JPH11147487A - タイヤカバー - Google Patents

タイヤカバー

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JPH11147487A
JPH11147487A JP9315596A JP31559697A JPH11147487A JP H11147487 A JPH11147487 A JP H11147487A JP 9315596 A JP9315596 A JP 9315596A JP 31559697 A JP31559697 A JP 31559697A JP H11147487 A JPH11147487 A JP H11147487A
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JP
Japan
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tire
cover
cover body
locking piece
piece
Prior art date
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JP9315596A
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English (en)
Inventor
Yasuo Fujimura
泰生 藤村
Kazuma Suzuki
一真 鈴木
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Sansho Co Ltd
Original Assignee
Sansho Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 美観が向上し一動作で容易に着脱可能なタイ
ヤカバーを提供する。 【解決手段】 塗装やプリント処理した比較的硬質の化
粧合成樹脂シートを用いて略有底円筒状のカバー体3を
真空成形する。カバー体3は、タイヤ2を略同軸上に嵌
挿する略円筒状の周面部の軸方向の一端縁に略円板状の
端板部5を閉塞して一体に設けている。カバー体3の開
口縁に径大の取付部を設け、比較的軟質の合成樹脂の帯
状の係止片部の一端縁を他端縁が自由端の舌片状に3つ
縫合する。係止片部間に一端側が回動可能な固定片部25
を係脱可能に係合する操作部26を有した固定手段21を設
ける。係止片部の先端側を外方に広げて弾性変形してタ
イヤの他側面側に係止させカバー体3内にタイヤを挿入
して保持する。固定片部25を回動してタイヤの他側面に
係止片部を押し付けて係止させ、操作部26を係合させて
タイヤを挟持して取付固定する。保形性の一体構造でも
一動作で容易に取付できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤを覆って着
脱可能に取り付けられるタイヤカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば車両に着脱可能に取り付け
られた予備タイヤに取り付けられるタイヤカバーとして
は、例えば実開昭61−14181号公報、実開平6−
87168号公報および特開平7−323869号公報
などに記載の構成が知られている。
【0003】そして、実開昭61−14181号公報に
記載のタイヤカバーは、タイヤの両側面にそれぞれ当接
する接合縁を有し一端が蝶番にて互いに開閉自在に連結
され他端が止め具にて着脱可能に連結される断面略コ字
状のカバー半体にてタイヤの踏面全周を被覆する保形性
を有したリング状の周面カバー体と、周面カバー体の一
面側の接合縁に内設する鍔部を周縁に有し周面カバー体
の一面側を閉塞してタイヤの側面を覆う保形性を有した
略円板状の側面カバー体とを備えている。
【0004】しかしながら、この実開昭61−1418
1号公報に記載のものは、部材点数が2点で、タイヤに
取り付ける際に各部材をそれぞれ位置決め保持しなけれ
ばならない。また、保形性を有する部材にて形成されて
いるため、開いた一対のカバー半体をタイヤの周面に位
置させて閉じタイヤの周面に当接させて覆い止め具にて
止めて周面カバー体をタイヤに取り付ける際に、タイヤ
と周面カバー体との大きな摩擦により大きな力が必要と
なり、取付作業が煩雑となる。
【0005】また、実開平6−87168号公報に記載
のタイヤカバーは、実開昭61−14181号公報の周
面カバー体が両側縁に輪ゴム状のゴムバンドを有した軟
質部材にて拡縮可能に形成された構成としてタイヤへの
取付性を向上させたもので、周面カバー体に保形性を有
した略円板状の側面カバー体を周面カバー体の内周側に
一縁側を拡径させつつ挿入した後、側面カバー体の裏面
側がタイヤに対向するように周面カバー体の他縁を拡径
させつつタイヤの周面にかぶせるように取り付ける。
【0006】しかしながら、この実開平6−87168
号公報に記載のものにおいて、ゴムバンドの弾性力が弱
いと車両の走行中の風圧などにより周面カバー体の縁部
分がばたつくため、所定の強い弾性力が必要となるた
め、タイヤに取り付ける際に弾性部材およびシート部材
の他縁側を拡径するように広げてタイヤの周面にかぶせ
るように取り付ける作業が大きな力を必要として煩雑と
なるとともに、周面カバー体の一縁側にしわがよった
り、タイヤのトレッドパターンである踏面模様が現れて
美観の向上が図れない。また、部材点数が2点で、一旦
周面カバー体に側面カバー体を取り付ける作業が必要と
