JPH11152377A - エチレン−α−オレフィン共重合体よりなる熱収縮性フィルム - Google Patents

エチレン−α−オレフィン共重合体よりなる熱収縮性フィルム

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JPH11152377A
JPH11152377A JP32100297A JP32100297A JPH11152377A JP H11152377 A JPH11152377 A JP H11152377A JP 32100297 A JP32100297 A JP 32100297A JP 32100297 A JP32100297 A JP 32100297A JP H11152377 A JPH11152377 A JP H11152377A
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JP
Japan
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heat
ethylene
film
olefin copolymer
shrinkable film
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JP32100297A
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Koji Ichimura
晃司 市村
Akihiro Mikami
明浩 三上
Koji Nagano
孝治 永野
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温での収縮性が良く、フィルムをペットボ
トル等の被着体に装着後、加熱することによりフィルム
が収縮して被着体に密着可能なエチレン−α−オレフィ
ン共重合体よりなる熱収縮性フィルムを提供すること。 【解決手段】 特定の密度、メルトフローレート、メル
トフローレートの比、分子量分布を有するシングルサイ
ト触媒より製造されるエチレン−α−オレフィン共重合
体よりなる特定温度での熱収縮率を有する熱収縮性フィ
ルムに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムをペット
ボトル等の被着体に装着後、加熱することによりフィル
ムが収縮して被着体に密着させる、低温での収縮性の良
いエチレン−α−オレフィン共重合体よりなる熱収縮性
フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンを用いた延伸、収縮性フィ
ルムとしては、特開平8−134284号公報に重合触
媒として四価の遷移金属を含むメタロセン化合物を用い
て得られたポリエチレン系樹脂を少なくとも一軸方向に
延伸してなるポリエチレン系樹脂延伸フィルムが開示さ
れている。特開平9−176399号公報には、密度が
0.915〜0.935g/cm3のエチレン・α−オレ
フィン共重合体樹脂(ただし、α−オレフィンの炭素数
は4〜8である)30〜90重量%と、密度が0.91
5g/cm3未満であって、数平均分子量Mnに対する
重量平均分子量Mwの比Mw/Mnが3以下のエチレン
・α−オレフィン共重合体樹脂(ただし、α−オレフィ
ンの炭素数は4〜8である)70〜10重量%との樹脂
組成物からなる延伸フィルムが開示されている。
【0003】さらに、特開平9−208716号公報に
は、筒状のストレッチフィルムから形成され、被包装物
に外嵌装着されるストレッチラベルであって、該ストレ
ッチフィルムが、オクテン単位を3〜10重量%含有す
るエチレン−オクテン共重合体から形成され、厚みが4
0〜200μm、且つ、ヘイズが5%以下であることを
特徴とするストレッチラベルが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、低温での収
縮性が良く、フィルムをペットボトル等の被着体に装着
後、70〜90℃などの特定温度に加熱することにより
特定の熱収縮特性を有し、フィルムが収縮して被着体に
密着可能なエチレン−α−オレフィン共重合体よりなる
熱収縮性フィルムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記特性
(A)を有するシングルサイト触媒より製造されるエチ
レン−α−オレフィン共重合体よりなる下記特性(B)
