JPH11142599A - イオン注入装置のためのリボンフィラメント及びその組立体 - Google Patents

イオン注入装置のためのリボンフィラメント及びその組立体

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JPH11142599A
JPH11142599A JP10259774A JP25977498A JPH11142599A JP H11142599 A JPH11142599 A JP H11142599A JP 10259774 A JP10259774 A JP 10259774A JP 25977498 A JP25977498 A JP 25977498A JP H11142599 A JPH11142599 A JP H11142599A
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JP10259774A
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Peter L Kellerman
ローレンス ケラーマン ピーター
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    • H01J37/026Means for avoiding or neutralising unwanted electrical charges on tube components
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Abstract

(57)【要約】 【課題】長さ方向に沿って均一な温度を与え、均一な熱
電子放出を供給するイオン注入装置のプラズマシャワー
用フィラメントを提供すること。 【解決手段】熱電子放出用に、長さ、幅、及び厚さによ
り定められた構造を有する細長い本体からなるリボンフ
ィラメント86を備え、前記長さは、中央部分と、この両
側に位置する第1,第2端部とで構成され、中央部分の
幅は、第1,第2端部の部分よりも大きく、前記厚さ
は、フィラメントの全長に沿う幅よりもかなり小さい。
このリボンフィラメント86は、単一のらせんコイルで構
成され、第1,第2脚部85に取付られた第1,第2端部
分を有してそれぞれスロット内に配置される。好ましく
は、フィラメント86はタングステンで構成され、第1,
第2脚部85もまたタングステンで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的に、イオン
注入装置の分野に関し、より特定すれば、イオン注入装
置における改良したプラズマシャワー用フィラメントに
関する。
【0002】
【従来の技術】イオン注入装置は、集積回路の大規模製
造において、これまで半導体に不純物をドープするため
に、この産業界において良く用いられる技術となってき
た。一般的なイオン注入装置は、3つの部分またはサブ
システム、すなわち、(a) イオンビームを出力するため
のターミナルと、(b) このターミナルによって出力され
たイオンビームを指向しかつ調整するためのイオンビー
ムラインと、(c) 調整されたイオンビームによって注入
されるべき半導体ウエハを含むターゲット室とを含んで
いる。
【0003】ターミナルは、正に帯電したイオンのビー
ムが引き出されるイオン源を含む。ビームラインの構成
部品は、ターゲットウエハに向かう途中で、引き出され
た正電荷イオンビームのエネルギーレベルとその集束を
調整する。
【0004】このようなイオン注入装置を使用する場合
の問題点は、ウエハのチャージングの問題である。正電
荷イオンビームは、ターゲットウエハに衝突しつづける
ので、ウエハの表面は、好ましくない過度の正電荷が蓄
積する。この蓄積された正電荷は、ウエハの表面を横切
る方向における電荷の分配がしばしば不均一となる。ウ
エハ表面に生じた電界は、ウエハ上の微小回路に損傷を
与える。この蓄積された表面電荷の問題は、注入される
回路要素が小さくなればなるほど大きくなる。その理由
は、より小さな回路要素は、電界により生じるダメージ
をより多く受けるからである。
【0005】このウエハのチャージング現象の公知の解
決法は、プラズマシャワーを用いることである。一般的
に、プラズマシャワーは、アーク室とプラズマ室を有
し、アーク室内で不活性ガスがイオン化して、少なくと
も部分的に低エネルギーの電子を含むプラズマを生じ、
このプラズマがアーク室から引き出されプラズマ室を通
ってイオンビームを通過させるようになっている。この
プラズマ室は、この室内で電気的に熱せられて高エネル
ギーの電子を熱電子放出するフィラメントを含んでい
る。
【0006】高エネルギーの電子が不活性ガス分子と衝
突して、プラズマを作り出し、イオンビーム内に捕捉さ
れる低エネルギーの電子を含むプラズマを作り出す。捕
捉される低エネルギーの電子は、これにより、イオンビ
