JPH11137909A - 脱泡装置 - Google Patents

脱泡装置

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JPH11137909A
JPH11137909A JP32055697A JP32055697A JPH11137909A JP H11137909 A JPH11137909 A JP H11137909A JP 32055697 A JP32055697 A JP 32055697A JP 32055697 A JP32055697 A JP 32055697A JP H11137909 A JPH11137909 A JP H11137909A
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defoaming
partition plate
liquid
defoaming tank
tank
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JP32055697A
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Takaharu Kuribayashi
敬晴 栗林
Makoto Saito
誠 斉藤
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DKK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で、かつ、微細な気泡まで確実に脱泡で
きる脱泡装置を提供する。 【解決手段】 脱泡槽(11)と、脱泡槽内に液体を供
給する液体供給口(13)と、脱泡槽から前記液体を送
出する液体送出口(15)とを具え、脱泡槽内に脱泡槽
底面から所定の高さまで延在する第1の仕切り板(1
8)を水平方向に対して傾斜させて設けると共に、この
第1の仕切り板と交互に第2の仕切り板(19)を前記
第1の仕切り板の上端より高い位置から前記脱泡槽の底
面近傍まで第1の仕切り板にほぼ平行に設けて、前記脱
泡槽の一の内側面(第1の内側面)(12)と前記第1
の仕切り板あるいは第2の仕切り板との間、前記第1の
仕切り板と第2の仕切り板との間、及び前記脱泡槽の前
記第1の内側面に相対向する第2の内側面(14)と前
記第1の仕切り板あるいは第2の仕切り板との間に前記
液体を通過させる通路を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱泡装置に関する
ものであり、特に化学分析装置等で用いられる試料等を
脱泡するのに好適に用いることのできる脱泡装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】化学分析装置で分析を行うにあたって
は、分析に用いる試料や水などの液体に気泡が混入して
いると正確に分析を行うことができないため、通常、脱
泡装置を用いて分析を行う前に分析に用いる液体からそ
の液体に混入されている気泡を除去するようにしてい
る。
【0003】図5は、このような化学分析装置に適用さ
れている従来の脱泡装置の構成を示す図である。図5に
示すように、従来の脱泡装置は、脱泡槽51と、脱泡槽
51の一の側壁52の上部に設けた液体供給口53と、
側壁52に相対向する側の側壁54の下端部に設けた液
体送出口55とを具えている。液体供給口53と液体送
出口55にはそれぞれ配管56a、56bが接続されて
おり、配管56aを介して脱泡槽51内に脱泡すべき液
体を供給し、脱泡が終了した液体を配管56bを介して
脱泡槽51から次段の処理部へ送出するようにしてい
る。
【0004】図5に示す従来の装置では、脱泡槽51内
に供給する脱泡前の液体の供給量を調整して、脱泡槽5
1内の液面57の高さを液体供給口53よりも高い位置
に保つようにして、未脱泡の液体が液体供給口53から
供給されて液体送出口55から送り出されるまでの間
に、液体内に混入されている気泡がその浮力によって液
面57まで浮上して放出され、脱泡が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、脱泡装置
では、気泡の浮力を利用して脱泡を行っているため、よ
り確実に気泡を取除くには、液体を脱泡槽51内になる
べく長時間滞留させておく必要がある。上述した従来の
脱泡装置では、脱泡槽51内での液体の滞留時間を長く
取ってより確実に脱泡を行うためには、液体供給口53
と液体送出口55間の垂直方向、水平方向における距離
を共に長く取る必要があり、脱泡装置が全体的に大型に
ならざるを得ない。
【0006】また、脱泡すべき液体に混入している気泡
