JPH11153506A - 継手の供用中検査方法 - Google Patents

継手の供用中検査方法

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JPH11153506A
JPH11153506A JP32269097A JP32269097A JPH11153506A JP H11153506 A JPH11153506 A JP H11153506A JP 32269097 A JP32269097 A JP 32269097A JP 32269097 A JP32269097 A JP 32269097A JP H11153506 A JPH11153506 A JP H11153506A
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JP
Japan
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adsorbent
joint
gas
iodine
fluid element
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Pending
Application number
JP32269097A
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English (en)
Inventor
Toyohiko Tsushimo
豊彦 津下
Koji Horiuchi
康治 堀内
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、常に継手からの漏えい発生有
無を監視できる検査方法を提供するものである。 【解決手段】被検査体の継手部を覆う密封容器,吸着材
を収納する収納容器,ガスを引き抜くエジェクタ及びエ
ジェクタの駆動源となる圧縮空気を供給するコンプレッ
サーを用いてガスの漏えいを検知する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はよう素を含むガスを
扱う配管,機器等の継手の供用中検査方法に関し、吸着
材を用い、継手周辺より漏えいしたガスに含まれるよう
素が、吸着材と反応し、その外観が変化することを利用
した光学的な検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、継手の供用中検査方法としては、
非破壊検査として、放射線,磁力線,超音波等を用いた
もの、あるいは、浸透探傷検査等が知られている。これ
らは、ガスの漏えいが発見された後に、あるいはガスの
漏えいが発見される前に欠陥を探傷するための検査方法
である。
【0003】元来、吸着材は,その含有不純物を除去す
る精製効果,混合物を分離濃縮する効果,化学反応速度
に関与する触媒効果を得るために利用されている。ある
いは特開平7−209147 号公報でも知られるように吸着材
にガスを吸着させ、そのガスを取り出すといったサンプ
リング用として用いられる。
【0004】変色を利用した、ガス漏れ検知方法として
は、特開平5−107241 号公報で知られるように、顔料を
塗布する方法がある。また、特開平7−12733号公報や特
開平7−83911号公報で知られるように呈色試薬を用いた
ガスの検知方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の非破壊検査方法では検査する度に検査装置を設置して
いることに対し、常に継手からの漏えい発生有無を監視
できる検査方法を提供するものである。
【0006】また、本発明の目的は、従来の検知法は漏
えいを検知するのみで、漏えいしたガスはそのまま外部
に漏らしていたことに対し、ガスを検知すると共に、よ
う素を除去できる検査方法を提供するものである。
【0007】さらに、本発明の目的は、漏えいを目視確
認できる簡便な検査方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1の発明の特徴は、流体素子を用いることによ
り、ガスの滞留時間を確保し、中に収納されている吸着
材と、よう素との化学反応が充分に行われ、変色を顕著
に観察できることである。
【0009】上記他の目的を達成するための請求項2の
発明の特徴は、吸着材を収納する円錐状の容器を用いる
ことにより、円錐状の容器の頂点にある吸着材と接触し
始めることから、小量の吸着材と反応し始めるため、微
量な漏えいを検知できることである。
【0010】上記他の目的を達成するための請求項3の
発明の特徴は、予め測定しておいたよう素の吸着量と吸
着材の色と関係から標本を作成しておき、これと比較す
ることにより吸着量が測定できることである。
【0011】上記他の目的を達成する請求項4の発明の
特徴は、吸着材が容器毎に段階的に反応していくことか
ら、1つの容器に収納する吸着材の量を一定にしておく
ことにより、吸着量を測定できることである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この実施
例を説明する。
【0013】(実施例1)図1,図4,図6及び図7に
より本発明による継手の供用中検査方法について説明す
る。図1において、被検査体4をその継手部3が含まれ
るように密封容器5で覆い、密封容器5に吸着材1を収
納している流体素子2を接続する。また、流体素子2は
