出結果に基づいて自動焦点
調節動作を行なわしめる測距装置において、撮影画面内
に複数の測距点を有する多点測距装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、写真撮影等を行なうカメラ等
の写真撮影装置等(以下、単にカメラという)において
は、カメラから被写体までの距離を検出する測距装置を
具備し、この測距装置によって検出した被写体距離デー
タに基づいて、モータ等の駆動手段からなる駆動機構を
介して撮影レンズを光軸方向に進退させ、これによって
撮影レンズの焦点位置を自動的に調節するようにした、
いわゆるAF機構を有するオートフォーカスカメラにつ
いての提案が種々なされており、また実用化されてい
る。
【0003】上記測距装置には、例えば赤外線等の光束
を被写体に向けて照射し、この照射光が被写体により反
射された後の反射光束を受光することによって、上記照
射光と反射光束とのなす角度を求めることで、カメラか
ら被写体までの距離を検出するようにした、いわゆる三
角測量法を応用したアクティブ方式の測距装置や、一対
の光学系によって得られる2つの結像のそれぞれの画像
情報の位相の差を検出し、これに基づいて焦点調節動作
を行なわしめるための被写体距離データを得るようにし
た、いわゆる位相差検出方式(パッシブ方式)の測距装
置等が、例えば特許番号第2620235号公報、特開
平3−33709号公報等によって種々提案され、一般
的に実用化されている。
【0004】上記特許番号第2620235号公報に
は、カメラ等の焦点調節のための信号を形成する信号形
成装置である測距装置についての提案がなされている。
同公報に開示されている測距装置は、撮影画面内に複数
の測距領域(測距点ともいう)を有する多点測距方式が
採用されており、これら複数の測距点の全ての測距結果
について、様々な比較、演算等を行なうことによって、
撮影レンズの焦点位置を決定するように構成されてい
る。
【0005】また、上記特開平3−33709号公報に
開示されている測距装置は、いわゆるパッシブ方式の測
距装置であって、CCD等のラインセンサからなるAF
センサを複数のブロックに分割し、各ブロック単位に測
距を行なうようにしたものである。そして、所定値以上
のコントラストを有するブロックを選択し、この選択し
たブロックについて相関演算を行なって、その相関値が
最小となるブロック、即ちコントラストの大きいブロッ
クの出力に基づいて自動焦点調節動作を行なうようにし
たものである。
【0006】ここで、一般的なパッシブ方式(位相差検
出方式)の測距装置の原理について、以下に簡単に説明
する。図7は、一般的なパッシブ方式の測距装置を示す
概念図である。同図に示すように、パッシブ方式の測距
装置は、一対の結像レンズ101,102と、これに対
応する一対のラインセンサ103a,103bとによっ
て構成されている。なお、このラインセンサ103a,
103bとしては、例えばCMOS型の一次元ラインセ
ンサ等が使用される。
【0007】上記結像レンズ101と結像レンズ102
とは、基線長Sだけ離して配置されており、各レンズ1
01,102の光軸上の後方に焦点距離fだけ離した位
置に上記ラインセンサ103a,103bがそれぞれ配
置されている。
【0008】そして、ラインセンサ103aは、L1〜
Lnまでの合計n個の素子を並べて配置されてなり、ま
たラインセンサ103bは、R1〜R(n+m)までの
合計n+m個の素子を並べて配置されてなるものであ
る。
【0009】このように構成された測距装置において、
被写体までの距離(以下、単に被写体距離という)Lだ
け離れた位置にある被写体100のA点から結像レンズ
101,102にそれぞれ入射する各光束は、それぞれ
上記ラインセンサ103a,103b上の各点に結像さ
れる。この状態において、各ラインセンサ103a,1
03bの各素子の画像情報の出力をグラフ化すると、図
7に示す曲線105a,105bで表わすことができ
る。
【0010】ここで、上記一対のラインセンサ103
a,103bのうち、一方のラインセンサ103aを基
準部と、他方のラインセンサ103bを参照部というも
のとする。この場合において、基準部(103a)側に
は、結像レンズ101の光軸中心点Baを透過した被写
体100のA点からの光束が結像点Bbに結像する。こ
れに対して、参照部(103b)側では、結像レンズ1
02の光軸中心点Cを透過した同A点からの光束が結像
点Eに結像する。この結像点Eは、被写体距離Lが変化
するに従ってラインセンサ103bの水平方向に移動す
ることとなる。つまり、被写体距離Lが近くにある程、
結像点Eは上記結像点Bbに対応するセンサ103b上
の位置、即ち基準点Dから離れた位置に結像する一方、
被写体距離Lが遠くなる程、結像点Eは上記基準点Dに
近い位置に結像する。そして、被写体が無限遠にある場
合において、結像点Eは基準点Dに結像する。
【0011】つまり、基準部側のラインセンサ103a
の結像点Bbをに対応する参照部側のラインセンサ10
3bの基準点Dと、参照部側における被写体100の点
Aの結像点、即ち結像レンズ102の光軸中心点Cを透
過した点Aからの光束の結像点Eとの間のズレ量は、被
写体距離Lに対応して変化する。したがって、測距時に
おいて、このズレ量を算出すれば被写体距離Lに関する
距離データが求まることとなる。
【0012】より具体的には、まず基準部側のラインセ
ンサ103aの結像点Bbの画像情報のセンサ出力と、
参照部側のラインセンサ103bの画像情報のセンサ出
力との相関演算を行なう。そして、両者が最も近似する
点(この場合は結像点E)を検出することで、結像点B
b、即ち基準点Dと結像点Eとの間のズレ量(位相差)
Xを算出する。
【0013】ここで、上記ズレ量Xを算出するための演
算について、さらに詳しく説明する。まず、基準部の画
像情報のセンサ出力に対して参照部の画像情報のセンサ
出力の差の絶対値の和、即ち相関値を演算する。この演
算を基準部と参照部とで対応する全素子について行なっ
て、その結果算出される相関値が最小となる素子が結像
点となる。したがって、この検出された結像点と上記基
準点とのズレ量を算出することで、被写体距離を求める
ことができる。
【0014】即ち、図7に示す例において詳述すると、
まず基準部側の素子L1と参照部側の素子R1との演算
を行ない、次に同素子L2と同素子R2との演算、…
…、同素子Lnと同素子Rnとの相関演算をそれぞれ行
なう。このとき行なう相関演算は次式が用いられる。
【0015】
【式1】
【0016】続いて、参照部側の素子を1素子分だけシ
フトさせて同様の相関演算を行なう。つまり、基準部側
の素子L1,…,Lnと参照部側の素子R2,…,R
(n+1)の相関演算である。このようにして、参照部
側の素子をm個分シフトさせた一連の相関演算を行なっ
た後、全ての相関値における最小値を求める。その最小
値となる素子が結像点であるので、この結像点のシフト
数からズレ量が求まる。
【0017】なお、より高精度にズレ量を求めるために
は、上述のようして求めた相関値の最小値と、その近傍
の値とから補間演算を行なって相関値曲線の極値を算出
した後、その点におけるシフト数を演算し、これをズレ
量に換算すれば良い。
【0018】さらに、このようにして算出されたズレ量