が微細である場合、その浮力が小さいため、脱泡槽51
内の液面57まで気泡が上昇できず、液体が微細な気泡
を含んだまま液体送出口55から送出されてしまうこと
もある。このように従来の脱泡装置では、装置が大型に
なってしまうと共に、微細な気泡まで確実に脱泡するこ
とができないという問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明にかかる脱泡装置は、脱泡槽と、当該脱泡槽
内に液体を供給する液体供給口と、当該脱泡槽から前記
液体を送出する液体送出口とを具える脱泡装置におい
て、前記脱泡槽内に脱泡槽底面から所定の高さまで延在
する少なくとも一枚の第1の仕切り板を水平方向に対し
て傾斜させて設けると共に、この第1の仕切り板と交互
に少なくとも一枚の第2の仕切り板を前記第1の仕切り
板の上端より高い位置から前記脱泡槽の底面近傍まで当
該第1の仕切り板にほぼ平行に設けて、前記脱泡槽の一
の内側面(第1の内側面)と前記第1の仕切り板あるい
は第2の仕切り板との間、前記第1の仕切り板と第2の
仕切り板同士の間、及び前記脱泡槽の前記第1の内側面
に相対向する第2の内側面と前記第1の仕切り板あるい
は第2の仕切り板との間に前記液体を通過させる通路を
形成したことを特徴とする。
【0008】このように構成することにより、液体供給
口から供給された未脱泡の液体は、脱泡槽内に形成され
た液体の通路を通って脱泡槽内を上下方向に蛇行して下
流側に流れ、液体送出口から送出されることになる。従
って、脱泡槽自体を小型にしても脱泡槽内での液体の滞
留時間を長く取ることができる。また、脱泡槽内の第1
および第2の仕切り板を水平方向に対して傾斜させて配
置しているため、脱泡槽内に供給された液体中の気泡が
その浮力によって垂直方向に上昇していくと、気泡の上
に斜めに延在する第1または第2のいずれかの仕切り板
の下側面にすぐにぶつかって、ここにトラップされるこ
とになる。すなわち、本発明の装置では、液体に混入さ
れている気泡の浮力による脱泡に必要な上昇距離が、最
大でも隣り合う2枚の仕切り板の垂直方向における長さ
となり、これは図2に示す従来の脱泡装置に比して、極
めて短いといえる。このように本発明の装置によれば脱
泡に必要な気泡の上昇距離が短くてすむため、浮力の小
さい微細な気泡も確実に脱泡することが可能となる。
【0009】なお、第1又は第2の仕切り板に付着した
気泡のうち、十分な浮力のある大きな気泡は、第1又は
第2の仕切り板の下側面にぶつかったあと仕切り板に沿
って上方に移動して液面から放出される。また、浮力の
小さい微細な気泡は、仕切り板表面にしばらく滞留し、
浮力の大きな気泡と合体して浮上するか、あるいは、微
細な気泡同士が合体して成長し、その浮力が十分に大き
くなった時点で、仕切り板に沿って上方に移動して液面
から放出され、脱泡が完了する。
【0010】更に、本発明にかかる脱泡装置は、前記脱
泡槽の第1及び第2の内側面を前記第1及び第2の仕切
り板とほぼ平行になるように、水平方向に対して傾斜さ
せるのが好ましい。このように構成すると、脱泡槽の第
1及び第2の内側面と、第1及び第2の仕切り板との間
がすべて平行になり、これらの部材で形成する通路内に
液体をスムーズに流通させることができる。
【0011】また、本発明の脱泡装置は、前記脱泡槽の
第1及び第2の内側面と、前記第1及び第2の仕切り板
との前記液体に接触する面のうちの、少なくとも下側を
向いた面の少なくとも一部を撥水性部材で構成するのが
好ましい。例えば、第1及び第2の仕切り板を撥水性部
材で構成することによって、気泡のトラップ効果を上げ
ることができる。撥水性部材には、テフロン、塩化ビニ
ルなどを好適に使用することができる。なお、脱泡槽の
第1および第2の内壁あるいは第1および第2の仕切り
板の一部のみに撥水性部材を設けたり、あるいは、第1
及び第2の仕切り板のみならず、脱泡槽の内側面全体を
撥水性部材で構成するようにしても良い。
【0012】更に、本発明にかかる脱泡装置は、前記脱
泡槽の第1及び第2の内側面と、前記第1及び第2の仕
切り板との前記液体に接触する面のうちの、少なくとも
下側を向いた面の少なくとも一部に微細な凹凸を設ける
のが好ましい。例えば、第1及び第2の仕切り板の表面
に微細な凹凸を設けることによって、気泡のトラップ効
果がより一層向上し、より微細な気泡も脱泡することが
できるようになる。この場合も、脱泡槽の第1および第
2の内壁あるいは第1および第2の仕切り板の一部のみ
に凹凸を設けたり、あるいは、第1及び第2の仕切り板
のみならず、脱泡槽の内側面全体に凹凸を設けるように
しても良い。
【0013】なお、第1及び第2の仕切り板は脱泡槽に
対して着脱自在に構成することが好ましい。脱泡装置の