を有する熱収縮性フィルムに関する。
【0006】(A)エチレン−α−オレフィン共重合
体: (A−1)密度(d)=0.880〜0.940(g/
cm3) (A−2)190℃、2.16Kg荷重におけるメルト
フローレート(MFR2. 16)=0.1〜200(g/1
0分) (A−3)190℃、10.0Kg荷重におけるメルト
フローレート(MFR10 .0)と190℃、2.16Kg
荷重におけるメルトフローレート(MFR2.16)との比
(MFR10.0)/(MFR2.16)=10〜20 (A−4)分子量分布(Mw/Mn)=2.0〜4.0
【0007】(B)熱収縮性フィルム: (B−1)熱収縮率が、フィルム延伸方向に対して、7
0℃で8%以上、80℃で15%以上、90℃で30%
以上
【0008】さらに、好ましくは、本発明は、熱収縮性
フィルムが一軸延伸であることを特徴とする上記熱収縮
性フィルムに関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、下記特性(A)を有す
るシングルサイト触媒より製造されるエチレン−α−オ
レフィン共重合体よりなる下記特性(B)を有する熱収
縮性フィルムである。
【0010】(A)エチレン−α−オレフィン共重合
体: (A−1)密度(d)=0.880〜0.940(g/
cm3)、好ましくは0.880〜0.925(g/c
3)、さらに好ましくは0.880〜0.915未満
(g/cm3)、特に好ましくは0.890〜0.91
5未満(g/cm3) (A−2)190℃、2.16Kg荷重におけるメルト
フローレート(MFR2. 16)=0.1〜200(g/1
0分)、好ましくは0.1〜100、さらに好ましくは
0.1〜50、特に好ましくは0.5〜20 (A−3)190℃、10.0Kg荷重におけるメルト
フローレート(MFR10 .0)と190℃、2.16Kg
荷重におけるメルトフローレート(MFR2.16)との比
(MFR10.0)/(MFR2.16)=1〜20、好まし
くは2〜10、さらに好ましくは3〜9、特に好ましく
は4〜8 (A−4)分子量分布(Mw/Mn)=2.0〜4.0、
好ましくは2.2〜3.5、さらに好ましくは2.4〜
3.3、特に好ましくは2.5〜3.2
【0011】(B)熱収縮性フィルム: (B−1)熱収縮率が、フィルム延伸方向に対して、7
0℃で8%以上、好ましくは10%以上、さらに好まし
くは14%以上、特に好ましくは20%以上、80℃で
15%以上、好ましくは20%以上、さらに好ましくは
30%以上、特に好ましくは35%以上、90℃で30
%以上、好ましくは35%以上、さらに好ましくは40
%以上、特に好ましくは45%以上の下限値であり、上
限値として、70℃で50%以下、さらに45%以下、
特に40%以下、80℃で55%以下、さらに50%以
下、特に45%以下、90℃で70%以下、さらに65
%以下、特に60%以下が好ましい。
【0012】本発明の熱収縮性フィルムは、一軸、二軸
の延伸フィルム、さらに一軸延伸フィルム、特にフィル
ムの巻取り方向に対して横方向に一軸延伸された又は、
フィルムの巻取り方向に対して一軸延伸されたフィルム
が好ましい。
【0013】本発明の熱収縮性フィルムは、機械方向お
よび/又は、横方向に好ましくは2〜8倍、さらに3〜
7倍、特に3〜6倍の範囲で一軸延伸、二軸延伸などし
てフィルムを製造することが好ましい。
【0014】本発明の熱収縮性フィルムの製造に必要な
延伸温度は、延伸可能な温度であれば特に限定されない
が、下限値として50℃以上、さらに53℃以上、特に
55℃以上が好ましく、上限値として100℃未満、さ
らに90℃未満、特に85℃未満が好ましい。
【0015】本発明の熱収縮性フィルムは、加熱するこ
とによりフィルムが収縮してペットボトル等のボトルな
どの被着体に密着可能なもの、フィルムをペットボトル
等のボトルなどの被着体に装着後、加熱することにより
フィルムが収縮して被着体に密着可能なものが好まし
い。
【0016】本発明の熱収縮性フィルムは、筒状、シー
ト状などのものが好ましい。
【0017】上記の(A)エチレン−α−オレフィン共
重合体は、シングルサイト触媒の存在下にエチレンと炭
素数3〜10のα−オレフィンとの共重合により製造す
るものである。
【0018】上記炭素数3〜10のα−オレフィンとし
ては、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセ
ン−1、4−メチルペンテン−1、オクテン−1などが
