JPH11133599A - 着色画像形成用感光材、感光性エレメント、これを用いたカラーフィルターの製造法及びカラーフィルター - Google Patents

着色画像形成用感光材、感光性エレメント、これを用いたカラーフィルターの製造法及びカラーフィルター

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JPH11133599A
JPH11133599A JP29746297A JP29746297A JPH11133599A JP H11133599 A JPH11133599 A JP H11133599A JP 29746297 A JP29746297 A JP 29746297A JP 29746297 A JP29746297 A JP 29746297A JP H11133599 A JPH11133599 A JP H11133599A
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JP
Japan
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photosensitive material
color filter
forming
pigment
colored image
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Application number
JP29746297A
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English (en)
Inventor
Takeshi Uchida
剛 内田
Yuji Kobayashi
雄二 小林
Shiyouichi Sasaki
晶市 佐々木
Hiroyuki Sonobe
宏幸 園部
Yukiko Muramatsu
有紀子 村松
Masato Fukazawa
正人 深澤
Yoichi Kimura
陽一 木村
Koji Yamazaki
浩二 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高感度で、解像度に優れた着色画像形成用感
光材、これを用いたカラーフィルターの製造法及びカラ
ーフィルターを提供する。 【解決手段】 下記一般式(I)で表されるエポキシア
クリレート樹脂、顔料、光重合性モノマー、アセトフェ
ノン系光重合開始剤及び溶剤を含有してなる着色画像形
成用感光材、感光性エレメント、これを用いたカラーフ
ィルターの製造法及びカラーフィルター。 【化1】 [式中、Α1は環を構成する炭素数が6〜12の二価の
芳香族環を示し、Α2は環を構成する炭素数が6〜12
の三価の芳香族環を示し、R1は水素原子又はメチル基
を示し、R2は水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基
を示し、Xは水素原子又は−CO−Y−COOH(但
し、Yは炭素数1〜12の二価の炭化水素基を示す。)
を示し、Xにおける−CO−Y−COOHの割合が10
%モル%以上であり、nは0〜15の整数を示す。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着色画像形成用感
光材、感光性エレメント、これを用いたカラーフィルタ
ーの製造法及びカラーフィルターに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示デバイス、センサー及び
色分解デバイス等にカラーフィルターが多用されてい
る。
【0003】このカラーフィルターの製造法として、従
来は、染色可能な樹脂、例えば天然のゼラチンやカゼイ
ンをパターニングし、そこに、主に染料を用いて染色
し、着色画素を得るという方法がとられていた。しか
し、この方法で得た画素は、材料からの制約で、耐熱
性、耐光性が低いという問題があった。
【0004】そこで、最近、耐熱性及び耐光性を改良す
る目的で、顔料を分散した感光材料を用いる方法が注目
され、多くの検討が行われるようになった。この方法に
よれば、製法も簡略化され、得られたカラーフィルター
も安定で、寿命の長いものになることが知られている。
【0005】この顔料を用いたカラーフィルターのベー
ス樹脂としては、アクリル樹脂が一般的に用いられてき
た。しかし、これらの樹脂を用いた感光材では、感度が
低いという問題があった。また高解像度化という点でも
限界があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来の技術の問題を解決するためのものであり、高感度
で、解像度に優れた着色画像形成用感光材、これを用い
たカラーフィルターの製造法及びカラーフィルターを提
供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、特定のエポキ
シアクリレート樹脂とアセトフェノン系光重合開始剤を
含有させることにより、高感度で、解像度を向上させる
ことができることを見出し、この知見に基づいて本発明
に至った。
【0008】すなわち、本発明は、下記一般式(I)で
表されるエポキシアクリレート樹脂、顔料、光重合性モ
ノマー、アセトフェノン系光重合開始剤及び溶剤を含有
してなる着色画像形成用感光材を提供するものである。
【0009】
【化2】 [式中、Α1は環を構成する炭素数が6〜12の二価の
芳香族環を示し、Α2は環を構成する炭素数が6〜12
の三価の芳香族環を示し、R1は水素原子又はメチル基
を示し、R2は水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基
を示し、Xは水素原子又は−CO−Y−COOH(但
し、Yは炭素数1〜12の二価の炭化水素基を示す。)
を示し、Xにおける−CO−Y−COOHの割合が10
%モル%以上であり、nは0〜15の整数を示す。] また、本発明は、前記着色画像形成用感光材からなる層
を有する感光性エレメントを提供するものである。
【0010】また、本発明は、前記着色画像形成用感光
材を、基板上に膜形成し、活性光線を膜に対して画像状
に照射し、露光部を光硬化させ、未露光部を現像により
除去する工程を、異なった複数の色について繰り返し行
い、画素を形成することを特徴とするカラーフィルター
の製造法及びその製造法により製造されたカラーフィル
