JPH11142522A - 放射線検出器および放射線測定装置 - Google Patents

放射線検出器および放射線測定装置

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JPH11142522A
JPH11142522A JP31187797A JP31187797A JPH11142522A JP H11142522 A JPH11142522 A JP H11142522A JP 31187797 A JP31187797 A JP 31187797A JP 31187797 A JP31187797 A JP 31187797A JP H11142522 A JPH11142522 A JP H11142522A
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JP
Japan
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radiation detector
light
photoelectric conversion
optical waveguide
scintillator
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JP31187797A
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Inventor
Akira Yunoki
彰 柚木
Yorimasa Endo
順政 遠藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】集光効率を確保し、面状シンチレータ中での光
伝達損失を低減し、検出器の堅牢性を高め、検出器全体
形状をより一層小さくすること。 【解決手段】放射線が入射するとシンチレーション光を
発生する平面状シンチレータ12と、波長変換材料からな
り平面状シンチレータ12に光学的に接続されて平面状シ
ンチレータ12からのシンチレーション光を集光する光導
波路11と、光導波路11で集光された光を電気信号に変換
する複数の光電変換素子132 と、平面状シンチレータ1
2、光導波路11、各光電変換素子132 を収納する検出器
容器16と、各光電変換素子132 からの出力信号に対して
同時計数測定を行う測定回路17とを備え、検出器容器16
または検出器容器16に取付けた固定台13と対向する面に
固定具14を設けて、平面状シンチレータ12を固定台13と
固定具14とにより挟んで固定し、平面状シンチレータ12
および光導波路11の表面に、光反射材15,101を固定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば原子力施設
等で使用されるプラスチックシンチレーション式の放射
線検出器(以下、単に放射線検出器と称する)および放
射線測定装置に係り、特に集光効率を確保しつつ、面状
シンチレータ中での光伝達損失を低減し、検出器の堅牢
性を高め、検出器全体形状をより一層小さくできるよう
にした放射線検出器および放射線測定装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば原子力発電所等の原子
力施設においては、施設からの放射線を検出することを
目的として、放射線検出器が使用されてきている。
【0003】図26は、この種の従来の放射線検出器の
構成例を示す断面図である。
【0004】図26において、放射線検出器221は、
平面状シンチレータ222内で発生したシンチレーショ
ン光を、光反射塗料223を塗布した検出器容器224
の壁面で乱反射させて集光した後、比較的大きな光電面
を有する複数の光電変換素子225で電気信号に変換し
て測定するようにしている。
【0005】測定に際しては、S/N比を改善して放射
線検出感度を高めるために、同時計数回路にて複数の光
電変換素子225からの出力信号に対して、同時計数測
定を行なっている。
【0006】また、外来光は遮光膜226により遮断
し、放射線のみが平面状シンチレータ222に入射する
ようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
放射線検出器においては、光電変換素子225にて変換
する光量が多いほどS/N比が高く、優れた特性を示す
と考えられるが、現状の乱反射を利用した集光構成の放
射線検出器では、光電変換素子225の受光部分の面積
を大きくしなければ、受光量を確保することができな
い。
【0008】このため、検出器全体の形状が大きくなっ
てしまい、また検出器形状も集光効率の確保の点から制
限を受けてしまう。
【0009】そこで、最近では、平面状シンチレータか
らの光を、波長変換物質にて光電変換素子に導入する放
射線検出器が、本出願人により、例えば“特開平7−3
06270号公報”として、既に提案されてきている。
【0010】しかしながら、この種の放射線検出器で
は、波長変換物質の使用量を少なくし、検出器構成を簡
素化するために、平面状シンチレータの側面に波長変換
物質を接続していることから、平面状シンチレータ中で
発光点から平面状シンチレータ側面に至るまでの光伝達
の損失が、光電変換素子が受光する光量を左右する。
【0011】従って、平面状シンチレータでの光損失を
極力抑えなければならず、かかる点を解消できれば、よ
り一層優れた放射線検出器とすることができる。
【0012】本発明の目的は、集光効率を確保しつつ、
面状シンチレータ中での光伝達損失を低減すると共に、
検出器の堅牢性を高めることができ、かつ検出器全体形
状をより一層小さくすることが可能な放射線検出器を提
供することにある。
【0013】また、本発明の他の目的は、被測定体の表
面から被測定体のそれぞれの部位に面する検出器の有感
面までの距離をほぼ均一にして、被測定体表面に対する
検出感度の一様性の改善を図ることが可能な放射線測定
装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明の放射線検出器は、放射線が入射
するとシンチレーション光を発生する平面状シンチレー
タと、波長変換材料からなり、平面状シンチレータに光
学的に接続されて当該平面状シンチレータ内で発生した
シンチレーション光を集光する光導波路と、光導波路に
より集光された光を電気信号に変換して出力する複数の
光電変換素子と、平面状シンチレータ、光導波路、およ
び複数の光電変換素子を収納する検出器容器と、複数の
光電変換素子からの出力信号に対して同時計数測定を行
なう測定回路とを備え、検出器容器または当該検出器容
器に取り付けた固定台と対向する面に固定具を設けて、
平面状シンチレータを固定台と固定具とにより挟んで固
定し、平面状シンチレータおよび光導波路の表面に、光
反射材を固定して成っている。
【0015】従って、請求項1の発明の放射線検出器に
おいては、波長変換材料からなる光導波路で平面状シン
チレータからのシンチレーション光を集光し、さらに平
面状シンチレータを固定台と固定具で挟んで固定するこ
とにより、平面状シンチレータの放射線入射面に放射線
を遮る物質がないため、放射線検出感度が損なわれるこ
とがなく、また平面状シンチレータからの光の損失を少
なく抑えることができる。
【0016】これにより、検出器の集光効率を確保し、
平面状シンチレータ中での光伝達損失を低減し、検出器
の堅牢性を高めることが可能となる。
【0017】また、請求項2の発明の放射線検出器は、
上記請求項1の発明の放射線検出器において、放射線入
射面側の光反射材を薄くし、放射線入射面側ではない面
側の光反射材および固定台を厚くしている。
【0018】従って、請求項2の発明の放射線検出器に
おいては、放射線入射面側の光反射材を薄くすると共
に、放射線入射面側ではない面側の光反射材および固定
台を厚くすることにより、測定対象である放射線(β
線)の入射による平面状シンチレータの発光量が増加し
て、パックグランドノイズとなるγ線の入射量が低減す
るため、検出器としての検出感度を高めることができ
る。
【0019】さらに、請求項3の発明の放射線検出器
は、放射線が入射するとシンチレーション光を発生する
曲面状シンチレータと、波長変換材料からなり、曲面状
シンチレータに光学的に接続されて当該曲面状シンチレ
ータ内で発生したシンチレーション光を集光する光導波
路と、光導波路により集光された光を電気信号に変換し
て出力する複数の光電変換素子と、曲面状シンチレー
タ、光導波路、および複数の光電変換素子を収納する検
出器容器と、複数の光電変換素子からの出力信号に対し
て同時計数測定を行なう測定回路とを備え、検出器容器
または当該検出器容器に取り付けた固定台と対向する面
に固定具を設けて、曲面シンチレータを固定台と固定具
とにより挟んで固定し、検出器全体を被測定体の曲面に
見合った任意の曲面に曲げて成っている。
【0020】従って、請求項3の発明の放射線検出器に
おいては、波長変換材料からなる光導波路で曲面状シン
チレータからのシンチレーション光を集光し、さらに曲
面状シンチレータを固定台と固定具で挟んで固定するこ
とにより、曲面状シンチレータの放射線入射面に放射線
を遮る物質がないため、放射線検出感度が損なわれるこ
とがなく、また曲面状シンチレータからの光の損失を少
なく抑えることができる。
【0021】これにより、検出器の集光効率を確保し、
曲面状シンチレータ中での光伝達損失を低減し、検出器
の堅牢性を高めることが可能となる。
【0022】一方、請求項4の発明の放射線検出器は、
上記請求項1または請求項3の発明の放射線検出器にお
いて、面状シンチレータの4辺のうち光導波路を光学的
に接続していない辺を、面状シンレータとの接触面が当
該面状シンチレータからの光に対して光反射効率の高い
材質で構成された固定具により固定台に固定している。
【0023】従って、請求項4の発明の放射線検出器に
おいては、面状シンチレータの4辺のうち光導波路を光
学的に接続していない辺を、面状シンレータとの接触面
が面状シンチレータからの光に対して光反射効率の高い
材質で構成された固定具で固定台に固定することによ
り、放射線検出に対する有効面積を失うことなく、また
面状シンチレータに大きな力が偏って加わることなく、
面状シンチレータが固定台に固定されて、面状シンチレ
ータからの光が効率よく反射されるため、光電変換素子
に達する光の量が増加して、検出感度の増加を期待する
ことができる。
【0024】また、請求項5の発明の放射線検出器は、
上記請求項1または請求項3の発明の放射線検出器にお
いて、面状シンチレータと固定台との間における少なく
とも1箇所に、透明材料あるいは光反射材料で構成され
た接着剤または粘着性の介在部材を配置している。
【0025】従って、請求項5の発明の放射線検出器に
おいては、面状シンチレータと固定台との間の少なくと
も1箇所に、透明材料/光反射材料で構成された接着剤
または粘着性の介在部材を配置することにより、検出器
が仮に逆さまに設置された場合にも、面状シンチレータ