ームの正味電荷を中性化し、そして、イオンビームがウ
エハ表面に衝突するとき、ウエハ上に正電荷が蓄積され
るのを減少させる。
【0007】このようなシステムは、ファーレイ(Farle
y)の米国特許第4,804,837号明細書に示されて
おり、この特許は、本発明の譲受人に譲渡され、ここに
参考として包含されている。
【0008】正電荷のイオンビームを中和するためのプ
ラズマシャワーは、一般的に全長に沿って均一な断面積
を有する、らせんコイルまたはピグテイル(pigtail) 型
フィラメントを用いて、熱電子を放出させる(例えば、
ロバートソン(Robertson) 他の米国特許第4,463,
255号及び伊藤(Ito) 他の米国特許第5,399,8
71号を参照)。
【0009】しかし、このようならせんコイルフィラメ
ントは、作業上いくつかの障害を呈する。例えば、コイ
ルフィラメントの均一な断面積によって、その長さ方向
に沿う均一な抵抗を与え、そのために、その長さ方向に
沿って対応した均一な熱の発生を伴う。(すなわち、フ
ィラメントの中央部分に導かれる熱と同量の熱が、フィ
ラメントの脚部または両端部に導かれる。)こうして、
フィラメントの両端部(脚部)は、フィラメントにおけ
る熱の伝導/消散の全量のかなりの部分を占める。さら
に、ピグテイルフィラメントの均一な断面積は、フィラ
メントの長さ方向に沿って、コイルの中央部(最も熱い
部分)からコイルの脚部(最も冷たい部分)への温度勾
配の確定に影響する。
【0010】電子放出は、空間電荷に制限されるので、
好ましい電子放出をもたらすためにフィラメントの大き
な熱電子放出面積が必要となる。フィラメントの十分な
面積を、熱電子放出を達成するのに必要とされる温度に
まで高めるために、フィラメントの温度勾配の範囲で、
一般的にコイル長さの中央部分近くに、「ホットスポッ
ト(hot spot)」を作り出す必要がある。熱電子放出率
は、この中心部近くの方がコイルの長さ方向に沿うより
低温度の領域よりも大きい。
【0011】タングステン(W)等のフィラメント材料
の蒸発は、熱電子放出率に対して指数関数的に変化する
ので、ウエハの表面へ向かう通路で見つけることができ
るホットスポットでタングステンの蒸発が多く生じ、そ
の結果、ウエハを汚染する。る。さらに、ホットスポッ
ト近くでタングステンの高率の蒸発により、コイルフィ
ラメントの作業上の寿命が減少する。
【0012】標準のピグテイル型フィラメントの長さ方
向に沿ってタングステンの不均一な蒸発は、ウエハの汚
染、フィラメント自体の化学的汚染を生じさせる。例え
ば、高温のタングステンフィラメントは、イオン注入中
にフォトレジスト被膜のウエハからガス放出される窒素
(N)と化学的に結合し、フィラメント上に二窒化タン
グステン(WN2 )を形成する。フィラメント上に形成
された二窒化タングステンは、熱電子放出率を減少させ
る。好ましいレベルの放出率を回復するために、フィラ
メントにより多くの電流を供給する必要があり、このた
めさらにその効率と寿命が減少する。
【0013】標準コイルフィラメント(即ち、その長さ
方向にわたり円形断面)のほぼ円筒形状の本体は、高い
熱伝導性と熱容量により特徴づけられるフィラメントを
形成する。このようなフィラメントは、対応する電流変
化に応答して迅速な熱電子放出を示さない。フィラメン
トの迅速な応答によって、ガス放出の期間中フィラメン
ト電流を制御できることは重要である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、フィラメントの長さ方向に沿って均一な温度を
与えて、対応した均一な熱電子放出を供給するイオン注
入装置のプラズマシャワー用フィラメントを提供するこ
とである。
【0015】さらに本発明の目的は、熱電子放出が入力
電流における変化に迅速に応じるような低い熱容量と熱
導電性を有するプラズマフィラメントを提供することで
ある。
【0016】さらに、本発明の目的は、活動的な中央部
分から脚部に向かう熱伝導性を減少するとともに、この
中央部分で十分な放出面積を維持し、中央部分に熱発生
が集中し、脚部に伝導されないようにする、プラズマフ
ィラメントを提供することである。
【0017】さらにまた、本発明の目的は、フィラメン
ト境界面の回りにガスを漏出させるような電位を減じる
プラズマシャワー用フィラメントを提供し、かつこのフ
ィラメントが内部に取付られるプラズマガス室を提供す
ることである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は各請求項に記載の構成を備えている。本発
明の好ましい実施形態は、以下に記載される。本発明の
リボンフィラメントは、熱電子放出装置として設けられ
る。このフィラメントは、長さ、幅、及び厚さにより定
められた構造を有する細長い本体からなる。前記長さ
は、中央部分と、この中央部分の両側に位置する第1,
