JPH11148730A - 積層式熱交換装置 - Google Patents

積層式熱交換装置

Info

Publication number
JPH11148730A
JPH11148730A JP9316782A JP31678297A JPH11148730A JP H11148730 A JPH11148730 A JP H11148730A JP 9316782 A JP9316782 A JP 9316782A JP 31678297 A JP31678297 A JP 31678297A JP H11148730 A JPH11148730 A JP H11148730A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow path
plate
flow passage
flow
evaporation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9316782A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4110598B2 (ja
Inventor
Takashi Sawada
敬 澤田
Ryoichi Koga
良一 古閑
Takahito Ishii
隆仁 石井
Satoshi Matsumoto
松本  聡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP31678297A priority Critical patent/JP4110598B2/ja
Publication of JPH11148730A publication Critical patent/JPH11148730A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4110598B2 publication Critical patent/JP4110598B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]

Landscapes

  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸発流路部と凝縮流路を有し加熱または冷却
を行う積層熱交換装置を小型で高性能で、容易に製造で
きる構成とすることを課題とする。 【解決手段】 一枚の平板を打ち抜いて形成される凝縮
流路部10と絞り流路部11と蒸発流路部12と圧縮流
路部13とが順に接続される様に設けられた流路板14
と、流路板14を挟む様に接合保持された上板15と、
下板16とから形成される密閉回路に冷媒を充填して構
成されるものである。従って、少なくとも3枚の平板で
流路を構成することが出来、個々の要素部品を溶接等の
手段で接続する必要もなく、製造が容易で信頼性が高
く、小型で高性能な積層熱交換装置を実現することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱冷却プレー
ト,クーラーボックス,保温箱及び配管内の気体と液体
を加熱したり冷却するために用いられる熱交換装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の熱交換装置は、図8に示す
様に、管によって形成される凝縮流路部1と、キャピラ
リーチューブを用いた絞り流路部2と、管によって形成
される蒸発流路部3と、圧縮機4を用いた圧縮流路部5
とを順に環状に接続して構成される密閉回路に冷媒を充
填して、用いられていた。そして凝縮流路部1を形成し
ている部分は上板6と下板7が接合され、また蒸発流路
部3を形成している部分は上板8と下板9が接合されて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記する従来の熱交換
装置では、凝縮流路部1と絞り流路部2と蒸発流路部3
と圧縮機4の部品を個々に製造した上で接続しなければ
ならず、溶接接合等の技術を必要とするもので製造工程
が複雑であった。
【0004】また、積層式熱交換装置を冷却または加熱
プレートとして構成する場合には、凝縮流路部1と蒸発
流路部3の管に夫々上板6と下板7及び上板8と下板9
などの板状部品を接触させて構成しなければならず、そ
の上別に圧縮機4等の部品類を固定するための別部品が
必要になるという問題を有していた。