に基づいて被写体距離を求める。この被写体距離Lの距
離データへの変換は、基線長S、結像レンズ101,1
02の焦点距離f、ズレ量Xとすると、次式によって計
算される。
【0019】L=(S×f)/X …… (2) また、このようにして得られた被写体距離Lの距離デー
タに基づいて焦点調節を行なう際には、同被写体距離L
の距離データを、撮影レンズの基準位置(例えば無限遠
位置等)からの移動量に変換した後、その移動量分だけ
撮影レンズを駆動させることとなる。なお、撮影画面内
に複数の測距点を有する多点測距装置の場合には、図7
に示すような測距装置を複数設けることにより構成する
ことができる。また、1つのラインセンサを複数の領域
に分割して、各領域毎に図7に示す装置を構成すること
によっても多点測距装置を実現できる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特許番
号第2620235号公報に開示されている手段によれ
ば、撮影画面内に複数の測距点を設けているので、所望
の主要被写体が撮影画面の略中央部から外れているよう
な場合にも、所望の被写体に合焦させることができる
が、複数の測距点において測距を行なうと共に、全ての
測距結果に基づいて、複雑な比較、演算を行なうように
しているので、測距回路が複雑かつ大規模になり、さら
に、種々の演算に必要な時間も多くなってしまうという
問題がある。
【0021】また、上記特開平3−33709号公報に
開示されている手段によれば、相関値やコントラストの
大小に基づいて焦点調節を行なう際の対象となるブロッ
クを選択するようにしているので、撮影画面内における
所望しない他の部分(被写体)に、より高コントラスト
の被写体があるような場合には、撮影者の意図しない位
置において自動焦点調節動作を実行してしまう虞があ
る。
【0022】一方、上述の図7によって説明した一般的
なパッシブ方式の測距装置においては、例えば被写体の
コントラストが低い場合において、上述した相関演算を
行なったとしても、これによって得られる相関値には大
きな変化が生じないこととなる。したがって、このよう
な場合に得られた相関値(データ)によって、所望の被
写体であるのか否か、即ち合焦させるべき所望の焦点位
置となるのかどうかの信頼性が非常に低いデータになっ
てしまうという問題がある。
【0023】そして、このように信頼性の低いデータに
基づいてズレ量の演算を行なったとしても、誤った焦点
調節動作を行なう虞があり、よって所望しない被写体に
対する焦点調節動作を実行してしまうという問題点があ
る。
【0024】本発明は、上述した点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、写真撮影を行な
う際に、撮影画面内に設けられた複数の測距点によって
所望の被写体までの距離を検出し、この検出結果に基づ
いて自動焦点調節動作を行なわしめるようにした多点測
距装置において、複数の測距点における測距データのう
ちから自動焦点動作に際して採用すべき測距データを確
実に選択することで、所望の被写体までの距離をより確
実かつ高精度に測距し得るようにした多点測距装置を提
供するにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明による多点測距装置は、撮影画面の中央
部を測距して第1の測距データを出力する中央部測距手
段と、撮影画面の周辺部を測距して第2の測距データを
出力する周辺部測距手段と、上記第1の測距データの信
頼性を表わすデータを演算して出力する第1の信頼性デ
ータ出力手段と、上記第2の測距データの信頼性を表わ
すデータを演算して出力する第2の信頼性データ出力手
段と、上記第1の信頼性データ出力手段の出力値と第1
の信頼性判定レベル値とを比較して、上記第1の測距デ
ータを有効とするか無効とするかを判定する第1の判定
手段と、上記第2の信頼性データ出力手段の出力値と上
記第1の信頼性判定レベル値より厳しい値に設定された
第2の信頼性判定レベル値とを比較して、上記第2の測
距データを有効とするか無効とするかを判定する第2の
判定手段と、上記第1及び第2の測距データの有効なも
ののうち、所望のデータを選択して出力する選択手段と
を具備したことを特徴とする。
【0026】また、第2の発明は、上記第1の発明によ
る多点測距装置において、上記第1及び第2の判定手段
は、上記第1及び第2の信頼性データ出力手段の出力値
と上記第1及び第2の信頼性判定レベル値の大小関係を
比較し、上記第1及び第2の信頼性判定レベル値の方が
大きいとき測距データを有効とし、上記第2の信頼性判
定レベル値より上記第1の信頼性判定レベル値が大きい
ことを特徴とする。
【0027】そして、第3の発明は、上記第1の発明に
よる多点測距装置において、上記第1及び第2の判定手
段は、上記第1及び第2の信頼性データ出力手段の出力
値と上記第1及び第2の信頼性判定レベル値の大小関係
を比較し、上記第1及び第2の信頼性判定レベル値の方
が小さいとき測距データを有効とし、上記第2の信頼性
判定レベル値より上記第1の信頼性判定レベル値が小さ
いことを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態によって
本発明を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態の
多点測距装置が採用されたカメラの概略構成を示すブロ
ック構成図である。なお、本実施形態では、三つの測距
領域(測距点)を有する多点測距装置について例示して
いる。
【0029】図1に示すように、このカメラを構成する
各種の回路等の構成部材は、マイクロコンピュータ等か
らなるCPU11に電気的に接続されており、カメラ全
体は、同CPU11によって制御されている。
【0030】そして、このカメラは、上記CPU11の
初期化を行なうリセットパルス(信号)を発生させるリ
セット回路13と、不揮発性メモリ等からなるEEPR
OM15と、カメラ本体に装填されたフイルムパトロー
ネ(図示せず)のDXコード情報が入力されるDX端子
16と、位相差方式の複数のAFセンサを有してなる多
点AF回路(AFIC)17と、測距のための補助光を
発生させる補助光ランプ18と、レリーズスイッチ・モ
ード切換スイッチ等の各種操作スイッチ等からなる操作
スイッチ群(SW)20と、複数の発光ダイオード(L
ED)等からなり、ストロボ発光予告・合焦表示等の各
種情報をファインダ内等に表示するLED21と、カメ
ラの外装部(図示せず)等に設けられ、フイルムの撮影
済みコマ数又は未撮影コマ数やカメラの撮影モード等を
表示する外部表示パネルである液晶ディスプレイ(LC
D)22と、被写体輝度等を検出する測光ユニット24
と、シャッタモータ(Ms)25・巻上モータ(Mw)
26・ズームモータ(Mz)27等の各種モータを制御
するモータドライバIC28と、このモータドライバI
C28や測光ユニット24との信号の送受・LCD22
への電源供給・閃光発光装置であるストロボ35のチャ
ージ及びバッテリチェック等を行なうインターフェース
(IFIC)23と、撮影レンズ(図示せず)のレンズ
位置を検出するフォトインタラプタ(PI)30と、フ
イルム給送量を検出するフォトインタラプタ(PI)3
2と、ズーム位置を検出するズームエンコーダ33と、