ターを提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。 [着色画像形成用感光材]本発明において用いられる一
般式(I)で表されるエポキシアクリレート樹脂におい
て、A1の環を構成する炭素数が6〜12の二価の芳香
族環及びA2の環を構成する炭素数が6〜12の三価の
芳香族環における芳香族環は、単環、縮合環又は単環同
士が単結合で結合したものであってよく、また、炭素数
1〜6のアルキル基が1個以上結合していてもよい。
【0012】A1の環を構成する炭素数が6〜12の二
価の芳香族環としては、例えば、
【0013】
【化3】 等が挙げられる。
【0014】A2の環を構成する炭素数が6〜12の三
価の芳香族環としては、例えば、
【0015】
【化4】 等が挙げられる。
【0016】Xは水素原子又は−CO−Y−COOHで
あり、−CO−Y−COOHの存在比率(モル%)は1
0モル%以上であり、好ましくは30〜100モル%で
ある。10モル%未満であるとアルカリ現像性が低下す
る。
【0017】Yの炭素数1〜12の二価の炭化水素基と
しては、例えば、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フ
タル酸、テトラヒドロフタル酸、ピロメリット酸等の多
価カルボン酸から2個のカルボキシル基を除いた二価の
残基が挙げられる。
【0018】本発明において用いられる一般式(I)で
表されるエポキシアクリレート樹脂は、例えば、下記一
般式(I−1)
【0019】
【化5】 (式中、Α1、Α2、R2及びnは、一般式(I)におけ
ると同意義である。)で表されるエポキシ化合物とアク
リル酸又はメタクリル酸とをエチルセロソルブアセテー
ト等の溶媒中で80〜120℃で2〜30時間加熱して
反応させ、エポキシ基とカルボキシル基の反応により生
成した2級のヒドロキシル基にテトラヒドロ無水フタル
酸等の酸無水物を60〜120℃で1〜20時間反応さ
せることにより得ることができる。
【0020】前記一般式(I−1)で表されるエポキシ
化合物は、例えば、ESN−100シリーズ(一般式
(I−1)でΑ1及びΑ2がナフタレン環で、フェニレン
基がp−フェニレン基で、R2が水素原子で、種々の分
子量のものとして、商品名ESN−170、ESN−1
85、ESN−195等がある。)として、新日鉄化学
株式会社から入手することができる。
【0021】本発明におけるエポキシアクリレート樹脂
の重量平均分子量(ゲルパーミエイションクロマトグラ
フで測定し標準ポリスチレン換算したもの)は、塗工
性、耐熱性の点から1,000〜50,000であるこ
とが好ましい。エポキシアクリレート樹脂の使用量は、
エポキシアクリレート樹脂、顔料、光重合性モノマー及
びアセトフェノン系光重合開始剤の総量100重量部に
対して、5〜85重量部とすることが好ましく、15〜
55重量部とすることがより好ましく、20〜45重量
部とすることが特に好ましい。この使用量が5重量部未
満では、現像液に対する溶解性や解像度が低下する傾向
があり、85重量部を超えると、基板への密着性が低下
し、画素の形成が困難になる傾向がある。
【0022】また、本発明の着色画像形成用感光材に
は、アクリル樹脂、スチレンマレイン酸樹脂、変性スチ
レンマレイン酸樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、メ
ラミン樹脂等の一般式(I)で表されるエポキシアクリ
レート樹脂以外の樹脂を、一般式(I)で表されるエポ
キシアクリレート樹脂100重量部に対して300重量
部以下で使用することができる。この使用量が300重
量部を超えると、解像度や光感度が低下する傾向があ
る。
【0023】本発明に用いられる顔料としては、無機顔
料、有機顔料のいずれも使用可能であるが、通常、黒色
のカーボンブラック、黒鉛等を除いては、色調の豊富さ
などから有機顔料が好ましい。
【0024】有機顔料としては、例えば、アゾ系、フタ
ロシアニン系、インジゴ系、アントラキノン系、ペリレ
ン系、キナクリドン系、メチン・アゾメチン系、イソイ
ンドリノン系等が挙げられる。
【0025】本発明の着色画像形成用感光材をカラーフ
ィルターに適用する場合には、赤、緑、青及び黒色等の
着色画像に適した各顔料系が好ましく用いられる。
【0026】赤色の着色画像としては、単一の赤色顔料
系を用いてもよく、黄色顔料系を赤色顔料系に混合して
調色を行ってもよい。
【0027】赤色顔料系としては、例えば、カラーイン
デックス名で、C.I.ピグメントレッド9、123、
155、168、177、180、217、220、2
24等が挙げられる。
【0028】黄色顔料系としては、例えば、カラーイン
デックス名で、C.I.ピグメントイエロー20、2
4、83、93、109、110、117、125、1
39、147、154等が挙げられる。
【0029】これらの赤色顔料系及び黄色顔料系は、そ
れぞれ2種以上を混合して使用することもできる。な
お、赤色顔料系と黄色顔料系を混合して用いる場合に
は、黄色顔料系を、赤色顔料系と黄色顔料系の総量10
0重量部に対して、50重量部以下で使用することが好
ましい。
【0030】緑色の着色画像としては、単一の緑色顔料
系を用いてもよく、上記の黄色顔料系を緑色顔料系に混
合して調色を行ってもよい。
【0031】緑色顔料系としては、例えば、カラーイン
デックス名で、C.I.ピグメントグリーン7、36、
37等が挙げられる。
【0032】これらの緑色顔料系及び黄色顔料系は、そ
れぞれ2種以上を混合して使用することもできる。な
お、緑色顔料系と黄色顔料系を混合して使用する場合に
は、黄色顔料系を、緑色顔料系と黄色顔料系の総量10
0重量部に対して、50重量部以下で用いることが好ま
しい。
【0033】青色の着色画像としては、単一の青色顔料
系を用いてもよく、紫色顔料系を青色顔料系に混合して
調色を行ってもよい。
【0034】青色顔料系としては、例えば、カラーイン
デックス名で、C.I.ピグメントブルー15、15:
3、15:4、15:6、22、60等が挙げられる。
【0035】紫色顔料系としては、例えば、カラーイン
デックス名で、C.I.ピグメントバイオレット19、
23、29、37、50等が挙げられる。
【0036】これらの青色顔料系及び紫色顔料系は、そ
れぞれ2種類以上を混合して使用することもできる。な
お、青色顔料系と紫色顔料系を混合して使用する場合に
は、紫色顔料系を、青色顔料系と紫色顔料系の総量10
