JPH11150803A - ハイブリッド車両 - Google Patents

ハイブリッド車両

Info

Publication number
JPH11150803A
JPH11150803A JP31304897A JP31304897A JPH11150803A JP H11150803 A JPH11150803 A JP H11150803A JP 31304897 A JP31304897 A JP 31304897A JP 31304897 A JP31304897 A JP 31304897A JP H11150803 A JPH11150803 A JP H11150803A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
generator motor
internal combustion
combustion engine
clutch
generator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31304897A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Shimazaki
勇一 島崎
Kenji Nakano
賢至 中野
Hironao Fukuchi
博直 福地
Hideyuki Takahashi
秀幸 高橋
Kazutomo Sawamura
和同 澤村
Teruo Wakashiro
輝男 若城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP31304897A priority Critical patent/JPH11150803A/ja
Publication of JPH11150803A publication Critical patent/JPH11150803A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

Landscapes

  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】内燃機関の燃料消費を悪化させることなく磁石
式発電電動機を採用することができ、また、磁石式発電
電動機の過回転による過大電圧の発生や機械的破壊を確
実に防止することができるハイブリッド車両を提供す
る。 【解決手段】内燃機関1の出力軸に、伝達手段6及びク
ラッチ手段7,11を介して磁石式発電電動機2を接続
する。発電電動機2は、クラッチ手段7,11により内
燃機関1の出力軸に接続状態で、内燃機関1の出力によ
り回生発電或いは内燃機関1の出力補助を行う。発電電
動機2による回生発電或いは出力補助が不要なとき、発
電電動機2をクラッチ手段7,11により内燃機関1の
出力軸から切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハイブリッド車両
に関し、より詳しくは、所謂パラレル型のハイブリッド
車両に関する。
【0002】
【従来の技術】パラレル型のハイブリッド車両にあって
は、一般の自動車と同様に車両の基本的な走行駆動源と
して内燃機関を具備する一方、その内燃機関の出力を補
助する補助出力を必要に応じて生成させる電動機(詳し
くは発電機としても動作可能な発電電動機)を車両に搭
載し、それらの内燃機関及び発電電動機の出力(機械的
な動力)を変速装置を介して駆動輪に伝達して走行する
ものが一般に知られている。
【0003】そして、この種のハイブリッド車両では、
例えば車両の加速時に発電電動機に前記補助出力を生成
させ、それを内燃機関の出力と併せて駆動輪に伝達する
ことで、車両の必要な加速性能を確保しつつ内燃機関の
出力を抑制し、ひいては、内燃機関の燃料消費や排気ガ
スの少量化を図るようにしている。
【0004】また、例えば車両が走行中であっても内燃
機関の出力を補助することが不要なとき(例えばクルー
ズ走行時)には、内燃機関の出力の一部(内燃機関出力
の余剰分)によって、発電電動機の回生発電を行わし
め、その回生発電出力を発電電動機の電源バッテリ等の
電気エネルギ貯蔵装置に回収するようにしている。
【0005】従来、この種のハイブリッド車両は、内燃
機関の出力軸と発電電動機の回転軸とが同軸に接続され
ているものが知られている。これによれば、該発電電動
機は、内燃機関の出力軸から直接伝達される回転によっ