が固定台から剥がれ落ちるのを防止することができる。
【0026】さらに、請求項6の発明の放射線検出器
は、上記請求項1または請求項3の発明の放射線検出器
において、面状シンチレータを、少なくとも1個の弾性
を有する星形のビス等の固定部材で固定台に固定してい
る。
【0027】従って、請求項6の発明の放射線検出器に
おいては、面状シンチレータを、少なくとも1個の弾性
を有する星形の固定部材で固定台に固定することによ
り、検出器が仮に逆さまに設置された場合にも、面状シ
ンチレータが固定台から剥がれ落ちるのを防止すること
ができる。
【0028】一方、請求項7の発明の放射線検出器は、
上記請求項1または請求項3の発明の放射線検出器にお
いて、面状シンチレータの少なくとも任意の一点または
一部分に接触させるように、検出器容器に突起物を固定
している。
【0029】従って、請求項7の発明の放射線検出器に
おいては、面状シンチレータの少なくとも任意の一点/
一部分に接触させるように、検出器容器に突起物を固定
することにより、検出器が仮に逆さまに設置された場合
にも、面状シンチレータが固定台から剥がれ落ちるのを
防止することができる。
【0030】また、請求項8の発明の放射線検出器は、
上記請求項1または請求項3の発明の放射線検出器にお
いて、面状シンチレータと光導波路との光学的な接続に
接着剤を用いて、当該接着剤が面状シンチレータ上の一
部を覆うように付着し、当該付着部分にも光反射材を付
着している。
【0031】従って、請求項8の発明の放射線検出器に
おいては、面状シンチレータと光導波路とを光学的に接
続する接着剤が、面状シンチレータ上の一部を覆うよう
に付着し、この付着部分にも光反射材を付着することに
より、光導波路から漏れ出た光が光反射材で反射される
ため部分的に光導波路に戻るが、反対面から再び出て行
こうとする光を光導波路内に戻して光電変換素子まで伝
播させることになるため、集光量が増えて、S/N比の
改善を期待することができる。
【0032】さらに、請求項9の発明の放射線検出器
は、上記請求項1または請求項3の発明の放射線検出器
において、面状シンチレータおよび光導波路を含めた光
電変換素子から上流側を遮光容器に収納して、当該光電
変換素子から検出器容器の外部に電気信号線を直接取り
出し、光電変換素子の電気信号線取り出し部を外来光に
対して遮光している。
【0033】従って、請求項9の発明の放射線検出器に
おいては、面状シンチレータおよび光導波路を含めた光
電変換素子から上流側を遮光容器に収納し、光電変換素
子から検出器容器の外部に電気信号線を直接取り出し、
光電変換素子の電気信号線取り出し部を外来光に対して
遮光することにより、光電変換素子の光電面から下流を
遮光状態にしなくてもよいため、検出器容器を小さく作
ることができ、よって検出器の薄型化を図ることが可能
となる。
【0034】一方、請求項10の発明の放射線検出器
は、上記請求項1または請求項3の発明の放射線検出器
において、光電変換素子としてそれ自体の光電面以外が
遮光されている光電子増倍管を用い、光電変換素子の光
電面以外の容器部分と検出器容器を光漏れのないように
接合する少なくとも1箇所のパッキン等の遮光材を有す
るホルダーに取り付け、光電変換素子から電気信号線を
検出器容器の外部に直接取り出している。
【0035】従って、請求項10の発明の放射線検出器
においては、光電変換素子としてそれ自体の光電面以外
が遮光されている光電子増倍管を用い、光電変換素子の
光電面以外の容器部分と検出器容器を光漏れのないよう
に接合する少なくとも1箇所の遮光材を有するホルダー
に取り付け、光電変換素子から電気信号線を検出器容器
の外部に直接取り出すことにより、光電変換素子の光電
面から下流を遮光状態にしなくてもよいため、検出器容
器を小さく作ることができ、よって検出器の薄型化を図
ることが可能となる。
【0036】一方、請求項11の発明の放射線検出器
は、上記請求項1または請求項3の発明の放射線検出器
において、光電変換素子としてそれ自体の光電面以外が
遮光されている光電子増倍管を用い、光電変換素子の光
電面以外の容器部分と検出器容器を光漏れのないように
接合するパッキン等の遮光材を少なくとも1箇所に取り
付け、光電変換素子から電気信号線を検出器容器の外部
に直接取り出している。
【0037】従って、請求項11の発明の放射線検出器
においては、光電変換素子としてそれ自体の光電面以外
が遮光されている光電子増倍管を用い、光電変換素子の
光電面以外の容器部分と検出器容器を光漏れのないよう
に接合する遮光材を少なくとも1箇所に取り付け、光電
変換素子から電気信号線を検出器容器の外部に直接取り
出すことにより、光電変換素子の光電面から下流を遮光
状態にしなくてもよいため、検出器容器を小さく作るこ
とができ、よって検出器の薄型化を図ることが可能とな
る。
【0038】また、請求項12の発明の放射線検出器
は、上記請求項1または請求項3の発明の放射線検出器
において、光電変換素子に電圧を供給する供給回路の容
器を遮光材で構成し、当該容器と検出器容器との間にお
ける少なくとも1箇所にパッキン等の遮光材を取り付
け、光電変換素子から電気信号線を検出器容器の外部に
直接取り出している。
【0039】従って、請求項12の発明の放射線検出器
においては、光電変換素子に電圧を供給する供給回路の
容器を遮光材で構成し、この容器と検出器容器との間の
少なくとも1箇所に遮光材を取り付け、光電変換素子か
ら電気信号線を検出器容器の外部に直接取り出すことに
より、光電変換素子の光電面から下流を遮光状態にしな
くてもよいため、検出器容器を小さく作ることができ、
よって検出器の薄型化を図ることが可能となる。
【0040】さらに、請求項13の発明の放射線検出器
は、上記請求項1または請求項3の発明の放射線検出器
において、面状シンチレータから離れた部所に設けられ
る光電変換素子まで届く長さを有する光導波路を、面状
シンチレータに光学的に接続している。
【0041】従って、請求項13の発明の放射線検出器
においては、面状シンチレータから離れた部所に設けら
れる光電変換素子まで届く長さを有する光導波路を、面
状シンチレータに光学的に接続することにより、面状シ
ンチレータと光電変換素子とを離れて設置することがで
きるため、検出器構成に対する制約を減らすことが期待
できる。
【0042】一方、請求項14の発明の放射線検出器
は、上記請求項1または請求項3の発明の放射線検出器
において、少なくとも1個の面状シンチレータに光学的
に接続された光導波路を当該面状シンチレータから延長
し、光電変換素子の手前の複数箇所で光導波路が移動自
在となるように固定している。
【0043】従って、請求項14の発明の放射線検出器
においては、少なくとも1個の面状シンチレータに光学
的に接続された光導波路を面状シンチレータから延長
し、光電変換素子の手前の複数箇所で光導波路が移動自
在となるように固定することにより、光導波路を曲げた
時に生じる応力で光導波路と光電変換素子が接する位置
がずれてしまわないように光導波路が固定されるため、
長時間使用しても光導波路の位置ずれによる出力変動を
阻止することができる。
【0044】また、請求項15の発明の放射線検出器
は、上記請求項1または請求項3の発明の放射線検出器
において、面状シンチレータと光導波路との接着面にお
ける面状シンチレータの端部部分に、接着剤よりも接着
強度の大きい接着剤で補強接着を施している。
【0045】従って、請求項15の発明の放射線検出器
においては、面状シンチレータと光導波路との接着面の
面状シンチレータの端部部分に、接着剤よりも接着強度
の大きい接着剤で補強接着を施すことにより、光導波路
と面状シンチレータとが堅固に固定されているため、よ
り堅牢な検出器を構成することができる。
【0046】一方、請求項16の発明の放射線検出器
は、上記請求項1または請求項3の発明の放射線検出器
において、光導波路の吸収波長あるいは透過波長帯域に
含まれる発光波長を有する動作確認用光源を内蔵してい
る。
【0047】従って、請求項16の発明の放射線検出器
においては、光導波路の吸収波長/透過波長帯域に含ま
れる発光波長を有する動作確認用光源を内蔵することに
より、動作確認用光源からの光を照射することで、光電
変換素子以降の動作確認だけではなく、より上流の光導
波路の機能確認あるいは破損・劣化の確認も行なうこと
ができる。
【0048】また、請求項17の発明の放射線検出器
は、上記請求項16の発明の放射線検出器において、動
作確認用光源を、光電変換素子の光電面から離れた位置
に設置している。
【0049】従って、請求項17の発明の放射線検出器
においては、動作確認用光源を、光電変換素子の光電面
から離れた位置に設置することにより、動作確認用光源
自体が発する電気的ノイズ、および動作確認用光源に接
続された電気信号線を通って検出器外部から混入してく
る電気的ノイズの影響を低減することが期待できる。
【0050】さらに、請求項18の発明の放射線検出器
は、上記請求項16または請求項17の発明の放射線検
出器において、動作確認用光源を、光透過性を有する銅
メッシュ等の静電シールドで電気的にシールドし、動作
確認用光源への電圧供給回路の接続をシールド付きのコ
ードで行なっている。
【0051】従って、請求項18の発明の放射線検出器
においては、動作確認用光源を、光透過性を有する静電
シールドで電気的にシールドし、動作確認用光源への電
圧供給回路の接続をシールド付きのコードで行なうこと
により、動作確認用光源自体が発する電気的ノイズ、お
よび動作確認用光源に接続された電気信号線を通って検
出器外部から混入してくる電気的ノイズの影響を低減す
ることが期待できる。
【0052】一方、請求項19の発明の放射線検出器
は、上記請求項1または請求項3の発明の放射線検出器
において、面状シンチレータの取り付け用の固定台にお
ける当該面状シンチレータと接する面に動作確認用光源
を埋め込んでいる。
【0053】従って、請求項19の発明の放射線検出器
においては、面状シンチレータの取り付け用の固定台に
おける面状シンチレータと接する面に動作確認用光源を
埋め込むことにより、検出器構成を複雑にすることな
く、動作確認用光源からの光を確実に面状シンチレータ
に導くことができ、また面状シンチレータに動作確認用
光源からの光を入射することで、光導波路自体、および
光導波路と光電変換素子との接続と、光導波路と面状シ
ンチレータとの接続の健全性を確認することができる。
【0054】また、請求項20の発明の放射線検出器
は、上記請求項1または請求項3の発明の放射線検出器
において、光導波路の吸収波長あるいは透過波長帯域に
含まれる発光波長を有する第1の動作確認用光源を、光
導波路に光が届く位置に設置し、かつ光導波路の吸収波
長あるいは透過波長帯域に含まれる発光波長を有しない
第2の動作確認用光源を、光電変換素子に光が届く位置
に設置している。
【0055】従って、請求項20の発明の放射線検出器
においては、光導波路の吸収波長/透過波長帯域に含ま
れる発光波長を有する第1の動作確認用光源を光導波路
に光が届く位置に設置し、かつ光導波路の吸収波長/透