【0005】また、積層式熱交換装置でクーラーボック
ス等の箱状空間部を冷却する場合には、凝縮流路部1お
よび蒸発流路部3に上板6,8、下板7,9などの板状
部品が必要になるとともに、箱の内と外を接続する配管
の強度を補強するために別の補強部材が必要になり構成
が複雑になるという問題を有していた。
【0006】また、管内の流体を冷却または加熱する場
合は、特に管の形状に合わせるための特別の部品を追加
製作しなければならない。
【0007】また、高性能化を図るためには、凝縮流路
部1および蒸発流路部3において管の外側の伝熱面積を
拡大しなければならないが、この場合、管にフィンを接
合しなければならず構成も複雑になってしまう。
【0008】さらに、能力の異なる装置を製作する場合
には、凝縮流路部1および蒸発流路部3の大きさを変更
するなど新たに個々の部品を初めから設計し直さなけれ
ばならず、新しい装置を製作するために多くの時間と費
用を必要としていた。
【0009】以上のように従来の構成では多くの問題点
があった。そこで本発明はこれらの従来の問題点を解消
することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、請求項1に特定した発明は一枚の平板内に
凝縮流路部と絞り流路部と蒸発流路部と圧縮手段を内蔵
する圧縮流路部とが順に接続される様に流路を打ち抜い
て流路板を形成し、この流路板を上板と、下板で挟む様
に接合保持して密閉回路を形成するとともに内部に冷媒
を充填して積層式熱交換装置を構成したものである。
【0011】従って上記発明によれば、流路板と上板と
下板の3枚の平板により冷媒回路を構成することができ
るので、簡単な構成で小型の熱交換装置を実現出来ると
ともに、部品同士の接合工程も大幅に省略できるため大
量生産に適した構成を実現できる。
【0012】また、請求項2に特定する発明は、請求項
1記載の発明に加えて、凝縮流路部と蒸発流路部とが分
離される様に流路板と上板と下板とをL字状に折り曲げ
て形成したものである。
【0013】従って上記発明によれば、流路板と上板と
下板の3枚の平板により冷媒回路を構成することができ
るとともに装置がL字状に形成されているため、特別に
部品を付加させる事無くそのままの状態で冷却プレート
または加熱プレートとして用いることができる。さら
に、蒸発流路部に被冷却体を置いて冷却プレートとして
用いるとともに、凝縮流路部に被加熱体を置いて加熱プ
レートとして用いる事も可能であるので、1つの装置で
2つの機能を有するプレートを簡単な構成で実現するこ
とができる。
【0014】また、請求項3に特定する発明は、請求項
1記載の発明に加えて、流路板を上板と、下板で挟む様
に接合保持して密閉回路を形成するとともに、凝縮流路
部と蒸発流路部とが分離される様に流路板と上板と下板
とをU字状に折り曲げて形成して積層式熱交換装置を構
成したものである。
【0015】従って上記発明によれば、流路板と上板と
下板の3枚の平板により冷媒回路を構成することができ
るとともに装置がU字状に形成されているため、凝縮流
路部または蒸発流路部に断熱された箱を取り付ける事に
より簡単な構成で容易にクーラーボックスまたは保温ボ
ックス等の装置を実現する事ができる。
【0016】また、請求項4に特定する発明は、請求項
1記載の発明に加えて、凝縮流路部と蒸発流路部とが分
離される様に凝縮流路部または蒸発流路部の流路板と上
板と下板とを共に管状に曲げて形成される密閉回路に冷
媒を充填して積層式熱交換装置を構成したものである。
【0017】従って、上記発明によれば、流路板と上板
と下板の3枚の平板により冷媒回路を構成することがで
きるとともに凝縮流路部または蒸発流路部が管状に形成
されているため、この管状部または管状部に内接させた
配管に液体または気体を流すことにより簡単な構成で、
液体または気体の流体を加熱したりまたは冷却すること
ができる。
【0018】また、請求項5に特定する発明は、請求項
1記載の発明に加えて、凝縮流路部と蒸発流路部とにお
いて流路と流路との間の板の一部を切り起こして伝熱フ
ィンを形成したものである。
【0019】従って、上記発明によれば、流路板と上板
と下板の3枚の平板により冷媒回路を構成することがで
きるとともに、凝縮流路部と蒸発流路部とにおいて流路
と流路との間の板の一部を切り起こして伝熱フィンが形
成されているため新たに別部品の伝熱フィンを付加する