て内燃機関の出力による回生発電を行い、また、該発電
電動機からの補助出力を内燃機関の出力軸に直接伝達す
る。
【0006】ところで、この種のハイブリッド車両にお
いては、前記発電電動機として、フィールド電流式発電
電動機を用いる場合と、磁石式発電電動機を用いる場合
とが考えられる。
【0007】フィールド電流式発電電動機は、回生発電
時においても電磁コイルに電流を流して磁力を発生させ
る必要があるため、発熱が比較的大きく、発電効率が比
較的低い。しかも、前記電磁コイルを備えていることに
より比較的大型である。
【0008】それに対して、磁石式発電電動機は、永久
磁石を備えることで回生発電時においては電流の供給が
不要であり、フィールド電流式発電電動機に比して発熱
が小さく、発電効率も高く、更に小型に形成することが
可能である。
【0009】このことから、この種のハイブリッド車両
における発電電動機としては、高い発電効率を得るため
に磁石式発電電動機を採用することが好ましい。
【0010】しかし、この種の磁石式発電電動機は、前
記回生発電が不要のときや補助出力の生成が不要のとき
であっても、永久磁石の磁力の影響による抵抗が回転子
に常に付与されている。このため、磁石式発電電動機の
回転子に生じる磁力の影響による抵抗によって内燃機関
の出力が損失し、内燃機関の燃料消費が悪化する不都合
がある。
【0011】また、車両の運転時のシフトミス等によっ
て前記発電電動機の回転子に過回転が生じたときには、
過大電圧が発生して、該発電電動機に接続された電気部
品等を損傷するおそれがある。更に、前記発電電動機の
回転子に過回転が生じると、該発電電動機の回転子に付
与される多大な遠心力によって機械的破壊が生じるおそ
れがある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】かかる不都合を解消し
て、本発明は、内燃機関の燃料消費を悪化させることな
く磁石式発電電動機を採用することができ、また、磁石
式発電電動機の過回転による過大電圧の発生や機械的破
壊を確実に防止することができるハイブリッド車両を提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、車両の駆動源としての内燃機関と、該
内燃機関の出力軸に該内燃機関の回転を伝達する伝達手
段を介して接続された発電電動機とを備え、該発電電動
機は該内燃機関の出力補助或いは回生発電によりその回
生発電出力を電気エネルギ貯蔵装置に貯えるハイブリッ
ド車両において、前記発電電動機は磁石式発電電動機で
あって、該発電電動機に、前記内燃機関の出力軸からの
動力伝達を遮断可能とするクラッチ手段を設けたことを
特徴とする。
【0014】そして、前記クラッチ手段は、前記動力伝
達の遮断・接続を制御するクラッチ制御手段を有し、該
クラッチ制御手段は、前記発電電動機の作動を行わない
場合は、前記動力伝達を遮断するよう制御することを特
徴とする。
【0015】本発明によれば、前記発電電動機を電動機
としても発電機としても使用しないとき、すなわち、内
燃機関の出力補助も回生発電も行わないとき、前記クラ
ッチ手段のクラッチ制御手段によって内燃機関の出力軸
と発電電動機との接続を遮断する。該発電電動機は、磁
石式発電電動機であるために、その回転子に常に永久磁
石の磁力の影響による回転抵抗を有しているが、前記ク
ラッチ手段によって内燃機関の出力軸と発電電動機との
接続を遮断するので、前記発電電動機の回転抵抗が内燃
機関の出力軸に伝達されることがなく、内燃機関の無駄
な燃料消費を防止することができる。
【0016】本発明において、前記クラッチ制御手段
は、前記内燃機関の回転数又は前記発電電動機の回転数
を検出してその出力に応じて前記動力伝達を遮断するよ
うに制御することを特徴とする。
【0017】これにより、内燃機関の出力軸に過剰な回
転が生じたとき、該出力軸から前記発電電動機を切り離
すことができる。これにより、該発電電動機の回転子の
過回転による過大電圧の発生や機械的破壊を確実に防止
することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
いて説明する。図1は本実施形態のハイブリッド車両の
要部のシステム構成図、図2は磁石式発電電動機の概略
構成を示す説明図、図3(a)及び(b)は図2示のク
ラッチ機構の作動を説明するためのフローチャート、図
4は磁石式発電電動機の発電機としての動作特性を示す
線図、図5は磁石式発電電動機の電動機としての動作特
