JPH11144448A - 装置振動低減構造を有する磁気または光ディスク装置 - Google Patents

装置振動低減構造を有する磁気または光ディスク装置

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JPH11144448A
JPH11144448A JP30701297A JP30701297A JPH11144448A JP H11144448 A JPH11144448 A JP H11144448A JP 30701297 A JP30701297 A JP 30701297A JP 30701297 A JP30701297 A JP 30701297A JP H11144448 A JPH11144448 A JP H11144448A
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magnetic disk
magnetic
vibration
housing
parallel
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JP30701297A
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English (en)
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Yasuhiro Matsuda
泰洋 松田
Takashi Yamaguchi
高司 山口
Tetsuya Hamaguchi
哲也 浜口
Toshihiko Shimizu
利彦 清水
Hisahiro Arisaka
寿洋 有坂
Shozo Saegusa
省三 三枝
Satomitsu Imai
郷充 今井
Toshihisa Okazaki
寿久 岡崎
Isao Kobayashi
功 小林
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気あるいは光ディスク装置において、シー
ク動作によって発生し、ヘッド位置決めの悪影響を及ぼ
すディスク装置自体の運動を抑制し、高速アクセスが可
能な磁気あるいは光ディスク装置を提供する。 【解決手段】 ディスク装置を設置するフレーム等と、
ディスク装置との間に、ヘッド位置決めに悪影響を及ぼ
す運動を抑制するための板ばねを設ける。その効果とし
て、ディスク装置のヘッド位置決めに悪影響を及ぼす運
動が抑制されることから、ひいては高速アクセスが可能
なディスク装置を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気または光ディスク装
置に係り、特に、高速アクセス可能な装置振動低減構造
を有するディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置は、記憶容量を大きく
するための高記録密度化と、データの転送速度を上げる
ためのヘッドアクセス高速化をめざして設計されてい
る。高記録密度化を実現する従来技術としては、特開平
6−20440号公報に開示されているものがある。こ
れは、振動遮断マウントと呼ばれる部材を最適に設計し
て使用することにより、所定のディスク回転周波数成分
の装置振動を低減する技術である。具体的には、ディス
ク駆動モータがアンバランス状態で回転することによっ
て発生する励振力を、複数の振動遮断マウントによって
相殺するとある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
知技術は、ディスク回転以外の周波数については、考慮
されていない。すなわち、磁気ディスク装置のヘッドア
クセス動作は、ヘッドを目標位置付近に高速移動させる
シーク動作と、目標位置に位置決めするセトリング動作
がある。シーク動作は、ヘッドアクチュエータのボイス
コイルモータが駆動力となる。そして、その駆動力の反
力によって、磁気ディスク装置が振動する。この振動
は、磁気ディスク装置がフレーム等に設置されることに
よる剛体振動である。言い換えれば、フレーム等がばね
となり、磁気ディスク装置自体がマスとなる振動であ
る。
【0004】振動しているときの磁気ディスク装置の運
動は、回転運動と並進運動とに分けて表現でき、ヘッド
の位置決めに悪影響を及ぼすのは回転運動であり、セト
リング動作の時間が長くなるという問題がある。並進運
動が影響しない理由は、ヘッドアクチュエータの重心
が、その回転中心と一致するように設計および製作され