なる。
【0007】一方、特開平7−323869号公報は、
上記実開昭61−14181号公報および実開平6−8
7168号公報に記載の周面カバー体と端面カバー体と
が一体の構成で、合成樹脂にて保形性を有したカップ状
である略有底円筒状のカバー体のタイヤの周面に位置す
る周面部の外周面開口縁近傍に、可撓性を有する部材に
て筒状に形成されたシート部材の一縁側が縫合され、こ
のシート部材の他縁側に縮径させる輪ゴム状のゴムバン
ドを設け、このゴムバンドおよびシート部材の他縁側を
拡径するように広げてタイヤの周面にかぶせるようにし
てカバー体内にタイヤを収納させて取り付ける構成が採
られている。
【0008】しかしながら、この特開平7−32386
9号公報に記載のものは、弾性部材の弾性力が弱いと車
両の走行中の風圧などによりシート部材がばたつくた
め、所定の強い弾性力が必要となることから、タイヤに
取り付ける際に弾性部材およびシート部材の他縁側を拡
径するように広げてタイヤの周面にかぶせるように取り
付ける作業が煩雑となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、実開
昭61−14181号公報および実開平6−87168
号公報に記載の部材点数が2点のものでは、取付作業が
煩雑となる。また、実開平6−87168号公報に記載
の軟質部材にてタイヤを覆うものでは、ゴムバンドなど
の強い弾性力が必要な弾性部材を弾性変形させて取り付
けなければならず、大きな力が必要となってさらなる取
付作業性の簡略化が望まれるとともに、美観の向上が図
れない。さらに、特開平7−323869号公報に記載
の保形性を有したカバー体に弾性部材を有した軟質部材
を一体に設けたものでは、実開平6−87168号公報
に記載のものと同様に、取付作業時に大きな力が必要と
なり、さらなる取付作業性の簡略化が望まれる。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、美観が向上し一動作で容易に着脱可能なタイヤカバ
ーを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のタイヤカ
バーは、一端面が開口し他端面が閉塞されタイヤを覆う
略有底円筒状の保形性を有したカバー体と、このカバー
体の開口縁に先端側がこのカバー体の中心軸に向けて設
けられ前記開口縁に臨む前記タイヤの側面に係止する先
端側が外方に向けて弾性変形可能な係止片部と、前記カ
バー体に前記開口縁に臨む前記タイヤの側面に係脱可能
に設けられた固定手段とを具備したものである。
【0012】そして、一端面が開口し他端面が閉塞され
タイヤを覆う略有底円筒状の保形性を有したカバー体
に、カバー体の開口縁に臨むタイヤの側面に係止し先端
側が外方に向けて弾性変形可能にカバー体の中心軸に向
けて係止片部を設けるとともに、タイヤの側面に係脱可
能に固定手段を設けたため、係止片部の先端側を外方に
弾性変形させてカバー体にタイヤが収容するように嵌挿
させ係止片部にてタイヤにカバー体を保持させ、固定手
段をタイヤの側面に係止させてカバー体を固定するの
で、一動作で容易に着脱でき、保形性を有し成形性が容
易なカバー体により各種化粧合成樹脂板や凹凸成形可能
で美観が向上する。
【0013】請求項2記載のタイヤカバーは、請求項1
記載のタイヤカバーにおいて、固定手段は、タイヤの側
面に係止した際に係止片部を前記タイヤの側面に押しつ
けるものである。
【0014】そして、固定手段がタイヤの側面に係止し
た際に固定手段が係止片部をタイヤの側面に押しつける
ため、係止片部がタイヤの側面に当接して覆う状態とな
りタイヤが確実に保護されるとともに、係止片部が確実
に固定される。
【0015】請求項3記載のタイヤカバーは、請求項1
または2記載のタイヤカバーにおいて、固定手段は、カ
バー体に軸支され先端側がこのカバー体の外周方向に回
動可能な固定片部と、この固定片部に係脱可能でこの固
定片部がタイヤの側面に係止した状態を保持する操作部
とを備えたものである。
【0016】そして、先端側がカバー体の外周方向に回
動可能にカバー体に軸支された固定片部に操作部が係脱
可能に係止することにより、固定片部がタイヤの側面に
係止した状態が保持され、一動作で確実な固定が容易で
ある。
【0017】請求項4記載のタイヤカバーは、請求項1
ないし3いずれか一記載のタイヤカバーにおいて、係止
片部は、カバー体の外周面に取り付けられたものであ
る。
【0018】そして、係止片部をカバー体の外周面に取
り付けるため、カバー体の開口縁が露出せず、美観の低
下が防止される。
【0019】請求項5記載のタイヤカバーは、請求項1
ないし4いずれか一記載のタイヤカバーにおいて、係止
片部は、舌片状に形成されカバー体に複数設けられたも
のである。
【0020】そして、タイヤの側面に係止する弾性変形
可能な係止片部をカバー体に舌片状に複数設けたため、
カバー体を取り付ける際に係止片部の先端側を外方に向
けて弾性変形させる作業で大きな力が必要なく容易に弾
性変形でき、取付作業性が向上する。
【0021】請求項6記載のタイヤカバーは、請求項5
記載のタイヤカバーにおいて、係止片部は、先端部両側
に外方に向けて屈曲する屈曲部を有し、固定手段は、係
止片部間に位置して前記屈曲部に係合可能にカバー体に
複数設けられたものである。
【0022】そして、係止片部の先端部両側に設けた外
方に向けて屈曲する屈曲部を、係止片部間に位置して複
数設けた固定手段がタイヤの側面に係止する際に係合し