過波長帯域に含まれる発光波長を有しない第2の動作確
認用光源を光電変換素子に光が届く位置に設置すること
により、第1の動作確認用光源からの光を照射すること
で、光電変換素子以降の動作確認だけではなく、より上
流の光導波路の機能確認、あるいは破損・劣化の確認も
行なうことができ、また第2の動作確認用光源からの光
を照射することで、光電変換素子以降の動作確認を行な
うことができる。さらに、上記二つの信号を比較するこ
とで、仮に問題がある場合にその問題箇所を限定するこ
とが期待できる。
【0056】さらに、請求項21の発明の放射線検出器
は、上記請求項1または請求項3の発明の放射線検出器
において、光導波路の吸収波長あるいは透過波長帯域に
含まれる発光波長を有する第1の動作確認用光源に加え
て、光電変換素子の有感波長帯域に含まれる発光波長を
有する第2の動作確認用光源からの光を、光ファイバ等
の光伝達手段を介して光電変換素子に光学的に接続して
いる。
【0057】従って、請求項21の発明の放射線検出器
においては、光導波路の吸収波長/透過波長帯域に含ま
れる発光波長を有する第1の動作確認用光源に加えて、
光電変換素子の有感波長帯域に含まれる発光波長を有す
る第2の動作確認用光源からの光を、光伝達手段を介し
て光電変換素子に光学的に接続することにより、光電変
換素子以降の動作確認だけではなく、より上流の光導波
路の機能確認、あるいは破損・劣化の確認を行なうこと
もでき、また第2の動作確認用光源からの光を照射する
ことで、光電変換素子以降の動作確認を行なうことがで
きる。さらに、上記二つの信号を比較することで、仮に
問題がある場合にその問題箇所を限定することが期待で
きる。そして、光伝達手段を使用することで、検出器構
成に制約を受けることなく、第2の動作確認用光源の取
り付け位置を選択することができる。
【0058】一方、請求項22の発明の放射線検出器
は、上記請求項1または請求項3の発明の放射線検出器
において、光電変換素子として、それ自体の光電面の大
きさが光導波路との接合面の大きさを含む大きさを有す
る小型光電変換素子を取り付けている。
【0059】従って、請求項22の発明の放射線検出器
においては、光電変換素子として、それ自体の光電面の
大きさが光導波路との接合面の大きさを含む大きさを有
する小型光電変換素子を取り付けることにより、光導波
路からの受光量が同じで熱雑音が減るため、検出器とし
てのS/N比を向上することができる。
【0060】また、請求項23の発明の放射線検出器
は、上記請求項1または請求項3の発明の放射線検出器
において、少なくとも1個の面状シンチレータに光学的
に接続された少なくとも1本の曲げた光導波路を、面状
シンチレータから離れた光電変換素子に一括して接続し
ている。
【0061】従って、請求項23の発明の放射線検出器
においては、少なくとも1個の面状シンチレータに光学
的に接続された少なくとも1本の曲げた光導波路を、面
状シンチレータから離れた光電変換素子に一括して接続
することにより、検出器の構成の制約を余り受けること
なく、面状シンチレータからの光を光電変換素子に集め
ることで、検出器をコンパクトに構成することが期待で
きる。
【0062】一方、請求項24の発明の放射線検出器
は、放射線が入射するとシンチレーション光を発生する
面状シンチレータと、面状シンチレータ内で発生したシ
ンチレーション光を電気信号に変換して出力する複数の
光電変換素子と、面状シンチレータ、光導波路、および
複数の光電変換素子を収納する検出器容器と、複数の光
電変換素子からの出力信号に対して同時計数測定を行な
う第1の測定回路とを備えて構成されるシンチレーショ
ン式の放射線検出器において、第1の測定回路による同
時計数測定前の信号を外部に出力する第2の測定回路を
備えている。
【0063】従って、請求項24の発明の放射線検出器
においては、第1の測定回路による同時計数測定前の信
号を外部に出力する第2の測定回路を備えることによ
り、検出器の計数動作に異常がある場合に、それを検知
して記憶しておくことで、異常時の対応・異常内容の解
析を容易に行なうことが期待できる。
【0064】また、請求項25の発明の放射線測定装置
は、被測定体の曲面に合わせて形状を曲面に構成した上
記請求項1乃至請求項24のいずれか1項の発明の放射
線検出器を搭載している。
【0065】従って、請求項25の発明の放射線検出器
においては、被測定体の曲面に合わせて形状を曲面に構
成した上記請求項1乃至請求項24のいずれか1項の発
明の放射線検出器を搭載することにより、被測定体の表
面から被測定体のそれぞれの部位に面する検出器の有感
面までの距離がほぼ均一になるため、被測定体表面に対
する検出感度の一様性の改善を期待することができる。
【0066】
【発明の実施の形態】本発明による放射線検出器は、現
在使用している乱反射による集光から、波長変換物質を
使った集光に変更し、さらに面状シンチレータを固定台
と固定具で挟んで固定することにより、放射線検出器の
集光効率を確保すると共に、堅牢性を高めることを、そ
の最大の特徴とするものである。
【0067】以下、上記のような考え方に基づく本発明
の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明す
る。
【0068】(第1の実施の形態:請求項1に対応)図
1(a)(b)は、本実施の形態による放射線検出器の
構成例を示す概要図である。
【0069】図1において、波長変換材料で構成された
光導波路11を光学的に接続した平面状シンチレータ1
2を、固定台13と固定具14とで挟んで固定してい
る。平面状シンチレータ12の上面には、光反射膜10
1を取り付け、平面状シンチレータ12の下面には、光
反射膜15を取り付けている。この光反射膜101ある
いは光反射膜15は、光導波路11の周囲の全面にも取
り付けられている。
【0070】また、測定回路17は、図1(b)に示す
ように、光導波路11に接続され光を電気信号に変換す
る光電変換素子132までを含めた検出器容器16に接
続されている。この測定回路17は、増幅回路18と、
2つの波高弁別回路19と、同時計数回路20とにより
構成されている。
【0071】以上のように構成した本実施の形態の放射
線検出器においては、光導波路11を光学的に接続した
平面状シンチレータ12の放射線入射面に、放射線を遮
る物質を置くことなく、平面状シンチレータ12が固定
される。
【0072】そして、平面状シンチレータ12内で発生
したシンチレーション光が、平面状シンチレータ12か
ら出て行っても、光反射膜101,15の作用によっ
て、その一部が平面状シンチレータ12内に戻される。
このシンチレーション光は、2本の光電変換素子132
により電気信号に変換された後、測定回路17によっ
て、それぞれ増幅、波高弁別され、出力信号の同時計数
が行なわれる。
【0073】この場合、平面状シンチレータ12の放射
線入射面に放射線を遮る物質がないので、放射線検出感
度が損なわれることがない。
【0074】このように、本実施の形態の放射線検出器
では、波長変換材料からなる光導波路11で平面状シン
チレータ12からのシンチレーション光を集光し、さら
に平面状シンチレータ12を固定台13と固定具14と
で挟んで固定しているので、平面状シンチレータ12の
放射線入射面に放射線を遮る物質がないため、放射線検
出感度が損なわれることがなく、また平面状シンチレー
タ12からの光の損失を少なく抑えることができる。
【0075】これにより、検出器の集光効率を確保し、
平面状シンチレータ12中での光伝達損失を低減し、検
出器の堅牢性を高めることが可能となる。
【0076】(第2の実施の形態:請求項2に対応)図
2(a)は、本実施の形態による放射線検出器の構成例
を示す概要図であり、図1と同一部分には同一符号を付
してその説明を省略し、ここでは異なる部分についての
み述べる。
【0077】すなわち、本実施の形態の放射線検出器
は、図2(a)に示すように、前述した図1の放射線検
出器において、放射線入射面側の光反射膜101の厚さ
を、放射線入射面側ではない面側の光反射膜15および
固定台13の厚さに比べて薄くしている。
【0078】以上のように構成した本実施の形態の放射
線検出器においては、入射する放射線(β線)の光反射
膜101中でのエネルギー損失が少ないことから、平面
状シンチレータ12への付与エネルギーが多くなる。よ
って、平面状シンチレータ12の発光量が増える。ま
た、平面状シンチレータ12の放射線入射面と反対側の
面を厚くしていることにより、パックグランドノイズと
なるγ線の入射数が低減される。
【0079】このように、本実施の形態の放射線検出器
では、放射線入射面側の光反射膜101を薄くすると共
に、放射線入射面側ではない面側の光反射膜15および
固定台13を厚くするようにしているので、測定対象で
ある放射線(β線)の入射による平面状シンチレータ1
2の発光量が増加して、パックグランドノイズとなるγ
線の入射量が低減するため、検出器としての検出感度を
高めることが可能となる。
【0080】(第2の実施の形態の他の例1)図2
(b)は、本実施の形態による放射線検出器の構成例を
示す概要図であり、図1と同一部分には同一符号を付し
てその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ
述べる。
【0081】すなわち、本実施の形態の放射線検出器
は、図2(b)に示すように、前述した図1の放射線検
出器において、平面状シンチレータ12の放射線入射面
側の光反射膜101を、図りの反射と外来光の遮光とを
兼ねた膜21としている。
【0082】以上のように構成した本実施の形態の放射
線検出器においては、膜21は、平面状シンチレータ1
2から漏れ出た光を反射し、かつ外来光が光電変換素子
132に到達することを阻止することができる。
【0083】これにより、検出器容器16に取り付けた
遮光膜が無くても、検出器が外来光に暴露されることを
防止することができるため、検出器をコンパクトに構成
することが可能となる。
【0084】(第2の実施の形態の他の例2)図2
(c)は、本実施の形態による放射線検出器の構成例を
示す概要図であり、図1と同一部分には同一符号を付し
てその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ
述べる。
【0085】すなわち、本実施の形態の放射線検出器
は、図2(c)に示すように、前述した図1の放射線検
出器において、光導波路11を光学的に接続して固定台
13に固定した平面状シンチレータ12の固定台13と
反対側の面に、網または板41を接続した固定具14を
取り付けている。
【0086】以上のように構成した本実施の形態の放射
線検出器においては、検出器が仮に図2(c)と上下逆
さまに設置された場合にも、平面状シンチレータ12を
重力に対して支えることができる。
【0087】これにより、検出器が図2(c)と上下逆
さまに設置された場合にも、面状シンチレータ12が固
定台13から剥がれ落ちるのを防止することが可能とな