0重量部に対して、50重量部以下で用いることが好ま
しい。
【0037】黒色の着色画像としては、例えば、カーボ
ンブラック、黒鉛、チタンカーボン、黒鉄、二酸化マン
ガン等の黒色顔料が使用される。
【0038】本発明における顔料の使用量は、エポキシ
アクリレート樹脂、顔料、光重合性モノマー及びアセト
フェノン系光重合開始剤の総量100重量部に対して、
5〜70重量部とすることが好ましく、10〜50重量
部とすることがより好ましく、15〜50重量部とする
ことが特に好ましい。この使用量が5重量部未満では、
画像の色濃度が低くなる傾向があり、また、70重量部
を超えると、光感度が低下する傾向がある。
【0039】本発明における光重合性モノマーとしては
光重合性不飽和結合を分子内に一つ以上有する光重合性
モノマーが好ましく用いられる、光重合性不飽和結合を
分子内に一つ以上有する光重合性モノマーとしては、例
えば、メチルメタクリレート、ベンジルメタクリレー
ト、ブトキシエチルメタクリレート、ブトキシエチルア
クリレート、ブトキシトリエチレングリコールアクリレ
ート、ECH(エピクロルヒドリン)変性ブチルアクリ
レート、ジシクロペンタニルアクリレート、EO(エチ
レンオキシド)変性ジシクロペンタニルアクリレート、
N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、エチル
ジエチレングリコールアクリレート、2−エチルヘキシ
ルアクリレート、グリセロールメタクリレート、ヘプタ
デカフロロデシルアクリレート、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート、カプロラクトン変性−2−ヒドロキシ
エチルアクリレート、イソボルニルアクリレート、メト
キシジプロピレングリコールアクリレート、メトキシ化
シクロデカトリエンアクリレート、フェノキシヘキサエ
チレングリコールアクリレート、EO変性リン酸アクリ
レート、カプロラクトン変性テトラヒドロフルフリルア
クリレート、EO変性ビスフェノールAジアクリレー
ト、ECH変性ビスフェノールAジアクリレート、ビス
フェノールΑジメタクリレート、1,4−ブタンジオー
ルジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジアク
リレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、グ
リセロールジメタクリレート、ネオペンチルグリコール
ジアクリレート、EO変性リン酸ジアクリレート、EC
H変性フタル酸ジアクリレート、ポリエチレングリコー
ル400ジアクリレート、ポリプロピレングリコール4
00ジメタクリレート、テトラエチレングリコールジア
クリレート、ECH変性1,6−ヘキサンジオールジア
クリレート、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリアクリレート、EO変性
リン酸トリアクリレート、EO変性トリメチロールプロ
パントリアクリレート、PO(プロピレンオキシド)変
性トリメチロールプロパントリアクリレート、トリス
(メタクリロキシエチル)イソシアヌレート、ペンタエ
リスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリト
ールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキ
サアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリ
レート等のアクリレート、メタクリレートあるいはこれ
らに対応するメタクリレート、アクリレート等が挙げら
れる。これらの光重合性モノマーは、単独で又は2種類
以上を組み合わせて使用される。
【0040】本発明における光重合性モノマーの使用量
は、エポキシアクリレート樹脂、顔料、光重合性モノマ
ー及びアセトフェノン系光重合開始剤の総量100重量
部に対して、2〜50重量部とすることが好ましく、5
〜40重量部とすることがより好ましく、10〜30重
量部とすることが特に好ましい。モノマーの割合が2重
量部未満では、光感度が低くなる傾向があり、50重量
部を超えると、現像性が低下する傾向ある。
【0041】本発明におけるアセトフェノン系光重合開
始剤としては2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−
(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン、4
−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−ブチル
ジクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、
2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−
1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒ
ドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−(4−
ドデシルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−プロピルケ
トン、1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)フェニル
ケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニ
ル]−2−モルフォリノプロパン−1−オンが好ましく
用いられる。
【0042】また、他のアセトフェノン系光重合開始剤
以外の光重合開始剤を併用しても差し支えなく、例えば
N,N′−テトラエチル−4,4′−ジアミノベンゾフ
ェノン、4−メトキシ−4′−ジメチルアミノベンゾフ
ェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチ
ル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフ
ェノン、4−ベンゾイル−4′−メチルジフェニルサル
ファイド、3,3′−ジメチル−4−メトキシベンゾフ
ェノン、2,2′−ビス(2−クロロフェニル)−4,
5,4′,5′−テトラフェニル−1,2′−ビイミダ
