JPH11148547A - トルクコンバータ用ロックアップクラッチ - Google Patents

トルクコンバータ用ロックアップクラッチ

Info

Publication number
JPH11148547A
JPH11148547A JP31339197A JP31339197A JPH11148547A JP H11148547 A JPH11148547 A JP H11148547A JP 31339197 A JP31339197 A JP 31339197A JP 31339197 A JP31339197 A JP 31339197A JP H11148547 A JPH11148547 A JP H11148547A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sliding
plate
lock
sliding surface
clutch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP31339197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3909727B2 (ja
Inventor
Eiichiro Kawahara
▲栄▼一郎 河原
Toru Yamashita
徹 山下
Hiroya Abe
浩也 安部
Kenjiro Iwazawa
健二郎 岩澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP31339197A priority Critical patent/JP3909727B2/ja
Publication of JPH11148547A publication Critical patent/JPH11148547A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3909727B2 publication Critical patent/JP3909727B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0273Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
    • F16H2045/0294Single disk type lock-up clutch, i.e. using a single disc engaged between friction members

Landscapes

  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で且つ軸方向寸法が小さく、耐熱
性に優れたトルクコンバータ用ロックアップクラッチを
得る。 【解決手段】 ポンプ11と連結されて設けられるカバ
ープレート16の内面側に回転軸と直角な第1摺動面1
6aを形成し、タービン13と一体回転可能で軸方向に
移動可能に配設されたピストンプレート21に第1摺動
面16aと対向する第2摺動面21bを形成する。これ
ら両摺動面16a,21bの間に、一方の側面22aが
第1摺動面16aと対向するとともに他方の側面22b
が第2摺動面21bと対向する摺動プレート22を浮遊
状態で(すなわち、カバープレート16およびピストン
プレート21のいずれに対しても相対回転自在な状態
で)配設してトルクコンバータ用ロックアップクラッチ
が構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トルクコンバータ
内に設けられ、ポンプ部とタービン部を機械的に接続さ
せ、トルクコンバータ機構を迂回してトルクコンバータ
の入出力軸を直結させるロックアップクラッチに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来におけるトルクコンバータ用のロッ
クアップクラッチとしては、ポンプ部と連結されたカバ
ー部材の内面に摺動面を設け、タービン部と一体回転可
能に連結されたピストン部材の摺動面を、ピストン部材
に作用する油圧力を制御してカバー部材の摺動面に押し
付けて、両摺動面間の摩擦力によりポンプ部とタービン
部とを機械的に連結させるように構成されるものが一般
的に良く知られている。このようなロックアップクラッ
チとしては、1)両摺動面のいずれか一方に摩擦フェー
シング材を設け、両摺動面を直接接触させるようにした
単板式ロックアップクラッチと、2)両摺動面間に複数
の摩擦板を配設した多板式ロックアップクラッチ(例え
ば、米国特許第5,566,802号)とがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、単板式ロック