製造及び洗浄の便宜のためである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照しながら説明する。図1は本発明にかかる脱泡
装置の一実施形態の構成を示す断面図である。図1に示
すように、本発明にかかる脱泡装置10は、上部に開口
を有する筐体よりなる脱泡槽11を具える。脱泡槽11
の一対の相対向する側壁12、14は、水平面に対して
斜めにかつ互いに平行に形成されている。これらの側壁
のうち、外側面が水平面に対して鋭角を形成している側
の側面12の下側に液体供給口13が、外側面が水平面
に対して鈍角を形成している側の側面14の下側に液体
送出口15が設けられている。液体供給口13には配管
16aが、液体送出口15には配管16bがそれぞれ接
続されており、液体供給口13側の配管16aには液体
流量調整バルブ20が設けられている。配管16aを介
して未脱泡の液体が脱泡槽11内に供給され、脱泡が終
了した液体は配管16bを介して次段の処理部へ送出さ
れる。
【0015】脱泡槽11の内部には、複数の仕切り板1
8(第1の仕切り板)が脱泡槽11の底面17から上方
へ向けて、脱泡槽の側壁12および14にほぼ平行に、
すなわち、水平方向に対して斜めに設けられている。ま
た、これらの第1の仕切り板18と交互に、また、側壁
12、14及び第1の仕切り板18とほぼ平行になるよ
うに、第2の仕切り板19が設けられている。なお、各
仕切り板18、19の間はほぼ等間隔に構成されてい
る。
【0016】図1に示すように、第1の仕切り板18の
それぞれの上端部18aは脱泡槽11の上端部11aの
下に位置しており、第2の仕切り板19は、それぞれの
上端部19aが第1の仕切り板18の上端部18aより
上で、かつ脱泡槽11の上端部11aより下に位置して
いる。また、第1の仕切り板18の下端部は脱泡槽11
の底面17に固着されており、一方、第2の仕切り板1
9の下端部19bは脱泡槽11の底面17から離れて配
置されており、底面17と第2の仕切り板19の下端部
19bとの間に所定の間隔を設けるようにしている。な
お、各仕切り板18、19は、幅方向(紙面に直交する
方向)においては、脱泡槽11の内壁に連結されてい
る。
【0017】第1及び第2の仕切り板18,19をこの
ように配置することによって、脱泡槽11内に、図1に
矢印で示すように、上下方向に蛇行する液体の通路が形
成されることになる。なお、符号21は脱泡槽11内へ
の異物の混入を防ぐための蓋であり、気泡を外部に逃が
す必要上密封されていない。
【0018】このように構成した脱泡装置10におい
て、脱泡槽11内に送り込む未脱泡の液体の流量を調整
して、図1に示すように、脱泡槽11内に供給した液体
の液面23が第1の仕切り板18の上端部18aと第2
の仕切り板19の上端部19aとの間に位置するように
する。このようにして脱泡槽11内に送り込まれた液体
は、脱泡槽11の液体供給側の側壁12と、それに隣接
する第1の仕切り板18(図1において最も右側に位置
する第1の仕切り板)との間、第1の仕切り板18と第
2の仕切り板19同士の間、及び脱泡槽11の液体送出
側の側壁14とそれに隣接する第1の仕切り板18(図
1において最も左側に位置する第1の仕切り板)との間
に形成された通路を、矢印で示すように上下方向に蛇行
して流れていき、途中で脱泡を繰り返しながら、液体送
出口15へ送られ、配管16bを介して次段の処理部へ
と送り出される。
【0019】ここで、脱泡は以下のように行われる。す
なわち、液体供給口13から供給された液体に混入され
ている気泡は、気泡自体が持つ浮力によって液体内を垂
直方向に上昇して行くが、第1および第2の仕切り板1
8、19が水平方向に対して斜めに設置されているの
で、この気泡は液面23にたどり着く前に、第1の仕切
り板18または第2の仕切り板19の下側を向いた面1
8c、19cにぶつかることになる。ここで、気泡が大
きく、その浮力が十分である場合は、第1または第2の
仕切り板の下側面18c、19cにぶつかった後にその
浮力によってこれらの仕切り板に沿って上昇して液面2
3から外へ放出される。
【0020】一方、気泡が微細で浮力が小さい場合は、
気泡は第1または第2の仕切り板の下側面18c、19
cにトラップされて滞留する。この微細な気泡は時間が
経過するにつれて、大きな気泡に合体するか、あるいは
このように滞留した小さな気泡同士が集まって大きな気
泡に成長するかして、十分な浮力が得られた時点で第1
または第2の仕切り板の下側面18c、19cに沿って
上昇して液面23から外へ放出される。
【0021】このように、本発明の構造によれば、脱泡
すべき液体に混入している気泡は、最大で隣り合う仕切
り板同士(あるいは脱泡槽11の側壁12とこれに隣り