性を示す線図、図6及び図7は伝達手段の他の形態を示
す説明図である。
【0019】図1を参照して、1は内燃機関、2は発電
電動機、3は発電機、4は変速装置である。内燃機関1
の出力軸であるクランク軸1aは、第1のクラッチ機構
5を介して変速装置4の入力側に連接され、該変速装置
4の出力側のドライブシャフト4aが、図示を省略する
が差動ギヤ機構等を介して車両の駆動輪に連接されてい
る。また、発電電動機2及び発電機3は変速装置4の入
力側に伝達手段6を介して連接されている。該伝達手段
6は、内燃機関1の出力軸の回転数を3倍に増速して発
電電動機2及び発電機3に伝達するものであり、図示し
ないが、内燃機関1の出力軸に同軸固定された大径の駆
動プーリと、発電電動機2の回転軸に設けられた小径の
従動プーリとがベルト或いはチェーンを介して接続され
ている。なお、発電電動機2は、変速装置4のハウジン
グ上部の空きスペースに取り付けられてコンパクトに配
置されている。
【0020】図2に示すように、該発電電動機2の回転
軸2aは、前記伝達手段6から延出された伝達軸6aに
断接自在に連接する第2のクラッチ機構7を備えてい
る。更に、前記伝達手段6から延出された伝達軸6aに
は前記発電機3の回転軸3aが第3のクラッチ機構8を
介して断接自在に連接されている。なお、前記発電電動
機2は永久磁石を備える磁石式発電電動機であって、1
00〜180Vの発電電圧を得ることが可能なものが採
用されている。また、前記発電機3は永久磁石を備える
磁石式発電機であって、14〜15Vの発電電圧を得る
ことが可能なものが採用されている。
【0021】この構成により、図1及び図2に示すよう
に、内燃機関1の出力は第1のクラッチ機構5及び第2
のクラッチ機構7の接続状態において伝達手段6を介し
て発電電動機2の回転軸2a及び発電機3の回転軸3a
に伝達されると共に、変速装置4を介して駆動輪に伝達
され、車両の走行が行われるようになっている。さら
に、車両の走行に際して、発電電動機2を電動機として
動作させて、該発電電動機2により内燃機関1の出力を
補助する補助出力を発生させたとき、その補助出力は、
伝達手段6を介して変速装置4の入力側に伝達され、内
燃機関1の出力と併せて変速装置4を介して駆動輪に伝
達されるようになっている。
【0022】尚、変速装置4は、図示しない油圧ポンプ
や油圧回路を用いた変速駆動装置9によりその変速動作
が行われるようになっている。同様に、前記第1のクラ
ッチ機構5は、油圧式の第1のクラッチ駆動装置10に
よりその断接動作が行われるようになっている。また、
前記発電電動機2が備える第2のクラッチ機構7と、前
記発電機3が備える第3のクラッチ機構8とは、共に電
気的なコントロールが可能な電磁クラッチが採用されて
いる。従って、詳しくは後述するが、第2のクラッチ機
構7の断接動作は第2のクラッチ駆動回路11によって
行われ、第3のクラッチ機構8の断接動作は第3のクラ
ッチ駆動回路12によって行われる。
【0023】即ち、前記第1のクラッチ機構5は、内燃
機関1と変速装置4との間の動力伝達を遮断・接続する
ものである。前記第2のクラッチ機構7は、発電電動機
2への動力伝達を遮断・接続するものであり、第2のク
ラッチ機構7と第2のクラッチ駆動回路11とによって
本発明のクラッチ手段を構成するものである。また、第
3のクラッチ機構8は発電機3への動力伝達を遮断・接
続するものである。
【0024】本実施形態のハイブリッド車両は上記のよ
うな機構的構成の他、次のような電気的構成を具備して
いる。
【0025】すなわち、本実施形態のハイブリッド車両
は、発電電動機2の電動機としての動作時の電源である
高電圧バッテリ13(電気エネルギ貯蔵装置)と、この
高電圧バッテリ13及び発電電動機2間の電力授受を行
うレギュレータ/インバータ回路14と、マイクロコン
ピュータ等により構成されたコントローラ15とを備え
ている。更に、前記発電機3の発電により生成された電
気エネルギを貯える12Vバッテリ16と、該発電機3
の発電量を調整するレギュレータ回路17とが設けられ
ている。なお、12Vバッテリ16は、ハイブリッド車
両に装備された図示しないエアコンやオーディオシステ
ム等や、内燃機関1の点火装置等の補機類18の電源と
されると共に、コントローラ15にも作動電力を供給す
る。
【0026】そして、コントローラ15には、車速、内
燃機関1の回転数、高電圧バッテリ13や12Vバッテ
