JPH11149568A - 三次元画像構成装置 - Google Patents

三次元画像構成装置

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JPH11149568A
JPH11149568A JP9317322A JP31732297A JPH11149568A JP H11149568 A JPH11149568 A JP H11149568A JP 9317322 A JP9317322 A JP 9317322A JP 31732297 A JP31732297 A JP 31732297A JP H11149568 A JPH11149568 A JP H11149568A
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JP
Japan
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dimensional
image
threshold value
threshold
value
Prior art date
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Application number
JP9317322A
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English (en)
Inventor
Yosuke Inoue
陽介 井上
Yukio Ito
幸雄 伊藤
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 しきい値処理を伴う三次元画像処理におい
て、原画像となる複数二次元断層像の全体の画素値分布
を認識しながらしきい値設定が行える装置の提供。 【解決手段】 しきい値設定ウィンドウの表示部19上
に、しきい値対象の二次元画像#1〜#nを表示する。
各二次元画像について最大最小値分布図15を表示す
る。分布図15上でしきい値を選択する。更にこの選択
したしきい値に基づくしきい値処理後の二次元画像#1
〜#nを表示部19に表示する。観察者は、表示部19
の画像をみて選択しきい値が適切なものか否か判断し、
最終しきい値を決定する。 【効果】 複数二次元画像の全体の分布を認識しつつし
きい値設定することが可能となる。これにより、目的の
画像を得るためのしきい値処理が容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三次元画像構成装
置に係り、特に三次元画像の処理、表示の際のしきい値
の選択を行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】遠近感を持たせたり、三次元的なリアル
ティさを持たせたりするために、擬似三次元画像(以
下、単に三次元画像と呼ぶ)がある。この三次元画像
は、複数の断層像(二次元原画像)を積み上げておき、
ある視点又は光源からその積み上げ画像を見て、遠近感
のあるような、陰影感のあるような画像として作成した
得た画像である。積み上げに際し、隙間があるような場
合は、元の画像相互の補間から得た補間画像を、その隙
間に埋め込み、積み上げ画像の積み上げ密度を高めるや
り方をとることも多い。上記の断層画像には、X線CT
断層画像やMRI断層画像がある。
【0003】三次元画像はあくまで人工的に作り出した
画像であり、積み上げ画像そのものではない。例えば、
視点や光源から画素までの距離を求め、距離が小であれ
ばその画素の画素値に代わって、大きな値の画素値を作
成し、距離が大であればその画素の画素値に代わって、
小さな値の画素値を作成し、それぞれ元の画素の画素値
に代替する。この代替画素値を二次元画像の画素値とし
て当てはめる(投影する)。こうした距離に反比例する
やり方で新しく画素値を作成し、二次元面に投影するや
り方がボリュームレンダリングと呼ばれるやり方であ
る。また、視点や光源からの画素値の傾斜(例えば、近
傍三点の画素位置の画素値を結ぶ平面の傾き)をみて、
その傾斜に対応する新しい画素値を作り出して、元の画
素位値の値として投影するやり方もある。これがサーフ
ェスレンダリングと呼ばれるやり方である。この他にも
種々の擬似三次元画像を得る方法がある。また、積み上
げ画像のリアリティさを残して二次元上に投影して三次