第2端部とで構成され、前記中央部分の幅は、前記第
1,第2端部の部分よりも大きく、前記厚さは、前記フ
ィラメントの全長に沿う幅よりもかなり小さくなってい
ることを特徴とする。したがって、リボンフィラメント
は、長さ方向全体にわたりその断面積が不均一となる。
【0019】好ましい実施形態によれば、リボンフィラ
メントは、単一のらせんコイルとして形作ることがで
き、このコイルは、それぞれ第1,第2脚部に取付られ
た第1,第2端部分を有し、これらの端部分がそれぞれ
スロット内に配置される。好ましくは、フィラメント
は、タングステンで構成され、第1,第2脚部もまたタ
ングステンで構成される。
【0020】
【発明の実施の形態】次に図面を参照すると、図1は、
全体を10で示したイオン注入装置を開示しており、こ
れは、ターミナル12と、ビームライン組立体14と、
ターゲット、即ち、端部ステーション16を備えてい
る。一般的に、ターミナル12は、イオンビームを出力
し、ビームライン組立体14は、イオンビームの焦点と
エネルギーレベルを調整し、かつ端部ステーション16
に配置されたウエハWに向かってイオンビームを指向さ
せる。
【0021】ターミナル12は、イオン源18を含み、
このイオン源は、ガスボックス20からドーパントガス
を噴射する室を有する。エネルギーは、イオン化可能な
ドーパントガスに分与されてイオン室内で正イオンを発
生する。高電圧源24により出力される引出し電極22
は、イオン室から正イオンのビーム26を引出し、引き
出されたイオンを質量分析磁石28に向けて加速する。
【0022】質量分析磁石28は、適当な電荷/質量比
のイオンだけをビームライン組立体14へ進ませること
ができる。質量分析磁石28により設けられるビーム通
路29は、真空ポンプ30によって排気される。
【0023】ビームライン組立体14は、直角レンズ(q
uadrature lens) 32、フラグファラデー34、プラズ
マシャワー36、さらに、任意選択可能なイオンビーム
加速/減速電極(図1では図示略)を含んでいる。直角
レンズ32は、ターミナル12によってイオンビーム出
力を集束させる。そして、フラグファラデー34は、シ
ステム立ち上げ時のイオンビーム特性を測定する。
【0024】プラズマシャワー36は、新規なフィラメ
ント組立体を含み、更に、以下で説明される。加速/減
速電極は、集束したイオンビームをターゲットステーシ
ョン16において、ウエハにイオン注入する前の所望の
エネルギーレベルに加速したり減速したりするのに用い
られる。ビームライン組立体14によって設けられたビ
ーム径路を真空排気するために真空ポンプ38が設けら
れる。
【0025】ターゲットステーション16は、複数のタ
ーゲットウエハがその上に取り付けられる1つのディス
ク40と、このディスクに回転動作を与える回転駆動機
構42と、ディスクに線形動作を与える線形駆動機構4
4とを含んでいる。また、ロボットアーム46は、ウエ
ハをロードロック室48を介してディスク40上に載置
する。この装置の動作は、ターゲットステーション16
の端部に配置されたオペレータ制御ステーション50に
よって制御される。
【0026】プラズマシャワー36は、図2に詳細に示
されており、電磁式反射器60とフラッドガン(flood g
un) 組立体62を含む。電磁式反射器60は、イオンビ
ームが通過する開口66を備えるバイアスされた電極6
4を有し、この電極が2つの接地電極67,68の間に
挟まれている。
【0027】接地電極67,68は、永久磁石によって
形成されている。電源PS1は、バイアス電極64に−
1kV〜−3kVの間の電圧を加える。電磁式反射器6
0は、電子が上流のターミナル12の方に戻るようなド
リフトを防止する。ビームが低エネルギーにあるとき、
バイアス電極64は、ターンオフされ、その結果、反射
器60は磁気反射のみ行って伝達電力損失をなくすよう
にする。
【0028】フラッドガン組立体62は、アーク室7
0、ビーム室チューブ72、及び延長チューブ74を含
む。アーク室内には、フィラメント組立体76が設けら
れ、この組立体は、図3〜図6に見られるように、フィ
ラメント86を含んでいる。フィラメント86は、熱電
子放出温度(約2600°K)に電気的に加熱される。
フィラメント電流は、フィラメント用電源PS2(約−
5V)によって与えられる。アーク電流は、アーク電源
PS(約−25V〜−35V)によってフィラメント8
6とアーク室壁78との間を流れ、その結果、フィラメ
ント86と壁78の間に生じる電位差は、約−20V〜
−30Vである。この電圧は、フィラメントの回りに形
成する薄いプラズマシース(plasma sheath) 間に現れ、
フィラメントからの熱電子流が6アンペアまで引き出す
ことができる電界を与える。
【0029】アルゴン等の供給源80からの不活性ガス
は、従来公知の入口バルブ81と質量流量コントローラ
82によって室70内に噴射される。低エネルギーの電
