JPH11141652A - 動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達装置

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JPH11141652A
JPH11141652A JP9320378A JP32037897A JPH11141652A JP H11141652 A JPH11141652 A JP H11141652A JP 9320378 A JP9320378 A JP 9320378A JP 32037897 A JP32037897 A JP 32037897A JP H11141652 A JPH11141652 A JP H11141652A
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clutch
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/02Gearboxes; Mounting gearing therein
    • F16H57/027Gearboxes; Mounting gearing therein characterised by means for venting gearboxes, e.g. air breathers

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  • Motor Power Transmission Devices (AREA)
  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユニットケーシングとデフケーシングとにエ
アブリーザを共用化し、小型化を図り迅速作動性を確保
し耐久性を確保しオイルリークを防止する。 【解決手段】 差動制限クラッチ機構27と電磁石29
と倍力作用機構30等のクラッチユニットを収容したユ
ニットケーシング21をデフケーシング12の前端部に
連結固定した構造の動力伝達装置20において、両ケー
シング12,21の内部をオイル連通させるオイル連通
路65をデフケーシング12の上部に形成し、ドライブ
ピニオン11を下方へオフセットして配置し、デフケー
シング12の上面側の窪み86にエアブリーザ85を配
置してオイル連通路65に接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、車両用の動力伝
達装置に関し、特にデフケーシングとユニットケーシン
グとに共通のエアブリーザを設け、そのエアブリーザの
配置を改善したものに関する。
【0002】
【従来の技術】 従来より、車両の動力伝達系を断続す
るクラッチとして、電磁クラッチが適用されることもあ
る(特開平4−39425号公報、実開平4−1381
33号公報参照)。実開平4−138133号公報の装
置においては、4輪駆動車のリヤ差動歯車装置のデフケ
ーシングの前端部に電磁クラッチのクラッチケーシング
を固定し、その電磁クラッチにより後輪駆動系を断続可
能にし、電磁石をクラッチケーシングの内部の前端側に
配置し、クラッチケーシングの内部の後部に湿式多板ク
ラッチを配置し、デフケーシング内部とクラッチケーシ
ング内部とに亙ってオイルを流通させ、ギヤで撥ね上げ
られたオイルをクラッチケーシング内部へ供給し、その
オイルにより電磁クラッチのベアリングの潤滑や電磁石
の冷却を行う。
【0003】一方、最近では、車両の動力伝達系に用い
る動力伝達装置として、簡単な構造の差動制限機能のあ
る動力伝達装置が提案されている(特開平7−1214
4号公報、特開平5−12767号公報参照)。特開平
7−12144号公報の動力伝達装置においては、前記
の電磁クラッチと同様に、4輪駆動車のリヤ差動歯車装
置のデフケーシングの前端部にユニットケーシングを固
定し、このユニットケーシング内に、湿式多板クラッチ
と回転ブレードと粘性流体を介して湿式多板クラッチを
作動させるクラッチ作動機構とを含む差動制限クラッチ
機構を収容してあり、前輪と後輪間の回転数差に応じて
クラッチ作動機構により湿式多板クラッチを自動的に締
結作動させて後輪に駆動力を伝達し、前輪と後輪間の差
動制限を行うように構成してある。
【0004】前記特開平5−12767号公報に記載の
動力伝達装置は、後輪に駆動力を伝達するプロペラシャ
フトの途中部に設けられるもので、この動力伝達装置に
おいては、特開平7−12144号公報の装置と同様
に、ユニットケーシング内に、湿式多板クラッチと回転
ブレードと粘性流体を介して湿式多板クラッチを作動さ