元画像を得る例もある。
【0004】三次元画像を得る際に、しきい値処理と呼
ばれる処理を伴うことが多い。しきい値処理とは、 (1)、三次元画像の対象となる断層画像の中から、三
次元画像を得るために必要な画素値を選ぶため。 (2)、逆に三次元画像にとって、不必要な画素値を除
くため。 に行われる。こうした画素値の選別は、特定の臓器のみ
を擬似三次元画像として表示したい時や、特定の病巣の
みを擬似三次元画像として表示したい時や、診断や治療
の目的に沿った擬似三次元画像として表示したい時、な
どに行われる。そのために、しきい値を設定しておき、
このしきい値以下や以上といった画素値を残したり、逆
に除外したりする。しきい値をいかに正しく選ぶかとい
うことが重要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】三次元処理手法におい
ては、しきい値を含む種々のパラメータの設定が必要で
ある。三次元画像処理の原画像となる複数二次元断層像
の全体の画素値の分布状態が見えないため、一度処理を
実行してみなければパラメータからは結果画像がかなり
大まかにしか予測できない。従って、観察したい三次元
画像が得られるまで、三次元画像処理を繰り返しパラメ
ータを設定しなおして実行する必要があった。
【0006】従来、医用画像のしきい値処理を伴う三次
元処理では、観察したい三次元画像を得るのに、原画像
となる二次元断層像の全体的な濃度(画素値)分布がわ
からないため、しきい値の設定において、医師が経験に
基づいて大ざっぱに値を入力し、その後、幾度となく設
定しなおして三次元処理を実行せねばならず、目的の画
像結果が得られるまで多大な時間と労力を要していた。
【0007】本発明の目的は、適切なしきい値の設定を
可能にする三次元画像構成装置を提供するものである。
更に本発明の目的は、しきい値の設定を容易にする三次
元画像構成装置を提供するものである。更に本発明の目
的は、診断目的や治療目的に沿った適正な三次元画像を
得ることが可能な三次元画像構成装置を提供するもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、二次元原画像
の各画素位置の画素値と画素しきい値との大小により選
択した画素値を持つ、複数のしきい値処理二次元画像に
基づき、三次元画像を得る三次元画像構成装置におい
て、上記二次元原画像番号と二次元原画像から得た画素
値に関するパラメータとを、関連づけて表示して、この
関連図を利用して前記画素しきい値を設定するものとし
た三次元画像構成装置を開示する。
【0009】更に本発明は、二次元原画像の各画素位置
の画素値と画素しきい値との大小により選択した画素値
を持つ、複数のしきい値処理二次元画像に基づき、三次
元画像を得る三次元画像構成装置において、二次元原画
像番号と二次元原画像から得た画素値に関するパラメー
タとを、関連図として表示しておき、この関連図上で、
画素しきい値の設定のために利用する二次元原画像番号
を選択するものとした三次元画像構成装置を開示する。
【0010】更に本発明は、前記画素値に関するパラメ
ータとは、二次元原画像の最大画素値と最小画素値、又
は平均値とした三次元画像の構成装置を開示する。
【0011】更に本発明は、しきい値に基づくしきい値
処理によって得た複数のしきい値処理二次元画像に基づ
き、三次元画像を得る三次元画像構成装置において、し
きい値を更新しながら、それにより得たしきい値処理二
次元画像の少なくとも一部又は三次元画像を表示し、表
示内容から適正しきい値を選択するものとした三次元画
像構成装置を開示する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る一実施の形
態を図面を参照して詳細に説明する。本発明が適用可能
なハードウェア構成例を示すブロック図を図1に示す。
この図1において、1はCPU、2は主メモリ、3は磁
気ディスク、4は表示メモリ、5はCRT、6はコント
ローラ、7はマウス、9は通信インターフェース、10
はリムーバブルインターフェース、11は各種ドライブ
装置、12は画像処理アクセラレータで、これらは共通
バス8に接続されている。磁気ディスク3には、複数の
断層像及び本発明方法の実行のためのプログラムなどが
格納されている。CPU1は、これら複数の断層像及び
本発明の実行のためのプログラムを読み出し、主メモリ