子を含む高密度のプラズマは、フィラメント86によっ
て放出されたより高いエネルギーの電子と衝突する不活
性ガス分子によってアーク室70内に発生する。この高
密度のプラズマは、両極性拡散(ambipolar diffusion)
工程を介してアーク室壁78に設けた小さな開口を通っ
て拡散する。
【0030】定電圧源(12Vより小さい)PS4は、
引出し開口に電位を印加して、拡散工程を加速する。こ
の拡散された高密度のプラズマは、ビームプラズマと相
互作用してビームプラズマを高める。高密度のプラズマ
内の低エネルギー電子は、一般的に正に帯電したイオン
ビーム内に捕捉されるようになり、ビームの正味電荷を
中性化する。そして、イオンビームがウエハ表面に衝突
するとき、ウエハW上に蓄積する正電荷が減少する。
【0031】図3〜図5では、フィラメント組立体76
が詳細に示されている。この組立体76は、一対の脚部
85と、単一のコイルリボンで形成されたフィラメント
86とを含んでいる(図6において、まだコイルされて
いない状態で分離して示されている。)。好ましい実施
形態では、この脚部85は、タングステンから作られ、
フィラメント86もタングステンから作られている。タ
ングステン脚部85の各々は、シャフト88と、このシ
ャフトよりも径が太い末端部90とを有する。肩部92
は、この末端部90からシャフト88を分離する。
【0032】フィラメント組立体76は、プラズマシャ
ワー36内に設けられており、太い末端部90がアーク
室70内に全体的に配置され、かつシャフト88がこの
アーク室壁78を通過して伸び、そして電源PS2に導
体を介して接続されている。これにより、脚部85上の
肩部92が壁78の内部にある。分子が逃げるとき、脚
部室の境界を通過する不活性ガスの漏れを、この肩部9
2によって最小にする。それは、ガス分子が逃げるため
には、壁78に沿う第1方向(シャフトの軸線に対して
直交する)に先ず移動し、次にシャフトの軸線に沿う第
2方向に移動しなければならないからである。
【0033】リボンフィラメント86(図6参照)は、
単一のコイルに形成され、その両端部が、脚部85の末
端部に設けたスロット94内に嵌め込んで、その場所に
電子ビームを統合する。リボンフィラメント86自体
は、2つの細い端部分(第1,第2端部分)98の間に
幅広の中央部分96を有する。この中央部分96は、十
分な表面積を有し、ここから熱電子放出が起こる。1つ
の実施例では、リボンフィラメント86は、長さが約
5.0〜6.0cm、幅が2.0〜3.0cm、厚さが
約0.5cmである。
【0034】フィラメントの細い端部98における小さ
な断面積は、広い中央部分96から脚部85への熱の伝
導率を減少させる。この一様でない断面積の形状は、ま
たフィラメントの全長に沿って公平な熱の消散をもたら
し、そのためフィラメント内に熱くなった個所が形成さ
れることがない。このようなリボンフィラメントの幅を
作ることにより、均一な温度がフィラメント長さ全体に
わたって得られ、これにより、リボンフィラメントから
の熱電子放出が均一となり、タングステンの蒸発が高く
なるのを避けることができる。、フィラメント86の長
さに沿って熱くなった個所が形成されてないので、ウエ
ハのタングステン汚染が最小化される。例えば、新規な
フィラメントを用いると、処理されたウエハ上のタング
ステン汚染のレベルを下げることができ、従来のフィラ
メントでは、その汚染が50ppmより大きいものが、
5ppm以下になる。さらに、フィラメント上での熱く
なった個所が除去されることから、十分な電子放出が可
能となり、比較的低エネルギーレベルで作動できる。
【0035】本発明のフィラメント組立体76の電力消
費は、公知のプラズマシャワーフィラメントでは約70
0ワットの消費に対して、300ワット程度である。こ
のフィラメント組立体76によって発生/消散されるパ
ワー(熱)の大部分は、脚部ではなくフィラメント86
によって消費される。これは、フィラメントの電気抵抗
が脚部のそれよりも大きいからである。
【0036】さらに、フィラメント86のリボン形状
は、円形断面の公知のピグテイル(pigtail) 型フィラメ
ントよりも熱伝導率と熱容量が小さい。ここで用いられ
る「リボン」フィラメントは、例えば、円形断面である
公知のフィラメントに対立するものとしてその長さ方向
に沿って、一方の寸法(例えば、幅)が他方の寸法(例
えば、厚さ)よりもかなり大きくなるような断面積を有
するフィラメントを意味している。
【0037】したがって、リボンフィラメントは、公知
のフィラメントよりも入力電力の変化に対する熱応答性
がより高い。その結果、フィラメント電流源(PS2)
及びアーク電流源(PS3)は、ウエハのガス放出時の
起こる電流変化(例えば、アーク電流のドロップアウ
ト)、およびフィラメント上に二窒化タングステン(tun
gsten dinitride)が形成されることから生じる熱電子放