て係止片部をタイヤの側面に押しつけるため、係止片部
が簡単な構成で固定手段にて確実に固定される。
【0023】請求項7記載のタイヤカバーは、請求項5
または6記載のタイヤカバーにおいて、複数の係止片部
の少なくともいずれかは、先端縁に外方に向けて湾曲す
るガイド部を備えたものである。
【0024】そして、複数設けた舌片状の係止片部の少
なくともいずれかに先端縁に外方に向けて湾曲するガイ
ド部を設けたため、係止片部の先端側を外方に向けて弾
性変形させてタイヤをカバー体内に挿入させる際に、係
止片部のガイド部がタイヤの外周面を内側に案内するよ
うにタイヤの外周面を滑動するので、円滑にタイヤに装
着される。
【0025】請求項8記載のタイヤカバーは、請求項1
ないし7いずれか一記載のタイヤカバーにおいて、係止
片部は、カバー体に縫合されて設けられたものである。
【0026】そして、係止片部をカバー体に縫合して設
けるため、例えばカバー体を保形性を有する硬質の合成
樹脂にて形成し係止片部を弾性変形可能な軟質の合成樹
脂にて形成することが可能となり、カバー体および係止
片部の成形性が向上するとともに、カバー体と係止片部
との接合が容易で高耐候性および高接合強度が得られ、
製造性が向上する。
【0027】請求項9記載のタイヤカバーは、請求項1
ないし8いずれか一記載のタイヤカバーにおいて、カバ
ー体は、開口縁に径大の略円筒状の取付部を有したもの
である。
【0028】そして、カバー体の係止片部が設けられる
開口縁に径大の略円筒状の取付部を設けるため、変形し
やすい縁部分の剛性が向上し、強度が向上するととも
に、例えば係止片部をカバー体に縫合により取り付ける
場合に取付部が縫合の際のガイドとなり、縫合性が向上
して製造性が向上する。
【0029】請求項10記載のタイヤカバーは、請求項
9記載のタイヤカバーにおいて、係止片部は、取付部に
嵌合して覆う断面凹状ののりしろ部を有したものであ
る。
【0030】そして、係止片部にカバー体の径大となる
取付部に係合して覆う断面凹状ののりしろ部を係止片部
に設けたため、係止片部をカバー体に取り付ける際に係
止片部ののりしろ部を取付部に嵌合することによりカバ
ー体に係止片部が位置決め保持させ、係止片部の取り付
けが容易となり、製造性が向上する。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明のタイヤカバーの実
施の一形態の構成を図面を参照して説明する。
【0032】図2および図3において、1はタイヤカバ
ーで、このタイヤカバー1は、例えば自動車の後部に着
脱可能に固定された予備用のタイヤ2を覆って着脱可能
に取り付けられるもので、カバー体3を有している。そ
して、カバー体3は、図1ないし図8に示すように、例
えばポリプロピレン(PP)やアクリロニトリル−ブタ
ジエン−スチレン(ABS)、アクリロニトリル−(エ
チレン−プロピレン三量体(EPDM))−スチレン
(AES)などの比較的硬質な合成樹脂製で、タイヤ2
の径寸法より若干径大でタイヤ2を略同軸上に嵌挿する
略円筒状の周面部4と、この周面部4の軸方向の一端縁
にこの一端側を閉塞して一体に設けられた略円板状の端
板部5とを備え、一端面が開口し他端面が閉塞され略有
底円筒状に真空成形などにより形成されている。
【0033】なお、PPやAESを用いる場合には、例
えば表面に大理石調や石目調、木目調、風景画、動植物
画などの塗装やプリント処理された化粧合成樹脂板や化
粧合成樹脂シートを用いて形成し、ABSを用いる場合
には、成型後に表面を塗装やメッキ処理するとよい。
【0034】そして、カバー体3は、周面部4がタイヤ
2の幅寸法より幅狭で幅方向で一部、例えば幅方向で2
/3程度を嵌挿するように形成されている。一方、端板
部5は、略中央部分が若干外方に膨出するように略ドー
ム状に形成され、中央部分などに例えば自動車の車名な
どを浮き彫り状に凹凸形成している。
【0035】また、カバー体3は、開口側である周面部
4の一縁に周面部4より径大の略円筒状の取付部6を有
している。さらに、周面部4には、外方に向けて略平面
台状に膨出する取付台部7が例えば3箇所等間隔で設け
られている。また、取付台部7の四隅近傍には、図10
に示すように、ねじ貫通孔8が穿設されている。なお、
カバー体3は、形成された模様や柄、車名などのデザイ
ンによって上下方向が特定され、上下方向の最上部に取
付台部7の1つが位置するようになっている。また、取
付台部7は、断面において高さ寸法が若干取付部6より
低くなるようになっている。
【0036】そして、カバー体3の取付部6には、例え
ば帯状の係止片部11a ,11b が取付台部7,7に位置し
ないように例えば縫合により一体的に取り付けられてい
る。これら係止片部11a ,11b は、例えばエチレン−酢
酸ビニル(EVA)やゴムの混入率が高いPPなどの比
較的軟質で弾性変形可能な合成樹脂製で、図7ないし図
9に示すように、長手方向が周面部4に沿って湾曲する
とともに、幅方向にタイヤ2の周面である踏面から側面
に亘る形状に対応して湾曲して形成されている。また、
係止片部11a ,11b の長手方向の一縁には、取付部6に
外周側から重なり合って係合する断面略凹状ののりしろ
部12がそれぞれ設けられている。そして、係止片部11a
,11b は、取付部6に係合するのりしろ部12が縫合さ
れて他縁側が自由端となる舌片状で、先端側がカバー体
3の周面部4の中心軸に向けて縮径するように取り付け
られている。なお、係止片部11a ,11b の取り付けは、
接着剤やリベットなどにて取り付けてもよい。