2を用いて三次元画像処理などの演算を行い、その結果
を表示メモリ4に送り、CRTモニタ5に表示させる。
コントローラ6に接続されたマウス7は、しきい値処理
設定時の設定手段として用いる。9はEthernet等の通信
インターフェースであり、CT装置やMR装置と通信
し、画像データを収得するのに使用する。10はSCS
Iインターフェース等を使用するリムーバブルインター
フェースであり、これにMOD、DAT、8mmテー
プ、CDなどのドライブ装置11を接続し、各種ドライ
ブ装置に適応する媒体を使用し、CT、MRデータの収
得及び処理結果データの記録、保管を行う。画像処理ア
クセラレータ12は、三次元画像処理を高速に行うもの
である。本システム構成では、画像処理アクセラレータ
はなくてもCPUで処理が行えるものとする。CRT1
3は拡張用CRTであり、必要に応じて複数装備可能と
する。
【0013】次に、このように構成された三次元画像処
理装置を用いて実施する本発明のしきい値設定につい
て、処理の流れを図2、図3を用いて説明する。図2に
は、三次元画像処理の全体の流れを、図3にはしきい値
設定ウィンドウ14の概要を示す。図2において、しき
い値処理を伴う三次元画像処理について、まず、磁気デ
ィスク3に格納されている本装置において使用するCT
画像などの複数二次元原画像を主メモリ2に読み込む
(フローF1)。三次元処理の際に種々のパラメータを
設定しておき(フローF2)、しきい値の設定時には、
まず、しきい値設定要求をし(フローF3)、しきい値
設定ウィンドウ14を開く(フローF4)。しきい値設
定ウィンドウ14が開いた後、図3に示すように、しき
い値設定ウィンドウ14上に二次元原画像の最大最小値
の分布グラフ15、分布全体の最大値、最小値、平均値
などの分布情報17、処理対象となる読み込んだ複数二
次元原画像(#1、#2、…#n)表示部19、種々の
臓器の一般的濃度値範囲を参考表示するためのボタン1
8、しきい値数値入力部16、任意二次元断層像情報表
示部20、OK(オーケー)ボタン21、Cancel(キャ
ンセル)ボタン22、Monochro(モノクロ)モード用ボ
タン30、Color(カラー)モード用ボタン30、など
を表示する。
【0014】全画像の最大最小画素値分布15、しきい
値の変動にインターラクティブに対応する表示部19の
複数二次元画像の状態を見ながら、最大最小値分布グラ
フ15もしくは数値入力部16でしきい値を設定する
(フローF5)。なお、二次元原画像数が表示ウィンド
ウ数(n)より多い場合は、必要なn個の画像を選び、
その他の画像は除き(即ち、間引くことで除く)、選択
したn個の画像を表示部19に表示する。間引きの場合
は、均等に間引くやり方が好ましいが、不均等の例もあ
りうる。間引きとは除くとしたが、残す意味で使っても
よい。しきい値設定が完了し、そのしきい値を適用する
場合にはOKボタン21を、適用しない場合にはCancel
22を押してしきい値の設定を終了する(フローF6
7)。更にパラメータ設定完了(フローF8)した後
で、三次元画像処理を行って、三次元画像を得る。
【0015】次に、しきい値設定ウィンドウ14上の各
部位の機能及び操作方法などについて、画像を用いて更
に詳しく説明する。全断層像の最大最小画素値分布グラ
フ15及びしきい値設定数値入力部16でのしきい値設
定方法について、図4、図5を用いて説明する。図4
は、設定可能なしきい値範囲の種類について、図5は、
しきい値設定手段について示す。しきい値設定ウィンド
ウ14を開く以前または直後に、処理対象となる二次元
原画像の全てにおいて、最大画素値、最小画素値を求
め、しきい値設定ウィンドウ14上にその全体分布グラ
フ15を表示する。この全体分布グラフ15は、縦軸が
二次元原画像の番号(例えば断層位置の順序に並べて、
これに通し番号を付したもの)、横軸がその各画像毎の
最大画素値、最小画素値の大きさのプロットを示す。こ
れによって、全体分布グラフ15からは、画像番号毎の
最大値及び最小値の分布の様子が表示されたことにな
る。図3で、15Aが最小画素値の分布ライン、15B
が最大画素値の分布ラインとなる。尚、二次元原画像と
は、計測して得たCT断層像やMRI断層像の他に、そ
れらの画像から補間で得た補間画像や他の計算処理で求
めた計算処理画像をも含ませてよい。この際に分布全体
の最大値(max)、最小値(min)、平均値(means)な