日付、時刻等の撮影データ等をフイルム上に光学的に記
録するデートモジュール34等の各部材によって構成さ
れている。
【0031】上記多点AF回路17には、中央部の被写
体距離を表わす第1の測距データを検出する中央部AF
センサ17aと、撮影画面内において上記中央部AFセ
ンサ17aの右側及び左側近傍の周辺部の被写体距離を
表わす第2の測距データを検出する右周辺部AFセンサ
17b及び左周辺部AFセンサ17cの3つのAFセン
サが配設されている。
【0032】ここで、上記多点AF回路17等からなる
多点測距装置について、以下に説明する。図2は、本実
施形態の多点測距装置の主要構成を示すブロック構成図
である。この多点測距装置は、上記中央部AFセンサ1
7aに相当する中央部測距手段1aと、上記右周辺部及
び左周辺部AFセンサ17b,17cに相当する周辺部
測距手段1bと、これら各測距手段1a,1bによって
得られた測距結果(第1、第2の測距データ)等を被写
体距離データに変換する演算手段4と、同演算手段4に
よって演算された各距離データのうち最至近距離を表わ
す距離データを選択し出力する選択手段5と、第1の測
距データの信頼性を表わすデータを演算し出力する第1
の信頼性データ出力手段2aと、第2の測距データの信
頼性を表わすデータを演算し出力する第2の信頼性デー
タ出力手段2bと、中央部測距手段1aによる測距デー
タ、即ち上記第1の信頼性データ出力手段2aの出力値
の信頼性を第1の信頼性判定レベルの基準値[TH1]
を用いて判定し、その判定結果を上記演算手段4に出力
する第1の判定手段3aと、周辺部測距手段1bによる
測距データ、即ち上記第2の信頼性データ出力手段2b
の出力値の信頼性を第2の信頼性判定レベルの基準値
[TH2]を用いて判定し、その判定結果を上記演算手
段4に出力する第2の判定手段3b等によって構成され
ている。
【0033】ここで、上記中央部測距手段1a及び周辺
部測距手段1bによって得られた第1、第2の測距デー
タの大きな流れを示すと、図2における一点鎖線で示さ
れるように、まず各測距データはそれぞれ演算手段4に
出力されて被写体距離データに変換される。その後、同
被写体距離データは選択手段5に出力され、この選択手
段5において所望のデータ選択、即ち最至近距離を表わ
す距離データが選択され出力される。
【0034】上記第1、第2の測距データの流れを、さ
らに詳しく説明すると、まず上記中央部及び周辺部測距
手段1a,1bによって得られたセンサ出力は、第1、
第2の信頼性データ出力手段2a,2bに出力される。
同センサ出力は、ここで信頼性を表わすための第1、第
2の測距データに変換される。つまり、この第1、第2
の信頼性データ出力手段2a,2bにおいて相関演算が
なされて、第1、第2の判定手段3a,3bに出力され
る。この出力値(第1、第2の測距データ)は、ここで
予め設定されている第1、第2の信頼性判定レベルの基
準値との比較がなされ、これにより上記第1、第2の測
距データの信頼性が判定される。そして、その判定結果
によって、信頼性があると判断された測距データのみが
上記演算手段4において被写体距離データに変換され、
その後、選択手段5による上述の選択がなされて出力さ
れることとなる。
【0035】図1に戻って、上記EEPROM15は、
フイルムの撮影コマ数・カメラの動作の状態データ(巻
上動作中、巻戻動作中等)・異常データ(故障箇所)・
調整データ(シャッタ制御補正データ・オートフォーカ
ス補正データ・バッテリチェックデータ等の各カメラ毎
に異なる所定のデータ)等の各種データを予め記憶して
いる。このために、例えば電池交換の際にカメラ本体か
ら電池が抜かれた場合等においても、これらの各種デー
タは失われてしまうことはなく、電池交換を行なった後
も、同データを有効としている。さらに、上記EEPR
OM15には、上記第1、第2の判定手段3a,3bに
おいて用いられる上記第1、第2の信頼性判定レベルの
基準値([TH1],[TH2])が予め記憶されてい
る。
【0036】上記EEPROM15・EXT端子19・
多点AF回路17は、CPU11の入出力ポートを有効
利用するために、同一のシリアルラインによって電気的
に接続されており、CPU11とのデータの送受信をシ
リアル通信で行なうようになっている。
【0037】上記インターフェース23は、CPU11
からの命令によってMs25・Mw26・Mz27を選
択するデコード機能等をも有しており、このデコード機
能は、測光ユニット24における平均測光・スポット測
光等の測光方式の切り換えをも含むものである。
【0038】このように構成された上記カメラの動作
を、以下に簡単に説明する。上述したように、このカメ
ラは、上記CPU11によって全体が制御されており、
同CPU11は、リセット回路13からのリセットパル
ス(信号)を受けて初期化が行なわれた後にその動作を
開始する。上記リセット回路13のリセットパルスは、
カメラ本体に電源電池(図示せず)を装填した時やパワ
ースイッチをオフ状態からオン状態に切り換えた時等に
発生する。
【0039】上記EEPROM15が読出モードにされ
ると、まずフイルムパトローネ(図示せず)のDXコー
ド情報がDX端子16より入力され、シリアルラインを
介してCPU11に入力される。続いて、EEPROM
15の各データがCPU11に転送される。
【0040】上記多点AF回路17は、上述のように位
相差方式の複数のAFセンサ等からなっており、撮影画
面の略中央部近傍の所定領域(以下、単に中央部とい
う)と、この中央部に隣り合う近傍の所定領域(以下、
単に周辺部という)における被写体までのそれぞれの距
離を非TTL方式によって検出し、その検出結果である
被写体距離データをCPU11に供給する。
【0041】またCPU11は、測光ユニット24によ
る測光値が一定値以下(低輝度)の場合には、多点AF
回路17による測距のための補助光を発生するために多
点AF回路17の動作の合せて補助光ランプ18を点灯
する。
【0042】そして、上記各種モータ25,26,27
は、インターフェース23のデコード信号によってモー
タドライバ28を介して駆動される。ここで、シャッタ
モータ(Ms)25は、正転時にはオートフォーカスの
ためのレンズ駆動を行ない、逆転時にはシャッタを駆動
する。なお、本実施形態のカメラにおいては、小型カメ
ラに使用されるシャッタとして一般的なレンズシャッタ
が採用されているものとする。
【0043】次に自動焦点動作を行なう場合において、
上記CPU11は、モータ25を正転させることにより
上記多点AF回路17で検出した3つの距離データとE
EPROM15の調整データとの演算によって求められ
た目標位置となるまで撮影レンズ(図示せず)を駆動制
御する。
【0044】ここで、撮影レンズのリセット位置は、ス
イッチ29のオン状態で確認され、レンズ位置は、撮影
レンズの単位移動量当り1パルス発生されるフォトイン
タラプタ30のパルス数によって確認される。
【0045】即ち、上記CPU11はフォトインタラプ
タ30の出力を参照してモータ(Ms)25の正転・ブ
レーキ・オフの制御を行なって目標位置に撮影レンズを
停止させる。
【0046】シャッタ制御時のモータ(Ms)25のリ
セット位置は、スイッチ31のオン状態で確認され、E
EPROM15の調整データによってデューティ駆動の