アップクラッチはその構造が簡単で軸方向寸法も小さく
できるという利点があるが、摩擦面が一面のみであるた
め、摩擦フェーシング材の耐熱性の問題が生じやすいと
いう問題がある。特に、最近では、ロックアップクラッ
チをスリップさせてエンジン回転振動の吸収等を行う制
御が導入されており、ロックアップクラッチの耐熱性の
要求は厳しくなっており、単板式ロックアップクラッチ
では最近の要求に対応するのが難しくなりつつある。
【0004】一方、多板式ロックアップクラッチは、摩
擦面が多数であるため、摩擦面の単位面積当たりの発熱
量は小さくなり、上記のような耐熱性の問題は少ない。
しかしながら、ポンプ部に連結される摩擦板とタービン
部に連結される摩擦板とを交互に配設して支持する必要
があり、その構造が複雑で装置全体のコストが高くなる
という問題と、軸方向寸法が大きくなりやすいという問
題がある。
【0005】本発明はこのような問題に鑑みたもので、
構造が簡単で且つ軸方向寸法を小さく抑えることができ
るとともに、耐熱性を向上させることが可能なトルクコ
ンバータ用ロックアップクラッチを提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的達成のた
め、本発明においては、ポンプ部と連結されて設けられ
るカバー部材に第1摺動面を形成し、タービン部と一体
回転可能に連結されるピストン部材に第1摺動面と対向
する第2摺動面を形成し、両摺動面の間に、一方の側面
が第1摺動面と対向するとともに他方の側面が第2摺動
面と対向させて摺動板を浮遊状態で(すなわち、カバー
部材およびピストン部材のいずれに対しても相対回転自
在な状態で)配設してトルクコンバータ用ロックアップ
クラッチが構成される。
【0007】このようにロックアップクラッチを構成す
ると、ピストン部材をカバー部材の方に押圧させて第1
および第2摺動面の間に摺動板を挟持させてロックアッ
プ作用を行わせるときに、第1摺動面と摺動板の一方の
側面との間および第2摺動面と摺動板の他方の側面との
間で滑りが発生するため、滑りによる発熱は両者に分散
される。このため、従来の単板式ロックアップクラッチ
に比べて発熱面積が二倍になり、単位面積当たりの発熱
量は半分となって耐熱性が向上する。また、ピストン部
材とカバー部材の間に1枚の円盤状摺動板を配設するだ
けであるので、軸方向寸法を小さく抑えることが可能で
ある。さらに、この摺動板は浮遊状態で配設されるた
め、その回転をガイドするセンタリング支持部を設ける
だけで良く、その構成は単板式ロックアップクラッチの
構成と同程度であり、非常に簡単である。
【0008】なお、摺動板を回転自在に支持するセンタ
リング支持部を、カバー部材およびピストン部材の少な
くとも一方に形成するのが好ましい。カバー部材および
ピストン部材は摺動板に隣接して位置する部材であるた
め、ここにセンタリング支持部を設ければ構成がシンプ
ルになるからである。このセンタリング支持は、摺動板
の内周で行っても外周で行っても良い。
【0009】摺動板の一方の側面と第1摺動面との接触
面積と、摺動板の他方の側面と第2摺動面との接触面積
とを等しくするのが好ましい。これにより、摺動板に作
用する摩擦力が等しくなって両摺動部の滑り量を等しく
して発熱分担を等しくすることができる。
【0010】上記センタリング支持部もしくはこのセン
タリング支持部により回転支持される摺動板の周面に、
第1摺動面側と第2摺動面側とを連通させる連通溝を形
成するのが好ましい。これにより、摺動部において発生
した磨耗粉等を連通溝を介して排出することが可能とな
り、摺動部の耐久性向上を図ることができる。
【0011】なお、第1および第2摺動面はトルクコン
バータ内におけるできる限り外周側に形成するのが好ま
しい。これにより、摺動面の半径が大きくなってより大
きなトルクに対処可能となり、且つ摺動面面積を大きく
して耐熱性、耐磨耗性を向上させることが簡単になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態について説明する。本発明に係るロック
アップクラッチを備えたトルクコンバータ10を図1に
示している。このトルクコンバータ10の入力側はドラ
イブプレート1を介してボルト2によりエンジン出力軸
(図示せず)に連結され、出力側は変速機入力軸5とス
プライン結合されている。トルクコンバータ10は、ポ
ンプ11、ステータ12およびタービン13を有して構
成される。ポンプ11はカバープレート(カバー部材)
16を介してドライブプレート1に一体接続されてお
り、エンジン出力軸と常時連結されている。ステータ1
2はワンウエイクラッチ14を介してステータシャフト
15により固定支持される。タービン13はタービンボ
ス部13aにおいて変速機入力軸5とスプライン結合さ