出での変化に、共に迅速に反応できる。
【0038】したがって、上記において、イオン注入装
置のプラズマシャワーの改良されたフィラメントの好ま
しい実施形態を説明してきた。しかし上記記載におい
て、これら記載は、例示として示されたものであり、本
発明は、ここに記載の特定の実施形態に限定されるもの
ではなく、種々の再構成、修正、及び置換は、付随する
特許請求の範囲及びこれらの同等のものによって限定さ
れた本発明の範囲から逸脱しない範囲において包含でき
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理に従って構成されたフィラメント
組立体の一形態を含むプラズマシャワーを有しているイ
オン注入装置の平面図である。
【図2】図1のイオン注入装置のプラズマシャワーの拡
大平面図である。
【図3】本発明の原理に従って構成された図2のプラズ
マシャワーに用いられるフィラメント組立体の平面図で
ある。
【図4】図3のフィラメント組立体の側面図である。
【図5】図3のフィラメント組立体の端面図である。
【図6】図3〜図5のフィラメント組立体の細長く伸び
たフィラメント部分の取付け前の状態を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
10 イオン注入装置 12 ターミナル 14 ビームライン組立体 16 ターゲットステーション 62 フラッドガン組立体 64 バイアス電極 67,68 接地電極 76 フィラメント組立体 85 脚部 86 リボンフィラメント 92 肩部 94 スロット 96 中央部分 98 端部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 390033020 Eaton Center,Clevel and,Ohio 44114,U.S.A.

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱電子放出装置用のリボンフィラメント(8
    6)であって、 長さ、幅、及び厚さにより定められた構造を有する細長
    い本体からなり、前記長さは、中央部分(96)と、この中
    央部分の両側に位置する第1,第2端部分(98)とで構成
    され、前記中央部分の幅は、前記第1,第2端部分より
    も大きく、前記厚さは、前記フィラメントの全長に沿う
    幅よりもかなり小さくなっていることを特徴とするリボ
    ンフィラメント。
  2. 【請求項2】前記フィラメントは、単一のらせんコイル
    として形作られていることを特徴とする請求項1記載の
    リボンフィラメント。
  3. 【請求項3】前記フィラメントは、タングステンからな
    ることを特徴とする請求項1記載のリボンフィラメン
    ト。
  4. 【請求項4】前記長さは、約5.0cm〜6.0cmの
    範囲にあり、前記幅は、約2.0cm〜3.0cmの範
    囲にあり、前記厚さは、約0.5cmであることを特徴
    とする請求項1記載のリボンフィラメント。
  5. 【請求項5】(i) 長さ、幅、及び厚さにより定められた
    構造を有する細長い本体からなり、前記長さは、中央部
    分(96)と、この中央部分の両側に位置する第1,第2端
    部分(98)とで構成され、前記中央部分の幅は、前記第
    1,第2端部分よりも大きく、前記厚さは、前記フィラ
    メントの全長に沿う幅よりもかなり小さくなっている、
    熱電子放出装置用のリボンフィラメント(86)と、(ii)
    前記第1,第2端部分(98)にそれぞれ取付けられた第
    1,第2の脚部(85)とを含むことを特徴とするフィラメ
    ント組立体。
  6. 【請求項6】前記フィラメント(86)は、単一のらせんコ
    イルとして形作られていることを特徴とする請求項5記
    載のフィラメント組立体。
  7. 【請求項7】前記フィラメント(86)は、タングステンか
    らなり、前記第1,第2の脚部もタングステンからなる
    ことを特徴とする請求項5記載のフィラメント組立体。
  8. 【請求項8】前記第1,第2の脚部は、スロット(94)を
    備えており、このスロット内に前記第1,第2の端部分
    (98)が挿入されることを特徴とする請求項5記載のフィ
    ラメント組立体。
  9. 【請求項9】前記脚部(85)の各々には、シャフト(88)
    と、肩部(92)によって分離された末端部(90)とが設けら
    れていることを特徴とする請求項5記載のフィラメント
    組立体。
  10. 【請求項10】前記末端部(90)は、前記シャフト(88)よ
    りも径が太いことを特徴とする請求項9記載のフィラメ
    ント組立体。
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