比率を変化させることにより、一定開口波形が保たれる
ように制御される。
【0047】上記巻上モータ(Mw)26は、正転時に
はフイルムの巻き上げを、逆転時にはフイルムの巻き戻
しを行なう。フイルムの一コマ分の巻上制御は、フォト
インタラプタ32のパルス数をカウントすることによっ
て行なわれる。
【0048】上記フォトインタラプタ30,32は、そ
れぞれシャッタモータ(Ms)25、巻上モータ26
(Mw)が選択された場合にのみオン状態となり、同フ
ォトインタラプタ30,32の出力は、IFIC23を
介してデジタル的にノイズを除去されてCPU11に入
力される。これは、フォトインタラプタ30,32の出
力を直接CPU11に入力したとすると、ノイズ等によ
ってカウント値に誤差が生じる虞があるためである。
【0049】上記ズームモータ(Mz)27は、撮影レ
ンズをズーミングし、そのズーム位置はズームエンコー
ダ33によって検知することができる。なお、上記EE
PROM15に対するデータの書込動作中は、上記リセ
ット回路13のリセットパルスの発生が禁止される。
【0050】次に、本実施形態の多点測距装置を有する
上記カメラにおいて行なわれる測距動作を、図3のフロ
ーチャートによって説明する。図3は、測距動作のサブ
ルーチンを示すフローチャートである。この測距動作の
サブルーチンが実行される場合には、これに先立って、
まず同カメラのメインルーチンにおいて、写真撮影動作
を開始するためのレリーズボタン(図示せず)が操作さ
れ、これに連動する操作スイッチ群(SW)20のうち
のレリーズスイッチがオン状態とされる。このレリーズ
スイッチからのオン信号を受けて、上記CPU11は、
図3に示す測距動作の実行を開始する。
【0051】ステップS1において、まず上記第1、第
2の判定手段3a,3bが、EEPROM15に予め記
憶されている各種データのうちから、測距データの信頼
性を判定するためのデータ、即ち中央部の測距データを
判定する第1の信頼性判定レベルの基準値[TH1]
と、左右周辺部の測距データを判定する第2の信頼性判
定レベルの基準値[TH2]とをそれぞれ読み込む。こ
こで、上記第1、第2の信頼性判定レベルの基準値は、
次式のような関係に設定されている。 TH1>TH2 …… (3)● つまり、左右周辺部の測距データを判定する第2の信頼
性判定レベルの基準値[TH2]の方が、中央部の測距
データを判定する第1の信頼性判定レベルの基準値[T
H1]よりも低く設定されている。これらの基準値[T
H1],[TH2]が比較されるのは、後述するように
上記第1、第2の信頼性データ出力手段2a,2bにお
いて行なわれる相関演算の出力値、即ち相関値の最小値
である。したがって、ここで判定基準値が低く設定され
るということは、より厳しい判定基準が設定されるとい
うことである。つまり、上述の式(3)が意味するとこ
ろは、即ち中央部の測距データよりも周辺部の測距デー
タの方が、より厳しい判定基準によって信頼性の判定が
なされることを意味する。
【0052】これにより、中央部と周辺部の各データ
(相関値の最小値)が近似する場合には、周辺部のデー
タよりも甘い判定基準で信頼性の判定がなされる中央部
のデータの方が信頼性は高いものとされることにより、
データ選択のステップS17(詳細は後述する)に際し
て、中央部のデータの方が優先して選択されることとな
る。
【0053】なお、中央部のデータよりも厳しい基準値
で周辺部のデータの信頼性を判定するようにし、よって
周辺部の測距データに比べて中央部の測距データの方が
優先して選択されるようにしているのは、通常の写真撮
影を行なうに当っては、撮影対象となる所望の主要被写
体が撮影画面内の略中央部近傍に位置される確率が高く
なるということに鑑みてなされた設定である。
【0054】次に、ステップS2〜S6において、中央
部測距手段1aである中央部AFセンサ17aによって
中央部の測距点における測距動作が行なわれる。ステッ
プS2において、上記多点AF回路17の中央部AFセ
ンサ17aが、撮影画面の略中央部分における被写体像
の画像データを取得する(積分動作)。その後、ステッ
プS3において、上述のステップS2で得られた画素デ
ータに基づいて、上記第1の信頼性データ出力手段2a
において、上記(1)式による相関演算が行なわれ、信
頼性を表わすためのデータである第1の測距データ(相
関値)が算出される。そして、この相関値のうちの最小
値SCminが上記第1の判定手段3aに出力される。
【0055】続いてステップS4において、上記第1の
判定手段3aは、ステップS3で算出された相関値の最
小値SCminと、上述のステップS1で読み込んだ第
1の信頼性判定レベルの基準値[TH1]とを比較す
る。ここで、SCmin≦TH1である場合にはステッ
プS5の処理に進み、SCmin>TH1である場合に
はステップS7の処理に進む。
【0056】上述のステップS4において、SCmin
≦TH1であると判定されると、ステップS3で得られ
た中央部における測距結果となる第1の測距データは、
信頼し得る(信頼性の高い)データであると判断される
ので、同データは上記演算手段4に出力されて、次のス
テップS5の処理に進むこととなる。
【0057】このステップS5においては、上記演算手
段4によるズレ量の演算が行なわれる。ここでは、上記
相関値の最小値SCminとその近傍の相関値とを用い
て補間演算を行なって相関値曲線の極値を算出し、その
点におけるシフト数を演算して求め、これがズレ量Xに
換算される。そして、ステップS6において、上記ズレ
量Xを被写体距離データに変換し、この距離データを上
記選択手段5に出力する。
【0058】次に、ステップS7〜S11において、周
辺部測距手段1bである左周辺部AFセンサ17cによ
って左周辺部の測距点における測距動作が行なわれる。
この測距動作は、上述した中央部の測距動作と略同様の
動作であるので、ここでは簡単に説明する。
【0059】まずステップS7において、上記多点AF
回路17の左周辺部AFセンサ17cが、撮影画面の略
左側周辺部分の積分動作を行なった後、ステップS8に
おいて、上記第2の信頼性データ出力手段2bにより、
上記(1)式の相関演算を行なって、信頼性を表わすた
めのデータである第2の測距データ(相関値)を算出す
る。そして、この相関値のうちの最小値SLminを上
記第2の判定手段3bに出力する。
【0060】続いてステップS9において、上記第2の
判定手段3bは、相関値の最小値SLminと、ステッ
プS1で読み込んだ第2の信頼性判定レベルの基準値
[TH2]とを比較し、ここで、SLmin≦TH2で
ある場合にはステップS10の処理に進み、SLmin
>TH2である場合にはステップS17の処理に進む。
【0061】上述のステップS9で、SLmin≦TH
1と判定されると、第2の測距データは、信頼し得る
(信頼性の高い)データであると判断されて、同データ
は上記演算手段4に出力されて、次のステップS10の
処理に進む。
【0062】このステップS10においては、上記演算
手段4によってズレ量Xの演算が行なわれる。そして、
ステップS6において、上記ズレ量Xを被写体距離デー
タに変換し、この距離データを上記選択手段5に出力す
る。
【0063】さらに続けて、ステップS12〜S16に