【0037】さらに、カバー体3の上下方向において最
下部に位置する係止片部11b の先端側には、図8および
図9に示すように、先端側が外方に向けて湾曲するガイ
ド部13が形成されている。また、ガイド部13が設けられ
ていない係止片部11a には、図3および図9に示すよう
に、長手方向の両端部で先端側の角部分が外方に向けて
屈曲された屈曲部14が設けられている。
【0038】なお、係止片部11a ,11b は、カバー体3
の端板部5がタイヤ2の一側面に当接した状態で、タイ
ヤ2により若干外方に広がるように弾性変形されてタイ
ヤ2の他側面に当接するように湾曲してカバー体3の取
付部6に取り付けられている。
【0039】一方、取付台部7,7には、固定手段21が
取り付けられている。この固定手段21は、図1ないし図
3および図10に示すように、取付台部7の表面側に位
置する略平板状の取付板部22および取付台部7の裏面側
に位置して取付板部22に取り付けられ取付板部22とにて
取付台部7を挟持する略平板状の固定板部23を備えた取
付部材24と、取付板部22に回動自在に取り付けられるタ
イヤ2の他側面に係止可能な固定片部25と、取付板部22
に回動自在に取り付けられ固定片部25に係脱可能な操作
部26とを備えている。
【0040】そして、取付板部22および固定板部23に
は、取付台部7のねじ貫通孔8,8に対応してねじ27が
挿通するねじ挿通孔28,28がそれぞれ穿設され、挿通し
たねじ27,27がナット29に螺合することにより取付台部
7を挟持して取付固定される。また、取付板部22の一縁
には、略中央に軸部材31がそれぞれ回転可能に挿通され
る挿通孔32を開口した対向する一対の軸支部33が切り起
こし形成されている。さらに、取付板部22の軸支部33が
設けられた縁と反対側の縁には、略中央にシャフト35が
回転可能に挿通される貫通孔36を開口した対向する一対
の軸受部37が切り起こし形成されている。
【0041】また、固定片部25は、例えば硬質の合成樹
脂などにて、取付台部7を覆うように一面側に湾曲する
湾曲板部40の周縁に一面側に屈曲した側面部41を設けた
略箱状に形成されている。そして、湾曲板部40には、略
中央から湾曲方向の一端縁の側面部41に亘って凹状に窪
んだ窪み部42が設けられ、この窪み部42は裏面側が係止
片部11a の湾曲に対応、すなわちタイヤ2の周面である
踏面から側面に亘る形状に対応して係止片部11a ,11b
の外面に当接可能に形成されている。また、湾曲板部40
の湾曲方向の両側に位置する側面部41には、係止片部11
a ,11b ののりしろ部12に対応して凹状の逃げ部43が切
り欠き形成され、側面部41の縁は、カバー体3の外周面
および係止片部11a の外面に対応、すなわちタイヤ2の
周面である踏面から側面に亘る形状に対応して湾曲する
ように形成されている。そして、窪み部42には、湾曲板
部40の略中央に位置する端部に係合孔44が開口形成され
ている。
【0042】さらに、湾曲板部40の側面部41が屈曲する
側である裏面側には、係合孔44の窪み部42と反対側の縁
から突出するように一部が係合孔44に臨んで位置する係
合爪部45が突設されている。そして、この係止爪部45は
突出する先端側に向けて次第に幅狭となるように三角形
状に形成され、係合孔44に連続する傾斜面46が設けられ
ている。また、湾曲板部40の湾曲方向の一端側の側面部
41に亘って壁状に突出する対向する一対の軸支リブ47が
設けられ、これら軸支リブ47,47には、軸部材31が回転
自在に嵌挿される嵌挿孔48がそれぞれ穿設されている。
【0043】そして、固定片部25は、軸支リブ47の嵌挿
孔48および取付板部22の軸支部33の貫通孔32に軸部材31
が嵌挿されて割りピン49にて抜け止め固定され、取付板
部22に窪み部42が位置する側が回動可能に軸支されてい
る。なお、固定片部25は、回動により回動側の先端縁が
カバー体3の開口側の縁より外側に位置するようになっ
ている。
【0044】一方、操作部26は、例えば硬質の合成樹脂
などにて固定片部25の係合孔44に挿入可能な略平板状に
形成されている。そして、操作部26の一面側には、取付
板部22の軸受部37,37の貫通孔36に嵌挿し両端部が割り
ピン49にて抜け止めされたシャフト35が回転自在に嵌挿
される軸孔51が穿設された一対の軸受リブ52が突設さ
れ、取付板部22に回動可能に取り付けられている。な
お、操作部26は、一縁が固定片部25の係合爪部45に係脱
可能に係合する係脱部53となり、反対側の縁は固定片部
25の窪み部42に位置して手が掛けられるように取手部54
となっている。また、操作部26には、係脱部53側で軸受
リブ52が突出する側に位置して回動止め55がリブ状に突
設されている。さらに、シャフト35には、付勢手段とし
てのコイルスプリング56が取り付けられ、常時取手部54
が取付板部22から離間する方向に付勢されるようになっ
ている。すなわち、常時操作部26の係脱部53が固定片部
25の係合爪部45に係合する状態が保持されるようになっ
ている。なお、回動止め55により、コイルスプリング56
の付勢による回動が規制され、操作部26の係脱部53が固
定片部25の係合爪部45に係合する姿勢に回り止めされて
いる。
【0045】また、固定片部25が操作部26にて固定され
た状態では、側面部41の縁が係止片部11a ,11b の外周
面に当接し、側面部41の内側に係止片部11a の屈曲部14
が係合するようになっているとともに、係止片部11b の