れ、変速機入力軸5はタービン13と一体回転される。
【0013】カバープレート16はタービン13を前部
側および外周側から覆って配設されるとともに端部にお
いてポンプ11と溶接接合されている。これによりカバ
ープレート16内にはタービン13との間に空間が形成
され、この空間内にロックアップクラッチ20が配設さ
れている。なお、カバープレート16の外周にはスター
タリングギヤ17が結合され、外側前面にはドライブプ
レート1が接合されている。
【0014】このトルクコンバータ10におけるロック
アップクラッチ20の周囲を拡大して図2に示してお
り、ロックアップクラッチ20について図2を併用して
説明する。カバープレート16に覆われてタービン13
との間に形成された空間内に、この空間を左右に二分割
するピストンプレート(ピストン部材)21が軸方向に
移動可能に配設されている。ここでピストンプレート2
1より左側の空間(カバープレート16の内側面と対向
する空間)を第1空間18と称し、ピストンプレート2
1より右側の空間(タービン13側の空間)を第2空間
19と称する。
【0015】第2空間19はトルクコンバータ本体部
(ポンプ11,ステータ12及びタービン13からなる
部分)に繋がっており、第2空間19内の油圧はトルク
コンバータの内圧を制御するバルブにより決まるほぼ一
定の油圧である。一方、第1空間18内には変速機入力
軸5に形成された油路6を介して供給されるロックアッ
プ制御油圧が変速機入力軸5側から供給される。このた
め、ロックアップ制御油圧の供給制御を行うことによ
り、第1および第2空間18,19内の油圧によりピス
トンプレート21が受ける軸方向の押圧力を可変制御で
き、これにより、ピストンプレート21に左方の押圧力
を付与したり、これを右方に押し戻したりする制御が可
能である。
【0016】一方、カバープレート16の内側面(第1
空間18に面する側面)における最も外径側に軸方向に
窪んだリング状溝が形成され、この溝底面16aは軸直
角なリング状円盤面となっており、この円盤面が第1摺
動面16aを形成する。このリング状溝内に、リング円
盤形状の摺動プレート(摺動板)22が配設され、摺動
プレート22の左側面22aは第1摺動面16aと対向
して摺接する。第1摺動面16aの内周側にリング状の
逃げ溝16cが形成されており、この部分では第1摺動
面16aと摺動プレート22とは非接触となる。なお、
リング状溝の内周面16bに摺動プレート22が摺接案
内されて摺動プレート22がリング状溝内で相対回転可
能となっている。すなわち、リング状溝の内周面16b
がセンタリング支持部となっている。なお、摺動プレー
ト22は、カーボンファイバーを主成分とした複合材
(C/Cコンポジット)からなる。
【0017】ピストンプレート21の外周部21aが左
方に膨出しており、外周部21aの左側面が第2摺動面
21bを形成し、この第2摺動面21bが摺動プレート
22の右側面22bと対向して摺接する。ピストンプレ
ート21の外周部21aの右側にリベット24によりピ
ストンプレート21と結合されたダンパ機構23が配設
されるとともに、このダンパ機構23はタービン13に
も結合されている。すなわち、ピストンプレート21は
ダンパ機構23を介してタービン13と結合されてお
り、タービン13と一体回転する。
【0018】上記の構成のロックアップクラッチ20の
作動を説明する。この作動制御は、変速機入力軸5の油
路6を介して第1空間18内に供給されるロックアップ
制御油圧により行われる。これにより第1空間18内の
油圧が第2空間19内の油圧より高くなると、ピストン
プレート21は右方に押され、ロックアップクラッチ2
0は解放状態となり、エンジン出力はトルクコンバータ
機構を通り、変速機入力軸5に伝達される。
【0019】一方、第1空間18内の油圧が低下され、
第2空間19内の油圧より低くなると、ピストンプレー
ト21は左側に押され、その外周部21aが摺動プレー
ト22をカバープレート16に押し付ける。これによ
り、第1摺動面16aと摺動プレート22の左側面22
aとの摩擦および第2摺動面21bと摺動プレート22
の右側面22bとの摩擦によりロックアップクラッチ2
0が係合される。これによりエンジン出力はトルクコン
バータ機構を迂回して、カバープレート16からピスト
ンプレート21およびタービン13を介して直接変速機
入力軸5に伝達される。なお、ロックアップクラッチ2
0の係合力はロックアップクラッチ制御油圧を調圧する
ことにより任意に調節可能である。
【0020】以上のようにしてロックアップクラッチ2
0が係合されるときに、第1摺動面16aと摺動プレー
ト22の左側面22aとの間および第2摺動面21bと
摺動プレート22の右側面22bとの間で滑りが発生す
るため、従来の単板式ロックアップクラッチに比較し