る。
【0088】(第3の実施の形態:請求項3に対応)図
3は、本実施の形態による放射線検出器の構成例を示す
概要図であり、図1と同一部分には同一符号を付してそ
の説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
【0089】すなわち、本実施の形態の放射線検出器
は、図3に示すように、前述した図1の放射線検出器に
おいて、波長変換材料で構成された光導波路11を光学
的に接続した曲面状シンチレータ31を、曲面固定台3
2と固定具14とで挟んで固定している。これは、検出
器全体を被測定体の曲面に見合った任意の曲面に曲げた
ものである。
【0090】以上のように構成した本実施の形態の放射
線検出器においては、光導波路11を光学的に接続した
曲面状シンチレータ31の放射線入射面に放射線を遮る
物質を置くことなく、任意の曲率を持つ曲面状シンチレ
ータ31が固定される。
【0091】このように、本実施の形態の放射線検出器
では、波長変換材料からなる光導波路11で曲面状シン
チレータ31からのシンチレーション光を集光し、さら
に曲面状シンチレータ31を曲面固定台32と固定具1
4とで挟んで固定し、検出器全体を被測定体の曲面に見
合った任意の曲面に曲げるようにしているので、曲面状
シンチレータ31の放射線入射面に放射線を遮る物質が
ないため、放射線検出感度が損なわれることがなく、ま
た曲面状シンチレータ31からの光の損失を少なく抑え
ることができる。
【0092】これにより、検出器の集光効率を確保し、
曲面状シンチレータ31中での光伝達損失を低減し、検
出器の堅牢性を高めることが可能となる。
【0093】(第4の実施の形態:請求項4に対応)図
4(a)(b)は、本実施の形態による放射線検出器の
構成例を示す概要図であり、図1と同一部分には同一符
号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につ
いてのみ述べる。
【0094】すなわち、本実施の形態の放射線検出器
は、図4に示すように、前述した図1の放射線検出器に
おいて、光導波路11を貼り付けた平面状シンチレータ
12における光導波路11を貼り付けた辺に固定具14
を取り付け、光導波路11を貼り付けていない辺に固定
具42を取り付け、この固定具14およぴ固定具42と
固定台13とで平面状シンチレータ12を挟んで固定し
ている。ここで、固定具14としては、平面状シンチレ
ータ12にはみ出す部分の厚さをできる限り小さくした
ものとすることが好ましい。
【0095】また、固定具42の平面状シンチレータ1
2に接する面には、平面状シンチレータ12からのシン
チレーション光に対する反射効率の高い材質の光反射材
43を取り付けている。ここで、光反射材43として
は、例えば白色塗料や、四フッ化エチレン(商品名:テ
フロン)をテープ状としたものとほぼ同程度以上の材質
のものを用いることが好ましい。
【0096】以上のように構成した本実施の形態の放射
線検出器においては、固定具14,42と固定台13と
で挟まれて、平面状シンチレータ12と光導波路11
は、固定台(13)に固定される。そして、平面状シン
チレータ12の端の面に達した光は、光反射材43によ
って反射される。
【0097】このように、本実施の形態の放射線検出器
では、平面状シンチレータ12の4辺のうち光導波路1
1を光学的に接続していない辺を、平面状シンレータ1
2との接触面が平面状シンチレータ12からの光に対し
て光反射効率の高い光反射材43が取り付けられた固定
具42で固定台13に固定するようにしているので、放
射線検出に対する有効面積を失うことなく、また平面状
シンチレータ12に大きな力が偏って加わることなく、
平面状シンチレータ12が固定台13に固定されて、平
面状シンチレータ12からの光が効率よく反射されるた
め、光電変換素子132に達する光の量が増加して、検
出感度の増加を期待することが可能となる。
【0098】(第5の実施の形態:請求項5に対応)図
5は、本実施の形態による放射線検出器の構成例を示す
概要図であり、図1と同一部分には同一符号を付してそ
の説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
【0099】すなわち、本実施の形態の放射線検出器
は、図5に示すように、前述した図1の放射線検出器に
おいて、光導波路11を光学的に接続して固定具14に
より固定台13上に固定した平面状シンチレータ12と
固定台(13)との間に、接着剤または粘着性の介在物
61を配置している。
【0100】ここで、接着剤あるいは粘着性の介在物6
1としては、平面状シンチレータ12の発する光に対し
て透明であるか、またはその光に対して高い反射効率を
持つ材料で構成されたものとすることが好ましい。
【0101】以上のように構成した本実施の形態の放射
線検出器においては、検出器が仮に図5と逆さまに設置
された場合にも、平面状シンチレータ12を固定台13
に固定する力が、前述した図1の場合に比べて強くな
る。
【0102】また、接着剤あるいは粘着性の介在物61
を、透明材料あるいは光反射で構成していることによ
り、それらが存在する部分での反射率の低下が抑えられ
ることになる。
【0103】このように、本実施の形態の放射線検出器
では、平面状シンチレータ12と固定台13との間の少
なくとも1箇所に、透明材料/光反射材料で構成された
接着剤または粘着性の介在部材61を配置するようにし
ているので、検出器が仮に逆さまに設置された場合に
も、平面状シンチレータ12が固定台13から剥がれ落
ちるのを防止することが可能となる。
【0104】(第6の実施の形態:請求項6に対応)図
6(a)(b)は、本実施の形態による放射線検出器の
構成例を示す概要図であり、図1と同一部分には同一符
号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につ
いてのみ述べる。
【0105】すなわち、本実施の形態の放射線検出器
は、図6に示すように、前述した図1の放射線検出器に
おいて、光導波路11を光学的に接続して固定具14に
より固定台13上に固定した平面状シンチレータ12と
固定台13とを、弾性を有する星形の固定部材である少
なくとも1個のビス62およびビス62によって押さえ
られた、例えば図6(b)(c)に示すような形状を持
った平面状シンチレータ押さえ板63により固定してい
る。
【0106】以上のように構成した本実施の形態の放射
線検出器においては、検出器が仮に図6(a)と逆さま
に設置された場合にも、平面状シンチレータ12を固定
台13に固定する力が、前述した図1の場合に比べて強
くなる。
【0107】このように、本実施の形態の放射線検出器
では、平面状シンチレータ12を、少なくとも1個の弾
性を有する星形の固定部材であるビス62で固定台13
に固定するようにしているので、検出器が仮に逆さまに
設置された場合にも、平面状シンチレータ12が固定台
13から剥がれ落ちるのを防止することが可能となる。
【0108】(第7の実施の形態:請求項7に対応)図
7は、本実施の形態による放射線検出器の構成例を示す
概要図であり、図1と同一部分には同一符号を付してそ
の説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
【0109】すなわち、本実施の形態の放射線検出器
は、図7に示すように、前述した図1の放射線検出器に
おいて、光導波路11を光学的に接続して固定台13に
固定した平面状シンチレータ12の上方に、検出器容器
81から平面状シンチレータ12と接する面が平面状シ
ンチレータ12を傷つけない材質で構成された突起物で
ある棒82を下ろして、平面状シンチレータ12と少な
くとも任意の一点/一部分で接触させるようにしてい
る。ここでは、適当な接触を保つために、例えばスプリ
ング83で押さえる構成とすることが好ましい。
【0110】以上のように構成した本実施の形態の放射
線検出器においては、検出器が仮に図7と逆さまに設置
された場合にも、面状シンチレータ12を固定台13に
押さえつけておくことになる。
【0111】このように、本実施の形態の放射線検出器
では、平面状シンチレータ12の少なくとも任意の一点
/一部分に接触させるように、検出器容器81に突起物
である棒82を固定するようにしているので、検出器が
仮に逆さまに設置された場合にも、平面状シンチレータ
12が固定台13から剥がれ落ちるのを防止することが
可能となる。
【0112】(第8の実施の形態:請求項8に対応)図
8は、本実施の形態による放射線検出器の構成例を示す
概要図であり、図1と同一部分には同一符号を付してそ
の説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
【0113】すなわち、本実施の形態の放射線検出器
は、図8に示すように、前述した図1の放射線検出器に
おいて、平面状シンチレータ12に光学的に接続された
光導波路11の接続面以外で光学的接着剤がはみ出した
部分121に、光導波路11の発光波長に対して反射率
の高い光反射材111を塗布により付着している。
【0114】以上のように構成した本実施の形態の放射
線検出器においては、光導波路11から外へ漏れ出る光
が光反射材111で反射される。また、光反射材111
以外の物質と接触することが阻止される。
【0115】このように、本実施の形態の放射線検出器
では、平面状シンチレータ12と光導波路11とを光学
的に接続する接着剤を、平面状シンチレータ12上の一
部を覆うように付着し、この付着部分にも光反射材11
1を塗布して付着するようにしているので、光導波路1
1から漏れ出た光が光反射材111で反射されるため部
分的に光導波路11に戻るが、反対面から再び出て行こ
うとする光を光導波路11内に戻して光電変換素子22
5まで伝播させるようにしているので、集光量が増え
て、S/N比の改善を期待することが可能となる。
【0116】(第9の実施の形態:請求項9に対応)図
9は、本実施の形態による放射線検出器の構成例を示す
概要図であり、図1と同一部分には同一符号を付してそ
の説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
【0117】すなわち、本実施の形態の放射線検出器
は、図9に示すように、前述した図1の放射線検出器に
おいて、平面状シンチレータ12に光学的に接続された
光導波路11を光電変換素子132に接続し、平面状シ
ンチレータ12および光導波路11を含めた光電変換素
子132から上流側は、遮光容器である検出器容器81
に収納されている。
【0118】また、光電変換素子132、および信号線
91は、検出器容器8に対して光学的に密閉した状態
で、検出器容器81から外部へ直接引き出されている。
【0119】以上のように構成した本実施の形態の放射
線検出器においては、光電変換素子132の光電変換素
子132から下流は、検出器容器81の外側に対して光
学的に密閉な状態、すなわち遮光された状態にしなくて
も、検出器容器81内は遮光された状態となる。
