JPH1113861A - 合成樹脂成形歯車 - Google Patents

合成樹脂成形歯車

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JPH1113861A
JPH1113861A JP18774697A JP18774697A JPH1113861A JP H1113861 A JPH1113861 A JP H1113861A JP 18774697 A JP18774697 A JP 18774697A JP 18774697 A JP18774697 A JP 18774697A JP H1113861 A JPH1113861 A JP H1113861A
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Akihiro Mochizuki
章弘 望月
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Polyplastics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の合成樹脂成形歯車は、最近の複写機、
プリンター、ファクシミリ等OA機器等の要求する高精
度の歯車の形状および寸法を十分に満たすとともに、従
来からの要求である強度、剛性、低騒音性能、高速性能
も十分に満たす高精度の歯車を得ることを目的とする。 【解決手段】円筒状に形成され外周面に軸に対して外方
に形成された歯を有するリムと、リムの内周面から軸芯
方向に偏平状に延在するウエブと、ウエブの内周面に接
合し軸芯に形成されたボスとを一体成形された樹脂から
なる合成樹脂成形歯車において、前記歯のピッチ円歯厚
1に対してリム厚は0.6乃至1.0の比率を有すると
ともに、リムの内周面に接合するウエブの少なくとも接
合部のウエブ厚が0.7乃至1.2の比率を有すること
を特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂成形歯車
に関し、例えば、複写機、プリンター、ファクシミリ、
ビデオ、カメラ、自動車またはOA機器等の部品として
使用される合成樹脂成形品のハスバ歯車、平歯車等に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、プリンター等のOA機器
の動力伝達部品として、また、VTRテープ駆動機構、
レーザーデイスクプレーヤのローデイング機構等に合成
樹脂製の平歯車が多数使用されている。また、低騒音性
能および高速性能の要求が強い場合には、噛み合い率が
高く、かつ低騒音で大きな力を伝える合成樹脂ハスバ歯
車が使用されている。このような合成樹脂歯車を設計す
る場合、従来は騒音や伝達効率、摩擦摩耗特性、強度等
を考慮して、歯車の各構成部材の形状や寸法等を定めて
いる。例えば、ハスバ歯車は、円筒状でその外周面の外
方に歯すじがつる巻き線である歯を有するリムと、リム
の内周面から軸芯方向に形成された円盤状のウエブと、
軸芯に設けられたボスと、から構成されているが、これ
らを全体の強度あるいは振動の観点から、前記各構成部
材すなわちリム厚、ウエブ厚およびボス厚等の寸法や形
状を定め、一体に樹脂成形できるようになされている。
具体的には、この設計された歯車の形状や寸法を基に、
使用する合成樹脂の収縮率等を参考にして対応する金型
寸法を定めて金型を製作し、通常の射出成形機に組み込
み、樹脂を射出成形して製品としての合成樹脂成形歯車
を製造している。
【0003】従来、合成樹脂成形ハスバ歯車は、騒音や
強度、剛性を考慮し、リム厚はピッチ円歯厚の1.5倍
程度、または、モジュールの2.5倍程度とし、かつ、
ウエブ厚はリム厚とほぼ同じにするように設計すること
が一般的であった。また、例えば、業界雑誌である「プ
ラスチック成形技術」の第13巻第8号第17頁(左側
10行目から18行目、右側図2)には、平歯車あるい
はハスバ歯車の断面寸法の標準的寸法割合が示されてお
り、これによると、ピッチ円歯厚とリム厚とウエブ厚の
比は1:1.4:1.6である。
【0004】最近、プリンター、複写機等のOA機器の
高精度化にともない、これらのOA機器の動力伝達、作