合う仕切り板18、または、脱泡槽11の側壁14とこ
れに隣り合う仕切り板18)間の垂直方向における距離
だけ上昇すれば、第1または第2の仕切り板でトラップ
されるので、大きな気泡のみならず、微細な気泡をもき
れいに除去することができる。また、液体が流れて行く
通路において、脱泡槽11の側壁12、14または、第
1および第2の仕切り板の表面近傍では液体の流速が極
めて遅く、このことも気泡のトラップ効果を助長するこ
とになる。
【0022】
【実施例】以下に図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。なお、以下の実施例の説明において、図1に
示す装置と同じ構成要素については同じ符号を付してそ
の説明は省略する。図2は脱泡装置10の内部の構成を
示す斜視図である。脱泡槽11の長手方向における側面
11bの内壁に水平方向に対して約60°の角度を成し
て複数のガイド溝24が約1cmの間隔を置いて設けら
れている。このガイド溝24は脱泡槽11の底面17に
も連設されており、底面17においては脱泡槽11の幅
方向に延在している。脱泡槽11は、長手方向における
長さが約20cm、高さが約25cmであり、仕切り板
18(19)をガイド溝24に沿って斜めにはめ込んだ
時に、それぞれの仕切り板18、19の上端部が脱泡槽
11の上端よりやや低いところに位置するように設計さ
れている。
【0023】図3は仕切り板18(19)の構成を示す
正面図であり、図4はその側面図である。図3に示すよ
うに、仕切り板18(19)は幅約9.3cm、長さ約
28cmの薄い板状部材でできており、表面にテフロン
加工が施されている。また、仕切り板18(19)の一
方の端部にU字形状の凹部22が形成されており、凹部
22の足の部分22aは幅約1cm、長さ約5.5cm
に設計されている。また、図4に示すように各仕切り板
18、19の上下端部は約30°の角度をなすように斜
めにカットされている。
【0024】このように構成された第1及び第2の仕切
り板18と19を、図2に示すように、ガイド溝24に
凹部22が上下交互になるようにはめ込んで保持する。
すなわち、第1の仕切り板18は凹部22が上にくるよ
うに、第2の仕切り板19は凹部22が下にくるように
して、ガイド溝24に仕切り板を交互にはめ込んで、第
1の仕切り板18の上端部、および第2の仕切り板19
の下端部にスペースを形成し、全脱泡槽11内で全体と
して上下方向に蛇行する液体の通路を形成するようにす
る。なお、上述した通り、仕切り板18(19)の上下
端部は約30°の角度で斜めにカットされており、ま
た、脱泡槽11の側面の内壁11bに設けられたガイド
溝24は、水平方向に対して約60°の角度をなして形
成されているので、仕切り板18(19)の下端部を脱
泡槽11の底面17に設けられているガイド溝24にぴ
ったりはめることができる。
【0025】このように設計された脱泡装置10に、液
体供給口13から脱泡する液体試料を供給して、仕切り
板18、19によって形成された液体通路を3L/分の
流量で通過させたところ、微細な気泡まで十分に脱泡す
ることができた。
【0026】本発明の脱泡装置は、上述の実施例に限定
されるものではなく、様々な変形例が考えられる。例え
ば、上述の実施の形態では、第1及び第2の仕切り板1
8、19の表面に撥水性部材であるテフロンをコーティ
ングを施してトラップ効果を上げるようにしているが、
テフロンコーティングに限らず、塩化ビニルなどの他の
撥水性部材も好適に使用することができる。
【0027】尚、上述の実施例では、第1および第2の
仕切り板18、19の表面全体にテフロンコーティング
を施すようにしているが、これらの仕切り板の下側を向
いた面18c、19dのみにテフロンや塩化ビニルなど
の撥水性部材を施すようにするか、あるいは、これらの
面18c、19dのうち、気泡のトラップに最も効果的
な部分だけに撥水性部材を施すようにしても良い。ま
た、図1に示すような脱泡槽の側壁12、14も水平方
向に対して斜めにした装置においては、第1および第2
の仕切り板18、19のみならず、脱泡槽11の側壁1
4の内側表面、(あるいはこの内側表面の一部分)にも
撥水性部材を設けるか、あるいは脱泡槽11の内側面全
体に撥水性部材を設けるようにしても良い。
【0028】更に、第1及び第2の仕切り板18、19
の表面に微細な凹凸を設けると、より気泡が付着しやす
くなる。なお、微細な凹凸も、第1及び第2の仕切り板
の下側を向いた面18c、19dのみに設ける、あるい
は、脱泡に最も効果的な部分にのみ設ける、または、こ
れにに加えて、脱泡槽11の側壁14の内側表面(ある
いはこの内側表面の一部分)、あるいは脱泡槽11の内
側面全体にも凹凸を設けるなど、様々な変形例が考えら