おいて、周辺部測距手段1bである右周辺部AFセンサ
17bにおける右周辺部の測距点の測距動作が行なわれ
る。この測距動作も、上述した中央部又は左周辺部の測
距動作と略同様の動作であり、ステップS14(ステッ
プS9に相当する)において行なう判定は、相関値の最
小値SLminに代えて同最小値SRminと[TH
2]とを比較することにより行なう。その他の動作は、
ステップS7〜S11の動作と同様である。
【0064】なお、図3では中央部についての測距動作
の後、左周辺部の測距動作を行ない、さらに右周辺部の
測距動作を行なうようにしているが、中央部及び左右周
辺部等の各測距点について測距動作の順番は、この例に
限らず、例えば中央部−右周辺部−左周辺部等のよう
に、図3の例示とは異なる順序で測距動作を行なうよう
にしても良い。
【0065】このようにして、各測距手段1a,1bに
より得られ各演算処理を経て、選択手段5に出力された
複数の距離データは、全て信頼性が確保されたデータで
ある。ステップS17において、上記選択手段5は、こ
れらの距離データのうちから最も近距離(最至近距離)
を表わす被写体距離データを選択し、これを自動焦点調
節用のデータとして出力した後、一連の処理を終了する
(リターン)。
【0066】なお、ステップS17における選択手段5
によるデータ選択の基準として、最も近距離を示す被写
体距離データを選択するようにしているのは、上述した
ように信頼性が確保されたデータのうち、最も至近距離
にある被写体が撮影対象となる所望の主要被写体である
確率が高いものであると推定されるためである。
【0067】以上説明したように本実施形態によれば、
演算して得られた相関値の最小値もしくは補間演算によ
って求めた相関値と、予め設定された所定の判定基準値
([TH1],[TH2])とを比較して、測距結果に
よる相関値の方が大きいと判定された場合には、そのデ
ータは信頼性が低いものと判断して、そのデータに基づ
く自動焦点調節動作は行なわないようにし、測距結果に
よる相関値の信頼性が高いと判断された場合にのみ、そ
のデータに基づいて自動焦点調節動作を行なうようにし
たので、自動焦点動作に係る誤動作を防止し、よって所
望の被写体に確実に合焦させた写真を撮影することが容
易にできる。
【0068】さらに、中央部の測距データと周辺部の測
距データとでは、その信頼性を判定するための判定基準
値を異なる値とし、このとき周辺部のデータでより厳し
い判定基準とし、主要被写体が位置する確立が高い中央
部の測距データが優先して選択されるようにしたので、
確実に主要被写体に合焦させることができる。
【0069】また、上記多点測距装置の測距動作につい
ては、これに限らず、例えば図4のフローチャートに示
すような形態も考えられる。即ち、図4は本発明の第2
の実施形態の多点測距装置における測距動作を示すフロ
ーチャートである。なお、本実施形態の多点測距装置の
構成は、基本的に上述の第1の実施形態と同様であるの
で、その構成についての図示は省略し、図1、図2を参
照するものとする。
【0070】上述の図3によって説明したシーケンス
(第1の実施形態)においては、中央部及び左右周辺部
の三つの測距点についてそれぞれ測距動作を実行し、信
頼性が確保されたデータの全てについて被写体距離デー
タへの変換を行なった後、これらの距離データの比較を
行なってデータ選択を行なっているが、本実施形態の測
距動作のシーケンスにおいては、図4に示すように自動
焦点調節用として採用すべきデータの選択を行なった
後、この選択したデータのみを被写体距離データへの変
換を行なうようにしている点が異なる。
【0071】つまり、本実施形態における測距動作で
は、後述するように、まず上記第1、第2の信頼性デー
タ出力手段2a,2bによる各測距点のセンサ出力の相
関演算及び上記演算手段4によるズレ量演算を行なった
後、判定手段3a,3bで相関値の最小値S(C,L,
R)minと判定基準値[Th1],[TH2]との比
較を実行し、その判定結果を選択手段5に出力し、ここ
で最至近距離を表わす距離データの選択を行なってい
る。そして、その後選択された距離データのみを演算手
段4に出力し、ここで被写体距離データへの変換を行な
っている。したがってデータの流れとしては、上述の第
1の実施形態とは多少異なるものとなる。
【0072】以下に、本実施形態の測距動作のシーケン
スを、図4によって説明する。まず、ステップS21に
おいて、測距データを判定する第1、第2の信頼性判定
レベルの基準値[TH1],[TH2]を読み込んだ
後、次のステップS22において、各AFセンサ17
a,17b,17cによるデータの積分動作を実行す
る。
【0073】次に、撮影画面の各測距点における測距動
作が行なわれる。まず、ステップS23〜S26におい
て、中央部における測距動作が行なわれ、ステップS2
3において、中央部測距手段1a(AFセンサ17a)
により得られたセンサ出力に対する相関演算を行ない、
続けてステップS24において、ズレ量Xの演算が行な
われる。
【0074】次いで、ステップS25において、相関値
の最小値SCminと、判定基準値[TH1]との比較
が行なわれ、SCmin≦TH1であると判定された場
合は、ステップS27の処理に進む。また、SCmin
>TH1であると判定された場合には、中央部の測距デ
ータは信頼性が低いものと判断されて、ステップS26
において、中央部の測距データは除外される。
【0075】次に、ステップS27〜S30において、
左周辺部における測距動作が行なわれた後、ステップS
31〜S34において、右周辺部における測距動作が行
なわれる。ここで行なわれる左右周辺部における測距動
作は、上述のステップS23〜S26における中央部の
測距動作と略同様であるので、そのシーケンスの説明は
省略する。
【0076】このようにして、各測距点において測距動
作を行なった結果、信頼性の高いデータのみが選択手段
5に出力される。そして、ステップS35において、自
動焦点調節を行なう際に必要な測距データの選択が選択
手段5によって行なわれる。ここでは、ステップS2
4,S28,S32で算出されたズレ量Xの比較が行な
われ、最至近距離となる測距データを選択している。上
記ズレ量と被写体距離とは、1:1に対応しているの
で、ズレ量が判れば最至近距離となるデータを有する測
距点を判別することができるためである。
【0077】その後、ステップS36において、選択さ
れた測距データについて被写体距離データへの変換が行
なわれた上で、同距離データが出力された後、一連の処
理を終了する(リターン)。
【0078】以上説明したように本実施形態によれば、
上述の第1の実施形態と同様の効果を得ることができる
と共に、各測距点における測距結果(測距データ)につ
いて被写体距離データに変換する演算を省略し、自動焦
点調節用として採用するべきデータについてのみ距離デ
ータに変換する演算を行なうようにしたので、より高速
な測距動作シーケンスとすることができる。なお、中央
部及び左右周辺部等の各測距点について測距動作の順序
は、図4の例示に限られることはなく、異なる順序で行
なっても良い。
【0079】ところで、上述の第1、第2の実施形態に
おいては、上記第1、第2の判定手段3a,3bに用い
られる判定基準値としては、中央部用及び周辺部用の二
種類のデータ値を使用して判定を行なうようにしめてい