せるクラッチ作動機構とを含む差動制限クラッチ機構を
収容すると共に、ユニットケーシング内に差動制限クラ
ッチ機構を締結させる為の電磁石を収容し、その電磁石
を駆動制御するコントローラと制御回路を設けてある。
【0005】この駆動力伝達装置では、前記の装置と同
様に、前輪と後輪間の回転数差に応じてクラッチ作動機
構により湿式多板クラッチを自動的に締結作動させて後
輪に駆動力を伝達できるうえ、コントローラからの制御
信号で制御回路を介して電磁石を励磁させ、差動制限ク
ラッチ機構を締結させ後輪駆動系へ駆動力を伝達可能に
構成してある。従来、ギヤ機構やクラッチ機構等をケー
シング内に組み込み、それら機構をオイル潤滑する装置
では、ケーシング内のガス圧防止の為のエアブリーザ装
置がケーシングに接続されるが、この場合各ケーシング
毎にエアブリーザ装置を夫々設けるのが一般的である。
但し、実開昭57−38948号公報には、車両の変速
機のケーシングやその他のケーシングから配管でエアブ
リーザ装置に夫々接続し、エアブリーザ装置を共用化す
る技術が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 複数のケーシングに
夫々エアブリーザ夫々を設ける場合には、エアブリーザ
装置の数が多くなり、全体の構造が複雑化し、製作コス
ト的に不利である。一方、前記実開昭57−38948
号公報に記載の装置のように、複数のケーシングから配
管でエアブリーザ装置に夫々接続する場合には、エアブ
リーザ装置の数を節減できるものの、配管系が複雑化
し、装置が全体として大型化、複雑化し、製作コスト的
に不利になる。また、相互に連通する2つのケーシング
の何れか1つにエアブリーザ装置を設けることも考えら
れるが、エアブリーザ装置を装着した方のケーシング内
のガス圧上昇に迅速に対処できるものの、他方のケーシ
ング内のガス圧上昇に迅速に対処できないという問題が
ある。
【0007】本発明の目的は、クラッチユニットを収容
したユニットケーシングをデフケーシングに固定した動
力伝達装置において、エアブリーザ装置の共用化を図る
こと、エアブリーザ装置の配置を改善し迅速作動性や耐
久性を確保することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の動力伝達装置
は、車両の差動歯車機構を収容したデフケーシングに固
定されたユニットケーシング内に、クラッチユニットを
収容し、クラッチユニットをオイル潤滑するようにした
動力伝達装置において、前記デフケーシングの内部とユ
ニットケーシングの内部とを連通させるオイル連通路を
形成し、前記オイル連通路に接続され且つ両ケーシング
内のガス圧上昇を防止するエアブリーザ装置を設けたも
のである。
【0009】前記オイル連通路を介してユニットケーシ
ングの内部とデフケーシングの内部とに亙ってオイルが
流通するため、オイルの温度が全体として低く維持さ
れ、ユニットケーシング内のガス圧が上昇しにくくな
る。しかも、エアブリーザ装置をデフケーシングの内部
とユニットケーシングの内部とを連通させるオイル連通
路に接続したため、各ケーシング内での独立した圧力上
昇に比べて複数のケーシング内の大きな容積を介して圧
力上昇を小さくできる。それ故、ユニットケーシングと
デフケーシングとに1つの比較的小型のエアブリーザ装
置を共用できるうえ、エアブリーザ装置がユニットケー
シング内のガス圧上昇時にもデフケーシング内のガス圧
上昇時にも応答性良く作動する。
【0010】請求項2の動力伝達装置は、請求項1の発
明において、前記クラッチユニットが電磁石を含み、前
記オイル連通路の一端が電磁石に向かって開口している
ことを特徴とするものである。電磁石は発熱源であり、
その付近のガス圧が上昇し易いが、前記エアブリーザ装
置が接続されたオイル連通路の一端が電磁石に向かって
開口しているため、電磁石の付近のガス圧上昇を効果的
に防止でき、電磁石の昇温も抑制できる。その他請求項
1と同様の作用を奏する。
【0011】請求項3の動力伝達装置は、請求項1又は
2の発明において、前記差動歯車機構のドライブピニオ
ンが差動歯車機構の軸心に対して下方へオフセットする
ように配設され、そのドライブピニオンの上方にエアブ
リーザ装置が配設されたことを特徴とするものである。
ドライブピニオンを下方へオフセットさせてあるため、
その分だけドライブピニオンの上方にスペースを確保で
き、そのスペースを有効活用してエアブリーザ装置を配
置することができる。その他請求項1又は2と同様の作
用を奏する。
【0012】請求項4の動力伝達装置は、請求項1又は
2の発明において、前記差動歯車機構のドライブピニオ
ンが差動歯車機構の軸心に対して下方へオフセットする