リ16の蓄電状態(残容量)等の各種のデータが図示し
ない適宜のセンサ等から与えられるようになっている。
【0027】前記コントローラ15は、その機能的構成
として、発電電動機2の動作を前記レギュレータ/イン
バータ回路14を介して制御する発電電動機制御手段1
9と、発電機3の発電量を前記レギュレータ17を介し
て制御する発電機制御手段20と、変速装置4の変速動
作を前記変速駆動装置9を介して制御する変速制御手段
21とを備えている。更に、コントローラ15は、第1
のクラッチ機構5の断接動作を前記第1のクラッチ駆動
装置10を介して制御する第1のクラッチ制御手段22
と、第2のクラッチ機構7の断接動作を前記第2のクラ
ッチ駆動回路11を介して制御する第2のクラッチ制御
手段23と、第3のクラッチ機構8の断接動作を前記第
3のクラッチ駆動回路12を介して制御する第3のクラ
ッチ制御手段24とを備えている。更に、第2のクラッ
チ制御手段23は、発電電動機2に設けられて該発電電
動機2の回転数を検出する回転数センサ2sによって発
電電動機2の回転数を監視し、発電電動機2に過回転が
生じた場合に、前記第2のクラッチ駆動回路11を作動
させて第2のクラッチ機構7の遮断を行う。
【0028】なお、本実施形態は、発電電動機2に回転
数センサ2sを設けた例を示したが、それに替えて、図
示しないが、前記コントローラ15によって監視されて
いる内燃機関1の出力軸の回転数を使用して、第2のク
ラッチ制御手段23によってその回転数に応じた第2の
クラッチ機構7の遮断・接続を行ってもよい。また、図
示しないが、発電機3においても回転数センサを設け、
第3のクラッチ制御手段24によって発電機3の回転数
を監視し、過回転が生じた場合に、第3のクラッチ機構
8の遮断を行うことができる。
【0029】発電電動機制御手段19は、基本的には、
車両の加速時において発電電動機2を電動機として動作
させ、高電圧バッテリ13から発電電動機2に給電せし
めるようにレギュレータ/インバータ回路14を制御す
る。車両の減速時においては、発電電動機2を発電機と
して動作させて回生発電を行わしめ、その回生発電出力
を高電圧バッテリ13に回収(高電圧バッテリ13に充
電)するようにレギュレータ/インバータ回路14を制
御する。また、内燃機関1のアイドリング時(車両の駐
車時)においては、内燃機関1のトルク変動に応じて、
発電電動機2を発電機として動作させることと電動機と
して動作させることとを所定のタイミングで行うように
レギュレータ/インバータ回路14を制御し、所謂制振
制御を行う。
【0030】変速制御手段21は、例えば状況に応じて
設定された変速比で前記変速装置4の変速動作が行われ
るように、変速駆動装置6を制御するものである。
【0031】第1のクラッチ制御手段22は、例えば車
両の減速時に第1のクラッチ機構5を切断状態とするよ
うに第1のクラッチ駆動装置10を制御するものであ
る。すなわち、車両の減速時に前記第1のクラッチ機構
5を接続したままだと、車両の運動エネルギの一部は、
該内燃機関1の内燃機関ブレーキによって消耗されてし
まうが、第1のクラッチ機構5を遮断状態とすることで
(このとき第2のクラッチ機構7及び第3のクラッチ機
構8は接続状態とする)、車輪及び前記変速装置4から
伝達手段6を経て発電電動機2及び発電機3に伝達され
る車両の運動エネルギの割合を多くし、車両の減速時の
運動エネルギの前記発電電動機2及び発電機3による電
気エネルギ(回生発電出力)への変換効率を高めること
ができるようになっている。
【0032】また、第2のクラッチ制御手段23は、例
えばクルーズ時(定速走行時)に第2のクラッチ機構7
を切断状態とするように第2のクラッチ駆動回路11を
制御するものである。すなわち、詳しくは後述するが、
クルーズ時等で発電電動機2による回生発電も内燃機関
出力の補助も不要である場合に、第2のクラッチ機構7
を遮断状態とすることで(このとき前記第1のクラッチ
機構5は接続状態とされている)、内燃機関1の出力の
一部が発電電動機2の回転抵抗(永久磁石の磁力の影響
による)によって消耗されることを防止する。
【0033】第3のクラッチ制御手段24は、第3のク
ラッチ機構8を切断状態とするように第3のクラッチ駆
動回路12を制御するものである。すなわち、例えば発
電電動機2による回生発電を行っているとき、発電機3
による発電が不要であるなら、第3のクラッチ機構8を
切断状態とし、発電電動機2による回生発電時の電気エ