ゾール、2,2′−ビス(2−クロロフェニル)−4,
5,4′,5′−テトラ(3,4−メチレンジオキシフ
ェニル)4,4′−ビ−1H−イミダゾール、ベンジ
ル、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾイ
ンイソブチルエーテル、ベンジルジメチルメチルケター
ル、α−ヒドロキシイソブチルフェノン、チオキサント
ン、2,4−ジエチルチオキサントン、2−クロロチオ
キサントン、t−ブチルアントラキノン、1−クロロア
ントラキノン、2,3−ジクロロアントラキノン、3−
クロル−2−メチルアントラキノン、2−エチルアント
ラキノン、1,4−ナフトキノン、9,10−フェナン
トラキノン、1,2−ベンゾアントラキノン、1,4−
ジメチルアントラキノン、2−フェニルアントラキノ
ン、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニル
イミダゾール二量体、2−(p−メトキシスチリル)−
4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン等
が挙げられる。
【0043】本発明におけるアセトフェノン系光重合開
始剤の使用量は、エポキシアクリレート樹脂、顔料、光
重合性モノマー及びアセトフェノン系光重合開始剤の総
量100重量部に対して、0.01〜20重量部とする
ことが好ましく、2〜15重量部とすることがより好ま
しく、5〜10重量部とすることが特に好ましい。この
使用量が0.01重量部未満では、光感度が低くくなる
傾向があり、また、20重量部を超えると、密着性が低
下する傾向がある。また全光重合開始剤のうちアセトフ
ェノン系光重合開始剤の使用量が30重量%以上である
ことが好ましく、40重量%以上であることがより好ま
しく、50重量%以上であることが特に好ましい。
【0044】本発明において用いられる有機溶剤として
は、例えば、ケトン系、セロソルブ系、アルコール系、
芳香族系等が挙げられる。具体的には、アセトン、メチ
ルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルセロソル
ブ、エチルセロソルブ、ブチロセロソルブ、メチルセロ
ソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート、ブチ
ロセロソルブアセテート、エチレングリコールモノプロ
ピルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテ
ル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレン
グリコールエチルエーテル、トリエチレングリコールジ
メチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエー
テル、プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピ
レングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコ
ールジエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロ
ピルエーテル、プロピレングリコールジイソプロピルエ
ーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、3
−メチル−3−メトキシブタノール、3−メチル−3−
メトキシブチルアセテート、N−メチル−2−ピロリド
ン、N−ヒドロキシメチル−2−ピロリドン、メチルア
ルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、n−ブチルアルコール、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、酢酸エチル等
の有機溶剤が挙げられる。これらの有機溶剤は単独で又
は2種類以上を組み合わせて用いられる。
【0045】本発明における有機溶剤の使用量は、エポ
キシアクリレート樹脂、顔料、光重合性モノマー及びア
セトフェノン系光重合開始剤を含む全固形分が、5〜4
0重量%となるように使用することが好ましい。この配
合量の全固形分が5重量%未満では、塗膜の乾燥時間に
時間がかかる傾向があり、40重量%を超えると、感光
材の粘度が高過ぎて、塗布性が低下する傾向がある。
【0046】本発明の着色画像形成用感光材には、必須
成分であるエポキシアクリレート樹脂、顔料、光重合性
モノマー及びアセトフェノン系光重合開始剤以外に、暗
反応を抑制するための熱重合禁止剤(ハイドロキノン、
ハイドロキノンモノメチルエーテル、ピロガロール、t
−ブチルカテコール等)、基板との密着性を向上させる
ためのシランカップリング剤(好ましくはビニル基、エ
ポキシ基、アミノ基、メルカプト基等を有するシランカ
ップリング剤)やチタネートカップリング剤(イソプロ
ピルトリメタクリロイルチタネート、ジイソプロピルイ
ソステアロイル−4−アミノベンゾイルチタネート
等)、膜の平滑性を向上させるための界面活性剤(フッ
素系、シリコン系、炭化水素系等)及びその他、紫外線
吸収剤、酸化防止剤等の各種添加剤を必要に応じて適宜
使用することができる。
【0047】本発明の着色画像形成用感光材の製造例を
以下に説明する。
【0048】まず、一般式(I)のエポキシアクリレー
ト樹脂及び顔料を有機溶剤と混合し、超音波分散機、三
本ロール、ボールミル、サンドミル、ビーズミル、ホモ
ジナイザー、ニーダー等の各種分散、混練装置を用いて
顔料の分散を行う。
【0049】この分散工程の際、アニオン系顔料分散剤
(ポリカルボン酸型高分子活性剤、ポリスルホン酸型高
分子活性剤等)、ノニオン系顔料分散剤(ポリオキシエ
チレン・ポリオキシプロピレンブロックポリマー等)な
どの顔料分散剤や、有機顔料(アントラキノン系、ペリ
レン系、フタロシアニン系、キナクリドン系等)に置換
基(カルボキシル基、スルホン酸基、スルホン酸塩基、
カルボン酸アミド基、スルホン酸アミド基、水酸基等)
を導入した有機顔料の誘導体などの分散剤を加えると、
顔料の分散性や分散安定性が良好になり好ましい。これ
ら顔料分散剤や有機顔料の誘導体は、顔料100重量部
に対して50重量部以下で用いることが好ましい。
【0050】また、顔料分散時に光重合性モノマー及び
光重合開始剤を加えることもでき、顔料分散後に光重合