ように配設され、そのドライブピニオンの上方において
デフケーシングの上面側には下方へ凹んだ窪みが形成さ
れ、前記エアブリーザ装置が前記窪みに配設されてデフ
ケーシングに取付けられたことを特徴とするものであ
る。
【0013】請求項3と同様に、ドライブピニオンを下
方へオフセットさせてあるため、ドライブピニオンの上
方にデフケーシングの上面側には下方へ凹んだ窪みを形
成でき、そのデッドスペース的な窪みを有効活用してエ
アブリーザ装置を配置することができ、エアブリーザ装
置への泥水の吸入を防止でき、温度上昇しにくいデフケ
ーシングにエアブリーザ装置を設けるため、熱膨張に起
因するエアブリーザ装置接続部からのオイルリークを防
止する面で有利である。その他請求項1又は2と同様の
作用を奏する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。本実施形態は、4輪駆動車
の駆動力伝達装置に本発明を適用した場合の一例であ
り、図1に示すように、車両の前部には左右1対の前輪
1、エンジン2、変速機3、フロントデフ4、左右1対
の前輪車軸5、トラスファー6等が設けられ、車両の後
部には左右1対の後輪7、左右1対の後輪車軸8、後輪
用差動歯車装置であるリヤデフ9、このリヤデフ9の前
端部に固定的に連結された動力伝達装置20等が設けら
れ、前輪1と後輪7の回転数差に応じて又は運転席から
の指令等に応じて、トラスファー6からプロペラシャフ
ト10と動力伝達装置20を介してリヤデフ9に駆動力
が伝達される。
【0015】次に、動力伝達装置20について詳細に説
明する(図2〜図6参照)。この動力伝達装置20は、
ユニットケーシング21、プロペラシャフト10の後端
部にコンパニオンフランジ22を介して連結される入力
軸23、リヤデフ9のドライブピニオン11の前端部分
にスプライン結合されたスリーブ状の中間軸24、中間
軸24に環状のスペースを空けて外嵌され且つ入力軸2
3にボルト結合されたアウタケース25、アウタケース
25の後端側開口を塞ぐエンドケース26、アウタケー
ス25と中間軸24との差動を制限する差動制限クラッ
チ機構27、電磁石29、電磁石29で締結側へ作動さ
れ倍力作用でもって差動制限クラッチ機構27を締結さ
せる倍力作動機構30等及び後述の種々の構成を有する
ものである。尚、ユニットケーシング21の内部のユニ
ットがクラッチユニットに相当する。
【0016】次に、前記ユニットケーシング21につい
て説明する(図2、図3参照)。ユニットケーシング2
1は、動力伝達装置20の外側を覆うアルミ合金製のケ
ース部材で、後方程僅かに大径化するほぼ円筒状の筒状
部21aとそれと一体の環状の前壁部21bとを有し、
ユニットケーシング21の外面部には走行風で空冷され
る複数の冷却フィン31が一体形成され、ユニットケー
シング21の上面部の前後方向ほぼ中央部の左右両端部
にはユニットケーシング21を車体側へ取付ける為の4
つの取付け部32が形成され、これら取付け部32の車
幅方向間隔も前後方向間隔も十分大きく設定され、安定
性良く車体に取付け得るようになっている。
【0017】ユニットケーシング21の前壁部21bに
は、入力軸23とこの入力軸23に螺合固定されたコン
パニオンフランジ22の筒部とがカバーとオイルシール
と軸受33を介して回転自在に内嵌されている。そし
て、後述のように、デフケーシング12の内部とユニッ
トケーシング21の内部とに亙ってオイルが循環して流
通するようになっている。
【0018】ユニットケーシング21の後端部の外面部
には連結フランジ34が形成され、ユニットケーシング
21の後端部にはインロー内嵌部35が全周に亙って形
成され、このインロー内嵌部35が鋳鉄製のデフケーシ
ング12の前端部のインロー嵌合穴13にインローにて
内嵌され、連結フランジ34は円周8等分位置の8つの
ボルト36にてデフケーシング12の後端の連結フラン
ジ14に固定されている。それ故、アルミ合金製のユニ
ットケーシング21の熱膨張係数が鋳鉄製のデフケーシ
ング12の熱膨張係数よりも大きいが、ユニットケーシ
ング21が熱膨張しても、インロー内嵌部36とインロ
ー嵌合穴13との間から内部のオイルがリークすること
はない。
【0019】次に、前記中間軸24とドライブピニオン
11について説明する(図2、図3参照)。この中間軸
24の後端部分のスリーブ部24aはドライブピニオン
11のスプライン軸部11aにスプライン嵌合にて外嵌
され、中間軸24の前端部は軸受37を介してアウタケ
ース25の前壁部25aに回転自在に支持され、中間軸
24はドライブピニオン11と一体的に回転するように
なっている。ドライブピニオン11は後輪用差動歯車装