ガイド部13をタイヤ2の他側面に沿って潰れるように弾
性変形させるようになっている。
【0046】次に、上記実施の形態の形成動作を説明す
る。
【0047】あらかじめ各種塗装やプリント処理された
比較的硬質の化粧合成樹脂シートを真空成形により、略
箱状の保形性を有したカバー体3を成形するとともに、
比較的軟質の合成樹脂にて弾性変形可能な係止片部11a
,11b を形成する。
【0048】そして、カバー体3の取付部6に係止片部
11a ,11b ののりしろ部12をそれぞれ係合させ、ミシン
などの図示しない縫合装置の縫合ガイドを取付部6の内
面側およびのりしろ部12の内面側にて構成される凹溝内
に位置させてカバー体3の内面側から縫合する。なお、
この縫合は、係止片部11a ,11b の端部縁で折り返すよ
うに縫合し、係止片部11a ,11b が位置しない取付台部
に位置する余分な取付部に掛からないように縫合する。
【0049】この縫合の際、縫合ガイドが取付部6の内
面側およびのりしろ部12の内面側にて構成される凹溝に
て案内されて直線上に縫合される。
【0050】この後、固定手段21をカバー体3の取付台
部7に組み付けて一体的にタイヤカバー1を形成する。
【0051】次に、上記実施の形態のタイヤ2に着脱す
る動作を説明する。
【0052】あらかじめ固定手段21の固定片部25を固定
されていない広がった状態の回動状態にしておく。この
状態で、自動車の後部に固定された予備用のタイヤ2に
タイヤカバー1を開口側が対向しガイド部13が設けられ
た係止片部11b が最下部に位置するように位置させる。
【0053】そして、屈曲部14が設けられた上下方向に
おける上方に位置する係止片部11a,11a の先端側を外
側に広げるように弾性変形してタイヤ2の自動車側であ
る他側面側に係止させる。さらに、ガイド部13が設けら
れた上下方向における下方に位置する係止片部11b の先
端側を外側に広げるように弾性変形して、タイヤ2の踏
面である外周面にガイド部13を乗り上げるようにする。
そして、カバー体3の端板部5をタイヤ2に向けて押し
付けるようにしてカバー体3内にタイヤ2が挿入される
ように係止片部11b の先端側をタイヤの他側面側に係止
させる。このカバー体3を押し付ける動作により、湾曲
する側と反対側のガイド部13の内面側がタイヤ2の外周
面をタイヤ2の外周面のトレッドパターンである溝に引
っ掛かることなく滑動し、ガイド部13がタイヤ2の外周
面を乗り越えた際に係止片部11bの弾性変形による復元
力によりガイド部13の内面がさらにタイヤ2の他側面を
滑動して係止する状態となる。この状態では、カバー体
3の端板部5の内面側がタイヤ2の一面側に当接して端
板部5と係止片部11a ,11b とにてタイヤカバー1がタ
イヤ2に取り付けられる。なお、この取り付けられた状
態では、若干係止片部11a ,11b がタイヤ2により外側
に広がった状態となってタイヤ2に密着するようにタイ
ヤ2に向けて若干復元力が掛かっている。
【0054】この後、固定手段21の固定片部25をタイヤ
2の他側面側に圧接するように回動させつつ、操作部26
を固定片部25に係合させてタイヤカバー1をタイヤ2に
固定する。
【0055】この固定片部25の回動の際、固定片部25の
係合爪部45の傾斜面46が操作部26の係脱部53の縁に当接
して、係合爪部45に押されて操作部26の係脱部53が係合
爪部45を乗り上げるように、コイルスプリング56の付勢
に抗して固定片部25の回動に伴って操作部26が回動す
る。そして、操作部26が係合爪部45を乗り越えた状態
で、コイルスプリング56の付勢により常時の姿勢に回動
して係脱部53が係合孔44に突出する係合爪部45に係合
し、固定片部25が固定される。この固定片部25の固定に
より、固定片部25の回動側の側面部41の縁がタイヤ2の
他側面に当接するとともに、固定片部25が係止片部11a
,11b をタイヤ2の他側面に押し付ける状態となり、
タイヤカバー1はカバー体3の端板部5と固定片部25お
よび固定片部25にて押し付けられる係止片部11a ,11b
とにてタイヤ2を挟持する状態となって固定される。ま
た、係止片部11a の屈曲部14は、固定片部25の側面部41
の内側に係合する状態となり、係止片部11a が外側に広
がることを防止して係止片部11a の全面がタイヤ2の他
側面に密着するようになっている。
【0056】なお、予備用のタイヤ2が、使用により若
干摩耗して径寸法が小さくなった場合や空気圧の変動な
どによりタイヤ2の径寸法が変化しても、係止片部11a
,11b はタイヤ2の他側面に若干広がるように係合
し、タイヤカバー1はカバー体3の端板部5と固定手段
21の固定片部25に押し付けられた係止片部11a ,11b と
にてタイヤ2の両側面に当接して挟持するように取り付
けられるため、がたつきなく取り付けられる。
【0057】一方、タイヤカバー1を取り外す場合に
は、3箇所の固定手段21の操作部26の取手部54を固定片
部25の窪み部42にコイルスプリング56の付勢に抗して押
し込むように押動して操作部26をシャフト35を中心にそ
れぞれ回動させる。この操作部26の回動により、固定片
部25の係合爪部45に係合する操作部26の係脱部53が外れ
る。そして、押し付けていた固定片部25はタイヤ2や係
止片部11a ,11b により付勢されるように回動し、操作
部26の取手部54を押動する操作を解除しても、固定手段
21の係合爪部45は係合されない。この後、カバー体3を
タイヤ1から引っ張り取る。このタイヤ2からの取り外