性モノマー及び光重合開始剤を加えることもできる。
【0051】一般式(I)で表されるエポキシアクリレ
ート樹脂は、全量を分散時に顔料と共に使用することも
でき、樹脂の一部を分散後に使用することもできる。
【0052】同様に有機溶剤も、顔料の分散時に全量使
用することもでき、有機溶剤の一部を分散後に使用する
こともできる。ただし、有機溶剤は分散時の顔料及び樹
脂の全量100重量部に対して、分散時に、少なくとも
100重量部以上使用することが好ましい。有機溶剤の
使用量が分散時に100重量部未満では、分散時の粘度
が高すぎて、特にボールミル、サンドミル、ビーズミル
等で分散する場合には、分散が困難となる傾向がある。
【0053】本発明のカラーフィルターの製造法は、上
記本発明の着色画像形成用感光材を、基板上に膜を形成
し、活性光線を膜に対して画像状に照射し、露光部を光
硬化させ、未露光部を現像により除去する工程を、異な
った複数の色について繰り返し行い、画素を形成する方
法である。
【0054】上記本発明の着色画像形成用感光材を、基
板上に塗布する方法としては、例えば、ロールコーター
塗布、スピンコーター塗布、スプレー塗布、ホエラー塗
布、ディップコーター塗布、カーテンフローコーター塗
布、ワイヤーバーコーター塗布、グラビアコーター塗
布、エアナイフコーター塗布等が挙げられる。
【0055】この際に用いる基板としては、用途により
選択されるが、例えば、白板ガラス、青板ガラス、シリ
カコート青板ガラス等の透明ガラス基板、ポリエステル
樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニ
ル樹脂等の合成樹脂製シート、フィルム又は基板、アル
ミニウム板、銅板、ニッケル板、ステンレス板等の金属
基板、その他セラミック基板、光電変換素子を有する半
導体基板等が挙げられる。
【0056】塗布後、通常、50〜150℃の温度で、
1〜30分間加熱することにより膜を形成することがで
きる。
【0057】一方、感光材を基板に直接塗布せずに、い
ったん支持体上に塗布乾燥し着色画像形成用感光材を含
む層(この層の厚さは、通常、0.1〜300μm、好
ましくは0.2〜30μm、より好ましくは0.2〜5
μmである)を形成して感光性エレメントとし、これを
基板にラミネートするなどして、基板表面に膜として形
成することもできる。支持体に感光材を塗布する方法と
しては、ナイフコーター塗布、グラビアコーター塗布、
ロールコーター塗布、スプレーコーター塗布等で行うこ
とができるこの際に用いられる支持体としては、例え
ば、ポリエステルフィルム、ポリアミドイミドフィル
ム、ポリプロピレンフィルム、ポリスチレンフィルム等
のフィルムが挙げられる。塗布したのち、上記と同様
に、通常、50〜130℃の温度で1〜30分間乾燥し
て膜を得ることができる。更に膜の表面に塵が付着する
のを防ぐ等の目的で、膜の表面に剥離可能なカバーフィ
ルムを積層することが望ましい。
【0058】剥離可能なカバーフィルムとしては、例え
ば、ポリエチレンフィルム、テフロンフィルム、ポリプ
ロピレンフィルム、表面処理した紙等があり、カバーフ
ィルムを剥離するときに膜と支持体との接着力よりも膜
とカバーフィルムとの接着力がより小さいものであれば
よい。
【0059】このようにして得られた感光性エレメント
を基板上にラミネートする方法としては、基板と本発明
の着色画像形成用感光材を含む層を重ね合わせながら、
加熱圧着することが好ましい。この場合、雰囲気は常圧
でも減圧下でもよい。
【0060】このようにして基板表面に形成した本発明
の着色画像形成用感光材を含む膜の厚みは、用途に夫っ
て適宜定まるが、通常、0.1〜300μmの範囲で使
用される。また、カラーフィルターに用いる場合には、
通常、0.2〜5μmの範囲で使用される。
【0061】次に画像パターンを形成する方法について
説明する。上記の方法で得られた基板上の膜に、活性光
線を画像状に照射し、露光部の膜を硬化させる。この
際、感光性エレメントを用いて膜を形成した場合には、
支持体をつけたまま上から露光してもよく、いったん支
持体を剥離したのち露光してもよい。また、基板に直接
感光材を塗布して膜を形成した場合でも、その膜の表面
にポリビニルアルコール等の酸素遮断膜を0.5〜30
μmの厚みで形成し、その上から露光してもよい。
【0062】活性光線の光源としては、例えば、カーボ
ンアーク灯、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、キセノンラン
プ、メタルハライドランプ、蛍光ランプ、タングステン
ランプ、可視光レーザー等挙げられる。これらの光源を
用いてフォトマスクを介したパターン露光や走査による
直接描画等により、画像状に活性光線が照射される。
【0063】次いで、未露光部を除去する現像工程によ
り、画像に対応した硬化膜の着色画像パターンを得るこ
とができる。
【0064】現像方法としては、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、炭酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム
等の無機アルカリや、モノエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、テトラメチルアン
モニウムハイドロオキサイド、トリエチルアミン、n−
ブチルアミン等の有機塩基や塩を含む水溶液を吹きつけ
る方法、これら水溶液に浸漬する方法などが挙げられ
る。
【0065】現像後、更に、着色画像パターンを高圧水
銀灯等を用いて0.5〜5J/cm 2の光量を照射して
後露光するか、60〜200℃の温度で1〜60分間、
後加熱をすることにより、画像パターンがより強固とな
るために好ましい。
【0066】以上の工程を、複数の異なった複数の色に
ついて繰り返して行い、画素を形成して、カラーフィル
ターが得られる。
【0067】液晶表示素子に用いるカラーフィルターの
作製法としては、例えば、ガラス基板上に本発明の着色
画像形成用感光材を用いて、上記した方法を繰り返して
行うことにより、赤、緑及び青の着色画素を形成した
後、この着色画素間のすき間に、上記の方法で、本発明
の着色画像形成用感光材(黒色)を用いて、黒色の着色
画像を樹脂ブラックマトリックスとして形成する方法、
先にクロム蒸着又は本発明の着色画像形成用感光材(黒
色)を用いて、上記方法で黒色の着色画像を樹脂ブラッ