ているからである。さらに、シーク動作は、ヘッドの移
動距離に応じて所用時間が変化する。一般的にその時間
は、約1ms〜十数msである。したがって、シーク動
作による磁気ディスク装置への加振周波数は、一定にな
り得ない。以上のことから、セトリング動作の時間短縮
のためには、加振周波数にかかわらず、磁気ディスク装
置の回転運動を抑制する必要がある。
【0005】本発明の目的は、シーク動作によって発生
するディスク装置の回転運動を抑制し、ひいては高速ア
クセスが可能な装置振動低減構造を有する磁気または光
ディスク装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下のよう
に達成される。請求項1記載発明は、ディスク装置の筐
体と、前記筐体を設置するための設置部材との間に、板
ばねを設けることにより、装置自体の振動を低減させる
構造としたことを特徴とするので、装置の回転運動が抑
制され、高速アクセスが可能となる。また、請求項2記
載発明は、磁気ディスク装置の筐体と、前記筐体を設置
するための設置部材との間に、平行板ばねを設けること
により、装置自体の振動を低減させる構造としたことを
特徴とするので、磁気ディスク装置自体の回転運動が抑
制され、高速アクセスが可能となる。また、請求項3記
載発明は、記録媒体である磁気ディスクと、前記磁気デ
ィスクに対して記録または再生動作を行う磁気ヘッド
と、前記磁気ヘッドを移動するための駆動力を発生する
モータと、前記モータの構成部品であるコイルとを有す
る磁気ディスク装置の筐体と、前記筐体を設置するため
の設置部材との間に、平行板ばねを設けることにより、
装置自体の振動を低減させる構造にするとともに、前記
モータの他の構成部品である磁気回路を、前記設置部材
に取り付けたことを特徴とするものである。本構造の磁
気ディスク装置によれば、磁気回路の振動モードの影響
で、装置自体の回転運動をより一層抑制でき、ひいて
は、高速アクセスが可能になる。また、請求項4記載発
明は、前記磁気回路と前記設置部材との間に、減衰部材
を有することを特徴とする。これにより、減衰部材によ
って回転運動の振動振幅をさらに小さくでき、高速アク
セス性能が向上する。また、請求項5記載発明は、前記
磁気回路と前記設置部材との間に、平行板ばねを有する
ことを特徴とする。これにより、磁気回路の振動モード
は、平行板ばねによる並進運動が増え、回転運動がさら
に抑制される。また、請求項6記載発明は、記録媒体で
ある磁気ディスクと、前記磁気ディスクに対して記録ま
たは再生動作を行う磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドを移
動するための駆動力を発生する直動型のモータとを有す
る磁気ディスク装置の筺体と、前記筐体を設置するため
の設置部材との間に、回転ばねを設けることにより、装
置自体の振動を低減させる構造としたことを特徴とする
ものである。本構造の磁気ディスク装置によれば、直動
型モータの場合に、位置決めに悪影響を及ぼす並進運動
が回転ばねにより抑制され、高速アクセス性能が向上す
る。また、請求項7記載発明は、前記回転ばねは、十字
板ばねであることを特徴とする。そのため、構造が単純
で、設置部材に対して容易に回転運動するようにでき
る。また、請求項8記載発明は、記録媒体であるディス
クと、前記ディスクに対して記録または再生動作を行う
光ヘッドと、前記光ヘッドを移動するための駆動力を発
生する直動型のモータとを有する光ディスク装置の筐体
と、前記筐体を設置するための設置部材との間に、回転
ばねを設けることにより、装置自体の振動を低減させる
構造としたことを特徴とするものである。本構成によれ
ば、直動型モータが主流の光ディスク装置において、位
置決めに悪影響を及ぼす並進運動が回転ばねにより抑制
され、高速アクセス性能が向上する。また、請求項9記
載発明は、前記回転ばねは、十字板ばねであることを特
徴とする。そのため、構造が単純で、設置部材に対して
容易に回転運動するようにできる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。本発明の第1の実施形態を図1〜
図8により説明する。本実施形態は、磁気ディスク装置
を設置するための設置部材13と、磁気ディスク装置の
筐体との間に、平行板ばね14を設けたものである。
【0008】図1に本実施形態による磁気ディスク装置
の斜視図を示し、図2にA方向から見た側面図を示す。
ベース1にはばねおさえ17a、17bにより平行板ば