動の伝達等を行う歯車は、歯の各部要素の形状および寸
法に従来にない高度の精度が要求されてきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
樹脂歯車の設計におけるように、通常の歯車用合成樹脂
を用い、歯車の強度、剛性、低騒音性能を主体とした歯
車の各構成部材の形状、寸法を定める設計においては、
例えば、このような用途に一般的に用いられているポリ
アセタール樹脂を使用したハスバ歯車においては、良く
てもJIS精度8級程度であり、平歯車においてはJI
S4級程度であり、最近のプリンター、複写機等のOA
機器の要求する高精度の歯車、例えば、ハスバ歯車でJ
IS精度7級乃至それ以上の精度、平歯車でJIS精度
3級以上の精度の合成樹脂成形歯車は、得ることが困難
であるという問題点がある。本発明は、最近の複写機、
プリンター、ファクシミリ等OA機器等の要求する高精
度の歯車の形状および寸法を十分に満たすとともに、従
来からの要求である強度、剛性、低騒音性能、高速性能
も十分に満たす高精度の歯車を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、特定の収
縮率を有する合成樹脂を用い、合成樹脂成形歯車の各構
成部材の形状および寸法を変化させ、この変化が歯の各
部要素の形状または寸法にどのように影響するかを詳細
に研究し、かつ、これらの研究結果を総合的に分析研究
することにより、上記問題点を解決しうることを見い出
し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明の合成樹脂成形歯車は、
円筒状に形成され外周面に軸に対して外方に形成された
歯を有するリムと、該リムの内周面から軸芯方向に偏平
状に延在するウエブと、該ウエブに接合し軸芯に形成さ
れたボスとを一体成形された樹脂からなる合成樹脂成形
歯車において、前記歯のピッチ円歯厚1に対してリム厚
は0.6乃至1.0の比率を有するとともに、リムの内
周面に接合するウエブの少なくとも接合部のウエブ厚が
0.7乃至1.2の比率を有することを特徴とするもの
である。
【0008】また、本発明の合成樹脂成形歯車は、円筒
状に形成され外周面に軸に対して外方に形成された歯を
有するリムと、該リムの内周面から軸芯方向に偏平状に
延在するウエブと、該ウエブに接合し軸芯に形成された
ボスとを一体成形された樹脂からなる合成樹脂成形歯車
において、前記歯のピッチ円歯厚1に対してリム厚は
0.7乃至0.9の比率を有するとともに、リムの内周
面に接合するウエブの少なくとも接合部のウエブ厚が
0.9乃至1.1の比率を有することを特徴とするもの
である。
【0009】また、本発明の合成樹脂成形歯車は、熱可
塑性樹脂からなり、成形時の収縮率が1.1%乃至2.
6%である樹脂を用いたことを特徴とするものである。
【0010】また、本発明の合成樹脂成形歯車は、ハス
バ歯車であることを特徴とするものである。
【0011】また、本発明の合成樹脂成形歯車は、平歯
車であることを特徴とするものである。
【0012】また、本発明の合成樹脂成形歯車の樹脂
は、ポリアセタール樹脂、ポリブチレンテレフタレート
樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリアミド樹
脂のいずれかであることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の合成樹脂成形歯車は、歯
のピッチ円歯厚1に対して、リム厚は0.6乃至1.0
の比率を有するとともに、リムの内周面に接合するウエ
ブの少なくとも接合部のウエブ厚が0.7乃至1.2の
比率を有することが望ましい。さらに好ましくは、歯の
ピッチ円歯厚1に対してリム厚は0.7乃至0.9の比
率を有するとともに、リムの内周面に接合するウエブの
少なくとも接合部のウエブ厚が0.9乃至1.1の比率
を有することが望ましく、さらに好ましくは、歯のピッ
チ円歯厚1に対してリム厚は0.75乃至0.85の比
率を有すると共に、ウエブの少なくとも接合部のウエブ
厚が0.95乃至1.05の比率を有することである。
【0014】歯のピッチ円歯厚1に対してリム厚は0.