れる。
【0029】また、上述の実施例では、脱泡槽11にガ
イド溝24を設けて、第1及び第2の仕切り板18、1
9を脱泡槽11に対して着脱自在としたが、固定的に設
けるようにしてもよい。
【0030】さらに、上述の実施例では、脱泡槽の側壁
12、14および第1および第2の仕切り板18、19
を、液体の供給口13側において水平方向に対して鋭角
を形成するように傾斜させているが、これらの部材を逆
方向に傾斜させて、液体送出口15側において鋭角を形
成するように構成しても良い。
【0031】また、脱泡槽11の大きさ、仕切り板1
8、19同士の間隔、第2の仕切り板19の上端部19
aと脱泡槽11の上端部11aとの間隔、第2の仕切り
板19の下端部19bと脱泡槽11の底面17との間
隔、あるいは、第1及び第2の仕切り板の傾斜角度(お
よび脱泡槽11の第1および第2の側壁の傾斜角度)な
どは、特に限定されるものではなく、脱泡する液体の種
類や分析の条件等を勘案して決めることができる。
【0032】
【発明の効果】上述した通り、本発明の脱泡装置によれ
ば、脱泡槽の中に液体を蛇行させる通路を形成している
ので、脱泡装置を小型化しても脱泡槽中の液体の滞留時
間を長く取ることができる。また、脱泡するまでの気泡
の上昇距離が短くなるため、微細な気泡をも効果的に脱
泡することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の脱泡装置の実施形態の構成を示す断
面図である。
【図2】 図1に示す脱泡装置の内部構成を示す斜視図
である。
【図3】 仕切り板18(19)の構成を示す正面図で
ある。
【図4】 仕切り板18(19)の構成を示す側面図で
ある。
【図5】 従来の脱泡装置の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
10 脱泡装置 11 脱泡槽 12、14 脱泡槽側壁 13 液体供給口 15 液体送出口 17 脱泡槽底面 18 第1の仕切り板 19 第2の仕切り板 23 液面 24 ガイド溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱泡槽と、当該脱泡槽内に液体を供給す
    る液体供給口と、当該脱泡槽から前記液体を送出する液
    体送出口とを具える脱泡装置において、 前記脱泡槽内に脱泡槽底面から所定の高さまで延在する
    少なくとも一枚の第1の仕切り板を水平方向に対して傾
    斜させて設けると共に、この第1の仕切り板と交互に少
    なくとも一枚の第2の仕切り板を前記第1の仕切り板の
    上端より高い位置から前記脱泡槽の底面近傍まで当該第
    1の仕切り板にほぼ平行に設けて、前記脱泡槽の一の内
    側面(第1の内側面)と前記第1の仕切り板あるいは第
    2の仕切り板との間、前記第1の仕切り板と第2の仕切
    り板同士の間、及び前記脱泡槽の前記第1の内側面に相
    対向する第2の内側面と前記第1の仕切り板あるいは第
    2の仕切り板との間に前記液体を通過させる通路を形成
    したことを特徴とする脱泡装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の脱泡装置において、前
    記脱泡槽の第1及び第2の内側面を前記第1及び第2の
    仕切り板とほぼ平行になるように、水平方向に対して傾
    斜させたことを特徴とする脱泡装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の脱泡装置にお
    いて、前記脱泡槽の第1及び第2の内側面と、前記第1
    及び第2の仕切り板との前記液体に接触する面のうち
    の、少なくとも下側を向いた面の少なくとも一部を撥水
    性部材で構成したことを特徴とする脱泡装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の脱
    泡装置において、前記脱泡槽の第1及び第2の内側面
    と、前記第1及び第2の仕切り板との前記液体に接触す
    る面のうちの、少なくとも下側を向いた面の少なくとも
    一部に微細な凹凸を設けたことを特徴とする脱泡装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の脱
    泡装置において、前記第1および第2の仕切り板を前記
    脱泡槽から着脱自在に構成したことを特徴とする脱泡装
    置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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