クマトリックスとして形成した後、上記と同様な方法
で、赤、緑及び青の着色画素を形成する方法等が挙げら
れる。
【0068】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0069】実施例1 (A)エポキシアクリレート樹脂の合成 エポキシ化合物(新日鐵化学株式会社製ESN−18
5、エポキシ当量277.5、溶融粘度(ポイズ、15
0℃)4.5)100重量部とアクリル酸25重量部と
4−メトキシフェノール0.2重量部とエチルセロソル
ブアセテート150重量部を混合し、100℃で10時
間撹拌した。酸価が0.1mmKOH/g未満であるこ
とを確認したあと、テトラヒドロ無水フタル酸50重量
部と臭化テトラエチルアンモニウム0.05重量部とエ
チルセロソルブアセテート50重量部を加え80℃で4
時間撹拌した。得られた生成物の重量平均分子量は、G
PCの測定から約2,000であった。この反応生成物
を、以下、樹脂Αとした。樹脂Aの構造を表1に示す。 (B)感光材の調製 上記で合成した樹脂Αを固形分として25g、顔料とし
て、カーボンブラック40g、ノニオン系顔料分散剤5
gを、プロピレングリコールジメチルエーテル200g
に加え、これをビーズミルを用いて2時間分散した。こ
の分散液に、光重合性モノマーとして、ペンタエリスリ
トールテトラアクリレート18g、光重合開始剤とし
て、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モ
ルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン8g、N,
N′−テトラエチル−4,4′−ジアミノベンゾフェノ
ン4g及び有機溶剤としてエチレングリコールモノエチ
ルエーテル200gを加えて混合し、黒色の着色画像形
成用感光材を得た。
【0070】この感光材を、ガラス基板(コーニング社
製、商品名7059)上にスピンコート法により塗布し
た後、100℃、5分の乾燥を行い、膜厚1.0μmの
膜を形成した。得られた乾燥塗膜に、ネガマスクを通し
て超高圧水銀灯により、画像状に200mJ/cm2
露光を行い、次いで、トリエタノールアミンを3重量%
含む水溶液により、現像を行い、黒色画像パターンを得
た。得られた黒色の画像パターンの光学密度は2.5で
あった。
【0071】また、得られた黒色の画像パターンの光感
度、解像度、パターン形状を下記の方法で評価した結果
を表2に示す。
【0072】光感度:光学密度0.00を1段目とし、
1段ごとに光学密度が0.05ずつ増加する41段のス
テップタブレットを用いて評価した。この値が大きいほ
ど光感度が優れる。
【0073】解像度:ライン及びスペース幅(μm)の
等しいパターンを有するネガマスクを用いて評価した。
完全に現像できた最小のライン及びスペース幅(μm)
で示され、この値が小さいほど解像度が優れる。
【0074】パターン形状:画像パターンの表面状態、
断面形状について評価した。表面が均一で、断面形状が
矩形に近いほど、パターン形状が優れる。
【0075】実施例2 光重合開始剤N,N′−テトラエチル−4,4′−ジア
ミノベンゾフェノン4gを2,2′−ビス(2−クロロ
フェニル)−4,5,4′,5′−テトラフェニル1,
2′−ビイミダゾール4gに代えた以外は実施例1と同
様にして、黒色の着色画像形成用感光材を得た。
【0076】得られた膜に、実施例1と同様にして、露
光及び現像を行い、黒色の画像パターンを得た。
【0077】得られた黒色の画像のパターンの光感度、
解像度及びパターン形状を実施例1と同様にして評価し
た結果を表2に示す。
【0078】実施例3 樹脂Αを固形分として30g、顔料として、カラーイン
デックス名でC.I.ピグメントレッド177を21
g、C.I.ピグメントイエロー139を4g及びノニ
オン系顔料分散剤3gを、プロピレングリコールジエチ
ルエーテル250gの有機溶剤に加え、これをビーズミ
ルを用いて2時間分散した。この分散液に、上記の樹脂
Αの固形分5g、光重合性モノマーとしてトリメチロー
ルプロパントリアクリレート25g、光重合開始剤とし
て2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モル
フォリノフェニル)−ブタン−1−オン4g、2−(p
−メトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチ
ル)−s−トリアジン8g、プロピレングリコールジイ
ソプロピルエーテル50g及びエチレングリコールモノ
メチルエーテルアセテート100gを加えて混合し、赤
色の着色画像形成用感光材を得た。
【0079】また、得られた感光材を、実施例1と同様
にして、膜厚2.0μmの膜を形成し、得られた膜にネ
ガマスクを通して超高圧水銀灯により、画像状に200
mJ/cm2の露光を行い、次いで、トリエタノールア
ミンを3重量%含む水溶液により赤色の画像パターンを
得た。
【0080】得られた赤色の画像パターンの光感度、解
像度及びパターン形状を実施例1と同様にして評価した
結果を表2に示す。
【0081】実施例4 樹脂Αを固形分として40g、顔料として、カラーイン
デックス名でC.I.ピグメントグリーン36を15
g、C.I.ピグメントイエロー83を6g及びノニオ
ン系顔料分散剤2gを、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテル200gに加え、これをビーズミルを用いて
2時間分散した。この分散液に、光重合性モノマーとし
てペンタエリスリトールテトラアクリレート25g、光
重合開始剤として2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−
1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン
6g、2,4−ジエチルチオキサントン6g及びプロピ
レングリコールモノメチルエーテル200gを加えて混
合し、緑色の着色画像形成用感光材を得た。
【0082】得られた膜に、実施例3と同様にして、露
光及び現像を行い、緑色の画像パターンを得た。
【0083】得られた緑色の画像パターンの光感度、解
像度及びパターン形状を実施例1と同様にして評価した
結果を表2に示す。
【0084】実施例5 樹脂成分として表1に示すスチレンマレイン酸変性樹脂
B20g、顔料として、カラーインデックス名でC.