【0120】このように、本実施の形態の放射線検出器
では、平面状シンチレータ12および光導波路11を含
めた光電変換素子132から上流側を遮光容器である検
出器容器81に収納し、光電変換素子132から検出器
容器81の外部に電気信号線を直接取り出し、光電変換
素子132の電気信号線取り出し部を検出器容器81外
部からの外来光に対して遮光するようにしているので、
光電変換素子132の光電面から下流を遮光状態にしな
くてもよいため、検出器容器81を小さく作ることがで
き、よって検出器の薄型化を図ることが可能となる。
【0121】(第10の実施の形態:請求項10に対
応)図10は、本実施の形態による放射線検出器の構成
例を示す概要図であり、図1と同一部分には同一符号を
付してその説明を省略し、ここでは異なる部分について
のみ述べる。
【0122】すなわち、本実施の形態の放射線検出器
は、図10に示すように、前述した図1の放射線検出器
において、平面状シンチレータ12に光学的に接続され
た光導波路11を、少なくとも1箇所の例えば遮光材で
あるパッキン131等を使用して、それ自体の光電面1
34以外が遮光構造である光電子増倍管からなる光電変
換素子132を検出器容器81に対して光学的に密閉し
た状態で固定されたホルダー133に取り付けられた光
電変換素子132の光電面134に接続している。ま
た、光電変換素子132からは、光電変換素子132内
部への外来光が混入しないように取り付けられた電気信
号線91が引き出されている。
【0123】以上のように構成した本実施の形態の放射
線検出器においては、光電変換素子132の光電面13
4から下流は、検出器容器81の外側に対して光学的に
密閉な状態、すなわち遮光された状態にしなくても、検
出器容器81内は遮光された状態となる。
【0124】このように、本実施の形態の放射線検出器
では、光電変換素子132としてそれ自体の光電面13
4以外が遮光されている光電子増倍管を用い、光電変換
素子132の光電面134以外の容器部分と検出器容器
81を光漏れのないように接合する少なくとも1箇所の
遮光材であるパッキン131を有するホルダー133に
取り付け、光電変換素子132から電気信号線91を検
出器容器81の外部に直接取り出すようにしているの
で、光電変換素子132の光電面134から下流を遮光
状態にしなくてもよいため、検出器容器81を小さく作
ることができ、よって検出器の薄型化を図ることが可能
となる。
【0125】(第11の実施の形態)図11は、本実施
の形態による放射線検出器の構成例を示す概要図であ
り、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省
略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0126】すなわち、本実施の形態の放射線検出器
は、図11に示すように、前述した図1の放射線検出器
において、平面状シンチレータ12に光学的に接続され
た光導波路11を、少なくとも1箇所の例えば遮光材で
あるパッキン131等を使用して、検出器容器81に対
して光学的に密閉した状態で固定されたそれ自体は遮光
構造である光電子増倍管からなる光電変換素子132に
接続している。光電変換素子132からは、光電変換素
子132内部への外来光が混入しないように取り付けら
れた電気信号線91が引き出されている。
【0127】以上のように構成した本実施の形態の放射
線検出器においては、光電変換素子132の光電面13
4から下流は、検出器容器81の外側に対して光学的に
密閉な状態、すなわち遮光された状態にしなくても、検
出器容器81内は遮光された状態となる。
【0128】このように、本実施の形態の放射線検出器
では、光電変換素子132としてそれ自体の光電面13
4以外が遮光されている光電子増倍管を用い、光電変換
素子132の光電面134以外の容器部分と検出器容器
81を光漏れのないように接合する遮光材であるパッキ
ン131を少なくとも1箇所に取り付け、光電変換素子
132から電気信号線91を検出器容器81の外部に直
接取り出すようにしているので、光電変換素子132の
光電面134から下流を遮光状態にしなくてもよいた
め、検出器容器81を小さく作ることができ、よって検
出器の薄型化を図ることが可能となる。
【0129】(第12の実施の形態)図12は、本実施
の形態による放射線検出器の構成例を示す概要図であ
り、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省
略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0130】すなわち、本実施の形態の放射線検出器
は、図12に示すように、前述した図1の放射線検出器
において、平面状シンチレータ12に光学的に接続され
た光導波路11を、少なくとも1箇所の例えば遮光材で
あるパッキン131等を使用して、検出器容器81に対
して光学的に密閉した状態で固定された、光電変換素子
132用の電圧供給回路141に接続された光電変換素
子132の光電面134に接続している。また、パッキ
ン131は、締め付け具142によって電圧供給回路1
41に密着されている。光電変換素子132からは、光
電変換素子132内部への外来光が混入しないように取
り付けられた電気信号線91が引き出されている。
【0131】以上のように構成した本実施の形態の放射
線検出器においては、光電変換素子132の光電面13
4から下流は、検出器容器81の外側に対して光学的に
密閉な状態、すなわち遮光された状態にしなくても、検
出器容器81内は遮光された状態となる。
【0132】このように、本実施の形態の放射線検出器
では、光電変換素子132に電圧を供給する電圧供給回
路141の容器を遮光材で構成し、この容器と検出器容
器81との間の少なくとも1箇所に遮光材であるパッキ
ン131を取り付け、光電変換素子132から電気信号
線91を検出器容器81の外部に直接取り出すようにし
ているので、光電変換素子132の光電面134から下
流を遮光状態にしなくてもよいため、検出器容器81を
小さく作ることができ、よって検出器の薄型化を図るこ
とが可能となる。
【0133】(第13の実施の形態)図13は、本実施
の形態による放射線検出器の構成例を示す概要図であ
り、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省
略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0134】すなわち、本実施の形態の放射線検出器
は、図13に示すように、前述した図1の放射線検出器
において、波長変換材料で構成された光導波路11を光
学的に接続した平面状シンチレータ12を、固定台13
と固定具14とで挟んで固定している。この平面状シン
チレータ12の上面には光反射膜101を取り付け、平
面状シンチレータ12の下面には、光反射膜15を取り
付けている。
【0135】また、光導波路11は、平面状シンチレー
タ12から離れたところにある光電変換素子132まで
届く長さを有するものを接続している。
【0136】以上のように構成した本実施の形態の放射
線検出器においては、平面状シンチレータ12と光電変
換素子132とがある程度離れていても、平面状シンチ
レータ12からのシンチレーション光が、光電変換素子
132に効率よく到達することになる。
【0137】このように、本実施の形態の放射線検出器
では、面状シンチレータ12から離れた部所に設けられ
る光電変換素子132まで届く長さを有する光導波路1
1を、平面状シンチレータ12に光学的に接続するよう
にしているので、平面状シンチレータ12と光電変換素
子132とを離れて設置することができるため、検出器
構成に対する制約を減らすことが可能となる。
【0138】(第14の実施の形態)図14は、本実施
の形態による放射線検出器の構成例を示す概要図であ
り、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省
略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0139】すなわち、本実施の形態の放射線検出器
は、図14に示すように、前述した図1の放射線検出器
において、光電変換素子132に接続する光導波路11
を、複数個の分割式あるいは一体式の固定具161で移
動自在に固定している。
【0140】ここで、複数個の固定具161は、光導波
路11を曲げた時に生じる応力で光導波路11と光電変
換素子132とが接する位置がずれてしまわないように
固定できる間隔で設置することが好ましい。
【0141】以上のように構成した本実施の形態の放射
線検出器においては、光導波路11を曲げた時に生じる
応力で光導波路11と光電変換素子132とが接する位
置がずれてしまわないように、光導波路11が移動自在
に固定される。
【0142】このように、本実施の形態の放射線検出器
では、少なくとも1個の平面状シンチレータ12に光学
的に接続された光導波路11を平面状シンチレータ12
から延長し、光電変換素子132の手前の複数箇所で光
導波路11が移動自在となるように固定するようにして
いるので、光導波路11を曲げた時に生じる応力で光導
波路11と光電変換素子132とが接する位置がずれて
しまわないように光導波路11が固定されるため、長時
間使用しても光導波路11の位置ずれによる出力変動を
阻止することが可能となる。
【0143】(第15の実施の形態)図15は、本実施
の形態による放射線検出器の構成例を示す概要図であ
り、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省
略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0144】すなわち、本実施の形態の放射線検出器
は、図15に示すように、前述した図1の放射線検出器
において、光導波路11を光学的に接続した平面状シン
チレータ12の末端の部分では、光学的接着剤で接続し
た後で、さらに光学的接着剤よりも接着力の強い接着剤
171を用いて補強接着を施している。
【0145】以上のように構成した本実施の形態の放射
線検出器においては、平面状シンチレータ12の末端部
分の接着強度が高まり、光導波路11を曲げることで平
面状シンチレータ12の末端に光導波路11を剥がす方
向の力が働いても、接着剤171の強い接着力によっ
て、光導波路11は平面状シンチレータ12に固定され
ている。
【0146】上述したように、本実施の形態の放射線検
出器では、平面状シンチレータ12と光導波路11との
接着面の平面状シンチレータ12の端部部分に、光学的
接着剤よりも接着強度の大きい接着剤171で補強接着
を施すようにしているので、光導波路11と平面状シン
チレータ12とが堅固に固定されているため、より堅牢
な検出器を構成することが可能となる。
【0147】(第16の実施の形態)図16(a)は、
本実施の形態による放射線検出器の構成例を示す概要図