挙げられる。
【0019】上記エチレンとα−オレフィンとの共重合
体中のα−オレフィンから誘導される繰り返し単位は、
通常、好ましくは10モル%以下の範囲、さらに好まし
くは0.1〜5モル%の範囲で、特に好ましくは0.1
〜4モル%の範囲で含まれている。α−オレフィンは、
エチレン−α−オレフィン共重合体中に単独であって
も、二種以上含まれていてもよい。
【0020】上記シングルサイト系触媒としては、周期
律表第IV又はV族遷移金属のメタロセン化合物と、有機
アルミニウム化合物及び/又はイオン性化合物の組合せ
が用いられる。
【0021】上記周期律表第IV又はV族遷移金属として
は、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウ
ム(Hf)、バナジウム(V)などが好ましい。
【0022】そのメタロセン化合物とは、少なくとも一
個のシクロペンタジエニル基、置換シクロペンタジエニ
ル基、ヒドロカルビル珪素などによって架橋されたも
の、さらにシクロペンタジエニル基が酸素、窒素、燐原
子に架橋されたものを配位子とする公知のメタロセン化
合物をいずれも使用できる。
【0023】これらのメタロセン化合物の具体例として
は、ジメチルシリル(2,4−ジメチルシクロペンタジエ
ニル)(3',5'−ジメチルシクロペンタジエニル)ジル
コニウムジクロライド、ジメチルシリル(2,4−ジメチ
ルシクロペンタジエニル)(3',5'−ジメチルシクロペ
ンタジエニル)ハフニウムジクロライドなどのケイ素架
橋型メタロセン化合物、、エチレンビスインデニルジル
コニウムジクロライド、エチレンビスインデニルハフニ
ウムジクロライド、エチレンビス(メチルインデニル)
ジルコニウムジクロライド、エチレンビス(メチルイン
デニル)ハフニウムジクロライドなどのインデニル系架
橋型メタロセン化合物を挙げることができる。
【0024】上記メタロセン化合物との組合せで用いら
れる有機アルミニウム化合物としては、一般式、(−A
l(R)O−)nで示される直鎖状、あるいは環状重合
体(Rは炭素数1〜10の炭化水素基であり、一部ハロ
ゲン原子及び/又はRO基で置換されたものも含む。n
は重合度であり、5以上、好ましくは10以上である)
であり、具体例としてRがそれぞれメチル、エチル、イ
ソブチル基である、メチルアルモキサン、エチルアルモ
キサン、イソブチルエチルアルモキサンなどが挙げられ
る。
【0025】さらに、その他の有機アルミニウム化合物
としては、トリアルキルアルミニウム、ジアルキルハロ
ゲノアルミニウム、セスキアルキルハロゲノアルミニウ
ム、アルケニルアルミニウム、ジアルキルハイドロアル
ミニウム、セスキアルキルハイドロアルミニウムなどが
挙げられる。
【0026】イオン性化合物としては、一般式、C+・A
-で示され、C+は有機化合物、有機金属化合物、あるい
は無機化合物の酸化性のカチオン、又はルイス塩基とプ
ロトンからなるブレンステッド酸であり、メタロセン配
位子のアニオンと反応してメタロセンのカチオンを生成
することができる。それらの具体例としては、特開平4
−253711号公報、同4−305585号公報、特
公表平5−507756号公報、同5−502906号
公報に記載されたようなものを用いることができる。
【0027】特に、テトラキス(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレートアニオンとトリフェニルカルボニウムカチ
オンあるいはジアルキルアニリニウムカチオンとのイオ
ン化合物が好ましい。これらのイオン化合物は、前記の
有機アルミニウム化合物と併用することができる。
【0028】上記シングルサイト系触媒によるエチレン
とα−オレフィンとの共重合方法としては、良く知られ
た各種の方法を採用でき、不活性ガス中での流動床式気
相重合あるいは攪拌式気相重合、不活性溶媒中でのスラ
リー重合、モノマーを溶媒とするバルク重合などが挙げ
られる。
【0029】上記(A)エチレン−α−オレフィン共重
合体100重量部に対して、成形性、透明性、光沢性の
改良を目的に、高圧法低密度ポリエチレン、高密度ポリ
エチレン、上記シングルサイト触媒で製造された(A)
エチレン−α−オレフィン共重合体を除くエチレン−α
−オレフィン共重合体などのポリエチレン系重合体を好
ましくは30重量部以下、さらに好ましくは25重量部
以下、特に20重量部以下添加していてもよい。
【0030】上記ポリエチレン系重合体としては、単独