置に属するもので、このドライブピニオン11は、後輪
用差動歯車装置の軸心に対して下方へ所定距離オフセッ
トさせて前後方向向きに配設され(図3参照)、ドライ
ブピニオン11のハイポイドギヤ歯を有するピニオン1
1bは差動歯車機構のハイポイドギヤ歯を有するリング
ギヤ15に噛合されている。
【0020】ドライブピニオン11の途中部は、1対の
テーパーベアリング40,41によりデフケーシング1
2に回転自在に支持され、テーパーベアリング40,4
1間にはスペーサ42が設けられ、テーパーベアリング
40のインナレースはナット部材43で抜け止めされて
いる。前側のテーパーベアリング40は、その外径が前
側程大径化するベアリングであり、後側のテーパーベア
リング41は、その外径が後側程大径化するベアリング
である。
【0021】次に、前記アウタケース25とエンドケー
ス26について説明する(図2、図3参照)。アウタケ
ース25は、中間軸24に回転自在に外嵌された前壁部
25bと、この前壁部25bの外周部から後方へ一体的
に延びる円筒状の筒状部25aとからなり、エンドケー
ス26が筒状部25aの後端部の雌ネジ穴25cに強固
に螺合内嵌されて固定されている。エンドケース26
は、アウタケース25の後端側の開口を塞ぐと共に電磁
石29の磁路を形成する部材であるため磁性体で構成さ
れ、エンドケース26は中間軸24の後端側のスリーブ
部24aに回転自在に外嵌されている。尚、エンドケー
ス26の内周部と外周部にはシール部材が夫々装着され
ている。
【0022】次に、前記差動制限クラッチ機構27につ
いて説明する(図2、図3参照)。この差動制限クラッ
チ機構27は、湿式多板クラッチ44と、この多板クラ
ッチ44を作動させるクラッチ作動機構45であって差
動制限クラッチ機構27の前端部に配設されたクラッチ
作動機構45とを有する。多板クラッチ44は、アウタ
ケース25の内面のスプライン歯に係合した複数のクラ
ッチ板46aと、中間軸24の外面のスプライン歯に係
合した複数のクラッチ板46bであって、クラッチ板4
6aと交互に配設された複数のクラッチ板46bとで構
成され、クラッチ作動機構45のピストン部材47で多
板クラッチ44が後方へ押圧されると、その押圧力に応
じた締結状態となり、アウタケース25から中間軸24
へまたはその反対に押圧力に応じたトルクが伝達され
る。前記ピストン部材47で押圧されない状態では、多
板クラッチ44は非締結状態である。この多板クラッチ
44が収容される収容室にはオイルが充填されている。
但し、湿式多板クラッチ44の代わりに乾式多板クラッ
チを適用してもよい。
【0023】前記クラッチ作動機構45は、アウタケー
ス25の前壁部25bの後端面に凹設された断面円形の
滞留室50と、中間軸24と一体的に回転するように中
間軸24に外嵌され且つ滞留室50内に装着された回転
ブレード51と、滞留室50の後端面を塞ぐピストン部
材47と、滞留室50内に封入されたシリコンオイル等
の粘性流体とで構成されている。滞留室50内において
回転ブレード51の前後両側には殆ど隙間がなく、回転
ブレード51は円周方向複数等分位置に複数のブレード
部(図示略)を有する。
【0024】滞留室50内のブレード部とブレード部の
間の粘性流体の圧力が、アウタケース25と中間軸24
との回転数差に応じて増加し、その粘性流体の圧力がピ
ストン部材47に作用して多板クラッチ44を押圧し、
多板クラッチ44がその回転数差に応じたトルクを伝達
する状態に締結される。尚、滞留室50から粘性流体が
リークしないように封止するシール部材52,53,5
4が設けられている。
【0025】次に、電磁石29と倍力作動機構30につ
いて説明する(図2、図3参照)。電磁石29は、環状
のコイル55と磁性体製の環状のヨーク56とからな
り、電磁石29はデフケーシング12側のユニットケー
シング21の端部側(後端部側)に配設され、ヨーク5
6はデフケーシング12の環状の棚部16に内嵌固定さ
れている。このヨーク56は、ボールベアリグ57を介
してエンドケース26に相対回転自在に支持されてい
る。エンドケース26のうちのコイル55の前側の部分
には、環状の非磁性体製の磁路遮断部材58が嵌合され
ている。倍力作動機構30の磁性体製のロックカム部材
61を介して、図2に鎖線で図示のような磁路が形成さ
れる。
【0026】エンドケース26の前端と多板クラッチ4
4の間には、倍力作動機構30が配設され、この倍力作
動機構30は、中間軸24のスリーブ部24aに回転自
在に外嵌されたロックカム部材61と、アウタケース2
5に相対回転不能に且つ軸方向へ移動自在に内嵌された
ロックプレート62と、これらの対向面部に形成された