であり、図1と同一部分には同一符号を付してその説明
を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0148】すなわち、本実施の形態の放射線検出器
は、図16に示すように、前述した図1の放射線検出器
において、平面状シンチレータ12を光学的に接続した
光導波路11に光が照射される位置に、動作確認用光源
(181)を置く。この動作確認用光源181の発光波
長は、例えば図16(b)に示すように、光導波路11
の光吸収波長あるいは透過波長帯域に含まれる発光波長
に適合するものとすることが好ましい。
【0149】以上のように構成した本実施の形態の放射
線検出器においては、動作確認用光源181からの光が
光導波路11に吸収され、平面状シンチレータ12から
の光の場合と同様の過程を経て、光電変換素子132に
到達することになる。
【0150】このように、本実施の形態の放射線検出器
では、光導波路11の吸収波長あるいは透過波長帯域に
含まれる発光波長を有する動作確認用光源181を内蔵
するようにしているので、動作確認用光源181からの
光を照射することで、光電変換素子132以降の動作確
認だけではなく、より上流の光導波路11の機能確認、
あるいは破損・劣化の確認も行なうことが可能となる。
【0151】(第17の実施の形態)図17は、本実施
の形態による放射線検出器の構成例を示す概要図であ
り、図16と同一部分には同一符号を付してその説明を
省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0152】すなわち、本実施の形態の放射線検出器
は、図17に示すように、前述した図16の放射線検出
器において、動作確認用光源181を、光電変換素子1
32の光電面134から離れた位置に設置している。
【0153】以上のように構成した本実施の形態の放射
線検出器においては、動作確認用光源181からの電気
的ノイズが、光電変換素子132に影響を与えることを
防ぐことができる。
【0154】このように、本実施の形態の放射線検出器
では、動作確認用光源181を、光電変換素子132の
光電面134から離れた位置に設置するようにしている
ので、動作確認用光源181自体が発する電気的ノイ
ズ、および動作確認用光源181に接続された電気信号
線91を通って検出器外部から混入してくる電気的ノイ
ズの影響を低減することが可能となる。
【0155】(第18の実施の形態)図18は、本実施
の形態による放射線検出器の構成例を示す概要図であ
り、図16および図17と同一部分には同一符号を付し
てその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ
述べる。
【0156】すなわち、本実施の形態の放射線検出器
は、図18に示すように、前述した図16または図17
の放射線検出器において、動作確認用光源181を光透
過機能を持った静電シールドカバー182で囲んで電気
的にシールドし、動作確認用光源181への供給電源線
183にシールド線を使用し、供給電源線183のシー
ルドと静電シールドカバー182とを接続し、検出器容
器81内に取り付けている。
【0157】以上のように構成した本実施の形態の放射
線検出器においては、動作確認用光源181からの電気
的ノイズが、光電変換素子132に影響を与えることを
防ぐことができる。
【0158】このように、本実施の形態の放射線検出器
では、動作確認用光源181を、光透過性を有する静電
シールドカバー182で電気的にシールドし、動作確認
用光源181への電圧供給回路の接続をシールド付きの
コードで行なうようにしているので、動作確認用光源1
81自体が発する電気的ノイズ、および動作確認用光源
181に接続された電気信号線91を通って検出器外部
から混入してくる電気的ノイズの影響を低減することが
可能となる。
【0159】(第19の実施の形態)図19は、本実施
の形態による放射線検出器の構成例を示す概要図であ
り、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省
略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0160】すなわち、本実施の形態の放射線検出器
は、図19に示すように、前述した図1の放射線検出器
において、光反射膜15に穴を開け、固定台13の平面
状シンチレータ12に面する面側に穴を掘り、動作確認
用光源181を埋め込んで固定している。
【0161】以上のように構成した本実施の形態の放射
線検出器においては、動作確認用光源181からの光が
平面状シンチレータ12に入射される。
【0162】このように、本実施の形態の放射線検出器
では、平面状シンチレータ12の取り付け用の固定台に
おける平面状シンチレータ12と接する面に動作確認用
光源181を埋め込むようにしているので、検出器構成
を複雑にすることなく、動作確認用光源181からの光
を確実に平面状シンチレータ12に導くことができ、ま
た平面状シンチレータ12に動作確認用光源181から
の光を入射することで、光導波路11自体、および光導
波路11と光電変換素子132との接続と、光導波路1
1と平面状シンチレータ12との接続の健全性を確認す
ることが可能となる。
【0163】(第20の実施の形態)図20は、本実施
の形態による放射線検出器の構成例を示す概要図であ
り、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省
略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0164】すなわち、本実施の形態の放射線検出器
は、図20に示すように、前述した図1の放射線検出器
において、平面状シンチレータ12を光学的に接続した
光導波路11に光が照射される位置に、動作確認用光源
181を配置している。また、光電変換素子132の光
が照射される位置に動作確認用光源201を追加的に取
り付けている。
【0165】以上のように構成した本実施の形態の放射
線検出器においては、動作確認用光源181からの光が
光導波路11に吸収され、面状シンチレータ142から
の光の場合と同様の過程を経て光電変換素子132に到
達する一方、追加した動作確認用光源201からの光は
光電変換素子132直接入射される。
【0166】このように、本実施の形態の放射線検出器
では、光導波路11の吸収波長あるいは透過波長帯域に
含まれる発光波長を有する動作確認用光源181を光導
波路11に光が届く位置に設置し、かつ光導波路11の
吸収波長あるいは透過波長帯域に含まれる発光波長を有
しない動作確認用光源201を光電変換素子132に光
が届く位置に設置するようにしているので、第1の動作
確認用光源181からの光を照射することで、光電変換
素子132以降の動作確認だけではなく、より上流の光
導波路11の機能確認、あるいは破損・劣化の確認も行
なうことができ、また第2の動作確認用光源201から
の光を照射するようにしているので、光電変換素子13
2以降の動作確認を行なうことが可能となる。さらに、
上記二つの信号を比較することで、仮に問題がある場合
にその問題箇所を限定することが期待できる。
【0167】(第21の実施の形態)図21(a)
(b)は、本実施の形態による放射線検出器の構成例を
示す概要図であり、図1と同一部分には同一符号を付し
てその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ
述べる。
【0168】すなわち、本実施の形態の放射線検出器
は、図21に示すように、前述した図1の放射線検出器
において、平面状シンチレータ12を光学的に接続した
光導波路11に光が照射される位置に、光導波路11の
吸収波長あるいは透過波長帯域に含まれる発光波長を有
する動作確認用光源181を配置している。
【0169】また、光電変換素子132の有感波長帯域
に含まれる発光波長を有する追加した動作確認用光源2
01から光電変換素子132へ、光伝達手段である光伝
送用光ファイバ202を接続している。この光電変換素
子132への接続は、それ自体の光電面134に、直接
あるいは光学グリスを用いて、ホルダーその他の手段で
固定している。
【0170】以上のように構成した本実施の形態の放射
線検出器においては、動作確認用光源181からの光が
光導波路11に吸収され、平面状シンチレータ12から
の光の場合と同様の過程を経て光電変換素子132に到
達する一方、追加した動作確認用光源201からの光
は、光伝送用光ファイバ202を通って光電変換素子1
32に直接入射される。
【0171】このように、本実施の形態の放射線検出器
では、光導波路11の吸収波長あるいは透過波長帯域に
含まれる発光波長を有する動作確認用光源181に加え
て、光電変換素子132の有感波長帯域に含まれる発光
波長を有する動作確認用光源201からの光を、光伝達
手段である光伝送用光ファイバ202を介して光電変換
素子132に光学的に接続するようにしているので、光
電変換素子132以降の動作確認だけではなく、より上
流の光導波路11の機能確認、あるいは破損・劣化の確
認を行なうこともでき、また動作確認用光源201から
の光を照射することで、光電変換素子132以降の動作
確認を行なうことが可能となる。
【0172】さらに、上記二つの信号を比較するように
しているので、仮に問題がある場合にその問題箇所を限
定することが可能となる。また、光伝達手段である光伝
送用光ファイバ202を使用するようにしているので、
検出器構成に制約を受けることなく、動作確認用光源2
01の取り付け位置を選択することが可能となる。
【0173】(第22の実施の形態)図22は、本実施
の形態による放射線検出器の構成例を示す概要図であ
り、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省
略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0174】すなわち、本実施の形態の放射線検出器
は、図22に示すように、前述した図1の放射線検出器
において、光電変換素子132の光電面134の大きさ
が、光導波路11の端面がカバーできる限りで最も小さ
くなるように、換言すれば、光導波路11との接合面の
大きさを含む大きさを有するように、例えば光電面13
4の直径を2分1以下にしている。
【0175】以上のように構成した本実施の形態の放射
線検出器においては、光電変換素子132の雑音の主成
分である熱雑音の原因となっている光電面134からの
熱電子放出数が少なくなって、熱雑音が減る。そして、
光導波路11からの受光に関しては、より大面積の受光
面を使用した時と同じとなる。
【0176】このように、本実施の形態の放射線検出器
では、光電変換素子132として、それ自体の光電面1
34の大きさが光導波路11との接合面の大きさを含む
大きさを有する小型光電変換素子を取り付けるようにし
ているので、光導波路11からの受光量が同じで熱雑音
が減るため、検出器としてのS/N比を向上することが