しの際に、係止片部11a ,11b の先端側は弾性に抗して
広げられる。
【0058】上述したように、タイヤ2を内側に挿入可
能に略有底円筒状のカバー体3に先端側が外方に向けて
弾性変形可能に周面部4の中心軸方向に向けて設けた係
止片部11a ,11b をタイヤ2の他側面に係止させさせて
一旦タイヤ2に取り付け、固定手段21の固定片部25をタ
イヤ2の他側面に係止させるとともに係止片部11a ,11
b を押し付けるように係止させ、カバー体3の端板部5
とにてタイヤ2を挟持するように取付固定するため、美
観が損なわれない保形性を有し成形性が容易で各種化粧
合成樹脂板を用いたり凹凸成形することにより美観の向
上が図れるカバー体3を用いた一体構造でも、一動作で
容易に着脱でき、弾性変形する係止片部11a ,11b にて
タイヤ2の他側面に係止するので、タイヤ2の寸法公差
や使用による摩耗、空気圧の変化による寸法誤差などを
吸収で確実に取り付けできる。
【0059】また、固定手段21の固定片部25が係止片部
11a ,11b をタイヤ2の他側面に押し付けるようにして
係止されるため、タイヤ2の他側面が当接する係止片部
11a,11b にて覆われた状態となりタイヤ2を確実に保
護できるとともに、係止片部11a ,11b が例えば自動車
の走行による風圧によりばたつかず確実に固定できる。
【0060】そして、固定手段21を先端側がカバー体3
の周面部4の外周方向に回動可能にカバー体3の周面部
4に軸支された固定片部25とこの固定片部25に着脱可能
に係止する操作部26とにて構成したため、固定片部25が
タイヤ2の他側面に係止した状態の保持による固定およ
び操作部26の操作による固定解除が容易にでき、回動す
る固定片部25により簡単な構造で一動作で確実な固定が
容易にできる。
【0061】また、係止片部11a ,11b をカバー体3の
周面部4の外周面に取り付けたため、カバー体3のタイ
ヤ2が挿入される端部縁が露出せず、美観の低下を防止
できるとともに、タイヤカバー1の端部縁をきれいに加
工する必要がなく、製造性を向上できる。
【0062】さらに、係止片部11a ,11b をカバー体3
に先端側が自由端の舌片状に複数設けたため、係止片部
11a ,11b の先端側を外方に向けて弾性変形させてタイ
ヤ2の他側面に係止させる作業に大きな力が必要なく、
係止片部11a ,11b の弾性変形が容易にでき、取付作業
性を向上できる。
【0063】そして、係止片部11a ,11b をカバー体3
に縫合して一体的に取り付けたため、一体構造でも例え
ばカバー体3を保形性を有する硬質の合成樹脂にて形成
し係止片部11a ,11b を弾性変形可能な軟質の合成樹脂
にて形成でき、カバー体3および係止片部11a ,11b の
成形性を向上でき、カバー体3を各種化粧合成樹脂板を
用いて成形したり凹凸形状を設けて成形でき美観の向上
が容易にできるとともに、例えば接着剤による接合部分
の劣化などによる接合強度の低下などがなくカバー体3
と係止片部11a ,11b とを高耐候性および高接合強度で
容易に接合でき、製造性を向上できる。
【0064】また、舌片状の係止片部11a の先端部両側
に外方に向けて屈曲する屈曲部14を設け、係止片部11a
,11b 間に位置して複数設けた固定手段21がタイヤ2
の他側面側に係止する際に固定手段21の係合片部25にて
屈曲部14が係合されて係止片部11a がタイヤ2の他面側
に押し付けられるため、簡単な構成で係止片部11a を確
実にタイヤ2の他側面に当接させた状態で固定できる。
【0065】さらに、複数舌片状に設けた一部の係止片
部11b に、先端縁に外方に向けて湾曲するガイド部13を
設けたため、係止片部11b の先端側を外方に向けて弾性
変形させてタイヤ2をカバー体3内に挿入させる際に、
広げられるように弾性変形された係止片部11b のガイド
部13の内面側がタイヤ2の外周面を内側に案内するよう
にタイヤ2の外周面を滑動するので、係止片部11b をタ
イヤ2の他面側に円滑で容易に係止でき、取付作業性を
向上できる。
【0066】そしてさらに、このガイド部13が設けられ
た係止片部11b がタイヤカバー1の上下方向の最下部に
位置するようにカバー体3に取り付けたため、タイヤカ
バー1をタイヤ2に取り付ける際に、上下方向の上方側
に位置する係止片部11a ,11a を先端側が外方に向けて
広げるように弾性変形して先にタイヤ2の上部に係止さ
せてタイヤ2にタイヤカバー1が吊り下げられた状態に
保持させて下方に位置する係止片部11b を弾性変形して
タイヤ2を包み込むように係止保持させるので、タイヤ
2に取り付ける際にタイヤカバー1を押さえておく必要
がなく、容易に取り付けできる。
【0067】一方、カバー体3の係止片部11a ,11b が
設けられる他端側の開口縁の部分に周面部4より径大の
略円筒状の取付部6を設けるため、変形しやすいカバー
体3の開口側の縁部分の剛性が向上して強度を向上でき
るとともに、例えば係止片部11a ,11b をカバー体3に
縫合により取り付ける場合に取付部6が縫合の際のガイ
ドとなって直線上に縫合でき、美観を損なうことなく縫
合性が向上して製造性を向上できる。
【0068】また、係止片部11a ,11b にカバー体3の
径大となる取付部6に係合して覆う断面凹状ののりしろ
部12を設けたため、係止片部11a ,11b をカバー体3に
取り付ける際に係止片部11a ,11b ののりしろ部12を取
付部6に係合させることによりカバー体3に係止片部11