I.ピグメントブルー15:6を17g、C.I.ピグ
メントバイオレット23を1g及びノニオン系顔料分散
剤2gを、プロピレングリコールモノメチルエーテル2
60gに加え、これをビーズミルを用いて2時間分散し
た。この分散液に、樹脂Α固形分25g、光重合性モノ
マーとしてトリメチロールプロパントリアクリレート2
5g、光重合開始剤として2−ベンジル−2−ジメチル
アミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−
1−オン5g、2,2′−ビス(2−クロロフェニル)
−4,5,4′,5′−テトラフェニル1,2′−ビイ
ミダゾール5g及びエチレングリコールモノメチルエー
テル140gを加えて混合し、青色の着色画像形成用感
光材を得た。
【0085】得られた膜に、実施例3と同様にして、露
光した後、0.5重量%の炭酸ナトリウムを含む水溶液
で現像を行い、青色の画像パターンを得た。
【0086】得られた青色の画像パターンの光感度、解
像度及びパターン形状を実施例1と同様にして評価した
結果を表2に示す。
【0087】実施例6 実施例3で得られた感光材を、厚さ6μmのポリエチレ
ンテレフタレートフィルム上に、グラビアコート法によ
り塗布し、100℃、2分の乾燥により、膜厚2.0μ
mの着色画像形成用感光材を含む層を形成し、その上に
厚さ40μmのポリエチレンフィルムで被覆して感光性
エレメントを得た。
【0088】得られた感光性エレメントからポリエチレ
ンフィルムを剥がした後、実施例1で用いたものと同様
のガラス基板上に、ラミネートした。ラミネート条件
は、ガラス基板温度40℃、ラミネートロール温度11
0℃、ラミネート圧力3.5kgf/cm2、ラミネー
ト速度1.5m/minで行った。
【0089】次に、ネガマスクを通して、ポリエチレン
テレフタレートフィルム上から超高圧水銀灯により画像
状に60mJ/cm2の露光を行い、次いで、ポリエチ
レンテレフタレートフィルムを剥離した後、実施例1と
同様な方法及び条件で現像を行った。得られた赤色の画
像パターンについて評価した結果を表2に示す。
【0090】比較例1 樹脂Αを表1に示すアクリル樹脂Cに代えた以外は、実
施例1と同様にして、黒色の着色画像形成用感光材を得
た。
【0091】得られた膜に、実施例1と同様にして、露
光及び現像を行い、黒色の画像パターンを得た。
【0092】得られた黒色の画像パターンの光感度、解
像度及びパターン形状を実施例1と同様にして評価した
結果を表2に示す。
【0093】比較例2 樹脂Αを表1に示すアクリル樹脂Dに代えた以外は、実
施例3と同様にして、赤色の着色画像形成用感光液を得
た。
【0094】得られた膜に、実施例2と同様にして、露
光及び現像を行い、赤色の画像パターンを得た。
【0095】得られた赤色の画像パターンの光感度、解
像度及びパターン形状を実施例1と同様にして評価した
結果を表2に示す。
【0096】比較例3 光重合開始剤として、2−ベンジル−2−ジメチルアミ
ノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−
オン8g、N,N′−テトラエチル−4,4′−ジアミ
ノベンゾフェノン4gをN,N′−テトラエチル−4,
4′−ジアミノベンゾフェノン12gに代えた以外は、
実施例1と同様にして、黒色の着色画像形成用感光材を
得た。
【0097】得られた膜に、実施例1と同様にして、露
光及び現像を行い、黒色の画像パターンを得た。
【0098】得られた黒色の画像パターンの光感度、解
像度及びパターン形状を実施例1と同様にして評価した
結果を表2に示す。
【0099】
【表1】
【0100】
【表2】 表2から、本発明におけるエポキシアクリレート樹脂を
使用しない着色画像形成用感光材(比較例1)は、光感
度が低く、パターン又は画素を得ることができなかっ
た。パターン又は画素を得られたものでも本発明におけ
るエポキシアクリレート樹脂を使用したものと比較して
感度及び解像度が劣っており、パターン形状も逆台形で
あった(比較例2)。また、本発明におけるアセトフェ
ノン系光重合開始剤を使用しない着色画像形成用感光液
(比較例3)はアセトフェノン系光重合開始剤を使用し
たものと比較して感度及び解像度が劣っており、パター
ン形状も逆台形であった。それに対し、本発明における
エポキシアクリレート樹脂を用いて作製した着色画像形
成用感光材(実施例1,2,3,4及び5)は、感度、
解像度、いずれも高く、得られたパターン形状も矩形で
良好であった。
【0101】また、実施例6に示した感光性エレメント
を用いた場合においても、感度、解像度、いずれも高
く、得られたパターン形状も矩形で良好であった。
【0102】実施例7 ガラス基板上に、実施例1と同様にして、樹脂ブラック
マトリックスを形成した後、実施例4と同様にして、赤
色の画像パターンを形成した。180℃で10分間の後
加熱を行った。
【0103】次いでその基板を用いて、実施例5と同様
にして、赤色画像パターンの隣に、緑色の画像パターン
を形成し、180℃で10分間の後加熱を行った。
【0104】次いで、その基板を用いて、実施例6と同
様にして、緑色画像パターンの隣に、青色の画像パター
ンを形成し、200℃で10分間の後加熱を行った。
【0105】以上の操作により、一つの画素が、30μ
m×100μmの赤、緑及び青の三色からなる、モザイ
ク状に画素が並んだ高品質のカラーフィルターを作製し
た。
【0106】実施例8 実施例1で用いたガラス基板上に、実施例1と同様にし
て黒色の画像パターン(樹脂ブラックマトリックス)を