ども計算し、分布情報17として、しきい値設定ウィン
ドウ14上に参考表示する。
【0016】しきい値設定において、しきい値としてLo
wer(下限)、Upper(上限)が設定可能であり、設定手
段として図5(a)、(b)に示すマウス31によるド
ラッグ入力、図5(c)、(d)に示すキーボード等の
入力手段を利用しての数値入力が可能である。しきい値
より小さい値を持つ画素を除くしきい値処理を行うに
は、図4(a)に示すようにLower設定部23のみに設
定し、しきい値より大きい値を持つ画素を除くしきい値
処理を行うには、図4(b)に示すようにUpper設定部
24のみに設定する。また、範囲を設定したい場合に
は、Lower、Upper両方の値を設定する。このとき、図4
(c)に示すようにLower<Upperならば、LowerとUpper
の間の画素が残り、図4(d)に示すようにLower>Upp
erならば、LowerとUpperの間の画素が除かれる。Lower
及びUpperを設定するか否かは、Lower及びUpper入力部
にあるスイッチ25、26で選択する。Lower及び又はU
pperのスイッチ25、26をONにすると、それぞれの
数値入力ができると同時に、最大最小値グラフ15中に
しきい値指示ライン27及び又は28が表示される。こ
のライン27、28をマウスドラッグして動かすことに
より、任意のしきい値の設定が可能である。当然のこと
ながら、このライン27、28と数値入力部23、24
の値は互いに対応(連動)する。
【0017】複数二次元画像の表示部19について、図
6、図7、図8、図9を用いて説明する。図6、図7が
Lowerのみの設定例、図8、図9が白黒(Monochro)と
カラー(Color)の表示例を示す。図6、図7は、マウ
スドラッグと数値入力でしきい値設定した場合のしきい
値の反映の様子を示す。図6のマウスドラッグの例で
は、図6(a)からしきい値m1(−1000)を選択
した例、図6(b)がしきい値をm1→m2(+400)
→m3と変更した例を示す。この変更に応じてライン2
7は移動する。図6(c)がしきい値をm1を選択した
時の、しきい値処理後の二次元画像例、図6(d)がし
きい値m2を選択した時の、しきい値処理後の二次元画
像例、図6(e)がしきい値m3を選択した時の、しき
い値処理後の二次元画像例を示す。ここで、しきい値処
理後の二次元画像とは、原画像からしきい値m1、m2
3より低い画素値を取り除いた画像(しきい値処理後
の画像)を指す。図7も、数値入力による同様の例を示
す。但し、数値がm1→m2への更新例としている。
【0018】このようにしきい値を変更することで、種
々の二次元画像が得られる。三次元画像は、こうした二
次元画像を積み重ねてボリームレダリング法やサーフェ
ースを利用して得るものであるため、表示部19上の画
像を見ることである程度どんな三次元画像(形のみでは
なく画質やリアリティ性も含めて)が得られるかの判断
がつく。従って、しきい値を変更させ、その都度、表示
部19にしきい値処理後の二次元画像を表示させること
で、目的とする必要な二次元画像を見つけることができ
る。その時のしきい値が適正しきい値となる。また、逆
にしきい値処理後の二次元画像を積み重ねてボリューム
レンダリング等で得た仮の三次元画像を次々に表示さ
せ、その結果からその元となったしきい値処理後の二次
元画像の評価もでき、それによってまた適正なしきい値
を選び直すといった表示部19の表示画像の利用の仕方
もある。尚、表示画面数(n)よりも二次元画像の数が
少なければ適当に画面を選び全ての二次元画像を表示
し、多ければ二次元画像を均等又は不均等に間引いた残
りの二次元画像を表示する。
【0019】前記設定手法によりしきい値設定を行う
際、しきい値を随時反映させた二次元画像(断層像)の
表示手法として、図8に示すように2種類ある。もとの
断層像は白黒表示である場合、1つ目の表示手法として
は、図8(a)に示すように、しきい値を反映させた同
様の白黒画像(設定しきい値mで得たしきい値処理後の
二次元画像)を、もとの表示されていた画像(二次元原
画像)に置き換えて表示する。2つ目の表示手法として
は、図8(b)に示すように、しきい値を反映させた画
像を白黒からカラーに変えて、もとの表示されていた白
黒原画像に重ねて表示する。これによりしきい値による
画像の変化がより視覚的に認識することが可能になる。