るが、これに加えて、さらに撮影時の環境やカメラの状
態によって異なる複数の判定基準値を用意することも考
えられる。例えば撮影環境(被写体輝度・順光/逆光・
カメラモード等)の相違や変倍可能な撮影レンズが装着
されている場合における焦点距離の相違等によって、そ
れぞれに対応した判定基準値を用意し、測距動作を実行
する際には、そのときの撮影環境やカメラの状態を検出
し、その状態に応じて判定基準値を切り換えるようにし
たすれば、より精度の高い測距結果を得ることができ
る。
【0080】即ち、図5、図6は本発明の第3の実施形
態を示し、図5は上記判定基準値等が予め格納されたE
EPROMのデータ構造及び同データの流れを示す概念
図、図6は、本実施形態の測距装置における判定基準値
が選択される際のサブルーチンを示すフローチャートで
ある。なお、本実施形態の測距装置及びこの測距装置を
使用するカメラについての基本的な構成は、上述の第1
の実施形態と略同様である(図1、図2参照)。
【0081】本実施形態の測距装置においては、測距動
作時に用いられ、測距データの信頼性を判定するための
判定基準値としては、例えば図5に示すような形態によ
って、カメラの状態等に対応した複数のデータが予めE
EPROM15に記憶されている。
【0082】これら複数の判定基準値(図5に示す[D
ata1],[Data2],…,[Data16]
等)は、撮影動作時におけるカメラの状態等に応じて、
図6に示すシーケンスに従って選択され、選択された基
準値がレジスタ36を介して第1、第2の判定手段3
a,3b(図2参照)のRAM37に基準値[TH
1],[TH2]として読み込まれる。そして、同基準
値[TH1],[TH2]は、第1、第2の判定手段3
a,3bにおけるデータ判定のステップで参照される。
【0083】本実施形態の測距装置における測距動作
は、基本的に上述の第1、第2の実施形態(図3、図4
参照)と同様であるが、本実施形態においては、図3に
示すステップS1あるいは図4のステップS21におい
て信頼性判定用データ([TH1],[TH2])の読
み込みが行なわれる前の段階、即ち測距動作のサブルー
チンが開始されるとすぐに、図6に示す判定基準値
([TH1],[TH2])の選択シーケンスのサブル
ーチンが実行されることとなる。
【0084】図6に示すように、ステップS41におい
て、測光ユニット24(図1参照)による測光結果を参
照して、被写体輝度が所定の輝度よりも低輝度であるか
高輝度であるかの判断を行なう。ここで、高輝度である
と判断されるとステップS42の処理に進み、このステ
ップS42において、同様に測光結果を参照して、主要
被写体が順光状態であるか逆光状態にあるかが判断され
る。ここで、順光状態であると判断されると、ステップ
S43の処理に進み、このステップS43において、撮
影レンズの焦点距離が広角(Wide)側にあるか望遠
(Tele)側に設定されているかの判断が行なわれ
る。ここで、望遠側にあると判断されると、ステップS
44の処理に進み、このステップS44において、上記
EEPROM15に格納された判定基準値のうち[Da
ta1]及び[Data2]が読み出され、レジスタ3
6の[Reg.1]に[Data1]が、[Reg.
2]に[Data2]がそれぞれ格納された後、次のス
テップS45の処理に進む。
【0085】また、上記ステップS43で、広角側にあ
ると判断された場合にはステップS46の処理に進み、
このステップS46において、上記EEPROM15か
ら判定基準値[Data3]及び[Data4]が読み
出され、レジスタ36の[Reg.1]に[Data
3]が、[Reg.2]に[Data4]がそれぞれ格
納された後、次のステップS45の処理に進む。
【0086】一方、ステップS42で、逆光であると判
断された場合にはステップS47の処理に進み、このス
テップS47において、撮影レンズの焦点距離が広角側
にあるか望遠側に設定されているかの判断が行なわれ
る。ここで、望遠側にあると判断されると、ステップS
48の処理に進み、このステップS48において、上記
EEPROM15から判定基準値[Data5]及び
[Data6]が読み出され、レジスタ36の[Re
g.1]に[Data5]が、[Reg.2]に[Da
ta6]がそれぞれ格納された後、次のステップS45
の処理に進む。
【0087】また、上記ステップS47で、広角側にあ
ると判断された場合にはステップS49の処理に進み、
このステップS49において、上記EEPROM15か
ら判定基準値[Data7]及び[Data8]が読み
出され、レジスタ36の[Reg.1]に[Data
7]が、[Reg.2]に[Data8]がそれぞれ格
納された後、次のステップS45の処理に進む。
【0088】他方、ステップS41で、低輝度であると
判断された場合にはステップS50の処理に進み、この
ステップS50において、主要被写体が順光状態である
か逆光状態にあるかが判断される。ここで、順光状態で
あると判断されると、ステップS51の処理に進み、こ
のステップS51において、撮影レンズの焦点距離が広
角側にあるか望遠側に設定されているかの判断が行なわ
れる。ここで、望遠側にあると判断されると、ステップ
S52の処理に進み、このステップS52において、上
記EEPROM15から判定基準値[Data9]及び
[Data10]が読み出され、レジスタ36の[Re
g.1]に[Data9]が、[Reg.2]に[Da
ta10]がそれぞれ格納された後、次のステップS4
5の処理に進む。
【0089】また、ステップS51で、広角側にあると
判断された場合にはステップS53の処理に進み、この
ステップS53において、上記EEPROM15から判
定基準値[Data11]及び[Data12]が読み
出され、レジスタ36の[Reg.1]に[Data1
1]が、[Reg.2]に[Data12]がそれぞれ
格納された後、次のステップS45の処理に進む。
【0090】一方、ステップS50で、逆光であると判
断された場合にはステップS54の処理に進み、このス
テップS54において、撮影レンズの焦点距離が広角側
にあるか望遠側に設定されているかの判断が行なわれ
る。ここで、望遠側にあると判断されると、ステップS
55の処理に進み、このステップS55において、上記
EEPROM15から判定基準値[Data13]及び
[Data14]が読み出され、レジスタ36の[Re
g.1]に[Data13]が、[Reg.2]に[D
ata14]がそれぞれ格納された後、次のステップS
45の処理に進む。
【0091】また、ステップS54で、広角側にあると
判断された場合にはステップS56の処理に進み、この
ステップS56において、上記EEPROM15から判
定基準値[Data15]及び[Data16]が読み
出され、レジスタ36の[Reg.1]に[Data1
5]が、[Reg.2]に[Data16]がそれぞれ
格納された後、次のステップS45の処理に進む。
【0092】最後にステップS45において、レジスタ
36の[Reg.1],[Reg.2]に格納された各
データは、第1、第2の判定手段3a,3bのRAM3
7に格納される。そして、一連のシーケンスを終了し、
測距動作のシーケンスに復帰する(リターン)。
【0093】なお、ここではレジスタ36の[Reg.