て、滑り面における単位面積当たりの発熱量は小さく、
このロックアップクラッチ20の耐熱性が高い。この場
合、滑り量は摺動プレート22aの左右でできるかぎり
等しい方が耐熱性を向上させる上で望ましく、このた
め、第1摺動面16aにリング状逃げ溝16cを設け、
第1摺動面16aと摺動プレート22の左側面22aと
の接触面積が、第2摺動面21bと摺動プレート22の
右側面22bとの接触面積と等しくなるようにしてい
る。
【0021】また、摺動プレート22は、カバープレー
ト16のリング状溝の内周面16bをセンタリング支持
部としてその上に載せるだけの構造であるので、ロック
アップクラッチの構成がシンプルである。さらに、従来
の単板式ロックアップクラッチに比べて厚さの薄い円盤
状摺動プレート22が追加されるだけであり、その軸方
向寸法はほとんど従来の単板式ロックアップクラッチと
同等である。
【0022】上記ロックアップクラッチにおいては、摺
動プレート22を内周部において回転自在に支持してい
るが、これを外周部において支持するように構成しても
良い。また、図2において破線で示すような切り欠き溝
16dを一つもしくは複数、カバープレート16に設け
るのが好ましい。この切り欠き溝16dにより摺動プレ
ート22の左側が第1空間18と連通されるので、摺動
プレート22の左側面22aと第1摺動面16aとの摩
擦により生じた磨耗粉を切り欠き溝16dを介して第1
空間18側に排出させることができる。
【0023】なお、このように切り欠き溝16dを形成
する代わりに、図4に示すように、摺動プレート22の
内周に複数の切り欠き22cを設けたり、摺動プレート
22に複数の貫通孔を設けたりしても良い。また、摺動
プレートを外周部で支持するような場合には、これら切
り欠き溝、切り欠きおよび貫通孔は外周側に設けるよう
になる。
【0024】次に、本発明に係るロックアップクラッチ
の第2例について図3を参照して説明する。図3のトル
クコンバータはロックアップクラッチの構成が図1およ
び図2の例と異なるだけであるので、同一構成部分につ
いては同一番号を付してその説明を省略する。
【0025】このロックアップクラッチ30において
は、カバープレート46に覆われた空間内に、この空間
を第1および第2空間18,19に二分割してピストン
プレート31が軸方向に移動可能に配設されている。カ
バープレート46の内側面における最も外径側に軸方向
に窪んだリング状溝が形成され、この溝底面が第1摺動
面46aを形成する。
【0026】一方、ピストンプレート31の外周部31
aが左方に膨出するとともにその内周側に右方にリング
状に突出する突出部31cが形成されており、この突出
部31cにガイドされて摺動プレート32が配設されて
いる。すなわち、突出部31cがセンタリング支持部と
なる。外周部31aの左側面が第2摺動面31bを形成
しており、この結果、摺動プレート32の左側面32a
は第1摺動面46aと対向して摺接し、右側面32bは
第2摺動面31bと対向して摺接する。
【0027】上記の構成のロックアップクラッチ30に
おいても、変速機入力軸5の油路6を介して第1空間1
8内にロックアップ制御油圧を供給する制御により、こ
のロックアップクラッチ30の係合制御を行うことがで
きる。
【0028】このようにしてロックアップクラッチ30
が係合されるときにも、摺動プレート32の両側で滑り
が発生するため、滑り面における単位面積当たりの発熱
量は小さく、このロックアップクラッチ30の耐熱性が
高い。この場合、滑り量を摺動プレート32の左右でで
きるかぎり等しいするために、第1および第2摺動面4
6a,31bの内周側にそれぞれリング状逃げ溝46
b,31dを設けて、摺動プレート32の左右の接触面
積を等しくしている。
【0029】上記ロックアップクラッチにおいても、摺
動プレート32を外周部において支持するように構成し
ても良い。また、突出部31cに切り欠きを設け、摺動
プレート32の右側面32bと第2摺動面31bとの摩
擦により生じた磨耗粉をこのり切り欠きを介して第1空
間18側に排出させるようにするのが好ましい。また、
図4に示すように、摺動プレート32の内周に複数の切
り欠き32cを設けたり、貫通孔を設けても良く、これ
らを外周側に設けても良い。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カバー部材に第1摺動面を形成し、タービン部と一体回
転されるピストン部材に第2摺動面を形成し、両摺動面
の間に、円盤状の摺動板を浮遊状態で配設してロックア
ップクラッチを構成しているので、ロックアップクラッ
チを係合させるときに、第1摺動面と摺動板の一方の側
面との間および第2摺動面と摺動板の他方の側面との間
で滑りが発生するため、滑りによる発熱は両者に分散さ