上記2表示手法は、Monochroボタン29、Colorボタン
30を用いて切り替える。
【0020】また、後述する第2の実施の形態の1つの
利用例として図9を示す。図9(a)、(b)に示すよ
うに、二次元画像表示部19において任意の画像31を
選択すると、図9(b)に示すように最大最小値分布グ
ラフ15上にその分布における同スライスの位置(画像
番号、即ちスライス番号)を示すライン32を表示し、
スライス情報表示部20に同スライスのスライス番号
(#21)、最大画素値(1000)、最小画素値(−
800)などを表示させることもできる。このようにす
ると、しきい値選択の参考に供することができる。
【0021】次に、種々の臓器の濃度値範囲の参考表示
について、図10を用いて説明する。CT画像のCT値
などのように臓器の画像上での濃度値が絶対的に決まっ
ている場合、ボタン10をマウスクリックすることで、
種々の臓器の一般的な濃度値又は濃度値範囲を表示可能
である。図10はその例であり、ボタン18には、骨
(Bone)、皮膚(Skin)、肺野部(Lung field)、血管
(Blood Vessel)用の各ボタンがあり、これらの1つを
選択することで、対応臓器の一般的な濃度値範囲を全C
T像の最大最小値分布15上に参考表示する。図10
(b)がSkin選択例、(c)がSkinとLung fieldの選択
例、(d)がLung fieldの選択例を示す。このように種
々の臓器名のついたボタン18をマウスクリックする
と、その臓器の一般的な濃度値範囲が最大最小値分布1
5上に表示され、同ボタンをもう一度クリックすると表
示されなくなる。複数のボタンをクリックすれば、図1
0(c)のようにその複数の臓器の濃度値範囲が同時に
分布グラフ15上に表示される。これらの表示を、しき
い値設定及び領域抽出などの参考にする。
【0022】本実施の形態によれば、三次元画像処理の
しきい値設定において、対象となる複数断層像の最大最
小画素値分布グラフ及びインターラクティブに対応する
断層像表示により、全体の分布が認識可能となる。ま
た、全体分布グラフ上でしきい値の設定が行える。これ
により、操作者は常に全体の分布を認識しつつしきい値
設定することが可能となり、目的の画像をえるためのし
きい値処理が容易になる。
【0023】以上の実施の形態では、スライス番号と最
大・最小画素値との分布図を、しきい値設定に使った
が、スライス画像(二次元原画像)の選択にも有効活用
できる。かかる実施の形態を以下に示す。二次元原画像
の選択の必要性は以下の通りである。 (1)、表示ウインドウの表示部19の表示画面数
(n)が、総二次元原画像の数より少ないことがある。
この場合、総二次元原画像の中から表示画面数(n)の
画像を選択する必要がある。 (2)、診断や治療のために、関心領域を観察したい要
求がある。この場合、総二次元原画像の中で1つ又は2
つ以上の二次元画像がその関心領域を含んでいたり又は
関心領域を特徴的に示すことがある。こうした関心領域
を示すと思われる1つ又は2つ以上の二次元画像を選択
することが必要となる。 (3)、上記(1)、(2)で、二次元画像の最終決定
を行う前段として、二次元画像をスクロール的に選択し
ながら次々に表示させると便利である。こうした時に
も、二次元画像の選択的な指示が必要となる。更に、ス
クロール的な選択に際し、定間隔で行うのか否か、その
間隔をいくつにするかなどの様子が分かるとさらによ
い。ここで、間隔とは、隣接するスライス番号の差分で
ある2とか3とかのスライス番号差を云う。
【0024】かかる観点の実施の形態について図11〜
図13を用いて説明する。図11は、処理のフローチャ
ート、図12がその細部であるしきい値設定時の表示二
次元画像選択の流れ、図13がしきい値設定ウインドウ
の概要を示す。図11、図12は図2に、図13は図3
に対応し、同一記号は同一内容を示す。図2と図11と
の相異は、表示選択フローF10を付加した点、及びこの
フローF10にF4、F5を関連させた点にある。図12
は、フローF10の詳細のフローF11〜F16を示す。図1
2で、フローF11は、分布グラフを算出して表示するフ
ローである。フローF12は表示画面数nと総二次元画像
数Nとの大小を比較し、n≧NならばフローF14に移り
このN個の総二次元画像Nの画像数を表示させ、n<N
ならばフローF13に移り、一様な間引きを行って残りの