形成した後、205℃で20分間の後加熱を行った。
【0107】次いで、実施例8と同様にして、赤、緑及
び青色の順で画素を形成し、一つの画素が、30μm×
100μmの赤、緑及び青色の三色からなる、モザイク
状に画素が並んだ高品質のカラーフィルターを作製し
た。
【0108】実施例7及び実施例8のように、従来にな
く特性良好な着色画像形成用感光材を用いて作製したカ
ラーフィルターは、いずれも消偏性が500以上と光学
特性に優れ、画像表示素子として優れたものであること
を確認した。
【0109】
【発明の効果】本発明のエポキシアクリレート樹脂及び
アセトフェノン系光重合開始材を含有させた着色画像形
成用感光材は、高感度で解像度の優れたものである。
【0110】また、これらの着色画像形成用感光材を用
いる本発明のカラーフィルターの製造法により製造した
カラーフィルターは、光学特性が優れ、高品位であり、
画像表示素子として優れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03F 7/027 515 G03F 7/027 515 7/028 7/028 // C08G 59/17 C08G 59/17 C09D 4/02 C09D 4/02 5/00 5/00 C 163/10 163/10 (72)発明者 園部 宏幸 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社茨城研究所内 (72)発明者 村松 有紀子 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社茨城研究所内 (72)発明者 深澤 正人 茨城県つくば市和台48番 日立化成工業株 式会社筑波開発研究所内 (72)発明者 木村 陽一 千葉県市原市五井南海岸14番地 日立化成 工業株式会社五井工場内 (72)発明者 山崎 浩二 千葉県市原市五井南海岸14番地 日立化成 工業株式会社五井工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表されるエポキシア
    クリレート樹脂、顔料、光重合性モノマー、アセトフェ
    ノン系光重合開始剤及び溶剤を含有してなる着色画像形
    成用感光材。 【化1】 [式中、Α1は環を構成する炭素数が6〜12の二価の
    芳香族環を示し、Α2は環を構成する炭素数が6〜12
    の三価の芳香族環を示し、R1は水素原子又はメチル基
    を示し、R2は水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基
    を示し、Xは水素原子又は−CO−Y−COOH(但
    し、Yは炭素数1〜12の二価の炭化水素基を示す。)
    を示し、Xにおける−CO−Y−COOHの割合が10
    %モル%以上であり、nは0〜15の整数を示す。]
  2. 【請求項2】 光重合性モノマーが分子内に不飽和二重
    結合を一つ以上有する光重合性モノマーである請求項1
    記載の着色画像形成用感光材。
  3. 【請求項3】 アセトフェノン系光重合開始剤が、2−
    ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリ
    ノフェニル)−ブタン−1−オン、4−フェノキシジク
    ロロアセトフェノン、4−t−ブチルジクロロアセトフ
    ェノン、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−
    2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−
    (4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−
    メチルプロパン−1−オン、1−(4−ドデシルフェニ
    ル)−2−ヒドロキシ−2−プロピルケトン、1−(4
    −ヒドロキシシクロヘキシル)フェニルケトン又は2−
    メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モ
    ルフォリノプロパン−1−オンである請求項1又は2記
    載の着色画像形成用感光材。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の着色画像形成用感光材か
    らなる層を有する感光性エレメント。
  5. 【請求項5】 剥離可能なカバーフィルムが着色画像形
    成用感光材からなる層の上に積層されている請求項4記
    載の感光性エレメント。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれかに記載の着色画
    像形成用感光材を基板上に膜形成し、活性光線を膜に対
    して画像状に照射し、露光部を光硬化させ、未露光部を
    現像により除去する工程を、異なった複数の色について
    繰り返し行い、画素を形成することを特徴とするカラー
    フィルターの製造法。
  7. 【請求項7】 異なった複数の色が、赤、緑、青及び黒
    である請求項6記載のカラーフィルターの製造法。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7記載のカラーフィルター
    の製造法により製造したカラーフィルター。
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