半径方向へ延びる複数のカム部とを有する。各カム部
は、ロックプレート62に凹設された断面ほぼ三角形状
のカム溝と、このカム溝に係合させてロックカム部材6
1に突設された突条部とを有する。
【0027】電磁石29を励磁すると、ロックカム部材
61が吸引されて回動規制され、ロックカム部材61に
対してロックプレート62が相対回動し、複数のカム部
の作用によりロックプレート62が前方へ強力に駆動さ
れて多板クラッチ44が締結状態に切換えられる。尚、
以上の倍力作動機構30は一例に過ぎず、この倍力作動
機構30に代えてその他の種々の倍力作動機構(例え
ば、ボールクラッチ機構と類似の構造の倍力作動機構な
ど)を適用してもよい。また、電磁石29の励磁の強さ
を複数段階に切換えることにより、多板クラッチ44の
締結度合いを複数段階に切換えるように構成してもよ
い。
【0028】次に、オイルにより各部を冷却、潤滑する
構成等について説明する(図2、図3参照)。デフケー
シング12の内部とユニットケーシング21の内部に
は、所定レベル(ほぼ後輪車軸のレベル)までオイルが
充填され、デフケーシング12の内部とユニットケーシ
ング21の内部とに亙ってオイルを循環して流通させる
ようになっている。
【0029】デフケーシング12の底部には、ユニット
ケーシング21の内部に通ずるオイル通路64が形成さ
れ、デフケーシング12の内部の前端側の上部の壁部に
は、デフケーシング12の内部とユニットケーシング2
1の内部とを連通させるオイル連通路65が形成され、
テーパーベアリング40と電磁石29との間には環状の
オイル通路66が形成され、デフケーシング12の内部
の前端部の外周部には環状のオイル通路67が形成さ
れ、オイル通路66,67は周方向に適当間隔おきの連
通路68にて連通され、アウタケース25の外側には環
状のオイル通路69が形成されている。前記オイル連通
路65の後端は電磁石29のヨーク56に向かって開口
している。
【0030】前記テーパーベアリング49の各ローラの
軸心が電磁石29のヨーク56とベアリング57の方を
指向しており、テーパーベアリング40,41の間の下
部にはオイルがあり、テーパーベアリング40はその外
径が前方程大径化しているため、テーパーベアリング4
0の全周からオイルに働く遠心力の作用でヨーク56と
ベアリング57とに向けてオイルが射出され、その射出
されたオイルで電磁石29が効果的に冷却される。ベア
リング57は、電磁石29から受熱しやすいが、前記テ
ーパーベアリング40から射出されるオイルがベアリン
グ57にも供給されるため、ベアリング57も効果的に
冷却され潤滑される。
【0031】前記環状のオイル通路69から前方へ流動
したオイルはベアリング33にも供給され、また中間軸
24内の通路を流動したオイルはベアリング37に供給
される。尚、前壁部25bに形成された孔70と鋼球7
1とは滞留室50に粘性流体を充填する為の充填口であ
り、この充填口は粘性流体の充填後に封止される。図3
に示すように、デフケーシング12の底部には、オイル
通路64,67,69に通ずるオイル溜め72が形成さ
れ、このオイル溜め72の所からオイルを抜く為のドレ
ンプラグ73がプラグ孔74に螺合され、ドレンプラグ
73の内端部には、オイル中の鉄粉を吸着する永久磁石
が装着されている。尚、オイル溜め72とドレンプラグ
73とは、デフケーシング12とユニットケーシング2
1とに共用されるものである。前記環状オイル通路67
の内周側には、デフケーシング12側から延びた環状の
棚部16が形成され、オイル溜め72の上側は棚部16
の一部で覆われているためオイル溜め72内に溜まった
異物がオイルで攪拌されずに滞留し易くなる。
【0032】次に、前記電磁石29へ通電する外部結線
としてのハーネス等の取付け構造について説明する(図
3、図7〜図9参照)。電磁石29はハーネス80を介
して駆動回路に電気的に接続され、運転席の前側のイン
ストルメントパネルに設けたスイッチを介して電磁石2
9に通電でき、ABS制御装置等の制御装置からの制御
信号によっても電磁石29に通電できるように構成して
ある。ここで、電磁石29のヨーク56の一部に切欠き
部81が形成され、この切欠き部81にコイル55とハ
ーネス80を接続する2つの接続部82が配置されてい
る。これら接続部82に対応する位置において、ユニッ
トケーシング21のインロー内嵌部35には、ほぼ半円
状の切欠き部83が形成され、この切欠き部83の両側
において連結フランジ34が部分的に切欠かれ、デフケ
ーシング12の連結フランジ14にも切欠き部(図示
略)が形成されている。
【0033】前記2つの接続部82を半円状切欠き部8
3に配置してその部分をシールする為のシール部材とし