画像を表示する。フローF15は、フローF13又はF14
表示中の画像の中に選択すべき画像があれば、選択要求
によりライン40の指示により、更に画像を選択する。
そして、フローF16によりこの選択した画像の表示を行
い又は表示中であれば選択した旨の画面指示を行う。
【0025】図14は図12に対応する他の処理フロー
であり、間引き後の画像数N′がN′>nである時の画
像選択処理を示す。即ち、F14で、全二次元画像表示で
はそのまま表示を行ってフローF15に移り、F′13での
間引き画像表示では、n個の任意の画像を表示しておき
フローF′15で選択要求の指示の元にその選択画像を選
択する(フローF′16)。かかるフローF′15での選択
時に、分布グラフ15上で、選択したいスライス番号に
ライン40を描き、選択に利用する。ここで、ダッシュ
を付加したのは、図12の該当フローに比して上述した
ように目的が若干異なるためである。尚、図13での分
布グラフ15上でのスライス番号指示表示ライン40
は、選択して残しておきたい画像の番号を示すものであ
り、いわゆる均等間引きの例を示す。上下のマウスカー
ソルで示すn個の画像が選択される例である。
【0026】図15により、スライス番号ライン40を
表示しての画像選択法を説明する。図15(a)は、最
大最小値分布グラフ15上の表示二次元画像位置を示す
任意のライン41をマウス31をドラッグして動かすこ
とにより選択する。その際、異動対象となっているライ
ン41、及び二次元画像表示部19における、このライ
ン41に対応する画像の外枠を強調表示(例えば高輝度
表示)またはカラーにして操作者に示す。図15(b)
は、最大最小値分布グラフ15上において、表示断層像
の最初と最後を表すマーク34、35をマウスドラッグ
することで設定する。このマーク34、35の一方をマ
ウスドラッグするとき、他方は固定されている。そし
て、移動前の両マーク34、35間の表示間隔を移動後
の両マーク34、35間に合わせて伸縮させ、表示する
画像を設定する。図15(c)は、最大最小値分布グラ
フ15上において、表示断層像の最初と最後の断層像の
位置を示すラインをつなぐライン36をマウスドラッグ
することにより設定する。このライン36を上下に動か
すと、表示画像の間隔は変わらず、上下に平行移動でき
る。このラインを利用して選択表示される二次元画像を
観察してしきい値を設定する。また、この選択二次元画
像を表示しておくと共に、Lower値やUpper値をライン2
7、28で選択することを組み合わせることで、更に適
格なしきい値選択が可能となる。
【0027】また、図16には二次元画像表示部19に
おいて任意の断層像を選択した場合のスライス情報表示
部20に選択したスライスのスライス番号、最大画素
値、最小画素値などの表示例、及び選択した断層像の外
枠37及び最大最小値分布グラフ15上の同スライスの
位置を示すライン41を強調表示(例えば高輝度)また
はカラーにして操作者に示した例を示す。
【0028】本実施の形態によれば、三次元画像処理の
しきい値設定において、対象となる複数断層像の最大最
小値分布グラフ及びインターラクティブに対応する断層
像表示により、全体の分布が認識可能となる。また、全
体分布グラフ上でしきい値の設定が行える。この際、表
示する断層像を任意に選択することができる。これによ
り、操作者は常に全体の分布を認識しつつ、特に関心の
高い領域をクローズアップしながら、しきい値設定が可
能となり、目的の画像を得るためのしきい値処理が容易
になる。
【0029】尚、以上の各実施の形態で、最大画素値と
最小画素値とを含めた分布図をグラフ15として示した
が、こうした分布図に代わって平均値などの他の画素値
に関する統計的データを表示させる例もある。また、分
布グラフ15に重ねて平均値を指示表示させる併用例も
ある。更に、しきい値設定のために利用できる表示であ
れば、それ以外の各種のしきい値設定に利用できるグラ
フや画像等の各種のパラメータ(画像を含む)を表示さ
せることも当然に含まれる。またグラフにはトレンドグ
ラフの例もある。更に、しきい値処理とは画素値選択例
としたが、その他のしきい値処理を含むことを否定する
ものでない。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、しきい値選択に際し、
処理対象となる画像から抽出した画素値に関するパラメ