a ,11b を位置決め保持でき、係止片部11a ,11b を容
易に取り付けでき、製造性を向上できる。
【0069】また、固定片部25が略箱状に形成されてい
るため、強度が高く変形しにくいため、タイヤ2や係止
片部11a ,11b からの反発力により変形せず、確実に取
付固定できる。
【0070】なお、上記実施の形態において、例えば固
定片部25の係合爪部45に係合する操作部26が取手部54を
操作しても回動不可能に固定したり、操作部26を回動操
作しても固定片部25が回動手可能に固定する鎖錠手段を
設けて盗難防止機能を付与してもよい。
【0071】また、係止片部11a ,11b を舌片状に複数
設けて説明したが、例えば先端側が径小となるように略
円錐形筒状に形成して径小側の縁に径小側が容易に広が
るように弾性変形可能に切り込みを設けるなどしてもよ
い。
【0072】さらに、固定手段21を固定片部25および操
作部26とにて構成して複数設けた係止片部11a ,11b 間
に位置させて設けたが、例えば係止片部11a ,11b を介
することなく直接タイヤ2の他側面に係止するなど、い
ずれの構造でもよい。
【0073】そして、係止片部11a ,11b に屈曲形成し
た屈曲部14や湾曲形成したガイド部13は、これに限らず
他の形状でもよく、また設けなくてもよい。
【0074】また、カバー体3に設けた取付部6に係止
片部11a ,11b ののりしろ部12を係合させて縫合して説
明したが、カバー体3が適宜強度を有していれば取付部
6を設けなくてもよく、のりしろ部12を設けずに縫合し
たり、接着剤にて取り付けたり、リベットにて固定する
などしてもよい。
【0075】さらに、操作部26を付勢する付勢手段とし
てのコイルスプリング56に代えて、板バネを用いたり、
ゴムなどの弾性部材を用いるなど、常時係合爪部45に係
脱部53が係合する姿勢に保持させるいずれのものでもで
きる。
【0076】なお、カバー体3に設けた取付台部7とし
て、ねじ止めされる取付板部22の厚さ寸法分を取付部6
より低く形成し、カバー体3の外周面から固定手段21が
突出する寸法が小さくなるようにしたが、例えば図11
および図12に示すように、取付台部7を取付部6に連
続するように断面において略同高さ寸法となるように形
成してもよい。この構成によれば、図12に示すよう
に、係止片部11a ,11bを縫合する際に、一連に3つの
係止片部11a ,11b を縫合でき、製造性を向上できる。
【0077】また、自動車の後部に取り付けられた予備
用のタイヤ2に取り付けられるタイヤカバー1について
説明したが、他のいずれのタイヤを対象とすることがで
きる。
【0078】さらに、例えばカバー体3の内面に弾性変
形可能な例えばスポンジなどの軟質部材を設けタイヤ2
の径方向においてもタイヤカバー1ががたつきなく位置
決めされるようにしてもよい。なお、軟質部材は、カバ
ー体3の周面部4および端板部5の境界部分である円弧
状の部分に取り付けると、タイヤカバー1の着脱の際
に、タイヤ2の外周面と擦れ合って剥がれたり、ちぎれ
るなどの損傷が防止される。
【0079】
【発明の効果】請求項1記載のタイヤカバーによれば、
一端面が開口し他端面が閉塞されタイヤを覆う略有底円
筒状の保形性を有したカバー体に、タイヤの側面に係止
し先端側が外方に向けて弾性変形可能にカバー体の中心
軸に向けて係止片部を設けるとともに、タイヤの側面に
係脱可能に固定手段を設けたため、係止片部の先端側を
外方に弾性変形させてカバー体にタイヤが収容するよう
に嵌挿させ係止片部にてタイヤにカバー体を保持させ、
固定手段をタイヤの側面に係止させてカバー体を固定す
るので、一動作で容易に着脱でき、保形性を有し成形性
が容易なカバー体により各種化粧合成樹脂板や凹凸成形
可能で美観が向上する。
【0080】請求項2記載のタイヤカバーによれば、請
求項1記載のタイヤカバーの効果に加え、固定手段がタ
イヤの側面に係止する際に固定手段が係止片部をタイヤ
の側面に押しつけるため、係止片部がタイヤの側面に当
接して覆う状態となりタイヤを確実に保護できるととも
に、係止片部を確実に固定できる。
【0081】請求項3記載のタイヤカバーによれば、請
求項1または2記載のタイヤカバーの効果に加え、先端
側がカバー体の外周方向に回動可能にカバー体に軸支さ
れた固定片部に操作部が係脱可能に係止することによ
り、固定片部がタイヤの側面に係止した状態が保持さ
れ、簡単な構造で一動作で確実な固定が容易にできる。
【0082】請求項4記載のタイヤカバーによれば、請
求項1ないし3いずれか一記載のタイヤカバーの効果に
加え、係止片部をカバー体の外周面に取り付けるため、
カバー体の開口縁が露出せず、美観の低下を防止でき
る。
【0083】請求項5記載のタイヤカバーによれば、請
求項1ないし4いずれか一記載のタイヤカバーの効果に
加え、タイヤの側面に係止する弾性変形可能な係止片部
をカバー体に舌片状に複数設けたため、カバー体を取り
付ける際に係止片部の先端側を外方に向けて弾性変形さ
せる作業で大きな力が必要なく容易に弾性変形でき、取
付作業性を向上できる。
【0084】請求項6記載のタイヤカバーによれば、請
求項5記載のタイヤカバーの効果に加え、係止片部の先
端部両側に設けた外方に向けて屈曲する屈曲部を、係止
片部間に位置して複数設けた固定手段がタイヤの側面に
係止する際に係合して係止片部をタイヤの側面に押し付
けるため、簡単な構成で係止片部を固定手段にて確実に
固定できる。
【0085】請求項7記載のタイヤカバーによれば、請