て、合成樹脂製のシール具84が適用される。このシー
ル具84は、切欠き部83に液密に嵌まる嵌合部84a
と、その上下両側のフランジ部84bと、2本のハーネ
ス80を液密に挿通させる2つの穴84cとを有するも
のである。このシール具84の2つの穴84cに2本の
ハーネス80を挿通させておき、電磁石29を組付けて
シール具84切欠き部83に密着状に嵌合させると、シ
ール具84の平面部84dがインロー内嵌部35の後端
面と一致した状態になり、インロー内嵌部35をインロ
ー嵌合穴13に嵌合させた状態において液密状に完全に
シールした状態になる。このように、簡単な構成のシー
ル具84を適用し、インロー嵌合部を利用して液密構造
を維持しながらハーネス80を外部へ導出することがで
きる。
【0034】次に、デフケーシング12とユニットケー
シング21とに共通のエアブリーザー85について説明
する(図3参照)。前述のように、ハイポイドギヤ歯を
有するドライブピニオン11が後輪車軸8よりも下方へ
オフセットして配設されたため、デフケーシング12の
前部の上部側と側部側にはデッドスペース的な窪み86
が形成され、この窪み86にエアブリーザー85(エア
ブリーザ装置)が立て向き姿勢に配設されてデフケーシ
ング12に螺合にて装着され、エアブリーザー85の導
入口は立向き通路87によりオイル連通路65に連通さ
れ、エアブリーザ85によりデフケーシング12とユニ
ットケーシング21の内部のガス圧の上昇が防止され
る。
【0035】次に、以上の動力伝達装置20の作用、効
果について説明する。最初に差動制限作用について説明
する。前輪1と後輪7との回転数差が所定値未満のとき
には、クラッチ作動機構45の滞留室50内の粘性流体
の圧力が低く、ピストン部材47が多板クラッチ44を
押圧しないので、多板クラッチ44は非締結状態とな
る。車両の加速時や制動時に、前輪1と後輪7との回転
数差が所定値以上になると、滞留室50内の粘性流体の
圧力が回転数差に応じて増し、ピストン部材47が多板
クラッチ44を押圧するため、多板クラッチ44が回転
数差に応じた締結状態になる。その結果、多板クラッチ
44は回転数差に応じたトルクを伝達可能になり、前輪
1と後輪7の差動が自動的に制限される。
【0036】前輪1の回転数が後輪7の回転数よりも高
い場合(中間軸従動時)にも、低い場合(アウタケース
従動時)にも、多板クラッチ44が前記のように締結さ
れる。その結果、加速時における前輪1のスリップ、制
動時における前輪1又は後輪7のロック等が抑制され、
安定した走行状態が得られる。但し、中間軸従動時とア
ウタケース従動時とで、クラッチ作動機構45の作動特
性が同じでもよいし、異なってもよい。クラッチ作動機
構45の作動特性は、回転ブレード51のブレード部の
形状を適宜設定することで自由に設定できる。
【0037】悪路走行時や凍結路走行時や加速時等にお
いて、運転手が4輪駆動状態に切換えたいと希望した場
合には、前記スイッチを介して電磁石29に通電させる
と、電磁石29の磁力により倍力作動機構30が作動
し、この倍力作動機構30により多板クラッチ44が締
結状態に切換えられ、アウタケース25と中間軸24と
ドライブピニオン11とが一体的に回転する4輪駆動状
態になる。但し、ABS制御装置等の制御装置からの制
御信号によって電磁石29に通電した場合も同様であ
る。このように、運転手の意志や制御信号により4輪駆
動状態に切換え得るので、種々の車両に好適の汎用性に
優れる動力伝達装置20となっている。しかも、倍力作
動機構30を設けたので、電磁石29を小型化でき、製
作コスト的に有利である。
【0038】次に、ユニットケーシング21やインロー
嵌合部の作用、効果について説明する。デフケーシング
12よりも熱膨張し易いユニットケーシング21の後端
部にインロー内嵌部35を形成し、このインロー内嵌部
35をデフケーシング12の前端部のインロー嵌合穴1
3にインロー嵌合させるため、インロー嵌合部からのオ
イルリークを確実に防止することができるうえ、ユニッ
トケーシング21をデフケーシング12に強固に固定す
ることができる。また、ユニットケーシング21の上面
部に4つの取付け部32を左右方向及び前後方向に十分
な間隔を空けて設け、それら4つの取付け部32を車体
に固定するため、動力伝達装置20を安定性よく車体に
取付けることができる。
【0039】次に、冷却作用やオイルに関連する作用、
効果について説明する。ユニットケーシング21をデフ
ケーシング12の前端部に固定して、ユニットケーシン
グ21に走行風が当たり易くし、ユニットケーシング2
1の外面部に複数の冷却フィン31を設けたので、冷却
フィン31を介してユニットケーシング21からの放熱