れ、従来の単板式ロックアップクラッチに比べて耐熱性
を向上させることができる。また、ピストン部材とカバ
ー部材の間に1枚の円盤状摺動板を配設するだけである
ので、軸方向寸法を小さく抑えることが可能である。さ
らに、この摺動板は浮遊状態で配設されるため、その回
転をガイドするセンタリング支持部を設けるだけで良
く、その構成は単板式ロックアップクラッチの構成と同
程度であり、非常に簡単である。
【0031】なお、摺動板を回転自在に支持するセンタ
リング支持部を、カバー部材およびピストン部材の少な
くとも一方に形成するのが好ましい。カバー部材および
ピストン部材は摺動板に隣接して位置する部材であるた
め、ここにセンタリング支持部を設ければ構成がシンプ
ルになるからである。このセンタリング支持は、摺動板
の内周で行っても外周で行っても良い。
【0032】摺動板の一方の側面と第1摺動面との接触
面積と、摺動板の他方の側面と第2摺動面との接触面積
とを等しくするのが好ましい。これにより、摺動板に作
用する摩擦力が等しくなって両摺動部の滑り量を等しく
して発熱分担を等しくすることができる。
【0033】また、第1摺動面側と第2摺動面側とを連
通する連通溝を形成するのが好ましい。これにより、摺
動部において発生した磨耗粉等を連通溝を介して排出す
ることが可能となり、摺動部の耐久性向上を図ることが
できる。
【0034】なお、第1および第2摺動面はトルクコン
バータ内におけるできる限り外周側に形成するのが好ま
しい。これにより、摺動面の半径が大きくなってより大
きなトルクに対処可能となり、且つ摺動面面積を大きく
して耐熱性、耐磨耗性を向上させることが簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロックアップクラッチを有したト
ルクコンバータを示す断面図である。
【図2】上記トルクコンバータにおけるロックアップク
ラッチ周りを拡大して示す断面図である。
【図3】本発明に係るロックアップクラッチの異なる例
を示す拡大断面図である。
【図4】上記ロックアップクラッチに用いられる摺動プ
レートの変形例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ドライブプレート 5 変速機入力軸 10 トルクコンバータ 11 ポンプ 12 ステータ 13 タービン 16 カバープレート 20,30 ロックアップクラッチ 21,31 ピストンプレート 22,32 摺動プレート
フロントページの続き (72)発明者 岩澤 健二郎 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルクコンバータのポンプ部とタービン
    部を連結可能なトルクコンバータ用ロックアップクラッ
    チにおいて、 前記ポンプ部と連結され、第1摺動面が形成されてなる
    カバー部材と、 前記第1摺動面と対向する第2摺動面を有し、前記ター
    ビン部と一体回転可能に連結されるピストン部材と、 一方の側面が前記第1摺動面と対向するとともに他方の
    側面が前記第2摺動面と対向して前記カバー部材と前記
    ピストン部材の間に配設された摺動板とを有することを
    特徴とするトルクコンバータ用ロックアップクラッチ。
  2. 【請求項2】 前記摺動板の一方の側面と前記第1摺動
    面との接触面積が、前記摺動板の他方の側面と前記第2
    摺動面との接触面積と等しいことを特徴とする請求項1
    に記載のロックアップクラッチ。
  3. 【請求項3】 前記第1摺動面側と前記第2摺動面側と
    を連通する連通溝が形成されていることを特徴とする請
    求項1に記載のロックアップクラッチ。
JP31339197A 1997-11-14 1997-11-14 トルクコンバータ用ロックアップクラッチ Expired - Fee Related JP3909727B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31339197A JP3909727B2 (ja) 1997-11-14 1997-11-14 トルクコンバータ用ロックアップクラッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31339197A JP3909727B2 (ja) 1997-11-14 1997-11-14 トルクコンバータ用ロックアップクラッチ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11148547A true JPH11148547A (ja) 1999-06-02
JP3909727B2 JP3909727B2 (ja) 2007-04-25