6乃至1.0の比率を有するとともに、リムの内周面に
接合するウエブの接合部のウエブ厚が0.7乃至1.2
の比率を有するとしたのは、ピッチ円歯厚1に対して、
リム厚が0.6未満およびウエブ厚が0.7未満の比率
であっても、また、リム厚が1.0を超えかつウエブ厚
が1.2を超える比率であっても、歯車の歯形誤差、歯
筋誤差のいずれかの誤差が大きくなり、十分に高精度の
歯車を得ることができないからである。
【0015】また、本発明のウエブ厚は、図2に示すよ
うに、ウエブの接合部15bのウエブ厚Subが歯のピ
ッチ円歯厚1に対して、前記規定内、即ち、0.7乃至
1.2の比率を有していれば、接合部15bからボス1
6側に離れたウエブ中央部15cのウエブ厚Sucは、
歯のピッチ円歯厚1に対して比率1でもよいし、比率1
より大きくてもよい、例えば、比率1.5または2であ
ってもよいのは勿論である。
【0016】また、本発明のウエブは、偏平状でかつ、
ウエブの接合部15bのウエブ厚Subが歯のピッチ円
歯厚1に対して、前記規定内であれば、図3に示すよう
に、ウエブ中央部15cを貫通する孔17を1つまたは
複数個有してもよいし、凹部を有してもよいのは勿論で
ある。また、図4に示すように、ウエブ中央部15cに
軸方向のリブ18または突起が形成されていてもよい。
さらにまた、ウエブ中央部15cに孔17やリブ18等
を組み合わせてもよいのは勿論である。
【0017】本発明の合成樹脂成形歯車は、成形時の収
縮率が1.1%乃至2.6%である樹脂を用いることが
好ましい。この範囲の成形収縮率を有する樹脂では、成
形時の樹脂の収縮により成形品と金型形状との寸法差が
大きくなり、JIS精度を高めることは至難であった。
しかしながら、この成形収縮率の範囲の樹脂において
も、本発明で規定する形状において高精度の歯車を得る
ことができる。
【0018】本発明の樹脂は、成形時の収縮率が1.1
乃至2.6の樹脂が好ましいが、中でもポリアセタール
樹脂(ポリオキシメチレン樹脂(POM))もしくはポ
リブチレンテレフタレート樹脂(PBT)が特に好まし
く使用できる。さらに、ポリフェニレンサルファイド樹
脂、ポリアミド樹脂なども本発明で好適に使用できる素
材の一つの例である。これらは樹脂に通常添加される各
種添加剤が配合されていてもよいし、これらを主体とす
る樹脂組成物であってもよい。歯車素材樹脂としてのポ
リアセタール樹脂は、ホモポリマー、コポリマーのいづ
れであっても良く、コポリマーの場合は主鎖の安定化の
ためにエチレンオキサイド、ジオキソラン等の単量体成
分をランダムに共重合されたもの、あるいはブロックあ
るいはグラフト重合されたもの、あるいは更に第三成分
が導入されたものなど、いかなる共重合形態であっても
かまわない。また、ポリブチレンテレフタレートの場合
には、通常のポリブチレンテレフタレート樹脂の他に、
第三成分あるいは第四成分としてイソフタル酸、ナフタ
レンジカルボン酸、アジピン酸等の脂肪族及び芳香族多
塩基酸あるいは、グリコール成分としてエチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール
等の通常のアルキレングリコールやビスフェノールA等
の芳香族アルコール等で変性させて得られる共重合体で
あってもかまわない。
【0019】本発明の歯車は、ハスバ歯車でもよいし、
平歯車でもよいし、ねじれ角度を限定するものではな
い。また、これらのハスバ歯車や平歯車等は、シングル
歯車や2段歯車に、または、駆動モータから多段に組み
合わせて回転ムラをなくして減速するようにした組合わ
せ歯車であってもよい。
【0020】本発明の合成樹脂成形歯車の成形は、通常
の射出成形でもよいし射出圧縮成形により成形するもの
であってもよい。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。図1
は本発明の実施例1を示す図である。図1において、1
0は本発明の合成樹脂成形歯車であるハスバ歯車であ
り、ハスバ歯車10は、円筒状に形成されたリム11
と、リムの外周面11aにリムの軸12に対して外方に
かつ斜めに形成されたハスバ歯13を有している。リム
の内周面11bに接合して内周面から軸芯方向に偏平で
リング状ウエブ15が延在し、ウエブの内周面15aに
接合し軸芯に円筒状のボス16が形成されている。リム
11、ハスバ歯13、ウエブ15およびボス16は、熱
可塑性樹脂であるポリアセタール樹脂(ポリオキシメチ
レン樹脂(POM))からなり、一体に成形されてい
る。ポリアセタール樹脂はポリプラスチックス(株)製