1]に格納されたデータは、中央部の測距データを判定
する第1の信頼性判定レベルの基準値[TH1]とし
て、またレジスタ36の[Reg.2]に格納されたデ
ータは、左右周辺部の測距データを判定する第2の信頼
性判定レベルの基準値[TH2]としてそれぞれ書き込
まれる。
【0094】このように構成することで、カメラや撮影
環境の状態に応じて、最適な判定基準値に基づく測距動
作を行なわしめることができるので、測距結果について
の信頼性の判定をより精度良く行なうことができ、より
高い測距結果を得ることが容易にできる。
【0095】なお、本実施形態では、上述したように判
定基準値([TH1],[TH2])の選択は、測光ユ
ニット24による測光結果に基づいて行なうようにして
いるが、これに限らず、例えばAFセンサ17a,17
b,17c(図1参照)による積分動作の結果に基づい
て行なわしめることとしても良い。この場合には、判定
基準値([TH1],[TH2])を選択するシーケン
スの実行は、図3のステップS2,S7,S12の処理
後、あるいは図4のステップS22の処理後に行なうよ
うにすれば良い。
【0096】また、本実施形態では、被写体環境が順光
にあるか逆光にあるか等の検出は、測光ユニット24に
よる測光結果や、AFセンサによる積分結果に基づいて
行なうようにしているが、これに限らず、例えばカメラ
のモードSW等を検知することによって判断するように
してもよい。
【0097】さらに、上記第1、第2の判定手段3a,
3bに用いられる判定基準値は、上述した例に限らず、
例えば夜景モード等の各種のカメラモードに対応させた
基準値を用意することが考えられる。
【0098】なお、本発明の各実施形態において記述さ
れている信頼性の判定は一例を示したものであり、これ
らの例に限られないこと勿論である。例えば、上述の各
実施形態における相関値の最小値SCminを被写体の
コントラスト情報で正規化する等の手段を用いても良
い。
【0099】[付記]また、以上述べた発明の実施形態
によれば、以下のような構成を有する発明を得ることが
できる。即ち、 (1) 撮影画面の中央部を測距し、第1の測距データ
を出力する中央部測距手段と、撮影画面の周辺部を測距
し、第2の測距データを出力する周辺部測距手段と、上
記第1の測距データの信頼性を表わすデータを演算する
第1の信頼性データ出力手段と、上記第2の測距データ
の信頼性を表わすデータを演算する第2の信頼性データ
出力手段と、上記第1の信頼性データが第1の信頼性判
定レベル以上であるか否かを判定する第1の判定手段
と、上記第2の信頼性データが上記第1の信頼性判定レ
ベルよりも高いレベルの第2の信頼性判定レベル以上で
あるか否かを判定する第2の判定手段と、上記第1又は
第2の判定手段によって信頼性が高いと判断された測距
データについてのみ被写体距離データの演算を行う演算
手段と、上記演算手段の演算結果のうち最至近距離を表
わす被写体距離データを選択する選択手段と、を具備し
た多点測距装置。
【0100】(2) 撮影画面の中央部を測距し、第1
の測距データを出力する中央部測距手段と、撮影画面の
周辺部を測距し、第2の測距データを出力する周辺部測
距手段と、上記第1の測距データの信頼性を表わすデー
タを演算する第1の信頼性データ出力手段と、上記第2
の測距データの信頼性を表わすデータを演算する第2の
信頼性データ出力手段と、上記第1の信頼性データが第
1の信頼性判定レベル以上であるか否かを判定する第1
の判定手段と、上記第2の信頼性データが上記第1の信
頼性判定レベルよりも高いレベルの第2の信頼性判定レ
ベル以上であるか否かを判定する第2の判定手段と、上
記第1又は第2の判定手段によって信頼性が高いと判断
された測距データのうち最至近距離を表わす測距データ
を選択する選択手段と、上記選択手段によって選択され
た測距データについてのみ被写体距離データの演算を行
う演算手段と、を具備した多点測距装置。
【0101】(3) 撮影画面の中央部を測距して第1
の測距データを出力する中央部測距手段と、撮影画面の
周辺部を測距して第2の測距データを出力する周辺部測
距手段と、上記第1の測距データの信頼性を表わすデー
タを演算して出力する第1の信頼性データ出力手段と、
上記第2の測距データの信頼性を表わすデータを演算し
て出力する第2の信頼性データ出力手段と、上記第1の
測距データの信頼性を判定する第1の判定手段と、上記
第2の測距データの信頼性を判定する第2の判定手段
と、上記第1の測距データと上記第2の測距データを被
写体距離データに変換して出力する演算手段と、所望の
データを選択し出力する選択手段と、を具備した多点測
距装置。
【0102】(4) 付記3に記載の多点測距装置にお
いて、上記第1の判定手段は、上記第1の信頼性データ
出力手段の出力が第1の信頼性判定レベル以上であるか
否かを判定し、上記第2の判定手段は、上記第2の信頼
性データ出力手段の出力が上記第1の信頼性判定レベル
よりも厳しいレベルに設定された第2の信頼性判定レベ
ル以上であるか否かを判定する。
【0103】(5) 付記4に記載の多点測距装置にお
いて、上記演算手段は、上記第1及び第2の判定手段に
よる判定結果に基づいて測距データを被写体距離データ
に変換して出力し、上記選択手段は、上記演算手段の出
力のうち最至近距離を表わす被写体距離データを選択す
る。
【0104】(6) 付記4に記載の多点測距装置にお
いて、上記選択手段は、上記第1及び第2の判定手段に
よる判定結果に基づいて最至近距離を表わす測距データ
を選択し、上記演算手段は、この選択手段によって選択
された測距データについてのみ被写体距離データに変換
して出力する。
【0105】(7) 付記3に記載の多点測距装置にお
いて、上記第1の判定手段は、上記第1の信頼性データ
出力手段の出力値が第1の信頼性判定レベル値以下であ
るか否かを判定し、上記第2の判定手段は、上記第2の
信頼性データ出力手段の出力値が上記第1の信頼性判定
レベル値よりも低い値に設定された第2の信頼性判定レ
ベル値以下であるか否かを判定し、上記演算手段は、上
記第1の判定手段及び上記第2の判定手段によって信頼
性が高いと判断された測距データのみを被写体距離デー
タに変換して出力し、上記選択手段は、上記第1、第2
の判定手段の出力のうち最至近距離を表わす被写体距離
データを選択し出力する。
【0106】(8) 付記3に記載の多点測距装置にお
いて、上記第1の判定手段は、上記第1の信頼性データ
出力手段の出力値が第1の信頼性判定レベル値以下であ
るか否かを判定し、上記第2の判定手段は、上記第2の
信頼性データ出力手段の出力値が上記第1の信頼性判定
レベル値よりも低い値に設定された第2の信頼性判定レ
ベル値以下であるか否かを判定し、上記選択手段は、上
記第1の判定手段及び上記第2の判定手段によって信頼
性が高いと判断された測距データのうち最至近距離を表
わす測距データを選択して出力し、上記演算手段は、上
記選択手段によって選択された測距データのみを被写体
距離データに変換して出力する。
【0107】(9) 付記3に記載の多点測距装置にお
いて、上記第1、第2の判定手段において用いられる第
1、第2の信頼性判定レベルの所定の基準値は、予め不
揮発性メモリに記憶されている。
【0108】(10) 付記3に記載の多点測距装置に
おいて、上記第1、第2の判定手段において用いられる
第1、第2の信頼性判定レベルの基準値は、写真撮影時
の撮影環境やカメラの状態に応じて異なる値が適用され
る。
【0109】(11) 付記10に記載の多点測距装置