ことなく伝熱面積を拡大する事ができるので、簡単な構
成で高性能の熱交換装置を実現する事ができる。
【0020】また、請求項6に特定する発明は、一枚の
平板内に凝縮流路部と絞り流路部と蒸発流路部と圧縮手
段を内蔵するが圧縮流路部とが順に接続される様に流路
を打ち抜いて流路板を形成し、この流路板と流路板との
間に隔壁板を設けて複数枚積み上げるとともに、最上部
と最下部を上板と下板で挟む様に接合保持して密閉回路
を形成し、内部に冷媒を充填するとともに、凝縮流路部
と蒸発流路部とにおいて流路と流路との間に空間部を設
けて構成したものである。
【0021】従って、上記発明によれば大能力の装置の
場合は流路板と隔壁板の積み上げ枚数を多くし、小能力
の装置の場合は流路板と隔壁板の積み上げ枚数を少なく
することにより同一形状の部材で簡易に多くの異なる能
力の装置を製作する事が出来る。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明を実施するには各請求項に
記載する構成とすればよいのであるが、その実施が当業
者において理解し易くするために、以下に構成に加えて
効果を併記する。請求項1記載の発明は一枚の平板を打
ち抜いて形成される凝縮流路部と絞り流路部と蒸発流路
部と圧縮手段が内蔵される圧縮流路部とが順に接続され
る様に設けられた流路板と、流路板を挟む様に接合保持
された上板と、下板とから形成される密閉回路に冷媒を
充填して積層式熱交換装置を構成するものである。
【0023】そして圧縮手段が動作することにより密閉
回路を冷媒が循環することにより、凝縮流路部は加熱部
として作用し、蒸発流路部は冷却部として作用する。従
って管を用いずに流路板と上板と下板の3枚の平板で冷
媒回路を構成することができる。製造時に部品の接合が
大幅に省略でき量産性に優れた積層式熱交換装置を実現
することができる。
【0024】また、請求項2記載の発明は一枚の平板を
打ち抜いて形成される凝縮流路部と絞り部流路部と蒸発
流路部と圧縮手段が内蔵される圧縮流路部とが順に接続
される様に設けられた流路板と、流路板を挟む様に接合
保持された上板と、下板とからなり、凝縮流路部と蒸発
流路部とが分離される様にL字状に折り曲げて形成する
とともに流路板と上板と下板とから形成される密閉回路
に冷媒を充填して積層式熱交換装置を構成する。
【0025】そして、凝縮流路部と蒸発流路部の面を9
0度の角度をもって形成すれば1台の装置で角度を代え
て使用することにより、水平に設置された面に被加熱体
または被冷却体を置いて冷却プレートまたは加熱プレー
トとして用いることができる。
【0026】また、請求項3記載の発明は、一枚の平板
を打ち抜いて形成される凝縮流路部と絞り流路部と蒸発
流路部と圧縮手段が内蔵される圧縮流路部とが順に接続
される様に設けられた流路板と、流路板を挟む様に接合
保持された上板と、下板とからなり、凝縮流路部と蒸発
流路部とが分離される様に流路板と上板と下板とをU字
状に折り曲げて形成するとともに流路板と上板と下板と
から形成される密閉回路に冷媒を充填して積層式熱交換
装置を構成しているものである。
【0027】そして、凝縮流路部と蒸発流路部の面を例
えば180度の角度をもって形成すれば、両面とも垂直
面として利用が可能であり、どちらか一方の面を断熱箱
に設けることにより、容易にクーラーボックスまたは保
温箱、加熱箱として用いることができる。
【0028】また、請求項4記載の発明は、一枚の平板
を打ち抜いて形成される凝縮流路部と絞り流路部と蒸発
流路部と圧縮手段が内蔵される圧縮流路部とが順に接続
される様に設けられた流路板と、流路板を挟む様に接合
保持された上板と、下板とからなり、凝縮流路部と蒸発
流路部とが分離される様に、流路板と上板と下板とが管
状に曲げられて形成されるとともに、流路板と上板と下
板とから形成される密閉回路に冷媒を充填して積層式熱
交換装置を構成しているものである。
【0029】そして、凝縮流路部と蒸発流路部の一方ま
たは両方が管状に形成されているため、気体または液体
の流体を配管を介しまたは直接流すことができるので、
特別に部品材料を追加することなく簡単に流体の加熱ま
たは冷却をすることができる。
【0030】また、請求項5記載の発明は、一枚の平板
を打ち抜いて形成される凝縮流路部と絞り流路部と蒸発
流路部と圧縮手段を内蔵する圧縮流路部とが順に接続さ
れる様に設けられた流路板と、流路板を挟む様に接合保