ネルギが、発電を行っていない状態の発電機3の回転抵
抗(永久磁石の磁力の影響による)によって消耗される
ことを防止する。同様に、発電電動機2による内燃機関
1の補助出力の生成時においても、発電機3による発電
が不要であるなら、第3のクラッチ機構8を切断状態と
し、発電電動機2による補助出力が、発電を行っていな
い状態の発電機3の回転抵抗によって消耗されることを
防止する。
【0034】ここで、本発明にかかる第2のクラッチ機
構7の作動の一例を図3(a)及び(b)に従って更に
詳しく説明する。第2のクラッチ機構7の接続動作は図
3(a)示のフローチャートに従って処理される。すな
わち、先ず、コントローラ15により発電電動機2を発
電機として作動させて回生発電を行うか否かが判断され
る(STEP1−1)。そして回生発電を行う場合に
は、コントローラ15は第2のクラッチ制御手段23か
ら第2のクラッチ駆動回路11に第2のクラッチ機構7
の接続指令を与え、該第2のクラッチ駆動回路11によ
り第2のクラッチ機構7の接続を行う(STEP1−
3)。また、回生発電を行わない場合には、更に、コン
トローラ15により発電電動機2を電動機として作動さ
せて内燃機関1の補助出力を生成するか否かが判断され
る(STEP1−2)。ここで、補助出力の生成を行う
場合には、コントローラ15は第2のクラッチ制御手段
23から第2のクラッチ駆動回路11に第2のクラッチ
機構7の接続指令を与え、該第2のクラッチ駆動回路1
1により第2のクラッチ機構7の接続を行う(STEP
1−3)。
【0035】これにより、伝達手段6と発電電動機2と
が接続され、発電電動機2による回生発電あるいは内燃
機関1の出力軸への補助出力の伝達状態となる。そし
て、このとき、発電電動機2は伝達手段6によって内燃
機関1の回転数の3倍の回転数で回転される。
【0036】この状態で、発電電動機2が回生発電を行
った場合には、例えば、内燃機関1の出力軸の回転数が
800rpm であるとき、発電電動機2の回転軸が240
0rpm で回転する。発電電動機2において最も効率良く
回生発電が行われる回転数を図4を参照して説明すれ
ば、同図4の曲線a1 ,a2 は、それぞれ例えば発電電
動機2の回生発電量を10kW(一定)、5kW(一定)と
した場合における発電電動機2の回転数(回転速度)と
回転トルクとの関係を示す曲線、等高線状の複数の曲線
bは、発電電動機2の等効率曲線(発電電動機2のエネ
ルギー効率が一定となる動作点を表す曲線)を示してお
り、この図4に見られるように、例えば10kWの回生発
電量を発電電動機2に生成させる場合、発電電動機2の
エネルギ効率は、2000〜3000rpm 程度の回転数
で最大(約93%)となる。従って、内燃機関1の出力
軸の回転数が比較的低回転であっても、前記伝達手段6
によって発電電動機2からは大きな回生発電出力を得る
ことができ、更に、効率の良い回生発電が行われること
により発電電動機2の発熱が低減し、発電電動機2の冷
却手段を設けることも不要となる。
【0037】第2のクラッチ機構7が接続状態にあり、
発電電動機2を電動機として動作させる場合には、発電
電動機2の回転軸2aのトルクが伝達手段6によって増
幅されて変速装置4の入力側に伝達される。これによ
り、内燃機関1に効率よく補助出力を付与することがで
き、内燃機関1の燃料消費量を低減することができる。
しかも、前記図4と同様に表した図5に見られるように
発電電動機2の電動機としてのエネルギ効率は、概ね2
000rpm程度で良好なものとなるので、発電電動機
2によって補助出力を生成する場合においては、内燃機
関1の回転数が例えば600〜700rpm といった比較
的低回転であっても、発電電動機2の回転数を1800
〜2100rpm とエネルギ効率の良い回転に近づけるこ
とができる。
【0038】なお、本実施形態においては、前記伝達手
段5は内燃機関1の出力軸側から発電電動機2の回転軸
側への増速比が3倍である例を示したが、内燃機関1の
使用頻度の高い回転数が600〜1800rpm であるこ
と、発電電動機2の最大限界回転数が約20000rpm
であること、並びに、発電電動機2によって生成された
補助出力を内燃機関1の出力軸に付与する場合において
は、前記増速比が高いほど良いことを全て考慮すれば、
前記伝達手段6の前記増速比は2倍〜4倍が好ましい範
囲とされるものである。
【0039】また、第2のクラッチ機構7の切断動作は
図3(b)示のフローチャートに従って処理される。す