重合体あるいはエチレンと少量のα−オレフィンとのエ
チレン−α−オレフィン共重合体が挙げられる。例え
ば、エチレンとアルミナ又はシリカ−アルミナに担持し
た酸化クロム等の触媒を用いて重合することによって得
られるフィリップス法、アルミナに担持した酸化モリブ
デン等の触媒を用いて重合することによって得られるス
タンダード法、遷移金属化合物と有機金属化合物よりな
るチーグラー系触媒を用いて重合することによって得ら
れるポリエチレンやエチレン−α−オレフィン共重合体
などを挙げることができる。
【0031】上記高圧法低密度ポリエチレンは、高圧法
ラジカル重合により製造するものを用いることができ
る。
【0032】上記高圧法低密度ポリエチレンとしては、
エチレンの単独重合体の他、エチレン−酢酸ビニル共重
合体等の他のモノマーとの共重合体を用いることができ
る。
【0033】本発明の熱収縮性フィルムおよび/また
は、上記の(A)エチレン−α−オレフィン共重合体
は、用途に応じて、高級脂肪酸、エルカ酸アミド、オレ
イン酸アミド、エチレンビスオレイン酸アミド、エチレ
ンビスエルカ酸アミドなどの高級脂肪族アミド、金属せ
っけん、グリセリンエステル等の滑剤やスリップ剤、天
然シリカ、合成シリカ、タルク、ゼオライト、PMMA
微粒子、アルミノシリケート、珪藻土等のアンチブロッ
キング剤、フェノール系、りん系、BHT等の酸化防止
剤、ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール、HALS等
の紫外線吸収剤、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシ
ウム、りん系、ハロゲン系等の難燃剤、シリカ、炭酸カ
ルシウム、硫酸バリウム、マイカ、カーボンブラック等
の無機・有機充填剤、アゾ系、フタロシアニン系、キナ
クリドン系、酸化鉄、群青等の顔料、帯電防止剤、界面
活性剤などを添加することができる。
【0034】本発明の熱収縮性フィルムおよび/また
は、上記(A)エチレン−α−オレフィン共重合体 1
00重量部に対して、上記アンチブロッキング剤は0.
05〜1重量部、スリップ剤は0.05〜0.5重量部
添加することが好ましい。
【0035】本発明の熱収縮性フィルムは、クラフト紙
などの紙、アルミ箔、銅箔などの金属性薄膜、低密度ポ
リエチレン、高密度ポリエチレン、上記(A)エチレン
−α−オレフィン共重合体を除くエチレン−α−オレフ
ィン共重合体などのポリオレフィン、ポリアミド、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアミド、ポリス
ルホンなどの高分子フィルムに貼り合わせて2層以上の
多層フィルムとして用いることができる。
【0036】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて本発明を
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。特性値は次のようにして測定した。
【0037】・(A)エチレン−α−オレフィン共重合
体および熱収縮性フィルムの各特性の測定法 [1]密度: JIS K7112に準拠して、190
℃での2.16Kg荷重におけるMFR測定時に得られ
るストランドを100℃で1時間熱処理し、1時間かけ
て室温まで徐冷したサンプルを密度勾配管を用いて測定
した。 [2]メルトフローレート(MFR2.16): JIS
K7210に準拠して、メルトインデクサを用いて19
0℃における2.16Kg荷重での10分間にストラン
ド状に押し出される樹脂の重量を測定することにより求
めた。 [3]メルトフローレートの比(MFR10.0/MFR
2.16): 上記[2]の方法と同様にして、10.0K
g荷重で求めた樹脂の重量(MFR10.0)を、上記
[2]で求めた樹脂重量(MFR2.16)で除した値であ
る。
【0038】[4]分子量分布:エチレン−α−オレフ
ィン共重合体組成物の分子量分布(Mw/Mn)の測定
は、ゲル浸透クロマトグラフ(GPC)で行った。下記
に測定方法を示す。 (1)測定装置: WATERS 150CV を使用
した。 (2)測定サンプル: ポリマーを温度145℃、濃度
1mg/mlで溶媒(o−ジクロルベンゼン)に溶解さ
せた。 (3)分子量分布測定:上記(2)の測定サンプル0.
4mlをGPCカラムAT−806MS ×2本に注入
し、 溶媒o−ジクロルベンゼン、温度145℃、1.