透明な材料で作られる、あるいは収納されている吸着材
1が見えるよう図7に示すような窓14が取り付けられ
ている。
【0014】もし、被検査体4の継手部3に欠陥が発生
し、漏えいを起こした場合、密封容器5に継手部3が密
封されているため、漏えいしたガスは流体素子2へ流
れ、ガスに含まれている、よう素がその中に収納されて
いる吸着材1に吸着される。吸着材1に漏えいしたガス
に含まれている、よう素が吸着されることにより、吸着
材1の色が変化し、その変化より漏えいを検知し、継手
の健全性を確認できる。ここで使用する流体素子2は、
入口と出口が垂直方向に取り付けられており、本体が円
形をしていることから、入口から入った流体が出口から
出るまで、充分に流体素子2の中を廻り、吸着材1の吸
着性能を充分に引き出すことができる。図4に示すよう
に流体素子2を3つ接続すると、前段の方から順に変色
していくことから吸着量を測定できる。流体素子を吸着
材収納容器としていることから、各段において、充分に
ガスと吸着材が接触し、吸着反応が起きるため、各段の
流体素子で明らかな吸着反応の差が生じる。このことか
ら1段目が飽和に達するまで、2段目以降ではほとんど
吸着反応が起きない。
【0015】このことを利用して、銀シリカゲルを吸着
材として使用した場合、吸着材13ccが飽和に達した
時、吸着したよう素量は約1gであることから、一段目
の流体素子に7ccの吸着材を収納した時、約0.54g
吸着したことになる。ここで、一段目が飽和に達したこ
とを判定する必要があるが、図6に示すように、よう素
吸着量と色の関係は必ずしも比例関係になく、吸着が進
むに連れ、変色が進み、最終的には赤褐色となる。従っ
て、赤褐色になった時飽和に達したと判定できる。
【0016】(実施例2)図2,図5及び図8により本
発明による継手の供用中検査方法ついて説明する。
【0017】図2は、図1の構成において、流体素子2
の換わりに円錐状容器6を備えたものである。また、円
錐状容器6も上記流体素子2と同様、透明な材料で作ら
れる、あるいは収納されている吸着材1が見えるよう図
8に示すような窓14が取り付けられている。
【0018】吸着材を収納する容器を円錐状とすること
により、入口側に存在する吸着材1が小量となり、吸着
反応が極限られた吸着材1で発生するため、変色も早
く、ガスの漏えいを早期に検知できる。
【0019】円錐状容器6を3つ接続した場合も前記実
施例1で述べたと同様の効果が得られる。
【0020】(実施例3)図3,図7及び図8により本
発明による継手の供用中検査方法について説明する。原
子力施設等の放射性のよう素を含んだガスの通過する配
管系の継手において図3に示すような方法を取ることが
できる。セルと呼ばれる人の立ち入ることのできない部
屋はしゃへい壁11により人の立ち入ることのできる部
屋と仕切られており、その中の継手は直接検査すること
ができないことから、図3に示すように、継手部3を覆
うように密封容器5を設置し、そこから配管でしゃへい
壁11の外の部屋に引き出し、吸着材収納容器7に接続
され、そこから密封容器5内の空気を抜くためのエジェ
クタ8に接続され、配管を通してセル内に戻され、廃液
タンクへ送られる。
【0021】原子力施設等で放射性物質を含む設備で
は、万が一欠陥が生じても内部物質が外に出ないよう負
圧に保たれているのが一般的であり、エジェクタ8を用
いて、強制的に各巻からガスを引き出すことは重要であ
る。ここで、吸着材収納容器7とは前出の流体素子2ま
たは円錐状容器6を指す。
【0022】継手部3からよう素を含んだガスの漏えい
が発生したとき、そのガスは、下流につながれているエ
ジェクタ8により引かれ、吸着材収納容器7へ送られ、
そこに収納されている吸着材1、よう素を吸着すると明
灰色から黄色に変化し最終的に赤褐色に変化する銀シリ
カゲル等に吸着され、エジェクタ8を経由して廃液タン
ク10へ送られる。
【0023】このとき、漏えいしたよう素を含んだガス
は、吸着材収納容器7に収納されたよう素吸着材1を通
過し、よう素が除去されるため、エジェクタ8を経由し
て廃液タンク10へ送られるガスにはほとんど、よう素
を含まないガスとなっている。また、吸着材1を交換す
るために、先ず放射線量を下げるよう、吸着材収納容器
7の接続されている配管に設けられた除染液入口より除
染液を注入し、放射線量を下げ、吸着材1を交換する。
【0024】本実施例で用いているエジェクタ8は、継
手部3の破損が微小であった場合でも強制的にガスを引
き、ガス漏えいの早期発見できるようになっている。こ
のエジェクタ8の代わりに真空ポンプ等空気を引くこと
のできるものを設置しても実現できる。また、吸着材1
を交換する際には、弁A12を閉じセル内からの雰囲気
が来ないようにする。
【0025】本実施例で用いる吸着材1は、アルミナ等
多孔質の物質にAgやPb等よう素と化学反応し、化合
物を生成する物質を添着,蒸着あるいは塗布等したもの
であり、塩素等他の気体物質の漏えいを検知する場合に
は、生成した物質が元の物質と異なった色であることを
前提として、それらに適したものを選定し使うことがで
きる。
【0026】本実施例で用いる廃液タンクは、主に吸着
材1を交換する際、作業員の作業の安全性を考慮して、
吸着材収納容器7及びエジェクタ8の除染を行った時の
除染液を受けるものである。本発明以外の要求で廃液タ
ンクが設備に設置されている場合は、その廃液タンクと
共有することもできる。
【0027】本実施例で用いるエジェクタ8の駆動源と