可能となる。
【0177】(第23の実施の形態)図23(a)は、
本実施の形態による放射線検出器の構成例を示す概要図
であり、図1と同一部分には同一符号を付してその説明
を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0178】すなわち、本実施の形態の放射線検出器
は、図23に示すように、前述した図1の放射線検出器
において、平面状シンチレータ12に光学的に接続した
光導波路11を平面状シンチレータ12との接続部から
延長して曲げることにより、複数の光導波路11を少な
くとも1個の光電変換素子132に一括して接続してい
る。
【0179】以上のように構成した本実施の形態の放射
線検出器においては、平面状シンチレータ12からの光
を、曲がった光導波路11を通して少なくとも1個の光
電変換素子132に集めて電気信号に変換する。
【0180】このように、本実施の形態の放射線検出器
では、少なくとも1個の平面状シンチレータ12に光学
的に接続された少なくとも1本の曲げた光導波路11
を、平面状シンチレータ12から離れた光電変換素子1
32に一括して接続するようにしているので、検出器の
構成の制約を余り受けることなく、平面状シンチレータ
12からの光を光電変換素子132に集めることで、検
出器をコンパクトに構成することが可能となる。
【0181】(第23の実施の形態の他の例)図23
(b)は、本実施の形態による放射線検出器の構成例を
示す概要図であり、図1と同一部分には同一符号を付し
てその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ
述べる。
【0182】すなわち、本実施の形態の放射線検出器
は、図23に示すように、前述した図1の放射線検出器
において、複数個の平面状シンチレータ12に光学的に
接続した光導波路11を平面状シンチレータ12との接
続部から延長し、同じ平面状シンチレータ12からの光
導波路11を、異なる光電変換素子132に接続してい
る。
【0183】以上のように構成した本実施の形態の放射
線検出器においては、平面状シンチレータ12からの光
を光導波路11を通して少なくとも1個の光電変換素子
132に集めて電気信号に変換する。そして、この電気
信号は、増幅回路18、波高弁別回路19を通った後
に、同時計数回路20にて同時計数測定される。
【0184】これにより、検出器の構成の制約を余り受
けることなく、平面状シンチレータ12からの光を光電
変換素子132に集めることができるため、検出器をコ
ンパクトに構成することが可能となる。また、同時計数
回路20による計測により、S/N比を向上することが
可能となる。
【0185】(第24の実施の形態)図24は、本実施
の形態による放射線検出器の構成例を示す概要図であ
り、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省
略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0186】すなわち、本実施の形態の放射線検出器
は、図24に示すように、前述した図1の放射線検出器
において、検出器容器81に収納された平面状シンチレ
ータ12、光導波路11、および光電変換素子132に
よって構成される検出器からの電気信号を、測定回路1
7内の増幅回路18、波高弁別回路19、同時計数回路
20によって信号処理をして計数回路に出力する。
【0187】また、同時計数回路20を通らない波高弁
別回路19からの出力を、動作監視用計数回路241、
警報検知回路242、記憶回路243、表示回路244
に入力することにより、測定回路17による同時計数測
定前の信号を外部に出力する測定回路を別途構成してい
る。
【0188】以上のように構成した本実施の形態の放射
線検出器においては、同時計数回路20を通らない波高
弁別回路19からの出力は、動作監視用計数回路241
で常時計数値が監視され、その結果を警報検知回路24
2に出力する。
【0189】警報検知回路242では、動作監視用計数
回路241からの計数出力を監視して、それが所定の警
報レベルを超える等、あらかじめ定めた条件に合致する
場合に、警報信号を出力する。警報信号が出力される
と、記憶回路243は、警報信号出力前後の計数出力
を、発生のタイミング、その他指定された付帯情報と共
に自動的に記憶する。この記憶された計数出力信号は、
表示回路244によって事後に読みとり可能となる。
【0190】このように、本実施の形態の放射線検出器
では、本来の測定回路17による同時計数測定前の信号
を外部に出力する測定回路を別途備えるようにしている
ので、検出器の計数動作に異常がある場合に、それを検
知して記憶しておくことで、異常時の対応・異常内容の
解析を容易に行なうことが可能となる。
【0191】(第25の実施の形態)図25(a)
(b)は、本実施の形態による放射線測定装置の構成例
を示す概要図である。
【0192】すなわち、本実施の形態の放射線測定装置
は、図25に示すように、前述した第1乃至第24の実
施の形態のうちのいずれか一つの放射線検出器251
を、被測定体252の曲面に合わせて形状を曲面に構成
して、図示のように被測定体252を挟むように取り付
けている。
【0193】以上のように構成した本実施の形態の放射
線測定装置においては、被測定体252の表面から、被
測定体252のそれぞれの部位に面する放射線検出器2
51の有感面までの距離がほぼ均一になる。
【0194】このように、本実施の形態の放射線測定装
置では、被測定体252の曲面に合わせて形状を曲面に
構成した放射線検出器251を搭載するようにしている
ので、被測定体252の表面から被測定体252のそれ
ぞれの部位に面する放射線検出器251の有感面までの
距離がほぼ均一になるため、被測定体252表面に対す
る検出感度の一様性の改善を図ることが可能となる。
【0195】(その他の実施の形態)前述した第4乃至
第24の実施の形態における各放射線検出器の構成を、
前述した第3の実施の形態の曲面状の放射線検出器につ
いても、前述の場合と同様に適用して同様の作用効果を
得ることが可能である。
【0196】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、集
光効率を確保しつつ、面状シンチレータ中での光伝達損
失を低減すると共に、検出器の堅牢性を高めることがで
き、かつ検出器全体形状をより一層小さくすることが可
能な放射線検出器が提供できる。
【0197】さらに、本発明によれば、被測定体の表面
から被測定体のそれぞれの部位に面する検出器の有感面
までの距離をほぼ均一にして、被測定体表面に対する検
出感度の一様性の改善を図ることが可能な放射線測定装
置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による放射線検出器の第1の実施の形態
を示す概要図。
【図2】本発明による放射線検出器の第2の実施の形態
を示す概要図。
【図3】本発明による放射線検出器の第3の実施の形態
を示す概要図。
【図4】本発明による放射線検出器の第4の実施の形態
を示す概要図。
【図5】本発明による放射線検出器の第5の実施の形態
を示す概要図。
【図6】本発明による放射線検出器の第6の実施の形態
を示す概要図。
【図7】本発明による放射線検出器の第7の実施の形態
を示す概要図。
【図8】本発明による放射線検出器の第8の実施の形態
を示す概要図。
【図9】本発明による放射線検出器の第9の実施の形態
を示す概要図。
【図10】本発明による放射線検出器の第10の実施の
形態を示す概要図。
【図11】本発明による放射線検出器の第11の実施の
形態を示す概要図。
【図12】本発明による放射線検出器の第12の実施の
形態を示す概要図。
【図13】本発明による放射線検出器の第13の実施の
形態を示す概要図。
【図14】本発明による放射線検出器の第14の実施の
形態を示す概要図。
【図15】本発明による放射線検出器の第15の実施の
形態を示す概要図。
【図16】本発明による放射線検出器の第16の実施の
形態を示す概要図。
【図17】本発明による放射線検出器の第17の実施の
形態を示す概要図。
【図18】本発明による放射線検出器の第18の実施の
形態を示す概要図。
【図19】本発明による放射線検出器の第19の実施の
形態を示す概要図。
【図20】本発明による放射線検出器の第20の実施の
形態を示す概要図。
【図21】本発明による放射線検出器の第21の実施の
形態を示す概要図。
【図22】本発明による放射線検出器の第22の実施の
形態を示す概要図。
【図23】本発明による放射線検出器の第23の実施の
形態を示す概要図。
【図24】本発明による放射線検出器の第24の実施の
形態を示す概要図。
【図25】本発明による放射線測定装置の一実施の形態
を示す概要図。
【図26】従来の放射線検出器の構成例を示す概要図。
【符号の説明】
11…光導波路、 12…平面状シンチレータ、 13…固定台、 14…固定具、 15…光反射膜、 16…検出器容器、 17…測定回路、 18…増幅回路、 19…波高弁別回路、 20…同時計数回路、 21…反射及ぴ外来光の遮断用膜、 101…光反射膜、 31…曲面状シンチレータ、 32…曲面固定台、 41…網または板、 42…面状シンチレータ固定具、 43…光反射材、 61…接着剤あるいは粘着性の介在物、 62…ビス、 63…面状シンチレータ押さえ板、 81…検出器容器、 82…棒、 83…スプリング、 91…電気信号線、 101…放射線透過型光反射膜、 111…光反射材、 121…接着剤はみ出し部分、 131…パッキン、 132…光電変換素子、 133…ホルダー、 134…光電変換素子132の光電面、 141…電圧供給回路、 142…締め付け具、 161…固定具、 171…強力接着剤、 181…動作確認用光源、 182…光透過型静電シールドカバー、 183…動作確認用光源の供給電源線、 201…動作確認用光源、 202…光伝送用光ファイバ、 241…動作監視用計数回路、 242…警報検知回路、 243…記憶回路、 244…表示回路、 251…検出器、 252…被測定体、 221…放射線検出器、 222…平面状シンチレータ、 223…光反射塗料、 224…検出器容器、 225…光電変換素子、 226…遮光膜。

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線が入射するとシンチレーション光
    を発生する平面状シンチレータと、 波長変換材料からなり、前記平面状シンチレータに光学
    的に接続されて当該平面状シンチレータ内で発生したシ
    ンチレーション光を集光する光導波路と、 前記光導波路により集光された光を電気信号に変換して
    出力する複数の光電変換素子と、 前記平面状シンチレータ、前記光導波路、および前記複
    数の光電変換素子を収納する検出器容器と、 前記複数の光電変換素子からの出力信号に対して同時計
    数測定を行なう測定回路とを備え、 前記検出器容器または当該検出器容器に取り付けた固定