が促進され、動力伝達装置20の全体を適正な温度に維
持することができ、クラッチ作動機構45の粘性流体の
特性の変動を防止することができ、差動制限クラッチ機
構27の作動を安定させることができる。また、ユニッ
トケーシング21からの放熱により、オイルの昇温を防
止できるため、オイルの劣化を防止し、動力駆動装置2
0とリヤデフ9の耐久性を高めることもできる。
【0040】電磁石29をユニットケーシング21の後
端側に配置し、その電磁石29にテーパーベアリング4
0からオイルを直接射出してオイル冷却するように構成
したので、電磁石29の温度をデフケーシング12とユ
ニットケーシング21の内部に流通する略一定のオイル
温度と略同温度に維持して、電磁石29の作動特性を安
定させ、電磁石29の耐久性を確保することができる。
しかも、ドライブピニオン11の回転速度の増加に応じ
てオイル温度も上昇する傾向になるが、回転速度の増加
に応じてオイルの射出量も増加するため、電磁石29の
温度を略一定に維持できる。そして、電磁石29へ通電
するハーネス80をユニットケーシング21内へ導入す
る構造にシール具84を適用し、インロー内嵌部35の
切欠き部83にシール具84を嵌めてハーネス80を導
入するので、簡単な構造で液密性を損なうことなくハー
ネス80をユニットケーシング21内へ導入できる。
【0041】電磁石29のヨーク56を支持するベアリ
ング57は、電磁石29から受熱するが、このベアリン
グ57へもテーパーベアリング40からオイルを直接射
出して冷却し潤滑するように構成したため、そのベアリ
ング57の焼付きや耐久性の低下を防止することができ
る。ユニットケーシング21とデフケーシング12とに
共通の1つのドレンプラグ73を設けるので、ドレンプ
ラグ73の数を少なくできるし、ドレンプラグ73に永
久磁石を設けて鉄粉を吸着するため、オイルの劣化を防
止できる。また、オイル溜め72の上方を棚部16で覆
ってあるため、オイル溜め72に溜まった鉄粉や異物が
オイルで攪拌されにくくなる。
【0042】次に、エアブリーザー85の作用、効果に
ついて説明する。ユニットケーシング21とデフケーシ
ング12とに共通の1つのエアブリーザ85を設けるた
めエアブリーザの数を半減でき、装置も全体として小型
化し、製作コスト的に有利である。ユニットケーシング
21の内部と昇温しにくいデフケーシング12の内部に
亙ってオイルが流通し、オイルの昇温も少なくなるため
オイルの蒸発量を少なくし、エアブリーザ85の小型化
を図ることができる。
【0043】そして、発熱源である電磁石29に近い位
置にエアブリーザー85を設け、エアブリーザ85がオ
イル連通路65に立向きの通路87を介して接続されて
いるため、電磁石29の発熱でガス圧が上昇したとき迅
速にエアブリーザ85が作動しエアブリーザ85の応答
性を確保でき、電磁石29も昇温しにくくなる。また、
エアブリーザー85を温度変化の少ないデフケーシング
12に取付けたため、熱膨張に起因してエアブリーザ8
5の取付け部からのオイルリークも防止できる。また、
エアブリーザー85をデフケーシング12の上側のデッ
ドスペース的な窪み86に配置したため、エアブリーザ
ー85への泥水の侵入を防止する面で有利で、エアブリ
ーザ85の耐久性を高めることができる。
【0044】前記実施形態を部分的に変更する例につい
て説明する。 1)前記クラッチ作動機構45に関して、回転ブレード
51としては、種々の構造のものを適用可能であり、半
径方向へストレート状に延びる2つのブレード部を有す
るもの、湾曲状の複数のブレード部を有するもの等を適
用できる。滞留室50に封入する粘性流体としてはシリ
コンオイルに限定されず、その他の粘性流体を適用して
もよい。
【0045】2)エンドケース26の外周部はアウタケ
ース25のネジ穴25cに内嵌螺合にて固定されるが、
この螺合部を介してエンドケース26の位置を微調節し
て、差動制限クラッチ機構27の特性を微妙に調節可能
に構成する場合もある。 3)電磁石29のヨーク56とエンドケース26の形状
・構造は、図示のものに限定されるものではなく、電磁
石として機能する範囲において種々の形状・構造にして
もよい。
【0046】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、デフケーシン
グの内部とユニットケーシングの内部とを連通させるオ
イル連通路を形成し、前記オイル連通路に接続され且つ
両ケーシング内のガス圧上昇を防止するエアブリーザ装
置を設けたので、オイル連通路を介してユニットケーシ
ングの内部とデフケーシングの内部とに亙ってオイルが
流通するため、オイルの温度が全体として低く維持さ