なわち、先ず、コントローラ15は、回転数センサ2s
から検出される発電電動機2の回転数を第2のクラッチ
制御手段23によって監視する。このとき、発電電動機
2に過剰な回転が発生したか否かが判断される(STE
P2−2)。そして過剰な回転が発生した場合には、コ
ントローラ15は第2のクラッチ制御手段23から第2
のクラッチ駆動回路11に第2のクラッチ機構7の切断
指令を与え、該第2のクラッチ駆動回路11により第2
のクラッチ機構7の切断を行う(STEP2−3)。ま
た、過剰な回転が発生していない場合には、更に、コン
トローラ15によりクルーズ走行(定速走行)か否かが
判断される(STEP2−2)。ここで、クルーズ走行
である場合には、コントローラ15は第2のクラッチ制
御手段23から第2のクラッチ駆動回路11に第2のク
ラッチ機構7の切断指令を与え、該第2のクラッチ駆動
回路11により第2のクラッチ機構7の切断を行う(S
TEP2−3)。
【0040】これにより、発電電動機2と内燃機関1と
の間の動力伝達が遮断される。前記発電電動機2は、磁
石式発電電動機であることにより、その回転軸2aは、
永久磁石の磁力の影響により常に回転時に抵抗が生じて
いる。従って、発電電動機2が電動機としても発電機と
しても作動していないときに第2のクラッチ機構7の切
断を行うことにより、発電電動機2の回転軸2aの回転
抵抗が内燃機関1の出力軸の負荷として作用することが
なく、内燃機関1の燃料消費量を低減することができ
る。また、内燃機関1の出力軸に過回転が生じた場合に
も、第2のクラッチ機構7の切断を行うことにより、発
電電動機2から過剰な電圧が発生することもなく、発電
電動機2の回転軸2aが過回転となったときの遠心力に
よる機械的な破壊を防止することができる。
【0041】また、前記コントローラ15は、前記発電
機3による発電が不要なとき或いは内燃機関1の出力軸
等に過剰な回転が発生したときに、第3のクラッチ制御
手段24から第3のクラッチ駆動回路12に第3のクラ
ッチ機構8の切断指令を与え、該第3のクラッチ駆動回
路12により第3のクラッチ機構8の切断を行う。発電
機3も発電電動機2と同様に磁石式発電電動機であるこ
とにより、その回転軸3aは、永久磁石の磁力の影響に
より常に回転時に抵抗が生じている。従って、発電機3
による発電が不要なときに第3のクラッチ機構8の切断
を行うことにより、発電機3の回転軸3aの回転抵抗
が、補助出力生成時の発電電動機2の回転軸2aや内燃
機関1の出力軸に対する負荷として作用することがな
く、内燃機関1の燃料消費量を低減することができる。
また、内燃機関1の出力軸に過回転が生じた場合にも、
第3のクラッチ機構8の切断を行うことにより、発電機
3から過剰な電圧が発生することもなく、補機類18の
破壊等を防止することができる。
【0042】なお、本実施形態においては、内燃機関1
側の第1のクラッチ機構5と変速装置4との間に伝達手
段6を設け、該伝達手段6に第2のクラッチ機構7を介
して発電電動機2を接続したものを示したが、例えば、
図示しないが、伝達手段6を設けることなく、内燃機関
1側の第1のクラッチ機構5と変速装置4との間に、前
記発電電動機2を設けることもできる。すなわち、前記
内燃機関1の出力軸であるクランク軸1aから第1のク
ラッチ機構5を介して変速装置4に向かって延びる出力
軸に、発電電動機2の回転軸2aを前記第2のクラッチ
機構7を介して設ける。この場合には、前記内燃機関1
の出力軸を、発電電動機2の回転軸2a(及び回転子)
の軸心に沿って貫通するように配設し、該内燃機関1の
出力軸と発電電動機2の回転軸2aとを遮断自在に接続
する前記第2のクラッチ機構7(図2示と同様の構成に
よる)を設けることが考えられる。これによっても、発
電電動機2による回生発電もしくは補助出力の生成が不
要のときに、第2のクラッチ機構7によって内燃機関1
の出力軸と発電電動機2との動力伝達を切断することが
でき、発電電動機2が有する回転抵抗の遮断もしくは発
電電動機2が過回転された場合の過大電流の発生や機械
的破壊を防止することができる。
【0043】また、本実施形態においては、前記伝達手
段6を内燃機関1の出力軸の回転を3倍に増速して発電
電動機2の回転軸へ伝達するために、内燃機関1の出力
軸に同軸固定された大径の駆動プーリと、発電電動機2
の回転軸に設けられた小径の従動プーリとがベルト或い
はチェーンを介して接続されている例を挙げたが、前記