    台と対向する面に固定具を設けて、前記平面状シンチレ
    ータを前記固定台と固定具とにより挟んで固定し、 前記平面状シンチレータおよび前記光導波路の表面に、
    光反射材を固定して成ることを特徴とするシンチレーシ
    ョン式の放射線検出器。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の放射線検出器にお
    いて、 放射線入射面側の光反射材を薄くし、放射線入射面側で
    はない面側の光反射材および固定台を厚くしたことを特
    徴とする放射線検出器。
  3. 【請求項3】 放射線が入射するとシンチレーション光
    を発生する曲面状シンチレータと、 波長変換材料からなり、前記曲面状シンチレータに光学
    的に接続されて当該曲面状シンチレータ内で発生したシ
    ンチレーション光を集光する光導波路と、 前記光導波路により集光された光を電気信号に変換して
    出力する複数の光電変換素子と、 前記曲面状シンチレータ、前記光導波路、および前記複
    数の光電変換素子を収納する検出器容器と、 前記複数の光電変換素子からの出力信号に対して同時計
    数測定を行なう測定回路とを備え、 前記検出器容器または当該検出器容器に取り付けた固定
    台と対向する面に固定具を設けて、前記曲面シンチレー
    タを前記固定台と固定具とにより挟んで固定し、 検出器全体を被測定体の曲面に見合った任意の曲面に曲
    げて成ることを特徴とする放射線検出器。
  4. 【請求項4】 前記請求項1または請求項3に記載の放
    射線検出器において、 前記面状シンチレータの4辺のうち前記光導波路を光学
    的に接続していない辺を、前記面状シンレータとの接触
    面が当該面状シンチレータからの光に対して光反射効率
    の高い材質で構成された固定具により前記固定台に固定
    したことを特徴とする放射線検出器。
  5. 【請求項5】 前記請求項1または請求項3に記載の放
    射線検出器において、 前記面状シンチレータと前記固定台との間における少な
    くとも1箇所に、透明材料あるいは光反射材料で構成さ
    れた接着剤または粘着性の介在部材を配置したことを特
    徴とする放射線検出器。
  6. 【請求項6】 前記請求項1または請求項3に記載の放
    射線検出器において、 前記面状シンチレータを、少なくとも1個の弾性を有す
    る星形のビス等の固定部材で前記固定台に固定したこと
    を特徴とする放射線検出器。
  7. 【請求項7】 前記請求項1または請求項3に記載の放
    射線検出器において、 前記面状シンチレータの少なくとも任意の一点または一
    部分に接触させるように、前記検出器容器に突起物を固
    定したことを特徴とする放射線検出器。
  8. 【請求項8】 前記請求項1または請求項3に記載の放
    射線検出器において、 前記面状シンチレータと前記光導波路との光学的な接続
    に接着剤を用いて、当該接着剤が前記面状シンチレータ
    上の一部を覆うように付着し、当該付着部分にも光反射
    材を付着したことを特徴とする放射線検出器。
  9. 【請求項9】 前記請求項1または請求項3に記載の放
    射線検出器において、 前記面状シンチレータおよび光導波路を含めた前記光電
    変換素子から上流側を遮光容器に収納して、当該光電変
    換素子から前記検出器容器の外部に電気信号線を直接取
    り出し、前記光電変換素子の電気信号線取り出し部を外
    来光に対して遮光したことを特徴とする放射線検出器。
  10. 【請求項10】 前記請求項1または請求項3に記載の
    放射線検出器において、 前記光電変換素子としてそれ自体の光電面以外が遮光さ
    れている光電子増倍管を用い、前記光電変換素子の光電
    面以外の容器部分と前記検出器容器を光漏れのないよう
    に接合する少なくとも1箇所のパッキン等の遮光材を有
    するホルダーに取り付け、前記光電変換素子から電気信
    号線を前記検出器容器の外部に直接取り出したことを特
    徴とする放射線検出器。
  11. 【請求項11】 前記請求項1または請求項3に記載の
    放射線検出器において、 前記光電変換素子としてそれ自体の光電面以外が遮光さ
    れている光電子増倍管を用い、前記光電変換素子の光電
    面以外の容器部分と前記検出器容器を光漏れのないよう
    に接合するパッキン等の遮光材を少なくとも1箇所に取
    り付け、前記光電変換素子から電気信号線を前記検出器
    容器の外部に直接取り出したことを特徴とする放射線検
    出器。
  12. 【請求項12】 前記請求項1または請求項3に記載の
    放射線検出器において、 前記光電変換素子に電圧を供給する供給回路の容器を遮
    光材で構成し、当該容器と前記検出器容器との間におけ
    る少なくとも1箇所にパッキン等の遮光材を取り付け、
    前記光電変換素子から電気信号線を前記検出器容器の外
    部に直接取り出したことを特徴とする放射線検出器。
  13. 【請求項13】 前記請求項1または請求項3に記載の
    放射線検出器において、 前記面状シンチレータから離れた部所に設けられる光電
    変換素子まで届く長さを有する光導波路を、前記面状シ
    ンチレータに光学的に接続したことを特徴とする放射線
    検出器。
  14. 【請求項14】 前記請求項1または請求項3に記載の
    放射線検出器において、 少なくとも1個の面状シンチレータに光学的に接続され
    た光導波路を当該面状シンチレータから延長し、前記光
    電変換素子の手前の複数箇所で前記光導波路が移動自在
    となるように固定したことを特徴とする放射線検出器。
  15. 【請求項15】 前記請求項1または請求項3に記載の
    放射線検出器において、 前記面状シンチレータと前記光導波路との接着面におけ
    る面状シンチレータの端部部分に、前記接着剤よりも接
    着強度の大きい接着剤で補強接着を施したことを特徴と
    する放射線検出器。
  16. 【請求項16】 前記請求項1または請求項3に記載の
    放射線検出器において、 前記光導波路の吸収波長あるいは透過波長帯域に含まれ
    る発光波長を有する動作確認用光源を内蔵したことを特
    徴とする放射線検出器。
  17. 【請求項17】 前記請求項16に記載の放射線検出器
    において、 前記動作確認用光源を、前記光電変換素子の光電面から
    離れた位置に設置したことを特徴とする放射線検出器。
  18. 【請求項18】 前記請求項16または請求項17に記
    載の放射線検出器において、 前記動作確認用光源を、光透過性を有する銅メッシュ等
    の静電シールドで電気的にシールドし、前記動作確認用
    光源への電圧供給回路の接続をシールド付きのコードで
    行なうことを特徴とする放射線検出器。
  19. 【請求項19】 前記請求項1または請求項3に記載の
    放射線検出器において、 前記面状シンチレータの取り付け用の固定台における当
    該面状シンチレータと接する面に動作確認用光源を埋め
    込んだことを特徴とする放射線検出器。
  20. 【請求項20】 前記請求項1または請求項3に記載の
    放射線検出器において、 前記光導波路の吸収波長あるいは透過波長帯域に含まれ
    る発光波長を有する第1の動作確認用光源を、前記光導
    波路に光が届く位置に設置し、かつ前記光導波路の吸収
    波長あるいは透過波長帯域に含まれる発光波長を有しな
    い第2の動作確認用光源を、前記光電変換素子に光が届
    く位置に設置したことを特徴とする放射線検出器。
  21. 【請求項21】 前記請求項1または請求項3に記載の
    放射線検出器において、 前記光導波路の吸収波長あるいは透過波長帯域に含まれ
    る発光波長を有する第1の動作確認用光源に加えて、前
    記光電変換素子の有感波長帯域に含まれる発光波長を有
    する第2の動作確認用光源からの光を、光ファイバ等の
    光伝達手段を介して前記光電変換素子に光学的に接続し
    たことを特徴とする放射線検出器。
  22. 【請求項22】 前記請求項1または請求項3に記載の
    放射線検出器において、 前記光電変換素子として、それ自体の光電面の大きさが
    前記光導波路との接合面の大きさを含む大きさを有する
    小型光電変換素子を取り付けたことを特徴とする放射線
    検出器。
  23. 【請求項23】 前記請求項1または請求項3に記載の
    放射線検出器において、 前記少なくとも1個の面状シンチレータに光学的に接続
    された少なくとも1本の曲げた光導波路を、前記面状シ
    ンチレータから離れた前記光電変換素子に一括して接続
    したことを特徴とする放射線検出器。
  24. 【請求項24】 放射線が入射するとシンチレーション
    光を発生する面状シンチレータと、 前記面状シンチレータ内で発生したシンチレーション光
    を電気信号に変換して出力する複数の光電変換素子と、 前記面状シンチレータ、前記光導波路、および前記複数
    の光電変換素子を収納する検出器容器と、 前記複数の光電変換素子からの出力信号に対して同時計
    数測定を行なう第1の測定回路とを備えて構成されるシ
    ンチレーション式の放射線検出器において、 前記第1の測定回路による同時計数測定前の信号を外部
    に出力する第2の測定回路を備えて成ることを特徴とす
    る放射線検出器。
  25. 【請求項25】 被測定体の曲面に合わせて形状を曲面
    に構成した前記請求項1乃至請求項24のいずれか1項
    に記載の放射線検出器を搭載して成ることを特徴とする
    放射線測定装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001215279A (ja) * 2000-02-03 2001-08-10 Mitsubishi Electric Corp 放射線監視システム及び放射線監視方法
JP2017504047A (ja) * 2013-10-31 2017-02-02 マイクロビジョン,インク. 走査レーザ近接検出
JP2021500559A (ja) * 2017-10-24 2021-01-07 サン−ゴバン セラミックス アンド プラスティクス,インコーポレイティドSaint−Gobain Ceramics And Plastics, Inc. ハウジング内に分析器を有する放射線検出装置
US11726216B2 (en) 2018-11-30 2023-08-15 Luxium Solutions, Llc Radiation detection apparatus having a reflector

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