れ、ユニットケーシング内のガス圧が上昇しにくくな
る。しかも、エアブリーザ装置をデフケーシングの内部
とユニットケーシングの内部とを連通させるオイル連通
路に接続したため、ユニットケーシングとデフケーシン
グとに1つの比較的小型のエアブリーザ装置を共用でき
るうえ、エアブリーザ装置がユニットケーシング内のガ
ス圧上昇時にもデフケーシング内のガス圧上昇時にも応
答性良く作動する。
【0047】請求項2の発明によれば、前記クラッチユ
ニットが電磁石を含み、前記オイル連通路の一端が電磁
石に向かって開口しているため、発熱源である電磁石の
付近のガス圧が上昇しても、オイル連通路の一端が電磁
石に向かって開口しているため、電磁石の付近のガス圧
上昇を効果的に防止でき、電磁石の昇温も抑制できる。
その他請求項1と同様の効果を奏する。
【0048】請求項3の発明によれば、差動歯車機構の
ドライブピニオンが差動歯車機構の軸心に対して下方へ
オフセットするように配設され、そのドライブピニオン
の上方にエアブリーザ装置が配設されたので、ドライブ
ピニオンの上方にスペースを確保でき、そのスペースを
有効活用してエアブリーザ装置を配置することができ
る。その他請求項1又は2と同様の効果を奏する。
【0049】請求項4の発明によれば、差動歯車機構の
ドライブピニオンが差動歯車機構の軸心に対して下方へ
オフセットするように配設され、そのドライブピニオン
の上方においてデフケーシングの上面側には下方へ凹ん
だ窪みが形成され、前記エアブリーザ装置が前記窪みに
配設されてデフケーシングに取付けられたので、請求項
3と同様に、ドライブピニオンの上方にデフケーシング
の上面側には下方へ凹んだ窪みを形成でき、そのデッド
スペース的な窪みを有効活用してエアブリーザ装置を配
置することができ、エアブリーザ装置への泥水の吸入を
防止でき、温度上昇しにくいデフケーシングにエアブリ
ーザ装置を設けるため、熱膨張に起因するエアブリーザ
装置接続部からのオイルリークを防止する面で有利であ
る。その他請求項1又は2と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車両の駆動力伝達系の
構成図である。
【図2】動力伝達装置とリヤデフ要部の横断面平面図で
ある。
【図3】動力伝達装置とリヤデフの一部切欠き縦断側面
図である。
【図4】ユニットケーシングの平面図である。
【図5】ユニットケーシングの側面図である。
【図6】ユニットケーシングの正面図である。
【図7】電磁石とハーネス等の要部の縦断面図である。
【図8】シール具の平面図である。
【図9】シール具の側面図である。
【符号の説明】
9 リヤデフ 11 ドライブピニオン 12 デフケーシング 20 動力伝達装置 21 ユニットケーシング 29 電磁石 64 オイル通路 65 オイル連通路 85 エアブリーザ 86 窪み

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の差動歯車機構を収容したデフケー
    シングに固定されたユニットケーシング内に、クラッチ
    ユニットを収容し、クラッチユニットをオイル潤滑する
    ようにした動力伝達装置において、 前記デフケーシングの内部とユニットケーシングの内部
    とを連通させるオイル連通路を形成し、 前記オイル連通路に接続され且つ両ケーシング内のガス
    圧上昇を防止するエアブリーザ装置を設けたことを特徴
    とする動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 前記クラッチユニットが電磁石を含み、
    前記オイル連通路の一端が電磁石に向かって開口してい
    ることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 【請求項3】 前記差動歯車機構のドライブピニオンが
    差動歯車機構の軸心に対して下方へオフセットするよう
    に配設され、そのドライブピニオンの上方にエアブリー
    ザ装置が配設されたことを特徴とする請求項1又は2に
    記載の動力伝達装置。
  4. 【請求項4】 前記差動歯車機構のドライブピニオンが
    差動歯車機構の軸心に対して下方へオフセットするよう
    に配設され、そのドライブピニオンの上方においてデフ
    ケーシングの上面側には下方へ凹んだ窪みが形成され、
    前記エアブリーザ装置が前記窪みに配設されてデフケー
    シングに取付けられたことを特徴とする請求項1又は2
    に記載の動力伝達装置。
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