ータを表示しておき、これからしきい値選択を行うこと
ができ、適格なしきい値選択が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用可能なハードウェアの構成図であ
る。
【図2】しきい値処理を含む三次元画像処理の流れを示
す概念図である。
【図3】しきい値設定ウィンドウを示す図である。
【図4】設定可能なしきい値範囲の種類を示す図であ
る。
【図5】2種類のしきい値設定手段の連動を示す図であ
る。
【図6】しきい値設定時の二次元断層像に対するしきい
値の反映を示す図1である。
【図7】しきい値設定時の二次元断層像に対するしきい
値の反映を示す図2である。
【図8】しきい値変化による二種類の二次元断層像の表
示手法を示す図である。
【図9】二次元断層像表示部の任意断層像の情報の表示
を示す図である。
【図10】種々の臓器の濃度値範囲の参考表示を示す図
である。
【図11】スライス番号ライン設定定例の処理図であ
る。
【図12】その一部詳細フロー図である。
【図13】スライス番号ライン設定の表示例図である。
【図14】図12の変形例図である。
【図15】スライス番号ラインの表示例図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 主メモリ 3 磁気ディスク 4 表示メモリ 5 CRT 6 コントローラ 7 マウス 8 共通バス 9 通信インターフェース 10 リムーバブル記憶媒体インターフェース 11 各種ドライブ装置 12 画像処理アクセラレータ 13 拡張用CRT 14 しきい値設定ウィンドウ 15 複数二次元断層像の最大最小画素値の全体分布グ
ラフ 16 しきい値数値入力部 17 全体分布情報表示部 18 臓器濃度値範囲の参考表示用ボタン 19 複数二次元断層像表示部 20 任意二次元断層像情報表示部 21 OKボタン 22 Cancelボタン 23 下限しきい値入力部 24、26 上限しきい値入力部 25 下限しきい値設定用ボタン 27 下限しきい値の全体分布グラフ上ライン表示 28 上限しきい値の全体分布グラフ上ライン表示 29 Monochroモード用ボタン 30 Colorモード用ボタン 31 マウスカーソル 32 任意断層像位置の全体分布グラフ上ライン表示 40 スライス番号指示ライン 41 選択スライス番号指示ライン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次元原画像の各画素位置の画素値と画
    素しきい値との大小により選択した画素値を持つ、複数
    のしきい値処理二次元画像に基づき、三次元画像を得る
    三次元画像構成装置において、 上記二次元原画像番号と二次元原画像から得た画素値に
    関するパラメータとを、関連づけて表示して、この関連
    図を利用して前記画素しきい値を設定するものとした三
    次元画像構成装置。
  2. 【請求項2】 しきい値に基づくしきい値処理によって
    得た複数の二次元画像に基づき、三次元画像を得る三次
    元画像構成装置において、 しきい値を更新しながら、それにより得たしきい値処理
    二次元画像の少なくとも一部又は三次元画像を表示し、
    表示内容から適正しきい値を選択するものとした三次元
    画像構成装置。
JP9317322A 1997-11-18 1997-11-18 三次元画像構成装置 Pending JPH11149568A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009219610A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Yokohama Tlo Co Ltd 臓器領域特定方法、および臓器領域特定装置
JP2017006296A (ja) * 2015-06-19 2017-01-12 国立大学法人 東京大学 画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び記録媒体
CN109276265A (zh) * 2018-09-11 2019-01-29 即智数字科技(苏州)有限公司 一种基于多用户共享的沉浸式虚拟现实医疗影像平台

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