のジュラコンM270−44を用いた。また、これを用
いた成形樹脂は充填材を含んでいない。ポリアセタール
樹脂の成形時の収縮率は、1.8%である。
【0022】ハスバ歯車10の設計寸法は、歯外径dが
30mm、歯幅bが15mmであり、ねじれ角が20度
で、モジュールが1すなわち歯厚Sが1.6mmで、リ
ム厚Srが1.5mmで、ウエブ厚Suが1.8mmで、
ボス16の厚みが2.0mmである。すなわち、ウエブ
厚Suは、リムの内周面に接合するウエブの接合部15
bを含めて、1.8mmである。このことは、ハスバ歯
車の歯厚1に対してリム厚が0.94の比率で、リムの
内周面に接するウエブの接合部15bのウエブ厚Sub
が1.1の比率を有することになる。この寸法は、従来
の要求である十分な強度や剛性は勿論、低騒音性能、高
速性能をも有するものでもある。
【0023】ハスバ歯車10の上記設計寸法に基づき、
通常の方法により金型を作成し、図5に示す通常のハス
バ歯車用の金型20に組み込まれた。このハスバ歯車の
金型20は歯車入れ子21の回転抵抗を減らすために、
入れ子21の内外にラジアルころがり軸受け22、また
型締め方向にスラストころがり軸受け23を組み込んだ
ものである。樹脂は歯車のボスの上面に周方向に均等に
設けられた3個のピンゲート25を通して金型20内に
圧入される。ピンゲートの位置および個数はこれに限定
するものではない。ピンゲートの位置はボスの下面でも
よいし、側面でもよい、又個数は1個から5、6個でも
よく、個数に限定するものではない。また、ピンゲート
以外のゲート方式であってもよいのは勿論である。
【0024】ハスバ歯車の成形は通常の射出成形機(日
本製鋼所製J75EP)を用いて、次の条件、シリンダ
ー温度:190℃、金型温度:60℃、射出速度:17
mm/sec、保圧力:100Mpa、射出保圧時間:
20sec、冷却時間:10sec、で行った。そし
て、金型より取り出し、歯車の各部の精度は、ハスバ歯
車のJIS精度測定条件に準じて測定した。樹脂成形ハ
スバ歯車の精度測定結果は、表1の実施例1に示すよう
に、JIS等級7級で各部の誤差は極めて少なく、高精
度のハスバ歯車を得ることができた。
【0025】次に、実施例2および3、および比較例1
〜4につき説明する。上記の実施例1では、ねじれ角が
20度、モジュールが1.0、歯厚が1.6mm、リム
厚が1.5mm、ウエブ厚が1.8mmの場合につき説
明したが、実施例2および3についても下記歯車の寸法
以外は実施例1と同様に設計し、金型形状を定め、同じ
射出成形機を用いて成形し、樹脂成形歯車の精度を測定
し、評価した。すなわち、表1に示すように、実施例2
では、モジュールが1.0すなわち歯厚が1.6mm
で、リム厚が1.0mmで、ウエブ厚が1.2mmの場
合であり、このことは、ハスバ歯車の歯厚1に対してリ
ム厚が0.6の比率で、リムの内周面に接するウエブの
接合部15bのウエブ厚Subが0.75の比率を有す
る場合である。また、実施例3では、モジュールが0.
75すなわち歯厚が1.2mmで、リム厚が1.0mm
で、ウエブ厚が1.2mmの場合であり、このことは、
ハスバ歯車の歯厚1に対してリム厚が0.8の比率で、
リムの内周面に接するウエブの接合部15bのウエブ厚
Subが1.0の比率を有する場合である。
【0026】さらに、比較例1〜4についても、表1に
示すように、ハスバ歯車のモジュールすなわち歯厚、リ
ム厚、ウエブ厚をそれぞれ変えて、ハスバ歯車の歯厚1
に対してリム厚の比率およびリムの内周面に接するウエ
ブの接合部15bのウエブ厚Subの比率をそれぞれ変
えた場合につき実施した。これらの実施例および比較例
につき金型を作成して、射出成形して合成樹脂成形ハス
バ歯車を作成し、JIS精度を測定したこれらの樹脂成
形ハスバ歯車の測定結果は、実施例2のハスバ歯車の精
度がJIS等級6級、実施例3のハスバ歯車の精度がJ
IS等級5級であり、比較例1〜4の樹脂成形歯車の精
度がJIS等級8級およびそれ以下の精度であるのに比
較して、本発明の樹脂成形歯車の各部の誤差は極めて少
なく、高精度のハスバ歯車を得ることができたことを示
す。
【0027】次に、本発明を平歯車に適用した場合につ
き説明する。この樹脂成形平歯車は、歯車のねじれ角お
よび下記歯車の寸法以外は実施例1と同様に実施した。
実施例4、5および比較例5においては、表1に示すよ
うに、ねじれ角、モジュール、歯厚、リム厚、ウエブ厚
をそれぞれに設定し、実施例4では、平歯車の歯厚1に
対してリム厚が1.0の比率で、リムの内周面に接する
ウエブの接合部15bのウエブ厚Su1が1.1の比率