持された上板と、下板とで形成される密閉回路に冷媒が
充填されるとともに、凝縮流路部と蒸発流路部とにおい
て流路と流路との間の板の一部を切り起こして形成され
る伝熱フィンを有するものである。
【0031】そして、凝縮流路部と蒸発流路部の外表面
積は伝熱フィンにより拡大されているため、自然対流条
件においても小型で高性能の装置を実現することができ
る。
【0032】また、請求項6記載の発明は、上板と、一
枚の平板を打ち抜いて形成される凝縮流路部と絞り流路
部と蒸発流路部と圧縮装置を内蔵する圧縮流路部とが順
に接続される様に設けられた複数の流路板と、流路板と
流路板との間に設けられた複数の隔壁板と、複数の流路
板を上板とで挟む様に接合保持された下板とで形成され
る密閉回路に冷媒が充填されるとともに、凝縮流路部と
蒸発流路部とにおいて流路と流路との間に空間部が設け
て積層式熱交換装置としたものである。
【0033】そして、能力の異なる装置の製作に於いて
は、流路板と隔壁板との枚数を調整することにより容易
に対応することができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について図面
を用いて説明する。
【0035】図1は本発明の請求項1の実施例の積層熱
交換装置の要部分解斜視図、図2は同要部外観斜視図で
ある。また、図3は本発明の請求項2の実施例の積層熱
交換装置の構造図である。また、図4は本発明の請求項
3の実施例の積層熱交換装置の構造図である。また、図
5は本発明の請求項4の実施例の積層熱交換装置の構造
図である。また、図6は本発明の請求項5の実施例の積
層熱交換装置の構造図である。また、図7は本発明の請
求項6の実施例の積層熱交換装置の構造図である。
【0036】図1,図2において、10は凝縮流路部で
あり、絞り流路部11と、蒸発流路部12と、圧縮流路
部13とが順に環状に接続される様に1枚の平板に流路
が打ち抜かれて流路板14が形成されている。この流路
板14を挟む様に上板15と、下板16で接合保持して
密閉回路が形成され内部にフロンまたはアンモニア等の
冷媒が充填されている。また、圧縮流路部13の内部に
は圧縮手段である回転板が設けられてその回転板の回転
軸がモータ17に接続されている。次に動作,作用を説
明すると、内部に充填された冷媒は、凝縮流路部10で
冷却され高圧の液になり、絞り流路部11に流入し圧力
を低下させて蒸発流路部12内で蒸発し冷媒の気化熱が
発生して蒸発流路部12表面で冷却効果を得る事ができ
る。ガス化した冷媒は、圧縮流路部13に設けられた回
転板がモータ17によって回転させられることにより、
圧縮され圧力が高くなった状態で再び凝縮流路部10に
送られ冷却液化し、密閉回路内を循環する事となる。従
って、凝縮流路部10の表面で加熱作用が得られ、蒸発
流路部12の表面で冷却作用がえられる積層熱交換装置
が実現できる。
【0037】また、図3において、蒸発流路部12が水
平面で凝縮流路部10が垂直面を形成する用に流路板1
4と上板15と下板16がL字状に折り曲げられてい
る。
【0038】次に動作,作用を説明すると、モータ17
による回転板の回転状態では前記の様に冷媒が密閉流路
内を循環するので、垂直面を形成する凝縮流路部10の
外表面は空気の自然対流によって放熱され、一方では、
水平面を形成する蒸発流路部12では冷媒の気化熱によ
る冷却効果が得られる。この時、被冷却体18を蒸発流
路部12の上に置くと、被冷却体18が冷却されること
になるので、冷却プレートとして用いることができる。
なお、この装置を90度回転させて、凝縮流路部10を
水平面として設置して、凝縮流路部10の上に被加熱体
を置く事により加熱プレートとして用いることができ
る。この時、加熱に供する熱は蒸発流路部12を介して
空気より得ることが出来、ヒートポンプによる高効率の
加熱プレートを実現することができる。
【0039】また、図4において、蒸発流路部12と凝
縮流路部10の面がともに垂直面を得られる様に流路板
14と上板15と下板16がU字状に折り曲げられてい
るとともに、蒸発流路部12は断熱箱19の内部に設置
されている。
【0040】次に動作,作用を説明すると、モータ17
による回転板の回転状態で、冷媒は密閉流路内を循環す
るので、垂直面を形成する凝縮流路部10の外表面は空
気の自然対流で冷却され凝縮熱を空気に放熱するととも
に、垂直面を形成する蒸発流路部12の外表面において
も自然対流で空気より気化熱として熱を奪うため、断熱