伝達手段6は増速比を可変とする機構を備えるものであ
ってもよい。例えば、前記伝達手段6を、図6に示すよ
うに、複数段の変速ギアを備える変速機構25を備えて
構成し、図示しない変速駆動装置によって内燃機関1の
出力軸の回転数の大小に応じて増速比を変更できるよう
にすることもできる。また例えば、前記伝達手段6を、
図7に示すように、無段可変式変速機構26を備えて構
成してもよい。該無段可変式変速機構26は、内燃機関
1の出力軸に同軸に設けられて、固定円錐板27と可動
円錐板28とにより構成された第1プーリ29と、発電
電動機2の回転軸に同軸に設けられて、固定円錐板30
と可動円錐板31とにより構成された第2プーリ32と
によって構成されている。第1プーリ29と第2プーリ
32とにはベルト33が掛け亘されている。そして、内
燃機関1の出力軸の回転数が比較的大のときは、第1プ
ーリ29の固定円錐板27から可動円錐板28を離反さ
せてベルト33の回動円周を小とすると共に、第2プー
リ32の固定円錐板30に可動円錐板31を接近させて
ベルト33の回動円周を大として、増速比を小とする。
内燃機関1の出力軸の回転数が比較的小のときは、第1
プーリ29の固定円錐板27に可動円錐板28を接近さ
せてベルト33の回動円周を大とすると共に、第2プー
リ32の固定円錐板30から可動円錐板31を離反させ
てベルト33の回動円周を小として、増速比を大とす
る。こうすることにより、内燃機関1の出力軸の回転数
の大小に応じて発電電動機2の回転軸への増速比を変更
することができ、常に発電電動機2の回生発電や補助出
力の生成に最適な回転数を得ることができる。
【0044】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
によれば、前記発電電動機を電動機としても発電機とし
ても使用しないとき、内燃機関の出力軸と発電電動機と
の接続を遮断することができるので、発電電動機が磁石
式発電電動機であっても、該発電電動機の回転抵抗が内
燃機関の出力軸に伝達されることがなく、内燃機関の無
駄な燃料消費を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のハイブリッド車両の要部
のシステム構成図。
【図2】磁石式発電電動機の概略構成を示す説明図。
【図3】クラッチ機構の作動を説明するためのフローチ
ャート。
【図4】磁石式発電電動機の発電機としての動作特性を
示す線図。
【図5】磁石式発電電動機の電動機としての動作特性を
示す線図。
【図6】伝達手段の他の形態を示す説明図。
【図7】伝達手段の他の形態を示す説明図。
【符号の説明】
1…内燃機関、2…発電電動機(磁石式発電電動機)、
6…伝達手段、7…第2のクラッチ機構(クラッチ手
段)、11…第2のクラッチ駆動回路(クラッチ手
段)、13…高電圧バッテリ(電気エネルギ貯蔵装
置)、23…第2のクラッチ制御手段(クラッチ制御手
段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 秀幸 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 澤村 和同 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 若城 輝男 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の駆動源としての内燃機関と、該内燃
    機関の出力軸に該内燃機関の回転を伝達する伝達手段を
    介して接続された発電電動機とを備え、該発電電動機は
    該内燃機関の出力補助或いは回生発電によりその回生発
    電出力を電気エネルギ貯蔵装置に貯えるハイブリッド車
    両において、 前記発電電動機は磁石式発電電動機であって、該発電電
    動機に、前記内燃機関の出力軸からの動力伝達を遮断可
    能とするクラッチ手段を設けたことを特徴とするハイブ
    リッド車両。
  2. 【請求項2】前記クラッチ手段は、前記動力伝達の遮断
    ・接続を制御するクラッチ制御手段を有し、該クラッチ
    制御手段は、前記発電電動機の作動を行わない場合は、
    前記動力伝達を遮断するよう制御することを特徴とする
    請求項1記載のハイブリッド車両。
  3. 【請求項3】前記クラッチ制御手段は、前記内燃機関の
    回転数又は前記発電電動機の回転数を検出してその出力