求項5または6記載のタイヤカバーの効果に加え、複数
設けた舌片状の係止片部の少なくともいずれかに、先端
縁に外方に向けて湾曲するガイド部を設けたため、係止
片部の先端側を外方に向けて弾性変形させてタイヤをカ
バー体内に挿入させる際に、係止片部のガイド部がタイ
ヤの外周面を内側に案内するようにタイヤの外周面を滑
動するので、円滑にタイヤに装着できる。
【0086】請求項8記載のタイヤカバーによれば、請
求項1ないし7いずれか一記載のタイヤカバーの効果に
加え、係止片部をカバー体に縫合して設けるため、例え
ばカバー体を保形性を有する硬質の合成樹脂にて形成し
係止片部を弾性変形可能な軟質の合成樹脂にて形成する
ことが可能となり、カバー体および係止片部の成形性を
向上できるとともに、カバー体と係止片部とを高耐候性
および高接合強度で容易に接合でき、製造性を向上でき
る。
【0087】請求項9記載のタイヤカバーによれば、請
求項1ないし8いずれか一記載のタイヤカバーの効果に
加え、カバー体の開口縁に径大の略円筒状の取付部を設
けるため、変形しやすい縁部分の剛性が向上して強度を
向上できるとともに、例えば係止片部をカバー体に縫合
により取り付ける場合に取付部が縫合の際のガイドとな
り、縫合性が向上して製造性を向上できる。
【0088】請求項10記載のタイヤカバーによれば、
請求項9記載のタイヤカバーの効果に加え、係止片部に
カバー体の径大となる取付部に係合して覆う断面凹状の
のりしろ部を係止片部に設けたため、係止片部をカバー
体に取り付ける際に係止片部ののりしろ部を取付部に係
合することによりカバー体に係止片部が位置決め保持さ
せ、係止片部を容易に取り付けでき、製造性を向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタイヤカバーの実施の一形態を示す固
定手段の近傍の一部を省略した断面図である。
【図2】同上タイヤカバーを示す斜視図である。
【図3】同上タイヤカバーを示す一部を省略した側面図
である。
【図4】同上カバー体を示す正面図である。
【図5】同上図4におけるA−A断面図である。
【図6】同上図4におけるB−B断面図である。
【図7】同上タイヤカバーを示す係止片部の近傍の断面
図である。
【図8】同上タイヤカバーを示すガイド部を有した係止
片部の近傍の断面図である。
【図9】同上係止片部を示す斜視図である。
【図10】同上タイヤカバーの固定手段の近傍を示す分
解斜視図である。
【図11】本発明の他の実施の形態を示すタイヤカバー
の固定手段の近傍の一部を省略した断面図である。
【図12】同上係止片部を取り付けたカバー体を示す一
部を切り欠いた側面図である。
【符号の説明】
1 タイヤカバー 2 タイヤ 3 カバー体 6 取付部 11a ,11b 係止片部 12 のりしろ部 13 ガイド部 14 屈曲部 21 固定手段 25 固定片部 26 操作部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端面が開口し他端面が閉塞されタイヤ
    を覆う略有底円筒状の保形性を有したカバー体と、 このカバー体の開口縁に先端側がこのカバー体の中心軸
    に向けて設けられ前記開口縁に臨む前記タイヤの側面に
    係止する先端側が外方に向けて弾性変形可能な係止片部
    と、 前記カバー体に前記開口縁に臨む前記タイヤの側面に係
    脱可能に設けられた固定手段とを具備したことを特徴と
    するタイヤカバー。
  2. 【請求項2】 固定手段は、タイヤの側面に係止した際
    に係止片部を前記タイヤの側面に押しつけることを特徴
    とした請求項1記載のタイヤカバー。
  3. 【請求項3】 固定手段は、 カバー体に軸支され先端側がこのカバー体の外周方向に
    回動可能な固定片部と、 この固定片部に係脱可能でこの固定片部がタイヤの側面
    に係止した状態を保持する操作部とを備えたことを特徴
    とする請求項1または2記載のタイヤカバー。
  4. 【請求項4】 係止片部は、カバー体の外周面に取り付
    けられたことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一
    記載のタイヤカバー。
  5. 【請求項5】 係止片部は、舌片状に形成されカバー体
    に複数設けられたことを特徴とする請求項1ないし4い
    ずれか一記載のタイヤカバー。
  6. 【請求項6】 係止片部は、先端部両側に外方に向けて
    屈曲する屈曲部を有し、 固定手段は、係止片部間に位置して前記屈曲部に係合可
    能にカバー体に複数設けられたことを特徴とする請求項
    5記載のタイヤカバー。
  7. 【請求項7】 複数の係止片部の少なくともいずれか
    は、先端縁に外方に向けて湾曲するガイド部を備えたこ
    とを特徴とする請求項5または6記載のタイヤカバー。
  8. 【請求項8】 係止片部は、カバー体に縫合されて設け
    られたことを特徴とする請求項1ないし7いずれか一記
    載のタイヤカバー。
  9. 【請求項9】 カバー体は、開口縁に径大の略円筒状の
    取付部を有したことを特徴とする請求項1ないし8いず
    れか一記載のタイヤカバー。
  10. 【請求項10】 係止片部は、取付部に嵌合して覆う断
    面凹状ののりしろ部を有したことを特徴とする請求項9
    記載のタイヤカバー。
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