箱19内の温度が低下する。従って、断熱箱19をクー
ラーボックスとして用いる事ができる。なお、凝縮流路
部10を断熱箱19の中に設置する事により、断熱箱1
9を保温箱または加熱箱として用いることができるとと
もに、ヒートポンプによる高効率の運転が可能となる。
【0041】また、図5において、蒸発流路部12が管
状に成形され配管20に接触保持されている。
【0042】次に動作,作用を説明すると、モータ17
による回転板の回転状態で、冷媒は密閉流路内を循環す
るので、外表面は空気の自然対流で冷却され凝縮熱を空
気に放熱するとともに、環状に成形された蒸発流路部1
2は伝導熱として配管20を通して配管20内を流れる
流体を冷却する。なお、凝縮流路部10を管状に成形す
ることにより、凝縮流路部10を用いて配管内の流体を
加熱する加熱装置として運転することも可能である。さ
らに、蒸発流路部12と凝縮流路部10の両方を管状に
成形することにより、2本の配管内の流体の熱交換を行
う装置としても実現可能である。
【0043】また、図6において、凝縮流路部10と蒸
発流路部12とにおいて流路と流路との間の板の一部が
切り起こされて伝熱フィン21が設けられている。
【0044】次に動作,作用を説明すると、モータ17
による回転板の回転状態で、冷媒は密閉流路内を循環す
るので、凝縮流路部10と蒸発流路部12の外表面では
それぞれ自然対流による空気との熱交換が行われるが、
自然対流による熱交換は熱伝達率が小さいので、熱交換
面積を多く必要とする。上記構成においては流路と流路
との間の板の一部を切り起こして伝熱フィン21を設け
ているため、伝熱面積の拡大が図れ小型高性能の熱交換
装置を実現する事ができる。
【0045】また、図7において、1枚の平板に凝縮流
路部10と、絞り流路部11と、蒸発流路部12と、圧
縮流路部13とが順に環状に接続される様に流路が打ち
抜かれて流路板14が形成されている。この流路板14
と流路板14の間に隔壁板22を挟んで複数枚積み上げ
るとともに最上部と最下部に上板15と、下板16を接
合保持して平行流路を有する密閉回路が形成され、内部
にフロンまたはアンモニア等の冷媒が充填されている。
圧縮流路部13の内部には回転板が設けられて回転軸が
モータ17に接続されている。さらに、凝縮流路部10
と蒸発流路部12とにおいて流路と流路との間に全体を
貫く様に空間部が設けられている。
【0046】次に動作,作用を説明すると、モータ17
による回転板の回転状態で、冷媒は並列流路を循環す
る。凝縮流路部10では、上板15と、下板16の表面
で放熱するとともに、側面及び空間部側面で放熱する。
さらに蒸発流路部12においても同様に上板15と、下
板16の表面で放熱するとともに、側面および空間部側
面で吸熱するため、装置の必要能力に応じて、積層枚数
を設定することにより容易に異なった能力装置の製作に
対応できる。
【0047】
【発明の効果】以上のように請求項1記載によれば、少
なくとも流路板と上板と下板との3枚の平板で冷媒の流
路を構成することが出来るので、個々の要素部品を溶接
等の手段で接続する必要もなく、製造が容易で信頼性が
高く、小型で高性能な装置を実現することができるとい
う効果を有する。
【0048】また、請求項2記載によれば蒸発流路と凝
縮流路とを分離して、流路板と上板と下板とをL字状に
折り曲げて構成しているため、冷却プレートまたは加熱
プレートとして用いることができるばかりでなく、置き
方を90度回転させることにより1台の装置で加熱と冷
却どちらのプレートとしても使用することができるとい
う有利な効果を有する。
【0049】また、請求項3記載によれば蒸発流路と凝
縮流路とを分離して、流路板と上板と下板とをU字状に
折り曲げて形成されているため、蒸発流路と凝縮流路の
両流路とも垂直な面を形成することが出来、凝縮流路部
または蒸発流路部とに断熱された箱を取り付ける事によ
り、同一の装置で、簡単な構成で容易にクーラーボック
スまたは保温ボックスのどちらの装置も製作が可能にな
るという有利な効果を有する。
【0050】また、請求項4記載によれば蒸発流路と凝
縮流路とを分離して、流路板と上板と下板とを管状に曲
げて形成しているため、この管状部に配管を接触させる
ことにより、簡単な構成で配管内の流体を容易に加熱ま
たは冷却ができるという有利な効果を有する。
【0051】また、請求項5記載によれば凝縮流路部と