ね14a、14bが固定され、これを介して設置部材1
3a、13bが固定されている。平行板ばね14a、1
4bと、設置部材13a、13b、ばねおさえ17a、
17b、ベース1は、それぞれ、接着、溶接、ねじ等の
いずれかの方法により固定されている。設置部材13
a、13bには、ねじ穴が施されている。このねじ穴
は、磁気ディスク装置をパソコン等の内部のフレーム等
に取り付けるためのものである。磁気ディスク装置の筐
体は、ベース1と図示しないカバーにより構成される。
制御回路基板12は、図示しないスペーサ等とともにベ
ース1に固定されている。なお、従来の磁気ディスク装
置においては、前記ねじ穴は筺体に直接施されている。
【0009】図3により、磁気ディスク装置の内部の構
成を説明する。ベース1には所定の速度で回転するスピ
ンドルモータ3が固定されている。スピンドルモータ3
には、記録媒体である磁気ディスク6が固定されてい
る。また、スピンドルモータ3に固定された磁気ディス
ク6の側方向には、スピンドルモータ3と軸が平行にな
るように、ベース1に軸受体2が固定されている。磁気
ヘッドを搭載するスライダ9を保持しているアーム8
は、キャリッジ7に固定されている。磁気ヘッドを移動
させるための動力はボイスコイルモータにより発生す
る。ボイスコイルモータの構成部品であるコイル(図示
せず)は、キャリッジ7に固定されている。もう1つの
構成部品である磁気回路4は、ベース1に固定されてい
る。
【0010】ボイスコイルモータは、キャリッジ7に固
定されたコイルに対する通電方向および通電時間を適宜
制御することにより、キャリッジ7に作用する揺動トル
クの方向および大きさを自在に制御して、磁気ヘッドを
磁気ディスク6の所望の位置に位置決めする。湾曲形状
に取り付けられているFPC( FlexiblePr
inted Circuit )5は、一端がキャリッ
ジ7に、他端がFPC固定部材10を介してベース1に
固定されている。FPC5には、磁気ヘッドの信号線と
コイルの動力線が配線されており、コネクタ11を介し
て、制御回路基板12に接続されている。なお、スピン
ドルモータ3、磁気ディスク6、軸受け体2、スライダ
9、アーム8、キャリッジ7、ボイスコイルモータ、F
PC5、FPC固定部材10、コネクタ11などは、ベ
ース1と図示しないカバーとねじ等により構成される密
閉空間の中に収容されている。
【0011】図4に、従来の磁気ディスク装置が、パソ
コン等の内部のフレーム15に取り付けられている状態
の概略図を示す。従来の磁気ディスク装置の設置部材
は、筐体であるベース1と一体であり、ベース1に、じ
かにねじ穴が施されている。フレーム15の材質は、ア
ルミ板やプラスチックがほとんどである。そして、形状
については様々であるが、これに磁気ディスク装置を取
り付けると、概略の構成は図4のようになる。
【0012】磁気ディスク装置のアクセス動作は、磁気
ヘッドを目標位置付近に高速移動させるシーク動作と、
目標位置に位置決めするセトリング動作がある。シーク
動作は、ボイスコイルモータが駆動力となる。そして、
その駆動力の反力によって、磁気ディスク装置が振動す
る。
【0013】図5に駆動反力の伝達経路を示す。矢印が
駆動反力の伝達を表している。反力は、キャリッジ7か
ら軸受体2を介してベース1に伝達されると同時に、磁
気回路4からもベース1に伝達される。この2つの反力
は、互いに大きさが同じで逆向きであり、筺体であるベ
ース1にはモーメントが作用する。これによって、磁気
ディスク装置全体が振動するわけである。
【0014】この振動は、磁気ディスク装置がフレーム
15に設置されることによる剛体振動である。言い換え
れば、フレーム15がばねとなり、磁気ディスク装置が
マスとなる振動である。振動しているときの磁気ディス
ク装置の運動は、回転運動と並進運動に分けて表現で
き、このうち磁気ヘッドの位置決めに悪影響を及ぼすの
は回転運動であり、セトリング動作の時間が長くなると
いう問題がある。並進運動が影響しない理由は、磁気ヘ
ッドを含む可動部の重心が、その回転中心と一致するよ
うに設計および製作されているからである。さらに、前
述のように駆動反力はモーメントであるので、従来の磁
気ディスク装置は回路運動が支配的であった。
【0015】図6に、本発明の磁気ディスク装置が、パ
ソコン等のフレーム15に取り付けられている状態の概
念図を示し、図7に、これにおける駆動反力の伝達経路
を示す。本発明は、従来の磁気ディスク装置の設置部材
と筺体との間に、平行板ばね14a、14bを有するも