を有するようにした。実施例5では、平歯車の歯厚1に
対してリム厚が0.6の比率で、リムの内周面に接する
ウエブの接合部15bのウエブ厚Subが0.8の比率
を有するようにした。比較例5では、平歯車の歯厚1に
対してリム厚が1.6の比率で、リムの内周面に接する
ウエブの接合部15bのウエブ厚Subが1.9の比率
を有するようにした。これらの平歯車は実施例1と同様
に金型を作製し、それぞれの金型を用いて射出成形して
樹脂成形平歯車を作製した。これらの平歯車のJIS精
度を測定したJIS等級を表1に示す。実施例4および
5のJIS等級はそれぞれ3級および2級であり、各平
歯車の要素の誤差は極めて小さく、比較例5のJIS等
級4に比較し極めて高精度の平歯車を得ることが出来
た。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特定の成形収縮率の樹脂を用い歯車のピッチ円歯厚1に
対してリム厚を0.6乃至1.0の比率に、ウエブ厚を
0.7乃至1.2の比率として設計することにより、最
近の複写機、プリンター、ファクシミリ等OA機器等の
要求する高精度の歯車の形状および寸法を十分に満たす
とともに、従来からの要求である強度、剛性、低騒音性
能、高速性能も十分に満たす高精度の歯車を得ることが
できる。また、特定の成形収縮率の樹脂を用い歯車のピ
ッチ円歯厚1に対してリム厚を0.7乃至0.9の比率
に、ウエブ厚を0.9乃至1.1の比率として設計する
ことにより、さらに高精度のハスバ歯車および平歯車を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の合成樹脂成形ハスバ歯車の実施例1を
示す拡大断面図
【図2】図1に示す歯車のウエブの他の形状を示す拡大
断面図
【図3】図1に示す歯車のウエブのさらに他の形状を示
す拡大断面図
【図4】図1に示す歯車のウエブのさらに他の形状を示
す拡大断面図
【図5】図1に示すハスバ歯車を成形する金型の断面図
【符号の説明】
10 合成樹脂成形歯車 11 リム 12 軸 13 ハスバ歯 15 ウエブ 16 ボス S 歯厚 Sr リム厚 Su ウエブ厚

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状に形成され外周面に軸に対して外方
    に形成された歯を有するリムと、該リムの内周面から軸
    芯方向に偏平状に延在するウエブと、該ウエブに接合し
    軸芯に形成されたボスとを一体成形された樹脂からなる
    合成樹脂成形歯車において、 前記歯のピッチ円歯厚1に対してリム厚は0.6乃至
    1.0の比率を有するとともに、リムの内周面に接合す
    るウエブの少なくとも接合部のウエブ厚が0.7乃至
    1.2の比率を有することを特徴とする合成樹脂成形歯
    車。
  2. 【請求項2】円筒状に形成され外周面に軸に対して外方
    に形成された歯を有するリムと、該リムの内周面から軸
    芯方向に偏平状に延在するウエブと、該ウエブに接合し
    軸芯に形成されたボスとを一体成形された樹脂からなる
    合成樹脂成形歯車において、 前記歯のピッチ円歯厚1に対してリム厚は0.7乃至
    0.9の比率を有するとともに、リムの内周面に接合す
    るウエブの少なくとも接合部のウエブ厚が0.9乃至
    1.1の比率を有することを特徴とする合成樹脂成形歯
    車。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂からなり、成形時の収縮率
    が1.1%乃至2.6%である樹脂を用いたことを特徴
    とする請求項1または2記載の合成樹脂成形歯車。
  4. 【請求項4】 ハスバ歯車であることを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれか1項記載の合成樹脂成形歯車。
  5. 【請求項5】 平歯車であることを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれか1項記載の合成樹脂成形歯車。
  6. 【請求項6】 樹脂がポリアセタール樹脂、ポリブチレ
    ンテレフタレート樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹
    脂、ポリアミド樹脂のいずれかであることを特徴とする
    請求項1乃至5のいずれか1項記載の合成樹脂成形歯
    車。
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