    に応じて前記動力伝達を遮断するように制御することを
    特徴とする請求項2記載のハイブリッド車両。
JP31304897A 1997-11-14 1997-11-14 ハイブリッド車両 Pending JPH11150803A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31304897A JPH11150803A (ja) 1997-11-14 1997-11-14 ハイブリッド車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31304897A JPH11150803A (ja) 1997-11-14 1997-11-14 ハイブリッド車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11150803A true JPH11150803A (ja) 1999-06-02

Family

ID=18036587

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31304897A Pending JPH11150803A (ja) 1997-11-14 1997-11-14 ハイブリッド車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11150803A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6095751A (en) * 1997-09-11 2000-08-01 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Seal device between fastening bolt and bolthole in gas turbine disc
JP2015033912A (ja) * 2013-08-09 2015-02-19 いすゞ自動車株式会社 ハイブリッドシステム及びその制御方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6095751A (en) * 1997-09-11 2000-08-01 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Seal device between fastening bolt and bolthole in gas turbine disc
JP2015033912A (ja) * 2013-08-09 2015-02-19 いすゞ自動車株式会社 ハイブリッドシステム及びその制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6020697A (en) Hybrid vehicle
JP3447937B2 (ja) ハイブリッド車両
CN101318460B (zh) 混合动力汽车动力总成
US20060169506A1 (en) Hybrid vehicle
US7980349B2 (en) Drive system for vehicle
JP2010006309A (ja) 車両用制御装置
WO2018047224A1 (ja) ハイブリッド車両の制御方法と制御装置
JP3933125B2 (ja) 車両の動力出力装置
JP3847720B2 (ja) 内燃機関用補機駆動装置
JP3672712B2 (ja) ハイブリッド車両
JP3455203B2 (ja) ハイブリッド車両の駆動装置
JPH1198607A (ja) ハイブリッド電気自動車
JP4548388B2 (ja) ハイブリッド自動車、その制御装置および制御方法
JP3784736B2 (ja) ハイブリッド自動車
JPH11150803A (ja) ハイブリッド車両
JPH11252993A (ja) 駆動装置
JP3614629B2 (ja) ハイブリッド車両
JP2006298283A (ja) 車両制御装置
JP2022124968A (ja) 車両制御装置
JP3721352B2 (ja) 複合型原動機の内部動力制御装置
JPH11150804A (ja) ハイブリッド車両
JP2008213720A (ja) ハイブリッド自動車
JP7230076B2 (ja) 車両制御装置
JP7451632B1 (ja) 車両
JP7420186B1 (ja) ハイブリッド車両