して用いる空気はコンプレッサー9を用い生成する。大
型の装置を用いることにより、検査を必要とする施設に
設置されている各共用中検査装置に供給することができ
る。各々の共用中検査装置にコンプレッサー9を設置す
ることもできる。この場合、小型のもので良い。
【0028】ここで、概して吸着材1は、高温,低湿度
で効果を良く発揮するものである。このことから、弁8
からガス吸着材収納容器2の間に、ヒーターを設置し非
検査体4から漏えいしたガスがガス吸着材収納容器に到
達するまでに十分温度が上がるようにする。また、非検
査体4から漏えいしたガスの湿気を十分取るために、図
5に示すように、ガス吸着材収納カートリッジ11の内
部を2分割したものを用い、漏えいしたガスの入口側に
シリカゲル等の水分を吸着する吸着材1を充填する。さ
らに、エジェクタ7に供給する空気の湿度も低くするこ
とにより、吸着材1の効果が増し、ガスの漏えいを検知
することが容易となる。
【0029】図7及び図8において、吸着材を交換する
際、流体素子2あるいは円錐状容器6に収納される吸着
材収納カートリッジ16を吸着材収納容器フタ15を開
け取り出すことで、簡単に吸着材1を交換できる。密閉
用フック17は使用中内部のガスが外部に漏れるのを防
ぐため、取り付ける。吸着材収納容器フタ15を開閉す
るため、フタ用蝶番18を備える。
【0030】
【発明の効果】流体素子を吸着材収納容器とすること
で、吸着材を効果的に使用できる。
【0031】このことから、吸着反応が充分に行われ、
変色によるガスの漏えい検知が容易に行える。
【0032】吸着材収納容器を複数接続することによ
り、各段順次に吸着反応が起きることから、吸着量を測
定できる。
【0033】また、人の立ち入ることのできない部屋に
ある継手の供用中検査を行うことができ、一度使用した
吸着材あるいは時間が経ち、交換が必要となった吸着材
の交換を行うことができ、エジェクタでガスを引くこと
により、微小な漏えいをも検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である吸着材とそれを収納する
流体素子を用いた継手の供用中検査方法を説明する図。
【図2】本発明の吸着材とそれを収納する円錐状容器を
用いた継手の供用中検査方法を説明する図。
【図3】本発明のセル内継手の供用中検査方法を説明す
る図。
【図4】本発明の流体素子を3つ接続した状態を説明す
る図。
【図5】本発明の円錐状容器を3つ接続した状態を説明
する図。
【図6】本発明の吸着材の色の変化とよう素吸着量の変
化傾向を示す特性図。
【図7】本発明の流体素子の詳細を説明する図。
【図8】本発明の円錐状容器の詳細を説明する図。
【符号の説明】
1…吸着材、2…流体素子、3…継手部、4…被検査
体、5…密封容器、6…円錐状容器、7…吸着材収納容
器、8…エジェクタ、9…コンプレッサー、10…廃液
タンク、11…しゃへい壁、12…弁A、13…弁B、
14…窓、15…吸着材収納容器フタ、16…吸着材収
納カートリッジ、17…密閉用フック、18…フタ用蝶
番。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】よう素との化学反応により変色する吸着材
    と、それを収納する流体素子からなり、吸着材の変更に
    よりガスの漏えいを検知することを特徴とする継手の供
    用中検査方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の検査方法において、流体
    素子に円錐状の容器を採用し、よう素の検出感度を向上
    させることを特徴とする継手の供用中検査方法。
  3. 【請求項3】変色した吸着材の量から、漏えい量を算出
    することを特徴とした請求項1及び請求項2記載の継手
    の供用中検査方法。
  4. 【請求項4】請求項1及び請求項2に記載の吸着材を収
    納する容器を2つ以上備えることにより吸着量を目視に
    て簡便に推量できることを特徴とする継手の供用中検査
    方法。
JP32269097A 1997-11-25 1997-11-25 継手の供用中検査方法 Pending JPH11153506A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005080935A1 (ja) * 2004-02-19 2005-09-01 Aim Tech Co., Ltd. 漏洩検査方法及び装置
KR100840687B1 (ko) 2006-10-27 2008-06-24 한국과학기술원 밀폐 구조물의 누설 탐지 방법
DE102021108798A1 (de) 2021-04-08 2022-10-13 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Vorrichtung und Verfahren zur Überwachung der Stabilität einer nicht lösbaren Verbindung

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WO2005080935A1 (ja) * 2004-02-19 2005-09-01 Aim Tech Co., Ltd. 漏洩検査方法及び装置
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