のである。図6の構成にすると、平行板ばね14a、1
4bがあることによって、振動モードが増える。その理
由を以下に述べる。図7に示すように、駆動反力がベー
ス1に伝達されるまでは、従来の図5と同じである。ま
た、ベースから平行板ばね14に伝わるモーメントは、
平行板ばね14を介してフレーム15まで伝達される。
これによって、従来にも発生していた回転運動が生じて
しまう。
【0016】しかし、従来と異なる点は、平行板ばね1
4を有することによって、この回転運動が励振力となっ
て平行板ばね14と筺体(ベース1)の振動が発生する
ことである。この振動が前述の増えた振動モードであ
る。なお、平行板ばね14の並進方向の剛性は、フレー
ム15の並進方向の剛性よりも低いことが望ましい。そ
して、それ以外の方向や回転方向の剛性は、フレーム1
5に対して同等か、あるいは高いことが望ましく、この
ようにすることで平行板ばね14の運動は、並進方向に
は容易に運動するが、回転方向は、運動しにくいので、
平行板ばね14と筺体(ベース1)の振動は、磁気ヘッ
ドの位置決めに影響しない並進運動が支配的である。
【0017】したがって、従来の図4の構成と比較する
と、筺体の運動は、並進方向の運動が増加することにな
る。ここで、駆動反力の大きさが同じであり、トータル
の運動量が同じであるので、並進運動が増加した分だけ
回転運動は小さくなる。なお、図8に示すように、設置
部材13は一体にしてもよい。上記構成により、磁気デ
ィスク装置の回転運動を抑制でき、ひいては高速アクセ
スが可能な磁気ディスク装置を提供できる。
【0018】従来技術に引用した特開平6−20440
号公報に開示されている磁気ディスク装置は、振動遮断
マウントと呼ばれる部材を最適に設計して使用すること
により、所定のディスク回転周波数成分の装置振動を低
減している。具体的には、ディスク駆動モータがアンバ
ランス状態で回転することによって発生する励振力を、
複数の振動遮断マウントによって相殺するとある。この
構成では、特定周波数を持たないシークの駆動反力が励
振力となる場合は、効果が得られない。また、上記公報
は、振動遮断マウントにより装置を振動させない構造と
しているのに対して、本発明の相違点は、積極的に並進
方向に振動させる構造としているところにある。
【0019】本発明の第2の実施形態を、図9と図10
により説明する。本実施形態は、第1の実施形態の磁気
ディスク装置において、ベース1と図示しないカバーと
ねじ等により構成される密閉空間の外に磁気回路4を出
し、磁気回路4を減衰部材16a、16bを介して設置
部材13に固定しており、磁気回路4とベース1を直接
固定しない構造としたものである。図9に、磁気回路4
を前記密閉空間の外に出し、設置部材13に固定した磁
気ディスク装置の斜視図を示す。そして、図10に、該
磁気ディスク装置がフレーム15に取り付けられた状態
の概念図を示す。
【0020】振動を低減するために減衰材を設置する手
段があるが、磁気ディスク装置の密閉空間の中に減衰材
を設置する場合は、減衰材から発せられるガスや塵埃が
問題となる場合がある。したがって、設置可能な減衰材
の材質に制限がある。しかし、本実施形態のような構成
にすれば、ガスや塵埃の制限を気にせずに、減衰部材1
6を介して磁気回路4を設置できる。したがって、第2
の実施形態の磁気ディスク装置の運動は、第1の実施形
態の効果に加えて並進運動を増やせるとともに、フレー
ム15がばねとなって発生する回転運動振動の振幅をよ
り小さくできるので、ひいては高速アクセスが可能な磁
気ディスク装置を提供できる。
【0021】本発明の第3の実施形態を図11により説
明する。本実施形態は、第1の実施形態の磁気ディスク
装置において、ベース1と図示しないカバーとねじ等に
より構成される密閉空間の外に磁気回路4を出し、磁気
回路4を平行板ばね14c、14dを介して設置部材1
3に設置したものである。このような構成にすることに
より、第1の実施形態に加えて、磁気回路4の振動モー
ドが増えることになる。このモードは平行ばね14c、
14dにより、並進運動が支配的なので、第1の実施形
態よりも、さらに回転運動を抑制することができる。ま
た、本実施形態においても、第2の実施形態と同様に減
衰部材16を設置してもよい。したがって、第3の実施
形態の磁気ディスク装置の回転運動は抑制され、並進運
動が増える。さらに、減衰部材16を設置すれば回転運
動の振動振幅を小さくできるので、ひいては高速アクセ
スが可能な磁気ディスク装置を提供できる。
【0022】本発明の第4の実施形態を図12〜図14
により説明する。本実施形態は、直動型のヘッドアクチ
ュエータを有する磁気ディスク装置において、ベース1
と設置部材13との間に、十字ばね19を設置したもの
である。
【0023】図12は、従来の直動型のヘッドアクチュ
エータを有する磁気ディスク装置が、フレーム15に取
り付けられている状態の概念図である。直線移動するキ
ャリッジ7は、ころ18を介してベース1に設置されて
いる。磁気回路4は、キャリッジ7の両側に設けられて
いる。図示しないコイルも同様である。直動型の場合
は、位置決めに悪影響を及ぼすのは、並進方向の装置の
運動である。そして、駆動反力はモーメントにはなら
ず、図12の状態の装置の振動は、並進方向が支配的に
なる。そこで、第1〜第3の実施形態とは逆に、積極的
に回転運動をさせるような構造としたのが本実施形態で
ある。
【0024】図13に、これを実現する構造を示し、そ
して、これがフレーム15に取り付けられている状態の
概念図を図14に示す。十字ばね19は、19aと19
dが同一直線上に、同様に19bと19cが同一直線上
に配置されている。このようにすることにより、ベース
1は、設置部材13に対して容易に回転運動するように
できる。このときの回転運動の回転中心は、ばね19a
とばね19dが構成する直線と、ばね19bとばね19
cが構成する直線の交点になる。さらに、交点の位置を
装置の重心と離れた位置にする必要がある。
【0025】なお、本構成は、磁気ディスク装置に限ら
ず、直動型のヘッドアクチュエータが主流である光ディ
スク装置に適用が可能なことは言うまでもない。上記構
成により、直動型のヘッドアクチュエータを有するディ
スク装置の並進運動を抑制でき、ひいては高速アクセス
が可能なディスク装置を提供できる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、磁気ディスク装置の回
転運動が抑制され、その分、並進運動が増加することか
ら、ひいては高速アクセスが可能な磁気ディスク装置を
提供できる。また、直動型のヘッドアクチュエータを有
する磁気あるいは光ディスク装置においては、並進運動
が抑制され、その分、回転運動が増加することから、ひ
いては高速アクセスが可能なディスク装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による磁気ディスク装
置の斜視図である。
【図2】図1に示された磁気ディスク装置の側面図であ
る。
【図3】図1に示された磁気ディスク装置の内部構成の
平面図である。
【図4】従来技術による磁気ディスク装置がフレームに
取り付けられている状態の概念図である。
【図5】図4に示された磁気ディスク装置の駆動反力の
伝達経路を表す説明図である。
【図6】図1に示された磁気ディスク装置がフレームに
取り付けられている状態の概念図である。
【図7】図6に示された磁気ディスク装置の駆動反力の
伝達経路を表す説明図である。
【図8】図1に示された磁気ディスク装置の設置部材を
一体にしてフレームに取り付けられている状態の概念図
である。
【図9】本発明の第2の実施形態による磁気ディスク装
置の斜視図である。
【図10】図9に示された磁気ディスク装置がフレーム
に取り付けられている状態の概念図である。
【図11】本発明の第3の実施形態による磁気ディスク
装置がフレームに取り付けられている状態の概念図であ
る。
【図12】直動型のヘッドアクチュエータを有する従来
の磁気ディスク装置がフレームに取り付けられている状
態の概念図である。
【図13】本発明の第4の実施形態による磁気ディスク
装置の平面図である。
【図14】図13に示された磁気ディスク装置がフレー
ムに取り付けられた状態の概念図である。
【符号の説明】
1 ベース 2 軸受体 3 スピンドルモータ 4 磁気回路 5 FPC 6 磁気ディスク 7 キャリッジ 8 アーム 9 スライダ 10 FPC固定部材 11 コネクタ 12 制御回路基板 13 設置部材 14 平行板ばね 15 フレーム 16 減衰部材 17 ばねおさえ 18 ころ 19 十字板ばね。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 利彦 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 有坂 寿洋 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 三枝 省三 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 今井 郷充 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 岡崎 寿久 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 小林 功 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク装置の筐体と、前記筐体を設置
    するための設置部材との間に、板ばねを設けることによ
    り、装置自体の振動を低減させる構造としたことを特徴
    とする装置振動低減構造を有するディスク装置。
  2. 【請求項2】 磁気ディスク装置の筐体と、前記筐体を
    設置するための設置部材との間に、平行板ばねを設ける
    ことにより、装置自体の振動を低減させる構造としたこ
    とを特徴とする装置振動低減構造を有する磁気ディスク
    装置。
  3. 【請求項3】 記録媒体である磁気ディスクと、前記磁
    気ディスクに対して記録または再生動作を行う磁気ヘッ
    ドと、前記磁気ヘッドを移動するための駆動力を発生す
    るモータと、前記モータの構成部品であるコイルとを有
    する磁気ディスク装置の筐体と、前記筐体を設置するた
    めの設置部材との間に、平行板ばねを設けることによ
    り、装置自体の振動を低減させる構造にするとともに、
    前記モータの他の構成部品である磁気回路を、前記設置
    部材に取り付けたことを特徴とする装置振動低減構造を
    有する磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記磁気回路と前記設置部材との間に、
    減衰部材を有することを特徴とする請求項3に記載の磁
    気ディスク装置。
  5. 【請求項5】 前記磁気回路と前記設置部材との間に、
    平行板ばねを有することを特徴とする請求項3に記載の
    磁気ディスク装置。
  6. 【請求項6】 記録媒体である磁気ディスクと、前記磁
    気ディスクに対して記録または再生動作を行う磁気ヘッ
    ドと、前記磁気ヘッドを移動するための駆動力を発生す
    る直動型のモータとを有する磁気ディスク装置の筺体
    と、前記筐体を設置するための設置部材との間に、回転
    ばねを設けることにより、装置自体の振動を低減させる
    構造としたことを特徴とする装置振動低減構造を有する
    磁気ディスク装置。
  7. 【請求項7】 前記回転ばねは、十字板ばねであること
    を特徴とする請求項6に記載の磁気ディスク装置。
  8. 【請求項8】 記録媒体であるディスクと、前記ディス
    クに対して記録または再生動作を行う光ヘッドと、前記
    光ヘッドを移動するための駆動力を発生する直動型のモ
    ータとを有する光ディスク装置の筐体と、前記筐体を設
    置するための設置部材との間に、回転ばねを設けること
    により、装置自体の振動を低減させる構造としたことを
    特徴とする装置振動低減構造を有する光ディスク装置。
  9. 【請求項9】 前記回転ばねは、十字板ばねであること
    を特徴とする請求項8に記載の光ディスク装置。
JP30701297A 1997-11-10 1997-11-10 装置振動低減構造を有する磁気または光ディスク装置 Pending JPH11144448A (ja)

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JP30701297A Pending JPH11144448A (ja) 1997-11-10 1997-11-10 装置振動低減構造を有する磁気または光ディスク装置

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JP (1) JPH11144448A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010040128A (ja) * 2008-08-07 2010-02-18 Tdk Corp サーボ信号記録装置
JP2012216250A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Nec Corp 記憶装置のモジュール

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