において、上記第1、第2の信頼性判定レベルの基準値
は、被写体輝度を検知して切り換わる。
【0110】(12) 付記10に記載の多点測距装置
において、上記第1、第2の信頼性判定レベルの基準値
は、主要被写体が順光であるか逆光であるかを検知して
切り換わる。
【0111】(13) 付記10に記載の多点測距装置
において、上記第1、第2の信頼性判定レベルの基準値
は、カメラモードを検知して切り換わる。
【0112】(14) 付記10に記載の多点測距装置
において、上記第1、第2の信頼性判定レベルの基準値
は、撮影レンズが広角側にあるか望遠側に設定されてい
るかを検知して切り換わる。
【0113】(15) 撮影画面の中央部を測距して第
1の測距データを出力する中央部測距手段と、撮影画面
の周辺部を測距して第2の測距データを出力する周辺部
測距手段と、上記第1の測距データの信頼性を表わすデ
ータを演算して出力する第1の信頼性データ出力手段
と、上記第2の測距データの信頼性を表わすデータを演
算して出力する第2の信頼性データ出力手段と、上記第
1の信頼性データ出力手段の出力値が第1の信頼性判定
レベル値以下であるか否かを判定する第1の判定手段
と、上記第2の信頼性データ出力手段の出力値が上記第
1の信頼性判定レベル値よりも低い値に設定された第2
の信頼性判定レベル値以下であるか否かを判定する第2
の判定手段と、上記第1及び上記第2の測距データを被
写体距離データに変換して出力する演算手段と、上記第
1及び第2の測距データ又は上記被写体距離データのう
ち所望のデータを選択し出力する選択手段と、を具備し
た多点測距装置。
【0114】(16) 付記15に記載の多点測距装置
において、上記演算手段は、上記第1又は第2の測距デ
ータのうち上記第1の判定手段及び上記第2の判定手段
によって信頼性が高いと判断された測距データのみを被
写体距離データに変換して出力し、この出力のうち最至
近距離を表わす被写体距離データを、上記選択手段が選
択し出力する。
【0115】(17) 付記15に記載の多点測距装置
において、上記選択手段は、上記第1の判定手段及び上
記第2の判定手段によって信頼性が高いと判断された測
距データのうち最至近距離を表わす測距データを選択し
て出力し、上記演算手段は、上記選択手段によって選択
された測距データのみを被写体距離データに変換して出
力する。
【0116】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、写真
撮影を行なう際に撮影画面内に設けられた複数の測距点
によって所望の被写体までの距離を検出し、この検出結
果に基づいて自動焦点調節動作を行なわしめるようにし
た多点測距装置において、複数の測距点における測距デ
ータのうちから自動焦点動作に際して採用すべき測距デ
ータを確実に選択することで、所望の被写体までの距離
をより確実かつ高精度に測距し得るようにした多点測距
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の多点測距装置が採用
されたカメラの概略構成を示すブロック構成図。
【図2】図1の多点測距装置の主要構成を示すブロック
構成図。
【図3】図1の多点測距装置を有するカメラにおいて行
なわれる測距動作を示すフローチャート。
【図4】本発明の第2の実施形態の多点測距装置におけ
る測距動作を示すフローチャート。
【図5】本発明の第3の実施形態を示し、判定基準値等
が予め格納されたEEPROMのデータ構造及び同デー
タの流れを示す概念図。
【図6】本発明の第3の実施形態の測距装置における判
定基準値を選択するサブルーチンを示すフローチャー
ト。
【図7】一般的なパッシブ方式の測距装置を示す概念
図。
【符号の説明】
1a……中央部測距手段(AFセンサ) 1b……周辺部測距手段(AFセンサ) 2a……第1の信頼性データ出力手段 2b……第2の信頼性データ出力手段 3a……第1の判定手段 3b……第2の判定手段 4……演算手段 5……選択手段 15……EEPROM 17……多点AF回路 17a……中央部AFセンサ(中央部測距手段) 17b,17c……周辺部AFセンサ(周辺部測距手
段) 24……測光ユニット 36……レジスタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影画面の中央部を測距して第1の測
    距データを出力する中央部測距手段と、 撮影画面の周辺部を測距して第2の測距データを出力す
    る周辺部測距手段と、 上記第1の測距データの信頼性を表わすデータを演算し
    て出力する第1の信頼性データ出力手段と、 上記第2の測距データの信頼性を表わすデータを演算し
    て出力する第2の信頼性データ出力手段と、 上記第1の信頼性データ出力手段の出力値と第1の信頼
    性判定レベル値とを比較して、上記第1の測距データを
    有効とするか無効とするかを判定する第1の判定手段
    と、 上記第2の信頼性データ出力手段の出力値と上記第1の
    信頼性判定レベル値より厳しい値に設定された第2の信
    頼性判定レベル値とを比較して、上記第2の測距データ
    を有効とするか無効とするかを判定する第2の判定手段
    と、 上記第1及び第2の測距データの有効なもののうち、所
    望のデータを選択して出力する選択手段と、 を具備したことを特徴とする多点測距装置。
  2. 【請求項2】 上記第1及び第2の判定手段は、上記
    第1及び第2の信頼性データ出力手段の出力値と上記第
    1及び第2の信頼性判定レベル値の大小関係を比較し、
    上記第1及び第2の信頼性判定レベル値の方が大きいと
    き測距データを有効とし、 上記第2の信頼性判定レベル値より上記第1の信頼性判
    定レベル値が大きいことを特徴とする請求項1に記載の
    多点測距装置。
  3. 【請求項3】 上記第1及び第2の判定手段は、上記
    第1及び第2の信頼性データ出力手段の出力値と上記第
    1及び第2の信頼性判定レベル値の大小関係を比較し、
    上記第1及び第2の信頼性判定レベル値の方が小さいと
    き測距データを有効とし、 上記第2の信頼性判定レベル値より上記第1の信頼性判
    定レベル値が小さいことを特徴とする請求項1に記載の
    多点測距装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001154083A (ja) * 1999-11-25 2001-06-08 Asahi Optical Co Ltd 測距装置
US7791642B2 (en) 2004-12-13 2010-09-07 Fujifilm Corporation Image-taking apparatus
WO2010101096A1 (en) * 2009-03-02 2010-09-10 Canon Kabushiki Kaisha Optical device and signal processor
US7821568B2 (en) 2000-01-24 2010-10-26 Fujifilm Corporation Imaging device, automatic focusing method and recording medium on which a program is recorded

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