蒸発流路部とにおいて流路と流路との間の板の一部を切
り起こして伝熱フィンを形成しているため新たに別部品
による伝熱フィンを付加しないで伝熱面積を拡大し高性
能化が図れるという有利な効果を有する。
【0052】また、請求項6記載によれば流路板と流路
板との間に隔壁板を設けて複数枚積み上げるとともに上
板と、下板で挟む様に接合保持して密閉回路を形成する
ととぜち、凝縮流路部と蒸発流路部とにおいて、流路と
流路との間に空間部を設けて積層する構成としているの
で、能力の異なる装置に対して、同一形状の流路板およ
び隔壁板で積層枚数を調整する事で対応が可能という有
利な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1の実施例の積層熱交換装置の
要部分解斜視図
【図2】同積層熱交換装置の要部組立斜視図
【図3】本発明の請求項2の実施例の積層熱交換装置の
要部断面構造説明図
【図4】本発明の請求項3の実施例の積層熱交換装置の
要部断面構造説明図
【図5】本発明の請求項4の実施例の積層熱交換装置の
要部斜視説明図
【図6】本発明の請求項5の実施例の積層熱交換装置の
要部斜視説明図
【図7】本発明の請求項6の実施例の積層熱交換装置の
要部斜視説明図
【図8】従来例の積層熱交換装置の要部説明図
【符号の説明】
1,10 凝縮流路部 2,11 絞り流路部 3,12 蒸発流路部 5,13 圧縮流路部 8,15 上板 9,16 下板 14 流路板 17 モーター 18 被冷却体 19 断熱箱 20 配管 21 伝熱フィン 22 隔壁板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 聡 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一枚の平板を打ち抜いて形成される凝縮
    流路部と絞り流路部と蒸発流路部と圧縮手段が内蔵され
    る圧縮流路部とが順に接続される様に設けられた流路板
    と、前記流路板を挟む様に接合保持された上板と、下板
    とから形成される密閉回路に冷媒を充填して構成される
    積層式熱交換装置。
  2. 【請求項2】 凝縮流路部と蒸発流路部とは分離される
    様にL字状に折り曲げて形成した請求項1記載の積層式
    熱交換装置。
  3. 【請求項3】 凝縮流路部と蒸発流路部とは分離される
    様に流路板と上板と下板とをU字状に折り曲げ形成した
    請求項1記載の積層式熱交換装置。
  4. 【請求項4】 凝縮流路部と蒸発流路部とは分離される
    様に、流路板と上板と下板とを管状に曲げて形成した請
    求項1記載の積層式熱交換装置。
  5. 【請求項5】 凝縮流路部と蒸発流路部とにおいて流路
    と流路との間の板は一部を切り起こして形成される伝熱
    フィンを有する請求項1記載の積層式熱交換装置。
  6. 【請求項6】 上板と、一枚の平板を打ち抜いて形成さ
    れる凝縮流路部と絞り流路部と蒸発流路部と圧縮手段が
    内蔵される圧縮流路部とが順に接続される様に設けられ
    た複数の流路板と、前記流路板と流路板との間に設けら
    れた複数の隔壁板と、複数の前記流路板を前記上板とで
    挟む様に接合保持された下板とで形成される密閉回路に
    冷媒が充填されるとともに、前記凝縮流路部と前記蒸発
    流路部とにおいて流路と流路との間に空間部を設けて構
    成した積層式熱交換装置。
JP31678297A 1997-11-18 1997-11-18 積層式熱交換装置 Expired - Fee Related JP4110598B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31678297A JP4110598B2 (ja) 1997-11-18 1997-11-18 積層式熱交換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31678297A JP4110598B2 (ja) 1997-11-18 1997-11-18 積層式熱交換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11148730A true JPH11148730A (ja) 1999-06-02
JP4110598B2 JP4110598B2 (ja) 2008-07-02