0ml/分の流速で行った。 GPCによる測定は35
分間行った。GPCカラムにより分離された溶液中のポ
リマー濃度は、示差屈折計(RI)で測定した。分子量
は、ポリスチレンスタンダードにより換算した。 (4)データ処理:データ処理は、VAX−STATI
ON3100を用いた。上記(3)の測定で得られたG
PCクロマトグラムにベースラインを引くと、装置付属
のデータ処理ソフトを用いて、面積が積分され、数平均
分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)、Mw/Mn
が自動で計算される。GPCクロマトグラム は、装置
の画面上、図の大きさとして、横軸に測定時間20分当
たり125mm、縦軸に全積分溶出量を100に規格
し、20当たり13mmで行った。
【0039】[5]熱収縮性評価:5cm×5cmの巻
取り方向・横方向の長さを測定した3枚の延伸フィルム
を70℃、80℃および、90℃に加熱したグリセリン
に1枚ずつ20秒間浸漬後、15〜25℃の水中に投入
して冷却した。グリセリン浸漬後の巻取り方向・横方向
の長さを測定した。熱収縮率は、下に示す算出式に従い
計算を行った。 熱収縮率(%)=(加熱前の長さ−加熱後の長さ)/
(加熱前の長さ)×100
【0040】用いたエチレン−α−オレフィン共重合体
の特性を表1に示した。
【0041】
【表1】
【0042】・エチレン−α−オレフィン共重合体より
なる熱収縮性フィルム製造用の原反製造 表1に示すポリマーを用いて、ダイ幅300mmの単層
Tダイ、冷却ロール30℃、成形温度230℃、Tダイ
温度240℃、引取速度2m/分の条件で50mmφT
ダイ成形機により、厚み300μmのエチレン−α−オ
レフィン共重合体熱収縮性フィルム製造用の原反を製造
した。
【0043】(実施例1〜2)上記厚み300μmのエ
チレン−α−オレフィン共重合体よりなる熱収縮性フィ
ルムの製造用原反を岩本製作所製 二軸延伸テスト機を
用いて、延伸倍率:MD(巻取り方向)1倍×TD(巻
取り方向に対する横方向)4倍、延伸速度300mm/
分、延伸温度55〜100℃(余熱2分)の条件で横方
向の一軸延伸成形を行い、熱収縮性フィルムを得た。得
られたフィルムを所定の長さに切断後、熱収縮性評価を
行い、結果を表2に示した。
【0044】
【表2】
【0045】
【発明の効果】本発明のエチレン−α−オレフィン共重
合体よりなる熱収縮性フィルムは、低温での収縮性が良
く、70〜90℃の温度範囲で特定範囲熱収縮性を有
し、フィルムをペットボトル等の被着体に装着後、加熱
することによりフィルムが収縮して被着体に密着可能な
ものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 23:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記特性(A)を有するシングルサイト
    触媒より製造されるエチレン−α−オレフィン共重合体
    よりなる下記特性(B)を有する熱収縮性フィルム。 (A)エチレン−α−オレフィン共重合体: (A−1)密度(d)=0.880〜0.940(g/
    cm3) (A−2)190℃、2.16Kg荷重におけるメルト
    フローレート(MFR2. 16)=0.1〜200(g/1
    0分) (A−3)190℃、10.0Kg荷重におけるメルト
    フローレート(MFR10 .0)と190℃、2.16Kg
    荷重におけるメルトフローレート(MFR2.16)との比
    (MFR10.0)/(MFR2.16)=1〜20 (A−4)分子量分布(Mw/Mn)=2.0〜4.0 (B)熱収縮性フィルム: (B−1)熱収縮率が、フィルム延伸方向に対して、7
    0℃で8%以上、80℃で15%以上、90℃で30%
    以上
  2. 【請求項2】 熱収縮性フィルムが一軸延伸であること
    を特徴とする請求項1記載の熱収縮性フィルム。
JP32100297A 1997-11-21 1997-11-21 エチレン−α−オレフィン共重合体よりなる熱収縮性フィルム Pending JPH11152377A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4744300B2 (ja) * 2003-11-21 2011-08-10 旭化成ケミカルズ株式会社 低温収縮性フィルム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4744300B2 (ja) * 2003-11-21 2011-08-10 旭化成ケミカルズ株式会社 低温収縮性フィルム

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