Family

ID=18040717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31339197A Expired - Fee Related JP3909727B2 (ja) 1997-11-14 1997-11-14 トルクコンバータ用ロックアップクラッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3909727B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7080720B1 (en) * 2005-02-24 2006-07-25 Blumental Automatic, Inc. Torque converter
WO2013021691A1 (ja) * 2011-08-11 2013-02-14 株式会社小松製作所 作業車両
GB2495232B (en) * 2011-08-11 2013-10-23 Komatsu Mfg Co Ltd Work vehicle

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7080720B1 (en) * 2005-02-24 2006-07-25 Blumental Automatic, Inc. Torque converter
WO2013021691A1 (ja) * 2011-08-11 2013-02-14 株式会社小松製作所 作業車両
JP2013036591A (ja) * 2011-08-11 2013-02-21 Komatsu Ltd 作業車両
GB2495232B (en) * 2011-08-11 2013-10-23 Komatsu Mfg Co Ltd Work vehicle
US8727088B2 (en) 2011-08-11 2014-05-20 Komatsu Ltd. Work vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JP3909727B2 (ja) 2007-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6065575A (en) Wet friction plate, wet power transmitting and interrupting mechanism, wet clutch and lockup clutch
JP2009002520A (ja) 発進クラッチ装置
US5511640A (en) Lock-up device for torque converter
US10260610B2 (en) Torque converter for a vehicle
US20070039796A1 (en) Clutch device
JP2008309317A (ja) 発進装置
US7481305B2 (en) Lock-up mechanism for torque converter
JP3644091B2 (ja) トルクコンバータの直結クラッチ
JP2000283188A (ja) 流体継手装置
JP2001311460A (ja) 流体伝動装置のロックアップクラッチ
JP3542244B2 (ja) フリクションフェーシング及びそれを用いたロックアップクラッチ
JP4073749B2 (ja) 流体式トルク伝達装置のロックアップ装置
JP4054512B2 (ja) クラッチドラム
JPH11148547A (ja) トルクコンバータ用ロックアップクラッチ
US5916056A (en) Splined ring gear having a thicker radial portion at one axial portion of the ring gear
JP3751666B2 (ja) ダンパ機構付フライホイール装置
JP2836319B2 (ja) ロックアップクラッチ付き流体伝動装置
JP2005098409A (ja) クラッチ装置
JP2836325B2 (ja) ロックアップクラッチ付き流体伝動装置
JP3695989B2 (ja) トルクコンバータのロックアップ装置
JP7303230B2 (ja) ダイナミックダンパ付き伝動装置及びトルクコンバータ
CN213598445U (zh) 湿式双离合器、包括该双离合器的变速器以及车辆
JP7326046B2 (ja) 流体継手及びトルクコンバータ
JPH0534359Y2 (ja)
JPH05332371A (ja) 多板クラッチ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20051222

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070119

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100202

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110202

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110202

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120202

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120202

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130202

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees