JPH111428A - 温感パップシート - Google Patents

温感パップシート

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Publication number
JPH111428A
JPH111428A JP9169480A JP16948097A JPH111428A JP H111428 A JPH111428 A JP H111428A JP 9169480 A JP9169480 A JP 9169480A JP 16948097 A JP16948097 A JP 16948097A JP H111428 A JPH111428 A JP H111428A
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JP
Japan
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weight
sheet
extract
pup
cataplasm
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Pending
Application number
JP9169480A
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English (en)
Inventor
Keizo Oda
桂蔵 織田
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OOSHIN SEIYAKU KK
Original Assignee
OOSHIN SEIYAKU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】支持体とパップ層からなる温感パップシー
トにおいて、このパップ層にはトウガラシエキスが当該
パップ層全体の0.05〜0.3重量%含有されてお
り、このトウガラシエキス中には、カプサイシンの含有
量が0.3〜1.8重量%であって、カプサイシンとジ
ヒドロカプサイシンの合計量が0.3〜2.5重量%含
有されていることを特徴とする。 【効果】トウガラシエキスがかぶれや痛み等の皮膚刺激
を与えることがなく、所要の温感刺激効果が得られる結
果、特に、冬場において、屋外作業者が屋外で作業を行
う場合など、当該パップシートを細長く切って、指先や
足の爪先に巻き付けて指先や足の爪先を刺激し、血行の
促進により暖かくしたり、「しもやけ」防止に役立てた
り、就寝時の足の爪先にパップシートを巻くことで血行
促進により暖かくなり心地良く休眠することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、冬場におい
て、屋外作業者が屋外で作業を行う場合、或いは漁師が
海上で作業を行う場合、手袋や靴下を装着しても指先や
足の爪先が寒さで神経が麻痺するようなことがあるが、
このような場合、当該パップシートを細長く切って、指
先や足の爪先に巻き付けて指先や足の爪先を刺激し、血
行の促進により暖かくしたり、「しもやけ」防止に役立
てたり、作業が円滑に行えるようにしたり、就寝時の足
の爪先にパップシートを巻くことにより当該爪先部分を
刺激し、血行促進により暖かくなり心地良く休眠するこ
とができる温感パップシートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、温感効果を発現するパップシ
ートとして、パップ基材に温感刺激剤を配合したものが
知られている。前記パップ基材は、一般にゼラチン、ポ
リビニルアルコール、カルボキシメチルセルロースナト
リウム、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性高分子化
合物、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛、酸化チタン
等の無機粉体、グリセリン、ソルビット、プロプレング
リコール等の保湿剤及び水からなるものを主成分とする
ものであり、それ自体は皮膚に対する刺激性のないもの
である。
【0003】前記温感刺激剤としてはトウガラシ粉末、
トウガラスエキス又はノニル酸ワニリルアミド等の皮膚
刺激薬が挙げられるのであり、この皮膚刺激薬をパップ
基材に配合し、これを皮膚に適用することにより、皮膚
に温感を与えることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この
種、パップ基材に有効成分として温感刺激剤を配合した
場合において、温感が感じられる程度の温感刺激剤を配
合すると、かぶれや痛み等の皮膚刺激を生じさせること
があり、一方、皮膚に刺激を与えない程度の配合量では
所要の温感刺激効果が得られないという問題がある。
【0005】本発明者らは、前記技術的課題に鑑み、温
感刺激剤としてトウガラスエキスを配合した温感型のパ
ップシートにおいて、その皮膚刺激性を低下させる一
方、優れた温感効果が得られる温感パップシートにつき
鋭意検討を行った結果、パップ基材とトウガラシエキス
からなるパップ層において、このパップ層にはトウガラ
シエキスが当該パップ層全体の特定量含有されており、
このトウガラシエキス中には、カプサイシンの含有量が
特定量含有されていると、優れた温感効果が得られる
上、皮膚刺激性を緩和させることができる、との知見を
得た。
【0006】即ち、本発明によれば、温感パップシート
におけるパップ層にはトウガラシエキスが当該パップ層
全体の0.05〜0.25重量%含有されており、この
トウガラシエキス中には、カプサイシンの含有量が0.
3〜3重量%含有されていると、温感刺激剤であるトウ
ガラシエキスがかぶれや痛み等の皮膚刺激を与えること
がなく、所要の温感刺激効果が得られるとの知見を得
た。
【0007】又、本発明者らは、温感刺激剤としてトウ
ガラスエキスを配合した温感型のパップシートにおい
て、その皮膚刺激性を低下させる一方、優れた温感効果
が得られる温感パップシートにつき鋭意検討を行った結
果、パップ基材とトウガラシエキスからなるパップ層に
おいて、このパップ層にはトウガラシエキスが当該パッ
プ層全体の特定量含有されており、このトウガラシエキ
ス中には、カプサイシンの含有量と、カプサイシンとジ
ヒドロカプサイシンの混合物とが特定量含有されている
と、優れた温感効果が得られる上、皮膚刺激性を緩和さ
せることができる、との知見を得た。
【0008】即ち、本発明者らは、温感刺激剤としてト
ウガラスエキスを配合した温感型のパップシートにおい
て、その皮膚刺激性を低下させる一方、優れた温感効果
が得られる温感パップシートにつき鋭意検討を行った結
果、パップ基材とトウガラシエキスからなるパップ層に
おいて、このパップ層にはトウガラシエキスが当該パッ
プ層全体の0.05〜0.3重量%含有されており、こ
のトウガラシエキス中には、カプサイシンの含有量が
0.25〜1.8重量%であって、カプサイシンとジヒ
ドロカプサイシンの混合物が0.3〜2.5重量%含有
されており、このトウガラシエキスはトウガラシ軟エキ
ス20〜70重量%と軟カンゾウエキスが30〜80重
量%からなると、優れた温感効果が得られる上、皮膚刺
激性を緩和させることができる、との知見を得た。
【0009】本発明は、このように構成することによ
り、トウガラシエキスがかぶれや痛み等の皮膚刺激を与
えることがなく、所要の温感刺激効果が得られる結果、
特に、冬場において、屋外作業者が屋外で作業を行う場
合、或いは漁師が海上で作業を行う場合、手袋や靴下を
装着しても指先や足の爪先が寒さで神経が麻痺するよう
なことがあるが、このような場合、当該パップシートを
細長く切って、指先や足の爪先に巻き付けて指先や足の
爪先を刺激し、血行の促進により暖かくしたり、「しも
やけ」防止に役立てたり、作業が円滑に行えるようにし
たり、就寝時の足の爪先にパップシートを巻くことによ
り当該爪先部分を刺激し、血行促進により暖かくなり心
地良く休眠することができる温感パップシートを提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る温感パップ
シートは、前記目的を達成するために、支持体とパップ
層からなる温感パップシートにおいて、このパップ層に
はトウガラシエキスが当該パップ層全体の0.05〜
0.25重量%含有されており、このトウガラシエキス
中には、カプサイシンの含有量が0.3〜3重量%含有
されていることを特徴とするものである。
【0011】以下、本発明を更に詳細に説明する。本発
明に係る温感パップシートは、支持体とパップ層とから
なる。
【0012】本発明で用いられる支持体としては、パッ
プ層を支持するためのものであって、発泡又は非発泡の
フィルム状ないしシート状のものであれば特に限定され
るものではなく、又、単一層からなるフィルムないしシ
ート、或いは複数層からなるフィルムないしシートのい
ずれのものも使用可能である。具体的には、例えば合成
樹脂製のフィルムないしシート、天然繊維、半合成繊維
又は合成繊維で形成された不織布、織布、フェルト、編
布などの布、或いは天然繊維、半合成繊維又は合成繊維
から選ばれた少なくとも2種の混紡物からなる不織布、
織布、フェルト、編布などの布等を用いることができ
る。
【0013】前記合成樹脂としては、具体的には、例え
ばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエ
ステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリウ
レタン、ポリスチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体
鹸化物又はエチレン−酢酸ビニル共重合体などの高分子
材料がその例として挙げられる。
【0014】又、前記支持体は、体表面へのなじみ性を
高めるためには、伸長性或いは柔軟性を有することが好
ましく、更に体表面の変動に対する追従性を高めるため
には伸縮性を有することが好ましい。加えて、この支持
体はパップ層の保持性を向上するために多孔質のものが
望ましく、特に、不織布、織布、編布などの布などを用
いるのが好ましい。
【0015】前記支持体に積層されるパップ層としては
パップ基材とトウガラシエキスを必須成分とする温感パ
ップ剤組成物からなる層である。
【0016】そして、本発明で用いられるパップ層とし
てはそれ自体が皮膚粘着性を有するか否かは問うもので
はなく、従来から用いられている泥状ないし粥状の外用
剤で、支持体に厚く延ばし、皮膚に張り付けて温感、消
炎、鎮痛等の効果を発現したり、分泌物の吸収などの目
的に用いられるものであれば良い。
【0017】そして、前記パップ基材としては、特に限
定されるものではなく、従来から用いられているペース
ト状の膏体が挙げられるのであり、具体的には、例えば
パップ液やパップ用ペースト等からなる膏体が挙げられ
る。このペースト状の膏体としては、使用の際に体温で
軟化し、皮膚に残らない適度の凝集性を有することが望
ましい。
【0018】具体的には、例えば、含水性の成分として
は、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩、カルボキシメ
チルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン、ポリビニルピロリドン・ビニルアセテート共重
合体、アルギン酸ソーダ、ペクチン、ポリエチレンオキ
サイド、メチルビニルエーテル・無水マレイン酸共重合
体、カルボキシメチルスターチ等の1種又は2種以上が
挙げられるのであり、この含水性の成分の配合割合は一
般にパップ基材全体の0.5〜20重量%の範囲であ
り、この配合割合が、0.5重量%未満になるとペース
ト状の膏体として所要の粘度が得られないのであり、一
方、20重量%を超えると粘度が高くなり過ぎて作業性
や取扱性が低下する虞れがあり、いずれの場合も好まし
くない。
【0019】又、パップ基材には、柔軟性、粘着性等、
所望の物性を得るために、所要により、ポリブテン、ラ
テックス、酢酸ビニルエマルジョン、アクリル樹脂エマ
ルジョン等の高分子物質、架橋剤又は保湿剤が含有され
ているが、この架橋剤又は保湿剤の配合割合は、ペース
ト状の膏体の粘度が好適になる範囲であれば良く、一般
に、0.5〜20重量%の範囲である。
【0020】前記架橋剤としては、具体的には、例えば
カオリン、ベントナイト、モンモリロナイト、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、多価金属塩、水酸化アルミニウム、無水
ケイ酸(エロジルR)、ジアルデヒドデンプンなどの有
機架橋剤等の1種又は2種以上が挙げられる。
【0021】又、前記保湿剤としては、具体的には、例
えばプロピレングリコール、グリセリン、ソルビトー
ル、ポリエチレングリコール、ピロリドンカルボン酸ソ
ーダ、乳酸ナトリウム等の1種又は2種以上が挙げられ
る。
【0022】前記パップ液としては、特に限定されるも
のではなく、単なる水、温泉水、塩化ナトリウム水、グ
リセリン、ハッカ油等の常用のものが単独又は複数配合
して用いられるほか、液状のアルコール類、ラノリン、
流動パラフィン、植物油、豚脂、牛脂、高級アルコー
ル、高級脂肪酢酸、液状の脂肪酸エステル類等も用い得
るが、これらの液体には、各種の質を溶解し、更に、分
散安定剤として界面活性剤等を配合してなるものが挙げ
られる。このパップ液の配合割合としては、ペースト状
の膏体の粘度が好適になる範囲であれば良く、一般に、
15〜75重量%の範囲である。
【0023】そして、本発明において、支持体に積層さ
れるパップ層としてはパップ基材とトウガラシエキスを
必須成分とする温感パップ剤組成物からなる層が挙げら
れるが、このパップ層にはトウガラシエキスが当該パッ
プ層全体の0.05〜0.25重量%の範囲、好ましく
は0.1〜0.2重量%の範囲含有されており、このト
ウガラシエキス中には、カプサイシンの含有量が0.3
〜3重量%の範囲、好ましくは0.5〜2.5重量%の
範囲含有されている。
【0024】本発明においては、前述のように、トウガ
ラシエキスが当該パップ層中に含有されているが、この
トウガラシエキスとしては、当該トウガラシエキス中に
カプサイシンの含有量が0.3〜3重量%の範囲含有さ
れているものであれば特に限定されるものではなく、こ
のトウガラシエキスの市販品の例としては、食品添加物
であるトウガラシエキスが挙げられる。
【0025】このように、パップ層中のトウガラシエキ
スの含有量を特定し、しかもこのトウガラシエキス中に
おいて、カプサイシンの含有量を特定することによっ
て、トウガラシエキスがかぶれや痛み等の皮膚刺激を与
えることがなく、所要の温感刺激効果が得られる結果、
特に、冬場において、屋外作業者が屋外で作業を行う場
合、或いは漁師が海上で作業を行う場合、手袋や靴下を
装着しても指先や足の爪先が寒さで神経が麻痺するよう
なことがあるが、このような場合、当該パップシートを
細長く切って、指先や足の爪先に巻き付けて指先や足の
爪先を刺激し、血行の促進により暖かくしたり、「しも
やけ」防止に役立てたり、作業が円滑に行えるようにし
たり、就寝時の足の爪先にパップシートを巻くことによ
り当該爪先部分を刺激し、血行促進により暖かくなり心
地良く休眠することができる。
【0026】又、本発明に係る温感パップシートおいて
は、前記目的を達成するために、支持体とパップ層から
なる温感パップシートにおいて、このパップ層にはトウ
ガラシエキスが当該パップ層全体の0.05〜0.3重
量%の範囲、好ましくは0.1〜0.25重量%の範囲
含有されており、このトウガラシエキス中には、カプサ
イシンの含有量が0.25〜1.8重量%の範囲、好ま
しくは0.3〜1.75重量%の範囲であって、カプサ
イシンとジヒドロカプサイシンの混合物が0.3〜2.
5重量%の範囲、好ましくは0.35〜2重量%の範囲
含有されており、このトウガラシエキスはトウガラシ軟
エキス20〜70重量%の範囲、好ましくは30〜60
重量%の範囲と軟カンゾウエキスが30〜80重量%の
範囲、好ましくは40〜70重量%の範囲からなるもの
が、以下に述べる理由より至極有益である。
【0027】即ち、パップ層中にトウガラシエキスだけ
でなく、軟カンゾウエキスを含有させると、この軟カン
ゾウエキスが消炎・鎮痛効果を発現し、このため、皮膚
刺激が一層なくなり、使用感が著しく向上するのであ
る。
【0028】又、前記パップ層には薬物が当該パップ層
全体の0.1〜15重量%の範囲で含有されているもの
が、温感効果に加えて、所要の薬理効果が得られるので
望ましいのであり、薬物の含有量がパップ層全体の0.
1重量%未満であると所要の薬理効果が得られない虞れ
があり、一方、薬物の含有量がパップ層全体の15重量
%を超えると薬理効果に限界が生じるうえ、至極不経済
であり、いずれの場合も望ましくなく、従って、これら
の観点から、パップ層中には薬物が当該パップ層全体の
0.5〜10重量%の範囲、特に0.75〜7.5重量
%の範囲とするのが望ましい。
【0029】前記薬物としては、従来よりパップ層に配
合されて薬理効果を発現するものであれば特に限定され
るものではなく、具体的には、例えばロートエキス、カ
ンフル、ハッカ油、ユーカリ油、ビタミンE、メントト
ール、サルチル酸メチル、サルチル酸グリコール、或い
はケトプロフェン、インドメタシン、イブプロフェン、
フルルビプロフェン又はジクロフェナックナトリウム等
の非ステロイド系消炎鎮痛剤から選ばれた少なくとも1
種が挙げられる。
【0030】又、本発明に係る温感パップシートにおい
ては、支持体にパップ層の膏体が延設、充填されるが、
このパップ層の充填量は100〜3000g/m2の範
囲とするのが望ましく、その充填量が、100g/m2
未満であると均一な厚さのパップ層が得難く、所要の温
感効果やパップ効果が得難いのであり、一方、3000
g/m2を超えるとその意味がないだけでなく、厚くな
り過ぎて柔軟性に欠け、突っ張り感や違和感が生じ、使
用感が悪化する上、不経済である等の問題があり、これ
らの観点から、好ましくは300〜2500g/m2
範囲、更に好ましくは500〜2000g/m2の範囲
とするのが望ましい。ところで、前記パップ層の露出面
は更に保護フィルムで被覆される。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の実施例に係る温感パップ
シートを図面に基づいて具体的に説明すれは、以下の通
りである。
【0032】図1に示す本発明の一実施例に係る温感パ
ップシート1は、支持体1aとパップ層1bとからな
り、このパップ層1aにはトウガラシエキスが当該パッ
プ層全体の0.05〜0.3重量%含有されており、こ
のトウガラシエキス中には、カプサイシンの含有量が
0.3〜2.5重量%含有されている。
【0033】この温感パップシート1はその大きさが縦
15.3cm×横9.8cmの長方形に形成されてお
り、しかも前記支持体1aはレーヨン繊維含有量60重
量%のレーヨン・ポリエステル混合不織布(厚さ140
μm)のものを用いた。
【0034】パップ基材としては、ゼラチン3.5重量
部、ポリアクリル酸ナトリウム4.5重量部、グリセリ
ン17.5重量部、カオリン8.5重量部、エデト酸ナ
トリウム0.06重量部、ソルビトール(含有量70重
量%)10.2重量部及び水55.74重量部からなる
膏体を用いた。
【0035】実施例1 前記パップ基材100重量部に対し、トウガラシエキス
(固形分68重量%のエチルアルコール溶液、このトウ
ガラシエキス中には、カプサイシンの含有量が1.5重
量%)0.1重量部を配合し、充分に混合した後、これ
を前記支持体1aの片面に1250g/m2となるよう
に層状に延設、形成したものである。
【0036】実施例2 実施例1においてトウガラシエキスの配合量0.1重量
部に代えて、トウガラシエキスの配合量0.15重量部
とした以外は、実施例1と同様に製造したものを用い
た。
【0037】実施例3 実施例1においてトウガラシエキスの配合量0.1重量
部に代えて、トウガラシエキスの配合量0.25重量部
とした以外は、実施例1と同様に製造したものを用い
た。
【0038】実施例4 前記パップ基材100重量部に対し、トウガラシエキス
(固形分68重量%のエチルアルコール溶液)40重量%
とカンゾウエキス(固形分68重量%のエチルアルコー
ル溶液)60重量%からなる混合エキス0.45重量部
(この混合エキス中には、カプサイシンの含有量が0.
68重量%であって、カプサイシンとジヒドロカプサイ
シンの混合物が1.05重量%含有)を配合し、充分に
混合した後、これを前記支持体1aの片面に1250g
/m2となるように層状に延設、形成したものである。
【0039】比較例1 実施例1においてトウガラシエキスの配合量0.1重量
部に代えて、トウガラシエキスの配合量0.025重量
部とした以外は、実施例1と同様に製造したものを用い
た。
【0040】比較例2 実施例1においてトウガラシエキスの配合量0.1重量
部に代えて、トウガラシエキスの配合量0.45重量部
とした以外は、実施例1と同様に製造したものを用い
た。
【0041】次に、前記各実施例及び各比較例の温感パ
ップシートを用いて以下の試験を行った。
【0042】健常女子パネラー30人(年令35〜40
歳)を5人1群の6群に分け、その5人1群の各群のそ
れぞれの上腕部に、実施例1、実施例2、実施例3、実
施例4、比較例1及び比較例2の温感パップシート1を
張り付け、それぞれ1時間後と10時間後の皮膚刺激性
及び温感刺激効果の経時変化を調べた。
【0043】皮膚刺激性試験 実施例1・2及び実施例4のものは、各温感パップシー
ト1を張り付け、その1時間後及び10時間後におい
て、それぞれ5人共に皮膚刺激性を感知しないと発言
し、又、各温感パップシート1を剥離し、肉眼で観察し
たところ、紅斑等の異常は認められなかった。
【0044】又、実施例3のものは各温感パップシート
1を張り付け、その1時間後及び10時間後において、
5人共に皮膚刺激性を感知しないと発言したが、各温感
パップシート1を剥離し、肉眼で観察したところ、5人
のうち1人が皮膚に微弱な紅斑が認められた。
【0045】一方、比較例1のものは各温感パップシー
ト1を張り付け、その1時間後及び10時間後におい
て、5人共に皮膚刺激性を感知しないと発言し、又、各
温感パップシート1を剥離し、肉眼で観察したところ、
紅斑等の異常は認められなかった。
【0046】又、比較例2のものは各温感パップシート
1を張り付け、その1時間後及び10時間後において、
5人共に皮膚刺激性を感じると発言し、各温感パップシ
ート1を剥離し、肉眼で観察したところ、5人のうち4
人は皮膚に明らかな紅斑が生じているのが認められ、
又、5人のうち残りの1人は皮膚に紅斑と腫脹が認めら
れた。
【0047】温感刺激試験 前記皮膚刺激性試験の際に温感刺激効果を調査した。
【0048】その結果、実施例1・2のものは、各温感
パップシート1を張り付け、その10分後には5人共に
温感を感じ、その後80分の間にわたって徐々に温感が
上昇して、快適な温感状態が120分間程度続いた後、
更に温感が90分の間にわたって徐々に下降し、各温感
パップシート1を張り付けた後、10分後とほぼ同じ状
態になることが認められた。
【0049】又、実施例3のものは、各温感パップシー
ト1を張り付け、その5分後には5人共に温感を感じ、
その後90分の間にわたって徐々に温感が上昇して温感
がごく僅かに強く感じられる状態になり、その後、20
分程度の間にわたって温感が徐々に下降して快適な温感
状態になり、この快適な温感状態が130分間程度続い
た後、更に温感が90分の間にわたって徐々に下降し、
各温感パップシート1を張り付けた後、5分後とほぼ同
じ状態になることが認められた。
【0050】又、実施例4のものは、各温感パップシー
ト1を張り付け、その10分後には5人共に温感を感
じ、その後80分の間にわたって徐々に温感が上昇し
て、快適な温感状態が150分間程度続いた後、更に温
感が120分の間にわたって徐々に下降し、各温感パッ
プシート1を張り付けた後、10分後とほぼ同じ状態に
なることが認められた。
【0051】一方、比較例1のものは、各温感パップシ
ート1を張り付け、その10分後には5人共に僅かに温
感を感じ、その後40分の間にわたって徐々に温感が上
昇して行くが、温感が弱く、所要の温感刺激効果が得ら
れないことが認められた。
【0052】又、比較例2のものは、各温感パップシー
ト1を張り付け、その5分後には5人共に温感を感じ、
その後60分の間にわたって徐々に温感が上昇して温感
が強く感じられる状態になり、その後、20分程度の間
にわたって温感が更に上昇して極めて強い温感状態にな
り、その状態が40分程度持続した後、温感が60分の
間にわたって徐々に下降して快適な温感状態になり、こ
の快適な温感状態が40分間程度続いた後、更に温感が
90分の間にわたって徐々に下降し、各温感パップシー
ト1を張り付けた後、5分後とほぼ同じ状態になること
が認められた。
【0053】以上の結果より、実施例1〜4のものは、
皮膚刺激性が全く無いか、或いは殆ど無く、しかも優れ
た温感刺激効果が得られるので、安全性が極めて高いこ
とが認められるのに対し、比較例1のものは所要の温感
刺激効果が得られないので、本発明の目的を達成できな
いのであり、又、比較例2のものは、皮膚刺激性が強い
上、温感刺激効果が極めて強い状態になり得るので、安
全性の点において問題があることが認められる。
【0054】
【発明の効果】本発明に係る温感パップシートは、支持
体とパップ層からなる温感パップシートにおいて、この
パップ層にはトウガラシエキスが当該パップ層全体の
0.05〜0.3重量%含有されており、このトウガラ
シエキス中には、カプサイシンの含有量が0.3〜2.
5重量%含有されている。
【0055】本発明は、このように構成することによ
り、トウガラシエキスがかぶれや痛み等の皮膚刺激を与
えることがなく、所要の温感刺激効果が得られる結果、
特に、冬場において、屋外作業者が屋外で作業を行う場
合、或いは漁師が海上で作業を行う場合、手袋や靴下を
装着しても指先や足の爪先が寒さで神経が麻痺するよう
なことがあるが、このような場合、当該パップシートを
細長く切って、指先や足の爪先に巻き付けて指先や足の
爪先を刺激し、血行の促進により暖かくしたり、「しも
やけ」防止に役立てたり、作業が円滑に行えるようにし
たり、就寝時の足の爪先にパップシートを巻くことによ
り当該爪先部分を刺激し、血行促進により暖かくなり心
地良く休眠することができる効果が得られるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例のパップシートを示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 パップシート 1a 支持体 1b パップ層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体とパップ層からなる温感パップシ
    ートにおいて、このパップ層にはトウガラシエキスが当
    該パップ層全体の0.05〜0.25重量%含有されて
    おり、このトウガラシエキス中には、カプサイシンの含
    有量が0.3〜3重量%含有されていることを特徴とす
    る温感パップシート。
  2. 【請求項2】 支持体とパップ層からなる温感パップシ
    ートにおいて、このパップ層にはトウガラシエキスが当
    該パップ層全体の0.05〜0.3重量%含有されてお
    り、このトウガラシエキス中には、カプサイシンの含有
    量が0.25〜1.8重量%であって、カプサイシンと
    ジヒドロカプサイシンの混合物が0.3〜2.5重量%
    含有されており、このトウガラシエキスはトウガラシ軟
    エキス20〜70重量%と軟カンゾウエキスが30〜8
    0重量%からなることを特徴とする温感パップシート。
  3. 【請求項3】 パップ層の充填量が100〜3000g
    /m2である請求項1又は2に記載の温感パップシー
    ト。
JP9169480A 1997-06-10 1997-06-10 温感パップシート Pending JPH111428A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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