Family

ID=18080861

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31678297A Expired - Fee Related JP4110598B2 (ja) 1997-11-18 1997-11-18 積層式熱交換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4110598B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100446620B1 (ko) * 2001-12-14 2004-09-04 삼성전자주식회사 박형 증발기를 구비하는 열 전달장치
WO2010109620A1 (ja) * 2009-03-26 2010-09-30 三菱電機株式会社 負荷側中継ユニット及びそれを搭載した空調給湯複合システム
JP2011196624A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 T Rad Co Ltd ヒートシンク
JP2018119730A (ja) * 2017-01-25 2018-08-02 株式会社デンソー 小型冷凍サイクル装置
CN108426393A (zh) * 2018-04-12 2018-08-21 珠海格力电器股份有限公司 冷媒加热装置及具有其的空调器

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100446620B1 (ko) * 2001-12-14 2004-09-04 삼성전자주식회사 박형 증발기를 구비하는 열 전달장치
WO2010109620A1 (ja) * 2009-03-26 2010-09-30 三菱電機株式会社 負荷側中継ユニット及びそれを搭載した空調給湯複合システム
JP5202726B2 (ja) * 2009-03-26 2013-06-05 三菱電機株式会社 負荷側中継ユニット及びそれを搭載した空調給湯複合システム
JP2011196624A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 T Rad Co Ltd ヒートシンク
JP2018119730A (ja) * 2017-01-25 2018-08-02 株式会社デンソー 小型冷凍サイクル装置
CN108426393A (zh) * 2018-04-12 2018-08-21 珠海格力电器股份有限公司 冷媒加热装置及具有其的空调器
CN108426393B (zh) * 2018-04-12 2023-07-14 珠海格力电器股份有限公司 冷媒加热装置及具有其的空调器

Also Published As

Publication number Publication date
JP4110598B2 (ja) 2008-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9065103B2 (en) Battery mounting and cooling system
US8621875B2 (en) Method of removing heat utilizing geometrically reoriented low-profile phase plane heat pipes
JPH08340189A (ja) 沸騰冷却装置
US8276393B2 (en) Heat exchanger
JP2004125381A (ja) ヒートパイプユニット及びヒートパイプ冷却器
JP2005166855A (ja) 電子機器
JP4561305B2 (ja) 熱交換器
CN113983843A (zh) 薄板型环路热管
JPH11148730A (ja) 積層式熱交換装置
CN111351147A (zh) 散热器和空调室外机
JP2011220620A (ja) プレート型ヒートパイプモジュール及びこれを用いたパワー半導体の冷却装置。
JPS583383B2 (ja) サイリスタスタツク
CN111351146A (zh) 散热器和空调室外机
CN114216166B (zh) 一种空调器
KR102216177B1 (ko) 차량용 열교환기
JP2005326068A (ja) 熱交換器用プレート及び熱交換器
JP6148034B2 (ja) 熱交換器の製造方法
JPH0625802Y2 (ja) 凝縮器
JPH102686A (ja) 沸騰冷却装置
WO2023092774A1 (zh) 一种空调器
CN212252916U (zh) 散热器和空调室外机
JPS6093291A (ja) 積層型熱交換器
CN114216165A (zh) 一种空调器
JPH08327258A (ja) 熱交換器
JP3650447B2 (ja) 吸収式ヒートポンプ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040514

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040614

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071023

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080318

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080331

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees